JP2006283607A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮機構部で圧縮、吐出された冷媒ガスに含まれる噴霧状のオイルの吐出量を低減させるものである。
【解決手段】圧縮機構部と電動機回転子の間に圧縮機構部を構成する軸受部に取り付けたマフラ−に遮蔽板を設け、回転子の回転によって生じる冷媒ガスの旋回流を抑制し、冷媒ガスに含まれる噴霧状のオイルが密閉容器内か冷凍サイクルに出ていくことを低減するものである。本構成により、簡素な構造で、安価でかつ確実にオイル吐出量を低減させることができる、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができるものである。
【選択図】図１
【解決手段】圧縮機構部と電動機回転子の間に圧縮機構部を構成する軸受部に取り付けたマフラ−に遮蔽板を設け、回転子の回転によって生じる冷媒ガスの旋回流を抑制し、冷媒ガスに含まれる噴霧状のオイルが密閉容器内か冷凍サイクルに出ていくことを低減するものである。本構成により、簡素な構造で、安価でかつ確実にオイル吐出量を低減させることができる、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができるものである。
【選択図】図１
Description
本発明は、密閉型圧縮機のオイル吐出量の低減に関するものである。
従来の密閉型圧縮機としては、図３のように密閉容器１に圧縮機構部２と電動機部３を有し、密閉容器１内には圧縮機構部２の摺動部を潤滑するためのオイル４が封入され、密閉容器底部に貯留される。オイル４は電動機部３の回転子３ａに直結されたクランク軸５の回転により軸受部６に給油された後、再び密閉容器内に戻るが、一部は噴霧状となり圧縮機構部２の吐出口１１から吐出された冷媒ガスとともに電動機部３の固定子３ｂ外周に設けられた切り欠き部および電動機部３を構成する固定子３ｂと回転子３ａとの隙間を通り吐出パイプ７より、冷凍サイクルに吐出される。
上記、従来の構成において回転子３ａの回転により冷媒が攪拌され、圧縮機構部２と電動機部３の間の空間で旋回流が発生し冷媒ガスの速度が上がり、冷媒ガスとともに噴霧状のオイルの速度も上がるため、オイル吐出量が多くなる可能性があった。
この課題を解決する従来の技術として、図４に示すように電動機３を構成する回転子３ａの圧縮機構部２側端部に、圧縮機構部２に向かって突出するガイド部３３ｂを設けて、圧縮機構部２の吐出口６４から吐出される冷媒ガスをガス通路に案内する案内通路６５を形成する技術などが知られている（例えば、特許文献１参照）。
特開平５−２６０６９９号公報
しかしながら、上記従来の構成では電動機部３を構成する回転子３ａの回転による旋回流を抑制することが出来ず、圧縮機構部２の吐出口６４から吐出される冷媒ガスに含まれる噴霧状のオイルの流速を落とすことが出来ないので、密閉容器内から冷凍サイクルに吐出されるオイル量を低減する効果が少ないという課題があった。
本発明の目的は、電動機部３を構成する回転子３ａの回転による旋回流の発生を抑制し圧縮機構部２の吐出口６４から吐出される冷媒ガスに含まれるオイルの密閉容器内から冷凍サイクルに吐出される量を、確実に低減することが出来る密閉型圧縮機を提供するものである。
前記従来の課題を解決するための本発明に係る密閉型圧縮機の構成は、密閉容器内に圧縮機構部と電動機部を収納し前記密閉容器に封入されたオイルにより圧縮機構部の各摺動部を潤滑する密閉型圧縮機であって、遮蔽板を電動機部を構成する回転子の下方の圧縮機構部の間に、圧縮機構部を構成する軸受部に取り付けたマフラ−に遮蔽板と電動機部を構成する固定子のコイルエンドの内径との隙間を規制したものである。
本構成によって、遮蔽板を軸受部に設けるのみにて、冷凍サイクル内に吐出されるオイル量を低減することができる信頼性の高い密閉型圧縮機を提供できるものである。
遮蔽板を電動機部を構成する回転子の下方の圧縮機構部の間に、前記圧縮機構部を構成する軸受部に取り付けたマフラ−を設け前記遮蔽板を電動機部を構成する固定子のコイルエンドの内径との隙間を規制したものである。
遮蔽板を吐出パイプの位置する側の電動機部の固定子外周に設けられた切り欠きの上方に、前記密閉容器の内壁部に設け、前記遮蔽板を圧縮機中心方向の長さと密閉容器内壁から前記吐出パイプの開口部までの距離の関係を規制したものである。
本構成によって、遮蔽板を軸受部に設けるのみにて、冷凍サイクル内に吐出されるオイル量を低減することができる信頼性の高い密閉型圧縮機を提供できるものである。
以下本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
（実施の形態１）
図１は、発明の実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面図である。図１において、図３と同じ構成要素については同じ符号を用い説明を省略する。
図１は、発明の実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面図である。図１において、図３と同じ構成要素については同じ符号を用い説明を省略する。
図１において、密閉容器１内に圧縮機構部２と電動機部３を収納し、前記密閉容器１に封入されたオイル４により前記圧縮機構部２の各摺動部を潤滑する密閉型圧縮機であって遮蔽板８を前記電動機部３を構成する回転子３ａの下方の前記圧縮機構部２の間に、前記圧縮機構部を２を構成する軸受部６に設けたもので、この構成によれば前記電動機部３を構成する回転子３ａの回転によって旋回流を抑制することができ、前記圧縮機構部２の吐出口１０から吐出される冷媒ガスに含まれる噴霧状のオイルの流速を落とすことができ、前記電動機部３の固定子３ａの外周に設けられた冷媒通路および固定子３ｂと回転子３ａの間の隙間（エアギャップ）を通り、吐出パイプ７より冷凍サイクルに吐出されるオイル量を低減することが出来るのである。
（実施の形態２）
図２は本発明の実施の形態２の密閉型圧縮機の要部断面図である。図２において、図１および図３と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図２は本発明の実施の形態２の密閉型圧縮機の要部断面図である。図２において、図１および図３と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図２において、遮蔽板９と電動機３を構成する固定子３ｂのコイルエンド３ｃの内径との隙間Ｌを４〜８ｍｍに設定したことを特徴とする密閉型圧縮機である。
本構成によれば、電動機部３を構成する回転子３ａの回転によって旋回流を抑制することができ、前記圧縮機構部２の吐出口１０から吐出される冷媒ガスに含まれる噴霧状のオイルの流速を落とすことができ、前記電動機部３の固定子３ａの外周に設けられた冷媒通路および固定子３ｂと回転子３ａの間の隙間（エアギャップ）を通り、吐出パイプ７より冷凍サイクルに吐出されるオイル量を低減することが出来るのである。
以上の様に本発明にかかる密閉型圧縮機は、遮蔽板を軸受部に設けるのみにて、冷凍サイクル内に吐出されるオイル量を低減することができる信頼性の高い密閉型圧縮機を提供できるので、空気調和装置や冷蔵庫等の冷凍機器の用途に適用する事ができる。
１ 密閉容器
２ 圧縮機構部
３ 電動機部
３ａ 回転子
３ｂ 固定子
３ｃ コイルエンド
４ オイル
５ クランク軸
６ 軸受部
７ 吐出パイプ
８ マフラ−
９ 遮蔽板
１０ 吐出口
２ 圧縮機構部
３ 電動機部
３ａ 回転子
３ｂ 固定子
３ｃ コイルエンド
４ オイル
５ クランク軸
６ 軸受部
７ 吐出パイプ
８ マフラ−
９ 遮蔽板
１０ 吐出口
Claims (2)
- 密閉容器内に電動機部によって駆動される圧縮機構部を収納し、前記密閉容器内に封入貯留されたオイルにより前記圧縮機構部の各摺動部を潤滑する密閉型圧縮機であって、圧縮機構部と電動機部回転子との間に軸受部に取り付けた遮蔽板を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機。
- 遮蔽板と電動機部固定子のコイルエンド内径との隙間を４〜８ｍｍに設定したことを特徴とする請求項１記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005102182A JP2006283607A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005102182A JP2006283607A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006283607A true JP2006283607A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37405795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005102182A Pending JP2006283607A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2006283607A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022534900A (ja) * | 2019-09-24 | 2022-08-04 | 広東美芝制冷設備有限公司 | 圧縮機に用いるバッフル板、圧縮機及び冷凍装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08151989A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Daikin Ind Ltd | ロータリ型流体装置 |
| JPH08303365A (ja) * | 1996-06-14 | 1996-11-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール気体圧縮機 |
| JP2004169657A (ja) * | 2002-11-22 | 2004-06-17 | Fujitsu General Ltd | ロータリ圧縮機 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005102182A patent/JP2006283607A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH08151989A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Daikin Ind Ltd | ロータリ型流体装置 |
| JPH08303365A (ja) * | 1996-06-14 | 1996-11-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール気体圧縮機 |
| JP2004169657A (ja) * | 2002-11-22 | 2004-06-17 | Fujitsu General Ltd | ロータリ圧縮機 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022534900A (ja) * | 2019-09-24 | 2022-08-04 | 広東美芝制冷設備有限公司 | 圧縮機に用いるバッフル板、圧縮機及び冷凍装置 |
| JP7224499B2 (ja) | 2019-09-24 | 2023-02-17 | 広東美芝制冷設備有限公司 | 圧縮機に用いるバッフル板、圧縮機及び冷凍装置 |
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