JP2006283009A - カルボキシル基含有ポリウレタン - Google Patents

カルボキシル基含有ポリウレタン Download PDF

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Abstract

【課題】基材との密着性、低反り性、可とう性、耐めっき性、はんだ耐熱性に優れた熱硬化性組成物を与えるカルボキシル基含有ポリウレタンを提供する。
【解決手段】(A)ポリイソシアネート化合物、好ましくは10モル%以上がイソシアネート基以外の炭素数が6〜30脂環式化合物であるポリイソシアネート化合物、(B)分子量300〜50000のポリカーボネートジオール、好ましくは成分中のジオールのうちの少なくとも10モル%以上が炭素数6〜30の脂環式化合物であるポリカーボネートジオール、(C)カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物、好ましくはジメチロールプロピオン酸および/またはジメチロールブタン酸、及び必要に応じて(D)モノヒドロキシ化合物を反応させて得られる、数平均分子量500〜100000、酸価5〜150mgKOH/gのカルボキシル基含有ポリウレタン。
【選択図】なし

Description

本発明は、カルボキシル基含有ポリウレタンに関する。本発明のカルボキシル基含有ポリウレタンを用いて構成される熱硬化性組成物は、基材との密着性、低反り性、可とう性、耐めっき性、はんだ耐熱性に優れ、ソルダーレジストや層間絶縁膜等の電気絶縁材料、ICや超LSI封止材料、積層板等の分野への利用が期待できる。
ソルダーレジストインキでは、硬化収縮及び硬化後の冷却収縮が大きいため反りが生じてしまい、問題となっている。また、従来の熱硬化型レジストインクとしては、特公平5−75032号公報(特許文献1)に開示されているようなエポキシ樹脂と二塩基酸無水物を必須成分とするエポキシ樹脂系レジストインク組成物が提案されているが、形成される被膜に低反り性、可とう性を付与するように調整した場合、耐めっき性、はんだ耐熱性が低下するという問題がある。また、二塩基酸無水物を用いた場合には、高温高湿時の長期絶縁特性が低いという欠点がある。
特公平5−75032号公報
本発明の課題は、基材との密着性、低反り性、可とう性、耐めっき性、はんだ耐熱性に優れた熱硬化性組成物の原料となるカルボキシル基含有ポリウレタンを提供することにある。
本発明者らは、前記の課題を解決するため鋭意研究した結果、特定の構造を有するポリカーボネートジオールを原料に用いて、ポリイソシアネート化合物、カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物、更に必要に応じてモノヒドロキシ化合物を反応させて得られるウレタン樹脂を構成成分とした硬化性樹脂組成物が、基材との密着性、可とう性、耐めっき性、ハンダ耐熱性、高温高湿時の長期絶縁特性に優れた熱硬化性組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は特定の構造を有するポリカーボネートを原料に用いた以下の1から9のカルボキシル基含有ポリウレタンに関する。
1.(A)ポリイソシアネート化合物、(B)分子量300〜50000のポリカーボネートジオール、(C)カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物、及び必要に応じて(D)モノヒドロキシ化合物を反応させて得られるカルボキシル基含有ポリウレタン。
2.分子量300〜50000のポリカーボネートジオール(B)を構成する成分中のジオールのうち、少なくとも10モル%以上が、炭素数6〜30の脂環式化合物である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
3.炭素数6〜30からなる脂環式化合物を有するジオールが、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、トリシクロデカンジメタノール、及びペンタシクロペンタデカンジメタノールから選択される少なくとも1種である前記2に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
4.数平均分子量が500〜100000であり、酸価が5〜150mgKOH/gである前記1〜3のいずれか1項に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン
5.カルボキシル基を含有するジヒドロキシル化合物(C)が、ジメチロールプロピオン酸および/またはジメチロールブタン酸である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
6.ポリイソシアネート化合物(A)のうちの少なくとも10モル%以上が、イソシアネート基部分を除いた炭素数が6〜30の脂環式化合物である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
7.ポリイソシアネート化合物(A)が、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキサン−1,3−ジメチレンジイソシアネート、及びシクロヘキサン−1,4−ジメチレンジイソシアネートから選択される少なくとも1種である前記1または6に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
8.モノヒドロキシ化合物(D)が、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アリルアルコール、グリコール酸、及びヒドロキシピバリン酸から選択される少なくとも1種である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
9.モノヒドロキシ化合物(D)が、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、及びt−ブタノールから選択される少なくとも1種である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のカルボキシル基含有ポリウレタンは、(A)ポリイソシアネート化合物、(B)分子量300〜50000のポリカーボネートジオール、(C)カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物、及び必要に応じて(D)モノヒドロキシ化合物を反応させて得られる。
ポリイソシアネート化合物(A)の例としては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−トリメチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,9−ノナメチレンジイソシアネート、1,10−デカメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、2,2’−ジエチルエーテルジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、(o,m,またはp)−キシレンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキサン−1,3−ジメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジメチレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,3’−メチレンジトリレン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、テトラクロロフェニレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート等のジイソシアネートが挙げられる。これらのジイソシアネートは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、ゲル化をしない範囲で、トリフェニルメタントリイソシアネートのようなイソシアネート基を3個以上有するポリイソシアネートも少量使用することが出来る。
これらの中でも特に、イソシアネート基部分を除いた炭素数6〜30からなる脂環式化合物を有するポリイソシアネートを用いた場合に、高温高湿時の長期絶縁信頼性について優れた性能が発現する。イソシアネート基部分を除いた炭素数6〜30からなる脂環式化合物を有するポリイソシアネートとしては、例えば、シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキサン−1,3−ジメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジメチレンジイソシアネートが挙げられる。
好適な物性を発現するためには、これらのイソシアネート基部分を除いた炭素数が6〜30からなる脂環式化合物を有するポリイソシアネートを全ポリイソシアネート成分の少なくとも10モル%以上、より好ましくは30モル%以上使用することが望ましい。
分子量300〜50000のポリカーボネートジオール(B)としては、例えば1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、トリシクロヘキサンジメタノール、ペンタシクロペンタデカンジメタノール等のジオール成分をカーボネート結合で連結した構造を有するポリカーボネートジオールが好ましい。これらのジオール成分は2種以上を組み合わせてもよい。これらのポリカーボネートジオールは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、炭素数6〜30からなる脂環式化合物を有するジオールを用いた場合に、特に高温高湿時の長期絶縁信頼性について優れた性能が発現する。炭素数6〜30からなる脂環式化合物を有するジオールとしては、例えば1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、トリシクロデカンジメタノール、ペンタシクロペンタデカンジメタノールが挙げられる。
好適な物性を発現するためには、これらの炭素数が6〜30からなる脂環式化合物を有するジオールをポリカーボネートポリオール中の全ジオール成分の少なくとも10モル%以上、より好ましくは30モル%以上使用することが望ましい。
カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物(C)としては、例えばジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、N,N−ビスヒドロキシエチルグリシン、N,N−ビスヒドロキシエチルアラニン等が挙げられ、これらの中でも溶媒への溶解度から、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸が特に好ましい。これらのカルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物は1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
カルボキシル基含有ポリウレタン化合物は、前記(A)、(B)及び(C)の3成分だけでも合成が可能であるが、さらにラジカル重合性やカチオン重合性を付与する目的や末端のイソシアネート残基の影響を無くす目的で、モノヒドロキシ化合物(D)を反応させることができる。
モノヒドロキシ化合物(D)としては、例えばラジカル重合性二重結合を有する2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、前記各(メタ)アクリレートのカプロラクトンまたは酸化アルキレン付加物、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリルレート、アリルアルコール、アリロキシエタノール等が挙げられ、カルボン酸を有するものとしては、グリコール酸、ヒドロキシピバリン酸等が挙げられる。
これらのモノヒドロキシ化合物は1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの中では、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、アリルアルコール、グリコール酸、ヒドロキシピバリン酸が好ましく、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートがより好ましい。
また、末端のイソシアネート残基の影響を無くす目的で用いるモノヒドロキシ化合物としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール等が挙げられる。
本発明のカルボキシル基含有ポリウレタンの分子量は500〜100000とし、特に2000〜30000が好ましい。ここで、分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算の値である。分子量が500未満では、硬化膜の伸度、可とう性、並びに強度を損なうことがあり、100000を超えると溶媒への溶解性が低くなる上に、溶解しても粘度が高くなりすぎるために、使用面で制約が大きくなる。
本発明のカルボキシル基含有ポリウレタンの酸価は5〜150mgKOH/gが好ましく、特に10〜120mgKOH/gが好ましい。酸価が5mgKOH/g未満ではエポキシ樹脂との反応性が低下し耐熱性を損ねることがあり、150mgKOH/gを超えると硬化膜が硬く脆くなりすぎるという欠点がある。
なお、本明細書を通して、樹脂の酸価は以下の方法により測定したものである。
100ml三角フラスコに試料約0.2gを精密天秤にて精秤し、これにエタノール/トルエン=1/2の混合溶媒10mlを加えて溶解する。更に、この容器に指示薬としてフェノールフタレインエタノール溶液を1〜3滴添加し、試料が均一になるまで十分に撹拌する。これを、0.1N水酸化カリウム−エタノール溶液で滴定し、指示薬の微紅色が30秒間続いたときを、中和の終点とする。その結果を下記の計算式を用いて得た値を、樹脂の酸価とする。
Figure 2006283009
本発明のカルボキシル基含有ポリウレタンは、ジブチル錫ジラウリレートのような公知のウレタン化触媒の存在下または非存在下で適切な溶媒を用いて、ポリイソシアネート化合物(A)、分子量300〜50000のポリカーボネートジオール(B)、カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物(C)、及び必要に応じて、モノヒドロキシ化合物を反応させて得られる。
反応様式は特に大きな制限はないが、工業的に実施する上での代表的な例を次に示す。
反応に用いる有機溶剤は、イソシアネートとの反応性が低いものであればよく、例えばトルエン、キシレン、エチルベンゼン、ニトロベンゼン、シクロヘキサン、イソホロン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、メトキシプロピオン酸メチル、メトキシプロピオン酸エチル、エトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、乳酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシド、クロロホルム及び塩化メチレン等が挙げられる。なお、生成するカルボキシル基含有ウレタンの溶解性が低いものは好ましくない上に、電子材料用途でのインキ化する上での特性を考えると、この中でも特に、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン等の溶媒が好ましい。反応液の濃度としては、カルボキシル基含有ポリウレタン濃度が、10〜90重量%、より好ましくは40〜80重量%である。
原料の仕込みを行う順番については特に制約はないが、一般には(B)及び(C)のジオール化合物を先に仕込み、溶媒に溶解させた後、20〜150℃、より好ましくは60〜120℃で、(A)のジイソシアネート化合物を滴下しながら加え、その後、50〜160℃、より好ましくは70℃〜130℃で反応させる。
原料の仕込みモル比については、目的の分子量、酸価によって調節することになるが、モノヒドロキシ化合物(D)を導入する場合には末端がイソシアネートになるように(B)及び(C)のジオール化合物よりも(A)のジイソシアネート化合物を過剰に用いる必要がある。
ジオールとジイソシアネートの反応がほぼ終了した時点で、両末端に残存しているイソシアネートと(D)のモノヒドロキシ化合物を反応させるために、20〜150℃、より好ましくは70〜120℃で滴下し、その後同温度で保持して反応を完結させる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
なお、数平均分子量の測定にはゲル担体クロマトグラフィー(昭和電工(株)製GPC−1)を用い、ポリスチレンに換算した値で求めた。
実施例1:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUC−CARB100(ポリ(1,4−シクロヘキサンジメタノールカーボネート,宇部興産(株)製,分子量 約1000)240g(=0.24mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)35.3g(=0.24mol)、溶媒としてジエチレングリコールエチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)396gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてデスモジュールW(メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート),住化バイエルウレタン(株)製)125g(=0.48mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、80℃で3時間、90℃で3時間、100℃で3時間反応を行い、ほぼイソシアネートが消失したことを確認した後、モノヒドロキシ化合物(D)としてイソブタノール(和光純薬(株))4.4g(=0.06mol)を滴下し、更に100℃にて1.5時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量は7,800、固形分の酸価は35.0mgKOH/gであった。
実施例2:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)45.3g(=0.051mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールプロピオン酸(日本化成(株)製)26.7g(=0.199mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)154gを仕込み、90℃で全ての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、ポリイソシアネート(A)としてデスモジュールI(イソホロンジイソシアネート,住化バイエルウレタン(株)製)66.6g(=0.300mol)を30分間かけて滴下した。滴下終了後80℃で4時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、反応液の温度を70℃まで下げ、モノヒドロキシ化合物(D)として2−ヒドロキシエチルアクリレート(東京化成工業(株)製)11.7g(=0.101mol)、さらにIrganox1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.4978gを混合したものを滴下し、さらに80℃で1時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ウレタンの数平均分子量は2231、固形分酸価は74.0mgKOH/gであった。
実施例3:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUM−CARB90(3/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=3/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)44.6g(=0.049mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)14.8g(=0.100mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)100gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてタケネート600(1,4−シクロヘキサンジメチレンジイソシアネート,三井武田ケミカル(株)製)34.0g(=0.175mol)を15分かけて滴下した。滴下終了後、80℃で2時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、反応液の温度を80℃まで下げ、モノヒドロキシル化合物(D)として2−ヒドロキシエチルアクリレート(東京化成工業(株)製)5.8g(=0.50mol)、さらにIrganox1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.0477gを混合したものを滴下し、更に85℃にて2時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンの数平均分子量は2532、固形分の酸価は56.2mgKOH/gであった。
実施例4:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)60.4g(=0.068mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)20.1g(=0.14mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)137gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてノルボルナンジイソシアネート(三井化学ファイン(株)製)49.1g(=0.24mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、70℃で1.5時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、モノヒドロキシル化合物(D)として2−ヒドロキシエチルアクリレート(東京化成工業(株)製)7.9g(=0.068mol)、さらにIrganox1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)137mgを混合したものを滴下し、更に80℃にて6時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンの数平均分子量は3168、固形分の酸価は56.0mgKOH/gであった。
実施例5:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)44.6g(=0.050mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)22.3g(=0.150mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)101gを仕込み、90℃で全ての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、ポリイソシアネート(A)としてタケネート600(1,4−シクロヘキサンジメチレンジイソシアネート,三井武田ケミカル(株)製)34.0g(=0.175mol)を10分間かけて滴下した。滴下終了後80℃で6時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ウレタンの数平均分子量は3935、固形分酸価は84.2mgKOH/gであった。
実施例6:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)51.1g(=0.057mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)17.0g(=0.12mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)111gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を75℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてタケネート600(1,4−シクロヘキサンジメチレンジイソシアネート,三井武田ケミカル(株)製)39.1g(=0.20mol)を滴下した。滴下終了後、80℃で3時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、モノヒドロキシル化合物(D)としてグリコール酸(東京化成工業(株)製)4.4g(=0.057mol)を滴下し、更に85℃にて2時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンの数平均分子量は3618、固形分の酸価は79.2mgKOH/gであった。
実施例7:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)51.0g(=0.057mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)17.0g(=0.12mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)114gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてタケネート600(1,4−シクロヘキサンジメチレンジイソシアネート,三井武田ケミカル(株)製)38.8g(=0.20mol)を10分かけて滴下した。滴下終了後、80℃で3時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、モノヒドロキシル化合物(D)としてヒドロキシピバリン酸(東京化成工業(株)製)6.7g(=0.057mol)を滴下し、更に85℃にて2時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンの数平均分子量は3681、固形分の酸価は81.9mgKOH/gであった。
実施例8:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)44.6g(=0.050mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)14.9g(=0.100mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)111gを仕込み、90℃で全ての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、ポリイソシアネート(A)としてデスモジュールW(住化バイエルウレタン(株)製)46.0g(=0.0175mol)を10分間かけて滴下し、滴下終了後85℃で2時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、反応液の温度を80℃まで下げ、モノヒドロキシ化合物(D)として2−ヒドロキシエチルアクリレート(東京化成工業(株)製)6.0g(=0.051mol)、さらにIrganox1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.0466gを混合したものを滴下し、さらに90℃で2.5時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ウレタンの数平均分子量は2123、固形分酸価は50.5mgKOH/gであった。
実施例9:
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUC−CARB100(ポリ(1,4−シクロヘキサンジメタノールカーボネート,宇部興産(株)製,分子量 約1000)240g(=0.24mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)35.3g(=0.24mol)、溶媒としてγ―ブチロラクトン(東京化成工業(株)製)396gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてデスモジュールW(住化バイエルウレタン(株)製)125g(=0.48mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、80℃で3時間、90℃で3時間、100℃で3時間反応を行い、ほぼイソシアネートが消失したことを確認した後、モノヒドロキシ化合物(D)としてイソブタノール(和光純薬(株)製)4.4g(=0.06mol)を滴下し、更に100℃にて1.5時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量は13000、固形分の酸価は35.8mgKOH/gであった。
実施例10:
実施例1においてポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUH−CARB100(ポリ(1,6−ヘキサンジオールカーボネート),宇部興産(株)製,分子量約1000)240g(=0.24mol)を用いた他は同様に行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量8300、固形分の酸価は34.7mgKOH/gであった。
実施例11:
実施例1において、ポリイソシアネート(A)として、デュラネート50M−HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート,旭化成ケミカルズ(株)製)80.7g(=0.48mol)、溶媒としてジエチレングリコールエチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)356gを用いた他は同様に行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量9800、固形分の酸価は37.8mgKOH/gであった。
比較例1:
実施例1においてポリカーボネートジオールUC−CARB100の代わりにポリマーポリオールであるポリエステルポリオール(プラクセル220EB(ダイセル化学工業(株)製,分子量約2000))461g(=0.24mol)、溶媒としてジエチレングリコールエチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)625gを用いた他は同様に行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量12000、固形分の酸価は21.5mgKOH/gであった。
実施例12〜22及び比較例2:
カルボキシル基含有ウレタン樹脂として、実施例1〜11及び比較例1で得られたウレタン樹脂溶液(固形分濃度50質量%)を用い、表1(単位:g)に示す配合割合の熱硬化性組成物を三本ロールミル((株)小平製作所製型式,RIII−1RM−2)に3回通して混練りすることにより調製した。
Figure 2006283009
<ソルダーレジスト組成物の評価>
以下のようにして実施した密着性、反り性、可とう性、耐めっき性、はんだ耐熱性及び長期信頼性の評価結果を表2に示す。
・密着性
実施例12〜22及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版で、75μm厚ポリイミドフィルム〔カプトン(登録商標)300H,東レ・デュポン(株)製〕スクリーン印刷により塗布した。印刷後のフィルムを80℃で30分乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。熱硬化後のフィルムについてJISK5600に従ってクロスカット試験を行った。
・反り性
実施例12〜22及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版で、25μm厚ポリイミドフィルム〔カプトン(登録商標)100H,東レ・デュポン(株)製〕スクリーン印刷により塗布した。印刷後のフィルムを80℃で30分乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。熱硬化後のフィルムを直径50mmの円形に切り出し、印刷面を上にして23℃、60%RHで24h経過した後、以下の基準で評価した。
○:最大の反り高さが5mm未満、
×:最大の反り高さが5mm以上。
・可とう性
実施例12〜22及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版でスクリーン印刷により塗布し、80℃30分間乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。基板は25μm厚ポリイミドフィルム〔カプトン(登録商標)100H,東レ・デュポン(株)製〕を用いた。ソルダーレジスト組成物を塗布・熱硬化したポリイミドフィルムを、塗布面を外側に180°に折り曲げて硬化膜の白化の有無を調べた。以下の基準で可とう性を評価した。
○:硬化膜の白化なし、
×:硬化膜が白化、もしくは亀裂が生じる。
・耐めっき性
銅箔(厚さ12μm)片面積層ポリイミドフィルム(厚さ25μm)からなるプリント基板〔ユピセル(登録商標)N,宇部興産(株)製〕を酸性脱脂剤AC−401(日本ポリテック(株)製)で洗浄し、水洗後、70℃で3分間乾燥したものに、実施例12〜22及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版でスクリーン印刷により塗布した。これを80℃で30分間乾燥した後、150℃で1時間熱硬化し、水洗した後、23℃の酸脱脂剤ICPクリーン91(奥野製薬工業(株)製)に1分間浸漬し、水洗して23℃の10%硫酸水溶液に1分間浸漬した後水洗した。洗浄後の基板を70℃の錫めっき液(TINPOSIT LT−34,ロームアンドハース社製)に3分間浸漬し、水洗した後70℃の温水に3分間浸漬した。めっき後の基板を120℃で2時間熱処理した後、硬化膜を目視で観察し、以下の基準で耐めっき性を評価した。
○:硬化膜の変色、めっきもぐりこみともになし、
×:硬化膜の変色またはめっきもぐりこみあり。
・はんだ耐熱性
JIS・C−6481の試験法に準じて、実施例12〜22及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版でスクリーン印刷により塗布し、80℃で30分間乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。基板は銅箔(厚さ35μm)片面積層ポリイミドフィルム(厚さ50μm)からなるプリント基板〔ユピセル(登録商標)N,宇部興産(株)製〕を1%硫酸水溶液で洗浄し、水洗後、空気流で乾燥したものを使用した。ソルダーレジスト組成物を塗布・熱硬化した基板を260℃のはんだ浴に10秒間フロートさせ、硬化膜を目視で観察し、以下の基準ではんだ耐熱性を評価した。
○:硬化膜のフクレ、はんだもぐりこみともになし、
×:硬化膜のフクレまたははんだもぐりこみあり。
・長期信頼性
市販の基板(IPC規格)のIPC−C(櫛型パターン)上に、実施例12〜22及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版でスクリーン印刷により塗布し、80℃で30分間乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。その基板を85℃、相対湿度85%の雰囲気下において100Vのバイアス電圧を印加して500時間放置し、以下の基準で電気絶縁性を評価した。
○:マイグレーション、絶縁抵抗値の低下ともになし、
×:マイグレーションまたは絶縁抵抗値の低下あり。
Figure 2006283009
以上のように、本発明によれば、基材との密着性、低反り性、可とう性、耐めっき性、はんだ耐熱性、高温高湿時の長期信頼性に優れた熱硬化性組成物の原料として優れた特性を持つカルボキシル基含有ポリウレタンを提供できる。ソルダーレジストや層間絶縁膜等の電気絶縁材料、ICや超LSI封止材料、積層板等の分野への利用が可能となる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、従来使用されている液状ポリイミドインクと比較し安価に生産可能で、さらに、従来のレジストインクでは、硬化収縮及び硬化後の冷却収縮が大きいため反りが生じ、歩留まり低下の原因となっていたが、低反り性とトレードオフの関係にあった耐メッキ性、ハンダ耐熱性を同時達成出来る上に、高温高湿時の長期絶縁信頼性にも優れた保護膜を低コストで生産性よく形成できる。


Claims (9)

  1. (A)ポリイソシアネート化合物、(B)分子量300〜50000のポリカーボネートジオール、(C)カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物、及び必要に応じて(D)モノヒドロキシ化合物を反応させて得られるカルボキシル基含有ポリウレタン。
  2. 分子量300〜50000のポリカーボネートジオール(B)を構成する成分中のジオールのうち、少なくとも10モル%以上が、炭素数6〜30の脂環式化合物である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
  3. 炭素数6〜30からなる脂環式化合物を有するジオールが、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、トリシクロデカンジメタノール、及びペンタシクロペンタデカンジメタノールから選択される少なくとも1種である請求項2に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
  4. 数平均分子量が500〜100000であり、酸価が5〜150mgKOH/gである請求項1〜3のいずれか1項に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン
  5. カルボキシル基を含有するジヒドロキシル化合物(C)が、ジメチロールプロピオン酸および/またはジメチロールブタン酸である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
  6. ポリイソシアネート化合物(A)のうちの少なくとも10モル%以上が、イソシアネート基部分を除いた炭素数が6〜30の脂環式化合物である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
  7. ポリイソシアネート化合物(A)が、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキサン−1,3−ジメチレンジイソシアネート、及びシクロヘキサン−1,4−ジメチレンジイソシアネートから選択される少なくとも1種である請求項1または6に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
  8. モノヒドロキシ化合物(D)が、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アリルアルコール、グリコール酸、及びヒドロキシピバリン酸から選択される少なくとも1種である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
  9. モノヒドロキシ化合物(D)が、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、及びt−ブタノールから選択される少なくとも1種である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
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