JP4596544B2 - カルボキシル基含有ポリウレタン - Google Patents
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Description
2.分子量300〜50000のポリカーボネートジオール(B)を構成する成分中のジオールのうち、少なくとも10モル%以上が、炭素数6〜30の脂環式化合物である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
3.炭素数6〜30からなる脂環式化合物を有するジオールが、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、トリシクロデカンジメタノール、及びペンタシクロペンタデカンジメタノールから選択される少なくとも1種である前記2に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
4.数平均分子量が500〜100000であり、酸価が5〜150mgKOH/gである前記1〜3のいずれか1項に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン
5.カルボキシル基を含有するジヒドロキシル化合物(C)が、ジメチロールプロピオン酸および/またはジメチロールブタン酸である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
6.ポリイソシアネート化合物(A)のうちの少なくとも10モル%以上が、イソシアネート基部分を除いた炭素数が6〜30の脂環式化合物である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
7.ポリイソシアネート化合物(A)が、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキサン−1,3−ジメチレンジイソシアネート、及びシクロヘキサン−1,4−ジメチレンジイソシアネートから選択される少なくとも1種である前記1または6に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
8.モノヒドロキシ化合物(D)が、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アリルアルコール、グリコール酸、及びヒドロキシピバリン酸から選択される少なくとも1種である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
9.モノヒドロキシ化合物(D)が、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、及びt−ブタノールから選択される少なくとも1種である前記1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
本発明のカルボキシル基含有ポリウレタンは、(A)ポリイソシアネート化合物、(B)分子量300〜50000のポリカーボネートジオール、(C)カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物、及び必要に応じて(D)モノヒドロキシ化合物を反応させて得られる。
100ml三角フラスコに試料約0.2gを精密天秤にて精秤し、これにエタノール/トルエン=1/2の混合溶媒10mlを加えて溶解する。更に、この容器に指示薬としてフェノールフタレインエタノール溶液を1〜3滴添加し、試料が均一になるまで十分に撹拌する。これを、0.1N水酸化カリウム−エタノール溶液で滴定し、指示薬の微紅色が30秒間続いたときを、中和の終点とする。その結果を下記の計算式を用いて得た値を、樹脂の酸価とする。
反応様式は特に大きな制限はないが、工業的に実施する上での代表的な例を次に示す。
なお、数平均分子量の測定にはゲル担体クロマトグラフィー(昭和電工(株)製GPC−1)を用い、ポリスチレンに換算した値で求めた。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUC−CARB100(ポリ(1,4−シクロヘキサンジメタノールカーボネート,宇部興産(株)製,分子量 約1000)240g(=0.24mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)35.3g(=0.24mol)、溶媒としてジエチレングリコールエチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)396gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてデスモジュールW(メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート),住化バイエルウレタン(株)製)125g(=0.48mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、80℃で3時間、90℃で3時間、100℃で3時間反応を行い、ほぼイソシアネートが消失したことを確認した後、モノヒドロキシ化合物(D)としてイソブタノール(和光純薬(株))4.4g(=0.06mol)を滴下し、更に100℃にて1.5時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量は7,800、固形分の酸価は35.0mgKOH/gであった。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)45.3g(=0.051mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールプロピオン酸(日本化成(株)製)26.7g(=0.199mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)154gを仕込み、90℃で全ての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、ポリイソシアネート(A)としてデスモジュールI(イソホロンジイソシアネート,住化バイエルウレタン(株)製)66.6g(=0.300mol)を30分間かけて滴下した。滴下終了後80℃で4時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、反応液の温度を70℃まで下げ、モノヒドロキシ化合物(D)として2−ヒドロキシエチルアクリレート(東京化成工業(株)製)11.7g(=0.101mol)、さらにIrganox1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.4978gを混合したものを滴下し、さらに80℃で1時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ウレタンの数平均分子量は2231、固形分酸価は74.0mgKOH/gであった。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUM−CARB90(3/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=3/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)44.6g(=0.049mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)14.8g(=0.100mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)100gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてタケネート600(1,4−シクロヘキサンジメチレンジイソシアネート,三井武田ケミカル(株)製)34.0g(=0.175mol)を15分かけて滴下した。滴下終了後、80℃で2時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、反応液の温度を80℃まで下げ、モノヒドロキシル化合物(D)として2−ヒドロキシエチルアクリレート(東京化成工業(株)製)5.8g(=0.50mol)、さらにIrganox1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.0477gを混合したものを滴下し、更に85℃にて2時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンの数平均分子量は2532、固形分の酸価は56.2mgKOH/gであった。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)60.4g(=0.068mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)20.1g(=0.14mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)137gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてノルボルナンジイソシアネート(三井化学ファイン(株)製)49.1g(=0.24mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、70℃で1.5時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、モノヒドロキシル化合物(D)として2−ヒドロキシエチルアクリレート(東京化成工業(株)製)7.9g(=0.068mol)、さらにIrganox1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)137mgを混合したものを滴下し、更に80℃にて6時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンの数平均分子量は3168、固形分の酸価は56.0mgKOH/gであった。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)44.6g(=0.050mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)22.3g(=0.150mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)101gを仕込み、90℃で全ての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、ポリイソシアネート(A)としてタケネート600(1,4−シクロヘキサンジメチレンジイソシアネート,三井武田ケミカル(株)製)34.0g(=0.175mol)を10分間かけて滴下した。滴下終了後80℃で6時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ウレタンの数平均分子量は3935、固形分酸価は84.2mgKOH/gであった。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)51.1g(=0.057mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)17.0g(=0.12mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)111gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を75℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてタケネート600(1,4−シクロヘキサンジメチレンジイソシアネート,三井武田ケミカル(株)製)39.1g(=0.20mol)を滴下した。滴下終了後、80℃で3時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、モノヒドロキシル化合物(D)としてグリコール酸(東京化成工業(株)製)4.4g(=0.057mol)を滴下し、更に85℃にて2時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンの数平均分子量は3618、固形分の酸価は79.2mgKOH/gであった。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)51.0g(=0.057mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)17.0g(=0.12mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)114gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてタケネート600(1,4−シクロヘキサンジメチレンジイソシアネート,三井武田ケミカル(株)製)38.8g(=0.20mol)を10分かけて滴下した。滴下終了後、80℃で3時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、モノヒドロキシル化合物(D)としてヒドロキシピバリン酸(東京化成工業(株)製)6.7g(=0.057mol)を滴下し、更に85℃にて2時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンの数平均分子量は3681、固形分の酸価は81.9mgKOH/gであった。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてUM−CARB90(1/1)(ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール/1,6−ヘキサンジオール=1/1で含まれる共重合体,宇部興産(株)製,分子量 約900)44.6g(=0.050mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)14.9g(=0.100mol)、溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)111gを仕込み、90℃で全ての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、ポリイソシアネート(A)としてデスモジュールW(住化バイエルウレタン(株)製)46.0g(=0.0175mol)を10分間かけて滴下し、滴下終了後85℃で2時間反応を行った。ほぼ理論量のイソシアネートが反応したことを確認した後、反応液の温度を80℃まで下げ、モノヒドロキシ化合物(D)として2−ヒドロキシエチルアクリレート(東京化成工業(株)製)6.0g(=0.051mol)、さらにIrganox1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.0466gを混合したものを滴下し、さらに90℃で2.5時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ウレタンの数平均分子量は2123、固形分酸価は50.5mgKOH/gであった。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUC−CARB100(ポリ(1,4−シクロヘキサンジメタノールカーボネート,宇部興産(株)製,分子量 約1000)240g(=0.24mol)、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物(C)としてジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)35.3g(=0.24mol)、溶媒としてγ―ブチロラクトン(東京化成工業(株)製)396gを仕込み、90℃ですべての原料を溶解した。反応液の温度を70℃まで下げ、滴下ロートにより、ポリイソシアネート(A)としてデスモジュールW(住化バイエルウレタン(株)製)125g(=0.48mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、80℃で3時間、90℃で3時間、100℃で3時間反応を行い、ほぼイソシアネートが消失したことを確認した後、モノヒドロキシ化合物(D)としてイソブタノール(和光純薬(株)製)4.4g(=0.06mol)を滴下し、更に100℃にて1.5時間反応を行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量は13000、固形分の酸価は35.8mgKOH/gであった。
実施例1においてポリカーボネートジオール(B)としてポリカーボネートジオールUH−CARB100(ポリ(1,6−ヘキサンジオールカーボネート),宇部興産(株)製,分子量約1000)240g(=0.24mol)を用いた他は同様に行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量8300、固形分の酸価は34.7mgKOH/gであった。
実施例1において、ポリイソシアネート(A)として、デュラネート50M−HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート,旭化成ケミカルズ(株)製)80.7g(=0.48mol)、溶媒としてジエチレングリコールエチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)356gを用いた他は同様に行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量9800、固形分の酸価は37.8mgKOH/gであった。
実施例1においてポリカーボネートジオールUC−CARB100の代わりにポリマーポリオールであるポリエステルポリオール(プラクセル220EB(ダイセル化学工業(株)製,分子量約2000))461g(=0.24mol)、溶媒としてジエチレングリコールエチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)625gを用いた他は同様に行った。
得られたカルボキシル基含有ポリウレタンは、数平均分子量12000、固形分の酸価は21.5mgKOH/gであった。
カルボキシル基含有ウレタン樹脂として、実施例1〜9、参考例1〜2及び比較例1で得られたウレタン樹脂溶液(固形分濃度50質量%)を用い、表1(単位:g)に示す配合割合の熱硬化性組成物を三本ロールミル((株)小平製作所製型式,RIII−1RM−2)に3回通して混練りすることにより調製した。
以下のようにして実施した密着性、反り性、可とう性、耐めっき性、はんだ耐熱性及び長期信頼性の評価結果を表2に示す。
実施例10〜18、参考例3、4及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版で、75μm厚ポリイミドフィルム〔カプトン(登録商標)300H,東レ・デュポン(株)製〕スクリーン印刷により塗布した。印刷後のフィルムを80℃で30分乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。熱硬化後のフィルムについてJISK5600に従ってクロスカット試験を行った。
実施例10〜18、参考例3、4及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版で、25μm厚ポリイミドフィルム〔カプトン(登録商標)100H,東レ・デュポン(株)製〕スクリーン印刷により塗布した。印刷後のフィルムを80℃で30分乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。熱硬化後のフィルムを直径50mmの円形に切り出し、印刷面を上にして23℃、60%RHで24h経過した後、以下の基準で評価した。
○:最大の反り高さが5mm未満、
×:最大の反り高さが5mm以上。
実施例10〜18、参考例3、4及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版でスクリーン印刷により塗布し、80℃30分間乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。基板は25μm厚ポリイミドフィルム〔カプトン(登録商標)100H,東レ・デュポン(株)製〕を用いた。ソルダーレジスト組成物を塗布・熱硬化したポリイミドフィルムを、塗布面を外側に180°に折り曲げて硬化膜の白化の有無を調べた。以下の基準で可とう性を評価した。
○:硬化膜の白化なし、
×:硬化膜が白化、もしくは亀裂が生じる。
銅箔(厚さ12μm)片面積層ポリイミドフィルム(厚さ25μm)からなるプリント基板〔ユピセル(登録商標)N,宇部興産(株)製〕を酸性脱脂剤AC−401(日本ポリテック(株)製)で洗浄し、水洗後、70℃で3分間乾燥したものに、実施例10〜18、参考例3、4及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版でスクリーン印刷により塗布した。これを80℃で30分間乾燥した後、150℃で1時間熱硬化し、水洗した後、23℃の酸脱脂剤ICPクリーン91(奥野製薬工業(株)製)に1分間浸漬し、水洗して23℃の10%硫酸水溶液に1分間浸漬した後水洗した。洗浄後の基板を70℃の錫めっき液(TINPOSIT LT−34,ロームアンドハース社製)に3分間浸漬し、水洗した後70℃の温水に3分間浸漬した。めっき後の基板を120℃で2時間熱処理した後、硬化膜を目視で観察し、以下の基準で耐めっき性を評価した。
○:硬化膜の変色、めっきもぐりこみともになし、
×:硬化膜の変色またはめっきもぐりこみあり。
JIS・C−6481の試験法に準じて、実施例10〜18、参考例3、4及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版でスクリーン印刷により塗布し、80℃で30分間乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。基板は銅箔(厚さ35μm)片面積層ポリイミドフィルム(厚さ50μm)からなるプリント基板〔ユピセル(登録商標)N,宇部興産(株)製〕を1%硫酸水溶液で洗浄し、水洗後、空気流で乾燥したものを使用した。ソルダーレジスト組成物を塗布・熱硬化した基板を260℃のはんだ浴に10秒間フロートさせ、硬化膜を目視で観察し、以下の基準ではんだ耐熱性を評価した。
○:硬化膜のフクレ、はんだもぐりこみともになし、
×:硬化膜のフクレまたははんだもぐりこみあり。
市販の基板(IPC規格)のIPC−C(櫛型パターン)上に、実施例10〜18、参考例3、4及び比較例2の熱硬化性樹脂組成物を#100メッシュポリエステル版でスクリーン印刷により塗布し、80℃で30分間乾燥した後、150℃で1時間熱硬化した。その基板を85℃、相対湿度85%の雰囲気下において100Vのバイアス電圧を印加して500時間放置し、以下の基準で電気絶縁性を評価した。
○:マイグレーション、絶縁抵抗値の低下ともになし、
×:マイグレーションまたは絶縁抵抗値の低下あり。
Claims (8)
- (A)ポリイソシアネート化合物、(B)分子量300〜50000のポリカーボネートジオール、(C)カルボキシル基を含有するジヒドロキシ化合物、及び(D)モノヒドロキシ化合物を反応させて得られ、前記ポリカーボネートジオール(B)を構成する成分中のジオールのうち、少なくとも10モル%以上が、炭素数6〜30の脂環式化合物であることを特徴とするカルボキシル基含有ポリウレタン。
- 炭素数6〜30からなる脂環式化合物を有するジオールが、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、トリシクロデカンジメタノール、及びペンタシクロペンタデカンジメタノールから選択される少なくとも1種である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
- 数平均分子量が500〜100000であり、酸価が5〜150mgKOH/gである請求項1または2に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン
- カルボキシル基を含有するジヒドロキシル化合物(C)が、ジメチロールプロピオン酸および/またはジメチロールブタン酸である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
- ポリイソシアネート化合物(A)のうちの少なくとも10モル%以上が、イソシアネート基部分を除いた炭素数が6〜30の脂環式化合物である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
- ポリイソシアネート化合物(A)が、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキサン−1,3−ジメチレンジイソシアネート、及びシクロヘキサン−1,4−ジメチレンジイソシアネートから選択される少なくとも1種である請求項1または5に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
- モノヒドロキシ化合物(D)が、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アリルアルコール、グリコール酸、及びヒドロキシピバリン酸から選択される少なくとも1種である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
- モノヒドロキシ化合物(D)が、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、及びt−ブタノールから選択される少なくとも1種である請求項1に記載のカルボキシル基含有ポリウレタン。
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