JP2006282592A - 口紅組成物 - Google Patents

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範久 加藤
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Abstract

【課題】本発明の課題は、つやに優れ、軽い使用性の口紅用組成物を提供することにある。
【解決手段】トリイソステアリン酸グリセリル及びトリメチルペンタフェニルトリシロキサンとを含有させることにより、つやに優れ、軽い使用性の口紅用組成物を提供することを可能とした。

Description

本発明は口紅組成物に関し、詳しくは、つやに優れ、軽い使用性を特徴とする口紅組成物に関するものである。
口紅は多くのメイクアップ化粧料の中にあって、その化粧効果の役割は特に重要なものと言える。すなわち、口紅さえあれば他のメイクアップ化粧料がなくとも、血色の良い健康的な表情、あるいは華やかで優雅な表情など様々な演出ができると言っても過言ではない。一般に口紅用組成物にはワックス、及び各種液状油分が配合されており、特に近年口紅塗布時につやが要求されることから、つやを付与する油分としてラノリン類や重質流動イソパラフィン類が汎用されている。しかしながら、ラノリン類は酸化劣化に起因する悪臭の発生が認められており、特に口紅用組成物はその販売前後にわたって長期に保存される可能性があり、しかも唇という臭いを感じやすい部分に適用されるため、悪臭の発生は極めて重大な問題となっていた。さらに、動物由来原料ということでの使用問題がある。また、重質流動イソパラフィン類はそれ自体が高粘度であるため、口紅用組成物中に多配合すると使用性、特にのびが悪くなるといった現象が見られていた。
口紅の塗布艶としては、多数の検討がなされており、なかでも水添ロジンイソステアリン酸グリセリル、重質流動イソパラフィンおよびメチルポリシロキサンを含有する口紅組成物の提案として特開2000−297012号公報があった。また、透明感のある自然の口唇を維持しつつ、口唇のしわを目立たなくさせるため特定の外観色と干渉色をもった酸化鉄被覆雲母チタンと特定の屈折率(1.45〜1.50)の油分を組み合わせて配合する口紅組成物の提案として特開2001−288039号公報があった。しかしながら、使用感の面でのびが悪いため、ツヤだし原料を組み合わせるだけでは充分ではなかった。
特開2000−297012号公報 特開2001−288039号公報
解決しようとする問題点は、つやに優れ、更に軽い使用性の口紅用組成物を提供することである。
詳細に検討したところ、特定の屈折率(1.45〜1.58)の油分を1種以上、及び他のつやだし原料を組み合わせ配合することにより、軽い使用性で、つやを付与する機能がある本発明を完成するに至った。
本発明の口紅組成物は、つやに優れ、軽い使用性を有する口紅を提供することを可能とする。
次に、特定の屈折率(1.45〜1.58)油分について説明する。本発明に使用することができる油分は、屈折率が1.45〜1.58の油分であればとくに限定はされない。屈折率がこの範囲から外れると口唇のつやがなくなり、透明感も悪くなる。屈折率が1.45〜1.58の油分の例としては、α-オレフィンオリゴマー、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、重質流動パラフィン類等が挙げられる。
本発明に使用することができるトリメチルペンタフェニルトリシロキサンの配合用は、有効であれば特に制限はないが、10〜40重量%配合が好ましい。
本発明に使用することができるトリイソステアリン酸グリセリルの組成物中への配合量は、有効であれば特に制限はないが、5重量%〜35重量%が好ましい。
すなわち、本発明にかかる口紅組成物においては、トリイソステアリン酸グリセリルを5〜35重量%、及びトリメチルペンタフェニルトリシロキサンを10〜40重量%配合することが好適である。
発明口紅用組成物中には、上記の必須成分のほかに、口紅用組成物中に一般的に配合される他の任意成分、例えば保形剤、油分、粉体等を配合することができる。
保形剤としては、ワックス類として、ポリエチレンワックス、セレシンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられ、これらの中から1種または2種以上が任意に選択される。なお、ワックス類は、本発明組成物中に、総配合量として3〜25重量%程度配合するのが好ましい。
油分としては、上記の液状油分のほかに、例えば、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素油;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、バチルアルコール等の高級アルコール;セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリド、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、トリオレイン酸グリセリド等のエステル類;オリーブ油、アボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒマシ油等の油脂;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、高重合度のガム状アミノ変性シリコーン等のシリコーン系油分;パーフロロポリエーテル、パーフロロカーボン等のフッ素油分等が挙げられる。なお、本発明において、油分の配合量は、組成物全量中50重量%以上、特に70重量%以上であることが好ましい。
粉体としては、例えばタルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、ケイ酸アルミニウム、シリカ、硫酸バリウム、リン酸カルシウム等の無機粉末や、ナイロン粉末、セルロース粉末等の有機粉末のほか、各種顔料等が挙げられる。粉体の配合量は、組成物全量中0.1〜30重量%程度、特には0.1〜15重量%程度が好ましい。
その他、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、防腐剤、保湿剤、染料等を配合することができる。
次に実施例によって本発明を更に詳しく説明する。本発明はそれによって限定されるものではない。配合量は特に限定されていない限り重量%である。また、本発明者らは本発明の口紅組成物を検討するに当たって各種試験を行った。実施例に先だちその効果試験方法及び評価基準について説明する。
〔試験例〕
[つや]専門パネル(15名)に下記の口紅(試料)を使用してもらい、官能で5段階評価(総合評価)し、その平均値で評価した。
<評価基準>
1:つやがない2:つやがややない3:つやが普通4:つやがやや良い5:つやが良い
(評価)
◎ :評価値(平均値)4.5以上5.0まで

:評価値(平均値)3.5以上4.5まで
△ :評価値(平均値)2.5以上3.5まで
× :評価値(平均値)1.5以上2.5まで
××:評価値(平均値)1.0以上1.5まで
[のび]専門パネル(15名)により、それぞれ以下の5段階評価してもらい、その結果から、のびについて評価した。
<評価基準>
1: のびが悪い2: のびがやや悪い3: のびが普通4:
のびがややよい5: のびがよい
(のびの評価)
◎: 評点平均値が4.5以上5.0

: 評点平均値が3.5以上4.5未満
△: 評点平均値が2.5以上3.5未満
×: 評点平均値が1.5以上2.5未満
××: 評点平均値が1.0以上1.5未満
〔実施例〕
[油分の検討]
まず、つやを付与する屈折率(1.45〜1.58)の油分をそれぞれ10%配合した口紅を作製した。なお、配合割合は重量部である。
検討油分は、1.α-オレフィンオリゴマー、2.トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、3.トリエチルヘキサン酸エリスリチル、4.(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、5.トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、6.(イソステアリン酸/ミツロウ/コハク酸)ヒマシ油、7.ヒドロキシアルキル(C12-C14)ヒドロキシダイマージリノレイルエーテル、8.ホホバ油、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、(ブチレン/エチレン/ブチレン)コポリマー( = 2:1:2)、9.オリーブ油、10.トリイソステアリン酸グリセリル、11.重質流動イソパラフィンの11種類である。
Figure 2006282592
〔製法〕
前記原料を加熱混合し、均一混合することで口紅を得る。
Figure 2006282592
上記結果より、つやの点で大きな差は見られなかったが、傾向として屈折率の大きな原料ほどつやに寄与することが分かった。そこで、次に油分の配合量の検討を行うことにした。
〔油分量の検討〕
次に、つやを付与する油分を40%配合した口紅を作製した。なお、配合割合は重量部である。
検討油分は、1.(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、2.ヒドロキシアルキル(C12-C14)ヒドロキシダイマージリノレイルエーテル3. オリーブ油、4.トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、5. 重質流動イソパラフィン5種類である。
Figure 2006282592
〔製法〕
前記原料を加熱混合し、均一混合することで口紅を得る。
Figure 2006282592
上記結果より、最も屈折率の大きな原料のトリメチルペンタフェニルトリシロキサンがつやに大きく影響することが分かった。のびもよくなめらかな感触が得られることが分かった。
本発明の口紅組成物は、つやに優れ、軽い使用性を有することから、広く口紅に応用が期待できる。

Claims (3)

  1. トリイソステアリン酸グリセリル及びトリメチルペンタフェニルトリシロキサンを含むことを特徴とする流し込み化粧料。
  2. トリイソステアリン酸グリセリル及びトリメチルペンタフェニルトリシロキサンを含むことを特徴とする口紅組成物。
  3. トリイソステアリン酸グリセリルの含有量が5〜35重量%、及びトリメチルペンタフェニルトリシロキサンの含有量が10〜40重量%であることを特徴とする請求項2記載の口紅組成物。
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