JP2006282315A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置において、用紙搬送時に未定着のトナーが飛散することに起因した用紙の汚れの発生を抑制する。
【解決手段】本画像形成装置1では、感光体ドラム2と、用紙を静電的に吸着して搬送する転写ベルト10と、転写ベルト10により搬送されて来る用紙を転写ベルト10から受け取って定着装置8側へ案内するための転写後ガイド11とを有する。転写後ガイド11は、停止状態で上面17aに用紙を摺動させて案内するベルト17と、ベルト17を所定のタイミングで所定量回動させる電動モータ20と、ベルト17の回転中にベルト17の表面17bを清掃する清掃手段としてのスクレーパ21とを含む。スクレーパ21によりベルト17の表面17bに付着したトナーを除去できるので、トナーに起因する用紙の汚れの発生を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
画像形成装置には、例えば、感光体ドラムからトナー像が転写される用紙を静電的に吸着して搬送する転写ベルトと、転写ベルトから用紙を受けて定着装置へ案内する転写後ガイドとを有するものがある。
転写後ガイドは、用紙上にある未定着のトナーが飛散することを抑制するために設けられている。すなわち、転写位置では、転写用の放電が行われ、感光体ドラム上に形成したトナー像は用紙上に転写され、また、用紙は転写ベルトに静電的に吸着される。転写ベルト上でトナー像が転写された後の用紙は強く帯電しているので、用紙が転写ベルトから分離する際に、電荷の移動等が生じ、その結果、用紙上にある未定着のトナーが飛散することがある。上述の転写後ガイドを設けることにより、用紙から電荷を徐々に除去するようにして、トナーの飛散を抑制するのであるが、飛散を完全に防止することはできない。その結果、飛散したトナーは、転写後ガイドの案内面に落下し、その後に搬送される用紙を汚してしまう。
この課題を解決するために、特許文献1では、電極板により用紙を除電するようにしている。また、特許文献2では、転写後ガイドと用紙との互いに接触する面積を小さくするようにしている。特許文献3では、金属製の転写後ガイドを抵抗体を介して支持し、用紙の帯電をゆるやかに除電させるようにしている。
特開2002−31960号公報 特開2001−97604号公報 特開平10−142959号公報
しかし、特許文献1,2,3のいずれも、用紙上にある未定着のトナーが飛散することを完全に防止することはできないので、飛散したトナーにより用紙が汚れてしまう。
例えば、小サイズ(例:210mm幅)の用紙および大サイズ(例:297mm幅)の用紙に印字可能なプリンタについて具体的に説明すると、小サイズの用紙に印字される際に、未定着のトナーが飛散すると、飛散したトナーは、転写後ガイドの案内面において、小サイズの用紙が案内される領域の外側の領域に付着する。この外側の領域は、大サイズの用紙が案内される領域であるので、その後に、大サイズの用紙が案内されると、案内面に付着したトナーが、大サイズの用紙を汚してしまい、用紙先端汚れ、用紙裏汚れ等の不具合が生じる。特に、処理枚数が多い高速機においては、案内面に付着するトナー量が多く、上述の不具合が発生し易い。
そこで、この発明の目的は、用紙の汚れの発生を抑制できる画像形成装置を提供することである。
本発明は、感光体からトナー像が転写される転写材を静電的に吸着して搬送する転写ベルトと、転写ベルトに対して搬送方向下流側に設けられ、転写ベルトにより搬送されて来る転写材を転写ベルトから受け取って定着装置側へ案内するための転写後ガイドとを有する画像形成装置において、上記転写後ガイドは、上記転写材を案内するベルトと、上記ベルトを所定のタイミングで所定量回動させる駆動手段と、上記ベルトの回転中にベルトの表面を清掃する清掃手段とを含むことを特徴とする。この発明によれば、ベルトを駆動手段により回転させて、ベルトの表面を清掃手段により清掃できる。その結果、ベルトの表面に付着したトナーを除去できるので、トナーに起因する転写材の汚れの発生を抑制することができる。
また、本発明において、上記駆動手段は、予め定める印字率または印字枚数の転写材をガイドした後の転写材をガイドしない期間にベルトを回動させる場合がある。この場合、例えば、印字した転写材の枚数の累計が予め定める印字枚数に達すると、清掃するようにしているので、汚れの発生を未然に防止することも可能となる。また、印字率についても、印字枚数と同様にして、汚れの発生を未然に防止するのに利用できる。
また、本発明において、上記清掃手段は、ベルトの下側に接するスクレーパまたはブラシを含む場合がある。この場合、実用的な構成により、ベルトの表面を清掃できる。
また、本発明において、上記ベルトから転写材を受け取って定着装置へ案内する定着進入ガイド部材が設けられ、上記ベルトの体積抵抗率は、転写ベルトの体積抵抗率よりも小さく、且つ定着進入ガイド部材の体積抵抗率よりも大きい場合がある。この場合、転写材を、転写ベルトから転写後ガイドのベルトを経て定着進入ガイド部材へ搬送する際に、転写材の帯電をゆるやかに除電できる。従って、転写材からのトナーの飛散を抑制でき、ひいては転写材の汚れをより一層抑制できる。
以下では、この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、画像形成装置がプリンタである場合に則して説明するが、例えば、画像形成装置としての複写機、ファクシミリ等であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す模式図である。
画像形成装置1は、画像形成に必要な構成要素として、外部より与えられる画像データに基づきこの画像データに応じた所定のビーム光を得るための光学ユニット(図示せず)と、所定のビーム光に応じた潜像を形成するための円柱形状をなす感光体としての感光体ドラム2と、高電圧を印加されることにより感光体ドラム2を帯電させるメインチャージャ3(帯電チャージャ)と、感光体ドラム2に形成された静電潜像をトナーにより顕像化する現像装置4と、トナー像が転写された後の感光体ドラム2の表面をクリーニングするためのクリーナ5と、転写材としての用紙を供給するための用紙供給部6と、用紙を搬送するとともにこの用紙に感光体ドラム2に形成されたトナー像を転写するための転写搬送部7と、転写されたトナー像を用紙に加熱定着させる定着装置8と、画像形成装置1の動作を制御するための制御部9とを有している。
感光体ドラム2を回転させつつ、感光体ドラム2の外周面を、メインチャージャ3により均一に帯電し、次いで光学ユニットからのビーム光によって露光する。これにより、感光体ドラム2の外周面に所望の画像を結像させて静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置4によりトナー像に顕像化する。用紙供給部6からの用紙は、所定のタイミングで感光体ドラム2へ搬送され、転写搬送部7により用紙にトナー像が転写され、この用紙は定着装置8へ搬送される。
用紙供給部6は、制御部9からの信号に基づいて複数のサイズの用紙を選択的に供給することができ、例えば大サイズの用紙および小サイズの用紙の何れかの用紙を供給できるようにされている。用紙供給部6は、異なるサイズの複数の用紙をそれぞれ収容できるように複数の用紙トレイを有している。画像形成のタイミングに合わせて、何れかの用紙トレイから選択的に順に一枚ずつ用紙を繰り出す。
本実施形態では、転写搬送部7は、用紙供給部6から受けた用紙を搬送するために、搬送手段としての転写ベルト10と、可動式のガイド機構としての転写後ガイド11と、固定された定着進入ガイド部材12とを有している。転写ベルト10と、転写後ガイド11と、定着進入ガイド部材12とは、この順で、用紙の搬送方向Yに沿って上流側から下流側へ向けて順に配置されている。
転写ベルト10は、用紙を用紙供給部6から受けて感光体ドラム2を経て定着装置8側へ向けて搬送する。転写後ガイド11は、転写ベルト10よりも搬送方向Yの下流側に設けられ、転写ベルト10により搬送されて来る用紙を転写ベルト10から受け取って定着装置8側へ案内する。定着進入ガイド部材12は、転写後ガイド11よりも搬送方向Yの下流側に設けられ、固定された案内面を有し、転写後ガイド11により案内された用紙を受けて案内面により定着装置8に案内する。
転写ベルト10は、駆動ローラ13と従動ローラ14との間に掛け回されている。駆動ローラ13は、制御部9の制御のもとで駆動源としての電動モータ15により駆動されて回転し、これにより、転写ベルト10は所定方向に移動する。また、転写ベルト10は、ニップ部10aで感光体ドラム2の外周面と接触している。ニップ部10aよりも用紙の搬送方向Yに沿って下流側であってニップ部10aの近傍には、転写ベルト10を挟んで感光体ドラム2に対向して、バイアス付与用の転写ローラ16が配置されている。転写ローラ16は、電圧を印加された状態で転写ベルト10の上側にある部分の裏面に押圧付勢されて接触していて、転写ベルト10上の用紙に、トナーとは逆極性の電荷を付与する。これにより、ニップ部10aを通過する際に、感光体ドラム2上に形成したトナー像が用紙上に転写され、転写された用紙が静電的に転写ベルト10に吸着して転写後ガイド11へ搬送される。
図2は、図1の転写後ガイド11およびその周辺部の平面図である。図1および図2を参照する。
本実施形態では、転写後ガイド11は、停止状態で上面17aに用紙を摺動させて案内するベルト17と、ベルト17を支持する駆動ローラ18および従動ローラ19と、ベルト17を駆動ローラ18を介して駆動する駆動手段としての電動モータ20と、ベルト17の外側の表面17bを清掃する清掃手段としてのスクレーパ21と、スクレーパ21を支持するハウジング22とを有する。
ベルト17は、駆動ローラ18と従動ローラ19との間に掛け回されている。駆動ローラ18および従動ローラ19は、ハウジング22に回動自在に支持されている。ベルト17は、駆動ローラ18を介して電動モータ20と駆動可能に連結されていて、電動モータ20の駆動により回転して移動する。
ベルト17は、無端状に延びる所定幅の帯状部材であり、内面および表面17bとしての外面を有する。ベルト17の外面全体が、用紙を案内するためのガイド面として利用可能である。ベルト17が移動するのに伴い、上側に位置する部分は変遷し、駆動を停止されたときに外面のうちで上側に位置している部分である上面17aが、用紙を案内する転写材ガイド面として機能する。
ベルト17の幅寸法は、搬送される最大サイズの用紙P1を安定して案内できるように、この最大サイズの用紙P1の幅寸法L1(搬送方向Yと直交する方向であって、用紙の紙面に沿う方向の寸法に相当する。)よりも所定長大きくされている。最大サイズの用紙P1は、ベルト17の幅方向Xの全体により案内される。小サイズの用紙P2は、ベルト17の幅方向Xの中央にある一部である所定幅の領域により案内される。
ベルト17は、半導体であり且つ低摩擦部材、例えば、体積抵抗率が1×107 Ωcmの導電性のポリカーボネイト樹脂により形成されている。なお、ベルト17の全体が、半導体であってもよいし、外面の少なくとも一部であって用紙と接触する部分が、半導体であってもよい。低摩擦部材についても同様である。
スクレーパ21は、ベルト17の外面に弾力的に押圧付勢された状態で、摺動可能に当接している。スクレーパ21は、ステンレス鋼等の金属により形成された薄肉の長尺の板材からなり、長手方向が駆動ローラ18の中心軸線18a(ベルト17の幅方向Xに延びている。)と平行に配置されている。スクレーパ21は、長手方向に沿って延びる一方の端縁でハウジング22に固定されている。スクレーパ21の他方の端縁は、駆動ローラ18との間にベルト17を弾力的に挟んで、このベルト17の外面に当接している。スクレーパ21の長手寸法は、ベルト17の幅寸法よりも広くされ、且つ他方の端縁は、直線状に延びていて、幅方向Xについてベルト17の全体を清掃できるようにされている。
スクレーパ21は、ベルト17の下側であって、駆動ローラ18の真下に配置されてハウジング22に固定されている。ベルト17の回転中には、スクレーパ21と当接しているベルト17の外面の部分は変遷しながら、ベルト17の外面がスクレーパ21に対して摺動し、その結果、スクレーパ21が、ベルト17の外面に付着したトナーを掻き落とす。掻き落とされたトナーは、ハウジング22に設けられた容器に受けられる。
制御部9は、ベルト17を所定のタイミングで所定量回動させるように、電動モータ20を制御する制御手段として機能する。
制御部9は、図示しないが、制御中枢としてのマイクロコンピュータと、これに接続されて使用者が操作するための操作スイッチ、外部機器等の入力部とを含む。入力部からの入力に応じて、マイクロコンピュータは予め記憶されたプログラムに基づいて、所定枚数の所定のサイズの用紙に画像を形成する。
また、制御部9は、入力部からの入力信号により定められた所定枚数を連続して画像形成する一連の処理(ジョブともいう。)を行う。このような一連の処理(ひとつのジョブ)では、通例、所定枚数の同サイズの用紙に画像が形成されて搬送される。
また、制御部9は、印字枚数を計数するカウンタを有している。このカウンタは、ジョブごとの印字枚数、および前回の清掃以後の印字枚数の累計を計数できる。
また、制御部9は、転写後ガイド11の電動モータ20と接続されている。電動モータ20は、具体的には、DCモータである。制御部9は、所定時間の間、DCモータを所定速度で回転させることができ、これにより、ベルト17を所定量回動させることができる。
画像形成時には、制御部9は、電動モータ20の駆動を停止し、ベルト17を停止状態とする。用紙は、転写ベルト10、感光体ドラム2、定着装置8等により搬送され、停止状態のベルト17の上面17aを摺動しつつ案内される。
制御部9は、予め定める印字枚数の用紙をガイドした後の所定期間に、ベルト17を清掃するようにしている。すなわち、印字枚数の計数の開始時点を、前回の清掃時点とし、これ以後の印字枚数が、予め定める印字枚数に達した時点よりも以後の所定期間に清掃を行う。この所定期間は、用紙をガイドしない期間であり、例えばジョブが終了した期間、または、ジョブの途中であって用紙の搬送が中断されている期間である。この期間に、電動モータ20はベルト17を所定量として1回転させる。これにより、ベルト17の外面の全体が清掃される。
なお、電動モータ20は、ベルト17を半回転させるようにしてもよい。この場合には、ベルト17は、半周分の表面17bが清掃され、清掃されてきれいにされた表面17bが上側に位置して上面17aとなり、用紙をガイドする。また、電動モータ20は、ベルト17を1回転以上、例えば2回転させてもよい。清掃効果を発揮するためのベルト17の最小の移動距離としては、ベルト17の部分であって用紙をガイドする部分の両端に配置された一対のローラの軸間距離であればよい。
従って、小サイズの用紙が搬送されるときにトナーが飛散してベルト17の上面17aの幅方向Xの両端部に落下するとしても、ベルト17が回動して、スクレーパ21により清掃がなされ、その結果、ベルト17上に落下したトナーは除去される。清掃後のきれいな外面が、ベルト17の上側に位置する。従って、その後、大サイズの用紙を搬送する場合には、清掃後のきれいなベルト17の上面17aにより案内されるので、大サイズの用紙が汚れる虞はない。
このように本発明の実施形態によれば、転写後ガイド11により、ベルト17を電動モータ20により回転させて、ベルト17の表面17bをスクレーパ21により清掃できる。その結果、ベルト17の表面17bに付着したトナーを除去できるので、トナーに起因する用紙の汚れの発生を抑制することができる。
また、印字した用紙の枚数の累計が予め定める印字枚数に達すると、清掃するようにしているので、汚れの発生を未然に防止することも可能となる。ここで、印字枚数に比例して汚れが生じやすくなるので、予め定める印字枚数は、汚れが発生する虞のある枚数よりも小さく設定するのが好ましい。これにより、汚れが発生することを未然に且つ確実に防止できる。また、印字枚数の計数であれば、実用的で簡素に構成できる。
また、清掃は、用紙をガイドしない期間になされるので、画像形成に邪魔にならずに済み、また、清掃時のベルト17の回転が用紙に悪影響を及ぼす虞がない。
また、清掃手段として、ベルト17の下側に接するスクレーパ21を用いることにより、実用的な構成により、ベルト17の表面17bを清掃できる。
また、スクレーパ21等の清掃手段がベルト17の下側に接することで、搬送時に邪魔にならずに済み、落下したトナーが清掃手段に付着することもない。
また、ベルト17を体積抵抗率1×107 Ωcm以下の半導体で形成することにより、用紙を転写ベルト10から移す際に、用紙の帯電をゆるやかに除電できる。従って、用紙からのトナーの飛散を抑制でき、ひいては用紙の汚れをより一層抑制できる。
なお、半導体としては、体積抵抗率が1×108 Ωcm以下であり且つ1×103 Ωcm以上の半導体であれば、汚れの発生を抑制することができるが、体積抵抗率が1×107 Ωcm以下であり且つ1×106 Ωcm以上の半導体であれば、以下のように画像品質を高めることができて好ましい。
すなわち、ベルト17の体積抵抗率が1×109 Ωcmを越えて大きくなると、ベルト17に電荷が溜まり過ぎて、用紙の舞い上がりが発生して、定着装置8への搬送、進入が不安定になり、搬送不良が生じることがある。しかし、ベルト17の体積抵抗率が1×107 Ωcm以下であれば、搬送不良の発生が防止されて、好ましい。
また、ベルト17の体積抵抗率が1×103 Ωcmを越えて小さい場合には、駆動ローラ18等が接地されていることから、実質的にベルト17も接地された状態になり、用紙の吸着作用が働かず、用紙搬送が不安定になる。また急激な除電作用により、用紙上の未定着のトナーが移動して、ウロコ状の画像不良が発生することがある。しかし、ベルト17の体積抵抗率が1×106 Ωcm以上であれば、上述の画像不良の発生を確実に防止することができて、好ましい。
また、本実施形態では、転写ベルト10が、体積抵抗率が例えば1×109 Ωcm以上の絶縁体で形成され、転写ベルト10のローラ13,14は、電気的に接地されている。また、ローラ13,14は、抵抗(図示せず)を介して電気的に接地されていてもよい。ベルト17は、上述の半導体により形成され、駆動ローラ18および従動ローラ19が電気的に接地されている。また、定着進入ガイド部材12は、体積抵抗率が例えば1×10-2以下のΩcm未満の導電体により形成され、定着進入ガイド部材12の案内面は電気的に接地されている。
ベルト17の体積抵抗率は、転写ベルト10の体積抵抗率よりも小さく、且つ定着進入ガイド部材12の体積抵抗率よりも大きくされている。これにより、ベルト17の表面抵抗は、転写ベルト10の表面抵抗よりも小さく、且つ定着進入ガイド部材12の表面抵抗よりも大きくすることができる。その結果、用紙が、転写ベルト10と、転写後ガイド11と、定着進入ガイド部材12とを順に搬送される間に、用紙の帯電がゆるやかに除電される作用を、より一層確実に得ることができる。その結果、トナーの飛散をより一層抑制することができる。
なお、上述の表面抵抗は、この表面抵抗を測定しようとする部材、例えばベルト17の表面において互いに離れた2つの電極間の電位差を、2つの電極間に流れる電流値で割った値である。上述の関係における、各部材についての2つの電極間の距離および電位差は、互いに等しくされている。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
例えば、ベルト17の材質が、絶縁体または電気の良導体の場合も考えられ、この場合であっても、清掃手段により、上述した汚れの防止効果を得ることができる。
また、清掃手段としては、スクレーパ21の他、ベルト17の幅方向Xの全体でベルト17の下面側に接するブラシ23(図3参照)を用いてもよい。このように清掃手段として、ベルト17の下面側に接するブラシ23を用いることにより、実用的な構成により、ベルト17の表面17bを清掃できる。
ブラシ23としては、回転自在に支持された円柱形状をなす回転ブラシを利用できる。回転ブラシは、長尺の支軸の外周から放射状に多数の毛を密集させて起立させたものであり、毛の先端により形成される円柱形状の外周面がベルト17の表面17bと接する。ベルト17の回転に伴い、これに接した回転ブラシは連れ回りして、ベルト17の表面17bのトナーを掻き落とす。また、ブラシ23としては、ハウジング22に固定された固定ブラシを用いてもよい。固定ブラシは、ベルト17の回転に伴い、ベルト17の表面17bに接して摺動し、ベルト17の表面17bのトナーを掻き落とすことができる。
また、清掃手段としては、上述のスクレーパ21、ブラシ23の他、トナーを付着可能なローラ等を用いてもよい。
また、清掃手段としては、スクレーパ21、ブラシ23、ローラ等のうちの少なくともひとつを含めばよく、これらのうちの少なくとも2種を併用してもよいし、これらのうちの少なくとも一種のものを複数個で用いてもよい。また、清掃手段は、ベルト17の下側に配置されていたが、ベルト17の側方に配置されて、ベルト17の表面17bに摺接するようにされていてもよい。
また、清掃のタイミングとしては、印字率を用いて設定してもよい。印字率は、用紙の画像形成対象面としての表面の面積に対する、当該表面のうちでトナー像が転写された部分の面積の比である。印字率は、未定着状態で搬送されるトナー量に比例するので、印字率およびこの印字率の累計値は、汚れの生じ易さを精度良くあらわすことができる。
例えば、制御部9は、印字率検知手段として印字率を算出する印字率算出部を有している。印字率算出部は、一枚の用紙の画像形成ごとに、外部より与えられる画像データに基づいて印字率を求めることができる。制御部9は、画像形成ごとに求めた印字率を、一枚の用紙の画像形成ごとに積算する。前回の清掃以後にガイドした用紙の印字率または印字率の累計が予め定める値に達した後の期間であって、用紙をガイドしない期間に、清掃するようにする。
このように、印字率に基づいて定めたタイミングで清掃することにより、汚れの発生を未然に防止することも可能となる。ここで、印字率または印字率の累計に関する予め定める値は、汚れが発生する虞のある値よりも小さく設定するのが好ましい。これにより、汚れが発生することを未然に且つ確実に防止できる。また、印字率を用いる場合には、清掃頻度を少なく抑制しつつ、確実に汚れの発生を未然に防止するのに好ましい。
また、清掃のタイミングとしては、1回のジョブの終了ごとであってもよい。この場合には、次回のジョブを実行する前に、確実に清掃できる。また、通例、1つのジョブでは、単一のサイズの用紙が搬送されるので、仮に当該ジョブにおいて多数枚の用紙が搬送されるとしても、用紙がトナーで汚れる虞はない。また、ジョブの終了後であれば、清掃の時間を容易に確保でき、画像形成を邪魔せずに済む。しかも、制御部9の制御内容を簡素化できる。
また、ジョブごとに清掃する場合には、印字枚数や印字率がジョブにより異なるから、トナーによる汚れ度合いも異なることが考えられる。そこで、ジョブでの印字枚数または印字率に応じて、その直後の清掃のベルト17の回転数を変化させて設定するようにしてもよい。例えば、ジョブの印字枚数が、標準的な印字枚数である所定枚数よりも多いときには、ベルト17の回転数を標準的な回転数よりも多い値とする。これにより、確実にトナーを除去できて、好ましい。
また、予め定める所定時間の経過ごとに清掃することも考えられる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態の画像形成装置の概略構成の模式図である。 図1に示す転写後ガイドおよびその周辺部分の平面図である。 本発明の変形例としての画像形成装置の概略構成の模式図である。
符号の説明
1…画像形成装置
2…感光体ドラム(感光体)
8…定着装置
10…転写ベルト
11…転写後ガイド
12…定着進入ガイド部材
17…ベルト
17a…(ベルトの)上面(転写材ガイド面)
17b…(ベルトの)表面
20…電動モータ(駆動手段)
21…スクレーパ(清掃手段)
23…ブラシ(清掃手段)
P,P1,P2…用紙(転写材)
Y…搬送方向

Claims (4)

  1. 感光体からトナー像が転写される転写材を静電的に吸着して搬送する転写ベルトと、
    転写ベルトに対して搬送方向下流側に設けられ、転写ベルトにより搬送されて来る転写材を転写ベルトから受け取って定着装置側へ案内するための転写後ガイドとを有する画像形成装置において、
    上記転写後ガイドは、
    上記転写材を案内するベルトと、
    上記ベルトを所定のタイミングで所定量回動させる駆動手段と、
    上記ベルトの回転中にベルトの表面を清掃する清掃手段とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    上記駆動手段は、予め定める印字率または印字枚数の転写材をガイドした後の転写材をガイドしない期間にベルトを回動させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    上記清掃手段は、ベルトの下側に接するスクレーパまたはブラシを含むことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置において、
    上記ベルトから転写材を受け取って定着装置へ案内する定着進入ガイド部材が設けられ、
    上記ベルトの体積抵抗率は、転写ベルトの体積抵抗率よりも小さく、且つ定着進入ガイド部材の体積抵抗率よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010180002A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム
CN101923311A (zh) * 2009-06-10 2010-12-22 株式会社理光 成像设备

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