JP2006282306A - 移載装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アームの厚さを大きくすることなく簡単な構造で収納物の水平回転を防止する構造を実現するとともに、収納空間のサイズの影響を受けることのない移載装置を提供する。
【解決手段】 昇降台10上に設けられた固定軸を介して一端を回動可能に軸支した第1アーム20と、該第1アームの他端において従動軸を介して一端を回動可能に軸支した第2アーム30とからなるアーム機構を一対備える。2つの第2アームは、それらの他端を連結板50で接合し、少なくとも一方のアーム機構における第1アームには第1アームを回動させるための駆動手段を設けるとともに、第1アームの回動力を第2アームに伝達するための伝達手段を設けることにより、少なくとも一方のアーム機構における第1アーム及び第2のアームの伸縮運動に伴う形状と他方の第1アーム及び第2のアームの伸縮運動に伴う形状とが線対称になるように構成した。
【選択図】 図2
【解決手段】 昇降台10上に設けられた固定軸を介して一端を回動可能に軸支した第1アーム20と、該第1アームの他端において従動軸を介して一端を回動可能に軸支した第2アーム30とからなるアーム機構を一対備える。2つの第2アームは、それらの他端を連結板50で接合し、少なくとも一方のアーム機構における第1アームには第1アームを回動させるための駆動手段を設けるとともに、第1アームの回動力を第2アームに伝達するための伝達手段を設けることにより、少なくとも一方のアーム機構における第1アーム及び第2のアームの伸縮運動に伴う形状と他方の第1アーム及び第2のアームの伸縮運動に伴う形状とが線対称になるように構成した。
【選択図】 図2
Description
本発明は物品を収納空間に出し入れするための移載装置に関し、特に自動倉庫におけるスタッカクレーンに適した移載装置に関する。
スタッカクレーンは、その適用例を簡単に説明すると、自動倉庫のラック間に設置され、ラックに沿った走行機能と上下方向の昇降機能を有している。スタッカクレーンは、その走行及び昇降機能によりラックに区画されている複数の棚のうち指定された棚の位置まで自動的に移動する。スタッカクレーンはまたフォークを有する移載装置を備え、指定された棚にフォークを出し入れして棚に対する収納物の搬入、搬出を行う。スタッカクレーン用の移載装置は、カムフォロワで支持したフォークをラック・ピニオンやチェーンで駆動する駆動機構で実現されるのが一般的である。
ところで、自動倉庫では、収納物の種類によっては塵埃の発生防止を要求される場合がある。この場合、スタッカクレーンの移動する空間よりも、棚における収納空間での塵埃発生が嫌われる。このような要求に対し、上記のような駆動機構ではフォークを伸ばした時にラック・ピニオンやチェーンなどの駆動伝達手段が収納空間で剥き出しになり、塵埃を発生する可能性がある。
発塵を少なくした移載装置の一例として、図5、図6に示すように、駆動アーム50と従動アーム60を備えたスカラー型移載装置と呼ばれるものが知られている。この移載装置は、駆動アーム50の一端部に上下方向に延びる固定軸51が相対的に回転可能に設けられ、駆動アーム50の他端部には上下方向に延びる従動軸52が固定接続されている。固定軸51は駆動アーム50から突き出し、この突き出した部分が走行及び昇降可能にされたテーブル70上に固定されている。固定軸51の突き出した部分にはギヤ53が回転可能に支承され、ギヤ53は駆動アーム50に固定されている。ギヤ53はモータ71により回転駆動されるギヤ72と歯合している。固定軸51にはまた駆動アーム50内でプーリ54が固定されている。従動軸52には駆動アーム50内でプーリ55が回転可能に支承され、プーリ54とプーリ55との間にはベルト56が掛け渡されている。プーリ55はまた、その軸方向の一端側が駆動アーム50のカバーを貫通して従動アーム60と固定接続され、一体に回転するようにされている。従動軸52は従動アーム60側まで延びて従動アーム60との間で相対的回転可能にされており、この延長部分は従動アーム60における固定軸61として作用する。つまり、従動アーム60内の固定軸61にはプーリ62が固定され、従動アーム60の他端部に上下方向に延びるように取付けられた従動軸63にプーリ64を取付けている。そして、従動アーム60内でプーリ62とプーリ64との間にベルト65が掛け渡されている。プーリ55とプーリ62の径は同じである。プーリ64はまた、その軸方向の一端側が従動アーム60のカバーを貫通して収納物100を搭載するための収納物搭載部80に固定接続されている。
駆動アーム50と従動アーム60は以下のように動作する。モータ71を駆動するとギヤ72を介してギヤ53が回動することにより駆動アーム50が回動する。駆動アーム50が回動するとベルト56がプーリ54に巻き付くよう変位し、プーリ55が回動する。これにより従動アーム60が回動し、従動アーム60に対してプーリ64が相対的に回動する。
収納物搭載部80を従動アーム60に対して回動可能にしているのは、スタッカクレーンにスカラー型移載装置を適用する場合、移載時に収納物100が水平回転しないようにするためである。これは、プーリ54の径:プーリ55(プーリ62)の径:プーリ64の径の比率を2:1:2にすることで駆動アーム50、従動アーム60の旋回角度に関係なく収納物搭載部80の姿勢、すなわち角度を一定に保つことができる。図6は、アーム全体の伸縮動作、つまり駆動アーム50、従動アーム60の旋回動作中でも収納物搭載部80の角度が図5に示された角度と同じであることを示している。
いずれにしても、この移載装置は、駆動力伝達部分が露出しないようにしているので、収納物の収納空間内での発塵のおそれは少ない。
しかしながら、このスカラー型移載装置ではプーリ55(プーリ62)とプーリ64間の駆動伝達のためにベルト65を従動アーム60内に仕込む必要がある。そのため従動アーム60の厚さを薄くすることができず、棚における収納物100の収納効率が悪いという欠点がある。
図7は上記の欠点を説明するための図であり、左側の図がラック90における一部の棚91を側面から見た図、右側の図が一部の棚91を背面から見た図である。
図7において、ラック90を構成している4本の柱92−1、92−2、92−3、92−4(これは図示せず)を利用して上下方向に間隔をおいて複数の棚91が構成される。つまり、スタッカクレーンの移動空間に対して前後方向となる柱92−1と92−2との間及び92−4(図示せず)と92−3との間にそれぞれ棚板91−1、91−2が掛け渡されている。棚板91−1と棚板91−2との間には駆動アーム50、従動アーム60の進入経路を確保するためのスペースSAが形成されている。
さて、図7では駆動アーム50の一部と従動アーム60のほぼ全体が棚90の収納空間内にあり、収納物搭載部80が収納物100の下面と接した状態にあるが、収納空間への従動アーム60の進入は収納物搭載部80が収納物100の下面から少し離れた高さ位置で行われる。収納物搭載部80が収納物100の下面から少し離れた高さ位置でその直下に達すると、移載装置が少し上昇して収納物搭載部80に収納物100を載せる。続いて、駆動アーム50と従動アーム60の旋回動作、つまりアーム全体の伸縮動作により収納物100を載せた収納物搭載部80が棚90の収納空間から出される。
ここで、上下方向で隣合う棚91の間には、少なくとも駆動アーム50と従動アーム60の厚さ分とこれらが上昇する分とを考慮した余分なスペースが必要となる。これは、上記の移載装置をスタッカクレーンに適用する場合、従動アーム60の厚さが大きくなると上下方向で隣合う棚91の間には、その分だけ無駄なスペースが存在することを意味する。
また、収納空間の前後方向(奥行き方向)のサイズが大きくなると、それに合わせて駆動アーム50と従動アーム60を長くしなければならない。しかし、駆動アーム50と従動アーム60を長くすると、これらがその伸縮動作時に前側の柱92−1、92−4(図示せず)、場合によっては棚板91−1、91−2に衝突してしまう。この点については以降で詳しく説明する。
従動アームに起因する無駄なスペースを削減することのできる移載装置は、例えば特許文献1に開示されている。この移載装置は、ラック間を走行及び昇降可能であるともに旋回可能な昇降台に一対の第1アームの一端が回動可能に取付けられ、一対の第1アームの他端にはそれぞれ第2アームの一端が回動可能に接続されている。一対の第2アームの他端には収納物を把持するためのチャック部が取付けられている。この移載装置によれば、第2アームにベルト等の駆動伝達手段を内蔵させる必要が無いので第2アームの厚さを薄くすることができる。
しかし、この移載装置においても、収納空間の前後方向(奥行き方向)のサイズが大きくなると、第1、第2アームを長くしなければならないが、第1、第2アームが長いとこれらの伸縮動作時にラックを構成している柱に衝突してしまう。そのために、この移載装置をスタッカクレーンに適用する場合には、設計に制約が生じてしまう。
図8は、この問題点を説明するための平面図である。なお、本図では、昇降台が旋回機能を持たず、チャック部に代えて収納物搭載部を備える場合について示している。
図8において、移載装置は、ラック間を走行及び昇降可能な昇降台200に一対の第1アーム210の一端が回動可能に取付けられ、一対の第1アーム210の他端にはそれぞれ第2アーム220の一端が回動可能に接続されている。一対の第2アーム220の他端には収納物を搭載するための収納物搭載部230が取付けられている。
図7において説明したように、ラックを構成している4本の柱240−1、240−2、240−3、240−4を利用して上下方向に間隔をおいて複数の棚が構成される。つまり、スタッカクレーンの移動スペースに対して前後方向となる柱240−1と240−2との間及び240−4と240−3との間にそれぞれ棚板250−1、250−2が掛け渡されている。
ここで、第1アーム210、第2アーム220の長さを大きくすると、その伸縮動作によって第2アーム220が棚の収納空間に進入する際に前側の柱240−1、240−4に衝突してしまうので、第1アーム210、第2アーム220の長さには制約が生じる。これは、収納空間の大きさ、つまり収納物の大きさに制約が生じることを意味する。
本発明は移載装置のアームの厚さを大きくすることなく簡単な構造で収納物の水平回転を防止する構造を実現するとともに、収納空間のサイズの影響を受けることのない移載装置を提供しようとするものである。
本発明による移載装置は、台上に設けられた固定軸を介して一端を回動可能に支持した第1アームと、該第1アームの他端において従動軸を介して一端を回動可能に支持した第2アームとからなるアーム機構を一対備え、2つの第2アームは、それらの他端を連結板で接合し、少なくとも一方のアーム機構における第1アームには該第1アームを回動させるための駆動手段を設けるとともに、該第1アームの回動を第2アームに伝達するための伝達手段を設け、前記少なくとも一方のアーム機構における第1アーム及び第2のアームの伸縮運動に伴う形状と他方の第1アーム及び第2のアームの伸縮運動に伴う形状とが線対称になるように構成したことを特徴とする。
本発明による移載装置は、特に複数の棚が区画形成されたラックに沿って走行可能であるとともに上下方向に昇降可能なスタッカクレーン用に適しており、この場合、前記連結板には収納物を搭載するための搭載部が該連結板と一体的に移動するように取付けられていることにより、一対の第1アーム及び第2アームの伸縮動作に伴って前記連結板と前記搭載部が水平回転することなく前記延在方向に関して往復移動するようにされる。
本発明による移載装置はまた、一対の第1アーム及び第2アームが設けられた前記台をスライド駆動機構により第1アーム及び第2アームの伸縮方向にスライド可能にすることを特徴とする。
本発明による移載装置においては、前記スライド駆動機構は、前記スタッカクレーンに搭載されるテーブル上にレールを敷設する一方、前記台の下面に該レール上を走行するガイド部材を設けることにより構成され、この場合、前記レールに沿って発塵成分の拡散を防止するためのカバー、発塵成分を磁気的に吸着するための磁石部材の少なくとも一方を有することが好ましい。
本発明による移載装置によれば、一対の第1アーム及び第2アームにおける第2アームの他端を連結板で連結したことにより、この連結板は一対の第1アーム及び第2アームの伸縮動作(折り畳み動作)に伴って移動するが、この移動は直線的な移動でありその水平回転を伴わない。
また、第2アームは伝達手段を設けていないので第1アームに比べて厚さを小さくすることができ、第2アームを棚の収納空間に進入させる場合には、収納空間に無駄なスペースを確保せずに済むので収納効率低下を防止できる。
更に、一対の第1アーム及び第2アームの伸縮動作に加えて、これらのスライド動作を可能にしたことにより、自動倉庫におけるスタッカクレーンに適用する場合には、伸縮動作に伴って第1アームあるいは第2アームがラックを構成している柱に衝突することを無くすことができる。
図1、図2を参照して、本発明による移載装置の第1の実施の形態をスタッカクレーンに適用した場合について説明する。
図1において、移載装置は、ラック間を走行及び昇降可能な昇降台10に一対の第1のアーム20の一端が回動可能に取付けられ、一対の第1アーム20の他端にはそれぞれ第2アーム30の一端が回動可能に接続されている。一対の第2アーム30の他端には収納物を搭載するための収納物搭載部40が連結板50を介して取付けられている。
詳細に説明すると、第1アーム20の一端部に固定軸21を有し、第1アーム20の他端部には従動軸22を有する。固定軸21は昇降台10上に固定されており、第1アーム20は固定軸21に対して回動可能にされている。第1アーム20にはギヤ23が取付けられ、このギヤ23は固定軸21に対して回転可能に支承されている。昇降台10にはモータ41が設置され、ギヤ23はモータ41により回転駆動されるギヤ42と歯合している。これにより、モータ41が駆動されると第1アーム20が回動する。
固定軸21にはまた第1アーム20内でプーリ24が固定されている。第1アーム20の他端部に固定された従動軸22には第1アーム20内でプーリ25が回転可能に支承され、プーリ24とプーリ25との間にはベルト26が掛け渡されている。プーリ25の軸方向一端側が第1アーム20のカバーを貫通して第2アーム30の一端に連結され、第2アーム30はプーリ25と共に第1アーム20に対して回動可能にされている。第2アーム30の他端には連結板50が回動可能に軸支されている。収納物搭載部40は連結板50に一体に取付けられている。
図5で説明したように、モータ41を駆動するとギヤ42を介してギヤ23が回動することにより第1アーム20が回動する。第1アーム20が回動するとベルト26がプーリ24に巻き付くよう変位し、プーリ25が回動する。これにより第2アーム30が回動する。
以上のように、本移載装置では第1アーム20と第2アーム30の組み合わせによるアーム機構を一対、互いに平行に設置し、一対の第2アーム30の先端部を連結板50で連結した構造を持つ。このような連結により、一方のアーム機構の伸縮運動(折り畳み動作)に伴う形状と他方のアーム機構の伸縮運動に伴う形状とを、アーム機構が伸長した時の延在方向の線分に関して線対称になるように構成することができる。しかも、第2アーム30において駆動力伝達のためのベルト等を無くしても収納物搭載部40を水平回転させること無く直線的に往復移動させることができる。この往復移動とは、昇降台10を間にした矢印A←→B方向(図1b参照)の移動であり、この往復移動の間、収納物搭載部40、すなわちその上の収納物は水平回転することが無い。これは、前述したように、プーリ24の径:プーリ25の径比率を2:1にすることで第1アーム20、第2アーム30の回動角度に関係なく収納物搭載部40の姿勢、すなわち角度を一定に保つことができる。そして、棚の収納空間に進入する第2アーム30を薄くできるので、その分だけ収納空間における無駄なスペースを無くし、収納効率の低下を防止することができる。
本移載装置では更に、スライド駆動機構により昇降台10をテーブル1にスライド可能に設けている。スライド駆動機構の具体的構成は、ここでは、テーブル1に前後方向に延びる2本のレール2を敷設し、昇降台10の下面にはレール2を走行可能なスライド部材3を設けることにより実現している。これにより、レール2に沿って昇降台10を前後方向に移動可能にできる。
図2を参照して、図8で説明したように、ラックを構成している4本の柱4−1、4−2、4−3、4−4を利用して上下方向に間隔をおいて複数の棚が構成される。つまり、スタッカクレーンの移動スペースに対して前後方向となる柱4−1と4−2との間及び4−4と4−3との間にそれぞれ棚板5−1、5−2が掛け渡されている。ここで、昇降台10がテーブル1の中央寄りにある時に第1アーム20、第2アーム30が一直線に並ぶように伸ばした状態にて昇降台10を棚側にスライドさせることで第1アーム20の一部と第2アーム30のほぼ全体が何の障害を受けることも無く収納空間に進入できる。
例えば、棚から収納物を受け取る場合の動作は以下の通りである。昇降台10が図2(a)に示すようにテーブル1のほぼ中央にあり、第1アーム20、第2アーム30は一点鎖線イで示す折り畳み状態にあるものとする。棚板5−1、5−2上に載せられている収納物(図示せず)を搬出するために、まず一点鎖線ロで示すように第1アーム20、第2アーム30が一直線になるように伸ばされる。続いて、昇降台10を収納空間側に向けてスライドさせて第2アーム30を収納空間に進入させる(図2a,b)。この時、第2アーム30は収納物の下面よりやや低い高さ位置にある。収納部搭載部40が収納空間に進入したら(図2c)、テーブル1をやや上昇させることにより収納部搭載部40に収納物を載せる。続いて、昇降台10を反対側にスライドさせた後、第1アーム20、第2アーム30を回動させて縮小させる。
なお、第1アーム20、第2アーム30の伸縮は、第2アーム30が柱4−1、4−4に衝突しない範囲内で昇降台10のスライド中に行うようにしても良い。また、昇降台10をスライドさせるためのスライド駆動機構やその制御系は周知技術を用いて実現できるので詳しい説明は省略する。
図2では、テーブル1の一方の側にのみ棚を示しているが、テーブル1を挟んだ反対側にも棚(図示せず)が設置されている。この棚に対する収納物の出し入れも上記説明とまったく同様である。
いずれにしても、第1アーム20、第2アーム30の長さを大きくする必要があったとしても、その伸縮動作によって第2アーム30が棚の収納空間に進入する際あるいは第1アーム20が収納空間から出る際に柱に衝突してしまうようなことは無くなる。
また、一部が収納空間に進入する第1アーム20においてはギヤやベルト等の伝達手段が露出しないように構成され、ほぼ全体が収納空間に進入する第2アーム30においては伝達手段自体が無いので、収納空間内での発塵を無くすことができる。
一方、スタッカクレーンの移動空間における発塵拡散防止のために、以下の手段が採用されている。
図3において、テーブル1にはレール2に沿ってカバー5が設けられている。ここでは、レール2の片側、つまり2本のレールの対向している側と反対側のみにカバー5を設けているが、両側に設けられても良い。カバー5は、レール2とスライド部材3との摩擦により微粉末が発生したとしても、これがスタッカクレーンの移動空間に拡散しないようにするためのものである。加えて、レール2とスライド部材3の少なくとも一方が金属材料である場合には、スライド部材3近傍の昇降台10の下面に永久磁石6が設けられる。この永久磁石6は、レール2とスライド部材3との摩擦により金属製粉末が発生した場合にこれを吸着する機能を持つ。勿論、永久磁石6は、カバー5と同様に、テーブル1側にレール2に沿って設けられても良い。
このような発塵拡散防止手段を備えることにより、自動倉庫内全体の空気清浄度を向上させることができ、特に塵埃の付着を嫌う収納物を対象とした自動倉庫に適した移載装置を提供できる。
図4は、本発明による移載装置の第2の実施の形態を示す。本形態では、一方の第1アーム20´における駆動源及び伝達手段を省略している。但し、一方の第1アーム20´の一端は固定軸21を介して昇降台10に対して回動自在に軸支され、第1アーム20´の他端においては第2アーム30の一端が従動軸22を介し第1アーム20´に対して回動自在に軸支されている。
一方の第1アーム20´、第2アーム30に駆動源及び伝達手段が無くても、他方の第1アーム20と第2アーム30とが伸縮動作すると、一方の第1アーム20´、第2アーム30がこれにならって伸縮動作する。この伸縮動作に伴う形状は、第1の実施の形態と同様、図4の線分C−C´に関して線対称であり、収納物の移載には何ら支障を来さない。但し、他方の第1アーム20に対する駆動力は第1の実施の形態に比べて大きくする必要がある。このような形態によれば、極めてシンプルな構成でスタッカクレーン用の移載装置を実現することができる。スライド駆動機構は、図2で説明したものと同様の構成が適用される。なお、伝達手段はベルトに限らず、例えばチェーン等の伝達手段であっても良い。
本発明による移載装置は、特に自動倉庫に適用されるスタッカクレーンに適しているが、これに限らず、移載装置全般に適用可能である。
1 テーブル
2 レール
3 スライド部材
4−1〜4−4 柱
5−1、5−2 棚板
10 昇降台
20 第1アーム
21 固定軸
22 従動軸
23、42 ギヤ
24、25 プーリ
26 ベルト
30 第2アーム
40 収納物搭載部
50 連結板
2 レール
3 スライド部材
4−1〜4−4 柱
5−1、5−2 棚板
10 昇降台
20 第1アーム
21 固定軸
22 従動軸
23、42 ギヤ
24、25 プーリ
26 ベルト
30 第2アーム
40 収納物搭載部
50 連結板
Claims (4)
- 台上に設けられた固定軸を介して一端を回動可能に支持した第1アームと、該第1アームの他端において従動軸を介して一端を回動可能に支持した第2アームとからなるアーム機構を一対備え、
2つの第2アームは、それらの他端を連結板で接合し、
少なくとも一方のアーム機構における第1アームには該第1アームを回動させるための駆動手段を設けるとともに、該第1アームの回動を第2アームに伝達するための伝達手段を設け、前記少なくとも一方のアーム機構における第1アーム及び第2のアームの伸縮運動に伴う形状と他方の第1アーム及び第2のアームの伸縮運動に伴う形状とが線対称になるように構成したことを特徴とする移載装置。 - 当該移載装置は、複数の棚が区画形成されたラックに沿って走行可能であるとともに上下方向に昇降可能なスタッカクレーンに適用され、
前記連結板には収納物を搭載するための搭載部が該連結板と一体的に移動するように取付けられていることにより、一対の第1アーム及び第2アームの伸縮動作に伴って前記連結板と前記搭載部が水平回転することなく前記延在方向に関して往復移動することを特徴とする請求項1に記載の移載装置。 - 一対の第1アーム及び第2アームが設けられた前記台をスライド駆動機構により第1アーム及び第2アームの伸縮方向にスライド可能としたことを特徴とする請求項2に記載の移載装置。
- 前記スライド駆動機構は、前記スタッカクレーンに搭載されるテーブル上にレールを敷設する一方、前記台の下面に該レール上を走行するガイド部材を設けることにより構成され、前記レールに沿って発塵成分の拡散を防止するためのカバー、発塵成分を磁気的に吸着するための磁石部材の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項3に記載の移載装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008074548A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Murata Mach Ltd | 移載装置 |
JP2021045563A (ja) * | 2017-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
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2005
- 2005-03-31 JP JP2005102924A patent/JP2006282306A/ja active Pending
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