本発明は、テープに印刷してラベルを作成するラベル作成装置に関するものであり、詳細には、テープ長手方向に延在するハーフカットラインを有するテープに印刷してラベルを作成するラベル作成装置に関するものである。
表面側の印刷面に所望の文字等を印刷し、裏面側の粘着面で所望の場所に貼り付けるラベルが使用されている。このようなラベルは、被印刷媒体であるテープを収納したカセットが装着自在であり、前記カセットから引き出されたテープに予め入力されたデータに応じて文字や図形等の画像を印刷する印刷手段を有するラベルライターを用いることにより作製される。このラベルライターで印字されるテープとして、印刷後に任意の場所に貼り付けし易いように、例えば被印刷層と剥離層とが粘着層を介して積層された積層テープが用いられる。粘着層を剥離層で保護することにより、印刷時に粘着層が邪魔にならず、印刷後も剥離層を剥がすだけで印刷されたテープを簡単に所望の場所に貼り付けることができる。このテープには、用途に応じて、広幅のものから細幅のものまで複数種類がある。ラベルライターも、広幅テープを収納したカセットだけではなく、細幅テープを収納したカセットも装着できるようになっている。これにより、一つのラベルライターによって、広幅から細幅のラベルを作製できる。
ところで、従来、最も幅の狭いテープは6mmが限度であるとされてきた。何故ならば、これ以上細幅のテープにすると、テープの腰がなくなり、テープの搬送時に蛇行等が発生し、幅方向の正しい位置に印刷されなかったりする等の不具合が生じるからである。しかしながら、ラベルの用途の拡大と共に、幅6mm未満の細幅のラベルを使用したいという要望が出るようになった。ところが、前述した不具合により、従来のラベルライターでは、幅6mm未満の細幅のラベルを安定的に作製できなかった。
そこで、被印刷層と粘着層と剥離層とを備えたテープに印字して作製されたラベルを、例えば幅6mm未満の細幅にできるようなラベルライターを提供する目的で、被印刷層と粘着層と剥離層とを備えたテープであって、少なくとも前記被印刷層に対して、その幅方向の中央部分の長手方向に延在し、2以上に分離できるハーフカットが施されたテープとそのテープを用いてハーフカットで区分される狭い範囲に複数列で印刷を行い、複数列の印刷を一群のものとして切断分離する構造を有するラベルライターが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
また、幅方向に2以上に分離できるハーフカットが施されたテープを用いてラベルを作成する利点は、テープの腰がなくなる6mm未満の細幅のラベルを作成する時だけではない。従来においても、紙の文書を綴じるファイルの背見出しと表紙とに互いに関連はあるが異なるラベルを作成する場合はあった。その場合、背見出し用のラベルと表紙用のラベルとを別々に作成し、2枚分離した形で持ち運んでいたので煩わしく、紛失する可能性もあった。
たまたま2種類のラベルの幅が等しく、2枚に分離せずテープ長手方向に繋げて作成した場合は、1枚の形なので持ち運びは、先の場合に比べて容易で管理も楽だが、かなり長いものになる恐れがあった。2枚と言わず、3枚以上の場合は尚更である。幅方向に2以上に分離できるハーフカットが施されたテープを用いてラベルを作成することは、それらのラベルをテープの幅方向に配置した形で作成できるので、複数のラベルは全体としてコンパクトになり持ち運びが容易になる。
ところで、従来のこの種のラベルライターでは、複数のラベルをテープ幅方向に配置した形で印刷するように設定した場合、各ラベルにはそれぞれ望ましいラベルの大きさがあるので、特定のテープである必要があった。
しかしながら、丁度必要とする種類のテープがない場合、または、たまたま装着されていたテープが必要とする種類のテープでない場合において、テープに対する各ラベルの配置を換えてやることでテープを交換しなくともラベルを作成できる場合がある。例えば、必要なテープと装着されているテープとの幅寸法が等しく、各テープに対するハーフカットラインも1つずつで、各テープに対するハーフカットラインの位置がテープの幅方向の中心線を対称に互いに反対の位置に存在する場合がそうである。その場合、ラベルの配置を入替えてやるだけでよい。但し、そのためには、ユーザがそれぞれのラベルの印刷内容を入替える必要があり、かなり煩わしい。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、本来必要となるテープでない別のテープが装着されていた場合において、ラベルの配置を換えてやるだけでラベルの作成が可能な時は、ユーザの手を煩わせることなくラベルの配置を換えてくれるラベル作成装置の提供を目的とする。
また、複数のラベルを作成するにあたっても、使い方に合せた接続形態で作成することが可能なラベル作成装置の提供を目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載のラベル作成装置は、被印刷層と粘着層と剥離層とを備え、長手方向に延在するハーフカットラインを少なくとも前記被印刷層が有するテープに、印刷内容を印刷する印刷手段と、印刷された前記テープを切断してラベルを得るための切断手段と、所定の配置規則に従って前記テープに前記ラベルが配置されるように前記ラベルの配置を設定するラベル配置手段と、前記ラベル配置手段で設定した前記ラベルの配置で前記テープに印刷するために、前記印刷手段を制御する印刷制御手段とを備えたものを対象として、特に、前記テープの幅、テープの長手方向に延在するハーフカットラインの本数及びハーフカットラインのそれぞれの位置の少なくとも1つを含むテープ情報を用いて、予め前記テープに前記ラベルを配置するための第1の配置規則を設定する配置規則設定手段と、前記テープ(以下、第1のテープと称する)とは異なる他のテープ(以下、第2のテープと称する)におけるテープの幅、テープの長手方向に延在するハーフカットラインの本数及びハーフカットラインのそれぞれの位置の少なくとも1つを含むテープ情報を取得するテープ情報取得手段と、前記テープ情報取得手段で取得したテープ情報を基に、前記配置規則設定手段で設定した第1の配置規則とは異なる第2の配置規則に従って前記第2のテープに前記ラベルが配置可能か否かを判断する判断手段と、前記第2の配置規則に従って前記第2のテープに前記ラベルの配置を設定するラベル変更配置手段とを備え、前記判断手段で前記第2の配置規則に従った前記ラベルの配置が可能と判断された場合、前記ラベル配置手段が前記第1のテープの前記ハーフカットラインで区画される領域に前記ラベルの配置を設定するのに換えて、前記ラベル変更配置手段が前記第2のテープの前記ハーフカットラインで区画される領域に前記ラベルの配置を設定することで、前記第2のテープの幅に満たない幅寸法を有する前記ラベルを作成する。
また、請求項2記載のラベル作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記判断手段は、前記第1のテープと前記第2のテープの幅が等しく、前記第1のテープと前記第2のテープの前記ハーフカットラインの本数が等しく、さらには前記第1のテープと前記第2のハーフカットラインのそれぞれの位置が、テープの幅方向にそれぞれ対称な位置に一致している場合に配置可能と判断し、前記ラベル変更配置手段は、前記ラベル配置手段が第1の配置規則に従って配置するラベルの位置を、テープの幅方向に対称の位置に配置する。
また、請求項3記載のラベル作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記判断手段は、前記第1のテープと前記第2のテープの幅が等しく、前記第1のテープと前記第2のテープの前記ハーフカットラインの本数が等しく、さらには前記第1のテープと前記第2のハーフカットラインのそれぞれの位置が、テープの幅方向にそれぞれ対称な位置に一致している場合に配置可能と判断し、前記ラベル変更配置手段は、前記ラベル配置手段が第1の配置規則に従って配置するラベルの位置を、前記切断手段で切断されることで区画されるテープ領域の中心を中心点として、180度回転した位置に移動し、また前記ラベルの印刷内容を、前記ラベルの配置領域の中心を中心点として、180度回転させた印刷内容に変更するように配置する。
また、請求項4記載のラベル作成装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記テープにおける1以上のハーフカットラインの配置が、前記テープの幅方向の中心を通りテープ長手方向に平行な直線を中心として非対称に設定される。
また、請求項5記載のラベル作成装置は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記テープ情報取得手段が、テープカセットの種類を読み出すことで前記テープ情報を取得する。
以上説明したことから明らかなように、請求項1記載のラベル作成装置は、判断手段で第2の配置規則に従ったラベルの配置が可能と判断された場合、ラベル配置手段が第1のテープのハーフカットラインで区画される領域にラベルの配置を設定するのに換えて、ラベル変更配置手段が第2のテープのハーフカットラインで区画される領域にラベルの配置を設定することで、第2のテープの幅に満たない幅寸法を有するラベルを作成するので、ユーザは装着されている第2のテープが第1のテープと一致していなくとも必ずしも毎回交換する必要はなく使い勝手がよい。また、第2のテープに合せたラベルの再配置をユーザがする必要もない。
また、請求項2記載のラベル作成装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、ラベル変更配置手段で、第1の配置規則に従って配置するラベルの位置を、テープの幅方向に対称の位置に配置するので、ラベル間のテープ長手方向の相対的な位置関係が変わらず、ユーザはラベルの位置が簡単に把握でき使用しやすい。
また、請求項3記載のラベル作成装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、ラベル変更配置手段で、第1の配置規則に従って配置するラベルの位置を、切断手段で切断されることで区画されるテープ領域の中心を中心点として、180度回転した位置に移動し、またラベルの印刷内容を、ラベルの配置領域の中心を中心点として、180度回転させた印刷内容に変更するように配置するので、ラベル間の相対位置関係が変わらず、回転もないので出力されたラベルの集合は第1のテープで作成した時と同じものとなり、便利である。
また、請求項4記載のラベル作成装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、テープにおける1以上のハーフカットラインの配置が、テープの幅方向の中心を通りテープ長手方向に平行な直線を中心として非対称であるので、そのようなテープに特に有効である。互いにこの関係にあるテープ同士では、最低どちらかのテープを所持していればラベル作成が可能である。
また、請求項5記載のラベル作成装置は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、テープ情報取得手段が、テープカセットの種類を読み出すことでテープ情報を取得するので、一々ユーザが第2のテープの種類を入力する必要がなく、使い勝手がよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施形態1
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るラベル作成装置の電気的構成を示すブロック図である。ラベル作成装置1の動作は、制御手段10によって制御される。制御手段10は、CPU12、ROM13、RAM14、CGROM16および入出力インターフェイス17を含んでおり、これらはバス18を介して互いに接続されている。ROM13には、液晶ディスプレイ(LCD)21の表示制御プログラム、サーマルヘッド22やテープ送り用のモータ23やカッター(切断手段)24等の駆動制御プログラム等ラベル作成装置1を動作させるために必要なプログラム、その他必要なデータ等が格納されている。CGROM(パターンデータメモリ)16には、多数のキャラクタに関するドットパターンデータが格納されている。RAM14には、印刷内容を記憶する印刷バッファや、CPU12の演算結果を一時的に格納するバッファ等が設けられる。
入出力インターフェイス17には、LCD21に接続されたディスプレイコントローラ(LCDC)25、サーマルヘッド22を駆動するヘッド駆動回路26、テープ送り用のモータ23を駆動するモータ駆動回路27、カッター24を駆動するカッター駆動回路28、ユーザからの入力を受付けるキーボード29、現在の日時を刻むタイマー30、装着されたカセットの種類等を検出するカセットセンサ31がそれぞれ接続されている。
ラベル作成装置1の前部の表面にはLCD21とキーボード29が配置されている。キーボードには不図示のアルファベットキー、数字キー、削除キー、スペースキー、記号入力キー、アクセント入力キー、仮名漢字変換キー等の編集用のキーの他、上下左右キー、確定キー、キャンセルキー、ラベル配置設定キー、印刷キー、ラベル切替えキー、電源キー等の各種キーを備えている。尚、ラベル配置設定キー、印刷キー、ラベル切替えキーの機能は、後に詳述する。テープ印刷装置1の後部には、開閉可能なカバーが設けられ、その内側には、サーマルヘッド22及びテープ送りモータ23を備えたカセット装着部が設けられている。
LCD21は、モノクロの液晶ディスプレイである。サーマルヘッド22は、一方向に配列された多数の発熱素子を有している。テープ送りモータ23は、ステッピングモータであって、テープを搬送するための各種ローラを回転させる。
ラベル作成装置1に用いられる被印刷媒体であるテープは、ロール状に巻回された状態でテープカセットに収納され、このテープカセットはラベル作成装置1のカセット装着部に着脱自在に装着される。テープはサーマルヘッドによって印刷が施される。テープカセットからテープ送りモータ23の回転に伴って引き出され、印刷が施されたテープは、排出口から排出される。
ラベル作成装置1に用いられるテープカセットは、テープの幅や素材、後述するハーフカットラインの有無、本数、位置などの相違によって複数の種類がある。テープの種類によるテープカセットの違いは、その底面に設けられる円柱状の凹部の配置パターンを読取ることで知り得る。
ラベル作成装置1には、カセットセンサ31として、テープカセットが装着されていないときにはテープカセットの支持面から突出しており、テープカセットが装着されるとテープカセットに押圧されてその先端が支持面にまで引っ込む複数の針状突起物が設けられている。したがって、どの種類のテープカセットが装着されるかによって複数の針状突起物の凹凸パターンが異なるために、カセットセンサ31からの信号によって、どの種類の印刷テープを収納したテープカセットがテープ印刷装置1に装着されているかを検出することが可能となっている。
次にラベル作成装置1で用いられるテープカセットに収納されるテープ2の種類について図2〜図6を参照して説明する。
図2は、9mmテープ(分割なし)でのラベルイメージの印刷例を示す図である。図3は、9mm−Aテープ(1:2分割)でのラベルイメージの印刷例を示す図である。図4は、9mm−Bテープ(2:1分割)でのラベルイメージの印刷例を示す図である。図5は、9mm−Cテープ(1:1分割)でのラベルイメージの印刷例を示す図である。図6は、9mm−Cテープの断面図である。図7は、テープ情報テーブルを示す図である。「分割なし」は、後述するハーフカットライン50のない通常のテープ2のことを意味する。「分割」は、後述するハーフカットライン50を備えたテープ2が、そのハーフカットライン50でテープ2が複数の領域に分割されていることを表している。分割の種類には、図3に示すようにテープ長手方向に延在する後述するハーフカットライン50を備え、テープ2をテープ幅方向に1:2の比率で分割するようにハーフカットライン50が形成されているもの、図4に示すように2:1の比率になっているもの、図5に示すように1:1の比率になっているものの3種類(分割のないものをも含めると4種類)がある。今回、テープ2の幅は、24mm、18mm、12mm、9mmの4種類あり、分割なしのテープはこの4種類が全て揃っている。一方、分割のあるものは、9mm幅のテープにのみ存在する。以下では、分割のないテープは幅の寸法を取って、24mmテープ、18mmテープ、12mmテープ、9mmテープと称する。また、分割のあるテープは、1:2分割、2:1分割、1:1分割のそれぞれを、9mm−Aテープ41、9mm−Bテープ42、9mm−Cテープ43と称する。
図6を参照して、テープの構成を説明する。テープ2は、被印刷層56と、粘着層57と、剥離層58とを備える積層テープであって、幅方向の中央にハーフカットライン50を備えたものである。ハーフカットライン50は、テープ2の長手方向に向かって延在し、幅方向の中央部分を通り、長手方向に沿って分離できるよう被印刷層56から粘着層57に渡って設けた切断線である。被印刷層56〜粘着層57〜剥離層58とテープ2の厚み方向に渡る全体を切断してしまうフルカットとは違い、剥離層58のみ残して被印刷層56〜粘着層57を切断することから、このような切断は一般的にハーフカットと呼ばれている。テープ2に対して予めハーフカットライン50を施しても、剥離層58が幅方向に一体であるため、ラベル作成装置1に装着して搬送するときには、幅方向一体のテープ2として扱うことができる。なお、ハーフカットライン50は、被印刷層56の厚み方向の大部分に施され、被印刷層56に薄皮が残っていても、剥離層58から外す時に人手で簡単に分離できるものであれば適用可能である。
尚、図6は9mm−Cテープ43であるので、ハーフカットライン50はテープ幅方向の中央に設けられているが、9mm−Aテープ41はテープ幅方向に1:2の位置に設けられ、9mm−Bテープ42ではテープ幅方向に2:1の位置に設けられている。
被印刷層56の表面側は熱に反応して発色する感熱発色層56aとなっており、印刷手段により文字列等の画像を印刷できる。なお、被印刷層56は、別途のインクリボンからの転写により画像を印刷できるものでもよい。
図7は、テープ情報テーブルを示している。このテーブルは、ROM13の中に格納されており(図9参照)、項目としてテープの名称を示す“テープ種類”131a、ハーフカットライン50で分割されてできる区画された領域を示す“テープの段数”131b、ハーフカットライン50で分割されてできる区画された領域の1段目の幅の寸法を示す“1段目の幅”131c、2段目の幅の寸法を示す“2段目の幅”131dとから構成され、テープの種類毎にこれらデータを組で有している。“1段目の幅”131c、“2段目の幅”131dの単位はmmである。
テープの種類は、24mmテープ、18mmテープ、12mmテープ、9mmテープ、9mm−Aテープ、9mm−Bテープ、9mm−Cテープの7種類ある。24mmテープ、18mmテープ、12mmテープ、9mmテープは、ハーフカットライン50がないので分割されることもなく、テープの段数131bは1である。それらは、1段目の幅131cはテープ自体の幅と等しくなっている。2段目の幅131dは0mmである。9mm−Aテープは、ハーフカットライン50がテープを幅方向に1:2の比率で分かつように1つあるので、テープの段数131bは2、1段目の幅131cは3mm、2段目の幅131dは6mmである。9mm−Bテープは、ハーフカットライン50がテープを幅方向に2:1の比率で分かつように1つあるので、テープの段数131bは2、1段目の幅131cは6mm、2段目の幅131dは3mmである。9mm−Cテープは、ハーフカットライン50がテープを幅方向に1:1の比率で分かつように1つあるので、テープの段数131bは2、1段目の幅131cは4.5mm、2段目の幅131dは4.5mmである。このテーブルを単独でまたは他の情報と組合わせて使うことで、各段に対応するラベルを配置する位置、各段に対応するラベルの幅、各ラベルで使用するフォントのサイズ等を取得する。
図8は、カセット情報テーブルを示している。このテーブルは、ROM13の中に格納されている(図9参照)。前述の通りカセットセンサ31は、テープカセットの種類を、複数の針状突起物の状態を読み出すことで取得している。針状突起物は5つあり、第1検出スイッチから第5検出スイッチまである。カセットセンサ31では、針状突起物がテープカセットの支持面から突出した状態ではOFF、その先端が支持面まで引っ込んだ状態ではONが検出される。このカセット情報テーブル132は、第1検出スイッチから第5検出スイッチのON/OFFの組合わせの表であり、テープ幅によるテープの種類分けと、ハーフカットライン50の有無や本数、位置によるテープの分割の違いによるテープの種類分け(分割種類)とができるようになっている。
テープ幅によるテープの種類分けは第1検出スイッチと第2検出スイッチとで行い、それらの組合せが(OFF、OFF)の時に9mm幅のテープ(9mmテープ、9mm−Aテープ、9mm−Bテープ、9mm−Cテープの何れか)、(OFF、ON)の時に12mm幅のテープ、(ON、OFF)の時に18mm幅のテープ、(ON、ON)の時に24mm幅のテープ、と判断できる。
分割種類によるテープの種類分けは第3検出スイッチ、第4検出スイッチ及び第5検出スイッチで行い、それらの組合せが(OFF、OFF、OFF)の時にテープカセットがラベル作成装置1に装着されていないことを示すカセットなし、(OFF、OFF、ON)の時に分割なし、(OFF、ON、OFF)の時に1:1分割、(OFF、ON、ON)の時に1:2分割、(ON、OFF、OFF)の時に2:1分割、(ON、OFF、ON)の時にハーフカットライン50が2つテープ長手方向に延在し、テープをテープ幅方向に1:1:1の比率で分割する1:1:1分割、(ON、ON、OFF)の時にハーフカットライン50が2つテープ長手方向に延在し、テープをテープ幅方向に1:2:1の比率で分割する1:2:1分割、(ON、ON、ON)の時に将来これら以外の分割の種類が表れた時のための予備としての種類、と判断できる。例えば、9mm−Aテープの収納されたテープカセットでは、第1検出スイッチから第5検出スイッチの値の組合わせは(OFF、OFF、OFF、ON、ON)となる。
尚、1:1:1分割及び1:2:1分割は、カセットセンサ31により判別は可能だが、今回のラベル作成装置1では未対応のためラベルの作成はできない。
次に、ROM13のメモリ構成について図9を参照して説明する。ROM13は、ラベル作成装置1を制御するための各種プログラムからなるプログラムデータ130と、前述のテープ情報テーブル131(図7参照)、前述のカセット情報テーブル132(図8参照)、表示用の文字や図形等の個々のイメージデータからなるイメージ部分と個々のイメージデータを検索可能にするインデックス部分とを備えてなる表示用CGデータ133、印刷用の文字や図形等の個々のイメージデータからなるイメージ部分と個々のイメージデータを検索可能にするインデックス部分とを備えてなる印刷用CGデータ134、その他のデータ135等を記憶している。
次に、RAM14のメモリ構成について図10を参照して説明する。RAM14は、テープに印刷する印刷イメージを記憶する印刷バッファ140、ラベル1つ分のイメージを記憶するラベルイメージバッファ141、ラベル作成装置1のラベルを作成するモードがテンプレート入力モードか通常入力モードを示すテンプレートフラグ142、テンプレート入力モードの時、さらに細かく指定されたテンプレートの種類を記憶する分割種別143、2段に分割のあるテープに印刷するにあたり、1段目(左右方向をテープ長手方向と見た時の上段。以下、1段目と上段は同じ意味)に印刷する印刷内容を記憶するテキストバッファa、同じく2段目(左右方向をテープ長手方向と見た時の下段。以下、2段目と下段は同じ意味)に印刷する印刷内容を記憶するテキストバッファb、テキストバッファaの内容を印刷したラベルとテキストバッファbの内容を印刷したラベルとを1つの組とし、それを指定する組数分印刷する時の組数を表す総組数146、総組数146分印刷するにあたり現在の印刷組数をカウントする組カウンタ147を備えている。
さらに、RAM14は、上段を使ってラベルを作成するにあたり、ラベルを上段に配置する時の位置を表す上段ラベル開始位置148、上段に配置するラベルのテープ長手方向における長さを表す上段ラベル長149、下段を使ってラベルを作成するにあたり、ラベルを下段に配置する時の位置を表す下段ラベル開始位置150、下段に配置するラベルのテープ長手方向における長さを表す下段ラベル長151、分割のあるテープで複数のラベルを作成するにあたり、先に作成されるラベルのテープ幅方向に使用していない段がある場合、後に作成されるラベルをそこに配置するようにするか否かを示す幅方向詰めフラグ152、分割のあるテープで複数のラベルを作成するにあたり、テープ長手方向に隣合うラベル間を全て詰めるか否かを示す長さ方向詰めフラグ153、テープ長手方向に複数ラベルが配置されている時、ラベル1つ分の長さを印刷する度に切断するか否かを示す印刷毎切断フラグ154、その他作業用のメモリ155等を備えている。尚、ハーフカットラインにより分割されたことで各段に分かれたテープ領域のことを、以後、分割テープ領域と称することがある(上側の分割テープ領域、下側の分割テープ領域、等)。
ラベルイメージバッファ141に記憶されているラベル1つ分のイメージを印刷バッファ140に記憶されている印刷イメージと合成する。テープが1回の切断で区切られることでできるテープ領域に配置されるラベルの数だけこれを繰り返し、必要に応じラベルの端を示すカットラインのイメージ等も印刷イメージに追加していく。このようにして最終的な印刷イメージは作られる。
分割種別143の取り得る値は、今回の実施例では分割のあるテープは9mm−A、9mm−B、9mm−Cの3種類であり、それぞれのテープに対応するテンプレートは各テープに対し1つしかないので、9mm−Aに対応するテンプレートが0、9mm−Bに対応するテンプレートが1、9mm−Cに対応するテンプレートが2である。
通常入力モードの時に入力されたテキストはテキストバッファaに記憶され、テキストバッファbは空欄となる。
総組数は、1組しか作成しない時は1となる。テキストバッファaまたはテキストバッファbが空欄の時は、空欄でないテキストバッファの内容を印刷したラベル1つで1組となる。組によるカウントは、本実施の形態ではテンプレート入力モードにおいて主に用いられる。一方、通常入力モードにおける複数枚印刷にはラベルの枚数が指定できる単位となる。通常入力モードにおいては、総組数146は総枚数となり、組カウンタ147は枚数カウンタとなる。
上段ラベル開始位置148、上段ラベル長149は分割のないテープでラベルを作成する時にもラベル開始位置、ラベル長を記憶するために使用する。
その他の作業用メモリ155には、図示していないがナンバリングするか否かを示すナンバリングフラグ、カセットを読み出して得たカセットの種類を保存するカセット種類、余白に対して印刷するにあたり印刷内容を保存する余白テキストバッファ、分割のあるテープでラベルを作成するにあたり現在作成中のラベルが配置される段を設定する段カウンタ、テキストバッファの内容を別途保存するファイルメモリ、作業用のテキストバッファa、作業用のテキストバッファb等が含まれる。
尚、ナンバリングフラグはテキストバッファa、テキストバッファbにそれぞれ1つずつ対応したものが用意されており、別々にナンバリングの指定が可能となっている。
また、余白テキストバッファは後述する単余白ラベルを作成する時にも使用する。
さらに、ファイルメモリは詳しくは、テンプレートフラグ142、分割種別143、テキストバッファa144、テキストバッファb145とから構成される。
RAMのメモリ領域の中には電源OFF時においても記憶内容をバックアップしている領域がある。テンプレートフラグ142、分割種別143、テキストバッファa144、テキストバッファb145、ファイルメモリ(不図示)等は、バックアップされる領域にあり、前回使用時の内容を保持している。尚、バックアップされないRAM領域は、電源ON時にクリアもしくは所定の値に設定され、バックアップされるRAM領域は、最初の電源ON時やリセット処理時にクリアもしくは所定の値に設定される。因みに最初の電源ON時は、通常入力モードで立ち上がることから、テンプレートフラグはOFFに設定される。
以降、フローチャート(図11〜図24)を主体に、適宜ラベルイメージを表した図(図25〜図31、図38〜図53)、各種設定画面のイメージを表した図(図54〜図62)を参照しながら本実施の形態に係るラベル作成装置1の動作を説明する。
図11は、ラベル作成装置の全体の流れを示すフローチャートである。
ラベル作成装置1にある電源キー(不図示)が押されるとラベル作成装置1は起動し、先ずRAM14内の各種変数の設定や編集画面(不図示)の表示等を行う初期化が実行される(S1)。
次にキーボード29上のキー押下を受付けるようになり、キー押下があるか否かを判断する(S2)。キー押下ありの時には(S2:YES)、ラベル配置設定キー(不図示)が押下されたか否かを判断する(S3)。ラベル配置設定キー(不図示)が押下された時は(S3:YES)、ラベル配置設定処理(S4)を実行した後、S2に戻ってキー入力を受付ける。ラベル配置設定処理の詳細は図13を参照して後述する。
ラベル配置設定キー(不図示)が押下されていなかった時は(S3:NO)、印刷キー(不図示)が押下されたか否かを判断する(S5)。印刷キー(不図示)が押下された時は(S5:YES)、印刷メイン処理(S6)を実行した後、S2に戻ってキー入力を受付ける。印刷メイン処理の詳細は図14を参照して後述する。
印刷キー(不図示)が押下されていなかった時は(S5:NO)、編集用のキー(不図示)か否かを判断する(S7)。編集用のキーには、アルファベットキー、数字キー、削除キー、スペースキー、記号入力キー、アクセント入力キー、仮名漢字変換キー(各キー全て不図示)等が含まれる。編集用のキーが押下されていた時は(S7:YES)、テキストバッファa144、テキストバッファb145の内、編集画面(不図示)で現在編集対象となっているテキストバッファのテキストを、押下された編集用のキーに応じて更新し(S8)、それに合せて編集画面(不図示)の表示を更新する(S9)。その後、S2に戻ってキー入力を受付ける。
編集用のキーが押下されていなかった時は(S7:NO)、ラベル切替えキー(不図示)が押下されたか否か判断する(S10)。ラベル切替えキー(不図示)が押下された時は(S10:YES)、ラベル切替え処理(S11)を実行し、S2に戻ってキー入力を受付ける。ラベル切替え処理の詳細は図12を参照して後述する。
ラベル切替えキー(不図示)が押下されていなかった時は(S10:NO)、ラベル配置設定キー、印刷キー、編集用のキー、ラベル切替えキーの各キー以外のキーが押下されたことになるので、その押下されたキーに応じた処理をその他の処理では行う(S12)。その後、S2に戻ってキー入力を受付ける。
次に、図12を参照してラベル切替え処理を説明する。図11のS11でラベル切替え処理が呼び出されると、先ず、テンプレート入力モードか否かを判断する(S20)。これにはテンプレートフラグ142がONか否かをみる。テンプレートフラグ142がONの時はテンプレート入力モードであると判断し(S20:YES)、その時は、現在編集中のテキストバッファがテキストバッファa144なのかテキストバッファb145なのかを保持しているRAM14上の不図示の変数の値を、現在編集中として示しているテキストバッファとは逆のテキストバッファを示すように変更する。その後、このラベル切替え処理を終了し、図11に戻る。
テンプレートフラグ142がOFFの時はテンプレート入力モードでないと判断し(S20:NO)、その時は、このラベル切替え処理を終了し、図11に戻る。
次に、図13を参照してラベル配置設定処理を説明する。図11のS4でラベル配置設定処理が呼び出されると、先ず、S30でラベル配置設定画面1を表示する。ラベル配置設定画面1は、入力モードを設定するための画面であり、図54に示すように選択項目として“通常入力”と“テンプレート入力”という表示と、それらの何れか1つを選択させるためのラジオボタンが設けられている。ラベル配置設定1画面が表示された直後は、選択項目として一番上に記されている通常入力が選択状態にある。ユーザは上下キー(不図示)を押下することで選択状態にある選択項目を変更し、OKキー(不図示)を押下することで確定する。選択された結果でテンプレートフラグ142の値を設定する(通常入力選択時はOFF、テンプレート入力時はONに設定)。ここでは、それと共に、直前までの入力モードと違うモードが選択された場合は、テキストバッファa144、テキストバッファb145のクリアも行う。
その後、通常入力か否か判断する(S31)。これにはテンプレートフラグ142がOFFか否かをみる。テンプレートフラグ142がOFFの時は通常入力モードであると判断し(S31:YES)、その時は、S32に移行してラベル配置設定画面3を表示する。ラベル配置設定画面3は、複数あるラベルをテープ上に配置するにあたり、テープ幅方向に詰めて配置するか否かを設定するための画面であり、図56に示すように選択項目として“テープ幅方向へ詰めない”と“テープ幅方向へ詰める”という表示と、それらの何れか1つを選択させるためのラジオボタンが設けられている。ラベル配置設定3画面が表示された直後は、選択項目として一番上に記されている“テープ幅方向へ詰めない”が選択状態にある。ユーザは上下キー(不図示)を押下することで選択状態にある選択項目を変更し、OKキー(不図示)を押下することで確定する。選択された結果で幅方向詰めフラグ152の値を設定する(“テープ幅方向へ詰めない”選択時はOFF、“テープ幅方向へ詰める”選択時はONに設定)。
その後、S33に移行してラベル配置設定画面4を表示する。ラベル配置設定画面4は、ラベルを作成するにあたり、テープ長手方向にラベルとラベルの境界であって、その位置でテープを切断しても他のラベルの途中で切断してしまうことがない場合に、テープを切断するか否かを設定するための画面であり、図57に示すように選択項目として“印刷毎に切断する”と“印刷毎に切断しない”という表示と、それらの何れか1つを選択させるためのラジオボタンが設けられている。ラベル配置設定4画面が表示された直後は、選択項目として一番上に記されている“印刷毎に切断する”が選択状態にある。ユーザは上下キー(不図示)を押下することで選択状態にある選択項目を変更し、OKキー(不図示)を押下することで確定する。選択された結果で印刷毎切断フラグ154の値を設定する(“印刷毎に切断しない”選択時はOFF、“印刷毎に切断する”選択時はONに設定)。
その後、S34に移行してラベル配置設定画面5を表示する。ラベル配置設定画面5は、複数あるラベルをテープ上に配置するにあたり、テープ長手方向に詰めて配置するか否かを設定するための画面であり、図58に示すように選択項目として“テープ長手方向へ詰めない”と“テープ長手方向へ詰める”という表示と、それらの何れか1つを選択させるためのラジオボタンが設けられている。ラベル配置設定5画面が表示された直後は、選択項目として一番上に記されている“テープ長手方向へ詰めない”が選択状態にある。ユーザは上下キー(不図示)を押下することで選択状態にある選択項目を変更し、OKキー(不図示)を押下することで確定する。選択された結果で長さ方向詰めフラグ153の値を設定する(“テープ長手方向へ詰めない”選択時はOFF、“テープ長手方向へ詰める”選択時はONに設定)。その後、このラベル切替え処理を終了し、図11に戻る。
一方、S31においてテンプレートフラグ142がONの時はテンプレート入力モードであると判断し(S31:NO)、その時は、S35に移行してラベル配置設定画面2を表示する。ラベル配置設定画面2は分割のあるテープの種類を選択させるための画面であり、図55に示すように選択項目として“1:2テープ”、“2:1テープ”、“1:1テープ”の3つの表示と、それらの何れか1つを選択させるためのラジオボタンが設けられている。ラベル配置設定2画面が表示された直後は、選択項目として一番上に記されている“1:2テープ”が選択状態にある。ユーザは上下キー(不図示)を押下することで選択状態にある選択項目を変更し、OKキー(不図示)を押下することで確定する。選択された結果で分割種別の値を設定する(“1:2テープ”選択時は0、“2:1テープ”選択時は1、“1:1テープ”選択時は2)。その後、S32に移行する。それ以降はS31における通常入力か否かの判断において通常入力と判断され、S32に移行した場合と同様の処理を行う。
次に、図14を参照して印刷メイン処理を説明する。図11のS6で印刷メイン処理が呼び出されると、先ず、S40でテキストがあるか否か判断する。ここではテンプレート入力時にはテキストバッファa144とテキストバッファb145にテキストがあるか否かを判断し、通常入力時にはテキストバッファa144にテキストがあるか否かを判断する。テキストがないと判断した時は(S40:NO)、印刷メイン処理を終了し図11に戻る。一方、テキストがあると判断した時は(S40:YES)、S41に移行してカセット読み取り処理を行う。カセット読み取り処理は図15を参照して後述する。カセット読み取り処理の後にはS42に移行する。カセット読み取り処理の中でエラー処理を行った場合、エラーの有無はRAM14のその他の作業用メモリ155内のエラーフラグ(不図示)に格納される。S42ではそのエラーフラグを参照することでエラーか否かを判断する。エラーであると判断した場合は(S42:YES)、印刷をすることなく印刷メイン処理を終了し図11に戻る。一方、エラーでないと判断した時は(S42:NO)、S43に移行して印刷形式入力処理を行う。印刷形式入力処理は図17を参照して後述する。印刷形式入力処理の終了後は、S44に移行して印刷処理を行う。印刷処理については、図18を参照して後述する。その後、印刷メイン処理を終了し、図11に戻る。
次に図15を参照してカセット読み取り処理を説明する。図14のS41でカセット読み取り処理が呼び出されると、先ずS50でカセットの種類を読み出す。カセットの種類は、前述のようにカセットセンサ31の第1検出スイッチ〜第5検出スイッチのON/OFFの値の組合せから、カセット情報テーブル132を参照することで判断する。読み出したカセットの種類は、RAM14のその他の作業用メモリのカセット種類(不図示)に格納される(カセットなし、24mm、18mm、12mm、9mm、9mm−A、9mm−B、の別)。その後、S51に移行する。ここでカセットがラベル作成装置1に装着されているか否かを判断する。装着されていない時は(S51:NO)、S58に移行しエラーを表示する。また、不図示のエラーフラグをセットする。尚、エラー表示中の電源キー以外のキー押下はエラー表示の解除のみに働き、それと共にエラーフラグ(不図示)もクリアする。それらエラー解除の処理は、図11のその他の処理(S12)に含まれる(つまり、S3、S5、S7、S10の各キー判断では、エラーでないことも判断している)。S58の処理終了後は、カセット読み取り処理を終了し、図14に戻る。
また、S51でカセットありと判断した時は(S51:YES)、S52に移行する。ここで、RAM14のその他の作業用メモリ155の不図示の作業用テキストバッファa、作業用テキストバッファbに、テキストバッファa144、テキストバッファb145の内容をコピーする。その後、S53に移行する。そしてテンプレートフラグ142がONか否か判断する。テンプレートフラグ142がONでない時は(S53:NO)、通常入力モードであり、この場合はテープに分割のある/なしに関わらず特に制限なく印刷するため、何もせずカセット読み取り処理を終了し図14に戻る。
一方、S53においてテンプレートフラグ142がONと判断した時は(S53:YES)、S54に移行し分割のあるカセットか否か判断する。これには、RAM14のその他の作業用メモリのカセット種類(不図示)を使用する。カセットの種類が24mm、18mm、12mm、9mmの何れかの時は、分割がないカセットと判断し(S54:NO)、S58に移行する。ここでは先程同様エラーを表示した後、カセット読み取り処理を終了して図14に戻る。また、S54においてカセットの種類が分割のあるカセット(9mm−A、9mm−B、9mm−Cの何れか)の時は(S54:YES)、S55に移行する。ここでは分割種別にカセットの種類が対応しているか否かを判断する。
分割種別はRAM14の分割種別143であり、作成したいラベルの種類として、先にユーザがラベル設定画面2(図55参照)で設定したものである。またカセットの種類はラベル作成装置1に実際に装着されているカセットの種類を表しRAM14のその他の作業用メモリのカセット種類(不図示)に格納されている。「分割種別が0(1:2テープ、9mm−A)」かつ「カセット種類が9mm−A」、「分割種別が1(2:1テープ、9mm−B)」かつ「カセット種類が9mm−B」及び分割種別が2(1:1テープ、9mm−C)」かつ「カセット種類が9mm−C」の何れかの組合せの時に分割種別とカセット種類が対応していると判断する。分割種別とカセット種類が対応している時(S55:YES)、問題なく印刷できるのでカセット読み取り処理を終了し、図14に戻る。また、S55において先程の3つの組合せ以外の時は分割種別とカセット種類が対応していないと判断する(S55:NO)。その場合、S56に移行する。ここでは、先にユーザがラベル設定画面2(図55参照)で設定した種類のラベルを、現在装着されているカセットを取替えることなく作成可能か否かを判断する。
現在装着されているカセットを取替えることなくユーザの所望するラベルが作成可能な例を、図38を参照して説明する。図38は、異なるテープに対応する例を示す図である。図の左側には1:2に分割のある9mm−Aテープを使用したラベルイメージがある。また図の右側には2:1に分割のある9mm−Bテープを使用したラベルイメージがある。左のラベルイメージの上側のラベル520aにはABCが印刷されており、同じく下側のラベル521aにはabが印刷されている。一方、右のラベルイメージの上側のラベル520bにはabが印刷されており、同じく下側のラベル521bにはABCが印刷されている。左のラベルイメージの上側のラベル520aと右のラベルイメージの下側のラベル521bとは同じラベルである。同様に左のラベルイメージの下側のラベル521aと右のラベルイメージの上側のラベル520bとは同じラベルである。つまり、元々左側の9mm−Aテープを使い上側のラベル520aと下側のラベル521aとを作成したい時は、9mm−Aテープがない場合であっても右側の9mm−Bテープを使用することでラベル520a、521aを作成できる。逆に、元々右側の9mm−Bテープを使い上側のラベル520bと下側のラベル521bとを作成したい時は、9mm−Bテープがない場合であっても左側の9mm−Aテープを使用することでラベル520b、521bを作成できる。但し、異なるテープに配置される時のラベルの位置はそれぞれ逆になる。
S56は、このようなラベルの置換えが可能か否かを判断することになる。具体的には、「分割種別が0(1:2テープ、9mm−A)」かつ「カセット種類が9mm−B」または「分割種別が1(2:1テープ、9mm−B)」かつ「カセット種類が9mm−A」の組合せであるか否かを判断する。ラベルの置換えが可能でない時は(S56:NO)、S58に移行しエラーの表示をした後、カセット読み取り処理を終了して図14に戻る。一方、ラベルの置換えが可能な時は(S56:YES)、S57に移行し置換え処理を実行する。置換え処理については、図16を参照して後述する。置換え処理終了後は、カセット読み取り処理を終了して図14に戻る。
次に、図16を参照して置換え処理を説明する。図15のS57で置換え処理が呼び出されると、S60で上下段を入替えたテキストを作成する。先ず、テンプレート入力モードにおいて分割のあるテープに印刷する場合、テキストバッファa144とテキストバッファb145とが共に空で無い時は、通常、テキストバッファa144の内容は分割のあるテープの上段を使ったラベルの印刷内容として扱われ、テキストバッファb145の内容は分割のあるテープの下段を使ったラベルの印刷内容として扱われる。但し、今回はカセット読み取り処理のS56で置換え可能と判断した後の処理になるので、前述のようにラベル配置の上下を入替える必要がある。そのための処理としてRAM14のその他の作業用メモリにある不図示の作業用のテキストバッファa、作業用のテキストバッファbにそれぞれテキストバッファb145、テキストバッファa144の値をコピーする。尚、上下の入替えの処理は、今後、印刷形式入力処理(図17)で設定される2つのナンバリングフラグに対しても行う可能性があるため、入替えの有無はその他の作業用メモリ155の所定のフラグに保存される。その後、置換え処理は終了し、図15に戻る。
次に、図17を参照して印刷形式入力処理を説明する。図14のS43で印刷形式入力処理が呼び出されると、S70で、ユーザにコピー印刷か否か、及び、コピー印刷の時はコピーする枚数を設定させる。そのための入力画面を図59及び図60を参照して説明する。図59は、通常入力モード用のコピー印刷設定画面であり、図60は、テンプレート入力モード用のコピー印刷設定画面である。テンプレートフラグ142の値により、通常入力モード用のコピー印刷設定画面を表示するか、テンプレート入力モード用のコピー印刷設定画面を表示するかが決まる。図59及び図60に示すように選択項目として何れの画面にも“コピー印刷しない”、“コピー印刷する”の表示と、それらの何れか1つを選択させるためのラジオボタンが設けられている。その下に枚数または組数を設定するための設定項目がある。この設定項目は“コピー印刷する”を選択した時にのみ有効となる。コピー枚数設定画面が表示された直後は、選択項目として一番上に記されている“コピー印刷しない”が選択状態にある。ユーザは上下キー(不図示)を押下することで選択状態にある選択項目を変更する。また、左右キー(不図示)を押下することで枚数あるいは組数が増減する(0には設定できない)。設定は、OKキー(不図示)を押下することで確定する。“コピー印刷しない”を選択した時は、RAM14の総組数(総枚数)146に1が記憶される。“コピー印刷する”を選択した時は、RAM14の総組数(総枚数)146に入力した設定枚数または設定組数が記憶される。
尚、組とは印刷内容の異なるラベルの集合のことであり、本実施の形態ではラベル作成装置1はテキストバッファを2つ持っており、それらを印刷内容とするラベルをまとめて作成可能であり、2枚が組を構成する最大のラベル枚数になる。2つのテキストバッファの何れにもテキストが入力されている場合は、2枚で1組となるが、何れか一方が空の時は1枚で1組となる。前述のように、本実施の形態ではテキストバッファが2つであるので、2枚が組の最大枚数になるが、別の実施例としてテキストバッファが3つ以上あれば、それを組の最大枚数とできる。尚、本実施の形態では、2つに分割のあるテープに対して上側のラベルと下側のラベルとにそれぞれ別々の印刷内容を印刷するので、2枚を組の単位としているように見えるが、それはテープの分割数に拠るわけではない。何となれば、分割のない通常のテープに対し、2枚1組として、異なるラベルをテープ長手方向に配置して作成することも可能である。テープの分割数が組を構成する異なるラベルの最大枚数より大きいことや、逆にテープの分割数が組を構成する異なるラベルの最大枚数より小さいことも有りうる。
S70の後、S71に移行し、RAM14の総組数(総枚数)146に記憶された値が1か否か判断する。総組数(総枚数)146が1の場合は、印刷形式入力処理を終了し、図14に戻る。また、総組数(総枚数)146が1でない場合は、S72に移行し、ナンバリング印刷するか否かをユーザに選択させる。そのための入力画面を図61及び図62を参照して説明する。図61は、通常入力モード用のナンバリング設定画面であり、図62は、テンプレート入力モード用のナンバリング設定画面である。テンプレートフラグ142の値により、通常入力モード用のナンバリング設定画面を表示するか、テンプレート入力モード用のナンバリング設定画面を表示するかが決まる。ナンバリングとは一般的に、印刷内容のテキストを1枚作成する毎に所定の規則に基づいて変化させることであり、数値を表す部分を1枚毎にインクリメントやデクリメントすることが多い。英字の部分をアルファベット順に変化させていくことも通常よく行われる。尚、今回の実施の形態では、テキストバッファに格納されているテキストの末尾からテキストをサーチした時に初めて表れた数字をインクリメントする。但し、9の次は0になり、桁上がりはしないこととする。
通常入力モード用のナンバリング設定画面には、図61に示すように選択項目として “ナンバリングしない”、“ナンバリングする”の表示と、それらの何れか1つを選択させるためのラジオボタンが設けられている。また、テンプレート入力モード用のナンバリング設定画面には、図62に示すように選択項目として “ナンバリングしない”、“ラベル1のみナンバリング”、“ラベル2のみナンバリング” 、“ラベル1、2ともナンバリング”の表示と、それらの何れか1つを選択させるためのラジオボタンが設けられている。ユーザは上下キー(不図示)を押下することで選択状態にある選択項目を変更し、OKキー(不図示)を押下することで確定する。選択された結果でRAM14のその他の作業用メモリ内のナンバリングフラグ(不図示)の値を設定する。ナンバリングフラグはラベル1用とラベル2用と2つあり、個別の設定が可能である(図16の置換え処理による上下のラベルの置換えが発生する時は、このナンバリングフラグも入替える必要がある。入替えの有無は、図16で設定されたその他の作業用メモリ155の所定のフラグを参照することとなる。このフラグは一時的なものであり、参照後はクリアされる)。テキストバッファa144がラベル1用のテキストバッファであり、テキストバッファb145がラベル2用のテキストバッファである。テンプレート入力モードにおいて、分割のあるテープに印刷する時の上側のラベルがラベル1、下側のラベルがラベル2に相当する。S72の処理が終了後、印刷形式入力処理は終了し、図14に戻る。
次に、図18を参照して印刷処理を説明する。図14のS44で印刷処理が呼び出されると、S80では、作成するラベルが分割のないテープで作成するラベルか否かを判断する。これは、通常入力モードでかつ分割のないテープが装着されている時にのみ作成可能である。S80では、詳しくはテンプレートフラグ142がOFFであり、かつ、カセット種別が24mmテープ、18mmテープ、12mmテープ、9mmテープの何れかである時、作成するラベルが分割のないテープで作成するラベルであると判断する(S80:YES)。その場合、S81に移行し、印刷1処理を実行する。印刷1処理については、図19を参照して後述する。印刷1処理の後は、印刷処理を終了して図14に戻る。尚、印刷1処理で作成されるラベルの例としては、図2がある。図2は分割のないテープに対し、ラベル高さがテープ幅に等しいラベル52が1つ配置されていることを示している。図示しないが、印刷1処理で作成できるラベルには、コピー印刷として同じ印刷内容のラベルを複数枚、テープ長手方向に配置して作成したものや、コピー印刷の各ラベルがナンバリングしているもの(ナンバリング印刷)がある。また、コピー印刷やナンバリング印刷で作成される各ラベル間を切断する/しないの設定もこの処理の中で機能する。
S80において、作成するラベルが分割のないテープで作成するラベルではないと判断した時は(S80:NO)、S82に移行する。ここでは、作成するラベルが本来9mm−Cテープで作成するラベルか否かを判断する(通常入力モードであっても9mm−Cテープのカセットがラベル作成装置1に装着されていれば、上ラベルとしてラベルを作成することになるが、ここでは除外する)。これは、テンプレート入力モード(テンプレートフラグ142がON)でかつ1:1分割のテープが装着されている(不図示のカセット種別が9mm−Cテープ)時にのみ作成可能である。S82において、作成するラベルが本来9mm−Cテープで作成するラベルであると判断した時は(S82:YES)、S83に移行する。一方、作成するラベルが本来9mm−Cテープで作成するラベルでないと判断した時は(S82:NO)、S86に移行する。
S83では、下段にテキストが無いか否かを判断する。テンプレート入力モードにおいては、編集時は入力されたテキストはテキストバッファa144またはテキストバッファ145bに格納される。2分割のテープにおいては、テキストバッファa144は上側のラベルの印刷内容、テキストバッファb144は下側のラベルの印刷内容を格納しており、ここでは、テキストバッファb144にテキストがあるか否かを判断することになる。下段にテキストがない場合は(S83:YES)は、S84に移行する。一方、下段にテキストがある場合は(S83:NO)は、S86に移行する。S84では、ラベルが複数ある時にテープ幅方向に詰めて配置するか否かを判断する。これは、RAM14の幅方向詰めフラグ152の値で判断する。幅方向詰めフラグ152がONの場合、テープ幅方向に詰めると判断し(S84:YES)、S85に移行する。一方、幅方向詰めフラグ152がOFFの場合、テープ幅方向に詰めないと判断し(S84:NO)、S86に移行する。S85では、印刷2処理を行い、その後、印刷処理を終了し、図14に戻る。
ここで、図29と図30を参照して、複数のラベルをテープ幅方向に詰めて配置するという意味を説明する。図29は、9mm−Cテープ(1:1分割)でテープ幅方向に詰めない印刷例を示す図であり、図30は、9mm−Cテープ(1:1分割)でテープ幅方向に詰めた印刷例を示す図である(何れもコピー印刷である)。図29では、1行目に“ABC”、2行目に“123”という印刷内容を持つ5つのラベル520a〜520eが、9mm−Cテープの5つのテープ片の上側ばかりに配置されている状態を示している。各テープ片の下側は使われていないことが分かる。一方、図30では、各テープ片の上側の他に、下側にもラベルが配置されている。これは、左端のテープ片に対して、ラベル520bをラベル520aの下に配置し、中央のテープ片に対しては、ラベル520dをラベル520cの下に配置した結果である。図30のように複数のラベルを作成するにあたり、テープ幅方向に詰めて配置することにより、同じ枚数分ラベルを作成するのに使用するテープの長さが節約できる。尚、印刷2処理では、テンプレート入力モード時に9mm−Cテープ(1:1分割)でラベルを1枚作成する処理も行う。図示しないが、ナンバリング印刷も行っている。また、コピー印刷やナンバリング印刷で作成される各ラベル間を切断する/しないの設定もこの処理の中で機能する。
次に、S86では、ラベルが複数ある時にテープ長手方向に詰めて配置するか否かを判断する。これは、RAM14の長さ方向詰めフラグ153の値で判断する。長さ方向詰めフラグ153がONの場合、テープ長手方向に詰めると判断し(S86:YES)、S87に移行する。一方、長さ方向詰めフラグ153がOFFの場合、テープ長手方向に詰めないと判断し(S86:NO)、S89に移行する。S87では、2分割のテープに対し、上下段ともテキストがあるか否かを判断する。これには、テキストバッファa144とテキストバッファb145が何れも空でないことを見る。テキストバッファが何れも空でない時は上下段ともテキストがあると判断し(S87:YES)、S88に移行する。一方、テキストバッファの少なくとも何れかにテキストがない時は、上下段ともテキストがある訳ではないと判断し(S87:NO)、S89に移行する。S88では、印刷3処理を実行し、その後、図14に戻る。
ここで、複数のラベルをテープ長手方向へ詰めるという意味を図27を参照して説明する。図27は分割のあるテープでのテープ長手方向へ詰めた印刷例を示す図である。分割のあるテープ上側に、ラベル520a、520b、520cが間隔を開けずに配置されており、テープ下側には、ラベル521a、521b、521cが間隔を開けずに配置されている。また、テープ上側のラベル520aとラベル520bの間、ラベル520bとラベル520cの間には、それぞれ印刷によるカット線510a、510bが配置され、さらにラベル520cの右端には、ラベルの区切りを示すカット線510cが配置されている。カット線510cより右側に余白54ができる。そしてテープ下側のラベル521aとラベル521bの間、ラベル521bとラベル521cの間には、それぞれ印刷によるカット線511a、511bが配置されている。以上が、この図からは分かる。このように、各ラベルをテープ長手方向に隙間なく配置するのが、長手方向に詰めるという意味である。これにより、ラベルを切り離して使用する際に、ラベルの切断回数が減らせる、余白が分散することなく集められるので余白片の扱いが楽になる、余白を利用して何か有用な情報を印刷しようとした時に余白の面積が広いので情報量が多くできる、といった効果がある。
このようにラベルをテープ長手方向に詰めることで生じた長めの余白を今後は、単余白と称することにする。尚、本実施の形態では、上側のラベル520a、520b、520cの連なりは、テープ片に対して左寄せになっているが、別の実施の形態としては、右寄せでも構わない。
次に、S89では、印刷4処理を実行し、その終了後、印刷処理を終了し、図14に戻る。印刷4処理については、図23を参照して後述する。ここでは、印刷4処理で作成されるラベルについて説明する。印刷4処理では、先ず、通常入力モードの場合は、2分割のテープの収納されているカセットがラベル作成装置1に装着されている時には、テープの上側のみにラベルが配置され、下側には配置されない。尚、装着されているカセットが分割なしのテープを収納しているものである時は、印刷1処理での作成となる(通常入力モード時)。次に、テンプレートモードの場合は、前述の印刷2処理で作成するテープ幅方向に詰めてラベルを配置するテープ片、及び、前述の印刷3処理で作成するテープ長手方向に詰めてラベルを配置するテープ片以外の全ての場合がここでの処理となる。
図25、図26、図28を参照して作成されるラベルについて説明する。図25は、分割のあるテープでのコピー印刷の印刷例を示す図である。図26は、分割のあるテープでのナンバリング印刷の印刷例を示す図である。図28は、分割のあるテープでの毎回切断しない印刷例を示す図である。尚、これらの例では、テープは1:2に2分割されている9mm−Aテープである。図25では、印刷内容が“A19”の幅狭のラベルと印刷内容が“ab”という幅広のラベルとを組とするラベル組が3組作成されている。1組目のラベル520aとラベル521aが左端のテープ片に配置され、2組目のラベル520bとラベル521bが中央のテープ片に配置され、3組目のラベル520cとラベル521cが右端のテープ片に配置されている。幅狭のラベル520a、520b、520cは、それぞれのテープ片の上側に左寄せで配置されている。各幅狭のラベル520a、520b、520cの右端には、ラベルの境界を表す印刷による線であるカット線510a、510b、510cがそれぞれ配置され、さらに各カット線510a、510b、510cの右側に余白53a、53b、53cがそれぞれできている。コピー印刷である、上側のラベルと下側のラベルとは共にナンバリングしない、上側のラベルと下側のラベルの各テープ長手方向の長さにおいて上側のラベルが下側のラベルより短い、各ラベルをテープ長手方向には詰めない、印刷毎に切断する、という以上の条件を満たした場合にこのようになる。尚、テープ片の作成順は、左端、中央、右端となっている。
図26における図25との違いは、上側の幅狭のラベルの印刷内容が、1枚毎異なっていることである。印刷内容は、ラベル522aでは“A17”、ラベル522bでは“A18”、ラベル522cでは“A19”となっている。印刷当初の作業用のテキストバッファaの内容が“A17”であり、テキストの末尾から数字を検索していった時、初めて見つかった数字の7を1回ラベルを作成する毎にインクリメントしている。図25とは、ナンバリングの有無が異なる。
図28における図25との違いは、図25において3つに分かれていたテープ片が1つになっていることである。図25においては、左端のテープ片と中央のテープ片との間が切断されている換わりに、図28ではテープ幅方向に延び、テープ幅のほぼ全域に渡る長さを有する印刷によるカット線512aが配置されている。また図25における中央のテープ片と右端のテープ片との間も、切断する換わりに、同様なカット線512bが配置されている。図25とは、印刷毎の切断の有無が異なる。
印刷4処理では、図25、図26、図28のように複数組のラベル作成ばかりでなく、前述の図3、図4、図5のように1組のみのラベル作成も行う。また、図29のように、分割ラベルの上側か下側の何れかにラベルが配置されない場合(この例では下側に未配置)も行う。因みに、図29のような配置は、通常入力モードであって、分割のあるテープを収納したカセットがラベル作成装置1に装着されている場合と、テンプレート入力モードであって、2つあるテキストバッファの内、何れか一方にテキストが入力されていない場合になる。図31も、印刷4処理で作成されるテープ片の例の1つだが、カットラインを余白に表示することを示す印刷例を示す図である。図29とは、印刷毎に切断するか否かが異なるだけである。図31に示すように、分割のあるテープに対し、上側もしくは下側しかラベルを配置せず、どちらかが空いている場合は、空いてる側に、ラベル間のテープ長手方向の境界であるカット線を配置する。図31では具体的には、テープ上側に配置されたラベル520aとラベル520bのカット線513aをテープ下側に配置し、テープ上側に配置されたラベル520bとラベル520cのカット線513bをテープ下側に配置し、テープ上側に配置されたラベル520cとラベル520dのカット線513cをテープ下側に配置し、テープ上側に配置されたラベル520dとラベル520eのカット線513dをテープ下側に配置している。このようにすることで、ラベル間を切断した時に、カット線がラベルに残ることがなく、見栄えがよくなる効果がある。
次に、図19を参照して印刷1処理について説明する。図19は、印刷1処理のフローチャートである。図18から印刷1処理が呼び出されると、S90で、ラベル開始位置や組カウンタ等、各種変数を設定する。例えば、テープには分割がないので、ラベル開始位置、ラベル長は上段ラベル開始位置148、上段ラベル長149を使用し、テープ幅方向のラベル開始位置はテープ上端の意味で座標値として0、テープ長手方向のラベル開始位置はテープ左端の意味で座標値として0に設定する(テープ幅方向の位置は下に行くほど大きくなり、テープ長手方向の位置は右に行くほど大きくなる。以下同様)。ラベル長はテープ長手方向の長さをカウントし、0に設定する(ラベル開始位置、ラベル長ともサーマルヘッド22のドットの大きさを単位とする長さに変換した時の値である。以下同様)。また、印刷バッファ140をクリアし、組カウンタ147を1に設定する。その他、必要に応じ適宜の変数が所定の値に設定される。
その後、S91に移行し、これから作成するラベルが上段であることに設定する。それには、その他の作業用メモリの不図示の段カウンタを上段に設定する。その後、S92に移行し、1ラベルイメージ作成処理を実行する。1ラベルイメージ作成処理は図20を参照して後述する。その後、S93に移行する。1ラベルイメージ作成処理で、ラベル1枚分のイメージデータがラベルイメージバッファ141に作成されるので、そのラベルイメージが印刷バッファ140に形成される仮想テープイメージ上のラベル開始位置の示す位置に配置されるよう、ラベルイメージバッファ141のイメージデータと印刷バッファ140のイメージデータを合成し、合成して出来たイメージデータで印刷バッファ140を更新する。以下、このことを、「ラベルイメージと印刷イメージとを合成する」等、省略して表記する。
その後、S94に移行し、全て終了したか否か判断する。組カウンタ147が総組数146と一致するか否か判断して、一致した場合に全て終了したとする。全て終了した場合(S94:YES)、S95に移行し、全て終了していない場合(S94:NO)、S97に移行する。S95ではイメージ印刷を行う。ここでは、ヘッド駆動回路26とモータ駆動回路27が同期を取りながらサーマルヘッド22とテープ送りモータ23を協働させることで、印刷バッファ140に記憶された印刷イメージを、テープに印刷している。その後、S96に移行し、カッター駆動回路28がカッター24を動かしてテープを切断してテープ片を作成する。その後、印刷1処理を終了し、図18に戻る。
一方、S94で全て終了していない場合(S94:NO)は、S97で毎回切断するか否か判断する。これは、印刷毎切断フラグ154を見て、ONなら毎回切断すると判断する。毎回切断する場合は(S97:YES)、S98に移行し、S95と同様、プリントバッファ140に記憶されている印刷イメージをテープに印刷する。その後、S99に移行してテープを切断し、S100に移行する。ここでは、組カウンタ147他、各種変数を更新する。例えば、組カウンタ147はインクリメントし、印刷バッファ140は、印刷毎切断フラグ154がONの場合はクリアする。その他、必要に応じ適宜の変数が所定の値に設定される。その後、S92に移行し、先程の処理を繰返す。一方、S97において、毎回切断しないと判断した場合(S97:NO)は、S101に移行し、ラベルの終了位置にカット線イメージを追加する。ラベルの終了位置は、ラベルのテープ長手方向の開始位置にラベル長を加えた値である。その後、S102に移行し、ラベルのテープ長手方向の開始位置にラベル長を加えて更新する。以上が、印刷1処理の説明である。
次に、印刷1処理のS92の他、印刷2処理(図21)等で呼び出される1ラベルイメージ作成処理について、図20を参照して説明する。先ず、S110でその他の作業用メモリ155内の不図示の段カウンタの値により、上段か否か判断する。上段の時は(S110:YES)、S111に移行し、下段の時は(S110:NO)、S115に移行する。S111では、上段に配置されたラベルをナンバリングするか否かを判断する。それには、その他の作業用メモリ155の不図示の上段用のナンバリングフラグがONか否かで判断する。上段に配置されたラベルをナンバリングする時は(S111:YES)、S112に移行し、作業用のテキストバッファaに格納されているテキストをナンバリング印刷用に更新する。尚、1回目はそのままで更新しない。その後、S113に移行する。S111で上段に配置されたラベルをナンバリングしない時は(S111:NO)、S113に移行する。S113では、上段用のテキストバッファである作業用のテキストバッファaのテキストを印刷内容とするラベルのイメージを作成し、ラベルイメージバッファ141に格納する。
ラベルのイメージ作成には、先ず、分割種別143と不図示の段カウンタからテープ情報テーブル131を参照してラベルを貼り付ける段の幅(1段目の幅131cまたは2段目の幅131d)を取得する。一方、不図示の段カウンタに対応する不図示の作業用テキストバッファに格納されているテキストの行数を取得する。段の幅をテキストの行数で割って得た値に所定の値を掛けて縮小したものをラベルに印刷するフォントのサイズとする。ラベルイメージバッファ141の仮想ラベルイメージ上で、ラベルの先頭に所定の余白(前余白)を開けた後に、テキストの先頭から順にテキストコードを取得し、そのコードに対応した文字のイメージデータを印刷用CGデータ134から取得しては貼り付け、文字のイメージデータを貼り付ける位置をずらすことを繰返す。もし改行コードがあれば、そこで改行のため、文字のイメージデータの貼り付け位置を、テープ幅方向には所定量ずらし、テープ長手方向には前余白開けたところまで移動し、再びテキストの続きから順に、テキストコードを取得し、そのコードに対応した文字のイメージデータを印刷用CGデータ134から取得しては貼り付け、ずらすことを繰返す。文字列のイメージの配置の後、最長の行の末尾に所定の余白(後余白)を開ける。
尚、この文字のイメージデータはスケーラブルであり、先程求めたフォントのサイズに合せて拡大縮小することで、所望の文字のイメージを作成する。文字のイメージと文字のイメージの間にも所定の間隔を開ける。尚、文字のピッチは固定ピッチとし、フォントのサイズが同じ場合、文字のピッチも変わらないものとする。以上のようにして、ラベルイメージを作成する。前余白の長さと最長の行の文字列の長さと後余白の長さがラベルの長さとなる。最長の行は、テキストが1行ならその行であり、2行ならその長い方の行となる。最長の行に含まれるテキストコードの数に文字幅のサイズを掛けたものと、最長の行に含まれるテキストコードから1引いた数に所定の文字間の長さを掛けたものとを足した値が最長の行の文字列の長さである。尚、これはラベルイメージ作成の一例を挙げたまでであり、他の実施形態では、必要に応じ、文字列には縦書き/横書きの切替えが出来たり、文字に拡大や縮小の設定が出来たり、太字・白抜き・影付け・イタリック等の設定が出来たり、ラベル全体に枠を付ける設定が出来たりする場合には、それらに対応した処理も追加になることは言うまでも無い。さらに付け加えれば、このラベルのイメージの作成方法及びラベルの長さの求め方は周知のものである。
その後、S114に移行する。ここでは、S113のラベルイメージ作成の過程で、各文字のイメージを貼り付ける位置を指定することから、ラベルのテープ幅方向の長さが求まる(ラベルイメージの作成処理がラベル長取得にもなっている)ので、それを上段ラベル長149に保存する。その後、1ラベルイメージ作成処理を終了し、呼び出された処理にまで戻る。
S110で下段の時は(S110:NO)、S115で、下段に配置されたラベルをナンバリングするか否かを判断する。それには、その他の作業用メモリ155の不図示の下段用のナンバリングフラグがONか否かで判断する。下段に配置されたラベルをナンバリングする時は(S115:YES)、S116に移行し、作業用のテキストバッファbに格納されているテキストをナンバリング印刷用に更新する。尚、1回目はそのままで更新しない。その後、S117に移行する。S115で下段に配置されたラベルをナンバリングしない時は(S115:NO)、S117に移行する。S117では、下段用のテキストバッファである作業用のテキストバッファbのテキストを印刷内容とするラベルのイメージを、先程と同様の方法で作成し、ラベルイメージバッファ141に格納する。その後、S118に移行する。ここでは、S117のラベルイメージ作成の過程でラベルのテープ幅方向の長さが求まるので、それを下段ラベル長151に保存する。その後、1ラベルイメージ作成処理を終了し、呼び出された処理にまで戻る。
次に、図21を参照して印刷2処理について説明する。図21は、印刷2処理のフローチャートである。図18から印刷2処理が呼び出されると、S130で、ラベル開始位置や組カウンタ等、各種変数を設定する。例えば、テープには分割があるので、ラベル開始位置、ラベル長は上段ラベル開始位置148、上段ラベル長149と下段ラベル開始位置150、下段ラベル長151を全て使用し、上段のラベルに関しては、テープ幅方向のラベル開始位置はテープ上端の意味で座標値として0、テープ長手方向のラベル開始位置はテープ左端の意味で座標値として0に設定し、ラベル長はテープ長手方向の長さをカウントし、0に設定する。下段のラベルに関しては、テープ幅方向のラベル開始位置は分割されたテープ下側部分の上端の意味で座標値としてテープ情報テーブル131の該当テープ種類の1段目の幅を設定し、テープ長手方向のラベル開始位置はテープ左端の意味で座標値として0に設定し、ラベル長はテープ長手方向の長さをカウントし、0に設定する(ラベル開始位置、ラベル長ともサーマルヘッド22のドットの大きさを単位とする長さに変換した時の値である。以下同様)。また、印刷バッファ140をクリアし、組カウンタ147を1に設定する。その他、必要に応じ適宜の変数が所定の値に設定される。
その後、S131に移行し、これから作成するラベルが上段であることに設定する。それには、その他の作業用メモリの不図示の段カウンタを上段に設定する。その後、S132に移行し、1ラベルイメージ作成処理を実行する(1ラベルイメージ作成処理は図20を参照して前述)。その後、S133に移行する。その後、ラベルイメージと印刷イメージとを合成する。その後、S134に移行し、全て終了したか否か判断する。組カウンタ147が総組数146と一致するか否か判断して、一致した場合に全て終了したとする。全て終了した場合(S134:YES)、S135に移行し、全て終了していない場合(S134:NO)、S142に移行する。S135では、不図示の段カウンタが上段を示しているか否かを判断する。上段でないと判断した時は(S135:NO)、S139に移行する。上段であると判断した時は、S136に移行する。図30に示すように、右端のテープ片の下に余白ができる。この余白も単余白であり、この余白に有用な情報を印刷したものを(通常の)ラベルと区別して単余白ラベルと称することにする。尚、後述の余白ラベルも同様で、単にラベルという時は、断わりのない限り、余白ラベルは含まない。次のS137では、この単余白ラベルの印刷イメージを作成する。
ここで、単余白ラベルについて、図39〜図44を参照して詳しく説明する。図39は、単余白ラベル(大)の印刷例を示す図である。図40は、単余白ラベル(中)の印刷例を示す図である。図41は、単余白ラベル(小)の印刷例を示す図である。図42は、単余白ラベル(ミニ)の印刷例を示す図である。図43は、単余白ラベルの使用例1の印刷例を示す図である。図44は、単余白ラベルの使用例2の印刷例を示す図である。図39〜図42は、実線の四角で囲った単余白ラベルのイメージとその上の数字とで構成されている。その数字は、本実施形態で通常のラベルに印刷する時に使用する最小のサイズの文字で換算した時の文字のピッチを表している。具体的には、9mm−Aテープの上段(あるいは9mm−Bテープの下段)に2行からなるテキストを配置する時に使用するサイズである。単余白ラベル、後程説明する余白ラベルとも、このサイズの文字で印刷される。
図39〜図42に示すように単余白ラベル(大)では17文字、単余白ラベル(中)では11文字、単余白ラベル(小)では4文字、単余白ラベル(ミニ)では2文字分の長さが余白として必要となる(文字間の長さも含む。以下同様)。そのため、このサイズで17文字以上余白がある時は、単余白ラベル(大)とし、17文字未満11文字以上の時は、単余白ラベル(中)とし、11文字未満4文字以上の時は、単余白ラベル(小)とし、4文字未満2文字以上の時は、単余白ラベル(ミニ)とし、2文字未満の時は、単余白には何も印刷しないことにする。
図39に示す単余白ラベル(大)は、分割のあるテープの下段に単余白ができた時のもので、1行目は、“↑20↑”とカットラインの位置を示す上矢印、2文字分の総枚数あるいは総組数、再度カットラインの位置を示す上矢印があり、2行目には、“ 2005/02/01 12:30”と西暦による印刷時の年月日と印刷時の時刻がある。そのテキストのイメージが単余白ラベルの範囲に上寄せで配置されている。尚、そのテキストのイメージの範囲が点線で表した矩形60であり、この矩形60は印刷されるものではない。
図40に示す単余白ラベル(中)は、分割のあるテープの下段に単余白ができた時のもので、1行目は、“↑20↑”とカットラインの位置を示す上矢印、2文字分の総枚数あるいは総組数、再度カットラインの位置を示す上矢印があり、2行目には、“ 2005/02/01”と西暦による印刷時の年月日がある。そのテキストのイメージが単余白ラベルの範囲に上寄せで配置されている。
図41に示す単余白ラベル(小)は、分割のあるテープの下段に単余白ができた時のもので、“↑20↑”とカットラインの位置を示す上矢印、2文字分の総枚数あるいは総組数、再度カットラインの位置を示す上矢印がある。そのテキストのイメージが単余白ラベルの範囲に上寄せで配置されている。図42に示す単余白ラベル(ミニ)は、分割のあるテープの下段に単余白ができた時のもので、“20”と2文字分の総枚数あるいは総組数がある。そのテキストのイメージが単余白ラベルの範囲に上寄せで配置されている。
単余白ラベルが分割のあるテープの上側にある場合は、印刷内容のテキストが2行ある単余白ラベル(大)と単余白ラベル(中)では、1行目と2行目とが入れ替る。また、その場合、カットラインが単余白ラベルの下側に来るため、単余白ラベル(大)、単余白ラベル(中)、単余白ラベル(小)では、矢印も下矢印(↓)に換わる。さらに、全ての単余白ラベルにおいて、テキストのイメージは下寄せになる。図43は、9mm−Cテープの下側に単余白ラベル(小)を適用した時の例である。また、図44は、9mm−Aテープの上側に単余白ラベル(小)を適用した時の例である。
図21のS136に戻って説明する。S136では、単余白ラベルは下側に作成されるので、その情報を単余白ラベルのイメージを作成する処理に引き渡すため、その他の作業用メモリ155に専用のフラグを設け、下側に作成することに設定する。その後、S137に移行する。ここでは、先ず単余白の長さを求める。テープ上段に直近に配置されたラベルの終端と、テープ下段に直近に配置されたラベルの終端とのテープ長手方向の位置の差を求める。その長さを通常のラベルに使用する最小サイズの文字を並べた時に何文字分に相当するか求める。先程の文字数の基準により単余白ラベルの種類分け(大、中、小、ミニ、なしの別)を行う。
次に、単余白ラベル用のテキストを作成する。例として単余白ラベル(大)で説明する。その他の作業用メモリに設けられた単余白ラベルの作成される位置を表すフラグの情報を取得する。その情報が下側に作成することを表しており、単余白ラベル(大)を作成する時は、“↑**↑、改行コード、 、****/**/**、 、**:**”(“、”は単に区切りを表す。以下同様)というテキストの雛形を余白テキストバッファにコピーする。そのテキストの最初の“↑**↑”の**部分を、組カウンタ147の値を2桁の文字コードに変換したものに置換える。次の“****/**/**”部分をタイマー30から現在の年月日の情報を取得し、“****/**/**”という形式の文字コードの並びに変換しテキストの該当部分を置換える。次の“**:**”部分をタイマー30から現在の時刻の情報を取得し、“**:**”という形式の文字コードの並びに変換しテキストの該当部分を置換える。こうすることで単余白ラベル(大)用のテキストを作成する。
次に、このテキストを基に単余白ラベルのテキスト部分のイメージを作成する。これも一時的にその他の作業用メモリ上にイメージバッファを取得し、その上に単余白用の文字サイズと文字間隔で各文字イメージを配置してテキスト部分のイメージを作成する。尚、テキスト部分のイメージは、各文字イメージを全て隠す程度の1つの矩形領域である。以上のようにして単余白ラベルのイメージを作成する。尚、各単余白ラベルの雛形となるその他のテキストは、テープ下側に単余白ラベルが作成される場合、単余白ラベル(中)では、“↑**↑、改行コード、 、****/**/**”、単余白ラベル(小)では、“↑**↑”、単余白ラベル(ミニ)では、“**”となり、テープ上側に単余白ラベルが作成される場合、単余白ラベル(大)では、“ 、****/**/**、 、**:**、改行コード、↓**↓”、単余白ラベル(中)では、“ 、****/**/**、改行コード、↓**↓”、単余白ラベル(小)では、“↓**↓”、単余白ラベル(ミニ)では、“**”となる。尚、テープ下側に単余白ラベル(大)が作成される場合以外の単余白ラベルのイメージ作成の仕方は、テープ下側に単余白ラベル(大)が作成される場合を示した前述の仕方に準ずる(尚、印刷2処理においては単余白ラベルがテープ上側に来ることはない)。その後、S138に移行する。
S138では、印刷イメージと合成する。詳しくは、ここでもその他の作業用メモリに設けられた単余白ラベルの作成される位置(上段・下段)を表すフラグの情報を取得する。その情報が単余白ラベルを下側に作成することを示しているので矩形60のテキスト部分のイメージが単余白の領域に対し上揃えになるように、印刷バッファ140に記憶されている印刷イメージと合成する。尚、印刷2処理においてはないが、単余白ラベルがテープの上側になる場合は、矩形60のテキスト部分のイメージが単余白の領域に対し下揃えになるように、印刷バッファ140に記憶されている印刷イメージと合成する。その後、S139に移行する。
S139ではイメージ印刷を行う。ここでは、ヘッド駆動回路26とモータ駆動回路27が同期を取りながらサーマルヘッド22とテープ送りモータ23を協働させることで、印刷バッファ140に記憶された印刷イメージを、テープに印刷している。その後、S140に移行し、上下の分割テープ領域のラベルの配置されている部分の長短を比較する。詳しくは、テープ上段に直近に配置されたラベルの終端と、テープ下段に直近に配置されたラベルの終端とを比較する(直近に配置されたラベルには、単余白ラベルを含まない。以下同様)。尚、ラベルの終端は、ラベル開始位置のテープ長手方向のものとラベル長との和で求まる。その後、S141に移行し、S140で比較して長いと分かった分割テープ領域の、直近に作成したラベル終端で、テープを切断してテープ片を作成する。その後、印刷2処理を終了し、図18に戻る。
次に、S134で全て終了でない場合(S134:NO)に移行するS142について説明する。S142では、下段が終了したか否かを判断する。これは、先のS132〜S133で作成したラベルが分割のあるテープの下側に配置されるラベルだったか否かということであり、その他の作業用メモリ155の不図示の段カウンタの値により判断する。段カウンタが下段を示していれば(S142:YES)、S143に移行し、段カウンタが上段を示していれば(S142:NO)、S151に移行する。
S143では、毎回切断するか否か判断する。これは、印刷毎切断フラグ154を見て、ONなら毎回切断すると判断する。毎回切断する場合は(S143:YES)、S144に移行し、プリントバッファ140に記憶されている印刷イメージをテープに印刷する。その後、S145に移行し、上下の分割テープ領域のラベルの配置されている部分の長短を比較する。詳しくは、テープ上段に直近に配置されたラベルの終端と、テープ下段に直近に配置されたラベルの終端とを比較する。尚、ラベルの終端は、ラベル開始位置のテープ長手方向のものとラベル長との和で求まる。その後、S146に移行し、S145で比較して長いと分かった分割テープ領域のラベル終端で、テープを切断してテープ片を作成する。その後、S147に移行する。
一方、毎回切断しない場合は(S143:NO)、S149に移行し、上下の分割テープ領域のラベルの配置されている部分の長短を比較する。詳しくは、テープ上段に直近に配置されたラベルの終端と、テープ下段に直近に配置されたラベルの終端とを比較する。その後、S150に移行し、S149で比較して長いと分かったテープ領域の直近にイメージ作成したラベル終端にテープ幅全域に渡るカット線イメージを追加する。その後、S151に移行し、ラベル開始位置を更新する。ここでは、詳しくは、上段ラベル開始位置148のテープ長手方向の値を上段ラベル長149だけ増加し、上段ラベル長149は0にする。また、下段ラベル開始位置150のテープ長手方向の値を下段ラベル長151だけ増加し、下段ラベル長151は0にする。その後、S147に移行し、組カウンタ147の値をインクリメントする他、各種変数を必要に応じ更新する。その後、S148に移行し、不図示の段カウンタを更新し、上段下段の設定を今ある設定と入替える。その後、S132に戻り、以上の処理を繰返す。以上が、印刷2処理の説明である。
次に、図22を参照して印刷3処理について説明する。図22は、印刷3処理のフローチャートである。図18から印刷3処理が呼び出されると、S160で、ラベル開始位置や組カウンタ等、各種変数を設定する。例えば、テープには分割があるので、ラベル開始位置、ラベル長は上段ラベル開始位置148、上段ラベル長149と下段ラベル開始位置150、下段ラベル長151を全て使用し、上段のラベルに関しては、テープ幅方向のラベル開始位置は0、テープ長手方向のラベル開始位置は0、ラベル長は0に設定する。下段のラベルに関しては、テープ幅方向のラベル開始位置はテープ情報テーブル131の該当テープ種類の1段目の幅を設定し、テープ長手方向のラベル開始位置は0、ラベル長は0に設定する(ラベル開始位置、ラベル長ともサーマルヘッド22のドットの大きさを単位とする長さに変換した時の値である。以下同様)。また、印刷バッファ140をクリアし、組カウンタ147を1に設定する。その他、必要に応じ適宜の変数が所定の値に設定される。
その後、S161に移行し、これから作成するラベルが上段であることに設定する。それには、その他の作業用メモリの不図示の段カウンタを上段に設定する。その後、S162に移行し、1ラベルイメージ作成処理を実行する(1ラベルイメージ作成処理は図20を参照して前述)。その後、S163に移行する。その後、ラベルイメージと印刷イメージとを合成する。その後、S164に移行し、ラベル開始位置を更新する。詳しくは、その他の作業用メモリの不図示の段カウンタの示す段のテープ長手方向のラベル開始位置に、同じ段のラベル長を足してラベル開始位置を更新し、そのラベル長は0にする。その後、S165に移行し、今の処理が下段であったか否か判断する。不図示の段カウンタが下段を示しているか否かで判断し、下段であった時は(S165:YES)、S166に移行し、上段であった時は(S165:NO)、S169に移行する。
S166では、全て終了したか否か判断する。それには、組カウンタ147が総組数146と一致するか否か判断して、一致した場合に全て終了したとする。全て終了した場合(S166:YES)、S170に移行し、全て終了していない場合(S166:NO)、S167に移行する。S167では、段毎に直近に配置したラベルの末尾の位置に、各段の幅に対応した長さのカット線のイメージを各々追加する。その位置は、S164でラベル開始位置の更新が済んでいるので、段毎に対応するラベル開始位置のテープ長手方向の値である。その後、S168に移行し、組カウンタ147の値をインクリメントする他、各種変数を必要に応じ更新する。その後、S161に移行し、再び繰返す。
S165で上段であった時(S165:NO)に移行したS169では、その他の作業用メモリの不図示の段カウンタを下段に設定する。その後、S162に移行し、再び繰返す。
また、S166で全て終了の時(S166:YES)に移行したS170では、上段下段でテープの長さが違うか否かを判断する。上下の分割テープ領域のラベルの配置されている部分の長さが異なるか否かという意味であり、詳しくは、テープ上段に直近に配置されたラベルの終端と、テープ下段に直近に配置されたラベルの終端とを比較する。
S164でラベル開始位置が更新されているので、各段のラベル開始位置のテープ長手方向の値同士を比較することで判断する。それらの値が等しい場合は(S170:NO)、S175に移行し、等しくない場合は(S170:YES)、S171に移行する。S171では、短いテープの終了位置にカット線イメージを追加する。これは、上下の分割テープ領域の内、ラベルの配置されている部分の短い方の末尾にその領域に対応する長さのカット線イメージを追加するという意味である。末尾の位置は、短い方のラベル開始位置のテープ長手方向の値である。
次にS172〜S174では単余白ラベルのイメージを作成し、印刷イメージと合成することになる。S172では、単余白ラベルをラベル領域の短い方の分割テープ領域に設けることに設定する。図21の印刷2処理では、単余白ラベルは分割のあるテープの下段側にしか作成されなかったので、S136の「下段に設定する」という処理はあまり意味がなかったが、この印刷3処理では、単余白は上側にできることもあれば、下側にできることもある。そのため、どちらに単余白ラベルを作成するかを設定する。単余白ラベルのイメージ作成(S173(後述))及び印刷イメージの合成(S174(後述))を実装する場合、図21の印刷2処理の単余白ラベルのイメージ作成(S137)及び印刷イメージの合成(S138)と共通化することが考えられることから、単余白ラベルが上側にできるのか下側にできるのかで処理を切り分けるために設けたものである。S172の次は、S173に移行する。ここでは、単余白ラベルのイメージを作成する。次にS174に移行する。ここでは、印刷イメージと合成する。S173は、図21のS137に準ずる。また、S174は、同じく図21のS138に準ずる。その後、S175に移行する。
S175では、プリントバッファ140に記憶されている印刷イメージをテープに印刷する。その後、S176に移行し、上下の分割テープ領域のラベルの配置されている部分の内、長い方の末尾で切断する。詳しくは、その長い方は、各段のラベル開始位置のテープ長手方向の値を比べて大きい方となる(各値の何れにも単余白ラベルの長さは含まれていない)。以上で、印刷3処理の説明を終了する。
次に、図23を参照して印刷4処理について説明する。図23は、印刷4処理のフローチャートである。図18から印刷4処理が呼び出されると、S190で、ラベル開始位置や組カウンタ等、各種変数を設定する。例えば、テープには分割があるので、ラベル開始位置、ラベル長は上段ラベル開始位置148、上段ラベル長149と下段ラベル開始位置150、下段ラベル長151を全て使用し、上段のラベルに関しては、テープ幅方向のラベル開始位置は0、テープ長手方向のラベル開始位置は0、ラベル長は0に設定する。下段のラベルに関しては、テープ幅方向のラベル開始位置はテープ情報テーブル131の該当テープ種類の1段目の幅を設定し、テープ長手方向のラベル開始位置は0、ラベル長は0に設定する(ラベル開始位置、ラベル長ともサーマルヘッド22のドットの大きさを単位とする長さに変換した時の値である。以下同様)。また、印刷バッファ140をクリアし、組カウンタ147を1に設定する。その他、必要に応じ適宜の変数が所定の値に設定される。その後、S191に移行し、これから作成するラベルが上段であることに設定する。それには、その他の作業用メモリの不図示の段カウンタを上段に設定する。
その後、S192に移行し、テキストがあるか否かを判断する。これは、その他の作業用メモリ155の不図示の作業用のテキストバッファaにテキストがあるか否かで判断する。テキストがある場合(S192:YES)、S193に移行し、テキストがない場合(S192:NO)、S195に移行する。S193では1ラベルイメージ作成処理を実行する(1ラベルイメージ作成処理は図20を参照して前述)。その後、S194に移行する。
一方、S192でテキストなしと判断して(S192:NO)移行したS195では、下段のラベルの長さを求める。
ラベルの長さの求め方は、前述のラベルのイメージ作成とほぼ同じであり、ラベルイメージバッファ上にラベルのイメージを作成しないことが異なる。前余白の長さと最長の行の文字列の長さと後余白の長さがラベルの長さとなる。最長の行は、テキストが1行ならその行であり、2行ならその長い方の行となる。最長の行に含まれるテキストコードの数に文字幅のサイズを掛けたものと、最長の行に含まれるテキストコードから1引いた数に所定の文字間の長さを掛けたものとを足した値が最長の行の文字列の長さである。
文字幅のサイズは以下のように求める。先ず、分割種別143と不図示の段カウンタからテープ情報テーブル131を参照してラベルを貼り付ける段の幅(1段目の幅131cまたは2段目の幅131d)を取得する。一方、不図示の段カウンタに対応する不図示の作業用テキストバッファに格納されているテキストの行数を取得する。段の幅をテキストの行数で割って得た値に所定の値を掛けて縮小したものがラベルに印刷するフォントのサイズとなる。尚、文字のピッチは固定ピッチとし、フォントのサイズが同じ場合、文字のピッチも変わらないものとする。尚、これはラベルイメージ作成の一例を挙げたまでであり、他の実施形態では、必要に応じ、文字列には縦書き/横書きの切替えが出来たり、文字に拡大や縮小の設定が出来たり、太字・白抜き・影付け・イタリック等の設定が出来たり、ラベル全体に枠を付ける設定が出来たりする場合には、それらに対応する結果、ラベルの長さが変化することがあることは言うまでも無い。
また、S195では、上段ラベル長149を0に設定する。また、余白ラベルは、この時は、上側に作成されるので、その情報を余白ラベルのイメージを作成する処理に引き渡すため、その他の作業用メモリ155に専用のフラグを設け、上側に作成することに設定する。その後、S196に移行する。S196では、余白ラベルのイメージを作成する。
ここで、余白ラベルについて説明する。前述の単余白ラベルと余白ラベルの違いは、本実施の形態においては単余白ラベルは、1連の印刷で多くて1枚作成されたのに対し、余白ラベルは、通常のラベルを複数組あるいは複数枚印刷する時に、特殊な場合を除き1組あるいは1枚ラベルを作成する度に余白ラベルを作成することである。もう1つの違いは、印刷内容に、組数カウンタ(枚数カウンタ)の値が追加になることである。
以下では、図45〜図53を参照して詳しく説明する。図45は、余白ラベル(大)の印刷例を示す図である。図46は、余白ラベル(中)の印刷例を示す図である。図47は、余白ラベル(小)の印刷例を示す図である。図48は、余白ラベル(ミニ)の印刷例を示す図である。図49は、余白ラベルの使用例1の印刷例を示す図である。図50は、余白ラベルの使用例2の印刷例を示す図である。図51は、余白ラベルの使用例3の印刷例を示す図である。図52は、余白ラベルの別の例1の印刷例を示す図である。図53は、余白ラベルの別の例2の印刷例を示す図である。
図45〜図48は、四角で囲った余白ラベルのイメージとその上の数字とで構成されている。その数字は、前述の単余白ラベルの説明と同様、本実施形態で通常のラベルに印刷する時に使用する最小のサイズの文字で換算した時の文字のピッチを表している。このサイズ、このピッチで余白ラベルは作成される。図45〜図48に示すように余白ラベル(大)では17文字、余白ラベル(中)では11文字、余白ラベル(小)では7文字、余白ラベル(ミニ)では2文字分の長さが余白として必要となる(文字間の長さも含む。以下同様)。そのため、このサイズで17文字以上余白がある時は、余白ラベル(大)とし、17文字未満11文字以上の時は、余白ラベル(中)とし、11文字未満7文字以上の時は、余白ラベル(小)とし、7文字未満2文字以上の時は、余白ラベル(ミニ)とし、2文字未満の時は、余白には何も印刷しないことにする。
図45に示す余白ラベル(大)は、分割のあるテープの下段に余白ができた時のもので、1行目は、“↑01/20↑”とカットラインの位置を示す上矢印、分子に2文字分の組数カウンタあるいは枚数カウンタの値、分母に2文字分の総枚数あるいは総組数、を配した分数表現(5文字分)、再度カットラインの位置を示す上矢印があり、2行目には、“ 2005/02/01 12:30”と西暦による印刷時の年月日と印刷時の時刻がある。そのテキストのイメージが単余白ラベルの範囲に上寄せで配置されている。
図46に示す余白ラベル(中)は、分割のあるテープの下段に余白ができた時のもので、1行目は、“↑01/20↑”とカットラインの位置を示す上矢印、分子に2文字分の組数カウンタあるいは枚数カウンタの値、分母に2文字分の総枚数あるいは総組数、を配した分数表現(5文字分)、再度カットラインの位置を示す上矢印があり、2行目には、“ 2005/02/01”と西暦による印刷時の年月日がある。そのテキストのイメージが余白ラベルの範囲に上寄せで配置されている。
図47に示す余白ラベル(小)は、分割のあるテープの下段に余白ができた時のもので、“↑01/20↑”とカットラインの位置を示す上矢印、分子に2文字分の組数カウンタあるいは枚数カウンタの値、分母に2文字分の総枚数あるいは総組数、を配した分数表現(5文字分)、再度カットラインの位置を示す上矢印がある。そのテキストのイメージが余白ラベルの範囲に上寄せで配置されている。図48に示す余白ラベル(ミニ)は、分割のあるテープの下段に余白ができた時のもので、“01”と2文字分の組数カウンタあるいは枚数カウンタの値がある。そのテキストのイメージが余白ラベルの範囲に上寄せで配置されている。
余白ラベルが分割のあるテープの上側にある場合は、印刷内容のテキストが2行ある余白ラベル(大)と余白ラベル(中)では、1行目と2行目とが入れ替る。また、その場合、カットラインが余白ラベルの下側に来るため、余白ラベル(大)、余白ラベル(中)、余白ラベル(小)では、矢印も下矢印(↓)に換わる。さらに、全ての余白ラベルにおいて、テキストのイメージは下寄せになる。図49は、9mm−Cテープの上側に余白ラベル(中)を適用した時の例である。また、図50は、9mm−Bテープの下側に余白ラベル(小)を適用した時の例である。また、図51は、9mm−Aテープでラベル組を3組コピー印刷し、上側に余白ラベルを適用した時の例である。
尚、図52は、別の実施の形態として、余白ラベルの印刷内容にファイル名を追加した例である。図45の“01/20”の後に“ FL01”が追加されている。この中の“FL01”がファイル名である。ファイル名とは、編集中のテキストバッファとは別にテキストを保存するメモリ機能において、テキストに名前を付けてテキストと共に保存したものである。ファイル名は4文字入力するものとする。このファイル名の追加は、余白ラベルのみならず、単余白ラベルに適用しても構わない。
また、図53は、別の実施の形態として、余白ラベルの印刷内容のハーフカットラインを表す矢印の替わりに、ハーフカットラインの付近に、ハーフカットラインに並行して印刷による線を引いたものである。図49における矢印の替わりにハーフカットラインに平行な線を用いている。この線は、余白ラベル上、ハーフカットラインから僅かに離間した位置にあることが、(余白でない)ラベルを汚すことがなく望ましいが、気にしなければハーフカット上にあったり、多少(余白でない)ラベルにはみ出ていたりしても構わない。このハーフカットラインの位置の表示の変更は、余白ラベルのみならず、単余白ラベルに適用しても構わない。
尚、余白ラベルには、次の2種類がある。図29に示すように分割されたテープ片におけるラベルの配置されていない側の分割テープ領域の全域を余白ラベルに使用するものと、図25の余白53a、53b、53cのように上側のラベルと下側のラベルの長さの差によって生じた余白を余白ラベルに使用するものとである。前者の余白ラベルのイメージを作成するのが、後述のS196及びS202(図23参照)であり、後者の余白ラベルのイメージを作成するのが、後述のS234(図24参照)である。
再び、図23のS196に戻って本実施の形態の“余白ラベルのイメージ作成”を説明する。ここでは、先ず余白の長さを取得する。これは、S195で求めた下段のラベルの長さである。その長さを通常のラベルに使用する最小サイズの文字を並べた時に何文字分に相当するか求める。先程の文字数の基準により余白ラベルの種類分け(大、中、小、ミニ、なしの別)を行う。次に、余白ラベル用のテキストを作成する。例として余白ラベル(大)で説明する。その他の作業用メモリに設けられた余白ラベルの作成される位置を表すフラグの情報を取得する。その情報が上側に作成することを表しており、余白ラベル(大)を作成する時は、“ 、****/**/**、 、**:**、改行コード、↓**/**↓”(“、”は単に区切りを表す。以下同様)というテキストの雛形を余白テキストバッファにコピーする。そのテキストの最初の“****/**/**”部分をタイマー30から現在の年月日の情報を取得し、“****/**/**”という形式の文字コードの並びに変換しテキストの該当部分を置換える。次の“**:**”部分をタイマー30から現在の時刻の情報を取得し、“**:**”という形式の文字コードの並びに変換しテキストの該当部分を置換える。次の“↓**”の**部分を、組カウンタ147の値を2桁の文字コードに変換したものに置換える。次の“/**”の**部分を、総組数146の値を2桁の文字コードに変換したものに置換える。このようにすることで余白ラベル(大)用のテキストを作成する。
次に、このテキストを基に余白ラベルのテキスト部分のイメージを作成する。これも一時的にその他の作業用メモリ上にイメージバッファを取得し、その上に余白用の文字サイズと文字間隔で各文字イメージを配置してテキスト部分のイメージを作成する。尚、テキスト部分のイメージは、各文字イメージを全て隠す程度の1つの矩形領域60である。以上のようにして余白ラベルのイメージを作成する。
尚、余白ラベルの雛形となるその他のテキストは、テープ上側に余白ラベルが作成される場合、余白ラベル(中)では、“ 、****/**/**、改行コード、↓**/**↓”、余白ラベル(小)では、“↓**/**↓”、余白ラベル(ミニ)では、“**”となり、テープ下側に余白ラベルが作成される場合、余白ラベル(大)では、“↑**/**↑、改行コード、 、****/**/**、 、**:**”、余白ラベル(中)では、“↑**/**↑、改行コード、 、****/**/**”、余白ラベル(小)では、“↑**/**↑”、余白ラベル(ミニ)では、“**”となる。尚、テープ上側に余白ラベル(大)が作成される場合以外の余白ラベルのイメージ作成の仕方は、テープ上側に余白ラベル(大)が作成される場合を示した前述の仕方に準ずる。
その後、S194に移行し、ラベルイメージと印刷イメージとを合成する。その後、S197に移行する。ここでは、これから作成するラベルが下段であることに設定する。それには、その他の作業用メモリの不図示の段カウンタを下段に設定する。その後、S198に移行し、テキストがあるか否かを判断する。これは、その他の作業用メモリ155の不図示の作業用のテキストバッファbにテキストがあるか否かで判断する。テキストがある場合(S198:YES)、S199に移行し、テキストがない場合(S198:NO)、S201に移行する。S199では1ラベルイメージ作成処理を実行する(1ラベルイメージ作成処理は図20を参照して前述)。その後、S200に移行する。
一方、S198でテキストなしと判断して(S198:NO)移行したS201では、上段のラベルの長さを取得する。これは、S193で1ラベルイメージ作成処理を行った時、求まったラベルの長さが上段ラベル長149に格納されているので、それを読み出す。またS193では、下段ラベル長151に0を設定する。また、余白ラベルは、この時は、下側に作成されるので、その情報を余白ラベルのイメージを作成する処理に引き渡すため、その他の作業用メモリ155に専用のフラグを設け、下側に作成することに設定する。次に、S202に移行し、余白ラベルのイメージを作成する。この作成の仕方は、S196の処理に準ずる。その後、S200に移行する。ここでは、ラベルイメージと印刷イメージとを合成する。その後、S203に移行し、印刷4サブ処理を実行する。これについては、図24を参照して後述する。その後、S204に移行し、全て終了したか否か判断する。組カウンタ147が総組数146と一致するか否か判断して、一致した場合に全て終了したとする。全て終了した場合(S204:YES)、S205に移行し、全て終了していない場合(S204:NO)、S208に移行する。
S205ではイメージ印刷を行う。ここでは、ヘッド駆動回路26とモータ駆動回路27が同期を取りながらサーマルヘッド22とテープ送りモータ23を協働させることで、印刷バッファ140に記憶された印刷イメージを、テープに印刷している。その後、S206に移行し、上下段のラベル長の長短を比較する。詳しくは、上段ラベル長149と下段ラベル長151を比較する。その後、S207に移行し、S206で比較して長いと分かった段のラベル開始位置のテープ長手方向に長い方のラベル長を足した位置で、テープを切断してテープ片を作成する。その後、印刷4処理を終了し、図18に戻る。
S208では、毎回切断するか否か判断する。これは、印刷毎切断フラグ154を見て、ONなら毎回切断すると判断する。毎回切断する場合は(S208:YES)、S209に移行し、プリントバッファ140に記憶されている印刷イメージをテープに印刷する。その後、S210に移行し、上下段のラベル長を比較する。詳しくは、上段ラベル長149と下段ラベル長151を比較する。その後、S211に移行し、S210で比較して長いと分かった段のラベル開始位置のテープ長手方向に長い方のラベル長を足した位置で、テープを切断してテープ片を作成する。その後、S212に移行する。
一方、毎回切断しない場合は(S208:NO)、S213に移行し、空欄の段があるか否か判断する。これは、不図示の作業用のテキストバッファa及び作業用のテキストバッファbの何れかが空であるか否かで判断し、何れも空でない時は(S213:NO)、S214に移行し、何れかが空である時は(S213:YES)、S217に移行する。S214では、上下段のラベル長を比較する。詳しくは、上段ラベル長149と下段ラベル長151を比較する。その後、S215に移行し、S214で比較して長いと分かった段のラベル開始位置のテープ長手方向に長い方のラベル長を足した位置で、テープ幅全域に渡るカット線イメージを印刷イメージに追加する(図28では、カット線512a、512bに相当)。その後、S216に移行する。
一方、S217では、テキストを持った側のラベル開始位置のテープ長手方向に、同じくテキストを持った側のラベル長を足した位置で、カット線イメージを印刷イメージに追加する。但し、カット線イメージはテキストを持たない側のみであり、テキストを持たない側の分割テープ領域の幅に相当する長さとする(図31では、カット線513a、513b、513c、513dに相当)。そうすることで、ラベルにカット線イメージによる不要な印刷が残らない。その後、S216に移行する。S216では、ラベル開始位置を更新する。詳しくは、上段ラベル開始位置148のテープ長手方向と、下段ラベル開始位置140のテープ長手方向とに両方とも、S215またはS217でカット線を追加した位置の値を設定する。また、上段ラベル長149、下段ラベル長151を共に0に設定する。その後、S212に移行する。ここでは、組カウンタ147の値をインクリメントする他、各種変数を必要に応じ更新する。その後、S191に戻り、処理を繰返す。以上が、印刷4処理の説明である。
次に図24を参照して、印刷4サブ処理を説明する。図23のS203において、印刷4サブ処理が呼び出されると、先ず、S230で、上下段ともテキストがあるか否かを判断する。これは、不図示の作業用のテキストバッファa及び作業用のテキストバッファbの何れにもテキストがあるか否かで判断し、何れかにテキストがない時は(S230:NO)、印刷4サブ処理を終了し、図23に戻る。一方、何れにもテキストがある時は(S230:YES)、S231に移行する。ここでは、上下のラベルの長さが違うか否かを判断する。上段ラベル長149と下段ラベル長151を比較し、等しい時は(S231:NO)、印刷4サブ処理を終了し、図23に戻る。一方、異なる時は(S231:YES)、S232に移行し、短い方のラベルの終了位置にカット線イメージを追加する。詳しくは、短い方のラベルの配置される分割テープ領域の幅分の長さを持つカット線イメージを、同じく短いラベルの配置される分割テープ領域の側に追加にする(図28では、カット線510a、510b、510cに相当)。
その後、S233に移行し、短いラベルの側に余白ラベルを設けることに設定する。詳しくは、上下段のどちらに余白ラベルを作成するかという情報を余白ラベルのイメージを作成する処理に引き渡すため、その他の作業用メモリ155に専用のフラグを設け、設定する。その後、S234に移行し、余白ラベルのイメージを作成する。余白の幅は、上段ラベル長149と下段ラベル長151の内、大きい方から小さい方を引いた値であり、それを元に算出した配置可能な文字数によってどの種類の余白ラベルを作成するかが決まる他は、S196及びS202の余白ラベルのイメージ作成処理に準ずる。尚、この余白ラベルは、図25または図28では、余白53a、53b、53cに配される。その後、S235に移行し、印刷イメージと合成される。その後、印刷4サブ処理を終了し、図23に戻る。以上が、印刷4サブ処理の説明である。
以上が、実施形態1の説明である。
実施形態2
次に、実施形態2を説明する。実施形態2は、実施形態1でのラベル作成装置1の機械的な構成、電気的な構成をそのままに、実施形態1の処理の一部を他の処理に置換えたものであり、ほとんど同じであるので、異なる点のみ重点的に説明する。図63〜図65を参照して実施形態2を説明する。図63は、実施形態2の置換え処理のフローチャートである。図64は、イメージ印刷処理のフローチャートである。図65は、異なるテープに対応する例を示す図である。テンプレート入力モードにおける印刷の時、ラベル作成装置1に異なるテープの装填されたカセットが装着されていた場合、実施形態1では、図38に示すように、分割のあるテープの各段に配置しようとしていたラベルの配置場所を、上下入替えることをしていた。それを、今回実施形態2では、図65に示すように、テープの印刷イメージ全体を180度回転させることで対応するものである。
図63は、実施形態1の図16の置換え処理に置き換わるものである。図15のS57で置換え処理が呼び出されると、S240で、その他の作業用メモリ155の不図示の回転フラグがONに設定される。その後、置換え処理を終了し、図15に戻る。この回転フラグは、実施形態1にはなかったものであり、図11のS1の初期化ではクリアされる。
次に、図64は、実施形態1の各イメージ印刷のステップ(図19 S95、S98、図21 S139、S144、図22 S175、図23 S205、S209)に置き換わるものである。この処理が呼び出されると、先ず、S250で、その他の作業用メモリ155の不図示の回転フラグがONか否か判断する。回転フラグがONの場合は(S250:YES)、S251に移行し、回転フラグをOFFにし、印刷バッファ140の印刷イメージであるテープイメージの中心を回転中心として180度回転させ、そうして出来た新しい印刷イメージで印刷バッファ140の内容を更新する。その後、S252に移行する。一方、回転フラグがOFFの場合は(S250:NO)、S252に移行する。S252では、印刷バッファ140の印刷イメージをテープに印刷する。その後、イメージ印刷処理を終了し、呼び出されたところへ戻る。
尚、今回は、テープイメージ全体を作成した後に、テープイメージ全体を1回180度回転して印刷イメージを作成しているが、個々のラベルに対し、ラベルイメージを作成した後、180度回転し、ラベル及びカット線を、当初配置する予定の場所から、テープ中心を中心とする180度回転させた場所に配置してもよい。
テープのイメージ全体を180度回転させることで、作成される各ラベル間の相対位置関係が変わらず、ラベル単位の回転もないので出力されたラベルの集合は、当初想定していたテープで作成した時と同じものとなり、便利である。
以上が、実施形態2の説明である。
別の実施形態として、1:1:1に分割されたテープに対して、本発明を適用した時の例を図32〜図36を参照して説明する。図32は、3段テープ(1:1:1分割)での毎回切断時のラベルイメージの印刷例を示す図である。図33は、3段テープ(1:1:1分割)でのテープ長手方向へ詰めた印刷例を示す図である。図34は、3段テープ(1:1:1分割)でのテープ幅方向へ詰めた印刷例を示す図である。図35は、3段テープ(1:1:1分割)でテープ幅方向と長手方向へ詰めた印刷例を示す図である。図36は、集合内のラベルの配置をテープ長手方向に組替えた印刷例を示す図である。以後、詳細に説明する。
図32では、印刷内容が“ABCDE改行abc”のラベルと印刷内容が“20”というテキストを基にナンバリングしたものであるラベルとを組とするラベル組(集合)が4組作成されている。1組目のラベル523aとラベル524aが左端のテープ片に配置され、2組目のラベル523bとラベル524bが左から2つ目のテープ片に配置され、3組目のラベル523cとラベル524cが左から3つ目のテープ片に配置され、4組目のラベル523dとラベル524dが右端のテープ片に配置されている。また、ラベル523a、523b、523c、523dは、テープ上段の分割テープ領域に配置され、ラベル524a、524b、524c、524dは、テープ中段の分割テープ領域に配置されている。テープ下段の分割テープ領域には、ラベルは配置されていない。これは、実施形態1の図25を3分割されたテープに拡張して考えたものと言える。1つのテープ片の中の複数のラベルが全て同じ集合のものであるので、ユーザは、集合の境界を容易に把握することができる。また、集合1つが1回の使用する分になることが多いので、1回の使用分だけラベルを持ち運ぶことができる。
図33は、図32で各テープ片に各ラベル組毎を分けて配置されていたのを、各テープ片に分けることなく、1つのテープ片とし、同じ分割テープ領域にある各ラベルはテープ長手方向に隣合うように配置されている。これは、実施形態1の図27を3分割されたテープに拡張して考えたものと言える。図32の場合と比べ、余白をまとめられるのでテープの不要な切れ端の数を減らすことができる。また、今回の例では、下段が空いているので問題とならないが、下段にもラベルが配置されていた場合、余白をまとめられるので、余白を利用して有用な情報を印刷する時に、情報量を増やすことができる。
図34は、図32で各テープ片に各ラベル組毎を分けて配置されていたのを、各テープ片に分けることなく、1つのテープ片とし、空いている分割テープ領域に、他のラベル組(集合)のラベルが配置されている。これは、実施形態1の図28及び図30を3分割されたテープに拡張して考えたものと言える。これにより、空いている領域の有効利用が図れ、使用するテープの長さ自体も短く抑えられる。また、テープを切断するにあたっても、ラベルの配置が揃っているので、切断が容易である。
図35は、図34の各ラベルがテープ長手方向に詰めて配置されている。これは、実施形態1の図27及び図30を3分割されたテープに拡張して考えたものと言える。これにより、図34の時よりもさらに、使用するテープの長さ自体も短く抑えられる。
図36は、同じラベル組(集合)に含まれるラベルが1つの分割テープ領域に、隙間なく配置されていると共に、テープ幅方向にも詰めて配置されている。これにより、テープを切断するにあたって、ラベルの配置が揃っているので、切断が容易である。また、分割されたテープの分割テープ領域の数(今回では3)の倍数のラベル組(集合)を作成する時は、一番効率よくテープを使用できる。
尚、図34〜図36に示すような配置は、等分割されたテープにおいて可能だが、図32及び図33に示すような配置は、等分割されたテープでなくとも可能である。
また、さらに別の実施形態として、1:2:1に分割されたテープに対して、本発明を適用した時の例を図37を参照して説明する。図37は、3段テープ(1:2:1分割)でカットラインを余白に表示することを示す印刷例を示す図である。図31の変形例であるが、ラベルの配置されていない分割テープ領域が、ラベルの配置されている分割テープ領域(中段)の上下にある場合は、ラベル間のカット線をラベルの配置されている分割テープ領域(中段)には配置せず、ラベルの配置されている分割テープ領域(中段)の上下の分割テープ領域(上段及び下段)の両方に配置している。それにより、ラベルとして使用するときに、ラベル上に不要なカット線の印刷を残すことがない。また、ユーザが手で切断するにあたって、目印が2箇所あることで切断位置の狙いが付け易くなる。
本発明は、テープが2分割または3分割の時のみ可能であるわけではなく、4分割以上であっても構わない。また、ラベル組に所属するラベルは1つまたは2つに限るものではなく、テキストバッファの数を増やし、印刷処理を対応させることで、それ以上のラベル数にも対応させることは、当業者であれば可能である。
また、ラベル組に所属するラベルの最大数とテープの分割数の最大値とは一致している必要がないことは明確である。
また、実施形態1では、ナンバリングは、テキストバッファに格納されているテキストの末尾からテキストをサーチした時に初めて表れた数字をインクリメントし、桁上がりはしないというものであったが、別の実施形態としては、桁上がりがあるもの、桁上がりにより文字数が増えるもの、数字でなくアルファベットがアルファベット順に変化するもの、変化するテキストの範囲を指定できるもの、等であってもよい。
また、実施形態1では、分割のあるテープは9mm幅のテープのみであったが、別の実施形態として、24mm幅のテープ等、他の幅のテープに分割があってもよい。全ての幅のテープに分割があってもよい。
また、別の実施形態として、ラベルには、イラスト、バーコード、枠、等があってもよい。
また、別の実施形態として、文字は固定ピッチでなくともよい。
また、ここに記載したこと以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更を加えても構わない。
尚、サーマルヘッド22、ヘッド駆動回路26、テープ送りモータ23、モータ駆動回路27が印刷手段として機能し、カッター24、カッター駆動回路28が切断手段として機能する。また、ラベル配置設定処理におけるユーザの設定及びラベル作成装置に装着されたカセットセンサの種類に応じて、印刷メイン処理以下の処理で、テープの切断の有無の判断、ラベルの長さの算出、ラベルの開始位置の更新等を実行するCPU12が、ラベル配置手段として機能する。また、実施形態1の各イメージ印刷のステップ(図19 S95、S98、図21 S139、S144、図22 S175、図23 S205、S209)及び実施形態2のS252の印刷処理を実行するCPU12が、印刷制御手段として機能する。また、ラベル配置設定処理及び印刷形式入力処理を実行することにより、ユーザに所望のラベル配置を選択させるCPU12が配置規則設定手段として機能する。また、S56で置換え可能か判断するCPU12が判断手段として機能する。また、S57の置換え処理を実行するCPU12がラベル変更配置手段として機能する。また、S50でカセットの種類を読み出すCPU12がテープ情報取得手段として機能する。
実施形態1のラベル作成装置の電気的構成を示すブロック図である。
9mmテープ(分割なし)でのラベルイメージの印刷例を示す図である。
9mm−Aテープ(1:2分割)でのラベルイメージの印刷例を示す図である。
9mm−Bテープ(2:1分割)でのラベルイメージの印刷例を示す図である。
9mm−Cテープ(1:1分割)でのラベルイメージの印刷例を示す図である。
9mm−Cテープの断面図である。
テープ情報テーブルを示す図である。
カセット情報テーブルを示す図である。
ROMのメモリ構成図である。
RAMのメモリ構成図である。
ラベル作成装置の全体の流れを示すフローチャートである。
ラベル切替え処理のフローチャートである。
ラベル配置設定処理のフローチャートである。
印刷メイン処理のフローチャートである。
カセット読み取り処理のフローチャートである。
置換え処理のフローチャートである。
印刷形式入力処理のフローチャートである。
印刷処理のフローチャートである。
印刷1処理のフローチャートである。
1ラベルイメージ作成処理のフローチャートである。
印刷2処理のフローチャートである。
印刷3処理のフローチャートである。
印刷4処理のフローチャートである。
印刷4サブ処理のフローチャートである。
分割のあるテープでのコピー印刷の印刷例を示す図である。
分割のあるテープでのナンバリング印刷の印刷例を示す図である。
分割のあるテープでのテープ長手方向へ詰めた印刷例を示す図である。
分割のあるテープでの毎回切断しない印刷例を示す図である。
9mm−Cテープ(1:1分割)でテープ幅方向に詰めない印刷例を示す図である。
9mm−Cテープ(1:1分割)でテープ幅方向に詰めた印刷例を示す図である。
カットラインを余白に表示することを示す印刷例を示す図である。
3段テープ(1:1:1分割)での毎回切断時のラベルイメージの印刷例を示す図である。
3段テープ(1:1:1分割)でのテープ長手方向へ詰めた印刷例を示す図である。
3段テープ(1:1:1分割)でのテープ幅方向へ詰めた印刷例を示す図である。
3段テープ(1:1:1分割)でテープ幅方向と長手方向へ詰めた印刷例を示す図である。
集合内のラベルの配置をテープ長手方向に組替えた印刷例を示す図である。
3段テープ(1:2:1分割)でカットラインを余白に表示することを示す印刷例を示す図である。
異なるテープに対応する例を示す図である。
単余白ラベル(大)の印刷例を示す図である。
単余白ラベル(中)の印刷例を示す図である。
単余白ラベル(小)の印刷例を示す図である。
単余白ラベル(ミニ)の印刷例を示す図である。
単余白ラベルの使用例1の印刷例を示す図である。
単余白ラベルの使用例2の印刷例を示す図である。
余白ラベル(大)の印刷例を示す図である。
余白ラベル(中)の印刷例を示す図である。
余白ラベル(小)の印刷例を示す図である。
余白ラベル(ミニ)の印刷例を示す図である。
余白ラベルの使用例1の印刷例を示す図である。
余白ラベルの使用例2の印刷例を示す図である。
余白ラベルの使用例3の印刷例を示す図である。
余白ラベルの別の例1の印刷例を示す図である。
余白ラベルの別の例2の印刷例を示す図である。
ラベル配置設定1画面のイメージ図である。
ラベル配置設定2画面のイメージ図である。
ラベル配置設定3画面のイメージ図である。
ラベル配置設定4画面のイメージ図である。
ラベル配置設定5画面のイメージ図である。
通常入力用のコピー印刷設定画面のイメージ図である。
テンプレート入力用のコピー印刷設定画面のイメージ図である。
通常入力用のナンバリング設定画面のイメージ図である。
テンプレート入力用のナンバリング設定画面のイメージ図である。
実施形態2の置換え処理のフローチャートである。
イメージ印刷処理のフローチャートである。
異なるテープに対応する例を示す図である。
符号の説明
1 ラベル作成装置
2 テープ
12 CPU
13 ROM
14 RAM
22 サーマルヘッド
23 テープ送りモータ
24 カッター
31 カセットセンサ
50 ハーフカットライン