JP2006281158A - 塗装方法及び塗装機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 塗装の手間暇やコストを軽減化、低減化でき、塗料を節減できると共に、均一に塗装できる塗装方法、及びこれに使用する、この種の利点を有し、しかも構造が簡易で価格を低廉化でき、メンテナンスも容易な塗装機を提供する。
【解決手段】 搬送方向と直交する方向の断面が搬送方向にわたって同一である被塗装物1を先ず搬送部2に取り付け、次にこの搬送部2に取り付けた被塗装物1の搬送方向の側の先端部の周面に塗料Pを多めに塗布する。その後、搬送部2を直線方向に搬送して被塗装物1を、搬送方向と直交する方向の断面より僅かに大きく形成されている相似形の型孔3に通す。この型孔3が形成されている型板6aを微細に振動させて塗料Pを型孔3で被塗装物1の搬送方向に沿った周面の全体に伸展させて被塗装物1の表面に塗膜を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 搬送方向と直交する方向の断面が搬送方向にわたって同一である被塗装物1を先ず搬送部2に取り付け、次にこの搬送部2に取り付けた被塗装物1の搬送方向の側の先端部の周面に塗料Pを多めに塗布する。その後、搬送部2を直線方向に搬送して被塗装物1を、搬送方向と直交する方向の断面より僅かに大きく形成されている相似形の型孔3に通す。この型孔3が形成されている型板6aを微細に振動させて塗料Pを型孔3で被塗装物1の搬送方向に沿った周面の全体に伸展させて被塗装物1の表面に塗膜を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は塗装方法及び塗装機に関し、更に詳しくは例えば建築物の窓枠や柱を装飾するための内外装材、或いは門や塀等の建造物を構成する部材の表面に、塗膜を形成する塗装方法及びこれに使用する塗装機に関するものである。
従来この種の技術としては、例えば被塗装物をコンベアに載置し、スプレーブース、減圧ブース及び加圧ブースを順次通過させて塗装するよう形成しているものがある(例えば特許文献1参照)。
この従来例は、スプレーブースで被塗装物の表面にスプレー塗布機で塗料を霧状に吹付けて液状塗膜層を形成し、次に減圧ブースで液状塗膜層を脱泡し、その後、加圧ブースで液状塗膜層に空気を吹付けると共に、開口部を通して加圧ブースから減圧ブースへ空気を流れ込ませ、被塗装物が開口部を通過する際に、空気流をエアナイフとして働かせ、略均一の液状塗膜層を形成するものである。
この従来例は、スプレーブースで被塗装物の表面にスプレー塗布機で塗料を霧状に吹付けて液状塗膜層を形成し、次に減圧ブースで液状塗膜層を脱泡し、その後、加圧ブースで液状塗膜層に空気を吹付けると共に、開口部を通して加圧ブースから減圧ブースへ空気を流れ込ませ、被塗装物が開口部を通過する際に、空気流をエアナイフとして働かせ、略均一の液状塗膜層を形成するものである。
ところでこの種の塗装方法及び塗装機は、建築費(施工費)の大幅な増加を招くことがないよう、塗装に係る手間暇を軽減でき、塗料を節約できると共に、塗膜を均一化できるよう、しかもコストを低廉化できるよう形成されているのが望ましい。
しかるに従来のこの種の装置は、上記の通り、スプレーブースや減圧ブース等を備え、コンベアで被塗装物をこれらのブースに通して塗装しているため、塗装に手間暇やコストがかかり、装置自体も構造が複雑化し、高価格化するのを避けられなかった。またスプレー塗布機で塗料を吹付けて塗膜層を形成するため、塗料が周囲に飛散し、その分、塗料の使用量が増加し、塗装費用が高く付くことになる、という問題点があった。
特開2000−157900号公報
しかるに従来のこの種の装置は、上記の通り、スプレーブースや減圧ブース等を備え、コンベアで被塗装物をこれらのブースに通して塗装しているため、塗装に手間暇やコストがかかり、装置自体も構造が複雑化し、高価格化するのを避けられなかった。またスプレー塗布機で塗料を吹付けて塗膜層を形成するため、塗料が周囲に飛散し、その分、塗料の使用量が増加し、塗装費用が高く付くことになる、という問題点があった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、塗装の手間暇やコストを軽減化、低減化でき、塗料を節減できると共に、均一に塗装できる塗装方法、及びこれに使用する、この種の利点を有し、しかも構造が簡易で価格を低廉化でき、メンテナンスも容易になるよう形成した塗装機を提供することにある。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、塗装の手間暇やコストを軽減化、低減化でき、塗料を節減できると共に、均一に塗装できる塗装方法、及びこれに使用する、この種の利点を有し、しかも構造が簡易で価格を低廉化でき、メンテナンスも容易になるよう形成した塗装機を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、搬送方向と直交する方向の断面が搬送方向にわたって同一である被塗装物1を先ず搬送部2に取り付け、次にこの搬送部2に取り付けた被塗装物1の搬送方向の側の先端部の周面に塗料Pを多めに塗布し、その後、搬送部2を直線方向に搬送して被塗装物1を搬送方向と直交する方向の断面より僅かに大きく形成されている相似形の型孔3に通し、この型孔3が形成されている型板6aを微細に振動させて上記の塗料Pを型孔3で被塗装物1の搬送方向に沿った周面の全体に伸展させて被塗装物1の表面に塗膜を形成することを特徴とする(請求項1)。
即ち本発明は、搬送方向と直交する方向の断面が搬送方向にわたって同一である被塗装物1を先ず搬送部2に取り付け、次にこの搬送部2に取り付けた被塗装物1の搬送方向の側の先端部の周面に塗料Pを多めに塗布し、その後、搬送部2を直線方向に搬送して被塗装物1を搬送方向と直交する方向の断面より僅かに大きく形成されている相似形の型孔3に通し、この型孔3が形成されている型板6aを微細に振動させて上記の塗料Pを型孔3で被塗装物1の搬送方向に沿った周面の全体に伸展させて被塗装物1の表面に塗膜を形成することを特徴とする(請求項1)。
本発明の場合、被塗装物1は、通常、発泡スチロール等の発泡材で長尺状に形成されるが、搬送方向と直交する方向の断面が搬送方向にわたって同一であれば、材質や長さは任意である。搬送部2としては、例えばスライドする板材、スクレーパコンベヤのスクレーパ、パレットコンベヤのパレットなどがある。この搬送部2は、それ自体が駆動源を備え、自走式に形成されているのでも良い。被塗装物1の搬送方向は、通常、水平方向であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、直線方向であれば、多少、上り又は下り勾配がつけられているのでも良い。ここで、塗料Pを多めに塗布し、とは、被塗装物1の搬送方向に沿った周面の全体に伸展させて被塗装物1の表面に塗膜を形成することが可能な量を塗布する、ということを意味する。この量は、被塗装物1の塗装面積や塗膜の厚さD(図4参照)、また型孔3の入口側で滞留するとき、自然落下する量等を計算し、適宜選定されるものである。またここで、僅かに大きく、とは、型孔3の内面と被塗装物1の周面とで塗膜を形成可能な大きさに型孔3が形成されている、ということを意味する。
而して請求項1記載の本発明法に使用する塗装機としては、図1等に示されるように、被塗装物1が上面に取り付けられる搬送部2と、この搬送部2を直線方向に案内する案内路4が上面に設けられている台5と、この台5の上に上記の案内路4と交差状に起立されている塗膜形成部6と、この塗膜形成部6の型板6aに形成されている型孔3に通して被塗装物1を搬送部2と一緒に搬送する搬送装置7と、また上記の型板6aを微細に振動させる振動発生装置8とを備えて形成されていることを特徴とするものがある(請求項2)。
本発明機の場合、塗膜形成部6は、案内路4と交差状に起立されているのであれば、垂直に設けられる場合には限られない。本発明は、被塗装物1の断面形状に合わせて型板6aを複数備え、この型板6aを交換して使用する。型板6aの厚さは、任意である。また被塗装物1の搬送速度及び型板6aの振動数は、被塗装物1の断面形状が大きい場合は、塗膜を綿密に形成できるよう、搬送速度を遅くすると共に、振動数を低減し、断面形状が小さい場合は、これと逆に設定する。
また本発明の場合は、案内路4が断面凸状に形成され、この案内路4に係合する凹溝2bが搬送部2の底面に形成されているのが好ましい(請求項3)。
なぜならこれによると、簡単な構成で且つ安定した姿勢で搬送部2を確実に搬送できるからである。この場合本発明は、搬送部2の底面に、凹溝2bに代えて案内路4と係合する戸車が設けられているのでも良い。この場合は、より円滑に、軽い力で搬送部2を搬送できるからである。
なぜならこれによると、簡単な構成で且つ安定した姿勢で搬送部2を確実に搬送できるからである。この場合本発明は、搬送部2の底面に、凹溝2bに代えて案内路4と係合する戸車が設けられているのでも良い。この場合は、より円滑に、軽い力で搬送部2を搬送できるからである。
また本発明の場合は、型孔3の入口側の周縁が面取りされて傾斜面部3aに形成されているのが好ましい(請求項4)。
なぜならこれによると、傾斜面部3aによって塗料Pを型孔3の内側に徐々に導き入れ易くなり、また塗料Pを一時的に留めて順次被塗装物1の周面に押し広げて塗膜を延ばして塗装できるからである。
なぜならこれによると、傾斜面部3aによって塗料Pを型孔3の内側に徐々に導き入れ易くなり、また塗料Pを一時的に留めて順次被塗装物1の周面に押し広げて塗膜を延ばして塗装できるからである。
また請求項2乃至4の何れかに記載の本発明機は、塗膜形成部6に対応する台5の位置に、型孔3の入口側から落下する塗料Pを下方で回収するための開口部14が形成されているのが好ましい(請求項5)。
なぜならこれによると、落下する塗料Pが例えば台5の上に堆積することを防止でき、掃除を頻繁に行なうことなく、また塗料Pを無駄にすることなく、塗装できるからである。なお開口部14の下方には、通常、塗料Pの収納容器を配置する。
なぜならこれによると、落下する塗料Pが例えば台5の上に堆積することを防止でき、掃除を頻繁に行なうことなく、また塗料Pを無駄にすることなく、塗装できるからである。なお開口部14の下方には、通常、塗料Pの収納容器を配置する。
また請求項2乃至5の何れかに記載の本発明機は、搬送装置7が、搬送部2を介して無端状に張られている伝動帯7aと、この伝動帯7aを駆動する可逆モータ7bとを備えて形成され、上記の伝動帯7aは、一端が搬送部2の前端のフック2cに引っ掛けられ、他端が搬送部2の後端のフック2cに引っ掛けられているのが好ましい(請求項6)。
なぜならこれによると、型孔3を通すときは被塗装物1を牽引でき、塗装後は搬送部2だけを後退させて、効率良く運転でき、構成が簡易でより安価な塗装機を提供できるからである。なお本発明の場合、搬送装置7はこれに限定されるものではなく、その他例えはシリンダーのロッドの伸縮動作や、モータの駆動で進退動作するボールネジ等で実現されるのでも良い。
なぜならこれによると、型孔3を通すときは被塗装物1を牽引でき、塗装後は搬送部2だけを後退させて、効率良く運転でき、構成が簡易でより安価な塗装機を提供できるからである。なお本発明の場合、搬送装置7はこれに限定されるものではなく、その他例えはシリンダーのロッドの伸縮動作や、モータの駆動で進退動作するボールネジ等で実現されるのでも良い。
本発明の塗装方法及び塗装機は、このように構成されているから、これによれば塗装の手間暇やコストを軽減化、低減化でき、塗料を節減できると共に、塗膜を均一に塗装できる。
また本発明の塗装機は、構造が比較的簡易であるから、これによれば価格を低廉化でき、メンテナンスを容易化できる。
また本発明の塗装機は、構造が比較的簡易であるから、これによれば価格を低廉化でき、メンテナンスを容易化できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1等において、1は、搬送方向と直交する方向の断面が搬送方向にわたって同一である被塗装物である。この被塗装物1は、建築物の外装部材用として、例えば発泡スチロールで長尺状に形成されている。また2は、この被塗装物1が取り付けられる搬送部である。この搬送部2は、長尺状の被塗装物1に合わせて長く、且つ長手方向と直交する方向の幅が被塗装物1の同方向の幅より短い寸法の長板状に形成されている。
図1等において、1は、搬送方向と直交する方向の断面が搬送方向にわたって同一である被塗装物である。この被塗装物1は、建築物の外装部材用として、例えば発泡スチロールで長尺状に形成されている。また2は、この被塗装物1が取り付けられる搬送部である。この搬送部2は、長尺状の被塗装物1に合わせて長く、且つ長手方向と直交する方向の幅が被塗装物1の同方向の幅より短い寸法の長板状に形成されている。
本発明法の場合、作業者は、先ず上記の搬送部2の上面に被塗装物1を取り付ける。次に作業者は、被塗装物1の搬送方向の側の先端部の周面に、塗料P(図1、図4参照)を塗布する。この塗料Pの量は、被塗装物1の塗装面積、塗装厚、及び塗装時に落下して損失する量を考慮して選定する。塗料Pとしては、例えば防水性や弾性、耐衝撃性等を有するアクリル樹脂製のものがある。
次に作業者は、被塗装物1を、直線方向に例えばスライド搬送し、搬送方向と直交する方向の断面より僅かに大きく形成されている相似形の型孔3に通す。この場合、本発明では型孔3が形成されている型板6aが微細に振動している。従って先端部の周面に塗布した塗料Pは、図4に示されるように、型孔3の入口側で滞留しながら、被塗装物1の移動に伴って徐々に型孔3の内面と被塗装物1の周面とが作る隙間に引き込まれ、型孔3を通過しながら被塗装物1の表面に伸展されて塗膜が均一に形成される。この塗膜の厚みDは、上記の隙間で決定される。従って本発明法の場合は、被塗装物1の断面形状と相似形の型孔3を有する型板6aを複数用意し、塗膜の厚みDを変更したいとき、或いは断面形状の異なる他の被塗装物1を塗装するときは、この型板6aを作業者は交換する。
次に本発明法に使用する塗装機の好適な一実施形態を、図1等に従って説明する。
本発明に係る塗装機は、被塗装物1が上面に取り付けられる搬送部2と、この搬送部2を直線方向に案内する案内路4が上面に設けられている台5と、この台5の上に上記の案内路4と交差状に起立されている塗膜形成部6と、この塗膜形成部6の型板6aに形成されている型孔3を通して被塗装物1を搬送部2と一緒に搬送する搬送装置7と、また上記の型板6aを微細に振動させる振動発生装置8とを備えて形成されている。
本発明に係る塗装機は、被塗装物1が上面に取り付けられる搬送部2と、この搬送部2を直線方向に案内する案内路4が上面に設けられている台5と、この台5の上に上記の案内路4と交差状に起立されている塗膜形成部6と、この塗膜形成部6の型板6aに形成されている型孔3を通して被塗装物1を搬送部2と一緒に搬送する搬送装置7と、また上記の型板6aを微細に振動させる振動発生装置8とを備えて形成されている。
上記の搬送部2は、上面に被塗装物1の底面の溝1aが嵌め合わされる突条2aが長手方向に延びて形成されている。被塗装物1は、この突条2aに底面の溝1aが嵌め合わされ、この実施形態ではこの嵌合作用と、搬送部2の上面との接触摩擦によって位置ずれが防止される。
上記の案内路4は、台5の上面の中央に、台5の長手方向の延びて断面凸状に設けられ、この案内路4と嵌め合わされる凹溝2bが搬送部2の底面に、長手方向に延びて形成されている。また台5の上面には、この実施形態では図5〜図7に示されるように、搬送部2の滑りを良くするため接触摩擦低減用テープ9が、案内路4の両側に、案内路4に沿って平行に複数貼られている。
上記の台5は、図1、図2において、左右方向に延びて形成され、この台5の略中央部に前後一対状の支柱10が、横架状の上桟10aを備えて門形に且つ垂直に起立されている。上記の塗膜形成部6は、この支柱10の間に配置され、支柱10にボルト11で取り付けられている。またこの塗膜形成部6は、横桟6b1と縦桟6b2で門形に形成されている枠6bと、この枠6b内に納められてネジ12で止め付けられているアルミプレート6cと、このアルミプレート6cにネジ12で固定されている上記の型板6aとを備えて形成されている。アルミプレート6cは、大きさの異なる型板6aの取り付けが容易になるよう、この実施形態では外側の板6c1と、内側の板6c2が連結されて形成され、型板6aは内側の板6c2にネジ12で固定されている。
上記の型孔3は、上記の型板6aに、被塗装物1の断面形状に合わせて開口状に形成されている。本発明の場合、塗膜の厚みDを変更するときや、断面形状の違う被塗装物1を塗装するときは、型板6aをアルミプレート6cに取り付け直すものである。型孔3は、この実施形態では図4に示されるように、型孔3の入口側の周縁が面取りされて傾斜面部3aに形成されている。この傾斜面部3aの角度は、この実施形態では45度に選定されている。また型孔3の入口側の左右位置には、図1、図6等に示されるように、入口側に滞留する塗料Pが側方に流れることを防止するため、はみ出し防止板13が型板6aに固定されている。また塗膜形成部6に対応する台5の位置には、型孔3の入口側から落下する塗料Pを下方で回収するための開口部14が形成されている。この開口部14を介して落下する塗料Pは、開口部14の下方に配置する収納容器(図示せず)で回収される。
また塗膜形成部6は、この実施形態に係る本発明では支柱10に沿って高さが調節自在に形成されている。15は、塗膜形成部6の高さを調節するための高さ調節機構である。この高さ調節機構15は、図3に示されるように、横桟6b1に固定されている一対の鉤形延出部材6b3の縦片部に枢着されて横桟6b1に沿って水平状に横架されている横棒15aと、この横棒15aの両端部と傘歯車15bを介して接続されている縦ネジ15cとを備えて形成されている。縦ネジ15cは、同図に示されるように、鉤形延出部材6b3の水平状の横片部に螺合されると共に、支柱10の上端の水平片部10bに螺合されている。
塗膜形成部6の高さを調節するときは、先ず作業者はボルト11を緩め、次に横棒15aを、その端部の断面四角形状の操作部15a1を介して例えば時計方向に回す。すると傘歯車15bを介して縦ネジ15cが回り、縦ネジ15cが支柱10の水平片部10bから上昇する。これにより、鉤形延出部材6b3と共に塗膜形成部6が支柱10に沿って引き上げられる。塗膜形成部6は、このようにして上昇し、また横棒15aを上記とは逆に反時計方向に回転することにより下降する。
また上記の搬送装置7は、搬送部2を介して無端状に張られている伝動帯7aと、この伝動帯7aを駆動する可逆モータ7bとを備えて形成されている。伝動帯7aは、一端が搬送部2の前端のフック2cに引っ掛けられ、他端が搬送部2の後端のフック2cに引っ掛けられている。この伝動帯7aは、例えばチェーンで形成され、台5の長手方向に沿った適宜位置に配設されているスプロケット7cに張架されている。7dは、伝動帯7aの緊張具合を調節するためのレバー式テンション調整具である。
また上記の振動発生装置8は、バイブレーターアーム8aの上端に設けられたバイブレーターモーターで構成されている。バイブレーターモーターは、回転軸が偏心され、インバーターで振動数が可変自在に形成されている。またバイブレーターアーム8aは、その下端部がアルミプレート6cに、バイブレーター角度調節孔8bを介してボルトとナット等の止め具8cで固定され、起立状に形成されている。
次に本発明に係る塗装機の作用を説明する。
先ず作業者は、被塗装物1の底面の溝1aを搬送部2の上面の突条2aに係合させ、被塗装物1を搬送部2に取り付ける。次に作業者は、この搬送部2の底面の凹溝2bを、台5の上面の案内路4に係合させる。この状態で作業者は、被塗装物1の先端部の周面に塗料Pを塗布する。この場合、塗料Pの量は、被塗装物1の長手方向の外周面の全体にいきわたる量を想定し、多めに塗布する。
先ず作業者は、被塗装物1の底面の溝1aを搬送部2の上面の突条2aに係合させ、被塗装物1を搬送部2に取り付ける。次に作業者は、この搬送部2の底面の凹溝2bを、台5の上面の案内路4に係合させる。この状態で作業者は、被塗装物1の先端部の周面に塗料Pを塗布する。この場合、塗料Pの量は、被塗装物1の長手方向の外周面の全体にいきわたる量を想定し、多めに塗布する。
次に作業者は、搬送装置7の可逆モータ7bのスイッチを入れる。すると伝動帯7aとしてのチェーンが駆動し、このチェーンに引かれて搬送部2が、図1、図2において、左方向にスライドし、型孔3に通される(図5〜図7等参照)。この場合、型孔3は、上記の通り、被塗装物1の断面より僅かに大きい相似形に形成され、振動発生装置8により型板6aが上下及び前後に微細に振動している。従って搬送部2と共に移動する被塗装物1は、型孔3を通過しながら、先端部の周面に塗布された塗料Pが、被塗装物1の搬送方向に沿った周面に延ばされ、被塗装物1の表面に塗膜が形成される。
この場合、この実施形態に係る本発明では、型孔3の入口側が傾斜面部3aに形成されている。従って塗料Pは入口側で滞留しながら、被塗装物1の移動に伴って徐々に内方に凝縮されながら引き込まれ、みっちりと満遍なく塗布される。そして被塗装物1が、型孔3を通過し、型孔3から引き抜かれると、塗料Pが被塗装物1の表面に伸展され、塗膜が形成される。この塗膜の厚みDは、型孔3の内面と被塗装物1の表面との隙間で決定される。なお型孔3の入口側から塗料Pの一部が落下した場合、この塗料Pはこの実施形態では開口部14を介して落ちる。従って作業者は、開口部14の下方に収納容器を配置し、落下分の塗料Pを回収する。
而して被塗装物1が型孔3を完全に通過したら、作業者は搬送部2から被塗装物1を取り外す。そして作業者は、可逆モータ7bを逆回転させ、搬送部2だけ復帰させ、次の被塗装物1を同様の手順で塗装する。
以上の処において、上記の型孔3の傾斜面部3aは、塗料Pを被塗装物1の搬送速度に応じて徐々に引き込み、満遍なくみっちりと被塗装物1の周面に付着できるよう、通常は45度程度が好ましいが、これに限定されるものではない。
また本発明の場合、上記の振動発生装置8は、型板6aの前後方向の微細振動を高めるため、前後振動用モーター(図示せず)をバイブレーターモーターとは別個に備えて形成されているのでも良い。この場合、前後振動用モーターは、バイブレーターモーターと同様、回転軸が偏心されている。前後振動用モーターは、具体的には塗膜形成部6の前後方向の、例えば台5の下側に設け、その回転軸にリンク部材(図示せず)の一端を枢着し、他端をアルミプレート6cの下辺部の適宜位置に枢着することで実現される。なおこの前後振動用モーターもインバーターで振動が可変に構成されているのが良い。
また本発明の場合、上記の振動発生装置8は、型板6aの前後方向の微細振動を高めるため、前後振動用モーター(図示せず)をバイブレーターモーターとは別個に備えて形成されているのでも良い。この場合、前後振動用モーターは、バイブレーターモーターと同様、回転軸が偏心されている。前後振動用モーターは、具体的には塗膜形成部6の前後方向の、例えば台5の下側に設け、その回転軸にリンク部材(図示せず)の一端を枢着し、他端をアルミプレート6cの下辺部の適宜位置に枢着することで実現される。なおこの前後振動用モーターもインバーターで振動が可変に構成されているのが良い。
1 被塗装物
2 搬送部
3 型孔
4 案内路
5 台
6 塗膜形成部
6a 型板
7 搬送装置
8 振動発生装置
P 塗料
2 搬送部
3 型孔
4 案内路
5 台
6 塗膜形成部
6a 型板
7 搬送装置
8 振動発生装置
P 塗料
Claims (6)
- 搬送方向と直交する方向の断面が搬送方向にわたって同一である被塗装物を先ず搬送部に取り付け、次にこの搬送部に取り付けた被塗装物の搬送方向の側の先端部の周面に塗料を多めに塗布し、その後、搬送部を直線方向に搬送して被塗装物を搬送方向と直交する方向の断面より僅かに大きく形成されている相似形の型孔に通し、この型孔が形成されている型板を微細に振動させて上記の塗料を型孔で被塗装物の搬送方向に沿った周面の全体に伸展させて被塗装物の表面に塗膜を形成することを特徴とする塗装方法。
- 請求項1記載の塗装方法に使用する塗装機であって、被塗装物が上面に取り付けられる搬送部と、この搬送部を直線方向に案内する案内路が上面に設けられている台と、この台の上に上記の案内路と交差状に起立されている塗膜形成部と、この塗膜形成部の型板に形成されている型孔に通して被塗装物を搬送部と一緒に搬送する搬送装置と、また上記の型板を微細に振動させる振動発生装置とを備えて形成されていることを特徴とする塗装機。
- 請求項2記載の塗装機であって、案内路が断面凸状に形成され、この案内路に係合する凹溝が搬送部の底面に形成されていることを特徴とする塗装機。
- 請求項2又は3記載の塗装機であって、型孔の入口側の周縁が面取りされて傾斜面部に形成されていることを特徴とする塗装機。
- 請求項2乃至4の何れかに記載の塗装機であって、塗膜形成部に対応する台の位置に、型孔の入口側から落下する塗料を下方で回収するための開口部が形成されていることを特徴とする塗装機。
- 請求項2乃至5の何れかに記載の塗装機であって、搬送装置が、搬送部を介して無端状に張られている伝動帯と、この伝動帯を駆動する可逆モータとを備えて形成され、上記の伝動帯は、一端が搬送部の前端のフックに引っ掛けられ、他端が搬送部の後端のフックに引っ掛けられていることを特徴とする塗装機。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106622889A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-05-10 | 重庆奇甫机械有限责任公司 | 汽车零部件涂胶装置 |
CN107638999A (zh) * | 2017-09-20 | 2018-01-30 | 江苏华骋科技有限公司 | 一种led灯光组导热胶涂刮箱 |
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2005
- 2005-04-04 JP JP2005107457A patent/JP2006281158A/ja active Pending
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