JP2006280837A - 転倒しにくい杖 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本杖はその表面に滑り止め材が被覆されており、基材と一体成型されていることを主たる構成とする。該滑り止め材は、杖の握り部1全体の表面に被覆することも、また杖の柄部2下端の杖先ゴムキャップ取り付け部を除いた柄部2全体の表面に被覆することも、またそのいずれにも被覆するものとすることもできる。柄部2の横断面形状は、四角形等の線接触ないし回転抵抗のある形状とする。
【選択図】 図1
Description
(I)杖の特徴的機能を発揮させるためには、杖を置く床面、立て掛ける物、より掛ける物、引っ掛ける面等の形状が限定され、不便である。
(II)使用時に、杖の特定の面を立て掛ける面等に向けたり、高さに合わせる必要があるなど、使用時の方向性が限定され、不便である。
(IV)杖を使用する者の身体機能、床面の状態、積雪等の気候等の条件により、杖先ゴムキャップの交換が必要な場合も、杖の特徴的機能上、杖先ゴムキャップの交換が不可能である。
(V)構成が複雑であったり、一般的な杖の外観の範疇を外れ、使いにくい。
(1) 杖の表面に滑り止め材が被覆されており、基材と一体成型されていることを特徴とする、転倒しにくい杖。
(2) 杖の握り部全体の表面に滑り止め材が被覆されており、基材と一体成型されていることを特徴とする、転倒しにくい杖。
(3) 杖の柄部下端の杖先ゴムキャップ取り付け部を除いた柄部全体の表面に滑り止め材が被覆されており、基材と一体成型されていることを特徴とする、転倒しにくい杖。
(4) 前記滑り止め材にポリ塩化ビニルもしくはサーモプラスティックエラストマーが含有されていることを特徴とする、(1)ないし(3)のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
(5) 前記柄部の横断面形状における断面重心から該断面形状の外郭線の一点までの距離とは異なる距離の、該外郭線上の一点が存在することにより、回転抵抗があることを特徴とする、(1)ないし(4)のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
(6) 前記柄部の横断面形状の外郭線が直線部分を含むものであることを特徴とする、(1)ないし(4)のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
(8) 前記柄部下端には杖先ゴムキャップ取り付け部があり、該杖先ゴムキャップ取り付け部を除いた柄部全体の横断面形状が、概略正n角形(3≦n≦6)であることを特徴とする、(1)ないし(4)のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
(9) 前記杖先ゴムキャップ取り付け部は横断面形状が円形であり、これに杖先ゴムキャップが脱着可能であることを特徴とする、(1)ないし(8)のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
具体的には、本発明の杖を用いると、杖を壁・机面端・座席面端・身体等に立て掛ける場合、および机面縁に引っ掛ける場合において、杖の方向性や立て掛けたり引っ掛けたりする面の形状を気にすることなく無造作にこれらの動作を行っても、杖の転倒防止を容易に行うことができる。杖基材と滑り止め材が一体成型されているため、使用者が滑り止め材を貼り付ける手間、および長期間の使用や汗雨等が付着しての繰り返し使用等による握り部の滑り止め材の剥がれといった問題が生じない。また、握り部の滑り止め材の継ぎ目や貼り付け段差がないため握りやすく、歩行・立位バランスが向上するとともに握り部からの手の滑りを防止できる。その上、構成は簡易であり、杖としての外観も何ら損なわれる点がない。
図1は、本発明の転倒しにくい杖の構成を示す説明図である。また、
図1−2は、本発明の柄部の横断面を示す説明図である。これらに図示するように本杖は、その表面に滑り止め材4が被覆されており、基材10と一体成型されていることを、主たる構成とする。従来のように、市販の杖等に接着剤塗布面等で貼り付けるのではなく、製造段階で握り部基材と一体成型される。図1では、杖先ゴムキャップ3が装着された状態が示されている。
<実施例1>
図6は、本発明杖の実施例1について、これを壁や柱等に立て掛けている状態を示す説明図である。この例では壁(柱)100に斜めに杖を立て掛けている。壁(柱)との接触部分である握り部21の表面には滑り止め材が被覆されている。この滑り止め材は握り部全面にわたって被覆されているため、無造作に立て掛けた場合、壁面と平行方向および垂直方向に斜めに立て掛けても杖の転倒の可能性を少なくできる。また、またどのように置いても握り部21の一部が必ず壁(柱)と接することにより転倒の可能性を少なくできるため、立て掛けるときの杖の方向性を気にすることなく立て掛けが可能である。
図7は、本発明杖の実施例2について、これを立位の使用者の身体に立て掛けている状態を示す説明図である。この例では、滑り止め材が握り部全面にわたって被覆されているため、無造作に身体Hに立て掛けた場合でも、体幹と平行方向および垂直方向に斜めに立て掛けても杖の転倒の可能性を少なくできる。また、どのように置いても握り部の滑り止め材一部が必ず身体の衣服と接することにより転倒の可能性を少なくできるため、立て掛けるときの杖の方向性を気にすることなく立て掛けが可能である。
図8、9は、本発明杖の実施例3について、これを机面端等に立て掛けている状態を示す説明図である。図8の例では、机面102縁等に斜めに杖を立て掛けている。滑り止め材は下端の杖先ゴムキャップ部を除いて柄部32の全面にわたって被覆されているため、無造作に立て掛けた場合、机面端と平行方向に斜めに、あるいはまた垂直方向に斜めに立て掛けても、杖の転倒の可能性を少なくできる。また、どのように置いても柄部32の一部が必ず机面端等と接することにより転倒の可能性を少なくできるため、立て掛けるときの杖の方向性を気にすることなく立て掛けが可能である。
図10は、本発明杖の実施例4について、これを座位の使用者の身体の一部に立て掛けている状態を示す説明図である。図10の例では、使用者の大腿部に斜めに杖を立て掛けている。滑り止め材は下端の杖先ゴムキャップ部を除いて柄部42の全面にわたって被覆されているため、無造作に立て掛けた場合でも柄部42の滑り止め材の一部が必ず身体Hの衣服と接することにより転倒の可能性を少なくできるため、立て掛けるときの杖の方向性を気にすることなく立て掛けが可能である。また、立て掛ける身体部の高さが変化する場合に、無造作に立て掛けても、柄部42の滑り止め材の一部が必ず身体の一部と接するため、立て掛ける身体部を柄部42の滑り止め材の高さに合わせること等を気にすることなく立て掛けが可能である。
図11は、本発明杖の実施例5について、これを机面縁等に引っ掛けて置いている状態を示す説明図である。図11の例では、握り部51先端下端と杖先ゴムキャップ端との支持により、机面104に引っ掛けて置いている。従来の杖では握り部が樹脂製であるため、このように引っ掛けた場合に握り部が滑って杖が転倒してしまうが、本例では握り部51全面に滑り止め材を被覆していることにより、仮に無造作に杖を斜めに引っ掛けても握り部51の滑り止め材の一部が必ず机面104と接するため、杖先ゴムキャップと机側面との摩擦力の相乗効果で引っ掛けた杖の転倒の可能性を少なくできる。
図12は、本発明杖の実施例6の握り部の構成を示す説明図である。図示するように握り部61は、握り動作を容易にし安定させるため、手掌・手指の形状に合わせて基材が成型されたものとし、これに滑り止め材を全面にわたって被覆するものとすることができる。滑り止め材の材質がポリ塩化ビニルもしくはサーモプラスティックエラストマーであり、滑り止め性能を有するとともに易加工性、柔軟性に優れるため、握り部61全面に密着させて被覆することが可能である。したがって、前述の手掌・手指の形状が損なわれることはなく、しっかり握ることができ、歩行・立位時のバランス・安定性が向上する。
本発明の転倒しにくい杖の効果を確認するため、本発明実施例7と従来タイプの杖を用いて転倒試験を行い、両者の転倒角度を比較した。
<試験品>
従来タイプの杖としては、握り部および柄部ともに滑り止め材による被覆がなく通常の塗装表面がなされ、横断面形状が円形のものを用いた。また実施例7としては、握り部および柄部ともに滑り止め材による被覆がなされ、横断面形状が四角形のものを用いた。
図13、14は、試験1の方法を示す、それぞれ正面視、側面視の写真図である。これらに示すように、握り部の短端部が正面に向かって左側に来るように、杖を壁面に立て掛けた。立て掛ける位置は、正面視(図13)において柄部と床面とが垂直となり、側面視(図14)において壁面と杖のなす角度γが25°となるようにし、この位置を初期位置とした。
図15、16は、試験2の方法を示す、それぞれ正面視、側面視の写真図である。これらに示すように、握り部の短端部が正面に向かって手前側に来るように、杖を椅子座面縁に立て掛けた。立て掛ける位置は、正面視(図15)において柄部と床面とが垂直となり、側面視(図16)において杖と座面のなす角度εを75°となるようにし、この位置を初期位置とした。
表1に試験1の結果を、表2に試験2の結果を示す。各表中、「プロトタイプ」とあるのは本発明実施例7である。
2…柄部
3、13…杖先ゴムキャップ
4…滑り止め材
5…杖先ゴムキャップ取り付け部
10…基材
21、31、41、51、61…握り部
22、32、42、52、62、220…柄部
23…杖先ゴムキャップ
100…壁(柱)、 101…床面、102、103、104…机面
G…柄部の横断面形状における断面重心
H…身体
P1、P2…柄部の横断面形状における外郭線の一点
α、β、δ…転倒角度(実施例7)
γ、ε…初期位置の立て掛け角度(実施例7)
ζ…杖先部から立て掛けられた椅子座面縁までの距離ζ(実施例7)
Claims (9)
- 杖の表面に滑り止め材が被覆されており、基材と一体成型されていることを特徴とする、転倒しにくい杖。
- 杖の握り部全体の表面に滑り止め材が被覆されており、基材と一体成型されていることを特徴とする、転倒しにくい杖。
- 杖の柄部下端の杖先ゴムキャップ取り付け部を除いた柄部全体の表面に滑り止め材が被覆されており、基材と一体成型されていることを特徴とする、転倒しにくい杖。
- 前記滑り止め材にポリ塩化ビニルもしくはサーモプラスティックエラストマーが含有されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
- 前記柄部の横断面形状における断面重心から該断面形状の外郭線の一点までの距離とは異なる距離の、該外郭線上の一点が存在することにより、回転抵抗があることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
- 前記柄部の横断面形状の外郭線が直線部分を含むものであることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
- 前記柄部下端には杖先ゴムキャップ取り付け部があり、該杖先ゴムキャップ取り付け部を除いた柄部全体の横断面形状が、概略n角形(3≦n≦8)であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
- 前記柄部下端には杖先ゴムキャップ取り付け部があり、該杖先ゴムキャップ取り付け部を除いた柄部全体の横断面形状が、概略正n角形(3≦n≦6)であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
- 前記杖先ゴムキャップ取り付け部は横断面形状が円形であり、これに杖先ゴムキャップが脱着可能であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の転倒しにくい杖。
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- 2005-04-05 JP JP2005108335A patent/JP2006280837A/ja active Pending
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