JPH10225313A - 杖 - Google Patents

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JPH10225313A
JPH10225313A JP3351497A JP3351497A JPH10225313A JP H10225313 A JPH10225313 A JP H10225313A JP 3351497 A JP3351497 A JP 3351497A JP 3351497 A JP3351497 A JP 3351497A JP H10225313 A JPH10225313 A JP H10225313A
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JP
Japan
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diameter pipe
pipe
cane
hard core
main body
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JP3351497A
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English (en)
Inventor
Shinya Iida
信也 飯田
Seizo Nagai
精三 長井
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MARUTOKU KK
Original Assignee
MARUTOKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 把持部の保形強度の点において優位にしなが
らも、把持部から手が滑り難い杖を提供する点にある。 【解決手段】 杖本体1の上端に把持部2を取り付けた
杖であって、前記把持部2を、前記杖本体の上端に固定
される硬質芯部9と、この硬質芯部9の外面を覆う滑り
難い部材からなる軟質表面部10と、より杖を構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杖本体の上端に把
持部を取り付けた杖に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の杖は、老人用や介護用のサポー
ト杖として使用されるものである。このため、杖として
は軽量でコンパクトなものでありながら、保形強度の点
において優れた安定(耐久)性の高い杖が望まれるもの
である。そして、このような杖の把持部を、例えば木で
製作しようとすると、保形強度の点である程度の限界が
あるため、軽量化が難しく、しかも加工面での不利があ
り、形状も単純なものになっていた。しかし、近年で
は、例えば人間工学的に手に馴染み易い形状にしたい、
あるいはデザイン的に斬新な流線型にしたい等の要望も
あり、これを満たすためには、例えば硬質の合成樹脂に
より湾曲部を有した複雑な形状を容易に成形することが
行われている。
【0003】しかし、上記硬質合成樹脂による成形は、
保形強度の点においては、木製の場合と同等、もしくは
それ以上に優れているものの、表面が滑らかであるた
め、把持部をしっかり掴んでいないと、把持部から手が
滑ってしまうことがあった。特に、手に汗をかいている
場合には、更に滑り易いものであり、改善の余地があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、把持部の保形強度の
点において優位にしながらも、把持部から手が滑り難い
杖を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、杖本体の上端に把持部を取り付けた杖であ
って、前記把持部を、前記杖本体の上端に固定される硬
質芯部と、この硬質芯部の外面を覆う滑り難い部材から
なる軟質表面部と、より杖を構成した。従って、地面か
ら杖本体を介して受ける荷重を硬質芯部で受け止めるこ
とによって、木製の場合と同等、もしくはそれ以上に優
れるように製造することができる。前記硬質芯部を合成
樹脂樹脂で構成すれば、樹脂成形を行うための金型を変
更するだけで硬質芯部の形状を自由に変更することがで
きる。しかも、硬質芯部の外面を滑り難い部材により覆
っているから、手が把持部から容易に滑ることがない。
前記滑り難い部材とは、ゴム、合成樹脂、皮等を含むも
のとする。
【0006】前記杖本体を小径パイプが大径パイプ内に
嵌挿可能な少なくとも2本以上の異径パイプから構成
し、前記大径パイプに小径パイプの外面側に突出付勢さ
れた係止部が係合する係止孔を3個以上形成し、これら
係止孔を大径パイプ長手方向に適当間隔をおいて、且
つ、パイプ外周方向で少なくとも一部が異なる位置に形
成するとともに、前記一方のパイプに対して他方のパイ
プの回転を許容するように構成することによって、3個
以上の係止孔を大径パイプ長手方向に適当間隔をおいて
一直線上に形成した場合に、形成された一部分の保形強
度が他の部分よりも低下することを回避することができ
るだけでなく、例えば係止部が最も把持部に近い係止孔
に係止した状態から最も把持部から遠い係止孔へ係止変
更するとき、それら両係止孔の間に位置する中間の係止
孔に一々係合及び係合解除を行うことになるが、係止孔
がパイプ外周方向で少なくとも一部が異なった位置にあ
るから、係止部が中間の係止孔全部に係合及び係合解除
させることなく目的とする係止孔の位置まで移動させる
ことができる。そして、所望位置まで移動させたのち
に、一方のパイプに対して他方のパイプを回転回転させ
て、係止部をパイプ外周方向に移動させることによっ
て、所望の係止孔に係合させるのである。
【0007】前記係止孔をスパイラル状に形成すること
によって、係止孔に規則性を持たし、不規則に形成した
場合に比べて美的感を与えることができる。
【0008】前記軟質表面部を軟質合成樹脂から構成す
ることによって、柔らかさを持たせて、手に馴染み易く
することができるのである。
【0009】前記軟質表面部をエラストマー(弾性高分
子)から構成することによって、常温で高弾性(力を加
えると伸び、除くと完全に元にもどる)を示す性質にな
り、より一層手に馴染み易くすることができるだけでな
く、表面に突出量の小さな多数の凹凸を形成することが
でき、更に手が把持部から滑ることを確実に阻止するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の杖を示してい
る。この杖は、杖本体1と、この杖本体1の上端に取り
付けた把持部2とから構成している。
【0011】前記杖本体1は、前記把持部2が取り付け
られる取付部3を上端に備えた断面形状円形の大径パイ
プ4と、この大径パイプ4に嵌挿可能な断面形状円形の
小径パイプ5とから構成している。これらパイプ4,5
の形状は、円形の他、矩形、三角形、多角形、楕円形
等、どのようなものでもよい。又、杖本体1を大径パイ
プ4と小径パイプ5との2部材から構成したが、単一の
部材から構成してもよいし、3部材以上から構成しても
よい。前記大径パイプ4及び小径パイプ5を金属で構成
する他、大理石や合成樹脂、セラミック、あるいは硬質
ガラス、カーボン、グラスファイバー等、どのような材
料で構成してもよい。
【0012】前記取付部3は、図2及び図4に示すよう
に、前記大径パイプ4の上端開口部4Aに内嵌固定され
る金属製の連結金具6と、この連結金具6に挿入して大
径パイプ4の上端に突出する皿ネジ7とから構成してい
る。従って、皿ネジ7に後述する把持部2のインサート
金具8を螺合することによって、把持部2と大径パイプ
4とを連結するようにしている。尚、接着剤を用いて前
記把持部2と大径パイプ4との連結が外れないようにし
てもよいし、大径パイプ4と把持部2とを係止固定する
ための係止部を大径パイプ4及び把持部2の一方に備え
させるとともに、他方に前記係止部に係止する被係止部
を備えさせ、これら両者を係止する構成にするようにし
てもよい。この場合も、接着剤を用いて係止が外れるこ
とがないようにしてもよい。図6に示すように、前記連
結金具6の下端部内面に前記皿ネジ7の頭部に形成のテ
ーパー面7Aと接当するテーパー面6Aを形成するとと
もに、連結金具6の周方向4箇所に下方から上方に向か
って切り溝6Bを形成している。このように連結金具6
を形成することによって、連結金具6に皿ネジ7を挿入
し、この状態で皿ネジ7の先端にインサート金具8を螺
合していくことによって、インサート金具8と連結金具
6とを連結するとともに、皿ネジ7のテーパー面7Aが
連結金具6のテーパー面6Aを接当押圧することで、切
り溝6Bが形成されている下部の4つの分割外面6C…
を上部の外面6Dよりも外方に突出させることができ、
大径パイプ4の内面に連結金具6の分割外面6C…が圧
接して固定することができるようにしている。前記連結
金具6を合成樹脂で成形する場合には、図9に示すよう
な切り溝6Bを形成することになる。この合成樹脂で成
形する場合、接着剤を充填する溝6Eの4個を連結金具
6の外面に一体形成することもできる。この4個の溝6
Eに接着剤を充填するのは、大径パイプ4の上端に連結
金具6を挿入したときに仮止めするためである。尚、切
り溝6Bの個数及び形状は、これらに限定されるもので
はない。前記連結金具6に切り溝6Bを形成しない場合
には、大径パイプ4との固定を接着剤を用いて行った
り、又、連結金具6を大径パイプ4に内嵌したのち、大
径パイプ4の数箇所をたたいてかしめることにより固定
してもよい。又、前記大径パイプ4の上端開口部4Aか
らこれよりも少し大きな外形寸法を有する連結金具6を
無理矢理内嵌させることにより固定してもよい。前記連
結金具6に皿ネジ7を挿入したとき、連結金具6から皿
ネジ7が容易に外れない程度に接着剤等により仮止めを
しておいてもよい。前記皿ネジ7に対してインサート金
具8を回転させる際に、皿ネジ7がインサート金具8と
同一方向に回転しないように、大径パイプ4の下端開口
部4Bから工具を突っ込んで皿ネジ7を固定する、又は
皿ネジ7を工具により回転操作して連結金具6と皿ネジ
7とを締め付け固定することになる。
【0013】前記把持部2は、図2にも示すように、前
記杖本体1の上端に固定される硬質芯部9と、この硬質
芯部9の外面を覆う滑り難い部材からなる軟質表面部1
0とから構成している。
【0014】前記硬質芯部9は、ポリプロピレンから成
形してもよいし、このポリプロピレン70%に対してガ
ラス繊維30%を混ぜ合わせて成形することによって、
より保形強度をアップさせることができるようにしても
よい。硬質芯部9の内部に前記皿ネジ7と螺合する雌螺
子部8Aを内面に備えた金属製のインサート金具8を備
えている。前記ポリプロピレンとガラス繊維との配合率
は、上記以外でもよいし、ポリプロピレン単独で成形し
てもよい。このインサート金具8は、硬質芯部9の形成
時に一体的に埋め込むことになる。図に示す8Bは、イ
ンサート金具8の上部に樹脂を入り込ませるための開口
である。前記硬質芯部9を構成する合成樹脂としてポリ
プロピレンを示したが、その他の合成樹脂で構成しても
よい。
【0015】前記軟質表面部10を、熱可塑性エラスト
マーの高分子材料を用いることによって、簡単にゴム弾
性体を得ることができる利点がある。前記熱可塑性エラ
ストマーには、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系
熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラス
トマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリイ
ミド系熱可塑性エラストマー等、熱可塑性エラストマー
の種類は非常に多く、どの可塑性エラストマーを用いて
もよい。そして、加工が容易であることから、図3に示
すように、軟質表面部10の表面10Aに小さな凸部1
0B(形状及び大きさは限定されない)を多数形成する
ことができ、更に滑り止め効果を高めることができる。
このように構成することによって、図8に示すように、
例えば机やテーブル等の台23の上面に把持部2の下面
を接当させた状態で立て掛けても、台23の上面に対し
て把持部2が滑ることがなく、その状態を維持すること
ができる。前記凸部10Bは形成しないで実施すること
も可能である。前記軟質表面部10を熱可塑性エラスト
マーから構成する他、ゴムとプラスチックとの中間領域
を埋める機能性樹脂のポリウレタンエラストマーの他、
ポリエチレン、ポリスチレン等の軟質合成樹脂、あるい
はゴムや皮等、滑り難い部材であれば、どのような部材
から構成してもよい。前記軟質表面部10と硬質芯部9
とがいずれも合成樹脂で構成する場合には、それら両者
を射出成形等により一体成形すれば、製造工程数を削減
することができるとともに、別々に成形した場合にそれ
ら両者を連結する作業も不要にすることができる。又、
成形された硬質芯部9に軟質表面部10を一体化する場
合に、図10に示すように、硬質芯部9の位置決め用の
孔9Aを形成しておけば、金型への硬質芯部9の位置決
めが容易であることは勿論のこと、軟質表面部10の射
出成形時に注入される材料の圧力により硬質芯部9が不
測に移動することがなく、製品のバラツキが出ないよう
にすることもできる。図10に示す22は、前記孔9A
及び軟質表面部10に形成の孔10Aを覆うためのキャ
ップであり、このキャップ22は、図の背面側から露出
する前記孔9A及び10Aをも覆うために装着すること
になる。又、前記キャップ22及び軟質表面部10に形
成の孔10Aのうちの一方(図ではキャップ22)に突
起22Aを設けるとともに、他方(図では軟質表面部1
0)に前記突起22Aに係合する凹部10aを設けるこ
とにより、それら両者の連結力を高めることができると
ともに、キャップ22の表面にマーク等を一体形成した
場合に、突起22Aと凹部10aとを係合させるだけ
で、キャップ22に形成したマーク等が軟質表面部10
に対して常に所定位置に設定することができる。
【0016】図4に示すように、前記小径パイプ5に、
それに形成の孔5Aを通して外方側に板バネ11により
突出付勢された係止部としての突起12を取り付けると
ともに、この突起12に係合する10個の係止孔4a,
4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h,4i,4
jを前記大径パイプ4に形成してあり、突起12を任意
の係止孔に係合させることにより杖の長さを変更調節す
ることができるようにしている。前記突起12は、くの
字型に折り曲げられた前記板バネ11の一端に貫通装着
し、この突起12が取り付けられた板バネ11をそれの
両端を閉じ側に操作しながら小径パイプ5の一端側開口
部から挿入して突起12を小径パイプ5の孔5Aに係合
させることにより板バネ11が移動しないようにしてい
る。このように突起12を板バネ11の両端が広がり方
向に復帰しようとする復帰力を利用して、突起12を突
出付勢するようにしたが、小径パイプ5内にコイルスプ
リングを挿入して、このコイルスプリングの伸長方向へ
の復元力により突起12を突出付勢してもよく、突起1
2を突出付勢するための具体構成は、これらのものに限
定されるものではない。又、前記突起12の形状も図に
示した形状以外のものでもよい。
【0017】図5にも示すように、前記10個の係止孔
4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h,4
i,4jを、大径パイプ4長手方向に同一の間隔をおい
て形成するとともに、4aと4gとを除いた残りの係止
孔4b,4c,4d,4e,4f,4h,4i,4jを
パイプ外周方向で異なる位置になるように形成してい
る。例えば、突起12を係止孔4bから4jに移動させ
る場合には、図に示すように、突起12を押し込んで係
止孔4bから係合解除すると同時に矢印Aで示すよう
に、大径パイプ4に対して小径パイプ5を伸長側に操作
したのち、矢印B方向に突起12が移動するように大径
パイプ4に対して小径パイプ5を回転させて突起12を
係止孔4jに係合させるのである。このように、突起1
2を係止孔4bから4jに移動させる最中に、他の係止
孔に係合することがなく、突起12を係止孔4jに迅速
に移動させることができる利点がある。前記係止孔4
a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h,4
i,4jをスパイラル状に形成することによって、係止
孔に規則性を持たし、不規則に形成した場合に比べて美
的感を与えることができる利点があるが、不規則に形成
してもよい。前記係止孔は、10個に限定されるもので
はなく、3個以上であればいくらでもよい。又、それら
係止孔同士の各間隔も上記のように同一に設定するだけ
でなく、ランダムに設定してもよい。又、それら全部の
係止孔をパイプ外周方向で異なる位置に形成して実施し
てもよいし、上記のように一部を除いた残りの係止孔を
パイプ外周方向で異なる位置に形成して実施してもよ
い。前記小径パイプ5の下部表面のうちの前記突起12
とパイプ外周方向で一致する箇所にシール13を貼り付
けてあり、突起12を係合解除したのち、突起12の位
置がシール13の真上の延長線上にあることが容易に判
断することができるようにしている。前記大径パイプ4
を透明な材料で構成することによって、前記シール13
を貼り付けなくても、直接突起12を透視しながら移動
させることができる。
【0018】前記小径パイプ5の下端部に、地面に接地
する着地ゴム14を外嵌するとともに、小径パイプ5の
上端部に、樹脂性のキャップ15を内嵌合している。こ
のキャップ15の上端部外周面15Aが小径パイプ5の
外周面よりも少し外方に突出するように、キャップ15
の上端部外周部の外径を小径パイプ5の外径よりも少し
大きく形成することによって、大径パイプ4に対して小
径パイプ5を挿入したときに、キャップ15の上端部外
周面15Aが大径パイプ4の内面に接当させるようにし
て、大径パイプ4の内面と小径パイプ5の外面との間に
発生する隙間によるガタツキを吸収することができるよ
うにしている。そして、大径パイプ4の下端部に、樹脂
製の中間部材16を外嵌している。この中間部材16を
大径パイプ4の下端部に挿入したときに、大径パイプ4
の端部に接当して中間部材16のそれ以上の挿入を阻止
するための接当部16Aを中間部材16の一端に一体形
成している。そして、この接当部16Aの内面16Bが
小径パイプ5の外面に接当する寸法に形成することによ
って、前記キャップ15と大径パイプ4との間及び接当
部16Aと小径パイプ5との間に発生する隙間によるガ
タツキを確実に吸収して、小径パイプ5と大径パイプ4
とを摺動させることを、ガタツキのないスムーズな状態
で行えるようにしている。しかも、小径パイプ5の外面
が大径パイプ4の内面に強く摺接して小径パイプ5の外
面に大きな傷を付けるといったことも回避することがで
きる。
【0019】前記把持部2の下端部に外方に突出する上
下一対のフランジ部17,17を一体形成するととも
に、図7に示すように、そのフランジ部17,17間に
形成される溝部18に環状のゴムバンド19を巻回する
とともに、そのゴムバンド19を巻回した状態で固定す
るための内部貫通型の球状の小径ボール20及び図に示
すように、把持部2を手で掴んだ状態においてゴムバン
ド19を手に掛けてゴムバンド19を絞り込む大径ボー
ル21をゴムバンド19に貫通装着している。従って、
手から把持部2を離した場合でも、杖を落としてしまう
ことなく、ゴムバンド19に介して容易に把持部2を掴
むことができるようにしている。前記ゴムバンド19
を、凸部19Aと凹部19Bとが交互に形成された状態
に構成することによって、小径ボール20及び大径ボー
ル21を凹部19Bに位置させることによって、この凹
部19Bの両側に位置する凸部19A,19Aを乗り越
え難くすることができ、ゴムバンド19に対する小径ボ
ール20及び大径ボール21の位置固定をゴムバンド1
9の形状を工夫するだけで行えるようにしている。前記
小径ボール20及び大径ボール21を蓄光性を有する部
材で構成したり、小径ボール20及び大径ボール21の
表面に蛍光塗料を塗ることによって、夜間でも杖を容易
に発見できるだけでなく、ゴムバンド19に対する小径
ボール20及び大径ボール21の移動調節を容易に行う
ことができ、更に杖による歩行を認識し易い利点があ
る。
【0020】
【発明の効果】請求項1によれば、把持部の内側を硬質
芯部で構成し、把持部の外側を滑り難い部材から構成す
ることによって、把持部の保形強度の点において優位に
しながらも、把持部から手が滑り難い杖を提供すること
ができる。そして、例えば前記硬質芯部を合成樹脂樹脂
で構成すれば、樹脂成形を行うときに使用する金型を変
更するだけで硬質芯部の形状を自由に変更することがで
きる成形の容易性を図ることができるだけでなく、同一
金型であっても、着色剤により着色することにより色の
異なる杖を何種類も製造することができる製造面におい
て有利にすることができ、更には老人用や介護用のサポ
ート杖として必要となる軽量化及び安定(耐久)性にお
いて有利にすることができる。
【0021】請求項2によれば、係止孔を大径パイプ長
手方向に適当間隔をおいて、且つ、パイプ外周方向で少
なくとも一部が異なる位置に形成することによって、3
個以上の係止孔を大径パイプ長手方向に適当間隔をおい
て一直線上に形成した場合に、形成された一部分の保形
強度が他の部分よりも低下することを回避することがで
きるだけでなく、例えば係止部が最も把持部に近い係止
孔に係止した状態から最も把持部から遠い係止孔へ係止
変更するとき、それら両係止孔の間に位置する中間の係
止孔に一々係合及び係合解除を行うことなく、迅速に係
止させることができる。特に、多数の係止孔を形成する
場合に、パイプの保形強度が極端に低下することや、係
止位置の変更時における多くの中間の係止孔に一々係合
及び係合解除することを回避することができる。
【0022】請求項3によれば、係止孔をスパイラル状
に形成することによって、係止孔に規則性を持たし、不
規則に形成した場合に比べて美的感を与えることがで
き、意匠感を高めることができる。
【0023】請求項4によれば、軟質表面部を軟質合成
樹脂から構成することによって、把持部を手に馴染み易
くすることができるから、手が把持部から滑ることを確
実に阻止することができ、使用者にとって優れた杖を提
供することができる。
【0024】請求項5によれば、軟質表面部をエラスト
マー(弾性高分子)から構成することによって、常温で
高弾性(力を加えると伸び、除くと完全に元にもどる)
を示す性質になり、より一層手に馴染み易くすることが
できるだけでなく、表面に突出量の小さな多数の凹凸を
形成することができ、更に手が把持部から滑ることを確
実に阻止することができ、特に手の握力のない非力な人
にとってサポートする杖として快適に使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】杖の全体斜視図
【図2】把持部と杖本体の連結部を示す縦断側面図
【図3】把持部の外表面の一部を示す拡大図
【図4】杖本体の分解斜視図
【図5】大径パイプの係止孔を示す図
【図6】連結金具の斜視図
【図7】把持部とそれを掴んだ手とをゴムバンドにより
連結した状態を示す側面図
【図8】杖を台上に立て掛けた状態を示す説明図
【図9】連結金具の別の形態を示す斜視図
【図10】把持部の端部を示す斜視図
【符号の説明】
1 杖本体 2 把持部 3 取付部 4 大径パイプ 4A 上端開口部 4B 下端開口部 4a〜4j係止孔 5 小径パイプ 5A 開口 6 連結金具 6A 雌螺子部 6B 切り溝 6C 分割外面 6D 上部外面 6E 溝 7 ボルト 8 インサート金具 8A 雌螺子部 8B 開口 9 硬質芯部 10 軟質表面部 10a 凹部 11 板バネ 12 突起( 係止部) 13 シール 14 着地ゴム 15 キャップ 15A 上端部外周面 16 中間部材 16A 接当部 16B 内面 17 フランジ部 18 溝部 19 ゴムバンド 19A 凸部 19B 凹部 20 小径ボール 21 大径ボール 22 キャップ 22A 突起 A,B 矢印

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杖本体の上端に把持部を取り付けた杖で
    あって、前記把持部を、前記杖本体の上端に固定される
    硬質芯部と、この硬質芯部の外面を覆う滑り難い部材か
    らなる軟質表面部と、より構成した杖。
  2. 【請求項2】 前記杖本体を小径パイプが大径パイプ内
    に嵌挿可能な少なくとも2本以上の異径パイプから構成
    し、前記大径パイプに小径パイプの外面側に突出付勢さ
    れた係止部が係合する係止孔を3個以上形成し、これら
    の係止孔を大径パイプ長手方向に適当間隔をおいて、且
    つ、パイプ外周方向で少なくとも一部が異なる位置にな
    るように形成するとともに、前記一方のパイプに対して
    他方のパイプの回転を許容するように構成してなる請求
    項1記載の杖。
  3. 【請求項3】 前記係止孔をスパイラル状に形成してな
    る請求項1又は2記載の杖。
  4. 【請求項4】 前記軟質表面部を軟質合成樹脂から構成
    してなる請求項1記載の杖。
  5. 【請求項5】 前記軟質表面部をエラストマーから構成
    してなる請求項1記載の杖。
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