JP2006280403A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 酸素系漂白剤を主体とした漂白剤を食器洗い機へ投入し、この漂白剤を洗浄水に溶解させた漂白液を洗浄手段によって被洗浄物へ向けて噴射して漂白を行う漂白工程を有する食器洗い機であって、漂白液を加熱する加熱手段と、漂白液の温度を検出する漂白液温検知手段と、前記洗浄手段と前記加熱手段の動作を制御する制御手段とを備えた食器洗い機において、前記制御手段5は漂白工程での前記漂白液温検知手段の検出情報に基づいて、漂白液を漂白に最適な第一目標温度となるまで前記加熱手段を動作させ、この第一目標温度到達後に加熱を停止させると共に、所定時間経過後に加熱を再開して漂白液中に酸素を分散させながら第二目標温度となるまで前記加熱手段を動作させる。
【選択図】 図3
Description
このうち、最も普及している過炭酸ナトリウムでは、漂白剤が粉末であるため塩素系漂白剤に比べて取扱いしやすい、漂白中に塩素が発生しないなどの利点を有する。しかしながら、塩素系漂白剤よりも漂白作用が弱く、使用前に粉末を溶解させる手間が生じるといった問題点を有していた。また、台所のシンクを占領し、使用水量が多いといったつけおき漂白自体に起因する問題点は解決できなかった。
定期的に台所機材を漂白する家庭では、食器やまな板、湯のみやコーヒーカップなどを2週間〜1ヶ月に1回程度の頻度で行っていることから、前述のような台所での漂白作業における問題点は日常的に発生している状態にあった。
図1は、本発明の食器洗い機の構成を示す断面図である。図2は同食器洗い機の操作部概略部である。図3〜図5は食器洗い機の同食器洗い機の制御フローである。図6,7は同食器洗い機における漂白工程表である。
なお、これらのコーススイッチ20やハイパワーの機能選択スイッチについては、夫々裏面にLEDが収納されており、押圧操作することによりこのLEDが点灯することによって、操作状態を認識できるものである。
この漂白工程での運転は、まず洗浄槽1内の残水の有無が水量検知手段7からの信号に基づいて判断され、残水があると判断されると洗浄ポンプ8を逆転させて排水を行う(S401)。この排水動作の後に、給水が行われて投入された漂白剤が漂白液として洗浄槽1の下部に溜まる(S402)。この溜まった漂白液は洗浄ポンプ8により洗浄ノズル9より漂白対象物に噴射される(S403)。食器洗い機には通常20℃から60℃の水が供給されるが、60℃給湯の場合でも、漂白対象物の熱容量により温度は低下する。例えば、食器を50点搭載した場合の漂白コース運転開始時における漂白液の温度は、40℃程度である。そのため、給水温度が60℃であっても、漂白運転のための特別な冷却機構は必要ない。
この洗浄ポンプ8の運転開始されるとヒータ12への通電も開始される(S304)。このヒータ12への通電により漂白液を第一到達温度目標である50℃付近まで加温される(S305)。なお、この加温中も洗浄ポンプは間欠的に運転されており、漂白液を間欠的に漂白対象物への噴射する。漂白効果を高め、漂白時間を短縮するために、昇温速度はできる限り大きくしてより早く第一到達温度目標に到達させることが望ましい。なお、温度検出に使用するサーミスタの誤差を考慮すると第一到達温度目標は45℃以上55℃とすることが望ましい。
過炭酸ナトリウムはペルオクソ炭酸ナトリウムとも呼ばれるペルオクソ酸の一種で、結合水として過酸化水素が結合した過酸化水素化物とは異なり、加水分解によって徐々に過酸化水素を発生させる特徴を有する。過炭酸ナトリウムにおける炭酸ナトリウムと過酸化水素とはいくつかの組合せが知られているが、代表的な過炭酸ナトリウムでは、(1)式のように分解して過酸化水素を発生させる。
2Na2CO3・3H2O2→2Na2CO3+3H2O2 (1)
ペルオクソ酸から放出された過酸化水素は、酸性水溶液中では還元剤として、アルカリ性水溶液中では酸化剤として作用する。(1)式により生成する水溶液は、炭酸ナトリウムの効果により、過酸化水素のアルカリ性水溶液となるため、(2)式に示す反応により電子を放出して、酸化剤として漂白対象物を漂白する。
H2O2→2O2+2H++2e− (2)
酸素系漂白剤の漂白原理は、(2)式に示した過酸化水素の還元反応によるものである。この反応は、繊維工業をはじめとしてパルプや食品などに広く用いられている方法である。
前記第一目標温度はペルオクソ酸類の漂白速度が最も大きくなる温度条件である。そのため、漂白液をこの温度条件下で所定時間保持することで、過炭酸ナトリウムが十分に加水分解され、漂白対象物のシミや汚れを漂白することができる。
漂白後のすすぎは、漂白剤分解物である炭酸ナトリウムのアルカリ性を希釈するため、あるいは漂白により除去されたシミや汚れを排出するために2回以上行う必要がある。なお、炭酸ナトリウムは温泉成分でもあり、食器洗い機の漂白に使用する条件下では、基本的に人体に無害の物質である。
運転開始後食器洗い機は食器の洗浄運転を行う(S501〜S509)。洗浄工程が終了した時点でアラームを鳴らして使用者に洗浄終了を報知する(S510)。
なお、ステンレスポットへの付着はカテキン1w/v%の分散液に塩化第一鉄100mg/L溶解した液をステンレスポットに充填した後、直流電源装置の陽極をステンレスポット内にステンレスポットに触れないように設置したステンレス電極に、また負極をステンレスポットに接続して、18Vの電圧を12時間印加して作成した。漂白の前にスポンジ洗浄により、ステンレスポットには、強固な茶しぶのみが付着されるように供した。また、漂白効果は茶しぶの残存を目視で確認した。
漂白後のステンレスポットには、茶しぶの残存は認められなかった。漂白後の食器洗い機に茶しぶに由来する異臭は残っていなかった。また、漂白液の排水中の過酸化水素量は、クエン酸酸性下で過マンガン酸カリウムを用いて定量化した結果、28mg/Lで、投入した過酸化水素の2%程度であった。
なお、劣化油脂モデル汚れには機械用グリースを使用し、ポリプロピレン製まな板に塗布した後3日間天日干しして供した。漂白効果は、漂白後のまな板表面に0.1%クルクミンアルコール溶液を噴霧し、5〜20秒間放置した後、軽く水洗いした後に暗所で紫外線を照射して蛍光の有無を確認した。
漂白後のまな板には、油脂分の残存は認められなかった。漂白後の食器洗い機に油脂分に由来する異臭は残っていなかった。また、漂白液の排水中の過酸化水素量は、クエン酸酸性下で過マンガン酸カリウムを用いて定量化した結果、12mg/Lで、投入した過酸化水素の1%以下であった。
Claims (11)
- 酸素系漂白剤を主体とした漂白剤を食器洗い機へ投入し、この漂白剤を洗浄水に溶解させた漂白液を洗浄手段によって被洗浄物へ向けて噴射して漂白を行う漂白工程を有する食器洗い機であって、前記漂白液を加熱する加熱手段と、前記漂白液の温度を検出する漂白液温検知手段と、前記洗浄手段と前記加熱手段の動作を制御する制御手段とを備えた食器洗い機において、前記制御手段は漂白工程での前記漂白液温検知手段の検出情報に基づいて、前記漂白液を漂白に最適な第一目標温度となるまで前記加熱手段を動作させ、この第一目標温度到達後に加熱を停止させると共に、所定時間経過後に加熱を再開して漂白液中に酸素を分散させながら前記第一目標温度よりも高い第二目標温度となるまで前記加熱手段を動作させることを特徴とする食器洗い機。
- 前記制御手段において、前記第一目標温度が45℃以上55℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
- 前記制御手段において、前記第二目標温度が65℃以上75℃以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食器洗い機。
- 前記制御手段は、前記漂白工程での前記漂白液の平均加温速度が毎分0.5℃以上5.0℃以下となるように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3何れか一項に記載の食器洗い機。
- 前記制御手段において、前記第二目標温度到達後、前記第一目標温度到達まで加熱を停止し、前記第一目標温度到達後所定時間経過後に加熱を再開して前記漂白液中に酸素を分散させながら前記第二目標温度となるまで前記加熱手段を動作させることを特徴とする請求項1〜請求項4何れか一項に記載の食器洗い機。
- 前記食器洗い機は、前記漂白工程の前に洗剤を用いた洗浄工程を有し、前記制御手段は洗浄工程終了後に警報により報知を行うことで洗浄運転後の漂白剤投入時期を知らしめることを特徴とする請求項1〜請求項5何れか一項に記載の食器洗い機。
- 前記食器洗い機は、開閉可能なドアとこのドアの開閉状態を検出するドア検出手段を設け、前記制御手段は前記警報による報知後一定時間経過しても前記ドア検出手段によるドアの開放が検出されないと、前記漂白工程を行わずにすすぎ工程に進むことを特徴とする請求項6に記載の食器洗い機。
- 前記食器洗い機は、前記漂白工程後に複数回すすぎを行うすすぎ工程を有し、前記制御手段は各すすぎ時のすすぎ水の温度が前記漂白工程の終了時の漂白液温度よりも低くなるように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項6何れか一項に記載の食器洗い機。
- 前記食器洗い機は、前記漂白工程後に複数回すすぎを行うすすぎ工程を有し、前記制御手段は漂白工程でのすすぎ回数を前記食器洗い機が標準として設定している洗浄工程のすすぎ回数よりも少なくすることを特徴とする請求項1〜請求項8何れか一項に記載の食器洗い機。
- 前記制御手段は、前記漂白工程開始時に食器洗い機への給水がなされた後、洗浄水を前記洗浄手段から被洗浄物へ向けて噴射する前に洗浄水を排水することを可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項9何れか一項に記載の食器洗い機。
- 前記食器洗い機は、塩素系漂白剤を主体とした食器洗い乾燥機用漂白剤を使用することが可能であり、その場合において前記制御手段は、前記酸素系漂白剤を主体とする漂白剤使用時とは異なる態様で前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項10何れか一項に記載の食器洗い機。
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