JP2003079556A - 食器洗浄装置 - Google Patents

食器洗浄装置

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JP2003079556A
JP2003079556A JP2001277946A JP2001277946A JP2003079556A JP 2003079556 A JP2003079556 A JP 2003079556A JP 2001277946 A JP2001277946 A JP 2001277946A JP 2001277946 A JP2001277946 A JP 2001277946A JP 2003079556 A JP2003079556 A JP 2003079556A
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washing
dishes
bleaching
cleaning
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JP2001277946A
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Shigeru Shirai
白井  滋
Keijiro Kunimoto
啓次郎 國本
Yu Kawai
祐 河合
Koji Oka
浩二 岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水資源や電気エネルギの無駄が少なく、比較
的短時間に効率よく洗浄ができる食器洗浄装置を提供す
る。 【解決手段】 塩素イオンを含有する水を電気分解した
電解水により食器に付着した汚れを洗浄する洗浄工程
と、食器を漂白除菌する漂白除菌工程とを同じ工程で行
う洗浄漂白除菌コースを備えた構成により、水資源や電
気エネルギの無駄が少なく、短時間に効率よく洗浄がで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用或いは家庭
で使用する食器洗浄装置の、特に食器等の洗浄・漂白・
除菌に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の食器洗浄装置として、水道水を電
気分解してアルカリ水と酸性水とを生成して、アルカリ
水で洗浄して、酸性水で殺菌を行う例として特開平8−
47473号公報に記載されているようなものがあっ
た。この食器洗浄装置は図4に示すように、食器洗浄装
置の給水管1の中途に、隔膜2で仕切られたアルカリ水
生成室3と酸性水生成室4とからなる創水装置Cを取付
け、水道水を電気分解してアルカリ水と酸性水を生成
し、三方切換弁5,6によって一定時間は、アルカリ水
のみが、下流側給水管7を介して、洗浄槽8内に洗浄水
として供給され、汚れを食器等から積極的に除去する。
そして一定時間経過後、酸性水が下流側給水管7を通し
て洗浄槽8内に供給され、アルカリ水で洗浄後の食器
を、酸性水で殺菌するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記特開
平8−47473号公報に記載された従来の構成では、
まずアルカリ水を洗浄槽8に供給するときは酸性水を排
水管9から無駄に捨てることになり、酸性水を洗浄槽8
に供給するときはアルカリ水を排水管9から無駄に捨て
ることになって、水資源も電気エネルギも無駄にすると
いう課題があった。しかも、電気分解で生成するアルカ
リ水または酸性水のどちらかを無駄に排水しているた
め、洗浄または殺菌に必要なアルカリ水または酸性水の
分量を洗浄槽12に供給する時間が長くなり、結果的に
食器洗浄装置で食器を洗浄するのに要する時間が長時間
になるという課題もあった。上記の課題を回避するため
に、水道水を電気分解で生成するアルカリ水と酸性水の
両方を洗浄槽8に供給して、アルカリ水と酸性水を混合
した水で洗浄した場合、洗浄力が弱く実使用にならない
ものであった。
【0004】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、水資源や電気エネルギの無駄が少なく、比較的短時
間に効率よく洗浄ができる食器洗浄装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、本発明の食器洗浄装置は、食器に付着した
汚れを洗浄する食器洗浄装置であって、塩素イオンを含
有する水を電気分解した電解水により食器に付着した汚
れを洗浄する洗浄工程と、食器を漂白除菌する漂白除菌
工程とを同じ工程で行う洗浄漂白除菌コースを備えた構
成としたものである。
【0006】上記発明によれば、塩素イオンを含有する
水を電気分解することにより、次亜塩素酸や次亜塩素酸
イオン等を含む電解水が生成され、かつその電解水が漂
白・除菌・洗浄作用を有し、食器に付着した汚れを洗浄
する洗浄工程と、食器を漂白除菌する漂白除菌工程とを
同じ工程で行うことができ、水資源や電気エネルギの無
駄が少なく、短時間に効率よく洗浄ができる食器洗浄装
置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、食器に
付着した汚れを洗浄する食器洗浄装置であって、塩素イ
オンを含有する水を電気分解した電解水により食器に付
着した汚れを洗浄する洗浄工程と、食器を漂白除菌する
漂白除菌工程とを同じ工程で行う洗浄漂白除菌コースを
備え、塩素イオンを含有する水を電気分解することによ
り、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン等を含む電解水が生
成され、かつその電解水が漂白・除菌・洗浄作用を有す
るので、食器に付着した汚れを洗浄する洗浄工程と、食
器を漂白除菌する漂白除菌工程とを同じ工程で行うこと
ができ、水資源や電気エネルギの無駄が少なく、短時間
に効率よく洗浄ができる食器洗浄装置を提供するもので
ある。
【0008】請求項2に記載の発明は、食器に付着した
汚れを洗浄する食器洗浄装置であって、水道水で予備洗
浄した後、塩素イオンを含有する水を電気分解した電解
水により食器に付着した汚れを洗浄する洗浄工程と、食
器を除菌する除菌工程とを同じ工程で行う洗浄除菌コー
スを備え、水道水で予備洗浄することにより食器に付着
している特に有機物汚れの残存量を減少させてから、塩
素イオンを含有する水を電気分解した電解水で洗浄する
ことができ、有機物汚れの分解に消費する次亜塩素酸や
次亜塩素酸イオン等を含む電解水の量をより少なくする
ことができ、電解水生成に要する時間を短縮できたり、
電解手段を小型にすることができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、食器の洗浄除菌
をする電解水が残留塩素を有し、水素イオン濃度pHが
4〜9としたことにより、危険な塩素ガスをほとんど発
生させることなく安全に請求項1または2の効果を得る
ことができる。
【0010】請求項4に記載の発明は、食器の洗浄除菌
をする電解水の温度を、常温または高温のいずれかのコ
ースを選択できるようにしたことにより、食器の汚れの
種類たとえば油汚れの多少に応じてコース選択すること
で、より電気エネルギの無駄が少なく、効率よく洗浄す
ることができる。請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載した高温コースの電解水の温度を60〜80℃とし
たことにより、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン等を含む
電解水による除菌作用と合わせてO−157などの細菌
に対して高温殺菌効果を得ることができる。また、油汚
れに対して洗浄効果を向上できる。
【0011】請求項6に記載の発明は、高温コースは、
食器の洗浄除菌工程中に電解水を加熱する構成としたこ
とにより、電解水が高温に到達するまでの間にも食器の
漂白・除菌・洗浄作用が進行でき、運転開始から終了ま
での全体時間を短くすることができる。
【0012】請求項7に記載の発明は、電解水は、塩素
イオンを含有する電解質を加えた水を電気分解する陽極
と陰極との間を仕切る隔膜または隔壁のない無隔膜電解
により生成する構成としたことにより、隔膜が無いため
構成が簡単かつ安価にでき、さらに生成した電解水を全
部無駄なく漂白・除菌・洗浄に利用でき、かつ電気分解
中に発生する危険な塩素ガスの量が隔膜電解に比べて格
段に少なく安全に生成することができる。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
した電解質を食塩としたことにより、一般の人が簡単に
入手することができ、一般家庭でも常備していて、食品
や食器に付着させても安全衛生的に心配がなく、安心し
て手軽に利用しやすくすることができる。
【0014】
【実施例】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例を
示す食器洗浄装置の構成図である。図2は電解手段の斜
視図である。
【0015】図1において、20は食器洗浄装置の本
体、21は洗浄槽、22は食器を収納するかごで、23
は洗浄槽21の開口部に設けられた本体蓋である。24
は給水開閉弁である。25は漂白・除菌及び洗浄用の電
解水を生成する電解手段である。26は給水弁から供給
される水を直接洗浄槽21内に給水或いは電解手段25
を介して洗浄槽21に給水するための給水回路の切替え
を行う切替え弁である。27はフロート式の水位検知手
段で、給水弁25を開成することにより給水が行われる
が、水位検知手段27によって、その水位が検知されて
規定量が洗浄槽21に貯水される。28は洗浄槽21内
の下方側に配置された加熱用ヒータであり、洗浄水を加
熱する或いは食器を乾燥させる際に使用する。29は洗
浄水を循環させる循環ポンプ、30は洗浄槽21の下方
に配置された洗浄ノズルである。31は洗浄ポンプ29
の運転を制御する制御手段である。32は給水ホース、
33は排水ホースである。34は洗浄槽21に貯水した
水を器外に排出するための排水ポンプである。35は食
器を乾燥させる際に使用する送風機である。36は本体
正面に設けられた操作部である。
【0016】また図2において、25は電解槽であり、
陽極25aと陰極25bの少なくとも一対の電極を対向
して内設した、その一部或いは全体が透明の樹脂で構成
されたケーシング25cと、ケーシング25c上部に接
続されるように設けられた食塩の投入口25dと、投入
口25dを密閉する投入口蓋25eと、食塩の投入口2
5d近傍に設けられ投入した食塩を陽極25a及び陰極
25bで形成される電極間に導く投入ガイド25fと、
ケーシング25cの内部底面で陽極25a及び陰極25
cの下方側に設けられた溝部25gとで構成されてい
る。尚、陽極25a及び陰25bの端子部はケーシング
25cに対してインサート成型されると共に、ケーシン
グ25cの側面に端子部25hが突出するように設けら
れている。また端子部25hには両電極25a、25b
に電圧を印可して塩素イオンを含有する水を電気分解す
るための直流電源25iが設けられている。25jはケ
ーシング25c上部に設けられ、生成した電解水を洗浄
槽21内に噴霧或いはシャワー状態で電解水を供給する
ための吐出口で、25kは切替え弁26から給水される
水をケーシング内に流入させるための給水口である。
【0017】尚、図1及び図2において、投入口蓋25
eは本体20外部から、取り外し及び、装着が可能なよ
うに図示しているが、洗浄槽21内部から装着・脱着が
可能にしてもよい。
【0018】次に、動作・作用を説明する。最初に、電
解手段25のケーシング25c内が水で満たされた状態
で食塩の投入口25dの投入口蓋25eを開けて、所定
量の食塩を添加する。食塩はガイド25fによって陽極
25a及び陰極25bの間に流れ込み、ケーシング25
cの底部に設けた溝部25gに堆積する。投入された食
塩は短時間で溶解する。この食塩が溶解した水すなわち
食塩水は、塩素イオンを含有した水ということになる。
また食塩水は比重が重いため、ケーシング25cの溝部
25g近辺の下方側にそのまま溜まった状態になる。
【0019】その後、本体蓋23を開けて洗浄槽21内
の収納かご22に食器等をセットした後、本体蓋23を
閉じて本体前面の操作部36にある電源スイッチ(図示
せず)を押し、続いて運転コース選択ボタン(図示せ
ず)で食器に付着した汚れを洗浄する洗浄工程と、食器
を漂白除菌する漂白除菌工程とを同じ工程で行う「洗浄
漂白除菌コース」を選択し、運転スイッチ(図示せず)
を押すと機器本体の動作が開始する。
【0020】まず電解手段25において電解水を生成す
る電解運転が行われ、直流電源25iにより陽極25a
及び陰極25b間に電圧が印加され、電流が流れ所定時
間t1だけ電気分解が開始され、電解水が生成される。
尚、この際の電気分解は定電流制御で行われる。
【0021】電気分解の開始直後は、陽極25a、陰極
25bの大部分が水と接触しているため、水の電気分解
が優先的に起こり、陽極25a、陰極25bに水素と酸
素ガスを発生する。これらのガスは水よりも軽いので、
ケーシング25cの上部分に浮上する。このガスの移動
により、陽極25a、陰極25b間に上方向への水の流
れが発生する。そして、溝部25eに滞留している食塩
水は、ガスの浮上により発生した水の流れにより陽極2
5a、陰極25b間に吸い上げられ、ケーシング25c
内の水に拡散する。一般に塩素イオン濃度が高いほど次
亜塩素酸などの塩素化合物(以下、次亜塩素酸と呼ぶ)
の生成効率は高く、化式1の反応が起こりやすくなる。 (化式1) 2Cl−+2e−→Cl2↑ Cl2+OH−→HClO+Cl− Cl2+2OH−→ClO−+Cl−+H2O また、電気分解で次亜塩素酸を生成する場合、供給する
食塩量が次亜塩素酸の生成効率に大きく影響を与える。
すなわち、電解槽20cへの食塩供給量が多くなれば、
生成効率は高まり、ケーシング25c内の次亜塩素酸の
生成濃度は高くなり、食塩供給量が少ないと、次亜塩素
酸の生成濃度は低くなる。したがって所定の適量の食塩
を食塩の投入口25dより添加する。
【0022】さらに、陽極25a、陰極25b間に直流
電源25iから一定電流で一定時間の通電を行えば、毎
回ほぼ同濃度の次亜塩素酸が生成できる。すなわち、電
解水である次亜塩素酸の生成濃度は食塩の供給量と陽極
25a、陰極25b間への通電量により決定される。
【0023】この際、電解手段のケーシング25cはア
クリルなどの透明の樹脂で構成されているために、電気
分解動作時の状態がケーシング25cの外側より観察で
きる。つまり、ケーシング25c内の水位は勿論のこ
と、陽極25a及び陰極25bの表面状態を観察できる
ようになっており、電極表面の劣化状態までも判断でき
る。
【0024】また電解手段25での電解運転は、電解水
の水素イオン濃度pHが4〜9の範囲を逸脱しない条件
に設定されている。このことは、図3の電解水における
水素イオン濃度pHと有効塩素存在比を示すグラフから
わかるように、水素イオン濃度pHが4〜9の範囲であ
れば危険な塩素ガスはほとんど発生せず、安全に食器洗
浄および漂白、除菌を行うことができることになる。
【0025】電解水を生成する電解運転が終了したら、
生成した電解水が洗浄槽21内に移送される電解水供給
運転が行われる。最初に切替え弁26が電解槽25側と
給水開閉弁24が連通するように切替えられた後、給水
開閉弁24が開かれ、水道水が給水ホース32を介し
て、電解手段25の給水口25kからケーシング25c
内に所定量だけ流れ込む。もともとケーシング内には水
が満たされており、水道水がケーシング25cに流れ込
むことで、生成した電解水が吐出口25jから収納かご
に載置された食器等に対して、噴霧或いはシャワーの状
態で溢れ出る。その後、食器類にかかった電解水は洗浄
槽21内に流れ出る。この際電解水の濃度は徐々に希釈
されていることはいうまでもない。その後、洗浄槽21
内の水位が所定量に達すると水位検知手段27により、
給水完了の信号が制御装置31に送られ、給水開閉弁2
4を閉止させる。このようになれば、所定濃度に希釈さ
れた電解水が洗浄槽21内に供給されたことになる。こ
の場合、希釈された電解水の有効塩素濃度は50〜50
0ppmになるようにしている。この濃度は、茶渋やケ
チャップ、マヨネーズ、肉汁等各種の汚れに対して除菌
効果、漂白効果、洗浄効果の各実験を行った結果、有効
塩素濃度50〜500ppmの電解水で効果が認められ
た。
【0026】電解手段25から洗浄槽21へ電解水の供
給する電解水供給運転が終了すると、洗浄運転が行われ
る。すなわち洗浄ポンプ29が所定時間t3だけ動作
し、洗浄槽21の電解水が、洗浄ノズル30から食器に
噴射される。この洗浄運転により、食器等を洗浄・漂白
・除菌する。このように塩素イオンを含有する水を電気
分解することにより、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン等
を含む電解水が生成され、かつその電解水が漂白・除菌
・洗浄作用を有するので、食器に付着した汚れを洗浄す
る洗浄工程と、食器を漂白除菌する漂白除菌工程とを同
じ工程で行うことができる。その後、排水ポンプ34が
動作し、排水ホース33から洗浄に使用した電解水が機
器外部に排水される。
【0027】上記の洗浄運転が終了すると、すすぎ運転
が行われる。切替え弁26が洗浄槽21側と給水開閉弁
24が連通するように切替えられた後、給水開閉弁24
が開かれ、水道水が給水ホース32を介して、洗浄槽2
1内に流れ込む。その後、洗浄槽21内の水位が所定量
に達すると水位検知手段27により、給水完了の信号が
制御装置31に送られ、給水開閉弁24を閉止させる。
そして、洗浄ポンプ29が所定時間t4だけ動作する。
そして、洗浄ノズル30からすすぎ水を噴射することに
より、食器等をすすぐ。その後、排水ポンプ34が動作
し、排水ホース33からすすぎに使用した水が機器外部
に排水される。このすすぎ動作は少なくとも1回以上行
われる。
【0028】次にすすぎ運転が終了すると、加熱すすぎ
運転に移る。切替え弁26が洗浄槽21側と給水開閉弁
24が連通するように切替えられた状態で、給水開閉弁
24が開かれ、水道水が給水ホース32を介して、洗浄
槽21内に流れ込む。その後、洗浄槽21内の水位が所
定量に達すると水位検知手段27により、給水完了の信
号が制御装置31に送られ、給水開閉弁24を閉止させ
る。そして、加熱用ヒータ28がONされると共に、洗
浄ポンプ29が動作し、洗浄ノズル30からすすぎ水を
噴射することにより、食器等をすすぐ。すすぎ水の温度
は洗浄槽21の底部に取り付けたサーミスタ37により
検知しており、所定水温T1になった状態から、さらに
所定時間t5だけ洗浄ポンプが運転される。その後、排
水ポンプ34が動作し、排水ホース33から加熱すすぎ
に使用した水が機器外部に排水される。この加熱すすぎ
動作は1回だけ行われる。
【0029】洗浄運転及びすすぎ運転において加熱用ヒ
ータ28はOFF状態であったが、加熱すすぎ運転にお
いては、すすぎ水を加熱してすすぎ効果を高めると共
に、後の乾燥運転での乾燥時間を短縮するために加熱用
ヒータ28はON状態としている。
【0030】加熱すすぎ運転が終了すると、乾燥運転に
移る。最初に、送風機がONされると共に、加熱用ヒー
タ28が断続的にONされるようになる。この動作は所
定時間t6だけ継続され、自動的に停止して完了する。
【0031】上記した実施例は、電解手段25のケーシ
ング25cに食塩の投入口25dを設けるとともに、投
入口25dを密閉する蓋25eを備えたことにより、食
塩の投入口25dから食塩を投入することは勿論のこ
と、循環ポンプ29を動作させた際に投入口25dから
洗浄水が流入することを防止できる。つまり循環ポンプ
29動作中に電解水を生成することが可能になる。ま
た、投入口25dを食器洗浄装置の外部に設けることも
可能になり、食器を投入する蓋25eを開閉することな
く食塩を投入することができ、使い勝手が向上する。
【0032】また、投入口25d付近に投入用ガイド2
5fを設けたことにより、食塩投入時に電解槽のケーシ
ング25c内に設けた電極の陽極25a、陰極25b間
に確実に食塩が投入される。つまり、電極の陽極25
a、陰極25b間に投入された食塩は順次溶解し、塩素
イオンとなるとともに、電気分解時に生じる酸素・塩素
・水素等の気泡の上昇により生ずる電極の陽極25a、
陰極25b間の上昇流により、高濃度の塩素イオン水が
確実に電極の陽極25a、陰極25b間に移動すること
になり、漂白・除菌・洗浄に用いる電解水を生成する電
解効率が向上する。さらに所定濃度の電解水を生成する
時間の短時間化が図れる。
【0033】また、電解槽のケーシング25c内に設け
た電極の下方側に溝部25gを設けることにより、食塩
が溝部25gに入り込むとともに、高濃度の塩素イオン
が電極の下方側に多く保持することができる。よって、
電気分解時には常に塩素イオンが高濃度の水を電気分解
することができるうえ、生成する際に発生する水素や酸
素などのガスにより生じるきたいにより上昇流と、電極
の外側に生じる下降流とで起こる電解槽のケーシング2
5c内に設けた内の対流を生じやすくすることができ、
電解効率が向上する。
【0034】また、電解槽のケーシング25cの一部或
いは全部を透明度のある樹脂で構成したことにより、電
解槽のケーシング25c内部の状態をひとめ見て判断で
きる。よって、電解槽を分解することなくメンテナンス
などの方法を判断することができる。
【0035】また、図2に示した電解手段25は、塩素
イオンを含有する電解質を加えた水を電気分解する陽極
25aと陰極25bとの間を仕切る隔膜(図示せず)ま
たは隔壁(図示せず)のないいわゆる無隔膜の電解手段
である。このように隔膜が無いため構成が簡単かつ安価
にでき、しかも電気分解中に発生する危険な塩素ガスの
量が隔膜のあるいわゆる隔膜電解に比べて格段に少なく
安全に電解水を生成することができる。いわゆる隔膜電
解の場合、陽極a側の陽極室(図示せず)には、水素イ
オン濃度pH3以下の酸性水が生成され、危険な塩素ガ
スCl2を多く発生し、安全対策が必要になる。それに
比べて隔膜または隔壁のない無隔膜電解の場合は、水素
イオン濃度はpH7前後程度であり、ほとんど塩素ガス
Cl2は発生しないため安全である。(図3参照)ま
た、塩素イオンを含有する水を電気分解した電解水によ
り食器に付着した汚れを洗浄する洗浄工程と、食器を漂
白除菌する漂白除菌工程とを同じ工程で行う洗浄漂白除
菌コースを備え、塩素イオンを含有する水を電気分解す
ることにより、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン等を含む
電解水が生成され、かつその電解水が漂白・除菌・洗浄
作用を有するので、食器に付着した汚れを洗浄する洗浄
工程と、食器を漂白除菌する漂白除菌工程とを同じ工程
で行うことができ、水資源や電気エネルギの無駄が少な
く、短時間に効率よく洗浄ができる。
【0036】また、上記の本実施例の説明においては、
電解手段25で電解水を生成した後に切替え弁26およ
び給水開閉弁24を作動し、給水ホース32からの水道
水で電解手段25のケーシング25cに生成された電解
水を洗浄槽21に押し出して供給するとともに、そのま
ま水道水も電解手段25のケーシング25cを経て洗浄
槽21に供給し、水位検知手段27によって洗浄槽21
内の水位が所定量に達したことを検知して給水開閉弁2
4を閉止させ、その後に循環ポンプ29を作動させて洗
浄漂白除菌運転をする説明をした。この場合、加熱用ヒ
ータ28で循環する希釈電解水を加熱しないで、常温の
まま洗浄しても洗浄・漂白・除菌の効果が得られる。こ
れが塩素イオンを含有する水を電気分解した電解水によ
る洗浄の特長の一つでもある。常温のままでよいという
ことは、加熱用ヒータ28で水を加熱して湯にする電気
エネルギーも時間も不要なわけで、電気エネルギーの節
約および時間短縮できる効果を得ることになる。
【0037】また、油汚れの多いときには上記の「常温
コース」ではなく「お湯コース」や「高温コース」を選
択することができる。「お湯コース」は45℃で、「高
温コース」は60〜80℃である。「お湯コース」およ
び「高温コース」の場合、電解手段25で電解水を生成
中に、切替え弁26および給水開閉弁24を作動し、給
水ホース32からの水道水で図1の白矢印で示したよう
に洗浄槽21に水道水を供給し、その水道水を循環ポン
プ29で循環しながら過熱用ヒータ28で加熱するよう
にしてある。すなわち、洗浄槽21に溜めた水道水を循
環ポンプ29で加圧して洗浄ノズル30から食器に噴流
を噴出しつつ循環させながら、過熱用ヒータ28で加温
し、電解手段25で電解水が生成され次第その電解水を
洗浄槽21に供給することになる。このように電解手段
25で電解水を生成中に水道水を加温することで、運転
開始から終了までの全体時間を短くすることができる。
つまり、食器の洗浄除菌をする電解水の温度を、常温ま
たは高温のいずれかのコースを選択できるようにしたこ
とにより、食器の汚れの種類たとえば油汚れの多少に応
じてコース選択することで、より電気エネルギの無駄が
少なく、効率よく洗浄することができる。
【0038】また、「高温コース」の場合、洗浄槽21
に溜めた水道水を循環ポンプ29で加圧して洗浄ノズル
30から食器に噴流を噴出しつつ循環させながら、過熱
用ヒータ28で加温していても、電解手段25で電解水
が生成できた時点で、上記循環している水道水がまだ6
0〜80℃に達していない場合もある。この場合、60
〜80℃に達していなくても生成された電解水を洗浄槽
21に供給し、洗浄・漂白・除菌工程となる。すなわち
生成した電解水と循環加温されつつある水道水とが混合
された電解水は、そのまま循環ポンプ29で加圧して洗
浄ノズル30から食器に噴流を噴出しつつ循環させなが
ら、過熱用ヒータ28でさらに加熱され60〜80℃に
達することになる。このように高温コースは、食器の洗
浄除菌工程中に電解水を加熱する構成としたことによ
り、電解水が高温に到達するまでの間にも食器の漂白・
除菌・洗浄作用が進行でき、運転開始から終了までの全
体時間を短くすることができる。
【0039】また、高温コースの電解水の温度を60〜
80℃としたことにより、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオ
ン等を含む電解水による除菌作用と合わせてO−157
などの細菌に対して高温殺菌効果を得ることができる。
また、油汚れに対して洗浄効果を向上できる。
【0040】また、前述した「洗浄漂白除菌コース」と
は別に、電解水による洗浄漂白除菌の工程の前に水道水
によるすすぎ洗浄および排水をするいわゆる予備洗浄工
程のある「予備洗浄漂白除菌コース」を選択することも
できる。これは、水道水で予備洗浄することにより、食
器に付着している特に有機物汚れの残存量を減少させて
から、塩素イオンを含有する水を電気分解した電解水で
洗浄するので、有機物汚れを分解するのに消費する次亜
塩素酸や次亜塩素酸イオン等を含む電解水の量をより少
なくすることができる。したがって、電解水生成に要す
る時間を短縮できたり、電解手段25を小型にすること
ができる。
【0041】また、電解質を食塩としたことにより、一
般の人が簡単に入手することができ、一般家庭でも常備
していて、食品や食器に付着させても安全衛生的に心配
がなく、安心して手軽に利用しやすくすることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜8に記載の発
明によれば、塩素イオンを含有する水を電気分解した電
解水により食器に付着した汚れを洗浄する洗浄工程と、
食器を漂白除菌する漂白除菌工程とを同じ工程で行う洗
浄漂白除菌コースを備え、塩素イオンを含有する水を電
気分解することにより、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン
等を含む電解水が生成され、かつその電解水が漂白・除
菌・洗浄作用を有するので、食器に付着した汚れを洗浄
する洗浄工程と、食器を漂白除菌する漂白除菌工程とを
同じ工程で行うことができ、水資源や電気エネルギの無
駄が少なく、短時間に効率よく洗浄ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す食器洗浄装置の構成図
【図2】本発明の実施例1を示す電解手段の斜視図
【図3】電解水における水素イオン濃度pHと有効塩素
存在比を示す説明図
【図4】従来例を示す電解装置の模式図
【符号の説明】
20 本体 21 洗浄槽 23 本体蓋 24 給水開閉弁 25 電解手段 25a 陽極 25b 陰極 25c ケーシング 25d 食塩の投入口 25e 投入口蓋 25f ガイド 25g 溝部 25h 端子部 25i 直流電源 25j 吐出口 25k 給水口 26 切替え弁 27 水位検知手段 28 加熱用ヒータ 29 循環ポンプ 30 洗浄ノズル 31 制御手段 32 給水ホース 33 排水ホース 34 排水ポンプ 35 送風機 36 操作部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/46 C02F 1/46 Z (72)発明者 河合 祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B082 DA02 4C058 AA06 BB03 BB07 EE26 JJ07 JJ26 4D061 DA03 DB01 DB07 DB09 EA02 EB02 EB04 EB14 EB19 EB37 EB39 ED13 FA01 GA12 GA18 GC12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器に付着した汚れを洗浄する食器洗浄
    装置であって、塩素イオンを含有する水を電気分解した
    電解水により食器に付着した汚れを洗浄する洗浄工程
    と、食器を漂白除菌する漂白除菌工程とを同じ工程で行
    う洗浄漂白除菌コースとを備えた食器洗浄装置。
  2. 【請求項2】 食器に付着した汚れを洗浄する食器洗浄
    装置であって、水道水で予備洗浄した後、塩素イオンを
    含有する水を電気分解した電解水により食器に付着した
    汚れを洗浄する洗浄工程と、食器を除菌する除菌工程と
    を同じ工程で行う洗浄除菌コースとを備えた食器洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 食器の洗浄除菌をする電解水は、残留塩
    素を有し水素イオン濃度pHが4〜9とした請求項1ま
    たは2に記載の食器洗浄装置。
  4. 【請求項4】 食器の洗浄除菌をする電解水は、常温コ
    ースと高温コースを選択できる請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の食器洗浄装置。
  5. 【請求項5】 高温コースの電解水の温度は、60〜8
    0℃とした請求項4に記載の食器洗浄装置。
  6. 【請求項6】 高温コースは、食器の洗浄除菌工程中に
    電解水を加熱する構成とした請求項5に記載の食器洗浄
    装置。
  7. 【請求項7】 電解水は、塩素イオンを含有する電解質
    を加えた水を電気分解する陽極と陰極との間を仕切る隔
    膜または隔壁のない無隔膜電解により生成する請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の食器洗浄装置。
  8. 【請求項8】 電解質は、食塩とした請求項7に記載の
    食器洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114468905A (zh) * 2020-10-23 2022-05-13 珠海格力电器股份有限公司 一种洗碗机、洗碗机控制方法、装置及可读存储介质

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