JP2003052605A - 食器類洗浄装置 - Google Patents

食器類洗浄装置

Info

Publication number
JP2003052605A
JP2003052605A JP2001242511A JP2001242511A JP2003052605A JP 2003052605 A JP2003052605 A JP 2003052605A JP 2001242511 A JP2001242511 A JP 2001242511A JP 2001242511 A JP2001242511 A JP 2001242511A JP 2003052605 A JP2003052605 A JP 2003052605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
cleaning
electrolysis
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001242511A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Oshima
功治 大島
Shuji Nishiyama
修二 西山
Aiko Mitsu
愛子 三津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2001242511A priority Critical patent/JP2003052605A/ja
Publication of JP2003052605A publication Critical patent/JP2003052605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで構成が簡単な電解槽を有する衛
生的な食器類洗浄装置を提供する。 【解決手段】 食器を収納する洗浄槽と、この洗浄槽の
下方に設けられ外部から供給された洗浄水を溜める洗浄
水貯留部と、この洗浄水貯留部に溜まった洗浄水を洗浄
槽に設けられたノズルから噴射する洗浄ポンプとを設
け、前記洗浄水を循環させながら洗浄動作を行う食器類
洗浄装置において、前記洗浄ポンプと前記ノズルとを結
ぶ循環流路に少なくとも一対の電極を有する電解手段を
備え、更に、前記洗浄ポンプから送出した洗浄水を一対
の電極間を通過する水とそれ以外の水に分岐させた状態
で電気分解した後に混合して前記ノズルから噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食器類洗浄装置に係
り、特に食器類の洗浄効果の高い洗浄方法に関する
【0002】
【従来の技術】通常、食器類洗浄装置においては洗浄槽
に食器類を収納し該洗浄槽に水道水またはお湯を導入
し、ポンプにより洗浄槽底部の水を洗浄ノズルへ圧送
し、食器類に洗浄水を勢いよく噴射することにより食器
類に付着していた汚れを除去する。汚れた水は外部へ排
出される。これらの洗浄工程を数回行い、食器類の清浄
化を行う構成となっている。特開平10−94507号
には水道水からの給水管に電解槽を設け電気分解された
アルカリ水もしくは酸性水を選択的に洗浄槽に供給し、
使用者の選択に基づき汚れの種類に応じて洗浄水を選択
可能な洗浄方法が開示されている。また、食器類洗浄装
置の循環経路中に電極を設け、食塩を入れた洗浄水を電
解することにより次亜塩素酸を多く含む洗浄水により食
器を洗浄する方法が特開平5−137689号に記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常電気分解を行う場
合、水道水または水道水からなる洗浄水のように比較的
電気伝導度が低く、かつ地域により電気伝導度が異なる
水では、食塩等の電解物質を添加し電気伝導度を高める
こと、及び電気伝導度を安定化することが行われる。し
かし特開平10−94507号に記載されているように
水道管から洗浄槽への給水管に電解槽を設ける構成で
は、例えば電解物質として食塩を用いた場合、所定濃度
の食塩水を生成し電解槽に通水するために複雑な機構が
必要となり実用的ではない欠点を有していた。
【0004】また、上記特開平5−137689号では
食器類洗浄装置の循環経路中に電極を設け食塩を入れた
洗浄水を電解し次亜塩素酸洗浄水を得るが、電極の位置
は循環経路における洗浄ポンプの上流側の洗浄水貯留部
であり、電解された水が全てノズルから噴射されずに、
貯留部に還流してしまうという問題があった。また、電
気分解時に電極から気泡が発生するため、気泡がポンプ
に巻き込まれ、ポンプの噴射力が下がるため洗浄力が落
ちるという問題もあった。また、次亜塩素酸水を得て洗
浄することのみ記載されており、電極表面の汚れを防止
し、常に安定した電気分解を行う方法や、大量の洗浄水
を効率良く電気分解する方法など、実際に実施する場合
に必要なことが記載されていなかった。本発明の目的
は、上記課題を解決しコンパクトで構成が簡単な電解槽
を有する衛生的な食器類洗浄装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記目
的を達成するために請求項1記載の発明は、食器を収納
する洗浄槽と、この洗浄槽の下方に設けられ外部から供
給された洗浄水を溜める洗浄水貯留部と、この洗浄水貯
留部に溜まった洗浄水を洗浄槽に設けられたノズルから
噴射する洗浄ポンプとを設け、前記洗浄水を循環させな
がら洗浄動作を行う食器類洗浄装置において、前記洗浄
ポンプと前記ノズルとを結ぶ循環流路に少なくとも一対
の電極を有する電解手段を備え、更に、前記洗浄ポンプ
から送出した洗浄水を一対の電極間を通過する水とそれ
以外の水に分岐させた状態で電気分解した後に混合して
前記ノズルから噴射することを特徴とする。
【0006】本発明に基づく食器類洗浄装置において
は、洗浄ポンプとノズルとを結ぶ循環流路に電解手段を
設けている為、電解手段によって生成された洗浄水を全
てノズルから噴射させて洗浄に寄与することが可能とな
る。また、洗浄ポンプの下流側に電解手段を設ける場
合、洗浄ポンプから送出した洗浄水の全量が電極間を通
過する構成としてしまうと洗浄水の流速が大きく、その
ため電解効率が低くなってしまうが、本発明のように洗
浄ポンプから送出した洗浄水を一対の電極間を通過する
水とそれ以外の水に分岐すれば、電極間を通過する洗浄
水の流速が大きくなってしまうことが防止でき、電解効
率を上げることができるため電解手段をコンパクトに構
成することができ、可及的に食器類洗浄装置自体をコン
パクトに構成することができる。
【0007】また、請求項2記載の発明は、食器を収納
する洗浄槽と、この洗浄槽の下方に設けられ外部から供
給された洗浄水を溜める洗浄水貯留部と、この洗浄水貯
留部に溜まった洗浄水を洗浄槽に設けられたノズルから
噴射する洗浄ポンプとを設け、前記洗浄水を循環させな
がら洗浄動作を行う食器類洗浄装置において、前記洗浄
ポンプと前記ノズルとを結ぶ循環流路に少なくとも一対
の電極を有する電解手段を備え、更に、前記洗浄ポンプ
から送出した洗浄水を電解手段を通過する水とそれ以外
の水に分岐させ、それぞれの水を異なるノズルから噴射
することを特徴とする。
【0008】本発明によれば、電解手段通過後の水は次
亜塩素酸濃度が高くなるため、ノズルにより異なる濃度
の次亜塩素酸水を噴射することができる。
【0009】また、請求項3記載の発明は、食器を収納
する洗浄槽と、この洗浄槽の下方に設けられ外部から供
給された洗浄水を溜める洗浄水貯留部と、この洗浄水貯
留部に溜まった洗浄水を洗浄槽に設けられたノズルから
噴射する洗浄ポンプとを設け、前記洗浄水を循環させな
がら洗浄動作を行う食器類洗浄装置において、前記洗浄
ポンプと前記ノズルとを結ぶ循環流路に少なくとも一対
の電極を有する電解手段を備え、更に、前記電解手段通
過後の水をアルカリ水と酸性水に分画することを特徴と
する。
【0010】電解手段通過後の水が陰極水と陽極水に分
画されるため、次亜塩素酸水だけでなくアルカリ水、酸
性水も得ることが可能となる。
【0011】また、請求項4記載の発明は、前記アルカ
リ水と、前記酸性水の出口側が両方とも、洗浄水を噴射
するノズルに達する構成としたことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、捨て水なしでアルカリ水
と酸性水共に食器の洗浄に利用することができ、高い洗
浄性を実現することができる。また、酸性水には洗浄性
を上げるだけでなく、殺菌力もあるため、洗浄と殺菌を
同時に行うことができ、さらに食器上に析出した炭酸カ
ルシウムを除去したり、付着するのを防いだりすること
もできる。
【0013】また、請求項5記載の発明は、前記アルカ
リ水と、前記酸性水の出口側のどちらか一方が、洗浄水
を噴射するノズルに達する構成としたことを特徴とする
特徴とする。
【0014】本発明によれば、アルカリ水を洗浄に用い
ている場合、酸性水を別のことに利用することができ、
酸性水を洗浄に用いている場合は、アルカリ水を別のこ
とに用いることができる。
【0015】また、請求項6記載の発明は、食器を洗浄
する洗浄水を加熱するヒーターと前記洗浄水が貯まる洗
浄水貯留部を有し、前記ヒーターは前記洗浄水貯留部に
設置され、分画された前記酸性水が前記ヒーターにかか
りながら前記洗浄水貯留部に貯まる構成としたことを特
徴とする。
【0016】本発明によれば、アルカリ水を洗浄に用い
ている時は生成した酸性水を洗浄水貯留部の他の水と混
ざりきる前にヒーター上にかかるため、ヒーターへの炭
酸カルシウムの析出を防止することができる。
【0017】また、請求項7記載の発明は、食器を収納
する洗浄槽と、前記洗浄槽内に前記洗浄水が貯まる洗浄
水貯留部と、洗浄水を食器に噴射する洗浄ポンプと、前
記洗浄水が循環する循環流路に電解装置を有し、前記洗
浄水を循環させながら洗浄動作を行う食器類洗浄装置に
おいて、前記電解装置は少なくとも一対の電極を有し、
前記洗浄水の電気分解時は、食器を洗浄する洗浄水の循
環流量を制限する流量制御手段を設けたことを特徴とす
る。
【0018】本発明によれば、pHや次亜塩素酸濃度を
制御することができ、さらに電力を必要とする電気分解
時に流量を制限することで総電力が上がりすぎるのを防
止することができる。
【0019】また、請求項8記載の発明は、前記洗浄槽
を囲む壁面であって前記ノズルから噴射される洗浄水が
掛かる位置に、無機塩を収納するポケットを設けたこと
を特徴とする。
【0020】本発明によれば、電気的な制御法を用いる
ことなく、無機塩を洗浄水に溶解させることができる。
【0021】また、請求項9記載の発明は、前記電極に
印可する電圧の極性が逆転可能であることを特徴とす
る。
【0022】本発明によれば、水を置換することなしに
アルカリ水と酸性水を交互に利用することができ、高い
洗浄性と共に、節水や洗浄時間の短縮等を実現すること
が可能となる。さらに電極への炭酸カルシウムの析出を
防止することができる。
【0023】また、請求項10記載の発明は、前記電解
装置内の電極間の抵抗値が規定範囲外になると通電を行
わないように制御することを特徴とする。
【0024】本発明によれば、無駄な電気分解を防止す
ることができるため、ランニングコストの削減に繋が
る。また、電気分解時に異常な問題が発生した際通電を
止めることにより、危険を防止することが可能となる。
【0025】また、請求項11記載の発明は、前記電解
装置内の電極間の抵抗値が規定値以上に達した場合利用
者に報知する報知手段を設けたことを特徴とする。
【0026】利用者が電気分解が正常に動作してないこ
とを知ることができ、その内容によって適切に処置する
ことが可能となる。また、利用者が電極に手を触れるな
どすることなど危険を防止することができる。
【0027】また、請求項12記載の発明は、前記電解
装置内の電極間の抵抗値を記録するメモリを有し、該メ
モリに記録された前回洗浄時の抵抗値と今回洗浄時の抵
抗値とを比較し、電極の洗浄時期を利用者に報知する報
知手段を設けたことを特徴とする。
【0028】電極の洗浄時期を利用者が正確に知ること
ができるため、無駄に利用者が電極の洗浄を行ったり、
電極が汚れたまま放置することを防止することができ
る。
【0029】また、請求項13記載の発明は、前記電解
装置内の電極間の抵抗値を記録するメモリを有し、該メ
モリに記録された前回洗浄時の抵抗値と今回洗浄時の抵
抗値とを比較し、食塩の添加を利用者に報知する報知手
段を設けたことを特徴とする。
【0030】利用者が食塩を入れ忘れた場合に、そのこ
とを知ることができ、食塩を入れずに洗浄することによ
る洗浄性の低下を防止することができる。
【0031】また、請求項14記載の発明は、前記電解
装置内の電極間の抵抗値を記録するメモリを有し、該メ
モリに記録された前回洗浄時の抵抗値と今回洗浄時の抵
抗値とを比較し、通常の電解とは異なる通電を行うリフ
レッシュ電解を行うことを特徴とする。
【0032】電極に汚れが多く付着した際に利用者が洗
浄しなくても、自動的に電気分解により洗浄を行ってく
れるため、利用者の手間を省くことができる。また、適
切な洗浄時期を判断してくれる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第一の実施の形態
を、添付図面により詳細に説明する。図1において1は
洗浄槽で、2は食器を洗浄する洗浄水を洗浄槽1に供給
する給水管であり、3は給水を開閉する給水弁、4は食
器を洗浄する洗浄水を噴射するノズルであり、噴射口5
を設けている。また6は洗浄水を循環する洗浄水供給手
段である洗浄ポンプであり、7は洗浄水を排水する排水
ポンプである。8は洗浄槽の水が貯まっている洗浄水貯
水部であり、9は洗浄槽貯水部に貯まった水を電気分解
することにより酸性水およびアルカリ水を生成する電解
槽である。10は電極の制御を行う制御部、11は電解
槽9と電解制御部10を接続するハーネスである。12
は洗浄水を加熱するヒーター、13はフィルター兼用カ
バー、20は食器を収納する籠、30は食器である。
【0034】本実施形態の動作の説明を行う。使用者は
食器30を食器籠20に載せ洗浄槽1内にセットした
後、無機塩として塩化ナトリウム(塩)を食器類洗浄装
置内にセットする。この塩をセットする塩添加機構につ
いては後ほど詳細に説明を行う。図示されていないない
運転開始ボタンを使用者が押すと、給水弁が開き水道水
または水道水を加熱した温水が吐水口2から洗浄槽1に
供給され洗浄水貯水部8に洗浄水が貯水される。所定量
の洗浄水が洗浄槽に貯まった後、洗浄ポンプ6が駆動さ
れ洗浄水がノズル4の噴射口5より食器類へ噴射され食
器類の洗浄を行なう。それとともに洗浄水が当たること
によりセットされた塩が洗浄水中に溶解し、この洗浄工
程中に電解槽に通電を行い、生成した次亜塩素酸水を用
いて洗浄を行う。一定時間食器類の洗浄を行った後、洗
浄ポンプ6を停止し、排水ポンプ7を駆動し汚れた洗浄
水の排水を行い、第一回の洗浄工程を終了する。二回目
以降の洗浄工程でも同様の動作を行い、食器類の洗浄シ
ーケンスが終了し、次に食器類の乾燥シーケンスを実施
し、洗浄サイクルが完了する。このように洗浄槽内の洗
浄水循環流路に電解槽を設けることで、無機塩として塩
化ナトリウムを添加した場合には、次亜塩素酸水を生成
しながら食器の洗浄を行うことができる。電解装置への
通電に関しては後で詳細に記述する。
【0035】次に電解槽9の構成について説明を行う。
図2は電解槽9の構成例の一つであり、図3は図2のA
−B面における断面図であり、50は電極、51、52
は流路である。電極50間に制御部10から直流電圧が
印可され電気分解を行う。。一般に電気分解時の反応量
は電極間を流れる電流値に主に依存するが、種々の実験
を行った結果、電極近傍での流れの状態にも深く依存す
ることが分かってきた。特に流量に大きく依存し、同量
の電解水を生成する際、少量の水を電解し、その後水で
希釈する方法の方が、多量の水をすべて電解する方法よ
りも電解効率が良いことが分かった。そのため、電解槽
9の構成は、循環水の一部が電極9により作られた流路
を通過し、残りは電極間を通過せずバイパスされた流路
52を通る構造となっている。流路51を通る循環水は
電極を通過すると初めて流路52を通る循環水と混合
し、希釈される。この結果、全ての循環水を同一流路に
流すよりも効率よく次亜塩素酸を生成することが可能と
なった。また、バイパス構造は一本の中空配管の中に電
極を対向して設け、一部が電極間を通過する構成として
も良いし、図4のように別に流路を分岐させるバイパス
管60を設けた構成としても良い。
【0036】次に塩化ナトリウム水を電気分解すること
により次亜塩素酸が発生する理由について化学反応式を
用いて詳細に説明する。通常の水の電気分解では陽極側
で(1)式のような反応が起こり、陽極側では塩素イオ
ンが塩素ガスとなって発生する。発生した塩素ガスは水
に溶解して次亜塩素酸イオンとなる。 2Cl→Cl+2e…(1) 陰極側では、(2)式のような反応が起こり、水素ガス
が生成するととも徐々にアルカリ性となる。 2HO+2e→H+2OH …(2) この陽極水および陰極水を混合することによりややアル
カリの次亜塩素酸水が生成する。この次亜塩素酸水には
酸化力が有り、食器表面の有機物汚れを酸化分解し低分
子化することによりより、水への溶解性を高め洗浄しや
すくすると共に、洗浄水がややアルカリ性となるため、
洗浄水の表面張力が下がり、汚れへの浸透性が良くな
り、洗浄性が向上する。さらに次亜塩素酸水は脱臭効果
があり、洗剤を用いない洗浄においても生臭さなどを防
止することができる。
【0037】次に実際に洗浄水に食塩を添加して電解を
しながら洗浄を行った結果を図5に示す。付着させた汚
れの種類はタンパク汚れの代表として全卵、でんぷん汚
れの代表としてご飯、油汚れの代表としてラードを用
い、総合汚れはBL規格に基づく食品汚れを用いた。実
験は、スライドグラス上に汚れを塗り、食器類洗浄装置
を用いて水道水、次亜塩素酸水(食塩水電解水)、洗剤
それぞれに対して洗浄を行い、洗浄後のサンプルの光沢
度により洗浄性を評価した。また、全卵、ご飯、ラード
の試験よりも総合汚れはBL規格に基づくため汚れの負
荷量が多くなっている。次亜塩素酸水による洗浄試験方
法は、食器類洗浄装置に給水後、食塩5gを投入し、洗
浄開始とともに電解を開始し、洗浄終了とともに電解を
停止した。その結果、でんぷんに対して次亜塩素酸水の
大きな効果は見られなかったが、タンパク、油脂に関し
ては大きな効果が得られ、特にタンパク汚れ、油脂汚れ
に関しては洗剤と同等レベルの洗浄効果が得られた。ま
た、総合汚れについても水よりも洗浄性が高いという結
果が得られた。
【0038】次に第一の実施の形態の電気分解を行うタ
イミングについて説明を行う。複数回の洗浄工程のどこ
で電気分解を実施するかであるが、1回目の洗浄工程に
おいてのみ電気分解を行うと、汚れの負荷量が大きいた
め、次亜塩素酸が洗浄水中の有機物と反応し濃度が下が
ってしまうため、食器表面の汚れに作用する次亜塩素酸
量が低下してしまう。実際に、図6に食塩5g加え、汚
れのない条件で食器類洗浄装置を実際に動かしながら電
解した際の次亜塩素酸濃度変化と、図5に示された検討
後の次亜塩素酸濃度を調べた結果を示した。その結果、
汚れ負荷量が最も多い総合汚れでは次亜塩素酸濃度がほ
とんど増加しないのに対し、汚れ負荷の無い水道水では
15分で40ppmまで増加し、また、その間の汚れ負
荷量であるタンパク汚れ、でんぷん汚れではその中間程
度の濃度増加曲線になった。実際食器類洗浄装置を利用
する場合汚れ負荷量は総合汚れレベルであると想定する
ことができるため、2回目以降の洗浄において電解し、
水中の汚れ量が少なくなったところで次亜塩素酸を生成
するのが、次亜塩素酸が有効に利用され効果的であるこ
とが分かる。
【0039】次に、第一の実施の形態の食塩を添加する
機構である食塩ポケットの構成について説明する。前述
したように次亜塩素酸水を洗浄に用いる場合二回目以降
の洗浄に用いることが望ましいが、洗剤を使用する通常
の食器類洗浄装置ではポケットに投入された洗剤が一回
目の洗浄時に洗浄水の噴射により洗浄水中に溶解し、二
回目以降の洗浄時にポケットには洗剤残りがないような
構成となっている。そのためそのような構成のポケット
に食塩を投入しても、二回目以降の洗浄で、食塩の残存
はなく電気分解により洗浄に十分な次亜塩素酸が得られ
ない。しかし、電気的な制御法を用いることにより二回
目以降の洗浄に食塩を添加するには、構成が複雑にな
り、コストが高くなる問題がある。
【0040】そこで、ポケットの位置や構成を工夫する
ことにより二回目以降の洗浄時に食塩が残存するような
構成とした。図7は本食器類洗浄装置の外観斜視図であ
り、200、201、202は食塩塩添加ポケットであ
る。ポケットにセットされた塩化ナトリウムは、洗浄を
開始しノズルから噴射された洗浄水がポケット内の塩化
ナトリウムに当たることにより洗浄水中に溶解する。そ
の溶解速度はポケットの位置やポケット形状により変え
ることが可能である。図7にポケットの位置を高さ方向
に変えた場合、時間に対する洗浄水の塩化ナトリウム濃
度は図9に示すような経時変化を示す。つまり、ポケッ
ト200の場合1回目の洗浄時にほとんどすべての食塩
が溶解してしまい、ポケット201の場合、一回目で溶
解しきれなかった食塩が二回目の洗浄時にも溶解するた
め1回目と2回目の洗浄時に規定濃度である400pp
m以上の食塩水を得ることができ、ポケット202の場
合、1回目から3回目の洗浄時に規定濃度である400
ppm以上の食塩水を得ることができた。以上のように
第二の無機塩添加装置の構成によれば、モータ、弁、ア
クチュエータ等の電気的な制御によらずに簡単な機構
で、各洗浄工程中の無機塩溶解濃度をコントロールする
ことが可能となり、より効率的な洗浄を低コストでかつ
簡単な機構で実現することが可能となる。また、ポケッ
トの数は一つに限定されることは無く、ポケット20
0、201、202すべての位置に設置することで1回
目から3回目まで規定濃度よりさらに高い濃度を得るこ
ともできる。さらに、ポケットの位置だけでなくポケッ
ト上部にひさし状のカバーを設け、ポケット上部の開口
面積、開口方向を変えることによっても塩化ナトリウム
の溶解速度を変えることが可能である。
【0041】また、種々の検討を行った結果次亜塩素酸
水洗浄時に洗浄効果を得るためには、次亜塩素酸濃度が
10ppm以上必要であることが分かった。また、次亜
塩素酸濃度は電解開始から時間経過と共に増加するが、
洗浄時間15分の時点で次亜塩素酸濃度10ppm以上
を得るためには、食塩濃度が約400ppm程度必要で
あることが分かった。そのため、ここでは規定濃度を4
00ppmとした。
【0042】また、ここでは洗剤を入れずに洗浄を行っ
ているが、洗剤と併用をすることももちろん可能であ
る。図8は食塩添加ポケットとともに洗剤添加ポケット
を設けた食器類洗浄装置の外観傾斜視図であり、300
は洗剤添加ポケット、301は食塩添加ポケットであ
る。利用者は300に洗剤を、301に食塩を添加し、
運転開始ボタンを押すことにより洗浄をスタートする。
洗浄が開始すると、ノズルから噴射された洗浄水がポケ
ット300内の洗剤と、ポケット301内の食塩に当た
り、洗浄水中に溶解する。この時、洗剤は十分なすすぎ
が必要であるため、洗剤添加ポケット300をより下方
に設け、1回目の洗浄の最初のうちにすべて溶けきる構
成とするのが望ましい。また、食塩は食器に残存しても
害はなく、次亜塩素酸も乾燥工程で飛んでしまうため、
十分なすすぎは必要とせず、2回目以降の洗浄に次亜塩
素酸を使用できる。また、洗剤洗浄時には発泡するため
洗剤濃度が濃い状態での電気分解は電極間に泡が入るこ
とにより、電極間抵抗が高くなったり、電極間への通水
を泡が妨げる等により電解効率が低下してしまうことが
考えられるため、2回目以降の洗浄工程で次亜塩素酸を
使用することが望ましい。そこで食塩添加ポケット30
1はより上方に設け、1回目の洗浄終了時にもポケット
内に食塩が残存する構成とするのが望ましい。この結
果、洗浄工程に応じて洗剤と次亜塩素酸を併用すること
で、洗剤でより洗浄力を高めることができ、かつ洗剤だ
けでは落ちきれない強固なご飯汚れや口紅、茶渋等を洗
浄することができ、より洗い上がりをよくすることが可
能である。
【0043】次に第一の実施の形態の制御部および制御
フローについて詳細に説明する。図10において、71
は報知手段、72は抵抗値を記録するメモリM、73、
74は洗浄時間をカウントするカウンタであり、70は
72に記録された情報や、カウンタからの情報により、
報知手段や、電解のON、OFFあるいは電流量などを
制御するマイコンである。
【0044】複数回の洗浄工程の1回目の洗浄工程にお
ける制御フローについての図12のフローチャートを用
いて詳細に説明する。最初に通常の洗浄モードについて
説明する。利用者が食塩などの無機塩をポケット100
にセットし(S2)、通常の洗浄モードを選択(S1)
後、運転開始ボタンを押すと、洗浄時間をカウントする
カウンタがスタート(S3)し、ポンプ作動が開始し
(S4)、複数回ある洗浄工程の1回目の洗浄が開始さ
れる。そして、ポンプ作動開始後すぐに抵抗値チェック
ルーチンの工程となる(S5)。
【0045】ここで抵抗値チェックルーチンについて図
13のフローチャートを用いて詳細に説明する。最初に
既定値の電流を流し、その時の抵抗値をモニタリング
し、その抵抗値をメモリMに記録する(S6−2)。こ
の時n回目の洗浄のs回目の洗浄工程をMnsとする。
記録された抵抗値が規定範囲内である場合、つまりMm
in<Mns<M0である場合には、電解が問題なく進
行していることを示しているため、高抵抗フラッグof
fとなり、電解動作が開始する(S6−4)。しかし前
記抵抗値が規定範囲外である場合は、電解になんらかの
問題が生じていることを示しており、さらにMns<M
minである場合は、抵抗が低すぎるという問題が起き
ているため、低抵抗フラッグがonとなり電解動作が停
止する。また、利用者に電極に問題が生じたことを報知
する報知手段が作動する(S6−6)。また前記抵抗値
が、規定範囲外であり、かつMns>M0である場合は
抵抗が高すぎるという問題が起きているため、高抵抗フ
ラッグがonされ、電解が停止する(S6−7)。但
し、高抵抗フラッグは抵抗値が既定値以上である場合1
が立ち上がり、onされ、既定値以下である場合0が立
ち上がりoffされる。また、洗浄開始時の高抵抗フラ
ッグ、低抵抗フラッグの初期値は常に0としている。ま
た、電解動作については後で詳細に記述する。
【0046】前記抵抗値チェックの結果高抵抗フラッグ
に1が立っている場合で(S6)、今回洗浄時の抵抗値
が前回抵抗値の規定倍より大きい場合、つまりMn1>
M(n−1)1*aの場合は(S7No)、食塩の入れ忘
れであると判断することができ、利用者に食塩を添加す
ることを指示する食塩添加報知手段(S8)が作動す
る。また、高抵抗フラッグに1が立っている場合で(S
6)、今回洗浄時の抵抗値が前回洗浄時の抵抗の規定倍
より小さい場合、つまりMn1<M(n−1)1*aで
ある場合は(S7Yes)、電極が汚れていると判断する
ことができ、電極を洗浄することを利用者に指示する、
電極洗浄報知手段が作動する(S9)する。食塩添加報
知手段と電極洗浄報知手段作動後は、電気分解をせずに
抵抗値チェックを続け(S10)、カウンタがタイムア
ップするまで(S11)洗浄を続けることが望ましい
が、報知手段作動後運転を停止することも可能である。
また、利用者はこの報知を受け、洗浄終了後に電極を洗
浄することもできるが、報知手段作動後に運転を停止さ
せ、その場で電極の洗浄を行うこともできる。また前回
抵抗値と今回抵抗値を比較する際、前回抵抗値はS5に
おける値である。
【0047】抵抗値が高くなった際に、食塩の入れ忘れ
と、電極の汚れの違いを前回洗浄時の抵抗値と比較して
判断している理由は、抵抗値が前回洗浄時と比較して急
に高くなった場合は、洗浄開始前に食塩をきちんと添加
した場合、1回目の洗浄初期の時点で電解物質が洗浄水
中から無くなる場合は無いため、食塩を添加し忘れと想
定することができる。そのため、食塩添加報知手段が作
動する。しかし、前回洗浄時の抵抗値との差が規定倍以
下である場合、前回洗浄時にも抵抗値がある程度高かっ
たことを示している。このことは、洗浄水の循環路中に
電解槽を設けているため、食器表面に付着していた汚れ
成分が洗浄水中に溶解し、電解槽の電極に付着すること
により電極間抵抗が年月とともに次第に上昇しているこ
とを示している。そのため、電極を洗浄し、付着した汚
れを除去する必要があり、電極洗浄報知手段が作動す
る。
【0048】S7で高抵抗フラッグに1が立っていない
場合は(S6)、そのまま抵抗値チェックを続けながら
(S10)、カウンタがタイムアップする(S11)ま
で電解洗浄を続ける。
【0049】次に軽い汚れモード(S15)について説
明する。水道水中には少量ではあるが、残留塩素が存在
し、電解することにより低濃度の次亜塩素酸水が生成す
る。軽い汚れの場合は、有機物の負荷が少ないため、低
濃度の次亜塩素酸水でも洗浄効果があるため、食塩を投
入せずに洗浄を行うことができる。そこで利用者が、軽
い汚れモードを選択し(S15)、運転開始ボタンを押
すことで、洗浄をスタートする。洗浄開始後すぐに電解
動作が開始し(S17)、抵抗値の値に関わらず電解
し、カウンタがタイムアップするまで洗浄を続ける(S
18)。このように、汚れの量に応じて食塩を添加せず
に洗浄ができるため、低コストで、高い洗浄性を実現す
ることができる。また、軽い汚れモードにおいては、抵
抗値チェックルーチンの工程は図示されていないが、こ
の場においても抵抗値をチェックし、その値により電解
を停止するか判断するのが望ましい。
【0050】洗浄工程2回目以降の制御フローに付いて
図12のフローチャートを用いて詳細に説明する。洗浄
工程2回目以降では、カウンタがスタートする(S2
0)とすぐにポンプがスタートし(S21)、洗浄が開
始される。その時その洗浄工程が最終洗浄工程である場
合にはポンプ出力を制限し、抵抗値チェックルーチンの
工程に移る(S23)。最終洗浄工程でない場合はその
まま抵抗値チェックルーチンの工程に移る(S23)。
その後、そのまま抵抗値のチェックを行い(S23)、
カウンタがタイムアップする(S24)まで洗浄を続け
る。洗浄工程が最終洗浄工程である場合にポンプ出力を
制限する理由としては、後で記述するが、最終洗浄工程
でもポンプ出力制限をせずにそのまま洗浄を行うことも
できる。
【0051】前記電解動作について図14のフローチャ
ートを用いて詳細に説明する。最初に電解動作がスター
トすると(S30)、電解がonされる(S31)。そ
の後カウンタ>tとなるまで電気分解を続ける(S3
2)。その後カウンタ>tとなった時に極性を反転させ
る(S33)。極性を反転させた後カウンタがリセット
される(S34)。tは規定時間であり、洗浄条件によ
りあらかじめ設定されているのが望ましい。例えば次亜
塩素酸により洗浄時にはどちらが陰極であるか陽極で問
題でなく、電極への炭酸カルシウムの析出が問題である
ため、30秒程度に設定することが望ましい。
【0052】また、前述したように図11のフローチャ
ートにおいて、高抵抗フラッグに1が立っている場合で
(S7)、Mn1<M(n−1)1*aである場合、利
用者が洗浄終了後あるいは洗浄を一時中断して電極の洗
浄を行うことも可能であるが、洗浄終了後に自動的にリ
フレッシュ電解が行われるようにすることも可能であ
る。そこでリフレッシュ電解の制御フローに関して図1
5を用いて詳細に説明する。高抵抗フラッグに1が立っ
ている場合で(S7)、Mn1<M(n−1)1*aで
ある場合、リフレッシュフラッグ=1が立ち上がり、そ
うでない場合はそのまま洗浄が終了する。その後は図1
1の制御フローと同一に進行し、洗浄工程が終了する。
洗浄工程終了後、リフレッシュフラッグに1が立ってい
る場合はリフレッシュ電解を開始し、立っていない場合
はそのまま洗浄が終了する。この結果、利用者が電極を
洗浄する手間を省くことが可能となる。リフレッシュ電
解の条件としては通常の電気分解と異なり、電流を多く
流す必要があり、その際通常の電気分解時より反応が早
く進行するため、多くの気泡が発生し、汚れをはがし落
とすことで除去することができる。しかし、電流を大き
くするためには大きな電圧が必要であり、実用的ではな
いため、パルス状に大きな電流を流すことが望ましい。
また、リフレッシュ電解の時間は抵抗値により制御する
ことが可能であり、あらかじめメモリM72に記録され
た水道水の抵抗値に近い値となった時、電極に付着した
汚れを除去できたこととなるため、電解を終了すること
が望ましい。また、リフレッシュ電解時にポールチェン
ジを行うことで、炭酸カルシウムなどの無機物汚れも効
率的に除去することができる。また、リフレッシュ電解
時にリフレッシュ電解を行っていることを利用者に報知
することが望ましい。
【0053】次に無機塩として炭酸水素ナトリウムを用
いた場合の作用について説明する。通常の水の電気分解
では陰極側で(1)のような反応が起こり、陰極水はア
ルカリ性のとなり、陽極側で 2HO+2e→H+2OH …(1) (2)のような反応が起こり、陽極水は酸性となる。そ
のためアルカリ性の洗浄水を得るためには陰極水と 2HO→2O+4H+4e…(2) 陽極水を分離する必要があり、洗浄槽に電極が備え付け
てあるだけの今回の系では陰極水と陽極水をは混合して
しまうため中性の電解水しか得ることができなかった。
【0054】炭酸水素ナトリウム水溶液を電気分解した
際陰極側では水の電気分解と同様に(1)のような反応
が起こり、陰極水はアルカリ性となるが、陽極側では水
の電気分解と異なり(2)の反応と同時に(3)の反応
が NaHCO+H→Na+HO+CO↑…(3) 起こるため、陽極水が酸性になるのを防ぐ。そのた陰極
水と陽極水が混合するような今回の系においてもアルカ
リ性の洗浄水を得ることができる。この結果、アルカリ
による洗浄効果により洗浄力を高めることが可能とな
る。また、無機塩として食塩や、炭酸水素ナトリウム以
外にも導電性を上げるためにリン酸カルシウムなどを利
用することも可能である。
【0055】第二の実施の形態を添付図面を用いて詳細
に説明する。本実施の形態では、循環水の一部が電解槽
に導水され電気分解された水がその後混合希釈されるこ
となくノズルから噴出され、より濃度の高い電気分解水
が利用可能な構成となっている。図16において、35
0、351は導水路であり、4と352はノズルであ
る。利用者が図示されていない運転開始ボタンを押す
と、第一の実施の形態と同様に、洗浄水が給水され、洗
浄が開始され、その時電解装置9に通電し、次亜塩素酸
水を生成しながら洗浄を行う。この時本実施の形態にお
いては、洗浄水の一部は電解装置9を通過し、濃度の濃
い次亜塩素酸水となり、それ以外の洗浄水と混ざること
なく導水路350を通過し、ノズル4に達し、噴射口5
から噴射され食器の洗浄が行われる。電解装置を通過し
ない洗浄水は導水路351を通り、そのままノズルに達
し、噴射口から噴射され食器を洗浄する。次亜塩素酸生
成効率は電解装置を流れる洗浄水の流量に依存し、流量
を少なくした方が次亜塩素酸生成効率が良くなる。電解
装置9を流れる洗浄水は流量は少なく、さらに通過後に
他の洗浄水に薄められることがないため、複数個あるノ
ズルのうち1つのノズル4のみに濃い次亜塩素酸水を噴
射することができる。この結果濃い次亜塩素酸水が噴射
されるノズル部分に頑固な汚れの付着した食器を置くこ
とで、通常では落ちにくい強固なご飯汚れや口紅、茶渋
汚れ等が付着した食器を、効率よく洗浄ができ、これら
の落ちにくい汚れの付着した食器をノズル4付近にセッ
トすることにより全体の洗浄時間を延ばすことなく効率
よく洗浄が可能となる。また、食器に噴射された洗浄水
は、洗浄水貯留部8に貯まるため、電解装置9を通過し
た洗浄水と、その他の洗浄水は混合され、徐々に電解装
置を通過しない洗浄水の次亜塩素酸濃度も高くなってく
るため、他のノズル部分に設置された食器においても第
一の実施の形態と同レベルの洗浄性を得ることができ
る。また、制御フローは第一の実施形態と同様に行うこ
とができる。
【0056】次に第三の実施の形態を添付図面を用いて
詳細に説明する。本実施の形態は電解槽の陽極水と陰極
水をそれぞれ酸性水およびアルカリ水として分離して取
り出す構造となっている。図17において、400は電
気分解後の陽極水が通る導水路である。分画されたアル
カリ水はノズル4に達し、噴射口5から噴射され食器の
洗浄が行われる。また、その時分画された酸性水は導水
路353を通り、洗浄水貯留部8に貯留され、食器を洗
浄したアルカリ水は洗浄水貯留部に落下しすると同時に
酸性水と混合し中和される。中和された電解水は再び電
解装置9を通りアルカリ水と酸性水に分画される。この
結果、アルカリ水は洗浄力はあるが、捨て水が多いとい
う問題点を解決することが可能となった。また、酸性水
は腐食性が有り、酸性水使用時もしくはアルカリ水使用
時においてもその残りである酸性水により腐食を起こす
可能性が有り、アルカリと酸を混合し中和して排水する
等の必要があった。本実施形態においては、酸性水とア
ルカリ水が槽内で洗浄水を循環させるだけで自動的に中
和されるため中和のための機構を全く必要とせず腐食の
問題が無い。
【0057】また、第三の実施例の拡大図が図18であ
り、354は洗浄水を加熱するヒーターである。ヒータ
ー354は洗浄水貯留部8内の分画された酸性水が通る
導水路353の出口側に設けられており、酸性水が洗浄
水貯留部8に貯められる際、ヒーター354上にかかる
ような構成となっている。従来、ヒーターに炭酸カルシ
ウムが析出することにより、熱効率が低下する問題があ
ったが、それを防止することが可能となった。
【0058】また、酸性水は殺菌作用があることから、
洗浄性の高いアルカリ水による洗浄後、電解槽の電極を
反転するポールチェンジを行うことで、酸性水で殺菌す
ることが可能である。従来アルカリ水で洗浄、酸性水で
殺菌する場合には酸性水とアルカリ水の入れ替え工程が
必要であったが、この方法では水を置換しなくても、ポ
ールチェンジするだけで酸性水を得ることができ洗浄時
間の短縮と、節水に繋がる。また、アルカリ水による洗
浄時には炭酸カルシウムが生成し易く長期間使用すると
食器や洗浄槽壁面に炭酸カルシウムが付着し光沢を低下
させる原因となるが、洗浄工程の少なくとも一部で酸性
水による洗浄を行い、酸性水食器上に付着した炭酸カル
シウムを除去する洗浄コースを設けても良い。そのよう
な洗浄コースを選択することでガラス製のコップ等の容
器では初期の光沢を快復することが可能となる。
【0059】次に、分画部分の細部の構成について添付
図面を用いて詳細に説明する。図19は電解装置9とア
ルカリ水と酸性水を分画する導水路353の拡大図であ
り、図20は図17A−Bの断面図である。図のように
陽極側に導水路353を設けることにより、洗浄水の流
れは層流であるため、自動的に陽極水である酸性水は導
水路353へ陰極水であるアルカリ水はノズル側へ流れ
るような構成となっている。
【0060】次に第四の実施の形態について説明する。
本実施の形態は第三の実施の形態と同様に電解槽でアル
カリ水と酸性水を分画する場合であるが、第三の実施例
と異なり酸性水およびアルカリ水の両方を同時にノズル
へ導く構成としている。図21において401は導水路
であり、402はノズルである。電解装置9を通過した
アルカリ水は第三の実施の形態と同様にノズル4に達
し、噴射口5から噴射され食器を洗浄する。その時分画
された酸性水は、導水路401を通りノズル402に達
し、上部に設置された食器の洗浄に利用することができ
る。このように複数個のノズルを有する食器類洗浄装置
の場合ノズルにより異なる性状の水を噴射することが可
能となる。この結果、食器の種類や洗浄の目的に応じ
て、酸性水とアルカリ水を共に洗浄に用いることがで
き、アルカリ水、酸性水どちらかの水しか使用しない場
合と比較して、効率的な洗浄を実現することができる。
例えば、有機物汚れはアルカリ水で洗浄力が上がるが、
水垢が付きやすい問題がため、コップなど水垢汚れが目
立ちやすい食器を酸性水を噴射させるノズル上に置くこ
とが望ましい。また、酸性水には殺菌作用があるため哺
乳瓶などは酸性水を噴射させるノズル上に置くことが望
ましい。
【0061】さらにポールチェンジすることにより同じ
ノズルから酸性水とアルカリ水を交互に噴射することが
でき、全ての食器についてアルカリ水と酸性水を利用す
ることができる。その結果、洗浄と殺菌を同時に行うこ
とができ、さらに水垢の付着も防止することができるた
め、効率的である。また、陰極側の電極はアルカリ性と
なるため、炭酸カルシウムが析出しやすい問題がある
が、ポールチェンジすることにより、炭酸カルシウムの
析出した陰極が、陽極となるため、一旦析出した炭酸カ
ルシウムを除去することが可能となる。この結果、炭酸
カルシウムの析出による電解効率の低下を防ぐことがで
きる。
【0062】次に第五の実施の形態について添付図面を
用いて詳細に説明する。図22において分画されたアル
カリ水は第三、四の実施例と同様にノズル4に達し、噴
射口5から噴射され、食器の洗浄に利用される。この時
分画された酸性水は導水路450を通り、排水される。
この時循環流量が酸性水として徐々に減少するため、図
示されていない制御手段により給水弁4を制御すること
で規定水位に達するまで水道水を供給する。その結果、
洗浄水は洗浄を続けるに従い徐々にpHが上昇する。従
来給水側に電解装置を設置し、アルカリ水を生成し、洗
浄槽に供給する方法においては、初期段階において有機
物にアルカリが消費されてしまう問題があったが、この
方法を用いることにより常にアルカリが生成することか
ら、アルカリが有機物に消費されても常時補給すること
が可能となり、さらなる洗浄力の向上が可能となった。
【0063】次に第六の実施の形態について添付図面を
用いて詳細に説明する。図23において501は酸性水
貯水タンクであり、502は三方弁である。洗浄時、図
示されていない制御手段により三方弁502が制御する
ことにより、電解装置9で生成された酸性水は分画され
酸性水貯水タンク501に貯水される。また、アルカリ
水による洗浄後は図示されていない制御手段により三方
弁502を制御し、酸性水貯水タンクから洗浄槽に酸性
水を供給し、酸性水による洗浄あるいは殺菌を行うこと
で、食器に析出した炭酸カルシウムや、ヒーターに析出
した炭酸カルシウムを除去することができる。この結
果、前述した、アルカリを常時補充できるだけでなく、
捨て水を無くし、アルカリ水、酸性水共に利用すること
ができる。
【0064】次に本発明の第七実施の形態について添付
図面を用いて詳細に説明する。この実施の形態は第二の
実施の形態と同様に電解装置を通過利用者が図示されて
いない運転開始ボタンを押すと、第一の実施の形態と同
様に、洗浄水が給水され、洗浄が開始され、その時電解
装置9に通電し、次亜塩素酸水を生成しながら洗浄を行
う。図24において601は電解装置を通過後の一方の
電解水を分画し、ノズルに達する導水路であり、602
は分画された他方の電解水を電解装置9を通過しない洗
浄水と混合させる導水路である。利用者が図示されてい
ない運転開始ボタンを押すと、第一の実施の形態と同様
に、洗浄水が給水され、洗浄が開始され、その時電解装
置9に通電し、電解水を生成しながら洗浄を行う。この
時、洗浄水の一部は電解装置9を通過し、さらに導水路
602、603によりアルカリ水と酸性水に分画され
る。分画されたアルカリ水は導水路602を通り、ノズ
ル4に達し、噴射口5から噴射され、食器を洗浄する。
また、分画された酸性水は、導水路603を通り、導水
路62で電解装置を通らない残りの洗浄水と混合され、
ノズルに達し、食器を洗浄する。流量が少ないほど電解
効率が上がり、アルカリ水のpHが上がることから、導
水路602からノズル4に達したアルカリ水は第三の実
施の形態よりも高いpHを得ることができる。そのた
め、高pHのアルカリ水が噴射されるノズル上に頑固な
汚れの食器や、アルカリにより良い洗浄性を示すと言わ
れているタンパク汚れの食器を置くことで効率的に洗浄
することができる。
【0065】さらに通電制御においてポールチェンジす
ることにより、第三の実施の形態よりも低いpHの酸性
水をノズル4から噴射することができる。酸性水はpH
が低い程炭カルを除去する働きが大きくなることから、
低pHの酸性水が噴射されるノズル上にコップをおくこ
とで、目立ちやすいコップの水垢をさらに防止すること
ができる。
【0066】次に、洗浄水のpHや次亜塩素酸濃度の制
御法に関して説明する。電流を多く流すことによりpH
や、次亜塩素酸濃度を制御することができるが、電力が
多くかかりすぎる問題がある。電解装置通過後のアルカ
リ水あるいは酸性水のpHや、次亜塩素酸濃度は洗浄水
の循環流量に依存し、流量が大きいほどアルカリ水はp
Hが高くなり、酸性水はpHが低くなり、次亜塩素酸濃
度は高くなる。そこで、洗浄の時々に応じて流量を制御
することでpHや、次亜塩素酸濃度を振ることが可能と
なる。
【0067】例えば、一回目の洗浄において、大きい汚
れはpHの低いアルカリ水でも十分落ち、逆に水の噴射
力に依存する。そのため流量を大きくし、噴射力を上げ
ることが重要となってくる。また、複数回ある洗浄工程
のうち洗浄後期の段階においては、食器表面に薄く残存
した汚れを落とすことが必要となってくるため、pHが
高いアルカリ水が必要となる。そのため、前述したよう
に洗浄工程が最終洗浄工程である場合にポンプ出力を制
限し、流量を制限することが望ましい。さらに最終洗浄
工程ではなく、最終の1つ前の洗浄工程で流量を制限す
ることもできる。また、アルカリ水と酸性水に分画され
ていない場合においても、循環流量を少なくすることに
より次亜塩素酸濃度を高くすることができ、前述のpH
と同様に、洗浄後期の段階で食器表面に薄く残存した汚
れを落としたい場合に効果的である。また、電気分解時
には通常の洗浄時と比較すると電気分解する分総電力が
大きくなる問題があるが、電気分解時に流量を制限する
ことで総電力をある程度抑えることが可能である。
【0068】流量制限手段としては、ポンプ5の出力を
低減することで可能であり、ポンプ5の出力を低減する
方法としては、ポンプ5の回転数を落とす方法や、O
N,OFFを繰り返すこと及びそのデューティー比を変
えることで出力の低減の程度を変えることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す正面断面図で
ある。
【図2】本発明の電解装置部分の拡大正面断面図であ
る。
【図3】本発明の電解装置部分の拡大断面図である。
【図4】本発明の電解装置部分の第二の実施形態を示す
拡大正面断面図である。
【図5】本発明の次亜塩素酸水洗浄時の洗浄性を示す表
である。
【図6】本発明の次亜塩素酸濃度の経時変化と、洗浄後
の次亜塩素酸濃度を示すグラフである。
【図7】本発明の食塩添加ポケットの構成を示す外観傾
斜視図である。
【図8】本発明の食塩添加ポケットと洗剤添加ポケット
の構成を示す外観傾斜視図である。
【図9】本発明の洗浄回数における食塩濃度を示すグラ
フである。
【図10】本発明の制御部を示すブロック図である。
【図11】本発明の制御フローを示すフローチャートで
ある。
【図12】本発明の2回目以降の洗浄の制御フローを示
すフローチャートである。
【図13】本発明の抵抗値チェック工程の制御フローを
示すフローチャートである。
【図14】本発明の電解動作の制御フローを示すフロー
チャートである。
【図15】本発明のリフレッシュ電解の制御フローを示
すフローチャートである。
【図16】本発明の第二の実施の形態を示す正面断面図
である。
【図17】本発明の第三の実施の形態を示す正面断面図
である。
【図18】本発明の第三の実施の形態を示す洗浄水貯留
部の拡大正面断面図である。
【図19】本発明の第三の実施の形態の電解装置部分の
拡大正面断面図である。
【図20】本発明の第三の実施の形態の電解装置部分の
拡大断面図である。
【図21】本発明の第四の実施の形態を示す正面断面図
である。
【図22】本発明の第五の実施の形態を示す正面断面図
である。
【図23】本発明の第六の実施の形態を示す正面断面図
である。
【図24】本発明の第七の実施の形態を示す正面断面図
である。
【符号の説明】
1…洗浄槽 2…給水管 3…給水弁 4…ノズル 5…噴射口 6…洗浄ポンプ 7…排水ポンプ 8…洗浄水貯水部 9…電解装置 10…電解制御部 11…ハーネス 20…籠 30…食器 50…電極 51…流路 52…流路 60…流路 70…マイコン 71…報知手段 72…メモリ 73…電解制御部 74…カウンタ 200…無機塩添加ポケット 201…無機塩添加ポケット 202…無機塩添加ポケット 300…洗剤添加ポケット 301…無機塩添加ポケット 350…導水路 351…導水路 353…導水路 354…ヒーター 401…導水路 402…ノズル 450… 導水路 501…酸性水貯留部 502…三方弁 601…導水路 602…導水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三津 愛子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 3B082 CC02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器を収納する洗浄槽と、この洗浄槽の
    下方に設けられ外部から供給された洗浄水を溜める洗浄
    水貯留部と、この洗浄水貯留部に溜まった洗浄水を洗浄
    槽に設けられたノズルから噴射する洗浄ポンプとを設
    け、前記洗浄水を循環させながら洗浄動作を行う食器類
    洗浄装置において、前記洗浄ポンプと前記ノズルとを結
    ぶ循環流路に少なくとも一対の電極を有する電解手段を
    備え、更に、前記洗浄ポンプから送出した洗浄水を一対
    の電極間を通過する水とそれ以外の水に分岐させた状態
    で電気分解した後に混合して前記ノズルから噴射するこ
    とを特徴とする食器類洗浄装置。
  2. 【請求項2】 食器を収納する洗浄槽と、この洗浄槽の
    下方に設けられ外部から供給された洗浄水を溜める洗浄
    水貯留部と、この洗浄水貯留部に溜まった洗浄水を洗浄
    槽に設けられたノズルから噴射する洗浄ポンプとを設
    け、前記洗浄水を循環させながら洗浄動作を行う食器類
    洗浄装置において、前記洗浄ポンプと前記ノズルとを結
    ぶ循環流路に少なくとも一対の電極を有する電解手段を
    備え、更に、前記洗浄ポンプから送出した洗浄水を電解
    手段を通過する水とそれ以外の水に分岐させ、それぞれ
    の水を異なるノズルから噴射することを特徴とする食器
    類洗浄装置。
  3. 【請求項3】 食器を収納する洗浄槽と、この洗浄槽の
    下方に設けられ外部から供給された洗浄水を溜める洗浄
    水貯留部と、この洗浄水貯留部に溜まった洗浄水を洗浄
    槽に設けられたノズルから噴射する洗浄ポンプとを設
    け、前記洗浄水を循環させながら洗浄動作を行う食器類
    洗浄装置において、前記洗浄ポンプと前記ノズルとを結
    ぶ循環流路に少なくとも一対の電極を有する電解手段を
    備え、更に、前記電解手段通過後の水をアルカリ水と酸
    性水に分画することを特徴とする食器類洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記分画されたアルカリ水と酸性水の出
    口の両方が、異なるノズルに達する構成としたことを特
    徴とする請求項3記載の食器類洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記分画されたアルカリ水と酸性水の出
    口のどちらか一方をノズルに達する構成とし、もう一方
    を洗浄ポンプ上流側の洗浄水貯留部へ還流させることを
    特徴とする請求項3記載の食器類洗浄装置。
  6. 【請求項6】 食器を洗浄する洗浄水を加熱するヒータ
    ーを前記洗浄水貯留部を有し、分画された前記酸性水が
    前記ヒーターにかかりながら前記洗浄水貯留部に貯まる
    構成としたことを特徴とする請求項5記載の食器類洗浄
    装置。
  7. 【請求項7】 食器を収納する洗浄槽と、この洗浄槽の
    下方に設けられ外部から供給された洗浄水を溜める洗浄
    水貯留部と、この洗浄水貯留部に溜まった洗浄水を洗浄
    槽に設けられたノズルから噴射する洗浄ポンプとを設
    け、前記洗浄水を循環させながら洗浄動作を行う食器類
    洗浄装置において、前記洗浄ポンプと前記ノズルとを結
    ぶ循環流路に少なくとも一対の電極を有する電解手段を
    備え、更に、前記洗浄水の電気分解時は、前記洗浄ポン
    プの送出流量を制限ことを特徴とする食器類洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄槽を囲む壁面であって前記ノズ
    ルから噴射される洗浄水が掛かる位置に、無機塩を収納
    するポケットを設けたことを特徴とする請求項1乃至7
    何れか記載の食器類洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記電極に印可する電圧の極性が逆転可
    能であることを特徴とする請求項1及至請求項8何れか
    記載の食器類洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記電解装置内の電極間の抵抗値が規
    定範囲外になると通電を行わないように制御することを
    特徴とする請求項1乃至請求項9何れか記載の食器類洗
    浄装置。
  11. 【請求項11】 前記電解装置内の電極間の抵抗値が規
    定範囲外になると利用者に報知する報知手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1及至請求項10何れか記載の食
    器類洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記電解装置内の電極間の抵抗値を記
    録するメモリを有し、測定した電極間の抵抗値が所定値
    よりも大きく、且つ、前記メモリに記録された前回洗浄
    時の抵抗値よりも今回洗浄時の抵抗値が小さいと、電極
    の洗浄時期を利用者に報知する報知手段を設けたことを
    特徴とする請求項1及至請求項11何れか記載の食器類
    洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記電解装置内の電極間の抵抗値を記
    録するメモリを有し、測定した電極間の抵抗値が所定値
    よりも大きく、且つ、前記メモリに記録された前回洗浄
    時の抵抗値よりも今回洗浄時の抵抗値が大きいと、食塩
    の添加を利用者に報知する報知手段を設けたことを特徴
    とする請求項1及至請求項12何れか記載の食器類洗浄
    装置。
  14. 【請求項14】 前記電極の洗浄時期を利用者に報知す
    ると共に、通常の電解とは異なる通電を行うリフレッシ
    ュ電解を行うことを特徴とする請求項13記載の食器類
    洗浄装置。
JP2001242511A 2001-08-09 2001-08-09 食器類洗浄装置 Pending JP2003052605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001242511A JP2003052605A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 食器類洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001242511A JP2003052605A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 食器類洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003052605A true JP2003052605A (ja) 2003-02-25

Family

ID=19072771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001242511A Pending JP2003052605A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 食器類洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003052605A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122076A (ja) * 2008-02-12 2008-05-29 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
JP2013072267A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Toto Ltd 水垢の生成が抑制された水回り機器
JP2013167047A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Toto Ltd 水垢が容易に除去可能な水回り機器
JP2019024559A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 三菱電機株式会社 洗浄装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122076A (ja) * 2008-02-12 2008-05-29 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
JP2013072267A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Toto Ltd 水垢の生成が抑制された水回り機器
JP2013167047A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Toto Ltd 水垢が容易に除去可能な水回り機器
JP2019024559A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 三菱電機株式会社 洗浄装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5741857B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2010057754A (ja) 電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機
JP2007244447A (ja) 食器洗浄機
JP2003052605A (ja) 食器類洗浄装置
JP2009172079A (ja) 浴槽洗浄装置
JP2003010094A (ja) 食器洗浄装置
JP2003079560A (ja) 食器洗浄機
JP2003038409A (ja) 電解水生成装置を備えた食器洗浄機
JP2003265394A (ja) 食器類洗浄装置
JPH11156312A (ja) 洗浄装置
JP2004223075A (ja) 食器洗浄機
JP2003265400A (ja) 食器洗浄装置
JP2001353206A (ja) 調理器具殺菌装置
JP6826312B2 (ja) 洗面台
JP3882574B2 (ja) 食器洗浄機
JP2004154491A (ja) 食器洗浄機
JP2003325426A (ja) 食器洗浄機
JP4030316B2 (ja) 食器洗い機
JP2002316153A (ja) 電解装置
JP2004290397A (ja) 浴室洗浄装置
JP4994218B2 (ja) 電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機
JP2010057756A (ja) 電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機
JP2003079559A (ja) 食器洗浄機
JP2003052609A (ja) 食器類洗浄装置
JPH08157888A (ja) 洗浄方法および装置