JP2006279023A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Satoyuki Tamura
聡之 田村
Michio Ikedo
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Abstract

【課題】埋め込み構造を有する半導体装置における例えば電流狭窄機能を十分に機能するようにして、半導体装置に良好な動作特性を得られるようにする。
【解決手段】半導体装置は、基板1の上に形成されたp型不純物(Mg)を含む第1のp型ガイド層7と、該第1のp型ガイド層7の上にそれと接するように形成され、n型不純物(Si)及びp型不純物(Mg)を含むn型電流狭窄層8とを有している。n型電流狭窄層8においては、n型不純物の濃度はp型不純物の濃度よりも高くなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、III-V族窒化物半導体材料を用いた半導体装置、特にp型の窒化物半導体層の上に成長により形成されたn型の窒化物半導体層を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
高密度光ディスク用の光源として、赤色域や赤外域の光と比べ、光ディスク上での集光スポット径を小さくすることができる短波長域で発光し、光ディスクの記録密度の向上に有効な青紫色域のレーザ光源が要望されている。
現在、青紫色域のレーザ光を実現するために、窒化ガリウム(GaN)等のIII-V族窒化物半導体を用いた半導体レーザ素子の開発が行なわれている。
図10に従来の窒化物系半導体レーザ素子の断面構造を示す。図10に示すように、n型GaNからなる基板101の上には、n型GaN層102、n型AlGaNからなるn型クラッド層103、n型GaNからなるn型ガイド層104、InGaNからなるMQW活性層105、p型AlGaNからなるオーバーフロー抑制層106、p型GaNからなるp型ガイド層107、電流導波部となる開口部108aを有するn型AlGaNからなるn型電流狭窄層108、p型GaNからなるp型ガイド層109、p型AlGaNからなるp型クラッド層110及びp型GaNからなるp型コンタクト層111がエピタキシャル成長により順次形成されている。
レーザ素子に注入された電流は、n型電流狭窄層108には流れず、該n型電流狭窄層108に形成された開口部108aを流れる。また、MQW活性層105で生成される光は、n型電流狭窄層108の屈折率と該屈折率よりも大きいp型ガイド層109の屈折率との差によって閉じ込められる。このような、pn接合による電流狭窄とヘテロ接合による光閉じ込め構造を埋め込み構造と呼ぶ。
上述した埋め込み構造を形成する場合には、一般にp型ガイド層107等のp型半導体層には、p型ドーパントして濃度が5×1018cm-3以上且つ20×1018cm-3以下程度のマグネシウム(Mg)が添加され、n型電流狭窄層108等のn型半導体層には、n型ドーパントとして濃度が1×1018cm-3以上4×1018cm-3以下程度のシリコン(Si)が添加される。
特開2003−142780号公報
しかしながら、前記従来の埋め込み型半導体レーザ素子には以下のような問題がある。
前述したように、p型のオーバーフロー抑制層106及びp型ガイド層107には5×1018cm-3以上且つ20×1018cm-3以下程度のマグネシウム(Mg)が添加されている。また、p型ガイド層107の上に形成されているn型電流狭窄層108には1×1018cm-3以上且つ4×1018cm-3以下程度のシリコン(Si)が添加されている。
通常、このような構造を持つn型電流狭窄層108は電流狭窄機能を有すると考えられるが、実際に埋め込み型レーザ素子を作製すると、n型電流狭窄層108が電流狭窄機能を果たさなかったり、電流狭窄機能が不十分でレーザ素子として機能しなかったり、又はレーザ特性が劣化したりするという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決し、p型の窒化物半導体層の上に形成されたn型の窒化物半導体層を有する半導体装置において該n型の窒化物半導体層における導電性を本来のn型を示すようにして、半導体装置に良好な動作特性を得られるようにすることを目的とする。
本願発明者らは、種々の検討を重ねた結果、n型電流狭窄層における電流狭窄機能が十分に機能しない原因を突き止めた。
n型電流狭窄層108には、p型ドーパントであるMgを意図的には添加しないが、SIMS(secondary ion mass spectrometer:二次イオン質量分析器)による評価ではMgが検出される。さらに、Mgの分布は、n型電流狭窄層108の成長初期段階が最も多く、成長するにつれて徐々に減少するというように傾斜的に分布している。これは、p型ガイド層107を形成した後に、成長炉の内部又は試料の表面に残留したMgがn型電流狭窄層108の成長中に取り込まれるか、又はp型ガイド層107からの熱拡散により混入することが要因として挙げられる。これにより、n型電流狭窄層108にはSiと同等かそれ以上のMgが混入されてしまう。
ところで、Siのn型キャリアとしての活性化率が90%以上であり、一方、Mgのp型キャリアとしての活性化率が10%程度であることを考慮すると、SiとMgとが同程度の濃度で添加されているとしても、一般にはn型電流狭窄層108はn型となって電流狭窄機能を果たすと考えられる。しかしながら、実際にはn型電流狭窄層108にSiの濃度が4.0×1018cm-3で、Mgの濃度が1×1018cm-3以上且つ8×1018cm-3以下程度である場合には、電流狭窄機能は不十分であった。ここで、Mgの濃度は、成長初期が8×1018cm-3であり、成長終了時が1×1018cm-3である。
そこで、本願発明者らは、n型半導体層を成長する前のp型半導体層に添加するp型ドーパントの導入量を低減するか、該p型半導体層を成長した後、次のn型半導体層を成長させるまでに放置時間をおくか、またはn型半導体層を成長させる前に成長炉内を清浄化することにより、埋め込み構造を有するn型半導体層による電流狭窄機能を向上させることができるという知見を得ている。すなわち、Mgの活性化率がSiの活性化率と比べて9分の1であるとしても、Siの濃度をMgの濃度よりも高くなるように設定する必要があるというものである。
本発明は、このような知見により得られたものであり、具体的には以下の構成により実現される。
本発明に係る半導体装置は、基板上に形成されたp型不純物を含む第1の窒化物半導体層と、第1の窒化物半導体層の上に該第1の窒化物半導体層と接するように形成され、n型不純物及びp型不純物を含む第2の窒化物半導体層とを備え、第2の窒化物半導体層において、n型不純物の濃度はp型不純物の濃度よりも高いことを特徴とする。
本発明の半導体装置によると、p型の第1の窒化物半導体層の上に該第1の窒化物半導体層と接するように形成され、n型不純物及びp型不純物を含む第2の窒化物半導体層におけるn型不純物の濃度はそのp型不純物の濃度よりも高いため、p型不純物のみを含むp型の第1の半導体層と接するn型の第2の半導体層を例えば電流狭窄層に用いた場合には、該第2の半導体層は電流狭窄機能を確実に果たすようになり、良好な動作特性を得ることができる。
本発明の半導体装置において、第2の窒化物半導体層は、第1の窒化物半導体層に選択的に電流を流す開口部を有する電流狭窄層であることが好ましい。
このようにすると、動作特性が良好な光デバイスを得ることができる。
この場合に、本発明の半導体装置は、第2の窒化物半導体層の上に開口部を埋めるように形成され、屈折率が第2の窒化物半導体層よりも大きい第3の窒化物半導体層をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第2の窒化物半導体層の開口部を光閉じ込め領域とすることができるため、動作特性が良好なレーザ素子を得ることができる。
本発明の半導体装置において、第2の窒化物半導体層におけるp型不純物の濃度は1×1018cm-3以下であることが好ましい。
このようにすると、p型不純物の濃度が低いことから、第2の窒化物半導体層に添加するn型不純物濃度を低減することができるため、成長時に第2の半導体層に生じるクラックを抑制することができる。
本発明の半導体装置は、第1の窒化物半導体層の下側に形成されたp型不純物を含む第4の窒化物半導体層をさらに備え、第4の窒化物半導体層におけるp型不純物の濃度は、第1の窒化物半導体層におけるp型不純物の濃度よりも高いことが好ましい。
このようにすると、第1の窒化物半導体層に添加されるp型不純物の添加量を低減しても、第4の窒化物半導体層の上に第1の窒化物半導体層を成長する際に、p型不純物が第4の窒化物半導体層からメモリ効果や拡散等により供給されるので、第1の窒化物半導体層自体に添加するp型不純物の添加量を大幅に低減することができる。
また、本発明の半導体装置において、第1の窒化物半導体層はその組成にインジウムを含んでいても良い。インジウムを含む層は、p型不純物である例えばMgの拡散係数が小さいため、第1の窒化物半導体層がその組成にインジウムを含むと、Mgが第2の窒化物半導体層に拡散しにくくなる。
本発明の半導体装置において、第1の窒化物半導体層は、基板側に形成された第1半導体層と、第1半導体層と第2の窒化物半導体層との間に形成された第2半導体層を含み、第1半導体層はその組成にインジウムを含み、第2半導体層はその組成にインジウムを含まないことが好ましい。
このようにすると、第2の窒化物半導体層に開口部を設ける際に、陽極酸化法等のウェットエッチングを用いる場合に、組成にインジウムを含まない第2半導体層をエッチストップ層として機能させることができる。
本発明の半導体装置において、p型不純物にはマグネシウム、n型不純物にはシリコンをそれぞれを用いることができる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、基板上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びp型不純物原料ガスを導入することにより、基板の上にp型の第1の窒化物半導体層を形成する工程(a)と、第1の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及び導入量が工程(a)におけるp型不純物原料ガスよりも少ないp型不純物原料ガスを導入することにより、第1の窒化物半導体層の上にp型の第2の窒化物半導体層を形成する工程(b)と、第2の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びn型不純物原料ガスを導入することにより、第2の窒化物半導体層の上にn型の第3の窒化物半導体層を形成する工程(c)とを備えていることを特徴とする。
第1の半導体装置の製造方法によると、p型の第1の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及び導入量が前工程(a)におけるp型不純物原料ガスよりも少ないp型不純物原料ガスを導入することにより、第1の窒化物半導体層の上にp型の第2の窒化物半導体層を形成する。その後、第2の窒化物半導体層の上にn型の第3の窒化物半導体層を形成するため、形成された第3の窒化物半導体層に取り込まれるp型不純物の濃度が、p型の第1の窒化物半導体層の上にn型の第3の窒化物半導体層を直接に形成する場合と比べて低減する。このため、第3の半導体層を例えば電流狭窄層に用いた場合には、該第3の半導体層は電流狭窄機能を確実に果たすようになり、良好な動作特性を得ることができる。
第1の半導体装置の製造方法は、工程(b)において、p型不純物原料ガスの導入量を0とすることが好ましい。
このようにすると、第3の窒化物半導体層に取り込まれるp型不純物濃度がより低減することができる。
第1の半導体装置の製造方法は、工程(c)よりも後に、第3の窒化物半導体層に選択的に開口部を形成する工程(d)と、第3の窒化物半導体層の上に開口部を埋めるように、屈折率が第3の窒化物半導体層よりも大きい第4の窒化物半導体層を形成する工程(e)とをさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第3の窒化物半導体層を電流狭窄層として形成することができる。その上、第4の窒化物半導体層における第3の窒化物半導体層の開口部に埋め込まれた部分が光閉じ込め領域となるため、動作特性が良好なレーザ素子を得ることができる。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、基板上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びp型不純物原料ガスを導入することにより、基板の上にp型の第1の窒化物半導体層を形成する工程(a)と、p型不純物原料ガスの導入を止めると共に、形成した第1の窒化物半導体層を、該第1の窒化物半導体層の形成温度よりも低い温度にしてその状態を保持する工程(b)と、工程(b)の後に、第2の窒化物半導体層の形成温度にまで昇温し、第1の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びn型不純物原料ガスを導入することにより、第1の窒化物半導体層の上にn型の第2の窒化物半導体層を形成する工程(c)とを備えていることを特徴とする。
第2の半導体装置の製造方法によると、基板の上にp型の第1の窒化物半導体層を形成し、p型不純物原料ガスの導入を止めると共に、形成した第1の窒化物半導体層を該第1の窒化物半導体層の形成温度よりも低い温度にしてその状態を保持する。その後、第2の窒化物半導体層の形成温度にまで昇温し、第1の窒化物半導体層の上にn型の第2の窒化物半導体層を形成するため、形成された第2の窒化物半導体層に取り込まれるp型不純物の濃度が低減する。このため、第2の半導体層を例えば電流狭窄層に用いた場合には、該第2の半導体層は電流狭窄機能を確実に果たすようになり、良好な動作特性を得ることができる。
第2の半導体装置の製造方法において、工程(b)における温度は、第1の窒化物半導体層の熱分解温度よりも低い温度であることが好ましい。
このようにすると、窒化物半導体層の形成温度よりも低い温度で保持している間に、表面が露出した第1の窒化物半導体層に与えるダメージを防止することができる。
この場合に、工程(b)における温度は、900℃以下であることが好ましい。
本発明に係る第3の半導体装置の製造方法は、基板上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びp型不純物原料ガスを導入することにより、基板の上にp型の第1の窒化物半導体層を形成する工程(a)と、工程(a)の後に、III 族原料ガスを停止し、且つ第1の窒化物半導体層の上に水素ガスを導入する工程(b)と、工程(b)の後に、第1の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びn型不純物原料ガスを導入することにより、第1の窒化物半導体層の上にn型の第2の窒化物半導体層を形成する工程(c)とを備えていることを特徴とする。
第3の半導体装置の製造方法によると、基板の上にp型の第1の窒化物半導体層を形成し、その後、III 族原料ガスを停止し且つ第1の窒化物半導体層の上に水素ガスを導入する。続いて、第1の窒化物半導体層の上にn型の第2の窒化物半導体層を形成するため、形成された第2の窒化物半導体層に取り込まれるp型不純物の濃度が水素ガスの導入による清浄化によって大幅に減少する。このため、第2の半導体層を例えば電流狭窄層に用いた場合には、該第2の半導体層は電流狭窄機能を確実に果たすようになり、良好な動作特性を得ることができる。
第2又は第3の半導体装置の製造方法は、工程(c)よりも後に、第2の窒化物半導体層に選択的に開口部を形成する工程(d)と、第2の窒化物半導体層の上に開口部を埋めるように、屈折率が第2の窒化物半導体層よりも大きい第3の窒化物半導体層を形成する工程(e)とをさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第2の窒化物半導体層を電流狭窄層として形成することができる。その上、第3の窒化物半導体層における第2の窒化物半導体層の開口部に埋め込まれた部分が光閉じ込め領域となるため、動作特性が良好なレーザ素子を得ることができる。
第1〜第3の半導体装置の製造方法は、工程(d)において、開口部は塩素を含むガスを用いたドライエッチングにより形成することが好ましい。
また、第1の半導体装置の製造方法は、工程(d)において、開口部は、第3の窒化物半導体層を溶液に浸した状態で、第3の窒化物半導体層に吸収される波長を有する光を照射することにより形成することが好ましい。
同様に、第2又は第3の半導体装置の製造方法は、工程(d)において、開口部は、第2の窒化物半導体層を溶液に浸した状態で、第2の窒化物半導体層に吸収される波長を有する光を照射することにより形成することが好ましい。
このようにすると、開口部を設ける際に、窒化物半導体層に与えるエッチングダメージをなくすことができる。
この場合に、溶液はリン酸を含む酸性溶液であることが好ましい。
また、この場合に、溶液はアルカリ溶液であることが好ましい。ここで、アルカリ溶液には水酸化カリウム溶液を用いることができる。
第1の半導体装置の製造方法において、第2の窒化物半導体層におけるp型不純物の濃度は1×1018cm-3以下であることが好ましい。
第1〜第3の半導体装置の製造方法において、p型不純物原料ガスはマグネシウムを含み、n型不純物原料ガスはシリコンを含むことが好ましい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、p型の窒化物半導体層に接して形成されたn型の窒化物半導体層に含まれるp型不純物の濃度をn型不純物の濃度よりも低くするため、n型の窒化物半導体層を例えば電流狭窄層とする場合には、その電流狭窄機能を確実に働かせることができるので、埋め込み構造を有する半導体レーザ素子等の動作特性を向上することができる。
(一実施形態)
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るIII-V族窒化物半導体を用いた埋め込み型半導体レーザ素子の断面構成を示している。
図1に示すように、n型GaNからなる基板1の上には、n型GaN層2、n型Al0.06Ga0.94Nからなるn型クラッド層3、n型GaNからなるn型ガイド層4、InGaNからなる多重量子井戸(MQW)活性層5、p型Al0.15Ga0.85Nからなるオーバーフロー抑制層6、p型GaNからなる第1のp型ガイド層7がエピタキシャル成長により順次形成されている。
第1のp型ガイド層7の上には、ストライプ状の電流導波部となる開口部8aを有するn型Al0.15Ga0.85Nからなるn型電流狭窄層8が形成され、開口部8aを含むn型電流狭窄層8の上には、p型GaNからなる第2のp型ガイド層9、p型Al0.06Ga0.94Nからなるp型クラッド層10及びp型GaNからなるp型コンタクト層11がエピタキシャル成長により順次形成されている。
p型コンタクト層11の上には、ニッケル(Ni)を主成分とする金属からなるp側電極12が形成され、基板1におけるn型GaN層2の反対側の面上にはチタン(Ti)を主成分とする金属からなるn側電極13が形成されている。
p側電極12から注入される注入電流は、n型電流狭窄層8の開口部8aの内部に形成された第2のp型ガイド層9を流れる。また、MQW活性層5において生成された光の閉じ込めは、n型電流狭窄層8と第2のp型ガイド層9との互いの屈折率の差によって行なわれる。
なお、本実施形態においては、エピタキシャル成長用の基板として、窒化ガリウム(GaN)を用いたが、これに限られず、サファイア(単結晶Al23)、炭化シリコン(SiC)、シリコン(Si)又はガリウム砒素(GaAs)等からなる基板を用いてもよい。但し、サファイアのように導電性を持たない材料を用いる場合には、例えば、n型クラッド層3の下側にn型コンタクト層を設け、その一部を露出させた露出面上にn側電極13を形成する必要がある。
本実施形態の特徴として、n型電流狭窄層8には、n型ドーパントであるシリコン(Si)が2.5×1018cm-3程度の濃度に添加されている。また、n型電流狭窄層8は、該n型電流狭窄層8が第1のp型ガイド層7と接していることから、p型ドーパントであるマグネシウム(Mg)が取り込まれており、そのMgの濃度はSiの濃度以下である。
ここで、n型電流狭窄層8のSi濃度と該n型電流狭窄層8に混入するMg濃度が以下の4通りの場合に対して、それぞれの電流狭窄機能を比較する。
[本発明]
Si濃度:2.5×1018cm-3
Mg濃度:0.1×1018cm-3以上且つ1×1018cm-3以下
[比較例1]
Si濃度:1.0×1018cm-3
Mg濃度:1×1018cm-3以上且つ8×1018cm-3以下
[比較例2]
Si濃度:2.5×1018cm-3
Mg濃度:1×1018cm-3以上且つ8×1018cm-3以下
[比較例3]
Si濃度:4.0×1018cm-3
Mg濃度:1×1018cm-3以上且つ8×1018cm-3以下
[本発明]はn型電流狭窄層8に混入するMg濃度が本発明に係る製造方法(後述)により低減されている場合であり、[比較例1]、[比較例2]及び[比較例3]はn型電流狭窄層8に混入するMg濃度が従来のように高い場合である。
図2に本発明に係る半導体装置におけるSIMSプロファイルを示す。図2から分かるように、n型電流狭窄層8の成長初期にはMgが比較的に多く混入しており、その濃度は約1×1018cm-3である。また、n型電流狭窄層8の成長終了時にはMgの混入量が減少し、その濃度は約0.1×1018cm-3である。このプロファイルの傾向は、他の参考例のように、Mgの取り込まれ量が大きい場合でも同様である。
[比較例1]、[比較例2]及び[比較例3]に係るn型電流狭窄層8のSi濃度はそれぞれ異なっている。[比較例1]においては、n型電流狭窄層8の深さ方向における全領域にわたって混入するMgの濃度が添加するSiの濃度よりも大きい。[比較例2]においては、n型電流狭窄層8における上面から深さ方向の約4分の1の領域でSi濃度がMg濃度よりも高く、残りの約4分の3の領域でMg濃度がSi濃度よりも高くなっている。[比較例3]においては、n型電流狭窄層8における上面から深さ方向の約2分の1の領域でSi濃度がMg濃度よりも高く、残りの約2分の1の領域でMg濃度がSi濃度よりも高くなっている。
これらの4種類のサンプルに対して、図3に示すような、n型電流狭窄層8に開口部8aを設けないn型電流狭窄層8を有するレーザ構造と類似した半導体積層体からなる試料を用いて電流狭窄機能の評価を行なった。図3において、図1に示す半導体レーザ素子と同一の部材には同一の符号を付している。
この試料には、p側電極12から注入される注入電流がn型電流狭窄層8を通して流れる。逆に、n型電流狭窄層8における電流狭窄機能が十分であれば、半導体積層体には電流はほとんど流れないことになる。
図4は[本発明]、[比較例1]、[比較例2]及び[比較例3]の各電流−電圧特性を示している。n型電流狭窄層8の全体にSi濃度がMg濃度よりも低い[比較例1]の場合は、n型電流狭窄層8を設けない場合と同様の電流−電圧特性を示し、n型電流狭窄層8はまったく機能していない。これに対し、[比較例2]及び[比較例3]のように、Si濃度がMg濃度よりも高い領域が増えるにつれて電流狭窄機能が働くようにはなるものの、[比較例3]の場合でも印加電圧が大きくなれば大電流が流れてしまい、n型電流狭窄層8としては不十分である。なお、n型電流狭窄層8のSi濃度をさらに高くすれば、その電流狭窄機能は向上すると考えられるが、該n型電流狭窄層8に多数のクラックが発生するという他の問題が生じる。
そこで、本発明は、n型電流狭窄層8に混入するMg濃度を低減して該n型電流狭窄層8の全体にわたってSi濃度がMg濃度よりも高くなるようにしている。これにより、印加電圧を大きくしても、本発明に係るn型電流狭窄層8にはほとんど電流が流れず、電流狭窄機能が十分に作用していることが分かる。
以上説明したように、本実施形態に係る埋め込み型半導体レーザ素子においては、n型電流狭窄層8中に混入するMgの濃度をSiの添加濃度よりも低く設定しているため、該n型電流狭窄層8が電流狭窄という本来の機能を果たすので、良好なデバイス特性を得ることができる。
また、上述したように、n型電流狭窄層8における電流狭窄機能をより一層高めるには、n型電流狭窄層8に添加するSi濃度を上げるのが良いが、n型Al0.15Ga0.85Nからなるn型電流狭窄層8はSi添加濃度が1×1018cm-3以上になると、Si濃度を上げる程クラックが生じやすくなる。そこで、n型電流狭窄層8に生じるクラックを低減するためにも、n型電流狭窄層8に混入するMg濃度は1×1018cm-3以下にすることが望ましい。このようにすると、n型電流狭窄層8にクラックが生じない範囲で、Si濃度をMg濃度よりも高くすることが容易となる。
以下、前記のように構成された半導体レーザ素子の製造方法について図面を参照しながら説明する。図5(a)〜図5(d)は本発明の一実施形態に係る半導体レーザ素子の製造方法の工程順の断面構成を示している。ここでは、窒化物半導体層の成長装置として、MOVPE(metal organic vapor phase epitaxy:有機金属気相成長)装置を用いる。III 族源であるGa原料には例えばトリメチルガリウム(TMG)を用い、Al原料にはトリメチルアルミニウム(TMA)を用い、In原料にはトリメチルインジウム(TMI)を用いる。V族源であるN原料にはアンモニア(NH3 )を用いる。また、ドナー不純物であるSi原料にはモノシラン(SiH4 )を用い、アクセプタ不純物であるMg原料にはシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いる。また、III 族源の各原料ガスを搬送するキャリアガスには水素(H2 )を用いる。
まず、図5(a)に示すように、MOVPE装置における成長炉内に、例えば、径が約5.1cm(2インチ)のn型GaNからなる基板1を投入する。その後、基板1の主面上に、厚さが2μmのn型GaN層2、厚さが1μmのn型Al0.06Ga0.94Nからなるn型クラッド層3、厚さが0.2μmのn型GaNからなるn型ガイド層4、InGaNからなるMQW活性層5、厚さが0.01μmのp型Al0.15Ga0.85Nからなるオーバーフロー抑制層6、厚さが0.05μmのp型GaNからなる第1のp型ガイド層7、厚さが0.15μmのn型Al0.15Ga0.85Nからなるn型電流狭窄層8を順次成長により形成する。ここで、MQW活性層5は波長が405nmのレーザ光(再結合光)を出射可能な組成を持つ。
なお、MQW活性層5の上に形成するp型のオーバーフロー抑制層6は、添加されるMgの濃度が8×1018cm-3以下の値では、注入される電子のオーバーフローを抑制する効果が十分ではなく、レーザ発振時の閾値電流が増大する。従って、オーバーフロー抑制層6には濃度が8×1018cm-3以上のMgを添加する必要があり、本実施形態に係るオーバーフロー抑制層6には、濃度が1×1019cm-3のMgを添加している。
さらに、オーバーフロー抑制層6の上に形成された第1のp型ガイド層7に添加されるMgの濃度は該オーバーフロー抑制層6のMg濃度よりも低く、例えば3×1018cm-3の濃度としている。Mgの濃度は、III 族原料ガスに対するp型不純物ガスの比(=p型不純物原料ガスの導入量/III 族原料ガスの導入量)の値によって制御が可能であり、この値が大きい程、p型半導体層におけるMgの濃度は高くなる。このような第1のp型ガイド層7のMg濃度に対し、第1のp型ガイド層7の上に形成されるn型電流狭窄層8には、濃度が2.5×1018cm-3のSiを添加する。
次に、図5(b)に示すように、n型電流狭窄層8まで形成された基板1を成長炉から一旦取り出し、続いて、リソグラフィ及びエッチングにより、n型電流狭窄層8に開口幅が1.5μm以上且つ2.0μm以下程度のストライプ状の開口部8aを選択的に形成する。なお、エッチング方法の具体例は後述する。
次に、図5(c)に示すように、開口部8aが形成された基板1を、再度MOVPE装置の成長炉に投入し、n型電流狭窄層8の上に、開口部8aを埋めるように、厚さが0.1μmのp型GaNからなる第2のp型ガイド層9、厚さが0.5μmのp型Al0.06Ga0.94Nからなるp型クラッド層10、及び厚さが0.1μmのp型GaNからなるp型コンタクト層11を順次成長により形成する。続いて、温度が780℃程度の窒素雰囲気で20分間の活性化アニールを行なうことにより、成長した各p型半導体層の低抵抗化を図る。
次に、図5(d)に示すように、活性化アニールの後に、例えば蒸着法により、p型コンタクト層11の上にNiを主成分とするp側電極12を形成する。続いて、形成したp側電極12に対して、温度が650℃程度の窒素雰囲気で30分間のシンタを行なう。その後、基板1におけるバッファ層2の反対側の面を研磨をして、基板1の厚さを約150μmとする。続いて、基板1の研磨された面上に、例えば蒸着法により、Tiを主成分とするn側電極13を形成する。続いて、形成したn側電極13に対して、温度が600℃程度の窒素雰囲気で30秒間のシンタを行なう。n側電極13を形成した後、基板1をへき開することにより、埋め込み型の青紫色半導体レーザ素子を得る。
このように、本実施形態に係る製造方法によると、第1のp型ガイド層7のMg濃度をその下側に形成したp型のオーバーフロー抑制層6のMg濃度よりも低くしている。これにより、第1のp型ガイド層7を形成した後の該p型半導体層の表面又は成長炉内に残存するMgの濃度が減少するため、該第1のp型ガイド層7の上に成長するn型電流狭窄層8に取り込まれるMgの量が減少する。
具体的には、第1のp型ガイド層7におけるMg濃度を3×1018cm-3としているため、図2に示したように、n型電流狭窄層8の成長初期には、Mg濃度は速やかに約1×1018cm-3にまで減少する。さらに、n型電流狭窄層8が成長するにつれてMg濃度は減少し、その成長終了時には0.1×1018cm-3となる。その結果、n型電流狭窄層8が持つ電流狭窄機能が向上して、デバイス特性が改善される。
上述したように、n型電流狭窄層8に生じるクラックを抑制する観点から、該n型電流狭窄層8に取り込まれるMgの濃度は1×1018cm-3以下にするのが望ましく、従って、第1のp型ガイド層7におけるMgの濃度を1×1018cm-3以下とすることが望ましい。
また、本実施形態においては、第1のp型ガイド層7に、濃度が3×1018cm-3のMgを添加しているが、さらにn型電流狭窄層8における電流狭窄機能を高めるには、該n型電流狭窄層8に取り込まれるMgの濃度をより低減することが望ましい。そのためには、第1のp型ガイド層7にMgを意図的に添加しないようにしてもよい。但し、第1のp型ガイド層7にMgを意図的に添加しなくても、p型のオーバーフロー抑制層6を成長する際に添加したMgが第1のp型ガイド層7にも若干混入する。
以下、n型電流狭窄層8に設ける開口部8aのエッチング方法について説明する。代表的なエッチング方法はドライエッチであり、ドライエッチを行なえるドライエッチング装置には、RIE(reactive ion etching:反応性イオンエッチング)装置、ECR(electron cyclotron resonance:電子サイクロトロン共鳴)エッチング装置、ICP(inductively coupled plasma:誘導結合プラズマ)エッチング装置等を用いる。エッチングガスには、塩素を主成分とするガスを用いる。また、n型電流狭窄層8における開口部8aを除く領域に形成するマスク材には、レジスト材、酸化シリコン(SiO2 )等の絶縁材又はニッケル(Ni)を主成分とする金属等を用いることができる。
また、ドライエッチング法に代えてウェットエッチング法を用いてもよい。ウェットエッチングは、一般にドライエッチング法と比較して低ダメージである。図6にウェットエッチング工程における模式的な断面構成を示す。
図6に示すように、まず、容器20に例えば水酸化カリウム(KOH)溶液14を満たしておき、上面にTiからなる陽極が形成されたn型電流狭窄層(図示せず)を含む窒化物半導体層15と、Ptからなる陰極16とを電気的に接続し、それらを溶液14に浸す。溶液14には、KOHの他に水酸化ナトリウム(NaOH)溶液等のアルカリ溶液や、リン酸(H3PO4)を含む酸性溶液を用いることができる。続いて、溶液14に浸した状態で、窒化物半導体層15に吸収される光、例えば紫外光を窒化物半導体層15に照射する。このようないわゆる陽極酸化方法により、窒化物半導体層15に対してエッチングが可能となる。但し、本方法では、n型電流狭窄層8のようにn型の窒化物半導体層はエッチングされるが、p型の窒化物半導体はエッチングされない。従って、ここでは、n型電流狭窄層8の下側に形成された第1のp型ガイド層7がエッチストップ層となり、制御性良く開口部8aを形成することができる。
なお、窒化物半導体層15に照射する紫外光として水銀ランプを用いたが、AlGaNに吸収される、例えば波長が248nmのKrFエキシマレーザ光等を用いてもよい。
従来の製造方法によってn型電流狭窄層を形成し、実際にKOH溶液を用いてウェットエッチを行なうと、n型電流狭窄層に取り込まれるMgの濃度が添加されたSiの濃度よりも高く電流狭窄機能が不十分な場合には、n型電流狭窄層がまったくエッチングされないか、又はその一部しかエッチングされなくなることを確認している。これは、従来の製造方法では十分に電流狭窄機能を得られないことと同じ理由で、電流狭窄層が実際にはn型半導体になっていないためであると考えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る半導体装置及びその製造方法においては、n型電流狭窄層8の全体にわたって外部から混入するMgの濃度をSiの濃度よりも低くなるようにしている。この構成で上記のウェットエッチを行なうと、n型電流狭窄層8に第1のp型ガイド層7を露出する開口部8aを確実に形成することができるようになる。
上述した実施形態においては、第1のp型ガイド層7に対するMgの濃度を低くしたり、さらにはMgを添加をしない製造方法によって、n型電流狭窄層8に取り込まれるMgの濃度を低減して、該n型電流狭窄層8における電流狭窄機能を向上させている。しかしながら、第1のp型ガイド層7に添加するMgの量を少なくするにつれて、該第1のp型ガイド層7自体が高抵抗化してしまうことも考えられる。
そこで、第1のp型ガイド層7に対するMgの添加濃度を低下させることなくn型電流狭窄層8に混入するMgの濃度を低減する半導体装置を説明する。
(実施形態の第1変形例)
以下、本発明の実施形態の第1変形例について図面を参照しながら説明する。
図7は本実施形態の第1変形例に係る埋め込み型半導体レーザ素子の断面構成を示している。図7において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。図7に示すように、本変形例に係る半導体レーザ素子は、p型GaNからなる第1のp型ガイド層7とn型Al0.15Ga0.85Nからなるn型電流狭窄層8との間に、厚さが0.01μmのInGaNからなる拡散抑制層17が形成されている。
オーバーフロー抑制層6及び第1のp型ガイド層7のうち、オーバーフロー抑制層6には、濃度が1×1019cm-3のマグネシウム(Mg)が添加されている。実験的に、InGaNからなる半導体は、Mgの拡散を抑制することが知られている。詳細は明らかではないが、MgのInGaNにおける拡散係数が他の窒化物半導体中と比べて小さいためであると考えられる。そこで、第1のp型ガイド層7とn型電流狭窄層8との間にInGaNからなる拡散抑制層17を設けることにより、第1のp型ガイド層7に添加されたMgがn型電流狭窄層8に拡散することを抑制することができる。その結果、n型電流狭窄層8における電流狭窄機能が向上して、デバイス特性を改善することができる。
なお、拡散抑制層17には、p型不純物(Mg)を意図的には添加しない。しかしながら、いわゆるメモリ効果によってp型不純物を含むようになる。
また、拡散抑制層17におけるInの組成は特に限られないが、本変形例においては、4%以上且つ8%以下程度としている。
(実施形態の第2変形例)
第1変形例においては、n型電流狭窄層8にのみ開口部を設けているが、InGaNからなる拡散抑制層17が、MQW活性層5において生成されるレーザ発振波長が405nmの光を吸収することを防止するため、図8に示す第2変形例のように、拡散抑制層17に対しても開口部8aの下側に第1のp型ガイド層7を露出する開口部17aを設けることが望ましい。
(実施形態の第3変形例)
図9に示すように、第3変形例に係る埋め込み型半導体レーザ素子は、拡散抑制層17を、基板側から順次形成された、厚さが0.01μmのInGaNからなる第1半導体層18と、厚さが0.02μmのGaNからなる第2半導体層19とを含む少なくとも2層構造とする。
このように、n型電流狭窄層8の下に該n型電流狭窄層8と接するGaNからなる第2半導体層19が形成されているため、n型電流狭窄層8に開口部8aを陽極酸化等のPEC(photo-electro-chemical)エッチングにより形成する場合に、Inを含まないGaNからなる第2半導体層19をエッチストップ層として機能させることができる。
具体的には、n型電流狭窄層8の下側に直接にInGaN層を設けると、該InGaN層がPECエッチングのエッチストップ層として機能し難いため、拡散抑制層17における開口部8aの下側部分の形状が平坦化されないおそれがある。すなわち、ウェットッチングの等方性によりサイドエッチが進行してエッチング形状に不良が生じたり、ばらつきが生じたりしやすくなる。従って、拡散抑制層17の上部にGaNからなる第2半導体層19を設けることにより、該拡散抑制層17にエッチストップ層としての機能を持たせることができる。
なお、本変形例においても、第1半導体層18及び第2半導体層19には、成長時にp型不純物(Mg)を意図的な添加はしない。しかしながら、前述したメモリ効果によって、p型不純物を含むようになる。
また、第1半導体層18におけるInの組成も特に限られないが、本変形例においては、4%以上且つ8%以下程度としている。
以下に、第1のp型ガイド層7に対するMgの添加濃度を低下させることなく、n型電流狭窄層8に混入するMgの濃度を低減する半導体装置の製造方法を説明する。
(製造方法の第1変形例)
まず、製造方法の第1変形例について説明する。
本発明の一実施形態と同様に、成長炉に投入された基板1の主面上に、n型GaN層2からオーバーフロー抑制層6及び第1のp型ガイド層7までをエピタキシャル成長する。ここでは、オーバーフロー抑制層6及び第1のp型ガイド層7には、p型ドーパントであるMgを1×1019cm-3程度の濃度で添加する。
次に、第1のp型ガイド層7まで成長した後、Mg原料の供給を止めると共に、成長炉内の温度を窒化物半導体層が熱分解しない温度にまで降温させ、降温した状態を所定時間例えば30分間程度保持する。ここでは、窒化物半導体層が熱分解しない温度としては、900℃以下が好ましい。これは、成長炉内の温度を900℃以下とすると、成膜されたp型GaN層からのGaの蒸発を防止することができるからである。
次に、n型電流狭窄層8の成長温度である1100℃程度にまで昇温した後、n型電流狭窄層8を成長する。これ以降の工程は本実施形態と同様である。
このように、製造方法の第1変形例によると、第1のp型ガイド層7までを成長した後、所定時間放置している間に、成長炉内に残留するMgの濃度が減少する。これにより、次のn型電流狭窄層8を第1のp型ガイド層7の上に成長する際に、n型電流狭窄層8に混入するMgの混入量が減少する。その結果、n型電流狭窄層8における電流狭窄機能が向上して、デバイス特性が改善される。
(製造方法の第2変形例)
次に、製造方法の第2変形例について説明する。
本発明の一実施形態と同様に、成長炉に投入された基板1の主面上に、n型GaN層2からオーバーフロー抑制層6及び第1のp型ガイド層7までをエピタキシャル成長する。ここでは、オーバーフロー抑制層6及び第1のp型ガイド層7には、Mgを1×1019cm-3程度の濃度で添加する。
次に、第1のp型ガイド層7までを成長した後、III 族原料ガスであるTMGの成長炉への導入を停止し、キャリアガスである水素ガスのみを導入する。これにより、第1のp型ガイド層7の表面に対してサーマルクリーニングを行なう。ここで、導入する水素ガスの分圧は約30.4kPa(=228Torr)としている。なお、このサーマルクリーニング時の成長炉内の温度は、1100℃程度が好ましい。
次に、第1のp型ガイド層7の上に、n型電流狭窄層8を成長する。これ以降の工程は本実施形態と同様である。
このように、製造方法の第2変形例によると、第1のp型ガイド層7までを成長した後、その表面を水素ガスによりサーマルクリーニングするため、第1のp型ガイド層7の表面及び成長炉内に残留するMgの濃度を減少することができる。これにより、次のn型電流狭窄層8を第1のp型ガイド層7の上に成長する際に、該n型電流狭窄層8に混入するMgの混入量がさらに減少する。その結果、n型電流狭窄層8における電流狭窄機能が向上して、デバイス特性が改善される。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法は、p型の窒化物半導体層の上にそれと接して形成されたn型の窒化物半導体層に含まれるp型不純物の濃度をn型不純物の濃度よりも低くすることから、n型の窒化物半導体層に求められる機能を果たすことができ、p型の窒化物半導体層の上に成長したn型の窒化物半導体層を有する半導体装置及びその製造方法等に有用である。
本発明の一実施形態に係る埋め込み型半導体レーザ素子を示す構成断面図である。 本発明の一実施形態に係る埋め込み型半導体レーザ素子を構成するn型電流狭窄層におけるマグネシウム(Mg)のSIMSによる不純物プロファイルを示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る埋め込み型半導体レーザ素子を構成するn型電流狭窄層における電流狭窄機能を検討するための試料を示す構成断面図である。 図3に示す各試料の電流−電圧特性を表わすグラフである。 (a)〜(d)は本発明の一実施形態に係る埋め込み型半導体レーザ素子の製造方法を示す工程順の断面構成図である。 本発明の一実施形態に係る埋め込み型半導体レーザ素子の製造方法の一工程であって、n型電流狭窄層における開口部を形成するウェットエッチ工程を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係る埋め込み型半導体レーザ素子を示す構成断面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る埋め込み型半導体レーザ素子を示す構成断面図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る埋め込み型半導体レーザ素子を示す構成断面図である。 従来の埋め込み型半導体レーザ素子を示す構成断面図である。
符号の説明
1 基板
2 n型GaN層
3 n型クラッド層
4 n型ガイド層
5 MQW活性層
6 オーバーフロー抑制層
7 第1のp型ガイド層
8 n型電流狭窄層
8a 開口部
9 第2のp型ガイド層
10 p型クラッド層
11 p型コンタクト層
12 p側電極
13 n側電極
14 溶液
15 窒化物半導体層
16 陰極
17 拡散抑制層
17a 開口部
18 第1半導体層
19 第2半導体層
20 容器

Claims (24)

  1. 基板上に形成されたp型不純物を含む第1の窒化物半導体層と、
    前記第1の窒化物半導体層の上に該第1の窒化物半導体層と接するように形成され、n型不純物及びp型不純物を含む第2の窒化物半導体層とを備え、
    前記第2の窒化物半導体層において、前記n型不純物の濃度は前記p型不純物の濃度よりも高いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2の窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層に選択的に電流を流す開口部を有する電流狭窄層であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2の窒化物半導体層の上に前記開口部を埋めるように形成され、屈折率が前記第2の窒化物半導体層よりも大きい第3の窒化物半導体層をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の窒化物半導体層における前記p型不純物の濃度は1×1018cm-3以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の窒化物半導体層の下側に形成された前記p型不純物を含む第4の窒化物半導体層をさらに備え、
    前記第4の窒化物半導体層におけるp型不純物の濃度は、前記第1の窒化物半導体層におけるp型不純物の濃度よりも高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  6. 前記第1の窒化物半導体層は、その組成にインジウムを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  7. 前記第1の窒化物半導体層は、基板側に形成された第1半導体層と、前記第1半導体層と前記第2の窒化物半導体層との間に形成された第2半導体層とを含み、
    前記第1半導体層はその組成にインジウムを含み、前記第2半導体層はその組成にインジウムを含まないことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  8. 前記p型不純物はマグネシウムであり、前記n型不純物はシリコンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  9. 基板上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びp型不純物原料ガスを導入することにより、前記基板の上にp型の第1の窒化物半導体層を形成する工程(a)と、
    前記第1の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及び導入量が前記工程(a)におけるp型不純物原料ガスよりも少ないp型不純物原料ガスを導入することにより、前記第1の窒化物半導体層の上にp型の第2の窒化物半導体層を形成する工程(b)と、
    前記第2の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びn型不純物原料ガスを導入することにより、前記第2の窒化物半導体層の上にn型の第3の窒化物半導体層を形成する工程(c)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記工程(b)において、前記p型不純物原料ガスの導入量を0とすることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記工程(c)よりも後に、前記第3の窒化物半導体層に選択的に開口部を形成する工程(d)と、
    前記第3の窒化物半導体層の上に前記開口部を埋めるように、屈折率が前記第3の窒化物半導体層よりも大きい第4の窒化物半導体層を形成する工程(e)とをさらに備えていることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 基板上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びp型不純物原料ガスを導入することにより、前記基板の上にp型の第1の窒化物半導体層を形成する工程(a)と、
    前記p型不純物原料ガスの導入を止めると共に、形成した前記第1の窒化物半導体層を、該第1の窒化物半導体層の形成温度よりも低い温度にしてその状態を保持する工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、第2の窒化物半導体層の形成温度にまで昇温し、前記第1の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びn型不純物原料ガスを導入することにより、前記第1の窒化物半導体層の上にn型の第2の窒化物半導体層を形成する工程(c)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記工程(b)における温度は、前記第1の窒化物半導体層の熱分解温度よりも低い温度であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記工程(b)における温度は、900℃以下であることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 基板上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びp型不純物原料ガスを導入することにより、前記基板の上にp型の第1の窒化物半導体層を形成する工程(a)と、
    前記工程(a)の後に、前記III 族原料ガスを停止し、且つ前記第1の窒化物半導体層の上に水素ガスを導入する工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、前記第1の窒化物半導体層の上にIII 族原料ガス、窒素原料ガス及びn型不純物原料ガスを導入することにより、前記第1の窒化物半導体層の上にn型の第2の窒化物半導体層を形成する工程(c)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 前記工程(c)よりも後に、前記第2の窒化物半導体層に選択的に開口部を形成する工程(d)と、
    前記第2の窒化物半導体層の上に前記開口部を埋めるように、屈折率が前記第2の窒化物半導体層よりも大きい第3の窒化物半導体層を形成する工程(e)とをさらに備えていることを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記工程(d)において、前記開口部は塩素を含むガスを用いたドライエッチングにより形成することを特徴とする請求項11又は16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記工程(d)において、前記開口部は、前記第3の窒化物半導体層を溶液に浸した状態で、前記第3の窒化物半導体層に吸収される波長を有する光を照射することにより形成することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記工程(d)において、前記開口部は、前記第2の窒化物半導体層を溶液に浸した状態で、前記第2の窒化物半導体層に吸収される波長を有する光を照射することにより形成することを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記溶液はリン酸を含む酸性溶液であることを特徴とする請求項18又は19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記溶液はアルカリ溶液であることを特徴とする請求項18又は19に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記アルカリ溶液は水酸化カリウム溶液であることを特徴とする請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記第2の窒化物半導体層におけるp型不純物の濃度は1×1018cm-3以下であることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記p型不純物原料ガスはマグネシウムを含み、前記n型不純物原料ガスはシリコンを含むことを特徴とする請求項9〜16のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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