JP3900196B2 - Iii族窒化物半導体光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、III族窒化物半導体光素子に関する。
III族窒化物半導体材料は、禁制帯幅が充分大きく、バンド間遷移も直接遷移型であるため、短波長発光素子への適用が盛んに検討されている。また、電子の飽和ドリフト速度が大きいこと、ヘテロ接合による2次元キャリアガスの利用が可能なこと等から、電子素子への応用も期待されている。
これらの素子を構成するIII族窒化物半導体層は、材料の特性上、エッチングによって所定の形状に加工することが困難である。高度な素子性能を実現するためには、今後、窒化物半導体結晶層を制御性良く微細加工するための技術開発が強く望まれる。この点について、半導体レーザ等の光デバイスを例に挙げて説明する。
窒化ガリウムに代表されるIII族窒化物半導体は、高効率の青紫色発光が得られることから、発光ダイオード(lightemittingdiode、LED)やレーザーダイオード(laserdiode、LD)材料として注目を浴びてきた。なかでもLDは大容量光ディスク装置の光源として期待され、近年では書き込み用光源として高出力LDの開発が精力的に進められている。光ディスクへの応用では、レーザービームをスポット状に絞り込むためにビーム形状を整える必要がある。このため横モードの制御が重要となる。また高出力化を図るためには、キャリアの注入効率を高めることがポイントとなる。さらに、光ディスクの転送速度高速化にともない高周波特性が重要となっており、素子抵抗の低減とともに素子の寄生容量をできるだけ小さくする必要がある。
これらを実現する窒化物LD構造として、現在では図1に示す構造が主流である。この構造ではドライエッチングによりリッジ101が形成される。リッジ上部はストライプ状開口部を有す絶縁膜102でカバーされ、開口部にp型電極103が設けられる。電流狭窄はストライプ状電極でなされ、リッジ幅およびリッジ高さを調整することにより横モードの制御がなされる。リッジ構造LDでは、構造的に寄生容量が小さいため高周波特性の点で有利である。
一方リッジ型LDよりも効率のよい電流狭窄を実現する構造として、埋め込み構造型のLDが提案された。特許文献1(特開平10−093192号公報)には、図2に示す構造が示されている。この構造では、GaN、AlN層等からなるストライプ状開口部を有す電流狭窄層201によりキャリア注入効率の向上が図られる。また特許文献2(特開2001−15860号公報)には、同様のストライプ状開口部を持つAlN層からなる電流狭窄と横モード制御を兼ねる層がクラッド層中またはクラッド層と発光層の間に挿入された構造が示された。これらのLD構造では、いずれも横モード特性に影響する各層の厚さが成長膜厚で制御できるため、再現性、歩留まりの点でリッジ構造LDに比べ有利な構造となる。
図1のリッジ構造は、リソグラフィーとエッチングを併用して作製される。窒化物半導体では溶液による化学エッチングが困難ため、エッチングにはハロゲン系ドライエッチングが用いられる。リッジ構造LDの横モード特性はp電極ストライプ幅、リッジ幅およびリッジ深さが主要なパラメータとなる。ストライプ幅およびリッジ幅はリソグラフィーにより決まるため、精度良く作製することができる。一方リッジ深さは、エッチング量で決まり、エッチング時のプラズマ条件、エッチングガス流量、基板温度などの多くのパラメータに依存する。このため大面積にわたり歩留まり良く素子作製を行うことが困難であった。またエッチング時に発生する荷電粒子により、活性層がダメージを受ける問題があった。
図2に示されたLDにおいて、n型GaNまたはn型AlGaNを含む層を電流狭窄層に用いた場合、p型クラッド層もしくはp型コンタクト層との間にpn接合に伴う接合容量が発生し、高周波特性が劣化するという構造的問題が生じる。このため高抵抗アンドープGaN、AlGaNを使用する必要があるが、アンドープ(Al)GaNはn型になりやすく、結晶成長上の困難があった。
単結晶AlNを電流狭窄層に用いた場合、上記の高周波特性に関しては改善されるが、次の二つの課題があった。
第一の課題はLDのクラッド層、光ガイド層、コンタクト層などに用いられるAlGaN、GaN、InGaNなど(以下これらを(Al、In)GaNと記す)とAlNの格子定数差、および熱膨張係数差に起因するクラックの発生である。図2のLD構造を作製する場合、(1)AlN堆積時、(2)AlN上への(Al、In)GaN層堆積時、(3)基板温度の昇降温時においてクラックが発生する可能性がある。(1)、(2)で発生するクラックは、それぞれ(Al、In)GaN上のAlN膜厚、AlN上の(Al、In)GaN膜厚が各臨界膜厚を越えるために生じるもので、格子定数差に起因する。一方(3)のクラックは、(Al、In)GaNとAlNの熱膨張係数が異なるために格子定数が変化し、このために発生する。したがって、AlN堆積時にクラックが生じない場合でも、(2)、(3)の影響で上部クラッド層の堆積時にクラックが発生する可能性が高く、クラックの発生を完全に抑制することは困難であった。これらのクラックによりAlN層に亀裂が入り電流狭窄層として機能しなくなるだけでなく、LDチップ自体が破壊されるなどの問題が生じる。
AlNを用いたときの第二の課題は、AlNを選択的に除去することが困難なことであった。図1および図2の構造では、AlNを除去する工程、およびp型コンタクト層やp型クラッド層を再成長する工程が必要となる。窒化物材料のエッチングに一般に用いられる塩素系ドライエッチングでは、物理スパッタの効果があるため(Al、In)GaNとAlNの選択エッチングは困難であった。またエッチング条件によるバラツキの影響をうけ、歩留まりの点で不利であること、エッチングダメージの影響が出やすいと言う問題があった。特許文献3(特開平9−232680)では、KOHなどのアルカリ系溶液により選択エッチングを行う事例が記されている。しかしこれらのアルカリ系エッチング液は、AlNだけでなくGaNもエッチングするため選択性の点で不完全であり、またエッチング後のモフォロジーが劣化することが報告されている(M.S.Minsky、Appl.Phys.Lett.68(1996)309)。特にモフォロジーの劣化は再成長層の結晶品質低下を起こすため大きな問題であった。特許文献2(特開2001−15860)ではSiOなどエッチング可能なマスク材でストライプを形成し、AlNを堆積した後リフトオフにより部分的にAlNを除去する手法が記載されている。しかしこの手法ではマスク材側壁がAlNで覆われるとリフトオフが困難になるため、原理的にAlN厚さを厚くできない。このために素子としての耐圧が低下すること、洩れ電流が増加し電流狭窄が不十分になることなどの問題が生じる。またリフトオフマスクに起因する残留不純物により素子特性が劣化する問題もあった。特にマスク材料にSiOやSiOなどを用いた場合、Siを除去することが困難なためクラッド再成長界面にパイルアップし、電気特性劣化の要因になるという問題があった。
以上、III族窒化物半導体の加工が困難なことに由来する技術的課題について半導体レーザを例に挙げて説明したが、同様の課題は電子素子においても存在し、その解決が望まれている。現在、GaN系半導体材料を用いた電界効果トランジスタでは、いわゆるプレーナー型の構造が主流となっているが、現在望まれているような高い水準の特性を満たすためには、層構造を構成する材料の最適化のみならず、リセス形状の採用等、構造面での検討が不可欠となる。しかしながら、GaN系半導体材料のエッチング加工が困難なためであるため、かかる検討は必ずしも充分になされていないのが現状である。
特開平10−093192号公報 特開2001−15860号公報 特開平9−232680
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、III族窒化物半導体を容易に加工することのできる技術により実現される新規な素子構造を提供することを目的とする。
具体的には、キャリア注入効率、横モード制御性および量産性に顕著に優れた半導体レーザを提供することを目的とする。また、ソース・ドレイン電極とのコンタクト抵抗が低く、耐圧特性等に優れた電界効果トランジスタを提供することを目的とする。
本発明によれば、第一の層と、該第一の層上に形成された、開口部を有する第二の層と、該開口部を埋め込むように前記第一および第二の層上に形成された第三の層と、が積層された層構造を有し、前記第二の層がAlαGa1−αN(0≦α≦1)からなり、前記第三の層との界面における第二の層中のピーク酸素濃度が、8×10 18 cm −3 以上であることを特徴とするIII族窒化物半導体光素子、が提供される。
本発明に係る光素子は、代表的には半導体レーザに適用される。上記構成によれば、優れたキャリア注入効率、優れた横モード制御性および高い量産性が実現される。
上記III族窒化物半導体光素子において、前記開口部において前記第一の層と前記第三の層とが接している構造とすることができる

上記III族窒化物半導体光素子において、第二の層が、1×1010cm−2以上の転位を含む構成とすることができる。このような構成とすることによって、第二の層中の歪みが緩和され、クラックの発生が抑制される。
上記III族窒化物半導体光素子において、第三の層のうち、第二の層上にある領域が、1×1010cm−2以上の転位を含む構成とすることもできる。このような構成とすることによって、第三の層中の歪みが緩和され、クラックの発生が抑制される。
上記III族窒化物半導体光素子において、III族窒化物半導体光素子が半導体レーザであって、前記第一の層がクラッド層であり、前記第二の層が電流狭窄層である構成を採用することができる。この半導体レーザは、高いAl組成の電流狭窄層を有するため、漏れ電流が顕著に低減される。
以上のようなIII族窒化物半導体光素子は、以下の方法で製造することができる。
下地層の上にIII族窒化物半導体の非結晶層を形成する工程と、前記非結晶層の少なくとも一部をエッチングする工程と、前記非結晶層を、前記非結晶層の形成温度よりも高い温度で熱処理し、結晶層に変換する工程と、を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
下地層の上にIII族窒化物半導体の非結晶層を形成する工程と、前記非結晶層の少なくとも一部をエッチングする工程と、前記非結晶層の上に前記非結晶層の形成温度よりも高い温度でIII族窒化物半導体層を形成するとともに前記非結晶層を結晶層に変換する工程と、を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
結晶層とは、単結晶構造または多結晶構造からなる層をいう。また、非結晶層とは、結晶層以外の層をいい、アモルファス層または一部微晶化領域を含むアモルファス層等をいう。
上記製造方法によれば、非結晶層を形成した後、その少なくとも一部をエッチングし、次いで高温熱処理により非結晶層を結晶層に変換する工程を採用するため、III族窒化物半導体を容易に加工できる。これにより、従来、実現することのできなかった新規な素子構造が提供される。
上記製造方法において、前記非結晶層の少なくとも一部をエッチングする際、結晶層である下地層をエッチング阻止膜とする構成とすることができる。このようにすれば、非結晶層と下地層のエッチング比が大きくなり、非結晶層のエッチングを制御性良く高い歩留まりで行うことができる。
また、前記非結晶層の少なくとも一部をエッチングする工程は、リン酸含有液を用いたウエットエッチングにより行う構成とすることができる。このようにすれば、非結晶層を制御性良く高い歩留まりで行うことができる。
また、前記非結晶層を構成するIII族窒化物半導体がInGaAl1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)からなる構成とすることができる。また、前記下地層がGaNからなり、前記非結晶層を構成するIII族窒化物半導体がAlαGa1−αN(0≦α≦1)からなる構成とすることができる。また、前記下地層がAlβGa1−βN(0≦β≦1)からなり、前記非結晶層を構成するIII族窒化物半導体がGaNからなる構成とすることができる。
非結晶層の形成温度は、好ましくは200〜700℃、より好ましくは200〜500℃とする。形成温度を低くしすぎた場合や高くしすぎた場合、非結晶層を好適に形成することが困難となる。
非結晶層の熱処理温度は、好ましくは700〜1300℃、より好ましくは900〜1300℃とする。これにより、非結晶層を好適に結晶層に転換することができる。
また、前記非結晶層を熱処理する前に、前記非結晶層の表面を酸化する工程をさらに含む構成とすることができる。このようにすれば、非結晶層上部に積層される層の膜質を良好にすることができる。
III族窒化物半導体素子が半導体レーザであって、前記下地層がクラッド層であり、前記非結晶層を熱処理して得られる結晶層が電流狭窄層である構成とすることができる。また、前記III族窒化物半導体素子が電界効果トランジスタであって、前記非結晶層を熱処理して得られる結晶層は、ソース電極またはドレイン電極下に配置されるコンタクト層である構成とすることができる。
本発明を半導体レーザに適用した例について図3を参照して説明する。この半導体レーザは、n型GaN基板301上にSiドープn型GaN層302(Si濃度4×1017cm−3、厚さ1μm)、Siドープn型Al0.1Ga0.9N(Si濃度4×1017cm−3、厚さ2μm)からなるn型クラッド層303、Siドープn型GaN(Si濃度4×1017cm−3、厚さ0.1μm)からなるn型光閉じ込め層304、In0.15Ga0.85N(厚さ3nm)井戸層とSiドープIn0.01Ga0.99N(Si濃度1×1018cm−3、厚さ4nm)バリア層からなる3周期多重量子井戸(MQW)層305、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nからなるキャップ層306、Mgドープp型GaN(Mg濃度2×1019cm−3、厚さ0.1μm)からなるp型GaNガイド層307が積層した構造を有する。そしてこの上に、電流狭窄層308、Mgドープp型Al0.1Ga0.9N(Mg濃度1×1019cm−3、厚さ0.5μm)からなるp型クラッド層309、Mgドープp型GaN(Mg濃度1×1020cm−3、厚さ0.02μm)からなるコンタクト層310が積層している。この積層構造の上部および下部に、それぞれn型電極311およびp型電極312が設けられている。ここで、電流狭窄層308は、低温堆積により非結晶層を形成した後、エッチングにより開口部を設け、その後、非結晶層形成温度よりも高い温度でp型クラッド層309上部の層を形成することにより、非結晶層を結晶層に変換するという工程により形成される。ここで、非結晶層をエッチングする際、SiOマスクを用いるため、電流狭窄層308に酸素が導入されるようになっている。
上記半導体レーザにおいては、電流ブロック層となるAlNを有機金属気相成長法(以下MOVPE法)により600℃以下の低温で堆積される。MOVPE法によりGaN上に高い基板温度で単結晶AlN層を作製すると、先に述べたようにAlNとGaNの格子定数が異なるため、堆積時にAlN層にクラックが発生する。これに対し600℃以下の低温でAlNを堆積すると、アモルファス状のAlNとなり、堆積時にクラックは発生しない。さらに上記のアモルファス状の低温AlN層は、GaN単結晶もしくはAlGaN単結晶との良好な選択エッチングが可能であることを新たに見出した。低温AlN層のエッチング液は、80℃以上に加熱された硝酸などでも可能であるが、制御性の点から50℃以上200℃以下、望ましくは80℃から120℃に加熱されたリン酸を含む溶液が良好であった。これらの溶液により低温成長AlNは1〜30nm/min.程度でエッチングされる。結晶状のGaN、AlGaNはエッチングされないため、良好な選択エッチングが実現される。またアモルファスAlNでは、単結晶AlNで見られるようなエッチング速度の面方位依存性がないため、等方的なエッチングが実現される。これによりLDストライプ形成時のサイドエッチングを抑制することが可能となる。
また、上記半導体レーザにおいては、選択エッチングにより開口部を設けた低温成長AlN上で、平坦な埋め込み成長を実現される。アモルファスAlNを堆積温度より高い温度、望ましくは900℃以上に昇温すると、AlN層は下地である(Al、In)GaN層の結晶方位を引き継いで固相成長し結晶化する。この過程でAlN層には大量の転位が導入され格子緩和するため、結晶化してもクラックが発生しない。さらに結晶化したAlN上への(Al、In)GaN再成長においても、高密度の転位により再成長(Al、In)GaN層の格子が緩和されるためクラックが発生することなく成長を行うことができる。これらの転位の起源は、結晶化AlNの小傾角粒界に起因する刃状転位であり、貫通転位として基板に垂直方向に伝播する。開口部ではこのような貫通転位の発生がなく、ストライプ上では結晶性のよい再成長層が得られる。さらに上記のアモルファスAlNの結晶化は、AlN層の埋め込み再成長における基板昇温工程で生じるため、特に結晶化工程を設けなくてもよいという利点がある。
さらに、上記半導体レーザにおいては、AlN層に酸素を導入される。このため、以下のような作用効果がもたらされる。第一の効果として平坦な埋め込み成長を実現できることである。先に述べたように、低温成長AlNは結晶化の際にアイランド状となるが、このときマストランスポートによりAlN表面に凹凸が発生する。凹凸はAlN層上に堆積されたGaN、AlGaN層にも転写されるため、平坦な表面モフォロジーが得られにくくなる。これに対し低温成長AlN層表面に薄いAlO層を形成した場合、酸素原子の存在によりAl原子の移動が妨げられ、マストランスポートが生じにくくなる。このため結晶化に起因する凹凸が小さくなり、AlN層上での成長においても良好な平坦性を得ることができる。酸素導入による第二の効果は、洩れ電流の低減にある。第二の骨子で記し
たように、固相成長したAlN層には転位が導入されるため、これらの転位を介した洩れ電流が流れると、デバイス特性の劣化をもたらす。AlN層に酸素を導入した場合、アモルファスAlNが固相成長する際に酸素が転位に選択的に集まる。これにより転位が電気的に不活性化され、洩れ電流が低減される。この結果良好な電流狭窄が実現される。
次に、本発明の電界効果トランジスタ(以下、FETという)への適用例について説明する。図5は、本実施形態に係るFETの断面構造図である。このFETは、基板101としてc面((0001)面)サファイア基板を用い、この上にバッファ層102としてAlN低温成長バッファ層(膜厚20nm)、キャリア走行層103としてGaN動作層(膜厚1500nm)、スペーサ層104としてAlGaNスペーサー層(膜厚5nm)、キャリア供給層105としてAlGaN層(Al組成比0.2、膜厚20nm、Si添加量5×1018cm−3)、ショットキ層106としてInGaN(In組成比0.05、膜厚10nm)、コンタクト層110としてGaN層(膜厚20nm)を積層した層構造を有する。このFETでは、ソース電極107およびドレイン電極108の直下に、それぞれコンタクト層110を設けた、いわゆるワイドリセス構造を採用している点が特徴となっている。従来のプレーナ型のトランジスタでは、ソース・ドレイン電極直下のコンタク層がゲート電極下にも延在して形成されるため、ソース・ドレイン電極下のキャリア濃度を高くしてコンタクト抵抗を低減しようとすると、同時にゲート電極下のキャリア濃度も高くなってしまい、設計通りの素子特性を得ることが困難となる場合がある。これに対してワイドリセス構造を採用した場合、ソース・ドレイン電極直下のコンタクト層はゲート電極下には存在しない形態となり、コンタクト層のキャリア濃度を、ゲート電極下の層とは独立に自由に設定できる。このため、コンタクト層の導電性を改善し、コンタクト抵抗を有効に低減することができる。また、ワイドリセスの採用により、ゲート電極下の電界集中を緩和でき、トランジスタの耐圧特性等を改善することができる。ワイドリセス構造を採用することにより以上のような利点が得られるが、従来技術においては、コンタクト層を構成するGaN等の窒化物半導体のエッチングが困難なことからかかる構造が採用されることは少なかった。本発明によれば、GaNを好適にエッチングすることができるので、こうした素子構造を実現することができる。
図5における各層は、有機金属気相エピタキシャル(MOVPE)法により形成することができる。この場合、MOVPE法による成長温度は、以下のようにする。
バッファ層101:通常400〜500℃(例えば450℃)
スペーサ層104、キャリア供給層105(AlGaN層):通常1040〜1100℃(例えば1080℃)
ショットキ層106(InGaN層):通常800〜900℃(例えば840℃)
コンタクト層110(GaN層):通常200〜500℃(例えば350℃)
コンタクト層110は次のようにして形成することができる。まず、成膜温度を200〜500℃、好ましくは300〜400℃としてGaN層を低温成長させる。次に、このGaN層をウエットエッチングする。エッチング液としてはリン酸含有液が好ましく、適宜硫酸等の他の酸を混合してもよい。リン酸含有量はエッチング液全体に対し、たとえば体積基準で10〜90%とする。エッチング後、GaN層を好ましくは700〜1300℃、より好ましくは900〜1200℃の温度で高温熱処理する。これにより、非結晶層であったGaN層が結晶層に変換する。
コンタクト層11形成後、フォトレジストを塗布し、露光、現像により開口部を設けた後、Clガスを用いたドライエッチング(ECR法)によりショットキ層106の一部を除去する。さらに第一の金属としてTi/Al(Ti層の膜厚10nm、Al層の膜厚200nm)を電子銃蒸着により形成し、リフトオフの後、ランプアニール(650℃、30秒)することでソース電極107、ドレイン電極108を形成する。その後、フォトレジストを塗布し、露光、現像により開口部を設けた後、第二の金属としてNi/Au(Ni層の膜厚10nm、Au層の膜厚200nm)を電子銃蒸着により形成し、リフトオフすることによりゲート電極109を形成する。以上の工程を経てFETを作製することができる。
このFETは、ソース・ドレイン電極下に、従来よりも導電性の改善されたコンタクト層が設けられているため、コンタクト抵抗が顕著に低減する。また、ゲート電極下の電界集中が有効に緩和され、耐圧特性等が改善される。
(実施例1)
図3に本実施例に係る半導体素子構造を示す。基板としてFIELO法(A.Usui他、Jpn.J.Appl.Phys.36(1997)L899)により250μm成長させたn型GaN(0001)基板を用いた。上記基板は、HVPE成長後の基板冷却過程でサファイアとGaNの熱膨張係数の違いのためGaN層の剥離が生じ、GaN厚さ200μmのフリースタンディングGaN基板となっている。素子構造の作製には300hPaの減圧MOVPE装置を用いた。キャリアガスには水素と窒素の混合ガスを用い、Ga、Al、Inソースとしてそれぞれトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMI)、n型ドーパントにシラン(SiH)、p型ドーパントにビスシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)を用いた。
初めに活性層、n型クラッド層、n型およびp型クラッド層、電流狭窄のための低温AlN成長を行う。以下この工程を「活性層成長工程」という。
n型GaN基板301を成長装置に投入後、NHを供給しながら基板を昇温し、成長温度まで達した時点で成長を開始した。Siドープn型GaN層302(Si濃度4×1017cm−3、厚さ1μm)、Siドープn型Al0.1Ga0.9N(Si濃度4×1017cm−3、厚さ2μm)からなるn型クラッド層303、Siドープn型GaN(Si濃度4×1017cm−3、厚さ0.1μm)からなるn型光閉じ込め層304、In0.15Ga0.85N(厚さ3nm)井戸層とSiドープIn0.01Ga0.99N(Si濃度1×1018cm−3、厚さ4nm)バリア層からなる3周期多重量子井戸(MQW)層305、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nからなるキャップ層306、Mgドープp型GaN(Mg濃度2×1019cm−3、厚さ0.1μm)からなるp型光閉じ込め層307を順次堆積した。GaN成長は基板温度1080℃、TMG供給量58μmol/min、NH供給量0.36mol/min、AlGaN成長は、基板温度1080℃、TMA供給量36μmol/min、TMG供給量58μmol/min、NH供給量0.36mol/minにて行った。InGaNMQW成長は、基板温度800℃、TMG供給量8μmol/min、NH0.36mol/minにおいて、TMIn供給量は井戸層で48μmol/min、バリア層で3μmol/minとした。これらの構造を堆積後、引き続いて基板温度を所定の温度まで降温し、低温AlN層(後に電流狭窄層308となる)の堆積を行った。AlN層の堆積条件は、基板温度は200℃、300℃、400℃、400℃、500℃、600℃、700℃、1000℃とした。TMAおよびNH供給量はそれぞれ36μmol/min、0.36mol/minとし、堆積膜厚は0.1μmとした。これらの試料の表面を走査型電子顕微鏡により観察したところ、600℃以上で堆積した試料には表面にクラックの発生が見られた。一方基板温度300℃、400℃、500℃で堆積した試料は平坦なモフォロジーを示し、クラックの発生は見られなかった。これら
の試料のθ−2θX線回折測定の結果を図4に示す。300℃から500℃で堆積したAlN層の(0002)回折強度は、1000℃で堆積したAlN層の回折強度の1/100以下と弱く、AlN膜がアモルファス状であることを示している。600℃以上で堆積した膜では(0002)回折強度が基板温度とともに増加しており、結晶相が増加していることが示された。クラックの発生は、結晶相の増加に伴い格子定数差に起因する歪みが増大したために生じたものである。これらの結果より、AlN堆積温度は200℃以上600℃以下が望ましい。
次に低温成長AlN層にストライプ開口部を形成した。以下この工程を「ストライプ形成工程」という。上記により得られた試料のうちAlN堆積温度300℃、400℃、500℃の試料に対し、ストライプ状開口部を形成した。AlN上にSiOを100nm堆積し、レジストを塗布した後、フォトリソグラフィーにより幅2μmのストライプパターンをレジスト上に形成した。次にバッファードフッ酸によりレジストをマスクとしてSiOをエッチング後、レジストを有機溶媒により除去し、水洗を行った。AlN層はバッファードフッ酸、有機溶媒、水洗の各工程でエッチングまたは損傷を受けることはなかった。次にSiOをマスクとして低温AlN層のエッチングを行った。エッチング液にはリン酸と硫酸を体積比1:1の割合で混合した溶液を用いた。SiOマスクでカバーされていない領域のAlN層は、80℃に保持した上記溶液中10分間のエッチングにより除去され、ストライプ状開口部が得られた。さらにバッファードフッ酸でマスクとして用いたSiOを除去し、AlN層に2μm幅のストライプ状開口部を有す構造を得た。AlN堆積温度600℃、700℃の試料についても同様のプロセスを行ったが、リン酸、硫酸混合液によるエッチング時にエッチング液がクラック部からSiOマスクで覆われた領域に侵入し、良好なストライプ形成は困難であった。
上記記載では80℃のリン酸、硫酸混合液をエッチングに用いた。硫酸はエッチング速度を調整するために混合している。上記混合液ではGaN、SiOともエッチングされず、良好な選択エッチングが実現された。またエッチング液の液温が50℃以下では有意なAlNエッチング速度は得られず、液温200℃以上ではGaNのエッチングが生じるため、50℃以上200℃以下の液温が望ましい。また上記記載ではAlN層のエッチングマスクとしてSiOを用いたが、エッチング液に侵されない材料であればSiNやレジストを含む有機物を用いてもよい。
以上により得られたストライプ開口部を有す試料に対し、p−AlGaNクラッド層の埋め込み再成長を行った。以下この工程を「pクラッド再成長工程」という。MOVPE装置に投入後、NH供給量0.36mol/minにて成長温度である1100℃まで昇温した。1100℃に達した後、Mgドープp型Al0.1Ga0.9N(Mg濃度1×1019cm−3、厚さ0.5μm)からなるp型クラッド層309を堆積し、基板温度を1080℃に下げてからMgドープp型GaN(Mg濃度1×1020cm−3、厚さ0.02μm)からなるコンタクト層310を堆積した。AlGaN、GaNの堆積条件はドーパントの違いを除き、先に述べた活性層成長と同様とした。
pクラッド再成長後の走査型電子顕微鏡観察では、表面にクラックやピットなどの欠陥は見られず、AlN層が平坦に埋め込まれることが確認できた。ただしAlN上に再成長した領域を詳細に観察したところ、若干のうねりのようなモフォロジーが観察された。試料のストライプ部近傍を断面透過電子顕微鏡観察した結果、AlN層には5×1010〜1×1012cm−2の高密度の転位が存在すること、AlN層上のp型AlGaNクラッド層にも同程度の密度で基板に対し垂直に伝播する貫通転位が存在すること、貫通転位はAlN層から発生しAlN層の下方には伝播しないこと、およびストライプ開口部上のp型AlGaNクラッド層には再成長界面から導入される転位はないことが判明した。クラックのない再成長が実現されたのは、上記の高密度の転位がAlN層での格子歪みを緩和することによる。
以上によりp型コンタクト層、AlN電流狭窄層、p型およびn型クラッド層、p型およびn型ガイド層、活性層を備えたLDウエハが得られた。このLDウエハに対しp型およびn型電極を形成した。この工程を「電極工程」という。n型GaN基板裏面にTi5nm、Al20nmをこの順で真空蒸着し、次にp型コンタクト層上にNi10nm、Au10nmをこの順で真空蒸着した。上記試料をRTA装置に投入し、600℃30秒間のアロイを行ってオーミックコンタクトを形成した。基板裏面側のTiAlおよび表面側のNiAu上にAuを500nm真空蒸着しn型電極311およびp型電極312とした。電極形成後の試料をストライプに垂直な方向に劈開しLDチップとした。典型的な素子長は500μmとした。
以上の工程により得られたアンコートLDチップをヒートシンクに融着し発光特性を調べたところ、電流密度2.8kA/cm、電圧4.7Vにてレーザー発振を確認した。本LDチップにおける20mW出力時のファーフィールドパターンを調べたところ、垂直水平方向とも単峰となっており、良好に横モード制御されていることが示された。水平および垂直方向の放射角はそれぞれ12°、23°であり、ストライプ幅2μmを仮定して得たシミュレーション結果とほぼ一致した。これらよりAlN層が電流狭窄層として有効に機能し、効率よくキャリア注入が行われることが確認できた。
上記と同様のLD構造を作成し、断面を透過型電子顕微鏡により観察したところ、低温AlN層が単結晶AlN層に変換していることが確認された。堆積直後、アモルファス状態であった低温AlN層は、その後の成膜過程で高温熱処理を受けることによって単結晶構造に変換したものと考えられる。
(実施例2)
まず第一の実施例に記した「活性層成長工程」に従い、n型GaNバッファ層、n型AlGaNクラッド層、n型GaNガイド層、InGaNMQW活性層、p型GaNガイド層、低温AlN層を堆積した。低温AlN層の堆積は基板温度400℃で行った。次に常圧アニール炉に投入し、酸素1SLM、窒素4SLMを供給し400℃20分間の表面酸化を行った。この後第一の実施例と同様の「ストライプ形成工程」、「pクラッド再成長工程」、「電極工程」を経てLDチップを作製した。本試料においても「ストライプ形成工程」において、リン酸、硫酸混合液による良好な選択エッチングが可能であった。以下この試料を試料Aという。
比較のためにAlN層が酸化されない条件の試料も作製した。この試料では、第一の実施例で記した「活性層成長工程」に従い、低温AlN層まで堆積した後、MOVPE装置から取り出すことなくアンドープGaNキャップ層を0.1μm堆積した。キャップ層の堆積は、AlN堆積温度と同じ400℃でおこない、TMGおよびNH供給量はそれぞれ7μmol/min、0.36mol/minとした。この後、この後第一の実施例と同様の「ストライプ形成工程」、「pクラッド再成長工程」、「電極工程」を経てLDチップを作製した。試料A同様、本試料においても「ストライプ形成工程」において、リン酸、硫酸混合液による良好な選択エッチングが可能であった。以下この試料を試料Bという。また第一の実施例において、低温AlN堆積温度400℃で作製したLDチップを試料Cとする。
それぞれの試料のSIMS測定を行った結果、試料AとCではAlN層の酸素濃度が高くなっており、ピーク酸素濃度はそれぞれ4×1019cm−3、8×1018cm−3であった。一方、試料Bでは界面でのピーク酸素濃度は2×1017cm−3以下であった。試料Cでは、特に積極的な酸化は行っていないが、「ストライプ形成工程」においてSiOを堆積する際に酸化が進行したものである。またアンドープGaNキャップ層をAlN上に堆積した試料Bで酸素濃度が低いのは、「ストライプ形成工程」での酸化がGaNキャップ層で停止しAlN層まで及ばないこと、および「pクラッド再成長工程」での基板温度昇温時にGaNキャップ層が全て蒸発するため、清浄なAlN表面が現れることによる。
表面モフォロジーに関し、試料Cでは第一の実施例において述べたように「pクラッド再成長工程」後、AlN上のうねりのようなモフォロジーが観察された。試料Aでは、このようなモフォロジーはなく、極めて平坦な表面が得られた。一方試料Bでは、荒れた表面となり、一部ではピット状の欠陥が観察された。上記の結果は、界面酸素濃度の高い方が表面平坦性が向上することを示している。これはAlN表面の酸化により、低温AlN結晶化時のマストランスポートが抑制され、結果としてAlN結晶化時の凹凸が小さくなったことによるものである。さらに作製した各LDチップからストライプを含まない200μm角の領域を切り出し、洩れ電流の評価を行った。AlN層に酸素の導入されていない試料Bではp電極に+5V印加した時の洩れ電流が2.1mAであった。一方試料A、Cでは、+30V印加時の洩れ電流はそれぞれ1.0μA以下および3.0μAと低い値を示し、AlN層への酸素導入により洩れ電流が大幅に低減された。
上記実施例では低温AlN層をLDの光ガイド層上に設けた例を示した。本発明は結晶性の良いGaNまたはAlGaNと低温で堆積したアモルファス状AlNとの物性の違いを利用しているため、低温AlN層をp型クラッド層中、もしくはp型クラッド上などに設けても同様の効果が得られる。
上記実施例では電流狭窄層としてAlNを用いたが、AlNの絶縁性を損なわない程度のGa、In、Bを含む場合でも同様の効果が得られる。またアモルファスAlNとアモルファスGaNまたはInNを交互に積層した構造でも同様の効果が得られる。
上記実施例では、AlN層の酸化工程として酸素雰囲気中のアニールやSiO膜の堆積が有効であることを述べたが、大気中酸素による試料保管時の酸化も同様の効果がある。
(実施例3)
本実施例では、単結晶GaN上にアモルファスGaNを形成した後、単結晶GaN上を下地層としてアモルファスGaNを選択エッチングした。アモルファスGaNの成膜条件およびエッチング条件は以下のとおりである。
アモルファスGaN堆積温度 :350℃(試料a)、400℃(試料b)、450℃(試料c)
エッチング液 :リン酸:硫酸=1:1 95℃のエッチング液
試料a、bでは選択エッチングが可能であった。エッチングレートは0.1μmあたり20〜40min.程度であった。一方、試料cでは、選択エッチングが可能であるもののエッチング速度が極めて遅かった。
その後、試料a、bを1100℃で熱処理した。熱処理後の試料について透過型電子顕微鏡観察を行ったところ、アモルファスGaNが単結晶GaNに変換していることが確認された。
上記のように、アモルファスGaNの選択エッチングが可能であることが確認された。なお、本実施例ではアンドープのアモルファスGaNを用いたが、Siを1×1019cm−3程度ドープしたアモルファスGaNでも同様の結果であった。
以上説明したように本発明によれば、非結晶層を形成した後、その少なくとも一部をエッチングし、次いで高温熱処理により非結晶層を結晶層に変換する工程を採用するため、III族窒化物半導体を容易に加工でき、これにより、従来、実現することのできなかった新規な素子構造が提供される。具体的には、キャリア注入効率、横モード制御性および量産性を顕著に優れた半導体レーザが提供される。また、電極コンタクト抵抗が低く、耐圧特性等に優れた電界効果トランジスタが提供される。
リッジ型LD構造を示す図である。 埋め込み型LD構造を示す図である。 本発明に係る半導体レーザの断面構造図である。 X線回折強度のAlN堆積温度依存性を示す図である。 本発明に係る半導体素子の断面構造図である。
符号の説明
101 リッジ
102 絶縁膜
103 p型電極
201 電流狭窄層
301 n型GaN基板
302 Siドープn型GaN層
303 n型クラッド層
304 n型光閉じ込め層
305 多重量子井戸(MQW)層
306 キャップ層
307 p型GaNガイド層
308 電流狭窄層
309 p型クラッド層
310 コンタクト層
311 n型電極
312 p型電極

Claims (3)

  1. 活性層の上に形成された第一の窒化物半導体層と、該第一の窒化物半導体層上に形成された、電流狭窄するための開口部を有する第二の窒化物半導体層と、該開口部を埋め込むように前記第一および第二の窒化物半導体層上に形成された第三の窒化物半導体層と、が積層された層構造を有し、前記第二の窒化物半導体層は固相成長によるAlNであり、前記第三の窒化物半導体層との界面における前記第二の窒化物半導体層中のピーク酸素濃度が、8×1018cm−3以上であることを特徴とするIII族窒化物半導体光素子。
  2. 請求項1に記載のIII族窒化物半導体光素子において、前記開口部において前記第一の窒化物半導体層と前記第三の窒化物半導体層とが接していることを特徴とするIII族窒化物半導体光素子。
  3. 請求項1または2に記載のIII族窒化物半導体光素子において、前記III族窒化物半導体光素子が半導体レーザであって、前記第一の窒化物半導体層がクラッド層であることを特徴とするIII族窒化物半導体光素子。』
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