JP2006278900A - 樹脂封止型電気回路装置及び樹脂注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース内に封止樹脂を均一且つ容易に注入する事のできる樹脂封止型電気回路装置及び樹脂注入装置を提供する。
【解決手段】ノズルアッシー108は、先端円環部112aが第1基板18の表面18aにおける注入孔42の周囲に当接するノズル112と、該ノズル112を垂直方向にスライド可能に保持するノズル支持部と、ノズル支持部を昇降させるロボットとを有する。先端円環部112aには、第1基板18と当接する部分に注入孔42を囲うOリングが設けられている。先端円環部112aを第1基板18に押圧し、Oリングにより供給通路を液密に保つ。樹脂供給手段から封止樹脂22を供給し、注入孔42から底部12と第1基板18との間に供給する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ケース内に設けられた電気基板を封止樹脂を注入することにより封止された樹脂封止型電気回路装置、及び該樹脂封止型電気回路装置に対して製造工程において封止樹脂を注入する樹脂注入装置に関する。
一般的に電気基板は耐塵挨性等を考慮して所定のケース内に設けられている。また、例えば車両搭載用の電気基板の場合には、ケース内に封止樹脂を注入、充填することにより電気基板を保護することがある。このような樹脂封止型電気回路装置は基板の耐振動性、耐水性、放熱性、絶縁性等が向上し、好適である。樹脂封止型電気回路装置には、例えば高粘度の樹脂(エポキシ樹脂等)が用いられる。樹脂封止型電気回路装置に対して、封止樹脂を注入する際には、円筒形状のパイプで形成された樹脂注入ノズルを用いることがある(例えば、引用文献1参照)。
特開2000−138304号公報
ところで、エポキシ樹脂のように高粘度の樹脂は、樹脂封止型電気回路装置に注入する際に粘度の影響により狭い箇所には充填されにくく、特にケースの底部と基板との間の空洞部に均一に充填することは困難である。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、製造工程においてケース内に封止樹脂を均一且つ容易に注入することのできる樹脂封止型電気回路装置及び樹脂注入装置を提供することを目的とする。
本発明に係る樹脂封止型電気回路装置は、底部及び該底部の周囲に設けられた側壁とを有するケースと、前記ケース内で前記底部から離れた位置に設けられ、電気部品が実装された基板と、少なくとも前記底部と前記基板との間に充填された封止樹脂とを備え、前記基板は、製造工程で前記封止樹脂が注入される注入孔を有することを特徴とする。
このように、基板に注入孔を設けることにより、底部と基板との間に対して、樹脂注入装置のノズル等から封止樹脂を容易に注入することができ、気泡等のない均一な充填が可能となる。
また、前記注入孔は、上面視で、前記底部と前記基板との間における略体積重心に対応した位置に設けられていると、樹脂が放射状に充填される際に、全ての方向に略同じ流体抵抗が生じ、より均一な充填が可能となる。
次に、本発明に係る樹脂注入装置は、底部及び該底部の周囲に設けられた側壁とを有するケースと、前記ケース内で前記底部から離れた位置に設けられ、電気部品が実装された基板とを備える電気回路装置に対して、前記基板に設けられた注入孔に封止樹脂を注入する樹脂注入装置であって、先端環部が前記基板の表面における前記注入孔を囲うように当接するノズルと、前記ノズルを前記基板の表面からみて略垂直方向にスライド可能に保持するノズル支持部と、前記ノズル支持部を昇降させる昇降手段と、前記ノズルの先端に前記封止樹脂を供給する樹脂供給手段とを有し前記先端環部には、前記注入孔を囲うシール部材が設けられていることを特徴とする樹脂注入装置。
このように、先端環部にシール部材を設けることにより基板に対して密着し、封止樹脂が漏れるということがなく、底部と基板との間に対して封止樹脂を確実且つ容易に注入することができ、気泡等のない均一な充填が可能となる。また、シール部材は、スライド機構の作用により適度な面圧で基板に当接することから、封止樹脂が漏れることがなく、しかも基板に対して過大な力が加わることが防止される。
本発明に係る樹脂封止型電気回路装置によれば、基板に注入孔を設けることにより、底部と基板との間に対して、樹脂注入装置のノズル等から封止樹脂を容易に注入することができ、気泡等のない均一な充填が可能となる。
また、樹脂注入装置によれば、先端環部にシール部材を設けることにより基板に対して密着し、封止樹脂が漏れるということがなく、底部と基板との間に対して封止樹脂を確実且つ容易に注入することができ、気泡等のない均一な充填が可能となる。
以下、本発明に係る樹脂封止型電気回路装置及び樹脂注入装置について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図9を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る樹脂封止型電気回路装置10は、底部12及び該底部12の周囲に設けられた側壁14とを有するケース16と、ケース16内で底部12からやや離れた位置に設けられ、電気部品が実装された2つの第1基板18及び第2基板20と、第1基板18及び第2基板20の周囲に充填された封止樹脂22とを有する。第1基板18及び第2基板20は、例えばガラスエポキシ基板である。封止樹脂22は、例えばエポキシ樹脂又はシリコン樹脂であり、硬化前の液状体であるときには相当に高粘度である。第1基板18及び第2基板20は底部12から同じ高さの隙間を有するように設定されており、また、それぞれ周囲の側壁14及び仕切板28との間に隙間が設けられている。
ケース16は、例えばアルミニウム製であって、底部12の下面に設けられた多数の放熱板23と、第1基板18が設けられる第1室24と第1基板18が設けられる第2室26とを仕切る仕切板28とを有する。第1基板18は、上面視でケース16の大部分を占める大きい基板であって、両側部に突出したトランジスタ29の放熱タブが底部12の突起12aに対してビスで固定されている。また、第1基板18は、制御用のマイクロコンピュータ30、電源安定用の複数の電解コンデンサ32、複数のトランス34、嵌合部が上方に指向する基板実装コネクタ36及び多数の電子部品40等が実装されている。電子部品40は、抵抗、コンデンサ、IC及びフォトカプラー等である。電気部品の実装形式は、ディップタイプ及び表面実装タイプが混在していてもよく、また一部が裏面18bに実装されていてもよい。第1室24における第2基板20の両側のスペースにはコイル38が設けられている。
第1基板18には、製造工程で封止樹脂22が注入される注入孔42が設けられている。該注入孔42は、第1室24において底部12と第1基板18との間における体積重心G1の直上の位置に設けられている。体積重心G1は、上面視で第1基板18に覆われた部分で底部12との間の重心であり、当然に、底部12上の凹凸形状に応じて位置が変化しうる。
注入孔42は円形の孔であって、その直径R1(図4参照)は、後述するノズル112の先端円環部112aの内径R2よりも小さく、且つ封止樹脂22の粘度に応じて注入がされやすいような適度な径に設定されている。
第1基板18の表面18aにおける注入孔42の周囲には、ノズル112の先端円環部112aの外径R3よりもやや大きい範囲に、導体パターンがないノズル当接面44が確保されている。導体パターンは、例えば、図1の符号46aで示すように、実装された電気部品間で通電を行うために第1基板18に印刷された銅箔等であり、僅かな高さを有する。また、ノズル当接面44には、文字等のシルク印刷46b、スルーホール46c及び実装部品等がなく、平滑な面を形成している。また、注入孔42の数は、第1基板18に対して1つだけである。
第2基板20は、ノイズ遮蔽用の仕切板28を介して第1基板18に三方を囲まれた小さい基板であり、複数のコンデンサ50及びコイル52等が実装されている。第2基板20には、電源ライン54a、54bが直接的に接続されており、コンデンサ50及びコイル52等は出力電圧を平滑化するノイズフィルタとして機能する。接続ライン56は、仕切板28を超えて第1基板18と第2基板20を接続している。
第2基板20には、製造工程で封止樹脂22が注入される注入孔58が設けられている。第2室26において底部12と第2基板20との間における体積重心G2の直上の位置に設けられており、その周囲には、導体パターン、シルク印刷、スルーホール及び電機部品等がない平滑なノズル当接面60が設けられている。注入孔58及びノズル当接面60の径は、第1基板18における注入孔42及びノズル当接面44と同等である。
なお、理解を容易にするために、図1に示す樹脂封止型電気回路装置10は、封止樹脂22が注入される前の状態を示している。
次に、本実施の形態に係る樹脂注入装置100について図3及び図4を参照しながら説明する。樹脂注入装置100は、樹脂封止型電気回路装置10に対して製造工程において封止樹脂22を注入するための装置である。
図3に示すように、樹脂注入装置100は、樹脂封止型電気回路装置10を載置するワーク台102と、ワーク台102の上方に設けられた3軸直交テーブル式のロボット104と、該ロボット104の先端移動部材106に設けられたノズルアッシー108と、該ノズルアッシー108に液状体の封止樹脂22を供給する樹脂供給手段110とを有する。
ロボット104は、ノズルアッシー108を図3中の左右方向に移動させるX方向移動手段104aと、奥行き方向に移動させるY方向移動手段104bと、上下方向に昇降させる昇降手段104cとを有する。樹脂供給手段110は、封止樹脂22が蓄えられたタンク110aと、タンク110aに設けられた供給ポンプ110bと、タンク110aからノズルアッシー108に連通するチューブ110cと、該チューブ110cの先端部でノズルアッシー108に接続されるバルブ110dとを有する。実際上、封止樹脂22が主剤及び硬化剤からなる二液混合式である場合には、それぞれ独立したタンクを設けるとともに、個別の管路からノズルアッシー108に供給し、該ノズルアッシー内で混合するとよい。
図4に示すように、ノズルアッシー108は、略円筒形状であって軸方向が鉛直となるようにロボット104の先端移動部材106に接続されている。ノズルアッシー108は、下方の先端円環部112aが注入孔42又は58を囲うように当接するノズル112と、該ノズル112を表面18aからみて垂直方向にスライド可能に保持するノズル支持部114と、スライド機構116とを有する。ノズル112とノズル支持部114は軸方向に連通する供給通路118を構成している。
ノズル112は、ビス120で相互に固定された下方部材122aと上方部材122bとからなり、下方部材122a及び上方部材122bの接続部に形成される内径環状溝124には、パッキン128が設けられている。ノズル112の内径部130は、やや大径の内側上方部130aと、下方部材122aの略中間高さ部の縮径部130bと、それよりも下方の小径部130cとからなる。
先端円環部112aの外周端面には環状溝112bが設けられ、該環状溝112bにはOリング(シール部材)132が設けられている。Oリング132下面は先端円環部112aの端面より僅かに下方に突出している。先端円環部112aの内径R2は、封止樹脂22の粘度を考慮し適度に注入されやすい径に設定されている。先端円環部112aの外径R3は第1基板18、20のノズル当接面44及び60より小径に設定されている。先端円環部112a及びOリング132は環状であればよく、必ずしも円環形状である必要はない。
ノズル支持部114は、内側上方部130aに挿入される小径部134を有する外径段付き形状であって、上方の大径部がロボット104の先端移動部材106に接続されている。小径部134の内径は小径部130cの内径と等しい。また外径は内側上方部130aの内径と等しく、スライド可能である。小径部134の下方外周面はパッキン128の内周側と接触しており、下方部材122a、上方部材122b及び小径部134はパッキン128によって液密に保たれ、供給通路118を通る封止樹脂22が外部に漏れ出すことがない。
スライド機構116は、小径部134及び上方部材122bのそれぞれの段部に挿入された弾性体としてのコイルスプリング136と、上方部材122bに設けられ、内径側にやや突出するストッパピン138とを有する。ストッパピン138は小径部134の外周面に設けられた軸方向溝140に対してスライド可能に嵌合している。
コイルスプリング136は適度な弾性を有し、ノズル112を下方に押圧しており、ストッパピン138が軸方向溝140の下端に当接することによりノズル112の抜けが防止されている。また、先端円環部112aが第1基板18及び第2基板20に当接するとき(図6参照)には、コイルスプリング136は適度に圧縮され、ノズル112がノズル支持部114に対して相対的にスライド移動することになる。この際、Oリング132は第1基板18及び第2基板20の表面18a、20aに対して弾性的に接触し、供給通路118を注入孔42、58に対して液密に保持することになる。
なお、供給通路118は先端移動部材106を介してバルブ110dと連通しており、該バルブ110dの作用によって封止樹脂22が供給又は遮断される。
次に、このように構成される樹脂注入装置100を用いて樹脂封止型電気回路装置10の製造工程において封止樹脂22を注入する手順について図5を参照しながら説明する。
先ず、ステップS1において、ケース16に対して第1基板18及び第2基板20が所定の位置に固定された状態の樹脂封止型電気回路装置10を樹脂注入装置100のワーク台102に対して所定の位置に載置する(図3参照)。
ステップS2において、X方向移動手段104a及びY方向移動手段104bにより、ノズル112が注入孔42の上方に配置されるように移動するとともに、昇降手段104cによりノズルアッシー108を下降させ、ノズル112の先端円環部112aを注入孔42の周囲をOリング132で囲うようにノズル当接面44に当接させ、適度に押圧する。
このとき、図6に示すように、コイルスプリング136は適度に圧縮されノズル112がノズル支持部114に対してスライド移動することにより、コイルスプリング136のたわみに応じてOリング132がやや圧縮されながらノズル当接面60に接触する。これにより、供給通路118は注入孔42、58に対して液密状態となる。また、スライド機構116のコイルスプリング136がたわむことにより、昇降手段104cの下降量ΔZに対して第1基板18の下降量は微少量に緩和され、第1基板18に過大な力が加わることが防止される。
なお、ノズル112と注入孔42は厳密に同軸に設定されている必要はなく、Oリング132の外径に応じて軸が多少ずれていても供給通路118は液密に保たれる。したがって、X方向移動手段104a及びY方向移動手段104bの位置決めは過度に高精度である必要はなく、またワーク台102に対する樹脂封止型電気回路装置10の位置決めについても過度に精密を期す必要はない。さらに、ノズル当接面44は導体パターン及び実装部品等がない平滑な面であり、Oリング132が確実に密着するとともに、導体パターンに対して外力が直接的に作用することがなく、導体パターンが保護される。
ステップS3において、供給ポンプ108bを駆動するとともにバルブ110dを開き、封止樹脂22を供給通路118を介して注入孔42に注入する。このとき、Oリング132の作用により、封止樹脂22が当接面から漏れ出ることがなく、第1基板18と底部12との間に確実且つ容易に注入することができる。
また、封止樹脂22は液状体であるときには高粘度であって流体抵抗が大きいことから高圧で供給する必要があるが、Oリング132が確実にノズル当接面44に密着していることから、相当に高圧であっても封止樹脂22が漏れ出すことがなく注入される。
さらに、注入孔42は、体積重心G1に対応した位置に設けられていることから、封止樹脂22は全ての方向に略同じ流体抵抗を受け続け、略放射状に広がって均一な充填が可能となる。これにより、封止樹脂22が高粘度であって比較的高圧で供給する場合であっても、安定的な注入が可能となり、空気の巻き込みがなく気泡等の発生が抑制される。
やがて、注入孔42から供給された封止樹脂22は、第1室24内において底部12と第1基板18との間を隙間なく満たした後、第1基板18の四方とケース16の側壁14又は突起12aとの間から第1基板18の上面へ向かって溢れ出る。注入孔42は、体積重心G1に対応して設けられていることから、封止樹脂22は、第1基板18の四方からほぼ同時に溢れる。
ステップS4において、ロボット104はタイマーにより所定の注入時間が経過したことを確認して昇降手段104cをやや上昇させて、ノズル112を注入孔42から離間させる。このとき、バルブ119dを閉鎖して封止樹脂22の供給を一時停止させる。
次に第2室26への封止樹脂22の供給を行う。第2室26に対しては、第1室24に対する処理(ステップS2〜S3)と同様の処理が行われる。すなわち、ステップS5において、ノズル112が注入孔42の上方に配置されるように移動するとともに、ノズルアッシー108を下降させ、ノズル112の先端円環部112aをノズル当接面60に当接させ、注入孔58をOリング132で囲う。
ステップS6において、封止樹脂22を供給通路118を介して注入孔58に注入し、底部12と第2基板20との間に注入する。このとき、注入孔58は、体積重心G2に対応した位置に設けられていることから、封止樹脂22は全ての方向から略同じ流体抵抗を受け、略放射状に広がって均一な充填が可能となる。
封止樹脂22が第2基板20の四方と側壁14及び仕切板28との隙間から第2基板20の上面へ向かって溢れ出た後、ステップS7において、ノズル112を注入孔42から離間させる。
ステップS8において、樹脂供給手段110からの封止樹脂22の供給を継続し、第1基板18及び第2基板20の上面に封止樹脂22を充填する。この場合、図7に示すように、第1基板18及び第2基板20の周辺近傍はすでに側壁14又は突起12aとの隙間から溢れた封止樹脂22により覆われていることから、表面18a及び20aが未だ露呈されている部分に対して重点的に封止樹脂22を充填する。ノズル112は上昇しているため、先端円環部112aの周囲に封止樹脂22が付着することがない。表面18a及び20aの全面が封止樹脂22で覆われるのに必要十分な時間が経過したことをタイマーにより確認した後、、封止樹脂22の供給を停止する。
ステップS9において、供給ポンプ108bを停止させた後、樹脂封止型電気回路装置10をワーク台102から取り外し、自然乾燥又は加熱により封止樹脂22を硬化させて樹脂封止型電気回路装置10の製造工程が終了する。
このようにして製造された樹脂封止型電気回路装置10は、図8に示すように、電解コンデンサ32、トランス34及び基板実装コネクタ36のように背の高い部品の一部は封止樹脂22の表面22aから突出するが、少なくとも第1基板18及び第2基板20の表面18a及び第2基板20の表面20aは全面が覆われる。したがって、全ての電機部品の端子及び半田付け部等の導体部が封止樹脂22によって保護され絶縁性、耐水性、耐塵挨性、放熱性等が向上し、酸化が防止される。また、全ての電機部品は少なくとも一部が封止樹脂22によって位置が固定され耐振動性が向上する。基板実装コネクタ36は、そのハウジングにより内部まで封止樹脂22が進入することがなく、端子は露呈されており、相手側のコネクタと正確に嵌合可能である。
また、第1基板18及び第2基板20に注入孔42及び58が設けられていることにより、底部12と第1基板18、第2基板20との間に対してノズル112から封止樹脂22が容易に注入され、気泡等のない均一な充填がなされる。
また、第1基板18及び第2基板20はそれぞれ仕切板28で区切られた第1室24及び第2室26に設けられていることから、それぞれの基板の下部に対して確実に封止樹脂を注入、充填することができる。
第1基板18には1つの注入孔42が設けられ、第2基板20には1つの注入孔58が設けられていることから、封止樹脂22を注入する際に、他の孔から封止樹脂22が表面18aに漏れだす懸念がなく、封止樹脂22が均一に注入される。なお、ここでいう孔とは、実質的に注入孔として作用しうる径を有する孔を意味し、粘度の関係上、封止樹脂22がほとんど通過不可能なスルーホール等の小径孔を除く意味である。
注入孔42は、体積重心G1に対応した位置に設けられているが、実際上、体積重心G1に対して正確に直上の位置に設ける必要はない。本発明者が実験をした結果によれば、図1に示すように、体積重心G1を基準として上面視で最も遠い点Pまでの距離Lに対して半径L/4の範囲A1、一層好ましくはL/5の範囲内A2に対応して設定すると、封止樹脂22が均一に注入されやすい。
ところで、本実施の形態に係る樹脂注入装置100では、先端円環部112aの端面に注入孔42より大径のOリング132が設けられているが、仮に、図9に示すような先端が縮径するノズル200を用いると、次のような不都合が生じ得る。すなわち、ノズル200は注入孔42に対して厳密に同軸でなければ隙間202が生じ、高圧供給される封止樹脂22は当初は下方に注入されても、やがて注入孔42の下部周辺が埋まり流体抵抗が増大すると隙間202から表面18a側に漏れだし、それ以上は下方に注入されにくくなる。また、隙間202を狭めるため不用意にノズル200を下方に押圧すると、注入孔42の端部42aに集中的に過大な力が加わることになり、損傷の懸念がある。
これに対して、樹脂注入装置100によれば、先端円環部112aの端面に注入孔42より大径のOリング132が設けられていることにより、該Oリング132がノズル当接面44(又はノズル当接面60)に対して密着することから、高圧で供給される場合であっても封止樹脂22は確実に注入孔42(又は注入孔58)から下方に向けて注入される。
本発明に係る樹脂封止型電気回路装置及び樹脂注入装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る樹脂封止型電気改組装置の斜視図である。 本実施の形態に係る樹脂封止型電気改組装置の断面側面図である。 本実施の形態に係る樹脂注入装置の側面図である。 ノズルアッシーの断面側面図である。 樹脂封止型電気改組装置に封止樹脂を注入する手順を示すフローチャートである。 基板にノズルアッシーを押圧している状態の断面側面図である。 基板の上面に封止樹脂を注入する工程における樹脂封止型電気改組装置の断面側面図である。 封止樹脂が注入された樹脂封止型電気改組装置の斜視図である。 本実施の形態と異なるノズルの断面側面図である。
符号の説明
10…樹脂封止型電気回路装置 12…底部
14…側壁 16…ケース
18、20…基板 22…封止樹脂
28…仕切板 42、58…注入孔
44、60…ノズル当接面 100…樹脂注入装置
104…ロボット 104c…昇降手段
106…先端移動部 108…ノズルアッシー
110…樹脂供給手段 112…ノズル
112a…先端円環部 114…ノズル支持部
116…スライド機構 118…供給通路
128…パッキン 132…Oリング(シール部材)
136…コイルスプリング 138…ストッパピン

Claims (3)

  1. 底部及び該底部の周囲に設けられた側壁とを有するケースと、
    前記ケース内で前記底部から離れた位置に設けられ、電気部品が実装された基板と、
    少なくとも前記底部と前記基板との間に充填された封止樹脂と、
    を備え、
    前記基板は、製造工程で前記封止樹脂が注入される注入孔を有することを特徴とする樹脂封止型電気回路装置。
  2. 請求項1記載の樹脂封止型電気回路装置において、
    前記注入孔は、上面視で、前記底部と前記基板との間における略体積重心に対応した位置に設けられていることを特徴とする樹脂封止型電気回路装置。
  3. 底部及び該底部の周囲に設けられた側壁とを有するケースと、
    前記ケース内で前記底部から離れた位置に設けられ、電気部品が実装された基板と、
    を備える電気回路装置に対して、前記基板に設けられた注入孔に封止樹脂を注入する樹脂注入装置であって、
    先端環部が前記基板の表面における前記注入孔を囲うように当接するノズルと、
    前記ノズルを前記基板の表面からみて略垂直方向にスライド可能に保持するノズル支持部と、
    前記ノズル支持部を昇降させる昇降手段と、
    前記ノズルの先端に前記封止樹脂を供給する樹脂供給手段と、
    を有し、
    前記先端環部には、前記注入孔を囲うシール部材が設けられていることを特徴とする樹脂注入装置。
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