JP2006278854A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】LDD構造を有し、ソース/ドレイン領域に自己整合的に金属シリサイド層が形成されているMOSFETの製造方法において、ソース/ドレイン領域上のシリサイド層がLDD層と接触しないようにする。
【解決手段】ソース/ドレイン領域6形成後のシリコン基板1に保護膜用の酸化シリコン膜7を形成した後、チタン膜8を形成する部分の上から酸化シリコン膜7を除去し、第1のサイドウォール51の両側に第2のサイドウォール71を形成するパターニングを行う。次に、シリコン基板1上にチタン膜8を形成した後、所定の熱処理を行って、シリコン基板1およびゲート電極3とチタン膜8を反応させて、ソース/ドレイン領域6上およびゲート電極3上にシリサイド層9を形成する。
【選択図】図2
【解決手段】ソース/ドレイン領域6形成後のシリコン基板1に保護膜用の酸化シリコン膜7を形成した後、チタン膜8を形成する部分の上から酸化シリコン膜7を除去し、第1のサイドウォール51の両側に第2のサイドウォール71を形成するパターニングを行う。次に、シリコン基板1上にチタン膜8を形成した後、所定の熱処理を行って、シリコン基板1およびゲート電極3とチタン膜8を反応させて、ソース/ドレイン領域6上およびゲート電極3上にシリサイド層9を形成する。
【選択図】図2
Description
この発明は、LDD(Lightly Doped Drain:低濃度不純物導入層)構造を有し、ソース/ドレイン領域に自己整合的に金属シリサイド層が形成されているMOSFET(Metal Oxide Field Effect Transistor)の製造方法に関する。
MOSFETの微細化に伴って、ソース/ドレイン領域の抵抗上昇に起因した、動作速度の遅延やドレイン電流の減少等の特性低下が問題となっている。この問題を解決する技術として、シリコン基板上に自己整合的に金属シリサイド層を形成するサリサイド技術(self aligned silicide)が、下記の非特許文献1に記載されている。この金属シリサイド層の形成によって、ソース/ドレイン領域の低抵抗化が実現できると期待されている。
LDD構造を有し、ソース/ドレイン領域に自己整合的に金属シリサイド層が形成されているMOSFETは、例えば図1および3に示す下記の方法で製造される。
先ず、シリコン基板1上にゲート絶縁膜2とポリシリコンからなるゲート電極3を形成した後に、ゲート電極3をマスクとして、As等の不純物をシリコン基板1にイオン注入することにより、シリコン基板1にLDD層4を形成する。次に、図1(A)に示すように、このシリコン基板1上に、CVD法により酸化シリコン膜5を形成し、RIE(reactive ion etching)などの異方性エッチングを行うことにより、ゲート電極3の側壁にサイドウォール51を形成する。図1(B)はこの状態を示す。
先ず、シリコン基板1上にゲート絶縁膜2とポリシリコンからなるゲート電極3を形成した後に、ゲート電極3をマスクとして、As等の不純物をシリコン基板1にイオン注入することにより、シリコン基板1にLDD層4を形成する。次に、図1(A)に示すように、このシリコン基板1上に、CVD法により酸化シリコン膜5を形成し、RIE(reactive ion etching)などの異方性エッチングを行うことにより、ゲート電極3の側壁にサイドウォール51を形成する。図1(B)はこの状態を示す。
次に、ゲート電極3およびサイドウォール51をマスクとして、As等の不純物をシリコン基板1にイオン注入することにより、シリコン基板1のサイドウォール51の両側となる部分に、LDD層4より高濃度の不純物導入層からなるソース/ドレイン領域6を形成する。図1(C)はこの状態を示す。
次に、図3(A)に示すように、図1(C)の状態のシリコン基板1上に、CVD法により酸化シリコン膜7を形成する。次に、フォトリソグラフィおよびエッチング工程により、後の工程でチタン膜8を形成しない領域のみに酸化シリコン膜7を残すパターニングを行う。これにより、前記領域が酸化シリコン膜7からなる保護膜で覆われる。なお、この図で示されている部分は、後の工程でチタン膜8を形成する部分であるため、このパターニングによって酸化シリコン膜7が除去された状態になる。また、このエッチング工程は、通常、フッ化水素系の薬液によるウエットエッチング法で行われている。
次に、図3(A)に示すように、図1(C)の状態のシリコン基板1上に、CVD法により酸化シリコン膜7を形成する。次に、フォトリソグラフィおよびエッチング工程により、後の工程でチタン膜8を形成しない領域のみに酸化シリコン膜7を残すパターニングを行う。これにより、前記領域が酸化シリコン膜7からなる保護膜で覆われる。なお、この図で示されている部分は、後の工程でチタン膜8を形成する部分であるため、このパターニングによって酸化シリコン膜7が除去された状態になる。また、このエッチング工程は、通常、フッ化水素系の薬液によるウエットエッチング法で行われている。
次に、この保護膜を介して、スパッタリング法でシリコン基板1上にチタン膜8を形成する。図3(B)はこの状態を示す。次に、所定温度で熱処理を行って、シリコン基板1およびゲート電極3とチタン膜8を反応させて、ソース/ドレイン領域6上およびゲート電極3上にシリサイド層9を形成する。図3(C)はこの状態を示す。
M.Alperinetal.,IEEE Transactions of Electron Deices,vol.ED−32,P.141,1985
M.Alperinetal.,IEEE Transactions of Electron Deices,vol.ED−32,P.141,1985
近年、半導体装置はますます微細化、高集積化しつつあり、配線ルールは0 .35μm以下が主流となりつつある。例えば配線ルールが0.25μmのRAM(randam
access memory)では、RAMを構成するMOSFETのLDD層とシリサイド層との接触部で、LDD層の不純物がシリサイド層に移動して、シリサイド層に高抵抗領域が形成されたり、LDD層の不純物濃度の低下によりドレイン電流が低下したりすることが問題になる。
access memory)では、RAMを構成するMOSFETのLDD層とシリサイド層との接触部で、LDD層の不純物がシリサイド層に移動して、シリサイド層に高抵抗領域が形成されたり、LDD層の不純物濃度の低下によりドレイン電流が低下したりすることが問題になる。
LDD層とシリサイド層が接触するのは、サイドウォール形成時のエッチングをシリコン基板面が確実に露出するまで行うために、図1(B)に示すように、基板面11が元の位置10よりも下がった状態となることに起因する。これに伴い、図3(C)に示すように、ソース/ドレイン領域6上のシリサイド層9が基板面より下側に形成されて、LDD層4と接触し易くなる。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、LDD構造を有し、ソース/ドレイン領域に自己整合的に金属シリサイド層が形成されているMOSFETの製造方法において、ソース/ドレイン領域上のシリサイド層がLDD層と接触しないようにできる方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置の製造方法は、ゲート絶縁膜とゲート電極が形成されたシリコン基板に、前記ゲート電極をマスクとして不純物を入れることにより、前記基板にLDD層を形成する第1工程と、第1工程後の前記基板上に絶縁膜を形成した後に、異方性エッチングを行うことにより、前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォールを形成する第2工程と、第2工程の後に、前記ゲート電極および第1のサイドウォールをマスクとして前記基板に不純物を入れることにより、前記基板の前記サイドウォールの両側となる部分にソース/ドレイン領域を形成する第3工程と、第3工程後の前記基板上に絶縁膜を形成した後に、異方性エッチングを行うことにより、前記基板上の所定領域を覆う保護膜を形成するとともに、前記サイドウォールの両側に第2のサイドウォールを形成する第4工程と、第4工程後の前記基板上に金属膜を形成した後に、熱処理を行うことにより、前記基板と金属膜を反応させてシリサイド層を形成する第5工程と、を備えたことを特徴とする。前記所定領域は、第5工程で金属膜を形成しない領域を指す。
本発明の方法では、第4工程で、保護膜形成用の絶縁膜を用いて第1のサイドウォールの両側に第2のサイドウォールを形成するため、ソース/ドレイン領域のLDD層側の部分が第2のサイドウォールで塞がれる。これにより、基板上に金属膜を形成する第5工程で、前記部分に金属膜が形成されないため、前記部分にシリサイド層が形成されない。よって、第1のサイドウォールを形成する際のエッチングで、シリコン基板面が元の位置よりも下がった状態となった場合でも、ソース/ドレイン領域上のシリサイド層がLDD層と接触しないようにすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1および2を用いて説明する。
先ず、シリコン基板1上にゲート絶縁膜2とポリシリコンからなるゲート電極3を形成した後に、ゲート電極3をマスクとして、As等の不純物をシリコン基板1にイオン注入することにより、シリコン基板1にLDD層4を形成する。次に、図1(A)に示すように、このシリコン基板1上に、CVD法により酸化シリコン膜5を形成し、RIEを行うことにより、ゲート電極3の側壁にサイドウォール51を形成する。図1(B)はこの状態を示す。
先ず、シリコン基板1上にゲート絶縁膜2とポリシリコンからなるゲート電極3を形成した後に、ゲート電極3をマスクとして、As等の不純物をシリコン基板1にイオン注入することにより、シリコン基板1にLDD層4を形成する。次に、図1(A)に示すように、このシリコン基板1上に、CVD法により酸化シリコン膜5を形成し、RIEを行うことにより、ゲート電極3の側壁にサイドウォール51を形成する。図1(B)はこの状態を示す。
次に、ゲート電極3およびサイドウォール51をマスクとして、As等の不純物をシリコン基板1にイオン注入することにより、シリコン基板1のサイドウォール51の両側となる部分に、LDD層4より高濃度の不純物導入層からなるソース/ドレイン領域6を形成する。図1(C)はこの状態を示す。
次に、図2(A)に示すように、図1(C)の状態のシリコン基板1上に、CVD法により酸化シリコン膜7を形成する。次に、フォトリソグラフィ工程およびRIE工程により、酸化シリコン膜7のパターニングを行う。このパターニングで、後の工程でチタン膜8を形成しない領域に酸化シリコン膜7が残されて保護膜が形成されるとともに、第1のサイドウォール51の両側に第2のサイドウォール71が形成される。図2(B)は、この状態を示す。
次に、図2(A)に示すように、図1(C)の状態のシリコン基板1上に、CVD法により酸化シリコン膜7を形成する。次に、フォトリソグラフィ工程およびRIE工程により、酸化シリコン膜7のパターニングを行う。このパターニングで、後の工程でチタン膜8を形成しない領域に酸化シリコン膜7が残されて保護膜が形成されるとともに、第1のサイドウォール51の両側に第2のサイドウォール71が形成される。図2(B)は、この状態を示す。
なお、この図で示されている部分はチタン膜8を形成する部分である。そのため、第2のサイドウォール71の部分以外の酸化シリコン膜7は除去された状態となる。
次に、図2(C)に示すように、図2(B)の状態のシリコン基板1上に、スパッタリング法でチタン膜8を形成する。次に、所定の熱処理を行って、シリコン基板1およびゲート電極3とチタン膜8を反応させて、ソース/ドレイン領域6上およびゲート電極3上にシリサイド層9を形成する。図2(D)はこの状態を示す。
次に、図2(C)に示すように、図2(B)の状態のシリコン基板1上に、スパッタリング法でチタン膜8を形成する。次に、所定の熱処理を行って、シリコン基板1およびゲート電極3とチタン膜8を反応させて、ソース/ドレイン領域6上およびゲート電極3上にシリサイド層9を形成する。図2(D)はこの状態を示す。
この方法によれば、第1のサイドウォール51の両側に第2のサイドウォール71を形成することで、ソース/ドレイン領域6のLDD層4側の部分61が第2のサイドウォール71で塞がれた状態でチタン層8の形成を行うため、この部分61にシリサイド層9が形成されない。これにより、第1のサイドウォール51を形成する際のエッチングで、図1(B)に示すように、基板面11が元の位置10よりも下がった状態となった場合でも、図2(D)に示すように、ソース/ドレイン領域6上のシリサイド層9がLDD層4と接触しない。
したがって、MOSFETの作動時にLDD層の不純物がシリサイド層に移動することが防止されるため、LDD層の不純物濃度低下が抑制される。よって、配線ルールが0.25μmのRAMであっても素子性能が安定し、信頼性が向上するとともに、製品の歩留まりが向上する。
なお、第2のサイドウォール71を形成するための酸化シリコン膜7の形成条件およびエッチング条件は、第1のサイドウォール51を形成する際の酸化シリコン膜5の形成条件およびエッチング条件と同じにすることができる。例えば、酸化シリコン膜の膜厚を300〜2000Åとし、エッチング条件としては、エッチングガスを「CF4 :10〜50sccm、O2 :0〜30sccm、Ar:300〜800sccm」とし、圧力を100〜2000mTorr、RFバイアスを100〜2000Wとする。
なお、第2のサイドウォール71を形成するための酸化シリコン膜7の形成条件およびエッチング条件は、第1のサイドウォール51を形成する際の酸化シリコン膜5の形成条件およびエッチング条件と同じにすることができる。例えば、酸化シリコン膜の膜厚を300〜2000Åとし、エッチング条件としては、エッチングガスを「CF4 :10〜50sccm、O2 :0〜30sccm、Ar:300〜800sccm」とし、圧力を100〜2000mTorr、RFバイアスを100〜2000Wとする。
1…シリコン基板、2…ゲート絶縁膜、3…ゲート電極、4…LDD層、5…酸化シリコン膜、51…第1のサイドウォール、6…ソース/ドレイン領域、7…酸化シリコン膜(保護膜用の絶縁膜)、71…第2のサイドウォール、8…チタン膜(金属膜)、9…シリサイド層。
Claims (1)
- ゲート絶縁膜とゲート電極が形成されたシリコン基板に、前記ゲート電極をマスクとして不純物を入れることにより、前記基板にLDD層を形成する第1工程と、
第1工程後の前記基板上に絶縁膜を形成した後に、異方性エッチングを行うことにより、前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォールを形成する第2工程と、
第2工程の後に、前記ゲート電極および第1のサイドウォールをマスクとして前記基板に不純物を入れることにより、前記基板の前記サイドウォールの両側となる部分にソース/ドレイン領域を形成する第3工程と、
第3工程後の前記基板上に絶縁膜を形成した後に、異方性エッチングを行うことにより、前記基板上の所定領域を覆う保護膜を形成するとともに、前記サイドウォールの両側に第2のサイドウォールを形成する第4工程と、
第4工程後の前記基板上に金属膜を形成した後に、熱処理を行うことにより、前記基板と金属膜を反応させてシリサイド層を形成する第5工程と、
を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2005097588A JP2006278854A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 半導体装置の製造方法 |
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JP2007281091A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Renesas Technology Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
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2005
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US8530958B2 (en) | 2006-04-04 | 2013-09-10 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor device having split gate type, non-volatile memory cells and a method of manufacturing the same |
KR100849072B1 (ko) | 2007-06-26 | 2008-07-30 | 주식회사 하이닉스반도체 | 듀얼 폴리 게이트 형성 방법 |
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