JP2006278156A - 蛍光体層形成方法及び形成装置、プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

蛍光体層形成方法及び形成装置、プラズマディスプレイパネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 セル配列の高精細化に対応できる蛍光体層形成技術を提供する。
【解決手段】 帯電性平面部材の表面にセルの選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成する工程S1、帯電性基材中に蛍光体粒子を分散させて形成された粉体粒子からなる蛍光体層形成材を一極性に帯電させて、該蛍光体層形成材によって帯電パターンを現像することにより、帯電性平面部材の表面にセルの選択された配列パターンに対応する蛍光体層形成材の現像パターンを形成する工程S2、基板と帯電性平面部材の表面を対面させて、現像パターンを基板上に非接触で転写することによって、選択された配列パターンに係るセル内に現像パターンを形成した蛍光体層形成材を充填させる工程S3を有し、その後、焼成処理SLによってセル内に蛍光体層を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光体層形成方法及び形成装置、プラズマディスプレイパネルの製造方法に関するものである。
現在、蛍光体を用いて発光を得る自発光装置は各種のものがあり、特にディスプレイ装置では、CRT、FED、PDP等の製品開発が行われている。これらの自発光装置は、各種の基板上に所定密度で配列されたセル内に蛍光体層を形成することで発光部を形成するものである(ここでいう「セル」とは、基板上に形成されたある範囲を有する領域であって、平面状、凸部状或いは凹部状の領域をいう)。プラズマディスプレイパネル(PDP)を例にすると、電極(アドレス電極)或いは誘電体層(アドレス保護層)が形成された基板(背面側基板)上に電極パターンに対応した隔壁が形成され、この隔壁によって区画された放電セル内に蛍光体層が形成されており、隔壁の側面及び隔壁で区画された基板上の底面の両方に蛍光体層が形成されている。
この際の蛍光体層の形成においては、セルの配列パターンや発光色毎の塗り分けに応じて、選択的にパターン形成を行う必要がある。その形成方法としては、一般に、ペースト状又は液状の蛍光体層形成材が用いられ、スクリーン印刷法等の湿式印刷法が採用されている。
しかしながら、このような湿式印刷法による蛍光体層の形成では、湿式の蛍光体層形成材の取り扱い性が悪く、また、湿式の蛍光体層形成材がパターニング部材(スクリーン版やマスク)を汚すので、不必要な箇所に蛍光体が付着することが多く、多色の蛍光体の塗り分けを行う場合には混色が生じ易くなるという問題がある。このため、この湿式印刷法を採用して多色の塗り分けを行う場合には、一色毎に乾燥処理を行っており、これが蛍光体層形成工程の長時間化を招き、生産性を悪化させる原因になっている。特に、セルの配列パターンが高精細になった場合にはこれらの問題がより顕在化することになるので、前述した湿式印刷法を採用した蛍光体層の形成は高精細なパターン形成には不向きである。
そこで、蛍光体粒子を粒子状(又は粉体状)のまま用いることが考えられており、以下のような従来技術が提案されている。
下記特許文献1,2に記載の従来技術は、予め基板上に形成した樹脂層に蛍光体粉体を充填させるものであり、下記特許文献1に記載のものは、隔壁を形成した基板に感光体液を一面に塗布した後、蛍光体粉末を吹き付けて、フォトリソグラフィによってパターニングするというものであり、また、下記特許文献2に記載のものは、耐熱性基板上に、常温又は昇温下において軟質である樹脂から成るパターンを形成し、該パターンに蛍光粉体を充填させるものである。
また、下記特許文献3,4に記載の従来技術は、帯電した蛍光体粒子を用いてマスクを介してパターニングするものであり、下記特許文献3に記載のものは、パネル(基板)の放電セルにおける蛍光体を被着させる部分に合致する透過部分を形成してなるマスク部材を、パネルに密着させると共に、静電体塗装機を用いて帯電させた微小粉末化した蛍光体をマスク部材に向けて吹き付け、マスク部材の透過部分に対応する放電セル内に蛍光体を被着形成するというものであり、また、下記特許文献4に記載のものは、蛍光体粉体を帯電させた後、基板側を接地して、マスクを介して基板上の放電セルに選択的に蛍光体層を形成するというものである。
特開平5−41159号公報 特開平11−120908号公報 特開2000−268721号公報 特開平10−134717号公報
前述したように、湿式印刷法による蛍光体層の形成では、基板上のセル配列が高精細化した場合には良質な層を形成し難くなるので、ディスプレイ装置の高精細化が進む中でこれに対応できる蛍光体層形成技術が求められている。
また、プラズマディスプレイパネルの製造方法において、放電セル内の蛍光体層形成に前述した湿式印刷法を採用する場合には、基板上に形成した隔壁を焼成処理して完全にガラス化した後でなければ、放電セル内に蛍光体層を形成することができない。これは、焼成前の放電セル内にペースト等の蛍光体形成材を充填させると、有機溶剤が未焼成の隔壁材に染みこみ、後になって放電セル内に有機成分が放出されることになり、この放出ガスが放電特性を劣化させる原因になるからである。したがって、湿式印刷法を採用する場合には、隔壁の形成時に一旦基板を焼成し、その後に蛍光体層形成材を放電セル内に充填してから再度焼成処理を施すことがなされており、隔壁の焼成処理と蛍光体層の焼成処理を同時に行う方が合理的であることは判っていても、前述の理由からこのような同時処理を行うことができないといった問題がある。
そして、前述した特許文献1に記載の従来技術によると、フォトリソグラフィによるパターニングによって、ある程度高精細化には対応可能であるが、蛍光体粉末を吹き付けた後にフォトリソグラフィによるパターニングを行うので、このパターニングによって除去される感光体部分に吹き付けられた蛍光体粉末を回収することが困難になり、高価な蛍光体粉末のロスが多く、製造コストの高騰を招くという問題がある。また、前述した特許文献2に記載の従来技術では、蛍光体粉末の回収はある程度可能になるが、樹脂パターンが形成されていない部分に蛍光体粉末が多量に付着するので、その後のクリーニング工程に多大な労力を要するという問題がある。
また、これらの特許文献1,2に記載のものでは、放電セル内に未硬化の樹脂層を形成するので、前述したように、有機溶剤の放出ガスによる放電特性劣化を考えると、隔壁形成時の焼成処理後に蛍光体層の形成を行わなければならず、前述した湿式印刷法の場合と同様に、隔壁の焼成処理と蛍光体層の焼成処理を同時に行って処理の合理化を図ることができない。
そして、前述した特許文献3,4に記載の従来技術によると、蛍光体粒子単体を静電気力によって飛ばすことを考えているが、一般に蛍光体粒子単体には静電的な粒子の吸着に必要となる十分な帯電量を付与することができず、既存の蛍光体材料では安定的な手法として確立することができない。また、これを高精度に実現するためには、本来求められる発光特性とは異なる帯電性能という性質を蛍光材料に求めることになり、材料開発に多大なコストを要し、そもそも実現性に問題がある。
また、この特許文献3,4に記載される従来技術のように、マスクを介して帯電した蛍光体粒子を基板上に静電吸着させようとすると、一般に蛍光体粒子の硬度は高いので、蛍光体粒子によってマスク材が研磨されてマスク材の微粒子(金属微粒子)が蛍光体層に混入することになり、蛍光体層の発光特性が大きく劣化するという問題もある。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、セル配列の高精細化に対応できる蛍光体層形成技術を提供すること、蛍光体層の形成に際して、蛍光体のロスを少なくして製造コストの低減化を図ること、蛍光体のクリーニング工程をできる限り無くして形成工程の簡略化を図ること、既存の蛍光体材料が使用でき、良好な発光性能が確保できること、或いは、プラズマディスプレイの製造において、隔壁形成時の焼成処理を蛍光体層形成時の焼成処理と同時に行い、製造工程を簡略化して製造コストの低減化を図ること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明による蛍光体層形成方法及び形成装置、プラズマディスプレイパネルの製造方法は、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
[請求項1]基板上に所定密度で配列されたセル内に蛍光体層を形成する蛍光体層形成方法であって、帯電性平面部材の表面に前記セルの選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成する工程と、帯電性基材中に蛍光体粒子を分散させて形成された粉体粒子からなる蛍光体層形成材を一極性に帯電させて、該蛍光体層形成材によって前記帯電パターンを現像することにより、前記帯電性平面部材の表面に前記セルの選択された配列パターンに対応する蛍光体層形成材の現像パターンを形成する工程と、前記基板と前記帯電性平面部材の表面を対面させて、前記現像パターンを前記基板上に非接触で転写することによって、前記選択された配列パターンに係る前記セル内に前記現像パターンを形成した蛍光体層形成材を充填させる工程とを有することを特徴とする蛍光体層形成方法。
[請求項8]基板上に所定密度で配列されたセル内に蛍光体層を形成する蛍光体層形成装置であって、帯電性平面部材の表面に前記セルの選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成する手段と、帯電性基材中に蛍光体粒子を分散させて形成された粉体粒子からなる蛍光体層形成材を一極性に帯電させて、該蛍光体層形成材によって前記帯電パターンを現像することにより、前記帯電性平面部材の表面に前記セルの選択された配列パターンに対応する蛍光体層形成材の現像パターンを形成する手段と、前記基板と前記帯電性平面部材の表面を対面させて、前記現像パターンを前記基板上に非接触で転写することによって、前記選択された配列パターンに係る前記セル内に前記現像パターンを形成した蛍光体層形成材を充填させる手段とを具備することを特徴とする蛍光体層形成装置。
[請求項12]電極パターンが形成された基板上に、該電極パターンに対応して未焼成の隔壁パターンに区画された放電セルを形成した後、帯電性平面部材の表面に前記放電セルの選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成する工程、帯電性基材中に蛍光体粒子を分散させて形成された粉体粒子からなる蛍光体層形成材を一極性に帯電させて、該蛍光体層形成材によって前記帯電パターンを現像することにより、前記帯電性平面部材の表面に前記放電セルの選択された配列パターンに対応する蛍光体層形成材の現像パターンを形成する工程、前記基板と前記帯電性平面部材の表面を対面させて、前記現像パターンを前記基板上に非接触で転写することによって、前記選択された配列パターンに係る前記放電セル内に前記現像パターンを形成した蛍光体層形成材を充填させる工程を行い、前記各工程によって前記放電セルの選択された配列パターンに一色の蛍光体層形成材を充填し、その後、前記選択された配列パターンを変えて前記各工程を繰り返すことで、前記放電セルの他の選択された配列パターンに他色の蛍光体層形成材を充填した後、前記未焼成の隔壁パターン及び前記放電セル内に充填された全ての蛍光体層形成材を同時に焼成処理し、前記放電セル内に蛍光体層を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る蛍光体層形成方法を説明する説明図である。本発明の実施形態に係る蛍光体層形成方法は、基板上に所定密度で配列されたセル内に蛍光体層を形成する方法であって、帯電パターン形成工程S1、現像パターン形成工程S2、蛍光体層形成材充填工程S3を有する。そして、最終的には、セル内に充填された蛍光体層形成材を焼成処理する焼成処理工程SLを有するものである。また、このような蛍光体層形成方法を実行する形成装置は、帯電パターン形成手段、現像パターン形成手段、蛍光体層形成材充填手段を具備している。
各工程及びその際に用いられる各手段について以下に説明する。
<帯電パターン形成工程及び手段>
図2及び図3は、本発明の実施形態における帯電パターン形成工程S1及び手段を説明する説明図である。帯電パターン形成工程S1は、帯電性平面部材20の表面に、基板上に配列されたセルの選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成する工程である。ここでいう選択された配列パターンとは、蛍光体層を形成する対象のセル配列の全て或いはその一部を選択することによって形成される平面的なパターンである。また、ここでいう帯電パターンとは、帯電性平面部材20の表面を一極性に帯電することによって形成される帯電部分と非帯電部分からなるパターンであって、前述の配列パターンと平面的に対応したものである。
ここで用いられる帯電性平面部材20は、表面に前述した帯電パターンを形成できるものであればどのようなものでもよいが、以下に説明するような露光によって帯電パターンを形成する例では、電子写真プロセス技術で採用されている感光体(セレン系,セレン化ヒ素系,酸化亜鉛系等の無機感光体、フタロシアニン等の有機化合物を主体とする有機感光体の何れでもよい)からなる光電変換膜が表面に形成されているもの(以下、単に感光体という)を用いることができる。
図2及び図3はその工程及び手段の一例を示したものである。この例では、前述した感光体から成る帯電性平面部材20の表面を一様に帯電する工程(帯電工程)及び手段(図2参照)と、この表面を前述した選択された配列パターンに応じて露光する工程(露光工程)及び手段(図3参照)とを有する。
帯電工程では、図2に示すように、感光体から成る帯電性平面部材20を保持する保持部21と帯電性平面部材20の表面に近接配置されこの表面を一様に帯電する帯電装置22とを備える帯電手段が用いられる。この帯電手段としては、コロナ放電法などによる帯電装置22が用いられ、例えば、フレーム23に設置した走査レール24の一端に、帯電性平面部材20の表面の幅に対応するライン状の帯電装置22を配置し(同図(a))、これを走査レール24に沿って走査することで、帯電性平面部材20の表面の所要範囲全面を一極性(例えばマイナス電荷)に帯電するものが採用できる(同図(b))。
また、露光工程では、図3(a)に示すように、前述の帯電工程で帯電された帯電性平面部材20の表面を前述した選択された配列パターンに応じて露光する露光装置30を備えた露光手段が用いられる。露光装置30としては、図示のように帯電性平面部材20の全面を一度に露光する全面露光を採用したもの、或いは、前述した走査レールとビーム走査の両方又は一方を用いた走査露光を採用したものの何れを採用してもよい。また、一例としては、前述した保持部21に搬送手段を装備しておき、前述の帯電工程終了後に帯電性平面部材20を搬送させて、露光手段のフレーム31内に帯電性平面部材20を設置して露光工程を行うような連携構成を採用することもできる。
この露光工程では、露光装置30によって帯電性平面部材20の表面が選択的に露光され、露光された部分の電荷が除去されることで、図3(b)に示すような帯電パターン(静電潜像)が形成される(図中、斜線部分aが露光によって電荷が除去された非帯電部分で、白い部分bが一極性(例えばマイナス電荷)に帯電した帯電部分)。この帯電パターンは、例えば、RGB3色の蛍光体層を塗り分ける場合には、RGB全色のセル配列の中で一色のセル配列を選択した配列パターンに対応したものが形成されることになり、図示のように、全色セル配列の3つ分のピッチを有する配列パターンが形成されることになる。
また、本発明の実施形態における帯電パターン形成工程S1及び手段は、前述した帯電工程と露光工程によるものに限らず、帯電性平面部材20の表面に前述した選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成することができるものであればどのようなものであってもよい。例えば、図3(b)に示した斜線部分aに対応するように、帯電性平面部材20の表面に予め非帯電部(帯電処理によっても帯電しない部分)を固定パターンとして形成しておき、その表面を一様に帯電することで帯電パターンを形成することもできる。具体的には、強誘電性材料の電荷保持部からなる表面に導電性の電極材料部を固定的にパターニングしておき、この電極材料部を接地接続できるように連結すること等で実現できる。
<現像パターン形成工程及び手段>
図4は、本発明の実施形態における現像パターン形成工程S2及び手段を説明する説明図である。この現像パターン形成工程S2は、本発明の特徴の一つである粉体粒子から成る蛍光体層形成材を採用することで実現できる。この蛍光体層形成材としては、蛍光体粒子そのものを取り扱うのではなく、図4(a)に示すように、帯電性基材40A中に蛍光体粒子40Bを分散させて形成された粉体粒子40からなるものを採用する。
ここで、粉体粒子40は、10μm程度の直径を有するもので、摩擦帯電等で比較的容易に一極性に帯電する帯電性基材40Aをバインダとして、所望の単色が得られる蛍光体粒子40Bを分散させて形成したものである。帯電性基材40Aとしては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂等の樹脂材料を用いることができ、特に、焼成処理後に有機残留物が残りにくいアクリル系樹脂を用いることが好ましい。蛍光体粒子40Bとしては、既存の蛍光体材料を用いることができ、赤色蛍光体、青色蛍光体、緑色蛍光体から選ばれる一つを用いることで、フルカラー又はマルチカラーのディスプレイにおける発光部を形成することができる。適用例を示すと、赤色蛍光体としては、(Y,Gd)BO:Eu3+、Y:Eu等(母体:付活剤)、青色蛍光体としては、BaMgAl1017:Eu2+、BaMgAl1423:Eu2+等、緑色蛍光体としては、ZnSiO:Mn、BaAl1219:Mn等が挙げられる。
また、必要に応じて、粉体粒子40内には帯電制御剤を適量含有させて、良好な一極性帯電が得られるようにしてもよいし、粉体粒子40の表面に分散剤をコーティングして、良好な流動性又は帯電安定性が得られるようにしてもよい。
そして、現像パターン形成工程S2では、この粉体粒子40からなる蛍光体層形成材を一極性に帯電させて、この蛍光体層形成材によって前述した帯電パターンを現像することにより、帯電性平面部材20の表面に前述した選択された配列パターンに対応する蛍光体層形成材の現像パターンdeを形成する。
この現像パターン形成工程S2では、図4(b)に示すような現像装置41を採用することができる。この現像装置41によると、現像容器41A内に粉体粒子40からなる蛍光体層形成材が収容されており、この現像容器41A内に備えられた攪拌手段41Bによって蛍光体層形成材が摩擦帯電される。そして、帯電された蛍光体層形成材が現像部41Cから放出されることで、帯電性平面部材20の表面を非接触現像する。
この際に、粉体粒子40に付加される帯電極性と帯電性平面部材20の表面に付加された帯電極性とを同極性にすることで(図示の例ではマイナス電荷の同極性)、前述した帯電パターンの非帯電部分a上に集約して蛍光体層形成材の層が形成されることになり、これによって蛍光体層形成材の現像パターンdeが帯電性平面部材20の表面に形成されることになる。この際、帯電性平面部材20の表面に静電付着する蛍光体層形成材の付着量は、帯電性平面部材20の帯電量によって調整することができる。
この現像パターン形成工程S2を実行する現像パターン形成手段としては、図4(c)に示すように、前述の帯電パターンが形成された帯電性平面部材20を保持する保持部21と、帯電性平面部材20の表面の幅に対応したライン状の現像部41Cを備えた現像装置41と、この現像部41Cと帯電性平面部材20の表面との間に微少間隔を保ちながら、現像装置41を一方向に一定速度で走査させる現像装置走査部(走査レール42とこの走査レールを支持するフレーム43)とを具備しており、この現像装置41の走査による非接触現像で、蛍光体層形成材の現像パターンdeを帯電性平面部材20の表面に形成する。
<蛍光体層形成材充填工程及び手段>
図5は、本発明の実施形態における蛍光体層形成材充填工程S3及び手段を説明する説明図である。この蛍光体層形成材充填工程S3は、蛍光体層が形成されるセルが配列された基板1と帯電性平面部材20の表面を対面させて、前述の現像パターンdeを基板1上に非接触で転写することによって、前述した選択された配列パターンに係るセル1A内に現像パターンdeを形成した蛍光体層形成材を充填させる工程である。
この工程を実行する蛍光体層形成材充填手段としては、現像パターンdeが形成された帯電性平面部材20の表面と基板1とを対面させて、帯電性平面部材20及び基板1を保持する保持部21,51(保持部21はフレーム50に支持されている)と、帯電性平面部材20と基板1との相対位置を調整して位置決めする位置決め調整部(位置調整機構52及び位置検出手段53)と、帯電性平面部材20と基板1との間に電圧を印加する電源装置54とを具備する。
この蛍光体層形成材充填工程S3では、基板1と帯電性平面部材20との位置決め調整が重要になる。図5(a)に示す例では、現像パターンdeが形成された帯電性平面部材20は、フレーム50に支持された保持部21に保持されて固定され、基板1は、位置調整機構52上の保持部51に保持されている。この位置調整機構52は、帯電性平面部材20の表面と平行な平面内で直交する2軸(X−Y)方向及び回転方向(θ)に位置調整可能であると共に、基板1との距離方向(Z)に位置調整可能な機構である。そして、位置調整機構52による調整を行いながら、CCDカメラ等から成る位置検出手段53によって基板1と帯電性平面部材20の表面又は保持部21の表面とのアライメントを検出して、この検出を画像処理した結果を位置調整機構52にフィードバックすることで、基板1と帯電性平面部材20との位置関係を適正な状態に自動調整している。勿論、このような自動調整を採用しないで、位置検出手段53の検出結果を確認しながら手動で位置調整機構52を調整することもできる。何れにしても、基板1におけるセル1Aの配列パターンと帯電性平面部材20の現像パターンが高精度に位置合わせされることが必要になる。
この位置合わせが完了した段階で、図5(b)に示すように、電源装置54のスイッチ54Aを入れて帯電性平面部材20と基板1との間に電圧を印加し、帯電性平面部材20の表面と基板1間に一様な電界を形成する。この際の電界は、例えば、帯電性平面部材20をマイナス帯電させている場合には、基板1側がプラスになるように数キロボルトの電圧を数mmの間隔を保持した状態で印加するもので、印加電圧と間隔の関係は、帯電性平面部材20の表面と基板1との間に放電が発生しない範囲で、蛍光体層形成材の転写状態がもっとも良好になるように最適化された条件が設定される。
そして、スイッチ54Aを入れた瞬間に、帯電性平面部材20の表面上に静電付着している蛍光体層形成材は、形成された電界の電気力線に沿って移動して対応するセル1A内に飛び移る。平行に保たれている帯電性平面部材20の表面と基板1との間に形成された一様な電界中に存在する電気力線はこの表面に垂直に最短距離に存在するので、現像パターンdeを形成する全ての蛍光体層形成材が帯電性平面部材20の表面から垂直に飛び出して、対応するセル1A内に真っ直ぐ飛び移り、一括して転写されることになる。
以上説明したような、帯電パターン形成工程S1又は手段,現像パターン形成工程S2又は手段,蛍光体層形成材充填工程S3又は手段を備えた本発明の実施形態に係る蛍光体層形成方法又は形成装置によると、前述した従来技術のような湿式印刷法による蛍光体層の形成とは異なり、有機溶剤を一切用いることなく蛍光体層を形成することができる。したがって、有機溶剤によって基板1を汚すことなくセル内に蛍光体層のパターンを形成することができる。
また、スクリーン版やマスクといった開口部を介することなく蛍光体層のパターン形成ができるので、高精細なセルの配列パターン或いは微小なセルに対しても制約無く対応することができ、良好な蛍光体層を形成することができる。
そして、必要な蛍光体層形成材の量を帯電性平面部材20の表面に静電付着させて、これを基板1の選択された配列パターンのセル1A内に転写するので、蛍光体層形成材のロスを極力少なくすることができ、製造コストの低減化が可能になる。
更には、蛍光体粒子単体を帯電させるのではなく、帯電性基材40A中に蛍光体粒子40Bを分散させた粉体粒子40からなる蛍光体層形成材を用いるので、蛍光体粒子40Bの帯電性能とは無関係に粉体粒子40を確実且つ均一に帯電させることができる。したがって、既存の蛍光体粒子40Bを採用して低コストで実現することができると共に、発光特性の良好な蛍光体粒子40Bを採用して良好な発光性能を有する蛍光体層を形成することができる。
図6は、前述した各工程を有する蛍光体層形成方法によって多色の蛍光体層を塗り分ける方法を説明する説明図である。これによると、前述した各工程によって基板1におけるセルの選択された配列パターンに一色の蛍光体層形成材を充填し、その後、前述した選択された配列パターンを変えて前述の各工程を繰り返すことで、基板1におけるセルの他の選択された配列パターンに他色の蛍光体層形成材を充填し、その後前記セル内に充填された全ての蛍光体層形成材を焼成処理することによって、基板1のセル内に蛍光体層を形成する。
すなわち、第1色目の蛍光体層形成材の充填は、基板1上のセル配列の中から第1色目の配列パターンを選択して、帯電パターン形成工程S1,現像パターン形成工程S2,蛍光体層形成材充填工程S3を実行することによって行い、次に第2色目の蛍光体層形成材の充填は、基板1上のセル配列の中から第2色目の配列パターンを選択して、帯電パターン形成工程S1,現像パターン形成工程S2,蛍光体層形成材充填工程S3を実行することによって行い、第n色目の蛍光体層形成材の充填は、基板1上のセル配列の中から第n色目の配列パターンを選択して、帯電パターン形成工程S1,現像パターン形成工程S2,蛍光体層形成材充填工程S3を実行することによって行う。そして、全てのセル配列に蛍光層形成材が充填された後に、これらの蛍光体層形成材を一括焼成処理することで(SLn)、基板上の全セル内に蛍光体層を形成する。
このような蛍光体層形成方法によると、有機溶剤を一切使用しない乾式の蛍光体層形成材を用いているので、第1色目から第n色目までの蛍光体層形成材の充填を、色毎に乾燥工程を入れることなく連続して行うことができる。また、多色の蛍光体層形成材を充填した後、一回の焼成処理でセル内に蛍光体層を形成することができる。これによって、多色の蛍光体層形成に要する処理時間を大幅に短くすることができるので、生産性を向上させ製造コストを低減させることができる。
図7は、前述した蛍光体層形成方法を採用して、基板(背面側基板)上に形成された放電セル内にRGBの蛍光体層を形成するプラズマディスプレイパネルの製造法を説明する説明図である。
プラズマディスプレイパネルの背面側基板の形成では、基板1に電極パターン2(アドレス電極)を形成し、その上に誘電体層3(アドレス保護層)を形成した後、この電極パターン2が形成された基板1上に隔壁材層を形成して、サンドブラスト法、リフトオフ法、感光性隔壁形成法等の隔壁形成法におけるパターニング工程によって、電極パターン2に対応した未焼成の隔壁パターン4Aを形成する。これによって、未焼成の隔壁パターン4Aに区画された放電セル10Aが形成される。
そして、前述した帯電パターン形成工程S1及び現像パターン形成工程S2を経て、図7(a)に示すように、帯電性平面部材20の表面にR(赤)色の蛍光体層形成材の現像パターンdeを形成し、帯電性平面部材20と基板1とを対面させ、現像パターンdeと基板1におけるR色の蛍光体層が形成される放電セルの配列パターンとを位置合わせする。この位置合わせ完了後に、帯電性平面部材20と基板1との間に電圧を印加する電源装置54のスイッチ54Aを入れて、前述した蛍光体層形成材充填工程S3を実行し、選択された配列パターンに係る放電セル10A内に現像パターンdeを形成したR色の蛍光体層形成材を充填する。
なお、図示の例では、帯電性平面部材10と基板1上の電極パターン2との間に電圧を印加させて、現像パターンdeと基板1におけるR色の蛍光体層が形成される放電セルの配列パターンの周辺に集中的に電界が形成されるようにしている。これによって、蛍光体層形成材の飛び散りをより少なくして、確実に所望の放電セル10A内のみに蛍光体層形成材を充填させることができる。
次に、同図(b)に示すように、前述した帯電パターン形成工程S1及び現像パターン形成工程S2を経て、帯電性平面部材20の表面にG(緑)色の蛍光体層形成材の現像パターンdeを形成し、R色の工程と同様に、帯電性平面部材20と基板1との間に電圧を印加する電源装置54のスイッチ54Aを入れて、前述した蛍光体層形成材充填工程S3を実行し、選択された配列パターンに係る放電セル10A内に現像パターンdeを形成したG色の蛍光体層形成材を充填する。
更に、同図(c)に示すように、前述した帯電パターン形成工程S1及び現像パターン形成工程S2を経て、帯電性平面部材20の表面にB(青)色の蛍光体層形成材の現像パターンdeを形成し、R,G色の工程と同様に、帯電性平面部材20と基板1との間に電圧を印加する電源装置54のスイッチ54Aを入れて、前述した蛍光体層形成材充填工程S3を実行し、選択された配列パターンに係る放電セル10A内に現像パターンdeを形成したB色の蛍光体層形成材を充填する。
以上の工程によって、同図(d)に示すように、未焼成の隔壁パターン4Aによって区画された放電セル10Aの全てには、R,G,Bの蛍光体層形成材が各色の配列パターンに応じてそれぞれ充填された状態になる。そして、この状態を形成した後、未焼成の隔壁パターン4A及び放電セル10A内に充填された全ての蛍光体層形成材を同時に焼成処理し、同図(e)に示すように、焼成された隔壁パターン4に区画された放電セル10A内にR色の蛍光体層5R,G色の蛍光体層5G,B色の蛍光体層5Bをそれぞれ形成する。
このようなプラズマディスプレイパネルの製造方法によると、有機溶剤を用いない粉体粒子40からなる蛍光体層形成材を採用しているので、未焼成の隔壁パターン4Aで区画された放電セル10A内に蛍光体層形成材を充填しても、隔壁材に有機溶剤が染みこむことがない。よって、隔壁材の焼成処理前に蛍光体層形成材の充填を終えて、未焼成の隔壁パターンと蛍光体層形成材を同時に焼成処理しても、その後に放電セル内に放出ガスが発生することはない。したがって、隔壁の形成工程と蛍光体層の形成工程を連続して行い、一度の焼成処理で済ませることができることになり、処理時間を大幅に短縮することが可能になり、生産性を向上させて製造コストを低減させることが可能になる。
以上説明したように、本発明の実施形態によると、従来技術の各問題を解消して、セル配列の高精細化に対応した蛍光体層の形成が可能になる。特に、スクリーン版やマスク等の開口を介さないでパターニングができるので、微細化されたセルに対しても、確実に必要量の蛍光体層形成材を充填させることができる。
従来技術と比較して本発明の実施形態の利点を列挙すると以下の通りである。
(1)乾式の粉体粒子40からなる蛍光体層形成材を用いて、帯電性平面部材20上に蛍光体層形成材の現像パターンdeを形成した後、この現像パターンdeを形成した蛍光体層形成材を直接基板1のセル内に転写するので、基板1のセル以外の部分を蛍光体層形成材で汚すことが少なく、また、多色の塗り分けを行う場合の混色の問題が生じ難い。
(2)スクリーン版やマスクを介することなくパターニングを行うので、スクリーン版やマスクが基板1に接触することによる不具合や、マスク等が研磨されて生じる金属微粒子の混入による発光特性劣化の問題が一切生じない。
(3)乾式の粉体粒子40からなる蛍光体層形成材を用いることで、多色の塗り分けを行う場合に、湿式印刷法による場合のように色毎の乾燥処理が不要になるので、多色の塗り分けを連続して行うことができる。これによって、蛍光体層の形成を短時間で行うことができ、生産性の向上を図ることができる。
(4)必要量の蛍光体層形成材を帯電性平面部材20に静電付着させることができるので、蛍光体層形成材のロスが少なく、高価な蛍光体層形成材を無駄にしない。また、現像パターン形成工程S2でロスした蛍光体層形成材はその帯電性を利用して容易に回収することができる。
(5)既存の蛍光体を採用して、この蛍光体粒子40Bを帯電性基材40Aに分散させることで帯電性の良好な粉体粒子40を形成することができるので、新たな材料開発コストを必要としない。蛍光体自体は帯電性能を必要としないので、蛍光体を自由に選択でき、発光特性の良好な蛍光体を採用することができる。
(6)プラズマディスプレイパネルの製造に際して、隔壁材料の焼成処理と蛍光体層形成材の焼成処理を同時に行うことができるので、隔壁形成から蛍光体層形成に至る製造時間を大幅に短時間化することができ、これによって生産性の向上、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る蛍光体層形成方法を説明する説明図である。 本発明の実施形態における帯電パターン形成工程(帯電工程)及び手段を説明する説明図である。 本発明の実施形態における帯電パターン形成工程(露光工程)及び手段を説明する説明図である。 本発明の実施形態における現像パターン形成工程及び手段を説明する説明図である。 本発明の実施形態における蛍光体層形成材充填工程及び手段を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る蛍光体層形成方法によって多色の蛍光体層を塗り分ける方法を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る蛍光体層形成方法を採用して、基板(背面側基板)上に形成された放電セル内にRGBの蛍光体層を形成するプラズマディスプレイパネルの製造法を説明する説明図である。
符号の説明
1 基板
1A,10A 放電セル
2 電極パターン
3 誘電体層
4,4A 隔壁パターン
20 帯電性平面部材
21,51 保持部
22 帯電装置
23,31 フレーム
24,42,43,50 走査レール
30 露光装置
40 粉体粒子
40A 帯電性基材
40B 蛍光体粒子
41 現像装置
41A 現像容器
41B 攪拌手段
41C 現像部
52 位置調整機構
53 位置検出手段
54 電源装置
54A スイッチ

Claims (13)

  1. 基板上に所定密度で配列されたセル内に蛍光体層を形成する蛍光体層形成方法であって、
    帯電性平面部材の表面に前記セルの選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成する工程と、
    帯電性基材中に蛍光体粒子を分散させて形成された粉体粒子からなる蛍光体層形成材を一極性に帯電させて、該蛍光体層形成材によって前記帯電パターンを現像することにより、前記帯電性平面部材の表面に前記セルの選択された配列パターンに対応する蛍光体層形成材の現像パターンを形成する工程と、
    前記基板と前記帯電性平面部材の表面を対面させて、前記現像パターンを前記基板上に非接触で転写することによって、前記選択された配列パターンに係る前記セル内に前記現像パターンを形成した蛍光体層形成材を充填させる工程とを有することを特徴とする蛍光体層形成方法。
  2. 前記帯電パターンを形成する工程は、感光体から成る前記帯電性平面部材の表面を一様に帯電する工程と、該表面を前記セルの選択された配列パターンに応じて露光する工程とを有することを特徴とする請求項1に記載された蛍光体層形成方法。
  3. 前記帯電パターンを形成する工程は、非帯電部が固定された前記表面を一様に帯電することによって前記帯電パターンを形成することを特徴とする請求項1に記載された蛍光体層形成方法。
  4. 前記現像パターンを形成する工程は、前記表面の幅に対応した現像部を備えた現像装置内で前記蛍光体層形成材を摩擦帯電し、前記現像部と前記表面との間に微少間隔を保ちながら、前記現像装置を一方向に一定速度で走査して非接触現像を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された蛍光体層形成方法。
  5. 前記蛍光体層形成材を充填させる工程は、前記帯電性平面部材と前記基板との間に電圧を印加させ、前記表面と前記基板間に一様な電界を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された蛍光体層形成方法。
  6. 前記各工程によって前記セルの選択された配列パターンに一色の蛍光体層形成材を充填し、その後、前記選択された配列パターンを変えて前記各工程を繰り返すことで、前記セルの他の選択された配列パターンに他色の蛍光体層形成材を充填し、その後前記セル内に充填された全ての蛍光体層形成材を焼成処理することによって、前記セル内に蛍光体層を形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された蛍光体層形成方法。
  7. 前記セルは、前記基板上に形成された隔壁によって区画されたプラズマディスプレイパネルの放電セルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載された蛍光体層形成方法。
  8. 基板上に所定密度で配列されたセル内に蛍光体層を形成する蛍光体層形成装置であって、
    帯電性平面部材の表面に前記セルの選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成する手段と、
    帯電性基材中に蛍光体粒子を分散させて形成された粉体粒子からなる蛍光体層形成材を一極性に帯電させて、該蛍光体層形成材によって前記帯電パターンを現像することにより、前記帯電性平面部材の表面に前記セルの選択された配列パターンに対応する蛍光体層形成材の現像パターンを形成する手段と、
    前記基板と前記帯電性平面部材の表面を対面させて、前記現像パターンを前記基板上に非接触で転写することによって、前記選択された配列パターンに係る前記セル内に前記現像パターンを形成した蛍光体層形成材を充填させる手段とを具備することを特徴とする蛍光体層形成装置。
  9. 前記帯電パターンを形成する手段は、感光体から成る前記帯電性平面部材を保持する保持部と、該帯電性平面部材の表面に近接配置され該表面を一様に帯電する帯電装置と、該帯電装置によって帯電された前記帯電性平面部材の表面を前記セルの選択された配列パターンに応じて露光する露光装置とを具備することを特徴とする請求項8に記載された蛍光体層形成装置。
  10. 前記現像パターンを形成する手段は、前記帯電パターンが形成された帯電性平面部材を保持する保持部と、前記蛍光体層形成材を摩擦帯電させる攪拌手段を備えた現像容器と前記表面の幅に対応した現像部とを備えた現像装置と、前記現像部と前記表面との間に微少間隔を保ちながら、前記現像装置を一方向に一定速度で走査させる現像装置走査部とを具備することを特徴とする請求項8又は9に記載された蛍光体層形成装置。
  11. 前記蛍光体層形成材を充填させる手段は、前記現像パターンが形成された前記帯電性平面部材の表面と前記基板とを対面させて、該帯電性平面部材及び基板を保持する保持部と、前記帯電性平面部材と前記基板との相対位置を調整して位置決めする位置決め調整部と、前記帯電性平面部材と前記基板との間に電圧を印加する電源装置とを具備することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載された蛍光体層形成装置。
  12. 電極パターンが形成された基板上に、該電極パターンに対応して未焼成の隔壁パターンに区画された放電セルを形成した後、
    帯電性平面部材の表面に前記放電セルの選択された配列パターンに対応する帯電パターンを形成する工程、
    帯電性基材中に蛍光体粒子を分散させて形成された粉体粒子からなる蛍光体層形成材を一極性に帯電させて、該蛍光体層形成材によって前記帯電パターンを現像することにより、前記帯電性平面部材の表面に前記放電セルの選択された配列パターンに対応する蛍光体層形成材の現像パターンを形成する工程、
    前記基板と前記帯電性平面部材の表面を対面させて、前記現像パターンを前記基板上に非接触で転写することによって、前記選択された配列パターンに係る前記放電セル内に前記現像パターンを形成した蛍光体層形成材を充填させる工程を行い、
    前記各工程によって前記放電セルの選択された配列パターンに一色の蛍光体層形成材を充填し、その後、前記選択された配列パターンを変えて前記各工程を繰り返すことで、前記放電セルの他の選択された配列パターンに他色の蛍光体層形成材を充填した後、
    前記未焼成の隔壁パターン及び前記放電セル内に充填された全ての蛍光体層形成材を同時に焼成処理し、前記放電セル内に蛍光体層を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  13. 前記蛍光体層形成材を充填させる工程は、前記帯電性平面部材と前記基板上の電極パターンとの間に電圧を印加させ、前記表面と前記基板間に一様な電界を形成することを特徴とする請求項12に記載されたプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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