JP2006276955A - プログラマブルコントローラ及びそのプログラミングツール - Google Patents

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Abstract

【課題】 オンラインエディットによるプログラム中の定数変更が発生しても、実行プログラムを変更する必要がなく、定数の変更に伴う制御停止時間が短くて済むプログラマブルコントローラ及びそのプログラミングツールを実現する。
【解決手段】 プログラミングツールで編集したラダープログラムを実行するプログラマブルコントローラに関する。
プログラムの定数をデバイス番号と対応させて格納する定数記憶手段と、
前記デバイスエリアのデバイス番号を割り付けた実行プログラムを格納するプログラム記憶手段と、
前記実行プログラムのデバイス番号部分に、前記定数記憶手段に格納されている当該デバイス番号に対応する定数を逐次取り込んでプログラムを実行する制御手段と、
を有することを特徴とするプログラマブルコントローラ。

【選択図】 図1

Description

本発明は、プログラミングツールで編集したラダープログラムを実行するプログラマブルコントローラに関するものである。
プログラム中で使用される数値や文字列の定数は、プログラミングツールで定数定義され、プログラマブルコントローラで使用できる実行プログラムへ変換する際に定数そのものを命令中に埋め込んでいる。
図5は従来のプログラミングツール及びプログラマブルコントローラの構成図である。
図5(a)は従来のプログラミングツールの構成図である。
定数定義手段11により、プログラム中で使用される数値や文字列の定数を定義し、定数定義情報を作成する。定数定義情報は記憶手段12に格納される。
ラダープログラム作成手段13により、定数定義手段11で定義した定数名を使用してラダープログラムを作成する。ラダープログラムは記憶手段14に格納される。定数の代わりにここで定義された定数名を使用することで効率よくラダープログラムの作成作業をすることができる。
定数定義情報及びラダープログラムは、プログラム変換手段15によりプログラマブルコントローラ20で認識できる実行プログラムに変換され、実行プログラムは記憶手段16に格納される。この際、ラダープログラムの定数名には定数定義情報から定数名に対応する定数を命令中に埋め込んでいる。
プログラミングツール10は、伝送I/F17を介して実行プログラムをプログラマブルコントローラ20に伝送する。
図5(b)はプログラマブルコントローラの構成図である。
プログラマブルコントローラ20は、プログラミングツール10からの要求により、伝送I/F21を介して実行プログラムをプログラム記憶手段22に格納する。
制御手段23は、プログラムを実行する。
図6は、従来のプログラミングツールの処理説明図である。
図6(a)は図5の定数定義手段11による定数定義を示した図である。
#AAAという定数名でワードサイズの数値100を定義し、#BBBという定数名で文字列”ABC“を定義し、#CCCという定数名でワードサイズの数値200を定義している。
図6(b)は図5のラダープログラム作成手段13により作成したラダープログラムを示した図である。
#AAAという定数名で定義されたワードサイズの数値100をレジスタD0001に転送し、#BBBという定数名で定義された文字列“ABC”をレジスタD0010,D0011に転送し、#CCCという定数名で定義されたワードサイズの数値200をレジスタD0020に転送するプログラムである。
図6(c)は図5のプログラム変換手段15により変換された実行プログラムを示した図である。
各命令中に定数の値そのものが割り付けられた状態に変換されている。
従来のラダープログラムの編集装置を示したものとして、例えば特許文献1に記載されたものがあった。
特開平9−251307号公報
図5及び図6の従来例では次の問題点があった。
プログラマブルコントローラの実行プログラムにおいては、定数が命令中に埋め込まれた形態であるので、オンラインエディット(プログラマブルコントローラが稼働中のプログラムの一部書き換え)により定数を変更する場合、定数が埋め込まれた命令をプログラム全体から全て探し出してプログラムを変更する処理が必要である。例えば、図6の例では、#AAAの定数を変更する場合、プログラムの先頭から実行オブジェクトを調べ、#AAAが出現する命令を検索し、この場合では、図6(c)の2行目と6行目の定数を書き換える処理が必要となる。
これは、プログラムのステップ数が多くなればなるほど多くの処理時間が必要となり、プログラマブルコントローラの制御停止時間が増大するという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、オンラインエディットによるプログラム中の定数変更が発生しても、実行プログラムを変更する必要がなく、定数の変更に伴う制御停止時間が短くて済むプログラマブルコントローラ及びそのプログラミングツールを実現することを目的とする。
このような課題を達成するために、本発明は次のとおりの構成になっている。
(1)シーケンス命令を実行するプログラマブルコントローラにおいて、
プログラムの定数をデバイス番号と対応させて格納する定数記憶手段と、
該定数記憶手段のデバイス番号を割り付けた実行プログラムを格納するプログラム記憶手段と、
前記実行プログラムのデバイス番号部分に、前記定数記憶手段に格納されている当該デバイス番号に対応する定数を逐次取り込んでプログラムを実行する制御手段と、
を有することを特徴とするプログラマブルコントローラ。
(2)前記定数記憶手段に格納される定数及び、前記プログラム記憶手段に格納される実行プログラムは、それぞれ個別に書き換えることができることを特徴とする(1)記載のプログラマブルコントローラ。
(3)前記定数記憶手段に格納される定数は、変更箇所のみを動作中に書き換えることができることを特徴とする(1)又は(2)記載のプログラマブルコントローラ。
(4)プログラマブルコントローラで実行するラダープログラムを編集するプログラミングツールにおいて、
プログラムの定数を定義する定数定義手段と、
ラダープログラムを作成するラダープログラム作成手段と、
前記ラダープログラムを実行プログラムに変換するプログラム変換手段と、
を有し、前記プログラム変換手段は、前記定義された定数に必要なサイズのデバイスを割り付けた定数情報を作成するとともに、前記デバイス番号を割り付けてラダープログラムを実行プログラムに変換することを特徴とするプログラミングツール。
(5)前記定数定義手段は、定数に必要なデバイスのサイズを定義の型により決定することを特徴とする(4)記載のプログラミングツール。
(6)前記定数定義手段は、定数に必要なデバイスのサイズを指定することができることを特徴とする(4)又は(5)記載のプログラミングツール。
(7)前記定数情報及び、前記実行プログラムは、それぞれ個別に伝送することができることを特徴とする(4)乃至(6)のいずれかに記載のプログラミングツール。
(8)前記定数情報は、変更箇所のみを動作中に伝送することができることを特徴とする(4)乃至(7)のいずれかに記載のプログラミングツール。
本発明によれば次のような効果がある。
プログラムの定数をオンラインエディットで変更する場合、プログラマブルコントローラの定数情報を変更箇所のみ書き換えればよく、実行プログラムを書き換える必要がないので、変更処理によるプログラマブルコントローラの制御停止時間を小さくすることができる。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す構成図である。前出の図と同一のものは同一符号を付ける。
図1(a)はプログラミングツールの構成図である。
定数定義手段11により、プログラム中で使用される数値や文字列の定数を定義し、定数定義情報を作成する。定数定義情報は記憶手段12に格納される。
ラダープログラム作成手段13により、定数定義手段11で定義した定数名を使用してラダープログラムを作成する。ラダープログラムは記憶手段14に格納される。
定数定義及びラダープログラムは、プログラム変換手段15によりプログラマブルコントローラ20で認識できる定数情報及び実行プログラムに変換され、定数情報は記憶手段101に格納され、実行プログラムは記憶手段16に格納される。
プログラミングツール10は、伝送I/F17を介して定数情報及び実行プログラムをプログラマブルコントローラ20に伝送する。
図1(b)はプログラマブルコントローラの構成図である。
プログラマブルコントローラ20は、プログラミングツール10からの要求により、伝送I/F21を介して定数情報を定数記憶手段201に格納し、実行プログラムをプログラム記憶手段22に格納する。
制御手段23は、プログラマブルコントローラ20を動作させる際、プログラム記憶手段22に格納されている実行プログラムのデバイス番号部分に、定数記憶手段201に格納されているデバイス番号に対応する定数を逐次取り込んでプログラムを実行する。
図2はプログラミングツールの処理説明図である。
図2(a)は図1の定数定義手段11による定数定義を示した図である。
#AAAという定数名でワードサイズの数値100を定義し、#BBBという定数名で文字列”ABC“を定義し、#CCCという定数名でワードサイズの数値200を定義している。
図2(b)は図1のラダープログラム作成手段13により作成したラダープログラムを示した図である。
#AAAという定数名で定義されたワードサイズの数値100をレジスタD0001に転送し、#BBBという定数名で定義された文字列“ABC”をレジスタD0010,D0011に転送し、#CCCという定数名で定義されたワードサイズの数値200をレジスタD0020に転送するプログラムである。
図2(c)は図1のプログラム変換手段15により変換された定数情報を示した図である。
プログラミングツール10で定義された定数定義情報をプログラマブルコントローラ20で認識できる定数情報に変換する際に、定義ごとに必要なサイズのデバイスを割り付けていく。
定数名#AAAに対してG0001を割り付け、定数名#BBBに対してG0002〜G0006を割り付け、定数名#CCCに対してG0007を割り付けている。
図2(d)は図1のプログラム変換手段15により変換された実行プログラムを示した図である。
プログラミングツール10で作成されたラダープログラムをプログラマブルコントローラにプログラム20で認識できる実行プログラムに変換する際に、命令中の定数名ごとにデバイス番号を割り付けていく。
命令中に#AAAが出現した場合、図2(c)で割り付けたデバイス番号(G0001)に変更し、命令中に#BBBが出現した場合、図2(c)で割り付けたデバイス番号(G0002)に変更し、命令中に#CCCが出現した場合、図2(c)で割り付けたデバイス番号(G0001)に変更し、実行プログラムを構成する。
なお、文字列の場合、文字列数が増えると、デバイスの割り当ても変更する必要が出て、プログラムに割り付けたデバイス番号も変更する必要が出てくる。これを回避するためは、定数定義手段11でデバイスサイズを指定するようにすれば、あらかじめ文字列数の最大値を考慮してデバイスの領域を確保しておくことができる。図2(a)では、定数名#BBBに10バイト領域を確保している。
図3はプログラマブルコントローラの処理説明図である。
図3(a)は図1の定数記憶手段201に格納される定数情報を示した図である。
図2(c)の定数情報を基に、デバイス番号G0001には定数100を格納し、デバイス番号G0002〜G0003には文字列“ABC”を格納し、デバイス番号G0007には定数200を格納する。
図3(b)は図1のプログラム記憶手段22に格納される実行プログラムを示した図である。
G0001をD0001に転送する命令の場合、G0001には100が入っているので、D0001に100が転送される。
G0002から格納されている文字列をD0010〜に転送する命令の場合、G0002から“ABC”という文字列が入っているので、D0010〜に“ABC”が転送される。
G0001をD0020に転送する命令の場合、G0001には100が入っているので、D0010に100が転送される。
図4は定数変更時の処理説明図である。
図4(a)は図1の定数定義手段11による定数定義を示した図である。
オンラインエディットでプログラミングツール10において、定数名#AAAの定数を140に変更する。
図4(b)は図1のラダープログラム作成手段13により作成したラダープログラムを示した図である。
ラダープログラムには変更は発生しない。
図4(c)は図1の定数記憶手段201に格納される定数情報を示した図である。
定数名#AAAの定義を100から140に変更した場合、プログラミングツール10は#AAAに割り付けられているG0001を140に変更するようにプログラマブルコントローラ20へ要求する。
プログラマブルコントローラ20はレジスタ番号G0001の値を140に変更する。
図4(d)は図1のプログラム記憶手段22に格納される実行プログラムを示した図である。
プログラマブルコントローラ20の実行プログラムには変更が発生しない。
これにより、プログラマブルコントローラ20側は、定数記憶手段201に格納されている定数情報の変更部分のみを書き換えればよく、変更が最小限で済むため、定数変更に伴うプログラマブルコントローラ20の制御停止時間を小さくすることができる。
なお、定数記憶手段201とプログラム記憶手段22は1つのメモリで構成しても複数のメモリで構成してもよい。
本発明の一実施例を示す構成図である。 プログラミングツールの処理説明図である。 プログラマブルコントローラの処理説明図である。 定数変更時の処理説明図である。 従来のプログラミングツール及びプログラマブルコントローラの構成図である。 従来のプログラミングツールの処理説明図である。
符号の説明
10 プログラミングツール
11 定数定義手段
13 ラダープログラム作成手段
15 プログラム変換手段
20 プログラマブルコントローラ
22 プログラム記憶手段
23 制御手段
201 定数記憶手段

Claims (8)

  1. シーケンス命令を実行するプログラマブルコントローラにおいて、
    プログラムの定数をデバイス番号と対応させて格納する定数記憶手段と、
    該定数記憶手段のデバイス番号を割り付けた実行プログラムを格納するプログラム記憶手段と、
    前記実行プログラムのデバイス番号部分に、前記定数記憶手段に格納されている当該デバイス番号に対応する定数を逐次取り込んでプログラムを実行する制御手段と、
    を有することを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  2. 前記定数記憶手段に格納される定数及び、前記プログラム記憶手段に格納される実行プログラムは、それぞれ個別に書き換えることができることを特徴とする請求項1記載のプログラマブルコントローラ。
  3. 前記定数記憶手段に格納される定数は、変更箇所のみを動作中に書き換えることができることを特徴とする請求項1又は2記載のプログラマブルコントローラ。
  4. プログラマブルコントローラで実行するラダープログラムを編集するプログラミングツールにおいて、
    プログラムの定数を定義する定数定義手段と、
    ラダープログラムを作成するラダープログラム作成手段と、
    前記ラダープログラムを実行プログラムに変換するプログラム変換手段と、
    を有し、前記プログラム変換手段は、前記定義された定数に必要なサイズのデバイスを割り付けた定数情報を作成するとともに、前記デバイス番号を割り付けてラダープログラムを実行プログラムに変換することを特徴とするプログラミングツール。
  5. 前記定数定義手段は、定数に必要なデバイスのサイズを定義の型により決定することを特徴とする請求項4記載のプログラミングツール。
  6. 前記定数定義手段は、定数に必要なデバイスのサイズを指定することができることを特徴とする請求項4又は5記載のプログラミングツール。
  7. 前記定数情報及び、前記実行プログラムは、それぞれ個別に伝送することができることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のプログラミングツール。
  8. 前記定数情報は、変更箇所のみを動作中に伝送することができることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載のプログラミングツール。
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JP2011043942A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Yokogawa Electric Corp プログラマブルコントローラ

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