JP4760607B2 - プログラマブルコントローラ - Google Patents

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本発明は、JISB3503(IEC61131−3)に規定される言語により演算を実行するプログラマブルコントローラに関わり、特にアプリケーションプログラムをPOU(Program Organization Unit)として定義して、それにデータ領域を割り付けて、実行可能としたインスタンスの管理方式に関わるものである。
JISB3503にはテキスト言語であるIL(Instruction List)言語、ST(Structured Text)言語、グラフィック言語であるLD(Ladder Diagram)言語、FBD(Function Block Diagram)がある。また、SFC(Sequencial Function Chart)はステップとトランジションにより、工程歩進的なプログラミングを実現するようになっている。
JISB3503の基本思想にPOUがある。JISB3503ではPOUをプログラム構成単位と翻訳している。POUは図8で示すように、変数定義部とアルゴリズムを記述するボディ部から構成される。POUでの変数は仮引数である。また、ボディ部は仮引数を使ったアルゴリズムが示される。ボディ部のプログラミングには上記の各種言語が使用できる。
このように、POUはオブジェクト指向プログラミングでの型(クラス)に相当する。仮引数は複数あっても良く、入力変数、出力変数、入出力変数、内部変数、一時変数などに分類される。変数のメモリヘの割り付け方法やプログラムの表示方式によって、POUはプログラム型、ファンクション型、ファンクションブロック型に分類される。更に、SFCで使用するアクションとトランジションもPOUの型の1つと考えられる。POUの変数定義と同じ構造を持ったデータ領域を確保して、それに名前(インスタンス名)をつけることで、POUはインスタンスとして、実際に動作可能になる。同一構造のデータ領域を複数用意して、別々のインスタンス名を付けることで、アルゴリズムが同じで、処理対象が異なる複数のインスタンスを作成することができる。図9はその概念を示している。
ファンクション型POUでの変数には内部変数がなく、出力変数は1つのみである。そのため、入力変数を一時変数領域(スタック等)にセットしてからPOUのアルゴリズム部を実行させ、演算結果をリザルトレジスタに残すことにより、ユーザはデータ領域にインスタンスを用意する必要がない。
プログラム型とファンクションブロック型はデータ領域にインスタンスを個別に用意する必要がある。また、プログラム型とファンクションブロック型はPOUでありながら、直接実行可能なPOUインスタンスという形態をとることができる。これは変数領域の定義が直接アドレスを示している場合などに相当する。通常、プログラム型はPOUインスタンスとして使用することが多い。
現状のプログラマブルコントローラは、予めPOUを定義して、POU群として登録できるようになっている。アプリケーションプログラムでそのPOUを使用する時に、そのPOUのデータ型を持つ個別インスタンス名を割り付けている。インスタンス領域はユーザが直接アドレスを指定して固定物理アドレスに割り付けることが可能であるが、通常は固定物理アドレスを指定しない。この場合には、プログラム作成ツールにあるコンパイラが任意アドレスにインスタンスを割り付ける。このインスタンス領域はユーザからは直接アクセスできないようにする必要がある。POUインスタンスの場合には直接アドレス領域にインスタンスを割り付けることがある。
通常のプログラマブルコントローラのインストラクション(演算命令)はデータメモリの物理アドレスを直接アクセスするようになっている。中にはインデックスレジスタ方式や間接アドレス方式でポインタを介してのアドレッシングができるものがある。しかし、間接アドレス方式でアクセス可能なデータメモリは、ユーザが直接アクセスできるデータ領域内になる。
図10は通常のプログラマブルコントローラのデータメモリの構成を示している。入力データ領域(I)、出力データ領域(Q)およびメモリデータ領域(M)のすべての領域がインストラクションにより、直接アドレッシング及び間接アドレッシングでアクセス可能である。インスタンス領域を割り付ける場合、この中のいずれかに割り付けることになる。
以上のように、POUを使用したプログラマブルコントローラは、異なるインスタンスを用意することで異なるアプリケーションプログラムを構築することができ、またインスタンスの管理を適切に行うことでプログラムの実行を継続しながらプログラムの変更が可能となる(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2005−301520号公報 特開平6−242810号公報 特開平5−150814号公報
POUやインスタンス動作を実現するためには、POU毎に用意したインスタンス領域をユーザが意識できない領域に用意する必要がある。通常のプログラマブルコントローラのインストラクションでは、どの領域でもアクセス可能であるので、それが困難である。また、通常のプログラマブルコントローラのインストラクションでは、データメモリ内部のいずれの領域でもアクセス可能であるので、1つのインスタンス領域内部のデータが、他のPOUアルゴリズムから変更されてしまう可能性がある。
例えば、図11に示すように、通常のプログラマブルコントローラのインストラクションでは、アクセスできないデータ領域を別途用意して、それをインスタンス領域とすることが考えられる。このインスタンス領域はPOU内のボディ部にあるインストラクションからのみアクセス可能とすれば、通常のインストラクションからインスタンス領域がアクセスされない。インスタンス領域はインスタンス毎に使用する領域が決まっている。つまり、インスタンス#1領域を使用するPOUアルゴリズムは他のインスタンス領域をアクセスしてはいけない。しかし、他のインスタンス領域をアクセスしたかどうかを演算実行中にチェックすることは困難である。
また、POUインスタンスと通常のインスタンスを組み合わせた、アプリケーションプログラムを実現することはかなり複雑になる。
本発明の目的は、POUを使用したアプリケーションプログラムの構築に、インスタンス管理を確実にするプログラマブルコントローラを提供することにある。
前記の課題を解決する本発明は、以下の構成を特徴とする。
(1)メインプログラム、変数定義部と演算命令を記述するボディ部から構成されるPOU、およびPOUインスタンスを使用してアプリケーションプログラムを構築したプログラムメモリと、インストラクションの演算対象となる入力データ、出力データおよびメモリデータを各領域に格納したデータメモリと、前記プログラムメモリ内に置かれたインストラクションを順番に読み込んで、インストラクションのオペランドで指定された前記データメモリ内のデータや内部レジスタのデータに対する演算を行う演算チップを備えたプログラマブルコントローラであって、
前記プログラムメモリには、前記POUインスタンスに付けた番号順にインスタンス管理データを並べたインスタンス管理テーブルと、前記POUに番号に付けた番号順にPOU管理データを並べたPOU管理テーブルを設け、前記データメモリにはインスタンス領域とスタック領域を設け、
プログラム型POUまたはファンクションブロック型POUは、POUインスタンス起動用CAL命令を前記インスタンス管理テーブルの管理番号をオペランドとし、該インスタンス管理テーブルに示されるPOU管理番号から前記POU管理テーブルを参照し、目的のPOUを起動することで、前記インスタンス領域を前記インスタンス管理テーブルに有するインスタンス毎のインスタンス領域先頭アドレスを用いて切替える手段を備えたことを特徴とする。
(2)前記スタックに一時変数を持つファンクション型POUは、起動用CAL命令では前記POU管理テーブルの管理番号をオペランドとし、前記インスタンス管理テーブルに示されるPOU管理番号からPOU管理テーブルを参照し、目的のPOUを直接に起動する手段を備えたことを特徴とする。
(3)前記プログラム型POUまたはファンクションブロック型POUは、CAL命令実行時に、前記演算チップの内部レジスタの内容をスタックにPUSHすることで、POUインスタンス/POU単位に閉じたプログラムを構築することを特徴とする。
(4)前記インスタンス管理テーブルは、前記インスタンス領域の先頭アドレスと最終アドレスを持つことで、ハードウェア的手段、またはソフトウェア的手段により、アクセスアドレスの範囲をチェックすることを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、POUを使用したアプリケーションプログラムの構築に、インスタンス管理を確実にする効果が得られる。具体的には、
(1)JISB3503が規定するPOUとインスタンスの概念に沿った演算方式が実現できる。
(2)インスタンス管理テーブルとPOU管理テーブルを使用することで、POUインスタンスとPOUの組み合わせプログラムが自由に構成できる。
(3)プログラム型POUまたはファンクションブロックPOUは、インスタンス管理テーブルを介してCALされ、さらにインスタンス管理テーブルに示されるPOU管理番号からPOU管理テーブルが参照され、目的のPOUが起動する。このことから、データメモリにあるインスタンス領域をインスタンス管理テーブルを介して切替えることができ、同じPOUを起動しても、相互にインスタンス領域を分けることが容易になる。
(4)ファンクション型POUの場合はスタックに一時変数を持つので、データメモリ領域にインスタンス領域を割り付ける必要がない。そのため、ファンクション型POUはインスタンス管理テーブルを介してPOUを起動する必要がなく、POU管理テーブルを直接介して起動できる。このため、プログラム型POUやファンクションブロックPOUに比べて、起動処理が簡単になる。
(5)CAL命令実行時に、演算チップ内部レジスタの内容をスタックにPUSHすることで、呼び出されたPOUインスタンスやPOUでレジスタが変更されても良いので、POUインスタンス/POU単位に閉じたプログラムとすることができる。このことはオブジェクト指向プログラミングの意図に沿うものである。
(6)インスタンス管理テーブルにデータメモリのインスタンス領域の先頭アドレスと最終アドレスを持つことで、ハードウェア的手段または、ソフトウェア的手段により、アクセスアドレスの範囲チェックが可能になり、アプリケーションプログラムやコンパイラのデバッグに資することができる。
図1は、本発明の実施形態を示すプログラマブルコントローラの要部構成図であり、データメモリのインスタンス領域のアクセスを、POUインスタンス毎に管理でき、ファンクション型、プログラム型、ファンクションブロック型のいずれのPOUにも対応可能とするもので、各部は以下の機能構成および領域をもつ。
演算チップ10は、演算を行うLSIであり、プログラムメモリ20内に置かれたインストラクションを順番に読み込んで、インストラクションのオペランドで指定されたデータに対する演算を行う。演算対象データとしては、データメモリ30内のデータや演算チップ内部レジスタがある。演算チップ10内のレジスタ11は、1ビット、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット単位にアクセスできる。また、このレジスタ11の内容をデータメモリアドレスとしたポインタとして使用することができる。レジスタ11の1つはリザルトレジスタとして、演算結果が保持される。
プログラムメモリ20は、メインプログラム21やPOU22、POUインスタンス23が各領域に格納され、そのボディ部には演算命令(インストラクション)が置かれる。また、プログラムメモリ20にはインスタンス管理テーブル24とPOU管理テーブル25が置かれる。インスタンス管理テーブル24は、POUインスタンス23に番号を付けて、その番号順にインスタンス管理データを並べたテーブルである。POU管理テーブル25は、POU22に番号を付けて、その番号順にPOU管理データを並べたテーブルである。
データメモリ30は、インストラクションの演算対象となる入力データ(I)31、出力データ(Q)32およびメモリデータ(M)33が各領域に格納される。また、データメモリ30にはインスタンス(INS)34とスタック35がそれぞれの領域に置かれる。
以下に、インスタンス管理テーブル24、POU管理テーブル25、POUインスタンス23、POU22、インスタンスデータなどを使った演算動作を具体的に説明する。なお、POUインスタンス23はメインプログラム21からのCAL命令で呼び出されるものとする。
(1)ファンクション型POUの実行
図2と図3によって、ファンクション型POUの起動処理を説明する。図2において、メインプログラム21でインスタンス#1(INS#1)がCAL命令で呼び出されると、インスタンス管理テーブル24の#1エントリが参照される。インスタンス#1はプログラム型POUインスタンスであり、この中にはデータメモリ30のインスタンス34領域に置かれるインスタンス#1領域の先頭アドレスと、プログラムメモリ20のPOUインスタンス23領域に置かれるインスタンス#1の先頭アドレスが示される。
CAL命令では、現状のスタックポインタ(SP:演算チップ10内部レジスタの1つ)が示すスタック35領域に戻り、アドレスをPUSHして、データメモリ30のインスタンス34領域の先頭アドレスを演算チップ10内レジスタにセットする。そのレジスタをインスタンスポインタ(IP)とする。そして、POUインスタンス#1のボディ部の先頭アドレスにJMPする。
この例の場合、インスタンス#1のボディ部にはファンクション型POUであるFNC#1を呼び出すCAL命令がある。このCAL命令では、現状のスタックポインタ(SP)が示すスタック領域にFNC#1の入力パラメータとインスタンス#1への戻りアドレスをPUSHして、CAL命令のオペランドが示すPOU管理テーブル25のPOU#1エントリを参照する。このテーブルにはPOU#1がファンクション型であることを示すデータがあり、POU#1のアドレスが示される。そのアドレスが示すPOU22の#1ボディ部の先頭アドレスにJMPする。POU#1はファンクション型POUであり、現状のスタック領域を一時変数領域として演算を行い、演算結果を演算チップ10内部のリザルトレジスタに残す。POU#1ボディ部の最後にはRET命令があり、スタック35領域にセーブされていたインスタンス#1のアドレスに戻ることができる。
図2において、インスタンス#1には更に、CALFNC#2があり、上記と同様な処理でFNC2が起動される。インスタンス#1があるボディ部の最後にはRET命令があり、メインプログラム21に戻る。
このように、プログラムメモリ20のPOUインスタンス23の中からファンクション型インスタンスをCALする場合には、現状のスタックポインタ(SP)を使って、入力パラメータをスタック35領域にPUSHしてから、POU管理テーブル25に登録されたPOU管理番号をオペランドとするCAL命令を使う。POU管理テーブル25にはそのアルゴリズムを実行するPOU番号が格納されている。即ち、POUが起動される時には、図3のように、スタックには入力パラメータと戻りアドレスがPUSHされ、そのアドレスがスタックポインタ(SP)にセットされていることになる。
以上のように、ファンクション型POUの場合はスタックに一時変数を持つので、データメモリ領域にインスタンス領域を割り付ける必要がない。そのため、ファンクション型POUはインスタンス管理テーブルを介してPOUを起動する必要がなく、POU管理テーブルを直接介して起動できる。このため、後述のプログラム型POUやファンクションブロックPOUに比べて、起動処理が簡単になる。
(2)プログラム型POU、ファンクションブロック型POUの実行
図4の例に従って、プログラム型及びファンクションブロック型POUの起動処理を説明する。メインプログラム21でインスタンス#1(INS#1)がCAL命令で呼び出されると、インスタンス管理テーブル24の#1エントリが参照される。インスタンス#1はプログラム型POUインスタンスである。この中にはデータメモリ30のインスタンス#1領域先頭アドレスと、プログラムメモリのPOUインスタンス#1の先頭アドレスが示される。
CAL命令では、現状のスタックポインタ(SP:演算チップ10内部レジスタの1つ)が示すスタック35領域に戻り、アドレスをPUSHして、データメモリ30のインスタンス34領域の先頭アドレスを演算チップ10内レジスタ11にセットする。そのレジスタ11をインスタンスポインタ(IP)とする。そして、インスタンス#1ボディ部の先頭アドレスにJMPする。
この例の場合、インスタンス#1のボディ部にはファンクションブロック型POUであるFB#2を呼び出すCAL命令がある。FB#2はPOUインスタンスである。したがって、このCAL命令では、現状のスタックポインタ(SP)が示すスタック35領域に戻り、アドレスをPUSHして、CAL命令のオペランドが示すインスタンス管理テーブル24のインスタンス#2(FB)エントリを参照する。このインスタンス管理テーブル24にはPOU#2がファンクションブロック型であることを示すデータがあり、そのPOUインスタンスの元となっているPOU#2管理番号が示される。また、インスタンス#2用データメモリインスタンス領域先頭アドレスが示されている。このアドレスは演算チップ内部のインスタンスレジスタ(IP)にセットされる。
FB#2用CAL命令でインスタンス管理テーブル24に示されるPOU管理番号が示すPOU管理テーブル25のエントリが参照される。この例の場合には、POU管理テーブルの2番目が参照され、そこに示されたPOU22のPOU#2のFB2のボディ部の先頭アドレスにJMPする。
POU#2(FB)はファンクションブロック型POUであり、インスタンス管理テーブル24が示すインスタンス34領域を使って演算を行い、演算結果をインスタンス34領域の出力変数領域や内部変数領域に残す。POU22のボディ部の最後にはRET命令があり、スタック領域にセーブされていたPOUインスタンス23のインスタンス#1アドレスに戻ることができる。更に、インスタンス#1ボディ部の最後にはRET命令があり、メインプログラム21に戻る。
このように、プログラムインスタンスの中から別のプログラムインスタンスやファンクションブロックインスタンスをCALする場合には、インスタンス管理番号をオペランドとするCAL命令を使う。インスタンス管理テーブルにはそのPOUインスタンスが使用するデータメモリのインスタンス領域先頭アドレスと、アルゴリズムを実行するPOU番号が格納されている。すなわち、図5のように、POUが起動される時にはインスタンス領域34の先頭アドレスがインスタンスポインタ(IP)にセットされていることになる。
以上のように、プログラム型POUやファンクションブロックPOUはインスタンス管理テーブルを介してCALされる。更に、インスタンス管理テーブルに示されるPOU管理番号からPOU管理テーブルが参照され、目的のPOUが起動する。このことから、データメモリにあるインスタンス領域をインスタンス管理テーブルを介して切替えることができ、同じPOUを起動しても、相互にインスタンス領域を分けることが容易になる。
(3)プログラム型やファンクションブロック型のPOUインスタンスの起動
この場合には、インスタンス管理番号をオペランドとするCAL命令を使用する。この命令では指定されたインスタンス管理テーブル24に示された、データメモリ30のインスタンス34領域の先頭アドレスをインスタンスポインタ(IP)にセットする。POUインスタンス23の中で別のPOUインスタンスがCALされると、それまで使っていたIPが書き換わってしまう。そのため、図6のように、POUインスタンスを起動するCAL命令の場合には戻りアドレスだけでなく、現状のIPもスタック35にPUSHする必要がある。
同様に、新たに起動されたPOUインスタンス23では演算チップ10内部にある各種レジスタの内容を変更する可能性がある。すると、呼び出し元のPOUインスタンスに戻ってきた時に、レジスタの内容が変わってしまう。そのため、図7のように、POUインスタンスを起動するCAL命令の場合には戻りアドレスだけでなく、現状の各種レジスタの全部をスタック35にPUSHする必要がある。これはファンクション型POUをCALする場合にも当てはまる。
以上のように、CAL命令実行時に、演算チップの内部レジスタの内容をスタックにPUSHすることで、呼び出されたPOUインスタンスやPOUでレジスタが変更されても良いので、POUインスタンス/POU単位に閉じたプログラムとすることができる。このことはオブジェクト指向プログラミングの意図に沿うものである。
(4)インスタンス領域のアクセス範囲チェック
通常は現在動作中のPOUインスタンスやPOUがアクセスするデータメモリ30のインスタンス領域は範囲が決まっている。他のインスタンス領域をアクセスすると、他POUインスタンスや他POUの演算が正しく行われない。
そこで、インスタンス管理テーブル24に、そのPOUインスタンスが使用するインスタンス領域の先頭アドレスと最終アドレスをセットしておき、POUの演算中にその範囲外をアクセスしたことを検出できるようにする。
検出方法としては、H/Wレジスタに先頭アドレスと最終アドレスをセットしておいて、H/Wのアドレス比較回路によって検出する方法がある。また、H/Wでなく、インストラクション実行中にアドレスチェックをインストラクション用マイクロプログラムやファームウェアで検出する方法がある。これらを実施することで、アプリケーションプログラムのデバッグやコンパイラのコンパイル間違いなどを即座に検出することができる。
以上のように、インスタンス管理テーブルにデータメモリのインスタンス領域の先頭アドレスと最終アドレスを持つことで、H/W的手段または、S/W的手段により、アクセスアドレスの範囲チェックが可能になり、アプリケーションプログラムやコンパイラのデバッグに資することができる。
本発明の実施形態を示すプログラマブルコントローラの要部構成図。 ファンクション型POUの動作例。 ファンクション型POU起動時のスタック内容。 プログラム型、ファンクションブロック型POUの動作例。 プログラム型、ファンクションブロック型POU起動時のスタックとインスタンス領域の内容。 プログラム型、ファンクションブロック型POU起動時のスタックとインスタンス領域の内容。 プログラム型、ファンクションブロック型POU起動時のスタックとインスタンス領域の内容。 POUの構成例。 インスタンスの複製例。 通常のデータメモリ構成。 インスタンス領域を追加したデータメモリの構成。
符号の説明
10 演算チップ
20 プログラムメモリ
30 データメモリ
11 レジスタ
21 メインプログラム
22 POU
23 POUインスタンス
24 インスタンス管理テーブル
25 POU管理テーブル
31 入力データ(I)
32 出力データ(Q)
33 メモリデータ(M)
34 インスタンス(INS)
35 スタック

Claims (4)

  1. メインプログラム、変数定義部と演算命令を記述するボディ部から構成されるPOU、およびPOUインスタンスを使用してアプリケーションプログラムを構築したプログラムメモリと、インストラクションの演算対象となる入力データ、出力データおよびメモリデータを各領域に格納したデータメモリと、前記プログラムメモリ内に置かれたインストラクションを順番に読み込んで、インストラクションのオペランドで指定された前記データメモリ内のデータや内部レジスタのデータに対する演算を行う演算チップを備えたプログラマブルコントローラであって、
    前記プログラムメモリには、前記POUインスタンスに付けた番号順にインスタンス管理データを並べたインスタンス管理テーブルと、前記POUに番号に付けた番号順にPOU管理データを並べたPOU管理テーブルを設け、前記データメモリにはインスタンス領域とスタック領域を設け、
    プログラム型POUまたはファンクションブロック型POUは、POUインスタンス起動用CAL命令を前記インスタンス管理テーブルの管理番号をオペランドとし、該インスタンス管理テーブルに示されるPOU管理番号から前記POU管理テーブルを参照し、目的のPOUを起動することで、前記インスタンス領域を前記インスタンス管理テーブルに有するインスタンス毎のインスタンス領域先頭アドレスを用いて切替える手段を備えたことを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  2. 前記スタックに一時変数を持つファンクション型POUは、起動用CAL命令では前記POU管理テーブルの管理番号をオペランドとし、前記インスタンス管理テーブルに示されるPOU管理番号からPOU管理テーブルを参照し、目的のPOUを直接に起動する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルコントローラ。
  3. 前記プログラム型POUまたはファンクションブロック型POUは、CAL命令実行時に、前記演算チップの内部レジスタの内容をスタックにPUSHすることで、POUインスタンス/POU単位に閉じたプログラムを構築することを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルコントローラ。
  4. 前記インスタンス管理テーブルは、前記インスタンス領域の先頭アドレスと最終アドレスを持つことで、ハードウェア的手段、またはソフトウェア的手段により、アクセスアドレスの範囲をチェックすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプログラマブルコントローラ。
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