JP4479558B2 - プログラマブルコントローラ及びそのプログラミングツール - Google Patents
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Description
図5(a)は従来のプログラミングツールの構成図である。
定数定義手段11により、プログラム中で使用される数値や文字列の定数を定義し、定数定義情報を作成する。定数定義情報は記憶手段12に格納される。
ラダープログラム作成手段13により、定数定義手段11で定義した定数名を使用してラダープログラムを作成する。ラダープログラムは記憶手段14に格納される。定数の代わりにここで定義された定数名を使用することで効率よくラダープログラムの作成作業をすることができる。
プログラミングツール10は、伝送I/F17を介して実行プログラムをプログラマブルコントローラ20に伝送する。
プログラマブルコントローラ20は、プログラミングツール10からの要求により、伝送I/F21を介して実行プログラムをプログラム記憶手段22に格納する。
制御手段23は、プログラムを実行する。
図6(a)は図5の定数定義手段11による定数定義を示した図である。
#AAAという定数名でワードサイズの数値100を定義し、#BBBという定数名で文字列”ABC“を定義し、#CCCという定数名でワードサイズの数値200を定義している。
#AAAという定数名で定義されたワードサイズの数値100をレジスタD0001に転送し、#BBBという定数名で定義された文字列“ABC”をレジスタD0010,D0011に転送し、#CCCという定数名で定義されたワードサイズの数値200をレジスタD0020に転送するプログラムである。
各命令中に定数の値そのものが割り付けられた状態に変換されている。
プログラマブルコントローラの実行プログラムにおいては、定数が命令中に埋め込まれた形態であるので、オンラインエディット(プログラマブルコントローラが稼働中のプログラムの一部書き換え)により定数を変更する場合、定数が埋め込まれた命令をプログラム全体から全て探し出してプログラムを変更する処理が必要である。例えば、図6の例では、#AAAの定数を変更する場合、プログラムの先頭から実行オブジェクトを調べ、#AAAが出現する命令を検索し、この場合では、図6(c)の2行目と6行目の定数を書き換える処理が必要となる。
これは、プログラムのステップ数が多くなればなるほど多くの処理時間が必要となり、プログラマブルコントローラの制御停止時間が増大するという問題点があった。
(1)シーケンス命令を実行するプログラマブルコントローラにおいて、
プログラムの命令中の定数を、その定数を使用するデバイスのデバイス番号で割り付けて格納する定数記憶手段と、
該定数記憶手段のデバイス番号を割り付けた実行プログラムを格納するプログラム記憶手段と、
前記実行プログラムのデバイス番号部分に、前記定数記憶手段に格納されている当該デバイス番号に割り付けられた定数を逐次取り込んでプログラムを実行する制御手段と、
を備え、
前記定数記憶手段に格納される定数及び前記プログラム記憶手段に格納される実行プログラムは、それぞれ個別に書き換えることができると共に、前記定数記憶手段に格納される定数は、変更箇所のみを実行プログラムの動作中に書き換えることができることを特徴とするプログラマブルコントローラ。
プログラムの定数をオンラインエディットで変更する場合、プログラマブルコントローラの定数情報を変更箇所のみ書き換えればよく、実行プログラムを書き換える必要がないので、変更処理によるプログラマブルコントローラの制御停止時間を小さくすることができる。
図1は本発明の一実施例を示す構成図である。前出の図と同一のものは同一符号を付ける。
図1(a)はプログラミングツールの構成図である。
定数定義手段11により、プログラム中で使用される数値や文字列の定数を定義し、定数定義情報を作成する。定数定義情報は記憶手段12に格納される。
ラダープログラム作成手段13により、定数定義手段11で定義した定数名を使用してラダープログラムを作成する。ラダープログラムは記憶手段14に格納される。
プログラミングツール10は、伝送I/F17を介して定数情報及び実行プログラムをプログラマブルコントローラ20に伝送する。
プログラマブルコントローラ20は、プログラミングツール10からの要求により、伝送I/F21を介して定数情報を定数記憶手段201に格納し、実行プログラムをプログラム記憶手段22に格納する。
図2(a)は図1の定数定義手段11による定数定義を示した図である。
#AAAという定数名でワードサイズの数値100を定義し、#BBBという定数名で文字列”ABC“を定義し、#CCCという定数名でワードサイズの数値200を定義している。
#AAAという定数名で定義されたワードサイズの数値100をレジスタD0001に転送し、#BBBという定数名で定義された文字列“ABC”をレジスタD0010,D0011に転送し、#CCCという定数名で定義されたワードサイズの数値200をレジスタD0020に転送するプログラムである。
プログラミングツール10で定義された定数定義情報をプログラマブルコントローラ20で認識できる定数情報に変換する際に、定義ごとに必要なサイズのデバイスを割り付けていく。
定数名#AAAに対してG0001を割り付け、定数名#BBBに対してG0002〜G0006を割り付け、定数名#CCCに対してG0007を割り付けている。
プログラミングツール10で作成されたラダープログラムをプログラマブルコントローラにプログラム20で認識できる実行プログラムに変換する際に、命令中の定数名ごとにデバイス番号を割り付けていく。
命令中に#AAAが出現した場合、図2(c)で割り付けたデバイス番号(G0001)に変更し、命令中に#BBBが出現した場合、図2(c)で割り付けたデバイス番号(G0002)に変更し、命令中に#CCCが出現した場合、図2(c)で割り付けたデバイス番号(G0001)に変更し、実行プログラムを構成する。
図3(a)は図1の定数記憶手段201に格納される定数情報を示した図である。
図2(c)の定数情報を基に、デバイス番号G0001には定数100を格納し、デバイス番号G0002〜G0003には文字列“ABC”を格納し、デバイス番号G0007には定数200を格納する。
G0001をD0001に転送する命令の場合、G0001には100が入っているので、D0001に100が転送される。
G0002から格納されている文字列をD0010〜に転送する命令の場合、G0002から“ABC”という文字列が入っているので、D0010〜に“ABC”が転送される。
G0001をD0020に転送する命令の場合、G0001には100が入っているので、D0010に100が転送される。
図4(a)は図1の定数定義手段11による定数定義を示した図である。
オンラインエディットでプログラミングツール10において、定数名#AAAの定数を140に変更する。
ラダープログラムには変更は発生しない。
定数名#AAAの定義を100から140に変更した場合、プログラミングツール10は#AAAに割り付けられているG0001を140に変更するようにプログラマブルコントローラ20へ要求する。
図4(d)は図1のプログラム記憶手段22に格納される実行プログラムを示した図である。
プログラマブルコントローラ20の実行プログラムには変更が発生しない。
なお、定数記憶手段201とプログラム記憶手段22は1つのメモリで構成しても複数のメモリで構成してもよい。
11 定数定義手段
13 ラダープログラム作成手段
15 プログラム変換手段
20 プログラマブルコントローラ
22 プログラム記憶手段
23 制御手段
201 定数記憶手段
Claims (1)
- シーケンス命令を実行するプログラマブルコントローラにおいて、
プログラムの命令中の定数を、その定数を使用するデバイスのデバイス番号で割り付けて格納する定数記憶手段と、
該定数記憶手段のデバイス番号を割り付けた実行プログラムを格納するプログラム記憶手段と、
前記実行プログラムのデバイス番号部分に、前記定数記憶手段に格納されている当該デバイス番号に割り付けられた定数を逐次取り込んでプログラムを実行する制御手段と、
を備え、
前記定数記憶手段に格納される定数及び前記プログラム記憶手段に格納される実行プログラムは、それぞれ個別に書き換えることができると共に、前記定数記憶手段に格納される定数は、変更箇所のみを実行プログラムの動作中に書き換えることができることを特徴とするプログラマブルコントローラ。
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JP2005090877A JP4479558B2 (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | プログラマブルコントローラ及びそのプログラミングツール |
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