JP2006275523A - 電子方位装置および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】外乱磁場の影響を受ける電子方位装置は、外乱磁場環境下では方位を正確に算出することができないという問題があった。特に、外乱磁場の影響を受けやすい歩行ナビゲーションで使用される携帯情報端末に組み込まれる電子方位装置は、小型化、省電力化が要求され、外乱磁場の影響を排除するための様々な手段を搭載することが困難であり、簡易な構成で外乱磁場の影響を排除することが望まれていた。
【解決手段】2軸の傾斜センサのデータを利用して携帯情報端末の水平方向の姿勢変化を検出し、磁気センサと傾斜センサより算出された方位変化と姿勢変化とを比較し、姿勢変化と方位変化が一致しない場合には方位算出が無効であることを示す、方位判定無効信号を出力する構成および手段を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地磁気を検出する磁気センサを有し、方位を測定する電子方位装置および記録媒体に関するものである。特に、携帯情報端末等に持ち運びを要する機器に組み込むために、機器の傾きによる方位測定誤差を、傾きを検知する傾斜センサを用いて補正する方位測定装置であって、地磁気検出に基づく方位測定の障害となる外乱磁場着磁量の程度によって方位出力を変更する機能を備えた電子方位装置およびその電子方位計に用いる記録媒体に関する。
電子方位装置は、センサなどを用いて電気的に方位を測定できるという特徴を有する。一般的には、複数の磁気センサを配置して電子方位装置を構成する。この磁気センサは、センサと平行(あるいは垂直)な磁界に対して線形な出力を示す。よって、直交配置された複数の磁気センサの出力から得られたデータを演算することで、基準に決めた方向から方位角を算出することができる様になる。この方位角から得られた方位は、アナログ、デジタルの電気信号として処理できるため、携帯電話、PDAといった携帯情報端末や腕時計、車両用方位計であるカーナビゲーション装置、航空機の姿勢検出、視覚障害者向け、ゲーム機といった様々な電子機器への応用が期待されている。
特に近年、GPS等を利用した歩行ナビゲーション向けの携帯情報端末の位置情報提供サービスが始まっている。このサービスによれば、利用者は現在の位置情報を端末上の画面を見ながらにして判る。この端末に電子方位装置を組み合わせることで、利用者が今どの方位を向いているのか、或いは歩行中であるならばどこに向かおうとしているのかが判る。この位置情報と電子方位装置に関する情報提供サービスは、今後多くの産業界に新しいビジネスを生み出すものと考えられ、また利用者に有益な情報をもたらす。そのようなサービスが進展していく中で、電子方位装置に要求される課題としては、より質、精度の高いもの(より正確に方位を測定すること)が求められていくことは必然である。
しかしながら、磁気センサの周辺機器の着磁の影響で、正確に方位が算出されないことがある。それは、磁気センサが、地磁気に相当する出力のみを発生する場合には方位は計算上正確に求まるが、磁気センサの周辺の部品や機械などが着磁していると、磁気センサの出力電圧にオフセットが加わり、地磁気量に相当する出力を得ることができなくなるからである。このオフセットがxyzオフセット値に相当し、磁気センサが3軸にそれぞれ配置されて、それぞれの軸でオフセット量が発生することとなる。よって、その着磁量(以降、この着磁量を外乱磁場着磁量として説明する)に相当する補正を行わないと、地磁気に相当する出力、ひいては正しい方位を取得することが出来なくなる。すなわち、地磁気を利用する電子方位装置では、外乱磁場の検出とそれに基づく補正が必須となる。
この様な地磁気以外の外乱磁場着磁量の変化は、いわゆる静的な外乱磁場着磁量と動的な外乱磁場着磁量が考えられる。この静的な外乱磁場着磁量とは、周辺機器の着磁量が一定、もしくは経過時間に対しゆるやかな変化であると想定したものを指す。そして、動的な外乱磁場着磁量とは、静的な外乱磁場着磁量として保持しているxyzオフセット値よりもはるかに大きい外部磁場着磁量の変化、およびxyzオフセット補正算出に要する時間よりも短時間における外部磁場着磁量の変化のことを指す。
この静的な外乱磁場着磁量に対するxyzオフセット値算出方法には、さまざまな方法が提案されているが、いずれも測定した磁気センサの周辺機器の着磁量をxyzオフセット値として、方位の算出に使用する。そして、統計的手法により時間経過とともに外乱磁
場着磁量を測定し、xyzオフセット値を変更し、外乱磁場着磁量の変化の影響を少なくするために、外乱磁場変化の影響を可能な限り排除して、検出誤差の補正を高精度で行う装置が開示された(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に示される電子方位装置は、車両に搭載されたものであって、入力磁気ベクトルを検出し、車両の進行方位を検出する一方、入力磁気ベクトルを補正用データとして離散的に所定数収集し、この補正用データに基づいて方位円の原点を算出する構成となっている。そして、統計的手法により所定の収束範囲に入らない場合、収集した補正用データを用いての検出進行方位の補正を禁止する手段を備えることにより、着磁量の変化による検出誤差の補正を自動的に行うことができ、外乱磁気の影響をでき得る限り排除して検出誤差の補正を高精度で行うことが可能となる。
また、動的な外乱磁場着磁量が発生した外乱磁場環境下では、保持しているxyzオフセット値を基にした算出手段で正しい方位算出ができなくなり、この電子方位装置を組み込んだ電子方位装置では正しい方位を表示することができないという問題がある。そのため、速度を考慮した外乱磁場検知による方位補正の方法が開示された(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載の電子方位装置は、複数の検知手段で取得した方位情報の差を、速度で除算した判定値に基づいて判定するものであって、第1の方位関連情報手段で検出される方位角速度を、第2の方位関連情報手段で検出される絶対方位に基づく方位補正値によって補正して演算方位角速度を求め、この演算方位角速度を積分して移動体の絶対方位を表す方位推定値を算出する手段を採用している。そして、この方位推定値と検出絶対方位との差である方位差を移動体の速度によって除算して方位用判定値を求め、この方位用判定値の大小により、方位推定値演算に係わる方位補正値を調整するので、移動体と外乱磁場発生源との相対速度の影響をなくし、高い精度で方位を推定することが出来るようになる。
特許第3595048号公報 (第10頁、第1図) 特許第3505494号公報 (第14頁、第3図)
しかしながら、上述した特許文献1に示される電子方位装置は、主に車両等に搭載される電子方位装置に用いることができるものであり、外乱磁場着磁量が所定の収束範囲に入らない場合は、その収集した補正用データを使用した方位の補正を禁止することができるが、外部磁場着磁量が所定の収束範囲に入る場合は、たとえば地磁気が指し示す方位と全く逆の方位を出力してしまう場合がある。この電子方位装置を、歩行ナビゲーション等に使用する携帯情報端末へ適用することは可能であるが、この携帯情報端末の使用者に、位置確認、進行方向の判定に不安を与えるものとなってしまい、装置信頼性に欠けたものでしかなかった。
また、特許文献2に示される電子方位装置は、外部磁場発生源との相対速度を正規化することにより、方位測定に影響する外部磁場着磁量の変化を排除しているが、速度を測定するための速度計が必要となる。そのため、車両等に搭載される電子方位装置に用いることは可能であるが、歩行ナビゲーション等に使用する携帯情報端末では、速度計の搭載が不可能であるのでこの用途には用いることができない。
そこで本発明は、上記課題を解決して、歩行ナビゲーション等に使用する携帯情報端末に使用可能であり、歩行環境下において、外乱磁場による不正な方位出力を抑制し、携帯
情報端末が使用者を惑わすような方向指示をしないようにして、装置の信頼性を向上させた電子方位装置およびその電子方位装置に用いる記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電子方位装置および記録媒体は、基本的に下記記載の手段を採用するものである。
本発明にかかる電子方位装置は、xyz軸方向の磁気ベクトルに相当する出力であるxyz3次元座標値を取得する機能を有するxyz軸に配置された磁気センサ手段と、x軸と水平面のなすピッチ角βと、y軸と水平面のなすロール角αに相当する傾斜角の出力を取得する機能を有する傾斜センサ手段と、xyz3次元座標値と、前述した傾斜角に基づいて第1の方位を演算する方位演算手段と、前述した傾斜角から水平移動成分を抽出して水平移動情報を出力する水平移動情報演算手段と、第1の方位を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている第1の方位と、所定期間後に方位演算手段から出力された第2の方位との差から導き出される方位の変化と、前述した水平移導情報とが一致しないときは、外部磁場環境が変化したものと判定し、方位無効信号を出力する外部磁場環境判定手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる電子方位装置は、前述した外部磁場環境判定手段が、第2の方位が有効であるときには、そのまま第2の方位を出力し、第2の方位が無効であるときには、第2の方位を出力せずに、方位無効信号を出力する手段であることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる電子方位装置は、前述した記憶手段が、外部磁場環境判定手段が有効な方位であると判定したときの方位を第3の方位として記憶し、外部磁場環境判定手段が、第2の方位が有効であるときにはそのまま第2の方位を出力し、第2の方位が無効であるときには方位無効信号を出力するとともに、第3の方位を出力する手段であることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる電子方位装置は、前述した記憶手段が、外部磁場環境判定手段が有効な方位であると判定した有効判定時刻を記憶し、外部磁場環境判定手段が、第2の方位が無効であるときには、有効判定時刻と現在時刻の差である方位無効時間とともに方位無効信号を出力する手段であることを特徴とするものである。
本発明の記録媒体は、xyz軸に配置された磁気センサ手段により取得される、xyz軸方向の磁気ベクトルに相当する出力であるxyz3次元座標値と、傾斜センサ手段により得られる、x軸と水平面のなすピッチ角βと、y軸と水平面のなすロール角αに相当する傾斜角とに基づいて第1の方位を演算する方位演算手段と、傾斜角から水平移動成分を抽出して水平移動情報を出力する水平移動情報演算手段と、第1の方位を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている第1の方位と所定期間後に方位演算手段から出力された第2の方位との差から導き出される方位の変化と、水平移動情報とが一致しないときは外部磁場環境が変化したものと判定し、方位無効信号を出力する外部磁場環境判定手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の記録媒体は、前述した外部磁場環境判定手段が、第2の方位が有効であるときにはそのまま第2の方位を出力し、第2の方位が無効であるときには第2の方位を出力せずに、方位無効信号を出力する手段であることを特徴とするものである。
また、本発明の記録媒体は、前述した記憶手段が、外部磁場環境判定手段で有効な方位であると判定したときの方位を第3の方位として記憶し、さらに、外部磁場環境判定手段
が、第2の方位が有効であるときにはそのまま第2の方位を出力し、第2の方位が無効であるときには方位無効信号を出力するとともに、第3の方位を出力する手段であることを特徴とするものである。
また、本発明の記録媒体は、前述した記憶手段が、外部磁場環境判定手段で有効な方位であると判定した有効判定時刻を記憶する手段であり、外部磁場環境判定手段が、前述した第2の方位が無効であるときには有効判定時刻と現在時刻の差である方位無効時間とともに方位無効信号を出力する手段であることを特徴とするものである。
本発明の電子方位装置は、傾斜センサを用いて装置の姿勢変化と、磁気センサおよび傾斜センサの出力値より算出した方位変化とを比較することにより、外乱磁場による不正方位の判断し、携帯情報端末における表示手段にて不正な方位の表示を行わないようにすることが可能となる。
特に、本発明の電子方位装置は、歩行ナビゲーション等に使用する携帯情報端末に使用可能であり、歩行環境下において、外乱磁場による不正な方位出力を抑制し、携帯情報端末が使用者を惑わすような方向指示をしないようにして、信頼性を向上させることができる。
以下に、本発明の電子方位装置の構成およびこの電子方位計に用いる記録媒体について詳細に説明する。本発明の電子方位装置およびこの電子方位装置に用いる記録媒体を採用すれば、歩行環境下であっても外乱磁場による不正な方位出力を抑制し、携帯情報端末が使用者を惑わすような方向指示をしないようにすることができる。
まず、本発明の電子方位計の構成と機能について説明をする。図1は本発明の電子方位装置の構成例を示すブロック図である。
本発明の電子方位装置101は、xyz軸方向の3次元磁気ベクトル112を出力する磁気センサ102と、x軸と水平面のなすピッチ角βと、y軸と水平面のなすロール角αに相当する傾斜角ベクトル113を出力する傾斜センサ103とを有する。
また、この装置は、前述した3次元磁気ベクトル112と、傾斜角ベクトル113に基づいて、方位演算手段104にて方位114を演算し、傾斜センサ103の出力する傾斜角ベクトル113から水平移動成分を抽出して、水平移動情報演算手段105にて水平移動情報115を出力するようになっている。なお、この水平移動情報115とは、装置の姿勢変化(傾斜センサ103から得られる±符号で規定された回転方向)のことを指している。その内容詳細については後段で説明をする。
そして、この水平移動情報115と、方位114とを、それぞれ記憶手段106にて記憶しておき、記憶手段106に記憶されている水平移動情報115および方位114と、所定期間後に方位演算手段104から出力された方位114とを比較して、外部磁場の程度を判定した上で、外部磁場環境判定手段107により、方位判定信号117と方位118との出力を制御するようになっている。以下に、上述した各構成要件毎にその機能の詳細について説明をする。
上述した磁気センサ102は、x、y、z軸の直交した軸上にそれぞれ配置された3本の磁気センサから構成され、3次元磁気ベクトル112を出力する機能を有する。この3
次元磁気ベクトル112は、x、y、z軸の磁気センサの出力(xs1,ys1,zs1)を表しており、これが本発明のxyz3次元座標値に相当する。なお、この3次元地磁気出力ベクトル112は、地磁気に相当するセンサの出力の大きさを有するベクトルを、各磁気センサのx、y、z軸の方向に射影したときの大きさとなるため、正規化されたベクトル(x,y,z)を出力するものとする。この様に正規化されたベクトルを出力するためには、各軸の磁気オフセット、および磁気量を、あらかじめキャリブレーション等の方法により記憶しておく必要があるが、本発明ではこの機能についての説明は省略する。
また、傾斜センサ103は、磁気センサ102のx軸と水平面のなすピッチ角β、およびy軸と水平面のなすロール角αからなる、傾斜角ベクトル113(β、α)を出力する。傾斜角ベクトル113も、磁気センサ102と同様、正規化された値とする。この傾斜センサ103の構成と作用、およびこれにより出力される傾斜ベクトル113の詳細は後述する。
また、方位演算手段104は、磁気センサ102が出力する3次元磁気ベクトル112と、傾斜センサ103が出力する傾斜角ベクトル113を用いて演算を行い、電子方位装置101の方位114を出力する。方位114の演算は、例えば、以下の手順により行われる。
x軸回転角αは、傾斜角ベクトル113を用い、次式(1)より算出される。
Figure 2006275523
また、y軸回転角βは、次式(2)より算出される。
Figure 2006275523
3次元磁気ベクトル112とx軸回転角α、およびy軸回転角βより、電子方位装置101の方位114(下記の式(3)ではこの方位114をθとして示している。)は、次式(3)より算出される。
Figure 2006275523
また、記憶手段106は、任意のサンプリング時刻において、方位演算手段104から出力された方位114を記憶する。また、所定時間(以降、1サンプリング時間)経過後には、方位演算手段104から出力された方位114でもって、1サンプリング時間前に記憶された情報を上書きして記憶する。
また、水平移動情報演算手段105は、傾斜センサ103が出力する傾斜角ベクトル113を用いて、装置の姿勢変化に相当する水平移動情報115を算出して出力する。ここ
で、水平移動情報115の具体的な算出方法を、図2〜図9を用いて説明する。図2は、本発明の電子方位装置101における水平移動情報演算手段105の動作原理を示す図面である。
先に示した傾斜センサ103は、例えばx軸、y軸の2軸にそれぞれ配置されるものであるが、図2(b)では、傾斜センサ103の原理を1軸に注目して模式的に示した。本図面では、角度検出部601に錘502が懸垂しているとみなし、角度検出部601が水平面503に対して傾くことにより、角度検出部601における錘502と角度検出部鉛直方向504のなす角φを、傾斜角としている。
そして、図2(b)に示す角度検出部601を1回転させたとき、この角度検出部601は、図2(a)のように軸周りの傾斜角φにしたがって、正弦曲線に沿った出力電圧Vを出力する。この様に、本図(a)における出力電圧Vに基づき、その軸まわりの傾斜角φを求めることができる。例えば、傾斜センサ103の1軸が出力電圧V1を出力したときは、軸周りの傾斜角はφ1またはφ1’と判断することができる。
また、この傾斜センサ103に対して、図2(c)に示すように、この角度検出部601に水平方向に加速度506を与えると、錘502は慣性力508により、角度検出部601と角度検出部鉛直方向504のなす角がφ’だけ戻され、水平移動はこのφ’をもって検知することができる。なお、錘502の運動方向は、紙面に対し平行な方向に対してのみ抑制されているので、紙面に対し鉛直な方向の運動の加速度に対しては反応しない。
次に、2軸の角度検出部からなる傾斜センサ103による、水平移動情報105の検出方法を説明する。図3は、本発明の構成をなす傾斜センサ103の原理を示した図面である。
傾斜センサ103は、図3に示すように、装置のx軸と水平面603のなす傾斜角(以降、ピッチ角β)を検知する角度検出部601と、y軸と水平面のなす傾斜角(以降、ロール角α)を検知する角度検出部602とから構成される。この角度検出部601,602は、それぞれの傾斜角ごとに、図2(a)で説明したように、傾斜角φに応じて正弦曲線に従った出力電圧Vを出力する。
ここでは、説明の簡略のために、これら角度検出部601,602が水平面603に置かれている状態、すなわちピッチ角βおよびロール角αが0[ラジアン]を出力しているものとする。この状態で、x軸方向に等加速と等減速したときに、角度検出部601が出力する傾斜角(ピッチ角β)の様子を図4(a)に、y軸方向に等加速、等減速したときに、角度検出部602が出力する傾斜角(ロール角α)の様子を図4(b)に示す。なお、本図面に示すtsは、1サンプリング時間を表す。それぞれの軸に、等加減速運動を与えれば、β=αとなる。
この様に、傾斜センサ103を備えた装置が等加速と等減速を繰り返すと、図2に示した動作原理に従って、角度検出部602が出力するピッチ角βは、この図4(a)に示す様に、−βからβに変化をすることとなる。このとき角度検出部601の出力は常にゼロとなる。同様に、角度検出部601が出力するロール角αは、図4(b)に示す様に、αから−αに変化する。このとき角度検出部602の出力は常にゼロとなる。
したがって、この2つの角度検出部601,602を、図3に示す様に、それぞれ同一平面上に直交して配置をすれば、水平2次元方向の装置の移動を検知することができ、装置が全方位に水平移動した際の判定が可能となることが判る。
次に、傾斜センサ103のそれぞれ角度検出部601,602の中心でない点、例えば図3中の点Cを中心として、水平面上の運動方向604で示す方向へ回転運動させたときの傾斜センサ103の出力について図5、図6を用いて説明する。図5は、本発明の電子方位装置101における傾斜センサ103により得られる加速度ベクトル804を導出する原理を示した図面である。図6は、傾斜センサ103を、回転中心Cを中心として運動方向604(図3参照)に示す方向へ回転運動させたときの、角度検出部601,602からの一方の出力例を示した図面である。
図5(a)に示すように、図示する検知方向を持つ角度検出部601を、回転中心Cを中心に回転させたとき、角度検出部601に懸垂した錘(図2(c)参照)に働く慣性力508は、速度ベクトル802と速度ベクトル803の変化により、図5(b)に示す加速度ベクトル804を得ることができ、これを角度検出部601で回転角度として出力する。そして、直交配置される他方の角度検出部602を持つ傾斜センサ103においても同様の原理により加速度ベクトルを出力する。
これら角度検出部601,602における傾斜センサ103からの回転角度の出力に基づき、図6に示す様に、時刻t0から時刻t1の間に水平方向に電子方位装置101が移動を始めたことを検知することが出来る。ここで、β1<β0、α1<α0の関係が成り立つのは明らかである。なお、あらかじめ傾斜センサ103が傾きを持っており、1サンプリング時間内でその傾きが変わらなければ、図6で示した出力にオフセットが掛かるだけであるので何ら問題は生じない。したがって、この電子方位装置101を組込む携帯情報端末の仕様、使い方に応じて、傾きが変わらない程度の1サンプリング時間を設定すれば良い。
次に、2軸の傾きセンサ103の出力をもって、回転方向を判別する方法について説明する。図7は、2軸の角度検出部601,602の配置関係、および回転中心の関係を上部からみたものである。
本図面に示す様に、2軸の角度検出部601,602は、x軸、y軸に沿って配置されており、その2つの角度検出部601,602によって決められる4象現における回転中心C1、C2、C3およびC4により、装置が回転した場合を想定することができる。これら回転中心C1〜C4における回転方向と、角度検出部601,602の出力する値の符号との関係は、図8に示す通りである。
図8に示す様に、電子方位装置101には8通りの回転を考慮する必要がある。しかしながら、ここで挙げた以外の状況下で回転方向の判定が不可能なことも考えられるが、実際に電子方位装置101を携帯情報端末に組み込んで、その端末の使い方を想定した上で上記回転中心を選択することにより、目的の回転方向の判別が可能となる。これを図9を用いて説明する。図9は、携帯情報端末1201に本発明の電子方位装置101の組み込み方の1つの例を示した図面である。
例えば、本図面に示す携帯情報端末1201は、表示手段1202、およびキー操作部1203を備えた構成となっている。使用者がこの携帯情報端末1201における表示手段1202を見ながら携帯する場合、この端末は、仮想中心Oを中心に回転することとなる。本発明の電子方位装置101がこの携帯情報端末1201のどこに組み込まれていても、図7に示したC3、またはC4が回転中心のいずれかに特定できることは容易に推測できよう。そして、この様に、装置の使い方により、図7で示した2つの回転中心C3,C4に限定でき、図8に示す符合の組み合わせは4通りに限られる。そして、角度検出部601,602が出力する値の符号を判定することにより、装置の回転方向を一意に決定することが可能となる。
この様に規定された水平移動情報115に相当する回転方向の符号を、先に示した角度検出部601,602から出力される各回転角度に付して水平移動情報115とすることができる。
そして、外部磁場環境判定手段107により、任意の時間において出力された方位114と、記憶手段106に記憶された1サンプリング時間前の方位との差分と、上述した様にして求めた水平移動情報115とを比較することで、外部磁場情報(以降、外乱磁場)の有無を検出することができ様になる。そして、外乱磁場を検知した場合には、方位判定信号117を通して、方位無効信号を出力することができる。この外部磁場環境判定手段107の判定の詳細については、後述する。
次に、図10のフローチャートを用い、本発明の記録媒体で外乱磁場を検出する手順を説明する。図10は、本発明の記録媒体に従って行われるフローを示す図面である。
まず、所定のサンプリング時刻になると、方位演算手段104は、磁気センサ102より3次元磁気ベクトル112を読み出し(「磁気センサ読出」ステップ201)、さらに傾斜センサ103より傾斜角ベクトル113を読み出し(「傾きセンサ読出」ステップ202)、前述した数1、数2および数3に基づく方位演算を行う(「方位演算」ステップ203)。
次に、記憶手段106で、方位演算手段104が算出した方位を記憶する(「方位を記憶」ステップ204)。
次に、水平移動情報演算手段105で、傾斜センサ103から出力された傾斜角ベクトル113を用いて、水平移動情報115を算出する(「水平移動情報を算出」ステップ205)。この水平移動情報115は、傾斜角ベクトル113のピッチ角β、およびロール角αの各値の符号の組み合わせにより、時計回り方向、または反時計回り方向のどちらかに決められる。この水平移動情報115は、装置の姿勢変化に読み替えることができる。
次に、外部磁場環境判定手段107で、記憶手段106より前回のサンプリング時刻に記憶された方位と、方位演算手段104より算出された今回の方位の差分と、ステップ205で得た水平移動情報115とを比較する(「前回の水平移動情報と方位変化を比較」ステップ206)。この方位の差分は、装置の方位変化に読み替えることができる。
次に、水平移動情報115に相当する姿勢変化と、方位の差に相当する方位変化とを比較して(「姿勢変化が一致」ステップ207)、双方の姿勢変化方向が一致した場合には、方位118を出力し(「方位を出力」ステップ208)、一致しない場合には、方位判定信号117を通して方位無効信号を出力する(「方位無効信号を出力」ステップ209)。
次に、上記フローにより得られる信号について説明をする。図11は、本発明の電子方位装置101により得られる各信号の1つの出力例を示した図面である。
本発明の電子方位装置101の出力する方位は、図11(a)で示すように、磁北を0度とし、時計回りを正とする方位を出力する。そして、任意の時刻t0〜t1において、図11(b)に示すように、傾斜センサ103でピッチ角β、ロール角αの出力があるとき、前述した携帯情報端末に本発明の電子方位装置101を搭載した例(図9参照)より、電子方位装置101は、時計回り、すなわち正方向の姿勢変化が推定できるが、こ
のときの磁気センサ102より取得した方位は、反時計回り、すなわち負方向への方位変化を検知したとする。つまり、このときは、姿勢変化と方位変化とが一致していないと判断することができる。したがって、この様に姿勢変化と方位変化とが一致しないときには、外部磁場環境判定手段107で、外乱磁場が方位算出を狂わせたもの判断して、無効の方位判定信号117を出力する。
また、時刻t2において方位変化が正方向に転換したときに、傾斜センサ103による姿勢変化の転換と、地磁気測定による方位変化の転換が一致したと判断して、外部磁場環境判定手段107からの無効の方位判定信号117の出力を停止する。
この様に構成された本発明の電子方位装置101は、傾斜センサ103を用いて電子方位装置101の水平移動情報115に基づく姿勢変化を検出し、この姿勢変化と、磁気センサ102および傾斜センサ103の出力値より算出した方位変化とを比較することにより、外乱磁場による不正方位の算出を判断することができる。そして、この様なプログラムを用いることで、携帯情報端末1201において表示手段1202にて不正な方位の表示を行わないようにすることが可能となる。さらに傾斜センサ103のみを用いることにより、歩行ナビゲーションに最適な携帯情報端末1201の小型化、および省電力化を実現することが可能となる。
ここで、本発明の電子方位装置101、および記録媒体が、特に歩行ナビゲーション等に好ましく形態である理由について説明をする。
歩行ナビゲーション等に使用する携帯情報端末(以下、歩行ナビ携帯端末と示す)に用いられる電子方位装置は、車両等に搭載される電子方位装置(以下、車両方位装置と示す)とは異なる特有の外部磁気環境を考慮して方位を決めなければならない。
例えば、車両方位装置は、各電子部品を限られたスペースに集約して搭載する必要がないため、外乱磁場の発生源が磁気センサに接近しない形態とすることが容易にできる。そのため、外乱磁場が方位測定に与える影響を極力少なくすることが可能となる。
一方、歩行ナビ携帯端末は、携帯性向上のために小型としており、周辺機器の実装密度が高く、必然的に外乱磁場発生源が磁気センサに近接した形態となる。またこの歩行ナビ携帯端末は、人が携帯するため、外乱磁場発生源に接近することとなり、外乱磁場が方位測定に与える影響が特に大きくなる傾向がある。
また、歩行ナビ携帯端末と車両方位装置とでは、その移動経路においても大きな違いがある。
車両方位装置においては、車道を走行することが前提で、急激な姿勢、例えば瞬時の逆方向転換のような進行方向の変化はない。そのため、大きな外乱磁場変化があっても、それに追従して瞬時に方位を再演算する必要はなく、速度計、ジャイロなどの補間手段を新たに設けて、必要に応じて外乱磁場による影響を排除すれば良い。
一方、歩行ナビ携帯端末は、端末を携行した使用者が、車両が通行できないような狭く、入り組んだ道を歩くことが想定され、また車両等の障害物を避けて移動しなければならない。例えば障害物回避のために、この使用者が一時、進路とは逆方向への進行の可能性もあり、逐次進行方向が変化することもある。また上記に述べたように、歩行ナビ携帯端末は、外乱磁場発生源に接近することも多く、外乱磁場が方位測定に与える影響が大きくなる。
さらに、歩行ナビ携帯端末においては、電子方位装置と外乱磁場発生源の相対速度は、車両に搭載された場合に比較して小さい。
外乱磁場発生源との相対速度が大きい場合(車両方位装置に搭載される電子方位装置)は、外乱磁場変化による検知情報の乱れる時間は短いので、方位測定に与える影響は小さい。しかしながら、外乱磁場発生源との相対速度が小さい場合(歩行ナビ携帯端末に搭載される電子方位装置)は、外乱磁場が方位測定に与える時間が長く、方位測定に与える影響が大きくなる。
上述した様々な歩行ナビ携帯端末にまつわる問題点に対して本発明の電子方位装置101は、例え端末に外乱磁場による影響があったとしても、不正な方位の表示を行わないようにして、使用者の位置確認、進行方向の判定に不安を与えない形態とすることができ、使用者の装置に対する信頼性を向上させることができる。
この様な、歩行ナビ携帯端末が、特有の不正な方位を出力する例として、例えば鉄道の駅がある。大きな外乱磁場発生源である電動車両に接近、および乗車時には、巨大な外乱磁場変動を受け、方位測定どころか出力方位が回転し続けるという現象が起こるが、本発明の電子方位装置101は、この様な影響下であっても、不正な方位の表示を行わないようにして、使用者の位置確認、進行方向の判定に不安を与えない形態とすることができ、装置の信頼性を向上させることができる。
なお、上述した電子方位装置101における磁気センサ102、および傾斜センサ103から得られる信号を受けて、方位演算手段104、水平移動情報演算手段105、外部磁場環境判定手段107の機能を備えたCPU内で演算処理をして、このCPUから方位判定信号117と方位118を出力する様にしても構わない。なお、方位演算手段104により導出された方位114を記憶する記憶手段106は、このCPU内に備えた構成としても構わないし、別途ROMを設けても良い。
次に、本発明の電子方位装置の他の構成例を図12を用いて説明する。図12は本発明の電子方位装置の他の構成例を示すブロック図である。
本発明の電子方位装置301は、実施例1における電子方位装置101(図1参照)の外部磁場環境判定手段107に代えて、外部磁場環境判定出力制御手段302を備えている。他の構成および機能は、実施例1で示した電子方位装置101と同じであるので、各構成要件に係る説明は省略する。
本実施例に示す電子方位装置301は、前述した実施例1に説明したと同じ様に外部磁場の判定を行い、その後、図12に示す外部磁場環境判定出力制御手段302で、方位114が有効であると判定した場合には、それと同じ方位118を出力するとともに、その方位114を記憶手段106に記憶する。そして、方位114が無効であると判定した場合には、前回、方位が有効であると判定した時に記憶手段106に記憶した方位を出力するとともに、方位無効信号117を出力するものである。
この様に構成された本実施例における電子方位装置301は、実施例1で示した効果に加えて、下記記載の用途に適用できる様になる。
たとえば、本実施例における電子方位装置301は、携帯端末上に地図表示をしながらナビゲーションを行うアプリケーションソフトウェアで、方位114が有効である時には、出力された方位118と一致するように地図を表示して進路を指し示すことができ、方位114が無効である時には、記憶している直近の有効な方位と一致するように地図を表示し続けて、使用者に方位を見失うことによる不安感を与えないことが可能となる。
次に、本発明の電子方位装置のさらに他の構成例を図13を用いて説明する。図13は本発明のさらに他の電子方位装置の構成例を示すブロック図である。
本実施例における電子方位装置401は、実施例2に示した電子方位装置301に、さらに計時手段402が付加された構成となっている。他の構成は、実施例2と同じであるので、ここでの説明は割愛する。
本実施例に示す電子方位装置401は、前述した実施例1,2に説明したと同じ様に外部磁場の判定を行い、その後、図13に示す外部磁場環境判定出力制御手段301で、方位114が有効であると判定した場合には、計時手段402により時刻を読み出し、時刻を記憶するとともに方位118を出力する。もし、この方位114が無効であると判定した場合には、計時手段402より時刻を読み出し、前回、方位が有効であると判定した時に記憶手段106に記憶した時刻との差を算出して、方位無効時間を得て、この方位無効時間を出力するとともに、方位無効信号117を出力するものである。
この様に構成された本実施例における電子方位装置401は、実施例1、実施例2で示した効果に加えて、下記記載の用途に適用できる様になる。
たとえば、本実施例における電子方位装置401は、携帯端末上に地図表示をしながらナビゲーションを行うアプリケーションソフトウェアで、方位114が有効である時には、出力された方位118と一致するように地図を表示して進路を指し示すことができ、方位114が無効である時には、出力された方位無効時間を基にナビゲーションの有効性についての判定を行い、所定時間が経過した場合に使用者に注意を促すことが可能となる。
本発明の電子方位装置のブロック構成例を示す図面である。 本発明の電子方位装置における水平移動情報演算手段の動作原理を示す図面である。 本発明の電子方位装置に備える傾斜センサの原理を示す図面である。 本発明の電子方位装置に備える傾斜センサの出力例を示す図面である。 本発明の電子方位装置における傾斜センサにより得られる加速度ベクトルを導出する原理を示す図面である。 本発明の電子方位装置を図3に示した回転中心Cを中心として運動方向に示す方向へ回転運動させたときの、傾斜センサからの一方の出力例を示す図面である。 本発明の電子方位装置に備える2軸の傾斜センサの配置関係と、電子方位装置の回転中心の関係を示す図面である。 本発明の電子方位装置に備える傾斜センサの出力例を示す図面である。 本発明の電子方位装置を携帯情報端末に搭載した例を示す図面である。 本発明の電子方位装置で行う方位測定の手順を示すフローチャートである。 本発明の電子方位装置における出力例を示す図面である。 本発明の電子方位装置の他の構成例を示す図面である。 本発明の電子方位装置のさらに他の構成例を示す図面である。
符号の説明
101 電子方位装置
102 磁気センサ
103 傾斜センサ
104 方位演算手段
105 水平移動情報演算手段
106 記憶手段
107 外部磁場環境判定手段
112 3次元磁気ベクトル
113 傾斜角ベクトル
114 方位
115 水平移動情報
117 方位判定信号
118 方位
301 電子方位装置
302 外部磁場環境判定出力制御手段
401 電子方位装置
402 計時手段
502 錘
503 水平面
504 角度検出部鉛直方向
506 加速度
508 慣性力
601,602 角度検出部
603 水平面
604 運動方向
802,803 速度ベクトル
804 加速度ベクトル
1201 情報携帯端末
1202 表示手段
1203 キー操作部

Claims (8)

  1. xyz軸方向の磁気ベクトルに相当する出力であるxyz3次元座標値を取得する機能を有するxyz軸に配置された磁気センサ手段と、
    x軸と水平面のなすピッチ角βと、y軸と水平面のなすロール角αに相当する傾斜角の出力を取得する機能を有する傾斜センサ手段と、
    前記xyz3次元座標値と、前記傾斜角に基づいて第1の方位を演算する方位演算手段と、
    前記傾斜角から水平移動成分を抽出し、水平移動情報を出力する水平移動情報演算手段と、
    前記第1の方位を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記第1の方位と、所定期間後に前記方位演算手段から出力された第2の方位との差から導き出される方位の変化と、前記水平移動情報とが一致しないときは、外部磁場環境が変化したものと判定し、方位無効信号を出力する外部磁場環境判定手段と、
    を備えることを特徴とする電子方位装置。
  2. 前記外部磁場環境判定手段は、前記第2の方位が有効であるときには、そのまま前記第2の方位を出力し、前記第2の方位が無効であるときには、前記第2の方位を出力せずに、前記方位無効信号を出力する手段であることを特徴とする請求項1に記載の電子方位装置。
  3. 前記記憶手段は、前記外部磁場環境判定手段で有効な方位であると判定したときの方位を第3の方位として記憶する手段であり、
    前記外部磁場環境判定手段は、前記第2の方位が有効であるときには、そのまま前記第2の方位を出力し、前記第2の方位が無効であるときには、前記方位無効信号を出力するとともに、前記第3の方位を出力する手段であることを特徴とする請求項1に記載の電子方位装置。
  4. 前記記憶手段は、さらに前記外部磁場環境判定手段で有効な方位であると判定した有効判定時刻を記憶する機能を有し、
    前記外部磁場環境判定手段は、前記第2の方位が無効であるときには、前記有効判定時刻と現在時刻の差である方位無効時間とともに前記方位無効信号を出力する手段であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子方位装置。
  5. xyz軸に配置された磁気センサ手段により取得される、xyz軸方向の磁気ベクトルに相当する出力であるxyz3次元座標値と、傾斜センサ手段により得られる、x軸と水平面のなすピッチ角βと、y軸と水平面のなすロール角αに相当する傾斜角とに基づいて第1の方位を演算する方位演算手段と、
    前記傾斜角から水平移動成分を抽出して、水平移動情報を出力する水平移動情報演算手段と、
    前記第1の方位を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記第1の方位と所定期間後に前記方位演算手段から出力された第2の方位との差から導き出される方位の変化と、前記水平移動情報とが一致しないときは、外部磁場環境が変化したものと判定し、方位無効信号を出力する外部磁場環境判定手段と、
    を備えることを特徴とする記録媒体。
  6. 前記外部磁場環境判定手段は、前記第2の方位が有効であるときには、そのまま前記第2の方位を出力し、前記第2の方位が無効であるときには、前記第2の方位を出力せずに
    、前記方位無効信号を出力する手段であることを特徴とする請求項5に記載の記録媒体。
  7. 前記記憶手段は、さらに前記外部磁場環境判定手段で有効な方位であると判定したときの方位を第3の方位として記憶する手段であり、
    前記外部磁場環境判定手段は、前記第2の方位が有効であるときには、そのまま前記第2の方位を出力し、前記第2の方位が無効であるときには、前記方位無効信号を出力するとともに、前記第3の方位を出力する手段であることを特徴とする請求項5に記載の記録媒体。
  8. 前記記憶手段は、さらに前記外部磁場環境判定手段で有効な方位であると判定した有効判定時刻を記憶する手段であり、
    前記外部磁場環境判定手段は、前記第2の方位が無効であるときには、前記有効判定時刻と現在時刻の差である方位無効時間とともに前記方位無効信号を出力する手段であることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の記録媒体。
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