JP2006053081A - 方位角計測装置、および、方位角計測方法 - Google Patents

方位角計測装置、および、方位角計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 方位角を計測する際、携帯機器の設置状態に応じて、オフセット算出および地磁気の測定値の補正の処理内容を変更すること。
【解決手段】 携帯機器2に方位角計測装置10を備えた構成において、方位角を計測する際、携帯機器2の設置状態(歩行中の携帯時又は自動車等の移動車内)に応じて、オフセット算出および地磁気の測定値の補正の処理内容を変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、方位角計測装置、および、方位角計測方法に関する。特に、GPS機能を備えた携帯機器に地磁気センサを搭載し、歩行者ナビゲーションを行うと共に、自動車に設置をして自動車用のナビゲーション装置としても使用可能な方位角計測装置に関する。
近年、地磁気を測定してその方位角を演算する方位角計測装置、いわゆる電子コンパス、の開発が盛んになり、小型のものが開発されて、携帯電話やPDAをはじめとする携帯機器に搭載される例がある。
携帯機器でも使えるGPS装置、およびローカルまたは携帯電話網やワイヤレスWAN網による地図配信・表示アプリケーションと連動することで、端末所持者の現在位置や進行方向を表示して、歩行者ナビゲーションを行う応用例がある。
携帯機器に用いる電子コンパスとしては、X,Y,Zの3軸方向の磁界を検出し、方位角を演算することのできる3軸電子コンパスが有利である。
その理由の第一は、3軸電子コンパスならば、携帯機器の手持ち角度を設定するもしくは傾斜角センサなどから現在の手持ち傾斜角情報を得て、その値を用いて傾斜角補正演算を行うことで、携帯機器を傾けても正しい方位を演算することができ、ユーザにとっての利便性が上がることである。
理由の第二は、例えば出願人の発明による特許文献1に開示されているような手法を適用することにより、ユーザの自然な動きから得た3軸の磁気センサ出力から携帯機器内部や磁気センサ自身のオフセットを算出し、測定値を補正することができるために、ユーザが意識をしてキャリブレーション操作をしなくてもすむからである。
特許文献1に開示されているのは、携帯機器を自由に動かしたときの互いに直交した3軸の磁気センサの出力の軌跡が球の表面に分布することを利用して、その中心座標を、磁気センサの出力点からの距離が等距離になる点を導出することで推定するという方法である。
一方、自動車に設置されたカーナビゲーション装置はよく知られている。
これはGPS装置や、車載の角速度センサ(ジャイロ)、また車軸の回転角センサなどの情報をもとに、自動車の現在位置や進行方向を表示するものである。而して、自動車用のカーナビゲーション装置は得てして高額であり、その普及率は伸びてはいるものの、まだ非搭載車の率も高い。
したがって、歩行者ナビゲーションを行う携帯機器を自動車に設置した場合に自動車用のナビゲーションが可能ならば、カーナビゲーション装置をわざわざ購入、設置しなくても簡易的に類似の機能を得ることが可能となり、ユーザにとっては利点となる。
国際公開第04/003,476号パンフレット 特願2003−100688号 特願2003−425734号 特願2003−100689号
しかしながら、携帯機器用に設計された3軸電子コンパスによる方位角計測装置を、自動車に設置して使うためには、下記のような問題点がある。
一般に、自動車の内部は車体などが磁性体で着磁をしているために、人間が携帯機器を所持している際の磁界環境と自動車の内部の磁界環境とが大きく異なり、その結果、方位角センサが感知するオフセット磁界が異なり、方位角の表示の誤差が大きくなる。正確な方位角を表示するためには、自動車内部におけるオフセット磁界を求め、測定値の補正を行う必要がある。
携帯機器に搭載された方位角計測装置のオフセットの算出および測定値補正の手法として、特許文献1に開示されている方法を用いるのが便利である。この方法は、携帯機器を水平に置かなくてもいい利点はあるが、正確なオフセットを求め、方位角の表示精度を高めるためには、携帯機器が広い立体角の範囲になるように動かす必要がある。
また、通常2軸の電子コンパスは水平などの特定の平面上で回転させたときに得られる複数の測定点からオフセットを算出する。
軌跡が平面的な場合に、軌跡が球面状であると仮定して中心座標を求めると、平面の法線方向に対しては解が不定となり、結果として間違った中心座標を求めてしまい、方位角表示が正確でなくなるという問題がある。
携帯機器において、上記問題を解決するための手法としては、例えば特許文献3にて出願人が発明したように、磁気センサの出力の軌跡を平面にあてはめ、あてはめられた平面からの距離の大小で判定する方法などがある。
しかしながら、自動車の内部に携帯機器を設置して、方位角を計測させようとするときは、自動車は略水平面を直進、曲進する動作のみであるので、3軸の磁気センサからの出力は、円周状の軌跡となるので、前述したような歩行者ナビゲーションに適したオフセット推定方法では、オフセットが算出されなくなってしまう。
特許文献1で出願人が発明した技術には、3軸のうちでデータ変動の少ない2軸のデータのみを使ってオフセットを算出する手法がある。
しかしながら、携帯電話を傾けておいた場合は、3軸の直交座標系に対して傾きをもった平面上にデータが分布するために、携帯電話を水平ないし垂直に設置するなど特殊な設置状態を除いて上記方法は使えない。
さらに、自動車の内部で発生する様々な磁気ノイズが原因となったり、走行中、踏切や鉄構造物近くなどの大電流が流れる場所や着磁しやすい構造物の側を通過することが原因となり、磁気センサの出力の軌跡が球面上から大きく離れることがしばしばある。この場合には、特許文献1に示されている方法によってオフセットを推定すると、大きな誤差を含む可能性がある。
また、携帯機器の場合は、自身が感知する地磁気の軌跡は真円または真球に近いものになるが、自動車の内部においては車体などが透磁率の高い鉄などの磁性体でできており、車体が左右に比べて前後に長い構造であるために、地磁気の軌跡は円周の形状でなく楕円の形状になっていることが多く、この場合は、楕円軌跡を考慮して方位角を演算しないと方位角誤差が大きくなるという問題もある。磁気センサの出力の軌跡が楕円体の表面に分布することを利用して、オフセット及び各軸の感度を算出する手法としては、例えば特許文献2がある。
そこで、本発明の目的は、方位角を計測する際、携帯機器の設置状態に応じて、オフセット算出方法および方位角を求める際の地磁気測定値の補正方法を変更することが可能な、方位角計測装置、および、方位角計測方法を提供することにある。
本発明は、磁気センサによって地磁気を測定して方位角を演算する方位角計測装置であって、前記磁気センサによって測定された地磁気からオフセット磁界を算出するオフセット算出手段と、前記算出されたオフセット磁界に基づいて、前記測定された地磁気の測定値の補正を行い、方位角を算出する方位角計算部と、前記方位角を計測する際の計測状態が、携帯時か又は移動車内での固定設置時かを判定する計測状態判定手段と、前記計測状態の判定結果に基づいて、前記オフセット算出手段によるオフセット磁界の算出、又は、前記方位角計算部による地磁気の測定値の補正を行う、モードの切替えを行うモード切替手段とを具えることによって、方位角計測装置を構成する。
前記オフセット算出手段および前記方位角計算部は、前記携帯時に計測する際のオフセットの算出と、前記地磁気の測定値の補正とを行う携帯時オフセットモードと、前記移動車内での固定設置時に計測する際のオフセットの算出と、前記地磁気の測定値の補正とを行う移動車内時オフセットモードとを含み、前記方位角を計測する際の計測状態が、移動車内での固定設置時であると判定したときには、前記携帯時オフセットモードから前記移動車内時オフセットモードへ切替え、前記方位角を計測する際の計測状態が、携帯時であると判定したときには、前記移動車内時オフセットモードから前記携帯時オフセットモードへ切替えてもよい。
前記携帯時オフセットモードは、磁気センサの出力軌跡が球面上を分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードとしてもよい。
前記移動車内時オフセットモードは、磁気センサの出力軌跡が球と平面の交線上に分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードとしてもよい。
前記移動車内時オフセットモードは、磁気センサの出力軌跡が楕円体と平面の交線上に分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードとしてもよい。
前記移動車内時オフセットモードは、磁気センサの出力の軌跡から、計測本体部の傾斜角を求めた値に基づいて地磁気の測定値の傾斜角による影響を補正してもよい。
本発明は、ナビゲーション機能を持った携帯機器であって、上記記載の方位角計測装置を具えることによって、携帯機器を構成する。
本発明は、磁気センサによって地磁気を測定して方位角を演算する方位角計測装置であって、前記方位角を計測する際の計測状態が、携帯時か又は移動車内での固定設置時かを判定する工程と、前記方位角を計測する際の計測状態が、移動車内での固定設置時であると判定したときには、前記携帯時オフセットモードから前記移動車内時オフセットモードへ切替える工程と、前記方位角を計測する際の計測状態が、携帯時であると判定したときには、前記移動車内時オフセットモードから前記携帯時オフセットモードへ切替える工程とを具えることによって、方位角計測方法を提供する。
本発明によれば、方位角計測装置において、方位角を計測する際、携帯機器の設置状態(歩行中の携帯時又は自動車等の移動車内)に応じて、オフセット算出方法および測定値の補正方法を変更するようにしたので、例えば、この方位角計測装置を、ナビゲーション機能を持った携帯機器として構成し、この携帯機器を自動車内に設置して自動車用のナビゲーション装置として動作させるような構成とした場合でも、自動車内での設置状態に適した最適なオフセットの算出および測定値の補正を行うことができ、これにより、方位角の表示精度を一段と高くすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(構成)
図1は、移動体としての自動車内1に方位角計測装置10を設置する例を示す。
自動車1内には、ナビゲーション機能を持った携帯機器2が設置されている。この携帯機器2は、外部表示装置3に接続されている。
携帯機器2内には、3軸磁気センサ4のセンサ出力および傾斜角情報から方位角を演算する方位角計測装置10が備えられている。
図2は、方位角計測装置10の内部構成を示す。
方位角計測装置10は、自動車内設置判定部11と、3軸磁気センサ4を含む磁気データ取得部12と、3軸傾斜角センサ5を含む傾斜角データ取得部13と、歩行時用オフセット計算部14と、自動車内設置時用オフセット計算部15と、オフセット格納部16と、方位角計算部17と、セレクタ18,19とからなる。
歩行時用オフセット計算部14は、オフセット計算用データ格納部14aと、オフセット計算部14bと、データ分布判定部14cとからなる。自動車内設置時用オフセット計算部15は、オフセット計算用データ格納部15aと、オフセット計算部15bと、データ分布判定部15cとからなる。
(動作)
方位角計測装置10の動作について説明する。
図3は、オフセット補正処理の全体的な流れを示す。
ステップS1では、磁気データ取得部12の3軸磁気センサ4から、3軸磁気データ20を取得する。また、これと並行として、傾斜角データ取得部13の3軸傾斜角センサ5からの傾斜角データ21も取得しておく。
そして、これら取得された3軸磁気データ20および傾斜角データ21は、方位角計算部17に送られる。3軸磁気データ20は、セレクタ18を介して、歩行時用オフセット計算部14、又は、自動車内設置時用オフセット計算部15に入力される。
ステップS2では、自動車内設置判定部11により、携帯機器2が、外部表示装置3に接続された状態か否かを判定する。
この判定により、携帯機器2が外部表示装置3に接続されたことを認識すると、自動車1内に方位角計測装置10が設置された状態と判断し、携帯機器2内部の画面表示をオフにすると共に、外部表示装置3に画面表示を行う。
また、その外部表示装置3に接続されたことを認識したことにより、自動車内設置判定部11は、セレクタ18,19の接続を切替え、これにより、磁気データ取得部12からのセンサ出力が自動車内設置時用オフセット計算部15に導かれ、かつ、その計算されたオフセットがオフセット格納部16に導かれるようにする。
この切替えにより、オフセットモードが、ステップS3の通常の携帯機器用の補正演算モードから、ステップS4の自動車用の補正演算モードになる。
(自動車用の補正演算モード)
自動車用の補正演算モードとは、以下の3種類のモードに分けられる。
その1つ目のモードは、3軸磁気センサ4のセンサ出力の測定点Aの分布の軌跡50が、図4に示すように、球面と平面の交線上に分布することを前提とした補正演算を行うモードである。
その2つ目のモードは、3軸磁気センサの出力軌跡が楕円体と平面の交線上にあることを前提としたモードである。
その3つ目のモードは、その1つ目ないし2つ目のモードに加えて、傾斜角による影響の補正に、3軸傾斜角センサ5から得られた傾斜角データ21を用いるのではなく、3軸磁気センサ4のセンサ出力の軌跡から携帯機器2の傾斜角を求め、その値を用いるというものである。
補正演算の具体例としては、ステップS4に示すように、磁気データを格納し(ステップS41)、オフセット計算を行い(ステップS42)、磁気データが平面状に分布しているか否かを判定する(ステップS43)。平面状に分布している場合にはステップS5に進んでオフセット値を更新し、平面状に分布していない場合にはステップS1に戻ってデータを取得する。
自動車1の内部では、図5(a)に示すように車体に用いられる鉄などの磁性体の影響で磁場方向が変化するが、自動車1は略水平面を移動するため、自動車1内部に携帯機器2を設置したとき、図5(b)に示すように3軸磁気センサ4のセンサ出力の軌跡60は特定の平面内で楕円状に分布する場合が多い。このような出力から推定されたオフセットは、特定の平面の法線方向に大きな誤差をもっている可能性があるが、この誤差は方位角の計算に影響しない。
さらに、自動車1内部では、磁気ノイズが多く、3軸磁気センサ4の出力の軌跡が平面から離れたところに観測される場合があるが、このような場合は測定値にノイズが含まれていることが明らかなので、むしろオフセットの計算をすべきではない。
結果として、自動車1内部に設置された携帯機器2を固定して使用するときは、3軸磁気センサ4の出力の軌跡が、平面上に分布している場合のみオフセットの計算をすることが好ましい。
すなわち、3軸磁気センサ4の出力の軌跡が平面上に分布している場合のみ、ステップS4、ステップS41〜43による方法(例えば、特許文献1、特許文献2等参照)を用いて、オフセットを算出する。
以上説明したように、携帯機器2は、オフセットモードをステップS4の自動車用のオフセットモードに切り替えて、3軸磁気センサ4のセンサ出力の軌跡が球面と平面の交線上に分布することを前提としたオフセット算出および地磁気の測定値の補正演算を行うことができる。
また、必要に応じて、3軸磁気センサ4のセンサ出力の軌跡が楕円体と平面の交線上にあることを前提としたオフセットと感度の算出および地磁気の測定値の補正演算、方位角演算を行ってもよい。楕円体補正演算には、周知の手法(例えば、特許文献2)を用いてもよい。
携帯機器を自動車内に設置する際、水平または垂直方向に固定する必要はない。傾いて設置する場合でも、3軸磁気センサ4の軌跡は、球面上を平面的に分布することになるので、軌跡を円周に当てはめてその中心座標を求めることによって、オフセット算出および地磁気の測定値の補正演算を行うことが可能である。このオフセット算出および地磁気の測定値の補正演算には、周知の手法(例えば、特許文献3)を用いてもよい。
また、本発明では、自動車1内部で携帯機器2を設置して使用する場合、磁気センサ4の出力が分布する平面から携帯機器2の傾斜角を算出することができるので、自動車1内部で携帯機器2を設置して使用する場合、傾斜角を求めるために他のセンサを使用する必要がなくなる。
(方位角計算)
以上のようにして算出されたオフセットと、3軸磁気センサ4のセンサ出力(3軸磁気データ20)と、このセンサ出力の軌跡が分布する平面から求められた携帯機器2の傾斜角(3軸傾斜角データ21)若しくは3軸傾斜角センサ5のセンサ出力とから、方位角計算部17において方位角を計算することができる。
また、携帯機器2として携帯電話を用いる場合は、自動車1内に固定される際は、水平に設置されることよりも、直立若しくはある傾斜角を持っての直立に設置されることが多い。この場合、3軸磁気センサ4と2軸または3軸傾斜角センサ5との組み合わせにより、傾斜角センサの出力を用いて地磁気の測定値を補正する。この場合、携帯電話2が自動車1内に固定されている場合は、3軸磁気センサ4のセンサ出力の軌跡から携帯電話2の傾斜角を求めることができ、傾斜角センサ5がなくとも、求められた傾斜角を用いて地磁気の測定値を補正して正しい方位を示すことが可能である。なお、方位角の計算には、周知の手法(例えば、特許文献4)を用いてもよい。
(通常の携帯機器用の補正演算モード)
一方、携帯機器2が、外部表示装置3から離脱したことを認識すると、携帯機器2内部の画面表示をオンすると共に、オフセット算出および地磁気の測定値の補正演算モードを切替えて、3軸磁気センサ4のセンサ出力の軌跡が球面上に分布することを前提とした演算を行う。
その外部表示装置3から離脱したことを認識したことにより、自動車内設置判定部11は、セレクタ18,19の接続を切替え、これにより、磁気データ取得部12からのセンサ出力が歩行時用オフセット計算部14に導かれ、かつ、その計算されたオフセットがオフセット格納部16に導かれるようにする。
この切替えにより、オフセットモードが、ステップS4の自動車用の演算モードが、ステップS3の通常の携帯機器用の演算モードになる。
通常の携帯機器用の演算モードとは、3軸磁気センサ4のセンサ出力の測定点Aの分布の軌跡80が、図6に示すように、球面上を分布することを前提とした補正演算を行うモードである。
演算の具体例としては、ステップS3に示すように、磁気データを格納し(ステップS31)、オフセット計算を行い(ステップS32)、磁気データが平面状に分布しているか否かを判定する(ステップS33)。平面状に分布していない場合にはステップS5に進んでオフセット値を更新し、平面状に分布している場合にはステップS1に戻ってデータを取得する。
上述したように、必要に応じて、オフセット算出と測定値の補正演算は、3軸磁気センサ4のセンサ出力の軌跡が球状であることを前提としたオフセット算出および地磁気の測定値の補正演算、方位角演算を行う。
(自動車内設置判定方法)
本例では、自動車内設置判定部11による判定方法として、外部表示装置3に接続されたことを認識することによって車載用の補正演算モードに切替えるとしたが、これに限るものではなく、専用の充電器やハンズフリー用などのクレードルに設置されたことを持って車載モードに切り替えるとしてもよい。また、携帯電話2に切り替え機能を備え、手動で切り替えるようにすることも可能である。
さらに、クレードルに接続された際、例えば、携帯電話のコネクタ部がクレードルと電気的に接続されるようにしておき、特定のピン同士がショートするようにしておけば、これを検知することによって接続状態の判定を行うことができる。或いは、特定のピンの電圧変化を検知することによって、接続判定を行ってもよい。
本発明の実施の形態である、移動体としての自動車内に方位角計測装置を設置する例を示すブロック図である。 方位角計測装置の内部構成を示すブロック図である。 オフセット補正処理の全体的な流れを示すフローチャートである。 円状に分布した車内の測定点の分布を示す説明図である。 (a)は車内での水平面内の磁場方向を示す説明図、(b)は自動車が円周上を周回したときの測定点の軌跡を示す説明図である。 自由に携帯端末の姿勢を変えたときの球状に分布した測定点の分布を示す説明図である。
符号の説明
1 移動体(自動車内)
2 携帯機器
3 外部表示装置
4 3軸磁気センサ
10 方位角計測装置
11 自動車内設置判定部
12 磁気データ取得部
13 傾斜角データ取得部
14 歩行時用オフセット計算部
14a オフセット計算用データ格納部
14b オフセット計算部
14c データ分布判定部
15 自動車内設置時用オフセット計算部
15a オフセット計算用データ格納部
15b オフセット計算部
15c データ分布判定部
16 オフセット格納部
17 方位角計算部
18,19 セレクタ
20 3軸磁気データ
21 3軸傾斜角データ
50 軌跡
60 軌跡
70 磁場方向
80 軌跡

Claims (12)

  1. 磁気センサによって地磁気を測定して方位角を演算する方位角計測装置であって、
    前記磁気センサによって測定された地磁気からオフセット磁界を算出するオフセット算出手段と、
    前記算出されたオフセット磁界に基づいて、前記測定された地磁気の測定値の補正を行い、方位角を算出する方位角計算部と、
    前記方位角を計測する際の計測状態が、携帯時か又は移動車内での固定設置時かを判定する計測状態判定手段と、
    前記計測状態の判定結果に基づいて、前記オフセット算出手段によるオフセット磁界の算出、又は、前記方位角計算部による地磁気の測定値の補正を行う、モードの切替えを行うモード切替手段と
    を具えたことを特徴とする方位角計測装置。
  2. 前記オフセット算出手段および前記方位角計算部は、
    前記携帯時に計測する際のオフセットの算出と、前記地磁気の測定値の補正とを行う携帯時オフセットモードと、
    前記移動車内での固定設置時に計測する際のオフセットの算出と、前記地磁気の測定値の補正とを行う移動車内時オフセットモードと
    を含み、
    前記方位角を計測する際の計測状態が、移動車内での固定設置時であると判定したときには、前記携帯時オフセットモードから前記移動車内時オフセットモードへ切替え、
    前記方位角を計測する際の計測状態が、携帯時であると判定したときには、前記移動車内時オフセットモードから前記携帯時オフセットモードへ切替えることを特徴とする請求項1記載の方位角計測装置。
  3. 前記携帯時オフセットモードは、
    磁気センサの出力軌跡が球面上を分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードであることを特徴とする請求項2記載の方位角計測装置。
  4. 前記移動車内時オフセットモードは、
    磁気センサの出力軌跡が球と平面の交線上に分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードであることを特徴とする請求項2又は3記載の方位角計測装置。
  5. 前記移動車内時オフセットモードは、
    磁気センサの出力軌跡が楕円体と平面の交線上に分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードであることを特徴とする請求項2又は3記載の方位角計測装置。
  6. 前記移動車内時オフセットモードは、
    磁気センサの出力の軌跡から、計測本体部の傾斜角を求めた値に基づいて地磁気の測定値の傾斜角による影響を補正することを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の方位角計測装置。
  7. ナビゲーション機能を持った携帯機器であって、請求項1ないし6のいずれかに記載の方位角計測装置
    を具えたことを特徴とする携帯機器。
  8. 磁気センサによって地磁気を測定して方位角を演算する方位角計測装置であって、
    前記方位角を計測する際の計測状態が、携帯時か又は移動車内での固定設置時かを判定する工程と、
    前記方位角を計測する際の計測状態が、移動車内での固定設置時であると判定したときには、前記携帯時オフセットモードから前記移動車内時オフセットモードへ切替える工程と、
    前記方位角を計測する際の計測状態が、携帯時であると判定したときには、前記移動車内時オフセットモードから前記携帯時オフセットモードへ切替える工程と
    を具えたことを特徴とする方位角計測方法。
  9. 前記携帯時オフセットモードは、
    磁気センサの出力軌跡が球面上を分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードであることを特徴とする請求項8記載の方位角計測方法。
  10. 前記移動車内時オフセットモードは、
    磁気センサの出力軌跡が球と平面の交線上に分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードであることを特徴とする請求項8又は9記載の方位角計測方法。
  11. 前記移動車内時オフセットモードは、
    磁気センサの出力軌跡が楕円体と平面の交線上に分布することを前提として、オフセットの算出と、該算出されたオフセットによる前記地磁気の測定値の補正とを行うモードであることを特徴とする請求項8又は9記載の方位角計測方法。
  12. 前記移動車内時オフセットモードは、
    磁気センサの出力の軌跡から、計測本体部の傾斜角を求めた値に基づいて地磁気の測定値の傾斜角による影響を補正することを特徴とする請求項8ないし11のいずれかに記載の方位角計測方法。
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