JP2006275175A - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御アルゴリズムを簡素化しつつ、モータ出力が制限された場合にも最適な変速特性に設定する。
【解決手段】モータ出力を制限する要因のパラメータ毎に算出したトルク制限値のうちの最小値をモータアシスト可能トルクTMLMTとして算出し(S3)、エンジン最大トルクTEGMAXにモータアシスト可能トルクTMLMTを加算したパワーユニット最大トルクTPUMAXに基づいて要求トルク比RTDMNDを算出する(S4〜S9)。そして、要求トルク比RTDMNDと車両速度とをパラメータとする変速線図を読込み、自動変速機の変速段を決定する(S10)。これにより、モータ出力を制限する各種要因によってモータのアシスト量が変化した場合においても簡素な制御アルゴルで最適な変速比を設定することができ、コスト低減及び制御性の向上を可能とすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンと該エンジンに連結されるモータとを備えたパワーユニットからの駆動力を自動変速機を介して駆動輪に伝達するハイブリッド車の制御装置に関する。
近年、自動車等の車両においては、ガソリン等を燃料とするエンジンを動力源とするものに対し、低公害、省資源の促進を目的として、バッテリからの電力によって駆動力を発生するモータをエンジンに加えて搭載し、エンジンとモータとを併用するハイブリッド車が開発されている。
このようなハイブリッド車の中でも、特に、エンジンとモータとの何れも走行駆動源として使用可能なパラレルハイブリッド車においては、モータの出力可能量に応じてエンジン出力にモータ出力を加えたパワーユニットの出力特性が変化することから、パワーユニットの駆動トルクを効率的に駆動輪に伝達するため、自動変速機を搭載するものが多く、変速制御に関する種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、バッテリの残存容量に対応して複数の変速線図を備え、残存容量が少ない場合には、変速点を低速段領域が拡大される方向に移動させた変速線図を選択する技術が開示されている。また、特許文献2には、蓄電装置の蓄電量(残存容量)が最低蓄電量以下でモータジェネレータによりトルクアシストが行えない場合には、電子スロットルの特性を変更し、更に、電子スロットルの特性変更だけでは、所定の駆動力が得られない場合には、自動変速機の変速線図を、高出力用の変速線に変更する技術が開示されている。
特開平9−9414号公報 特開平10−37776号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示の技術は、何れもバッテリの残存容量のみを考慮して変速特性を変更するようにしており、その他、バッテリ温度、モータ温度、インバータ温度等のモータのトルクを制限する要因については考慮されていない。従って、これらの要因によってモータの出力が変化すると、駆動力が不足するといった事態が発生する虞がある。更に、残存容量に対応して複数の変速線図を備えることは、制御アルゴリズムの複雑化を招き、制御性の低下やシステムコストの上昇を招く虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、制御アルゴリズムを簡素化しつつ、モータ出力が制限された場合にも最適な変速特性に設定し、制御性の向上やコスト低減に寄与することのできるハイブリッド車の制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明によるハイブリッド車の制御装置は、エンジンと該エンジンに連結されるモータとを備えたパワーユニットからの駆動力を自動変速機を介して駆動輪に伝達するハイブリッド車の制御装置において、上記モータの出力トルクを制限する要因に基づいて、上記エンジンをアシスト可能な上記モータの最大トルクをモータアシスト可能トルクとして算出するモータアシスト可能トルク算出手段と、上記モータアシスト可能トルク算出手段で算出したモータアシスト可能トルクに基づいて、上記自動変速機の変速段を決定する変速制御手段とを備えたことを特徴とする。
モータアシスト可能トルクは、モータの出力トルクを制限する要因毎にモータのトルク制限値を算出し、各トルク制限値のうちの最小値をモータアシスト可能トルクとして算出することが望ましい。モータの出力トルクを制限する要因のパラメータとしては、バッテリ残存容量、バッテリ温度、モータ温度、インバータ温度を用いることができる。
自動変速機の変速段を決定する際には、エンジンの最大トルクにモータアシスト可能トルクを加算して算出したパワーユニットの最大トルクと、アクセル開度に応じたパワーユニットに対する要求トルクとに基づく要求トルク比をパラメータとして用いることができる。
また、モータアシスト可能トルクの上限値に応じた第1の変速特性マップからアクセル開度をパラメータとして決定した変速点と、モータアシスト可能トルクの下限値に応じた第2の変速特性マップからアクセル開度をパラメータとして決定した変速点とを、モータアシスト可能トルクに基づいて補間することにより、自動変速機の変速段を決定しても良い。第1の変速特性マップから決定した変速点と第2の変速特性マップから決定した変速点とは、モータアシスト可能トルクの上下限幅に対する比率に基づくモータアシスト係数を用いて補間することができる。
本発明のハイブリッド車の制御装置は、制御アルゴリズムを簡素化しつつ、モータ出力が制限された場合にも最適な変速特性を得ることができ、制御性の向上やコスト低減に寄与することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図4は本発明の実施の第1形態に係わり、図1はハイブリッド車のシステム構成図、図2はエンジン最大トルクとパワーユニット最大トルクとを示す説明図、図3は変速制御処理のフローチャート、図4は車両速度と要求トルク比とに基づく変速線図を示す説明図である。
図1は、主として走行駆動力を発生するエンジン1の出力軸に、発電及び駆動アシスト力発生用のモータ2が直接的に或いはギヤ等の動力伝達機構を介して連結されるパラレルハイブリッド車のシステム構成例を示し、エンジン1及びモータ2からなるパワーユニットの駆動力が自動変速機3に入力され、自動変速機3からギヤ4及びファイナルギヤ5を介して図示しない駆動輪に出力される。モータ2には、インバータ6が接続され、このインバータ6により、バッテリ7からの直流電力が交流電力に変換されてモータ2に供給されてモータ2が駆動され、また、モータ2で発電した電力がインバータ6を介してバッテリ7に供給されてバッテリ7が充電される。
尚、本形態においては、自動変速機3として、トルクコンバータを備えた有段の自動変速機を例にとって説明するが、ベルト式の無段変速機等にも適用可能である。
エンジン1,モータ2,バッテリ7,自動変速機3は、それぞれ、エンジン制御ユニット(エンジンECU)10、モータ制御ユニット(モータECU)20、バッテリ管理ユニット(バッテリECU)30、トランスミッション制御ユニット(トランスミッションECU)40によって制御され、各ECU10,20,30,40がシステム全体を統括する中央のハイブリッド制御ユニット(ハイブリッドECU)50に接続されている。ハイブリッドECU50を初めとする各ECU10,20,30,40は、マイクロコンピュータを中心として各種インターフェースや周辺回路等を備えて構成され、例えばCAN(Controller Area Network)等の通信ラインを介して双方向通信可能に接続され、制御情報や制御対象の動作状態に係わるセンシング情報を相互に通信する。
各ECU10,20,30,40の機能について概略すると、エンジンECU10は、ハイブリッドECU50からの制御指令を受け、エンジン1に備えられたセンサ類からの信号に基づいて、スロットル開度、点火時期、燃料噴射量等のパラメータを演算する。そして、これらのパラメータの制御信号によってアクチュエータ類を駆動し、エンジン1の出力が制御指令値に一致するよう、エンジン1の運転状態を制御する。
モータECU20は、ハイブリッドECU50からの制御指令を受け、インバータ6を介してモータ2を制御するものであり、モータ2の回転数や電圧・電流等の情報に基づいて、インバータ6へ電流指令や電圧指令を出力し、モータ2の出力が制御指令値に一致するよう、モータ2を制御する。
バッテリECU30は、バッテリ7の充電状態(State of charge;SOC)で示される残存容量、バッテリ7における入出力可能な最大電力で示される入出力可能パワー量、バッテリ7の劣化度等によるバッテリ状態の把握、このバッテリ状態を把握した上でのバッテリ7の冷却や充電の制御、異常検出及び異常検出時の保護動作等を管理する。
トランスミッションECU40は、ハイブリッドECU50からの制御指令を受けて自動変速機3の変速段を決定し、運転状態に応じた適切な変速段に切換える。自動変速機3の変速段は、そのときの車両速度VSPと、以下に説明する要求トルク比RTDMNDとに基づいて変速特性マップを参照することにより決定する。
HEVシステム全体を統括するハイブリッドECU50は、ドライバーの要求する駆動力を、図示しないアクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルポジションセンサ(APS)8からのアクセル開度ACCRTとエンジン回転数(モータ回転数)NEとに基づいて、エンジン1及びモータ2からなるパワーユニットに対するパワーユニット要求トルクTDMNDとして算出し、このパワーユニット要求トルクTDMNDを、自動変速機3の変速段を考慮してエンジン1とモータ2とに分配し、その分配率に応じた制御指令をエンジンECU10及びモータECU20に出力する。
また、ハイブリッドECU50は、自動変速機3の変速段を決定する変速制御パラメータとして、アクセル開度に基づくパワーユニット要求トルクTDMNDと、パワーユニットから出力可能な最大トルクであるパワーユニット最大トルクTPUMAXとの比を、要求トルク比RTDMNDとして算出し、トランスミッションECU40へ出力する。
具体的には、エンジン1に対してモータ2でアシスト可能なトルク(モータアシスト可能トルク)TMLMTを、モータ2の出力を制限する各種パラメータによる各制限値の最小値として算出する。そして、以下の(1)式に示すように、このモータアシスト可能トルクTMLMTと、エンジン1の最大トルクTEGMAXとを加算し、パワーユニット最大トルクTPUMAXとして算出する。
TPUMAX=TEGMAX+TMLMT…(1)
次に、以下の(2)式に示すように、パワーユニット要求トルクTDMNDをパワーユニット最大トルクTPUMAXで除算した値を、自動変速機3の変速段を決定する変速制御パラメータとしての要求トルク比RTDMNDとして算出する。
RTDMND=TDMND/TPUMAX…(2)
但し、0≦RTDMND≦1
すなわち、従来のハイブリッド車では、ドライバーの要求トルクに対して、エンジンをアシスト可能なモータのトルクが一定であることを前提として自動変速機の変速比を決定するようにしており、アクセル開度と車両速度とをパラメータとする変速線図をマップ化して保有している。このため、モータの出力トルクが、バッテリ残存容量、バッテリ温度、モータ温度、インバータ温度等の出力を制限する各種要因によって変化すると、パワーユニットの駆動力が不足するといった事態が発生する虞がある。
従って、本形態においては、ハイブリッドECU50のモータアシスト可能トルク算出手段としての機能により、モータ2の出力を制限する各種要因による制限値の最小値をモータ2でアシスト可能なモータアシスト可能トルクTMLMTとして算出し、このモータアシスト可能トルクTMLMTをエンジン1の最大トルクTEGMAXに加算してパワーユニットの最大トルクTPUMAXを決定するようにしている。図2に示すように、バッテリ7の残存容量SOCに余裕があり、モータ2によってエンジン1をアシストするアシスト側では、実質的にエンジン最大トルクTEGMAXにモータアシスト可能トルクTMLMTが加算され、図2中に実線で示すように、パワーユニット最大トルクTPUMAXは、エンジン最大トルクTEGMAXより大きくなる。一方、バッテリ7の残存容量SOCが少ない状態等の発電側では、実質的にエンジン最大トルクTEGMAXからモータアシスト可能トルクTMLMTが減算され、図2中に破線で示すように、パワーユニット最大トルクTPUMAXはエンジン最大トルクTEGMAXより小さくなる。
そして、トランスミッションECU40の変速制御手段としての機能により、パワーユニット要求トルクTDMNDとパワーユニット最大トルクTPUMAXとの比である要求トルク比RTDMNDと車両速度VSPとに基づいて変速比を決定することにより、ドライバーの要求に応じた駆動力とモータ2でアシスト可能な駆動力とを考慮し、モータ出力が変化した場合にもパワーユニットの駆動力が不足することなく最適な変速比を設定することができ、ドライバーの要求に応じた適正な駆動力を確保することができる。
以下、要求トルク比RTDMNDを用いた変速制御処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。尚、本形態においては、ハイブリッドECU50で算出した要求トルクRTDMNDに基づいて、トランスミッションECU40で自動変速機3の変速段を決定するものとするが、ハイブリッドECU50で要求トルクRTDMNDから自動変速機3の変速段を決定し、トランスミッションECU40に変速指令を出力するようにしても良い。
この変速制御処理がスタートすると、最初のステップS1において、APS8からの信号に基づくアクセル開度ACCRTとエンジン回転数NEとに基づいてマップ参照等によりパワーユニット要求トルクTDMNDを算出し、ステップS2で、エンジン最大トルクTEGMAXを算出する。
次いで、ステップS3へ進み、モータ2の出力を制限する要因のパラメータ毎にトルク制限値を算出し、これらのトルク制限値のうちの最小値を、モータアシスト可能トルクTMLMTとして算出する。本形態においては、モータ2の出力を制限する要因のパラメータとして、以下の(a)〜(d)に示す各パラメータを用い、各パラメータ毎にトルク制限値を算出する。
(a)バッテリ残存容量SOC
モータ回転数N(エンジン回転数NE)とバッテリの残存容量SOCとに基づいて、残存容量SOCによって制限されるモータ2のトルク制限値TMLSOCを算出する。
(b)バッテリ温度TB
モータ回転数N(エンジン回転数NE)とバッテリ7の温度TBとに基づいて、温度TBによって制限されるモータ2のトルク制限値TMLBTTを算出する。
(c)モータ温度TMT
モータ回転数N(エンジン回転数NE)とモータ2の温度TMTとに基づいて、温度TMTによって制限されるモータ2のトルク制限値TMLMTTを算出する。
(d)インバータ温度TIV
モータ回転数N(エンジン回転数NE)とインバータ6の温度TIVとに基づいて、温度TIVによって制限されるモータ2のトルク制限値TMLIVTを算出する。
そして、ステップS3で、(a)〜(d)の各パラメータによるトルク制限値TMLSOC,TMLBTT,TMLMTT,TMLIVTのうちの最小値を、モータアシスト可能トルクTMLMTとして算出した後、ステップS4で、エンジン最大トルクTEGMAXにモータアシスト可能トルクTMLMTを加算してパワーユニット最大トルクTPUMAXを算出する(前述の(1)式;TPUMAX=TEGMAX+TMLMT)。
ステップS4に続くステップS5では、パワーユニット要求トルクTDMNDをパワーユニット最大トルクTPUMAXで除算した値(TDMND/TPUMAX)が0未満か否かを調べる。その結果、(TDMND/TPUMAX)<0の場合には、ステップS6でパワーユニット要求トルクTDMNDをパワーユニット最大トルクTPUMAXで除算した要求トルク比RTDMNDを0に固定して決定する(RTDMND=0)。
一方、(TDMND/TPUMAX)≧0の場合には、ステップS5からステップS7へ進み、(TDMND/TPUMAX)≦1であるか否かを調べる。そして、(TDMND/TPUMAX)≦1の場合には、ステップS8で、要求トルク比RTDMNDを、パワーユニット要求トルクTDMNDをパワーユニット最大トルクTPUMAXで除算した値として決定し(RTDMND=TDMND/TPUMAX)、(TDMND/TPUMAX)>1の場合、ステップS9で、パワーユニット要求トルクTDMNDをパワーユニット最大トルクTPUMAXで除算した要求トルク比RTDMNDを1に固定して決定する(RTDMND=1)。
要求トルク比RTDMNDを決定した後は、ステップS10へ進み、要求トルク比RTDMNDと車両速度VSPとをパラメータとする変速線図を読込み、自動変速機3の変速段を決定する。図4は、1速〜3速の変速段のアップシフト及びダウンシフトを示す変速線図の例を示すものであり、現在の車両速度VSPが、実線で示すアップシフトの変速線上で要求トルク比RTDMNDから決定される速度より高くなったとき、アップシフトが行われ、破線で示すダウンシフトの変速線上で要求トルク比RTDMNDから決定される速度よりも低くなったときには、ダウンシフトが行われる。
このように本実施の形態においては、ドライバーの要求に応じた駆動力とモータでアシスト可能な駆動力とを加味した要求トルク比RTDMNDに基づいて自動変速機3の変速段を決定するので、モータ出力を制限する各種要因によってモータのアシスト量が変化した場合においても、簡素な制御アルゴリズムで最適な変速比を設定することができる。更には、複数の変速線図のマップを保有する必要がないことから、省メモリによるコスト低減と制御性の向上とを可能とすることができる。
次に、本発明の実施の第2形態について説明する。図5〜図8は本発明の実施の第2形態に係わり、図5はパワーユニット最大トルクの上限値及び下限値とエンジン最大トルクとを示す説明図、図6は変速制御処理のフローチャート、図7はモータアシスト可能トルク上限値に応じた変速線図を示す説明図、図8はモータアシスト可能トルク下限値に応じた変速線図を示す説明図である。
第2形態は、モータアシスト可能トルクTMLMTの上限値に応じた変速線図とモータアシスト可能トルクTMLMTの下限値に応じた変速線図との2つの変速線図を、それぞれ、第1の変速特性マップ、第2の変速特性マップとして設定し、各々の変速特性マップから求めた変速点をモータアシスト可能トルクTMLMTに応じて補間することにより、自動変速機3の変速段を決定するものである。
すなわち、モータ回転数N(エンジン回転数NE)に基づいて、モータ2で動作させるトルクの上限値(モータアシスト可能トルク上限値)TMLMTHと、モータ2で動作させるトルクの下限値(モータアシスト可能トルク下限値)TMLMTLとを算出し、図5に示すように、エンジン最大トルクTEGMAXにモータアシスト可能トルク上限値TMLMTHを加算したパワーユニット最大トルク上限値TPUMAXHと、エンジン最大トルクTEGMAXにモータアシスト可能トルク下限値TMLMTL(負の値)を加算したパワーユニット最大トルク下限値TPUMAXLとを想定する。
そして、パワーユニット最大トルク上限値TPUMAXHとパワーユニット最大トルク下限値TPUMAXLとの特性の相違を考慮し、モータアシスト可能トルク上限値TMLMTHに応じて、アクセル開度ACCRTと車両速度VSPとをパラメータとする変速線図を設定すると共に、モータアシスト可能トルク下限値TMLMTLに応じて、アクセル開度ACCRTと車両速度VSPとをパラメータとする変速線図とを設定する。更に、これらの変速線図から求めた変速点を、モータアシスト可能トルクTMLMTに応じて補間することにより、実際の変速点を求める。
変速点の補間は、モータアシスト係数KTMを導入して実施する。このモータアシスト係数KTMは、以下の(3)式に示すように、モータアシスト可能トルク下限値TMLMTLを基準としたときのモータアシスト可能トルクTMLMTの上下限幅(TMLMTH−TMLMTL)に対する比率を示すものであり、ハイブリッドECU50でモータアシスト係数KTMを自動変速機3の変速段を決定する変速制御パラメータとして算出し、トランスミッションECU40に出力する。トランスミッションECU40は、2つの変速線図でそれぞれアップシフト及びダウンシフトの車両速度を求め、モータアシスト係数KTMを用いて補間することにより、最終的なアップシフト及びダウンシフトの車両速度を決定する。
KTM=(TMLMT−TMLMTL)/(TMLMTH−TMLMTL)…(3)
以下、第2形態の変速制御処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。尚、第2形態においても、ハイブリッドECU50で算出したモータアシスト係数KTMに基づいてトランスミッションECU40で自動変速機3の変速段を決定するものとするが、ハイブリッドECU50でモータアシスト係数KTMを用いて自動変速機3の変速段を決定し、トランスミッションECU40に変速指令を出力するようにしても良い。
第2形態の変速制御処理では、最初のステップS13で、第1形態と同様に、バッテリ残存容量SOC、バッテリ温度TB、モータ温度TMT、インバータ温度TIV等のモータ2の出力を制限する各種要因による制限値の最小値をモータアシスト可能トルクTMLMTとして算出する。
次いで、ステップS14へ進み、前述の(3)式に従って、モータアシスト可能トルクTMLMT、モータアシスト可能トルク上限値TMLMTH、モータアシスト可能トルク下限値TMLMTLを用いてモータアシスト係数KTMを算出する。そして、ステップS15で、モータアシスト可能トルク上限値TMLMTHに応じた変速線図STBLMAXを読込み、アクセル開度ACCRTと現在の変速段とから、アップシフトの車両速度VUPMAX及びダウンシフトの車両速度VDOWNMAXを変速点として算出する。
図7は、モータアシスト可能トルク上限値TMLMTHに応じた1速〜3速の変速線図STBLMAXを示すものであり、例えば、現在の変速段が2速である場合、図中の実線で示す2速から3速へのアップシフトの変速線からアクセル開度に対応するアップシフトの車両速度VUPMAXが求められ、図中の破線で示す2速から1速へのダウンシフトの変速線からダウンシフトの車両速度VDOWNMAXが求められる。
更に、ステップS15からステップS16へ進んでモータアシスト可能トルク下限値TMLMTLに応じた変速線図STBLMINを読込み、アクセル開度ACCRTと現在の変速段とから、アップシフトの車両速度VUPMIN及びダウンシフトの車両速度VDOWNMINを変速点として算出する。
図8は、モータアシスト可能トルク下限値TMLMTLに応じた1速〜3速の変速線図STBLMINを示すものであり、図中の破線で示すダウンシフトの変速線及び図中の実線で示すアップシフトの変速線が、モータアシスト可能トルク上限値TMLMTHに応じた1速〜3速の変速線図STBLMAXよりも高速側に設定されている。この変速線図STBLMINにおいて、例えば、現在の変速段が2速である場合、2速から3速へのアップシフトの変速線からアクセル開度に対応するアップシフトの車両速度VUPMINが求められ、2速から1速へのダウンシフトの変速線からダウンシフトの車両速度VDOWNMINが求められる。
その後、ステップS17へ進み、モータアシスト可能トルク上限値TMLMTHに応じたアップシフトの車両速度VUPMAX及びダウンシフトの車両速度VDOWNMAX、モータアシスト可能トルク下限値TMLMTLに応じたアップシフトの車両速度VUPMIN及びダウンシフトの車両速度VDOWNMINを、以下の(4),(5)式に示すように、モータアシスト係数KTMを用いて補間し、現在の変速段でのアップシフトの変速車両速度VUP及びダウンシフトの変速車両速度VDOWNを算出する。
VUP=VUPMIN−(VUPMIN−VUPMAX)×KTM…(4)
VDOWN=VDOWNMIN−(VDOWNMIN−VDOWNMAX)×KTM…(5)
そして、ステップS18で、現在の車両速度VSPと、アップシフトの変速車両速度VUP、ダウンシフトの変速車両速度VDOWNとを比較して、現在の変速段からアップシフト或はダウンシフトする変速段を決定し、処理を抜ける。例えば、現在の変速段が2速であり、車両速度VSPがダウンシフトの変速車両速度VDOWN以下に低下した場合には、2速から1速へのダウンシフトとし、車両速度VSPがアップシフトの変速車両速度VUP以上に上昇した場合には、2速から3速へのアップシフトとする。
第2形態では、第1形態と同様、モータ出力を制限する各種要因によってモータアシスト量が変化した場合においても最適な変速比を設定することができるが、パワーユニットのトルク特性が上下限で異なる場合にも緻密に対応することができ、より精密な制御が可能となる。
尚、以上の各実施の形態では、自動変速機3の変速段を決定する例について説明したが、ロックアップ機構付きのトルクコンバータを有する自動変速機に適用してロックアップ制御を行うことも可能である。また、本発明は、パラレルハイブリッド車に限定されることなく、シリーズ・パラレルハイブリッド車におけるパラレル走行のモードにも適用可能である。
本発明の実施の第1形態に係わり、ハイブリッド車のシステム構成図 同上、エンジン最大トルクとパワーユニット最大トルクとを示す説明図 同上、変速制御処理のフローチャート 同上、車両速度と要求トルク比とに基づく変速線図を示す説明図 本発明の実施の第2形態に係わり、パワーユニット最大トルクの上限値及び下限値とエンジン最大トルクとを示す説明図 同上、変速制御処理のフローチャート 同上、モータアシスト可能トルク上限値に応じた変速線図を示す説明図 同上、モータアシスト可能トルク下限値に応じた変速線図を示す説明図
符号の説明
1 エンジン
2 モータ
3 自動変速機
6 インバータ
7 バッテリ
40 トランスミッション制御ユニット(変速制御手段)
50 ハイブリッド制御ユニット(モータアシスト可能トルク算出手段)
TMLSOC,TMLBTT,TMLMTT,TMLIVT トルク制限値
SOC バッテリ残存容量
TB バッテリ温度
TMT モータ温度
TIV インバータ温度
TMLMT モータアシスト可能トルク
TEGMAX エンジン最大トルク
TPUMAX パワーユニット最大トルク
TDMND パワーユニット要求トルク
RTDMND 要求トルク比
TMLMTH モータアシスト可能トルク上限値
TMLMTL モータアシスト可能トルク下限値
STBLMAX 変速線図
STBLMIN 変速線図
ACCRT アクセル開度
KTM モータアシスト係数
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (6)

  1. エンジンと該エンジンに連結されるモータとを備えたパワーユニットからの駆動力を自動変速機を介して駆動輪に伝達するハイブリッド車の制御装置において、
    上記モータの出力トルクを制限する要因に基づいて、上記エンジンをアシスト可能な上記モータの最大トルクをモータアシスト可能トルクとして算出するモータアシスト可能トルク算出手段と、
    上記モータアシスト可能トルク算出手段で算出したモータアシスト可能トルクに基づいて、上記自動変速機の変速段を決定する変速制御手段とを備えたことを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 上記モータアシスト可能トルク算出手段は、
    上記モータの出力トルクを制限する要因毎に上記モータのトルク制限値を算出し、各トルク制限値のうちの最小値を、上記モータアシスト可能トルクとして算出することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車の制御装置。
  3. 上記モータアシスト可能トルク算出手段は、
    上記モータの出力トルクを制限する要因のパラメータとして、上記モータに電力を供給するバッテリの残存容量、バッテリ温度、上記モータの温度、上記バッテリからの直流電力を交流電力に変換して上記モータを駆動するインバータの温度を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のハイブリッド車の制御装置。
  4. 上記変速制御手段は、
    上記エンジンの最大トルクに上記モータアシスト可能トルクを加算して上記パワーユニットの最大トルクを算出し、上記パワーユニットの最大トルクとアクセル開度に応じた上記パワーユニットに対する要求トルクとに基づく要求トルク比をパラメータとして、上記自動変速機の変速段を決定することを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載のハイブリッド車の制御装置。
  5. 上記変速制御手段は、
    上記モータアシスト可能トルクの上限値に応じた第1の変速特性マップと上記モータアシスト可能トルクの下限値に応じた第2の変速特性マップとを備え、
    上記第1の変速特性マップからアクセル開度をパラメータとして決定した変速点と上記第2の変速特性マップからアクセル開度をパラメータとして決定した変速点とを上記モータアシスト可能トルクに基づいて補間し、上記自動変速機の変速段を決定することを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載のハイブリッド車の制御装置。
  6. 上記変速制御手段は、
    上記第1の変速特性マップから決定した変速点と上記第2の変速特性マップから決定した変速点とを、上記モータアシスト可能トルクの上下限幅に対する比率に基づくモータアシスト係数を用いて補間することを特徴とする請求項5記載のハイブリッド車の制御装置。
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