JP5359937B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の構造に関する。
車両用ハイブリッドシステムは、エンジンとモータの2種類の動力源を組み合わせて走行するもので、動力分配機構によってエンジンの出力を第1、第2の2つのモータジェネレータへの駆動力に分配し、第1モータジェネレータを発電機として駆動し、その発電電力を車両駆動用の二次電池に充電し、分配されたエンジン出力の一部で車両駆動軸に接続されている第2モータジェネレータの出力軸を駆動するとともに、二次電池からの電力によって第2モータジェネレータをモータとして駆動する方法が用いられることが多い。このようなハイブリッド車両は、その走行状態や、二次電池の残存容量の変化に応じて、エンジンと第1、第2モータジェネレータの出力配分を切り替え、エンジンの出力のみで走行したり、二次電池の電力のみによって走行したりすることができる。
このようなハイブリッド車両では、例えば、車両の走行状態から走行に必要なエネルギを計算し、その出力を出すために燃料消費が最小となるエンジンの最適回転数と最適トルクを目標回転数、目標トルクとして設定し、この目標回転数、目標トルクとなるようにエンジンの回転数を制御する方法を用いることが多い。この場合、エンジン、モータジェネレータの回転数は無段階に変更される変速モードと、動力分配機構の一部の回転を拘束することによって動力分配機構の変速比を固定する固定変速比モードとを切り替えて走行を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ハイブリッド車は、減速の際にモータを発電機として利用し、発電電力を二次電池に充電してエネルギを回収する回生ブレーキと従来から用いられている油圧ブレーキとを併用して車両を制動するものが多い。また、ハイブリッド車両では、エンジンフリクション分の制動トルクとモータでの電力回生を行うことによる制動トルクとを利用して従来のガソリンエンジン車のエンジンブレーキに相当する制動力を得るようにしている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、ハイブリッド車両で前方の車両に追従して自車を走行させる追従走行での減速走行の際に、自車の車速、前方車両の車速、前方車両との距離等に基づいて目標制動トルクを計算し、この目標制動トルクに必要なエンジンフリクション分の制動トルクとモータ回生分の制動トルクとを求め、エンジンのフリクションの制動力とモータ回生分の制動力によって車両を減速させることが提案されている。この際、二次電池への充電可能電力が少ない場合には、モータ回生による制動を二次電池への充電可能電力が大きい場合に比較して早い時点から開始することが提案されている。また、自車と前方車両との走行状態の関係等に応じて、制動トルクを求める際にエンジンフリクション分の制動トルクとモータ回生分の制動トルクの比率を変更する方法が提案されている。
特開2009−208721号公報 特開2007−186045号公報
ところで、特許文献1,2に記載されている従来技術による制御方式の場合には、エンジンの回転数は走行状態によって定まる最適回転数となるように自動的に制御される。このため、従来の有段の自動変速機を搭載したガソリンエンジン車のように、加速の際のシフトアップや減速の際のシフトダウンの場合のように変速段の切り替わりの際にエンジン回転数が変化するということがほとんどない。このため、今まで有段のガソリンエンジン車を運転していた運転者がハイブリッド車両を運転した際には、違和感を覚える場合があった。
そこで、ハイブリッド車両でも、運転者がシフトポジションを選択するスイッチを設け、運転者がこのスイッチによってシフトポジションを変更した場合、エンジンの回転数を変化させ、有段の自動変速機の慣れている運転者がハイブリッド車両を運転する際に違和感を与えないシーケンシャルシフトを備えるものがある。
このシーケンシャルシフトを備えたハイブリッド車両では、エンジンブレーキと同様、運転者がシフトダウンした際にはエンジンのフリクション分の制動力とモータでの回生による制動力とによって大きな制動力が発生するようにしているが、バッテリの充電可能電力が低い場合には、モータでの回生による制動力が十分に得られず、シフトダウンの際にメリハリのある運転感覚が得られない場合があった。
本発明は、シーケンシャルシフトを備えるハイブリッド車両において、バッテリの充電可能電力が低い場合でもシフトダウンの際にメリハリのある運転感覚が得られることを目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、エンジンと、第1モータジェネレータと第2のモータジェネレータで構成されるモータジェネレータと、前記エンジンのトルクを車両の動力出力軸と前記第1モータジェネレータとに分配し、前記動力出力軸を前記第2モータジェネレータに直結する動力分配機構と、前記モータジェネレータとの間で電力の授受を行う蓄電装置と、前記エンジンの回転数を制御するエンジン回転数制御部と、を含むハイブリッド車両であって、前記エンジン回転数制御部は、各シフト段車速とに応じて設定されるエンジンの上限回転数と下限回転数との間の範囲に入るようにエンジン回転数の変更制御が行われる手段であって前記エンジンの上限回転数はどのシフト段でも同じに設定され、前記エンジン下限回転数は、前記シフトアップのときにより低く前記シフトダウンのときにより高く設定されるエンジン回転数変更制御手段と、前記蓄電装置への充電可能電力を計算する充電可能電力計算手段と、前記シフト段の変更がシフトダウンとなるときに、充電可能電力計算手段によって計算した計算充電可能電力が小さくなるに従って、前記各シフト段において設定される記エンジン下限回転数をより大きくすることで、前記エンジンの制動力をより増加させて、前記計算充電可能電力が小さくなるに従って前記第2モータジェネレータの回生による制動力がより低下する分を補う下限回転数変更手段と、を有することを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両において、前記モータジェネレータ部と蓄電装置との間で授受する前記電力の電圧を変化させる電圧制御部を含み、前記電圧制御部は、前記蓄電装置の前記計算充電可能電力が所定の閾値よりも小さい場合には、前記モータジェネレータ部と蓄電装置との間で授受する前記電力の上限電圧を前記蓄電装置の前記計算充電可能電力が該閾値よりも大きい場合よりも高くし、前記第1モータジェネレータの回転数をより高めることを可能にして前記エンジンの回転数をさらに高めて前記エンジンの制動力をさらに高くする上限電圧変化手段を有すること、としても好適である。
本発明は、シーケンシャルシフトを備えるハイブリッド車両において、バッテリの充電可能電力が低い場合でもシフトダウンの際にメリハリのある運転感覚が得られるという効果を奏する。
本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の構成を示す系統図である。 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の車速に対するエンジン下限回転数のマップである。 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の二次電池の充電可能電力に対するエンジン下限回転数変更係数のマップである。 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の昇圧後電圧の上限電圧マップである。 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の減速時のシフトダウンとエンジンの回転数の変化を示すグラフである。 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の減速時のエンジンとモータジェネレータの回転数の変化を示す共線図である。 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両のシフトダウンの際の電力の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両のエンジン下限回転数、VH上限電圧の変更動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両10は、エンジン12と、第1モータジェネレータ16と、第2モータジェネレータ22と、動力分配機構20および減速ギヤ26,30,31を備えている。エンジン12の出力は、動力分配機構20により2分され、その出力の一方は第2モータジェネレータ22と車輪に、他方は第1モータジェネレータ16に伝達され、エンジン12の動力は機械的なものと電気的なものとの2つの経路によって車輪34に伝達される。
動力分配機構20は、遊星歯車(プラネタリーギヤ)によって構成されており、各構成ギヤの比率でエンジン12のトルクを動力出力軸19と第1モータジェネレータ16に分配している。歯車機構内部のキャリア20cの回転軸は、回転変動を吸収するダンパ装置14を介してエンジン12と連結され、ピニオンギヤ20pを通じて外周のリングギヤ20rおよび内側のサンギヤ20sに動力を伝達する。サンギヤ20sの回転軸24は第1モータジェネレータ16に連結され、リングギヤ20rは第2モータジェネレータ22の回転子22rに直結され、回転子22rの回転軸18は第2モータジェネレータ22と動力出力軸19に直結している。動力出力軸19は減速ギヤ26,30,31を介してディファレンシャル33に駆動力を伝達するように構成され、ディファレンシャル33は車両駆動軸であるドライブシャフト32を介して車輪34に接続されている。ハイブリッド車両10の車室内には、シフトレバー47が設けられている。シフトレバー47には運転モードに合わせて、パーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションN、ドライブポジションD、シーケンシャルシフトポジションS等の各ポジションが設けられている。そして、シフトレバー47がシーケンシャルシフトポジションSにある場合には、運転者がシフトレバー47を図中に(+)で示すシフトアップポジション或いは図中に(−)で示すシフトダウンポジションに移動させることが出来るよう構成されている。シフトレバー47のシフトポジション及びシフトレバーがシフトアップ、シフトダウンの位置にあるかどうかはシフトポジションセンサ48によって検出され、シフトレバー47のポジション信号として制御装置90に入力される。また、同様に、車室内にはブレーキペダル46、アクセルペダル49が設けられている。また、車輪34には摩擦力によって車輪の回転を制動する摩擦ブレーキ42が取り付けられている。
ハイブリッド車両10は、充放電可能な二次電池40の直流電力を各モータジェネレータ16,22駆動用の交流電力に変換すると共に、各モータジェネレータ16,22の交流の発電電力を二次電池40に充電するために直流電力に変換する第1、第2インバータ36,37と、二次電池40からの電圧を駆動用電圧に昇圧すると共に発電電圧を二次電池40への充電電圧に降圧するDC/DCコンバータ39と、電流を平滑化するコンデンサ35,38とが設けられている。各インバータ36,37は互いに2本の接続線で接続され、この2本の接続線の間にコンデンサ35が設けられている。そして、これら2本の接続線にはDC/DCコンバータ39が接続され、DC/DCコンバータ39にはコンデンサ38と二次電池40が並列に接続されている。
エンジン12と第1モータジェネレータ16、第2モータジェネレータ22にはそれぞれの回転数を検出する回転数センサ43,44,45が取付けられている。また、ハイブリッド車両10には車速を検出する速度センサ41が取り付けられ、二次電池40には温度を検出する温度センサ53が取り付けられ、二次電池40からの電力出力線には二次電池40から入出力電流を検出する電流センサ52が取り付けられ、二次電池40の出力端には出力電圧を検出する電圧センサ51が取り付けられている。
ハイブリッド車両10は、エンジン12の出力と各モータジェネレータ16,22の回転数、トルクを制御するエンジン回転数制御部97とDC/DCコンバータ39で昇圧した後の昇圧電圧(以下、VHという)を制御する電圧制御部98とを含む制御装置90を備えている。制御装置90は内部にCPU91とCPU91に接続されたメモリ92とを備えるコンピュータである。そして、エンジン12、回転数センサ43,44,45、速度センサ41、各インバータ36,37、二次電池40、ブレーキペダル46、シフトポジションセンサ48の信号はそれぞれ制御装置90に接続されている。メモリ92は内部に制御用プログラム96と、エンジン下限回転数マップ93と、エンジン下限回転数変更係数マップ94と、VH上限電圧マップ95を格納している。本実施形態では一つの制御装置90の中にエンジン回転数制御部97と電圧制御部98とを含む構成となっており、CPU91、制御用プログラム96、エンジン下限回転数マップ93、エンジン下限回転数変更係数マップ94とはエンジン回転数制御部97を構成し、CPU91、制御用プログラム96、VH上限電圧マップ95とは電圧制御部98を構成する。また、エンジン回転数制御部97と電圧制御部98とを別々の制御装置として構成するようにしてもよい。なお、図1の一点鎖線は信号線を示している。また、本実施形態では、充電可能電力は、二次電池40に充電することができる電力の大きさを示すもので、二次電池40を充電する方向に電流が流れる場合がプラスである。
図2に示すように、エンジン下限回転数マップ93は、シフトレバー47がシーケンシャルシフトポジションSにある場合の車速に対する各シフト段に応じたエンジンの下限回転数を示している。図2において、実線a,b,cは二次電池40への充電可能電力Winが大きい場合の各シフト段におけるエンジン下限回転数を設定する線であり、実線aはシフト段が1速の場合のエンジン下限回転数を示し、実線bはシフト段が2速の場合のエンジン下限回転数を示し、実線cはシフト段が3速の場合のエンジン下限回転数を示す。また、エンジン下限回転数は、車速が早くなってくると実線dのように一つの線で表されるので、二次電池40への充電可能電力Winが大きい場合の各シフト段のエンジン下限回転数は実線a,b,cと実線dによって構成されるマップによって設定される。また、図2の一点鎖線hは車速に対しするエンジン上限回転数を示している。そして、二次電池40への充電可能電力Winが大きい場合に運転者がシフトレバー47によって1速のシフト段を選択した場合には、エンジン回転数は、実線aと一点鎖線hとの間の回転数となるように制御され、2速のシフト段を選択した場合には、実線bと実線aとの間の回転数となるように制御され、3速のシフト段を選択した場合には、実線cと実線bとの間の回転数となるように制御される。例えば、図2に示すように、運転者が3速のシフト段を選択して車速V0で車両を走行させている場合には、エンジン12の回転数は図2に示すマップの実線cと実線bとの間にあるエンジン回転数Ne0となる(図2の点p)。
また、エンジン下限回転数マップ93は、二次電池40の残存容量(SOC)が高い場合や、二次電池40の温度が低い場合のように二次電池40への充電可能電力Winが小さい場合に各シフト段におけるエンジン下限回転数を設定するラインを含んでいる。図2に示す、点線e,f,gはそれぞれ、充電可能電力Winが小さい場合の1速、2速、3速の各シフト段を選択した場合のエンジン下限回転数を設定する。点線e,f,gはそれぞれ二次電池40への充電可能電力Winが大きい場合の各シフト段のエンジン下限回転数を設定する実線a,b,cよりも高いエンジン回転数となるように設定されている。また、車速が早くなった場合には、充電可能電力Winが小さい場合でもエンジン下限回転数は充電可能電力Winが大きい場合と同様、実線dによって設定されるので、二次電池40への充電可能電力Winが小さい場合の各シフト段のエンジン下限回転数は点線e,f,gと実線dによって構成されるマップによって設定される。そして、二次電池40への充電可能電力Winが小さい場合に運転者がシフトレバー47によって1速のシフト段を選択した場合には、エンジン回転数は、点線eと一点鎖線hとの間の回転数となるように制御され、2速のシフト段を選択した場合には、点線fと点線eとの間の回転数となるように制御され、3速のシフト段を選択した場合には、点線gと点線fとの間の回転数となるように制御される。
先に述べたように、二次電池40の充電可能電力Winは二次電池40の残存容量(SOC)或いは温度等によって変化する。そこで、制御装置90は図3に示すエンジン下限回転数変更係数マップ94を用いて、二次電池40の充電可能電力によってエンジン下限回転数を上昇させる度合いを変化させるようにしている。図2に示すように、二次電池40の充電可能電力Winが所定の閾値W1よりも小さい場合にはエンジン下限回転数変更係数Cは1.0にセットされ、二次電池40の充電可能電力Winが所定の閾値W2よりも小さい場合にはエンジン下限回転数変更係数Cは0にセットされ、二次電池40の充電可能電力Winが所定の閾値W1とW2との間にある場合には、エンジン下限回転数変更係数Cは1.0と0との間で充電可能電力Winの値に比例して直線的に変化する。
エンジン下限回転数変更係数Cが1.0の場合、図2に示した各シフト段のエンジン下限回転数は点線e,f,gと実線dによって構成されるマップによって設定され、エンジン下限回転数変更係数Cが0の場合には、図2に示した各シフト段のエンジン下限回転数は実線a,b,cと実線dによって構成されるマップによって設定される。そして、エンジン下限回転数変更係数Cが1.0と0との間にある場合には、エンジン下限回転数変更係数Cによって点線e,f,gと実線a,b,cとの間をそれぞれ線形補間した位置にある各一点鎖線i,j,kと実線dによって構成されるマップによって各シフト段のエンジン下限回転数が設定される。
また、制御装置90は図4に示すVH上限電圧マップ95を用いて、二次電池40の充電可能電力Winに応じてVH上限電圧を変化させる。図4に示すように、二次電池40の充電可能電力Winが所定のW4よりも大きい場合には、VH上限電圧はVH0に設定され、二次電池40の充電可能電力Winが所定のW3よりも小さい場合には、VH上限電圧はVH0よりも高いVH1に設定され、充電可能電力WinがW3よとW4との間にある場合には、例えば、二次電池40の残存容量(SOC)が減少して充電可能電力Winが増加する方向にある場合には、VH1に設定され、二次電池40の残存容量(SOC)が増加して充電可能電力Winが減少する方向にある場合にはVH0に設定され、VH上限電圧の設定値にヒステリシスを持たせ設定値がハンチングして制御が不安定とならないように構成されている。
以上のように構成されたハイブリッド車両10がシーケンシャルシフトモードでシフトダウンしながら減速する際の動作について説明する。
図5に示すように、二次電池40の充電可能電力Winが図3に示すW2、図4に示すW4よりも大きく、ハイブリッド車両10が時間t1に車速V0で走行している場合には、エンジン回転下限回転数は図2に示す実線a,b,c,dによって構成されるマップで設定され、運転者が3速のシフト段を選択している場合には、エンジン回転数は実線cと実線bとの間のNe0となっている(図2の点p)。この状態で、運転者がシフトレバー47をシーケンシャルシフトポジションの(−)位置としてシフトダウンした場合、シフト段は3速から2速にシフトダウンする。エンジンの回転数Ne0は、図2のエンジン下限回転数マップ93に示すように、シフト段が2速の際の車速V0に対する最低回転数を示す実線bよりも下になっているため、制御装置90は、エンジン回転数が実線bの上に来るようにエンジン12の回転数を上昇させる指令を出力する(図2の点q)。図6に示すように、この指令によって第1モータジェネレータ16は正回転方向に回転数が増加するように力行し、第1モータジェネレータ16の回転数をNm0からNm1に上昇させ、エンジンの回転数をNe0からNe1に引き上げていく。一方、第2モータジェネレータ22は発電機として機能して発電することにより回生ブレーキが動作する。図7に示すように第2モータジェネレータ22で発生した電力は二次電池40に充電されると共に、第1モータジェネレータ16の回転数を上昇させてエンジン回転数を上昇させることによって消費される。このように、エンジン12の回転抵抗に対抗して第1モータジェネレータ16を力行させて第2モータジェネレータで回生した電力の一部を消費することと、第2モータジェネレータ22で回生した残りの電力を二次電池40に充電することによってハイブリッド車両10を減速し、従来のガソリン車のエンジンブレーキと同様の減速動作を行う。
しかし、二次電池40の残存容量(SOC)が大きい場合や、二次電池40の温度が低い場合には、第2モータジェネレータ22で回生した電力を十分に二次電池に充電することが困難となってくるので、第2モータジェネレータ22で回生した電力をより多くエンジン12の回転抵抗によって消費させることが必要となってくる。そこで、制御装置90は、次に説明するようにエンジン下限回転数マップ93、VH上限電圧の設定を変更してエンジン12の回転抵抗によってより多くの電力を消費させ、二次電池40に充電される電力を低減する。
制御装置90は、図8のステップS101に示すように、二次電池40の温度センサ53によって二次電池40の温度を取得する。また、制御装置90は、図8のステップS102に示すように、電流センサ52と電圧センサ51によって二次電池40からの出力電流と出力電圧とを取得する。制御装置90は、図8のステップS103に示すように、電流センサ52と電圧センサ51によって取得して二次電池40の出力電流と出力電圧とに基づいて二次電池40の残存容量(SOC)を計算する。これは、出力電流を積分しておき、その積分値を用いて残存容量(SOC)を計算するようにしてもよいし、二次電池40の出力電圧と出力電流との特性カーブを用いて残存容量(SOC)を計算するようにしてもよい。制御装置90は二次電池40の残存容量(SOC)と二次電池40の温度に基づいて二次電池40に充電することが可能な電力である充電可能電力Winを計算する。充電可能電力Winは、二次電池40の温度が低い場合には小さくなり、温度が高くなってくると大きくなり、二次電池40の残存容量(SOC)が大きい場合には小さく、残存容量(SOC)が小さい場合には大きくなる性質を持っている。制御装置90は、図8のステップS104に示すように、温度と残存容量(SOC)とから二次電池40の充電可能電力Winを計算する。
図8のステップS105に示すように、制御装置90は、計算した二次電池40の充電可能電力Winと図3に示すエンジン下限回転数変更係数マップ94とに基づいて、エンジン下限回転数変更係数Cを取得する。図3に示すように、充電可能電力WinがW1とW2との間のW0の場合、エンジン下限回転数変更係数Cは1.0と0との間のC1(1.0>C1>0)となる。次に制御装置90は、図2に示すエンジン下限回転数マップ93を切り替える。制御装置90は、図8のステップS106に示すように、充電可能電力Winが閾値W2よりも大きい場合の1速のエンジン下限回転数を設定する実線aと充電可能電力Winが閾値W1よりも小さい場合の1速のエンジン下限回転数を設定する点線eとの間を(C1)と(1.0−C1)とに線形補間して、二次電池40の充電可能電力WinがC1の場合の車速に対応する1速のエンジン下限回転数を一点鎖線iに変更する。同様に、制御装置90は、実線bと点線fとの間を線形補間して車速に対応する2速のエンジン下限回転数を一点鎖線jに変更し、同様に、制御装置90は、実線bと点線fとの間を線形補間して車速に対応する3速のエンジン下限回転数を一点鎖線kに変更する。そして、制御装置90は、図8のステップS107に示すように、車速に対する各シフト段でのエンジン下限回転数を示すマップを、一点鎖線i,j,kと実線dとによって構成されるものに変更する。
制御装置90は、図8のステップS108に示すように、二次電池40の充電可能電力Winに応じてVH上限電圧の変更を行う。図4に示すように、充電可能電力Winが閾値W3よりも小さい場合には、VH上限電圧は二次電池40の充電可能電力Winが大きい場合のVH0よりも高いVH1に設定変更される。
このように、制御装置90がエンジン下限回転数マップ93の設定変更、VH上限電圧の設定変更を行った後に、運転者がシフトレバー47を操作してシフトダウンする場合のハイブリッド車両10の動作について説明する。
図5に示すように、二次電池40の充電可能電力WinがW0でこれに応じてエンジン下限回転数マップ93の設定変更、VH上限電圧の設定変更がされた後、図5に示すように、ハイブリッド車両10が時間t1に車速V0で走行している場合には、エンジン回転下限回転数は図2に示す一点鎖線j,j,k及び実線dによって構成されるエンジン下限回転数マップ93で設定され、運転者が3速のシフト段を選択している場合には、エンジン回転数は一点鎖線jと一点鎖線kとの間のNe0となっている(図2の点p)。この状態で、運転者がシフトレバー47をシーケンシャルシフトポジションの(−)位置としてシフトダウンした場合、シフト段は3速から2速にシフトダウンする。エンジンの回転数Ne0は、図2のエンジン下限回転数マップ93に示すように、シフト段が2速の際の車速V0に対する最低回転数を示す一点鎖線jよりも下になっているため、制御装置90は、エンジン回転数が一点鎖線jの上の来るようにエンジン12の回転数をNe2まで上昇させる指令を出力する(図2の点r)。図6に示すように、この指令によって第1モータジェネレータ16は正回転方向に回転数が増加するように力行する。第1モータジェネレータ16に印加されるVH電圧のVH上限電圧は通常のVH0よりも高いVH1に変更されているので、第1モータジェネレータ16は通常の場合の上昇回転数Nm1よりも高いNm2まで回転数を上昇されることができ、これによってエンジン12の回転数を通常の上昇回転数のNe1よりも高いNe2まで上昇させる。エンジン12の回転数が通常の上昇回転数よりも高いNe2となるとエンジン12の回転抵抗が増大し、第1モータジェネレータ16はエンジン12の回転数をNe2まで上昇させることによって通常の場合よりもより多くの電力を消費することができる。すると、図7に斜線矢印で示すように、第2モータジェネレータ22によって回生した電力の大部分は第2インバータ37から第1インバータ36を介して第1モータジェネレータ16によって消費され、ごくわずかな電力が第2インバータ37からDC/DCコンバータ39で減圧されて二次電池40に充電される。この際の二次電池40への充電電力は二次電池40の充電可能電力Winよりも小さな電力となっている。
以上説明したように、本実施形態のシーケンシャルシフトを備えるハイブリッド車両10は、二次電池40の充電可能電力Winが低い場合でもシフトダウンの際にメリハリのある運転感覚が得られるという効果を奏する。
以上説明した実施形態のハイブリッド車両10では、エンジン下限回転数マップ93、エンジン下限回転数変更係数マップ94、上限電圧マップ95を用いてエンジン下限回転数やVH上限電圧の設定を行うこととして説明したが、このようなマップを用いずに、例えば、車両の走行状態やシフト段などの信号に基づいて下限回転数を計算するようにしてもよいし、エンジン下限回転数テーブル等を用いてエンジン下限回転数を設定するようにしてもよい。
10 ハイブリッド車両、12 エンジン、14 ダンパ装置、16 第1モータジェネレータ、18 回転軸、19 動力出力軸、20 動力分配機構、20c キャリア、20p ピニオンギヤ、20r リングギヤ、20s サンギヤ、22 第2モータジェネレータ、22r 回転子、24 回転軸、26,30,31 減速ギヤ、32 ドライブシャフト、33 ディファレンシャル、34 車輪、35,38 コンデンサ、36 第1インバータ、37 第2インバータ、39 DC/DCコンバータ、40 二次電池、41 速度センサ、42 摩擦ブレーキ、43,44,45 回転数センサ、46 ブレーキペダル、47 シフトレバー、48 シフトポジションセンサ、49 アクセルペダル、51 電圧センサ、52 電流センサ、53 温度センサ、90 制御装置、92 メモリ、93 エンジン下限回転数マップ、94 エンジン下限回転数変更係数マップ、95 上限電圧マップ、96 制御用プログラム、97 エンジン回転数制御部、98 電圧制御部 C エンジン下限回転数変更係数、Win 充電可能電力。

Claims (2)

  1. エンジンと、
    第1モータジェネレータと第2のモータジェネレータで構成されるモータジェネレータと、
    前記エンジンのトルクを車両の動力出力軸と前記第1モータジェネレータとに分配し、前記動力出力軸を前記第2モータジェネレータに直結する動力分配機構と、
    前記モータジェネレータとの間で電力の授受を行う蓄電装置と、
    前記エンジンの回転数を制御するエンジン回転数制御部と、
    を含むハイブリッド車両であって、
    前記エンジン回転数制御部は、
    各シフト段車速とに応じて設定されるエンジンの上限回転数と下限回転数との間の範囲に入るようにエンジン回転数の変更制御が行われる手段であって前記エンジンの上限回転数はどのシフト段でも同じに設定され、前記エンジン下限回転数は、前記シフトアップのときにより低く前記シフトダウンのときにより高く設定されるエンジン回転数変更制御手段と
    前記蓄電装置への充電可能電力を計算する充電可能電力計算手段と、
    前記シフト段の変更がシフトダウンとなるときに、充電可能電力計算手段によって計算した計算充電可能電力が小さくなるに従って、前記各シフト段において設定される記エンジン下限回転数をより大きくすることで、前記エンジンの制動力をより増加させて、前記計算充電可能電力が小さくなるに従って前記第2モータジェネレータの回生による制動力がより低下する分を補う下限回転数変更手段と、
    を有すること、を特徴とするハイブリッド車両。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
    前記モータジェネレータ部と蓄電装置との間で授受する前記電力の電圧を変化させる電圧制御部を含み、
    前記電圧制御部は、前記蓄電装置の前記計算充電可能電力が所定の閾値よりも小さい場合には、前記モータジェネレータ部と蓄電装置との間で授受する前記電力の上限電圧を前記蓄電装置の前記計算充電可能電力が該閾値よりも大きい場合よりも高くし、前記第1モータジェネレータの回転数をより高めることを可能にして前記エンジンの回転数をさらに高めて前記エンジンの制動力をさらに高くする上限電圧変化手段を有すること、を特徴とするハイブリッド車両。
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