JP2006275157A - 変速機のアイドラギヤ軸支持構造 - Google Patents

変速機のアイドラギヤ軸支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 構成が簡単でオイル漏れ等がなく精度の向上が得られ信頼性の高い変速機のアイドラギヤ軸支持構造を提供する。
【解決手段】 第2変速機ケース3の仕切壁3Bにアイドラギヤ軸65を支持する第1アイドラギヤ軸支持部61を一体形成すると共に、第1変速機ケース2及び第2変速機ケース3の接合面2a、3aより内部において第1変速機ケース2に形成された第1規制面63eと第2変速機ケース3に形成された第2規制面63aとの間に第2アイドラギヤ軸支持部77を備えたアイドラギヤホルダ75の基部66を挟持して固定する。変速機ケース1の液密性が確保されてオイルの漏れ出しが防止でき、かつ第1アイドラギヤ軸支持部61及び第2アイドラギヤ軸支持部77によるアイドラ軸65の取付精度が確保できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変速機のアイドラギヤ軸支持構造に関し、特にリバースアイドラギヤが装着されるアイドラギヤ軸を変速機ケースに支持するアイドラギヤ軸支持構造に関する。
車両用変速機、例えば手動式変速機(MT)は、変速機ケース内にメイン軸とカウンタ軸が平行配置され、メイン軸に装着された1速、2速〜5速用の駆動ギヤと、カウンタ軸に装着された対応する従動ギヤを噛合させて1速〜5速の各前進変速段を得ると共に、メイン軸に装着された後退用の駆動ギヤとカウンタ軸に設けられた後退用の従動ギヤとをアイドラギヤ軸に回転自在に装着されたリバースアイドラギヤを介して噛合させて後退段を得るように構成されている。
図5は手動式変速機におけるアイドラギヤ軸支持構造の具体的一例を示す変速機の要部断面図である。
図5において101は変速機ケースであり、変速機ケース101内に図示しないメイン軸とカウンタ軸及びアイドラギヤ軸102が平行配置されている。アイドラギヤ軸102にメイン軸に装着された後退用の駆動ギヤに常時噛み合う第1リバースアイドラギヤ106とカウンタ軸に装着された後退用の従動ギヤに常時噛み合う第2リバースアイドラギヤ107が回転自在に装着され、第1リバースアイドラギヤ106と第2リバースアイドラギヤ107との間に配置されたシンクロメッシュ機構108によって第1リバースアイドラギヤ106と第2リバースアイドラギヤ107が同期噛合操作されるように構成されている。
アイドラギヤ軸102の一方の端部102Aは、変速機ケース101の仕切壁に形成されたアイドラギヤ軸支持穴101aに嵌挿すると共に変速機ケース101の外側からボルト挿入穴101bに挿入されてネジ穴102aに螺合する固定ボルト103によって固定されている。
一方、アイドラギヤ軸102の他方の端部102Bは、アイドラギヤホルダ104に形成されたアイドラギヤ軸支持穴104aに嵌挿し、変速機ケース101の外側からボルト挿入穴101cに挿入されてアイドラギヤホルダ104のネジ穴104bに螺合する固定ボルト105によって変速機ケース101の内面に形成されたガイド面101dにアイドラギヤホルダ104を圧接することによって固定される。
また、アイドラギヤ軸支持構造としては、図6及び図6のIII−III線断面を図7に示すように、リバースアイドラギヤ112を回転自在に支持するアイドラギヤ軸113の一端113Aを変速機ケース111の仕切壁に形成されたアイドラギヤ軸支持穴111aに嵌挿し、他方の端部に形成されたフランジ部113Bの外周面を変速機ケース111の内面に形成されたガイド面111bに当接させ、変速機ケース111の外側からボルト挿入穴111cに挿入されてフランジ部113Bのネジ穴113cに螺合する固定ボルト114によって固定することも知られている(例えば、特許文献1参照)。
更に、図8に示すように、変速機ケース121にアイドラギヤ軸支持穴122aが形成された一対の支持部122を一体形成し、リバースアイドラギヤ123が回転自在に支持されたアイドラギヤ軸124を各支持部122のリバースアイドラギヤ軸支持穴122aに嵌挿してアイドラギヤ軸123を変速機ケース121に支持するアイドラギヤ軸支持構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−164217号公報 特開平11−294565号公報
しかし、図5に示すアイドラギヤ軸支持構造によると、変速機ケース101の内部と外部を貫通するボルト挿入穴101b、101cが形成されることから、変速機ケース101に形成されたアイドラギヤ軸支持穴101aの内周面とアイドラギヤ軸102の端部102Aの外周面と間の液密性が不十分であると、該部及びボルト挿通穴101bと固定ボルト103との隙間を介して矢印Cで示すように変速機ケース101内のオイルが外部に漏れ出すおそれがある。同様に、アイドラギヤ軸102の他方の端部102Bを支持するアイドラギヤホルダ104とガイド面101dと間の液密性が不十分であると該部及びボルト挿通穴101cと固定ボルト105との隙間を介して矢印Dで示すように変速機ケース101内のオイルが外部に漏れ出すおそれがある。
一方、アイドラギヤ軸支持穴101aの内周面とアイドラ軸102の端部102Aの外周面との間及び、アイドラギヤホルダ104とガイド面101dとの間の液密性を確保するために固定ボルト103、105を十分な締め付け力で締め付ける必要があるが、締め付け力が過剰になると、その締め付け力によりアイドラギヤ軸102の軸芯Lと正規の軸芯Lとの間にズレが発生することが懸念される。また、固定ボルト103、105の締め付け力不足によってもアイドラギヤ軸102のズレが発生する。このズレの発生があると、アイドラギヤ軸102に装着された第1リバースアイドラギヤ106とメイン軸に装着された後退用の駆動ギヤ及び第2リバースアイドラギヤ107とカウンタ軸に装着された後退用の従動ギヤとの噛み合い精度の低下を招く要因となる。また、固定ボルト103及び105の締め付け力がアイドラギヤ軸102の取付精度に大きな影響を及ぼすことから、高い取り付け精度が要求され固定ボルト103及び105による組立作業が厄介である。
上記特許文献1においても、変速機ケース111の内部と外部を貫通するボルト挿入穴111cが形成されることから、変速機ケース111に形成されたガイド面111bとアイドラギヤ軸113のフランジ部1113Bの外周面と間の液密性が不十分であると、該部及びボルト挿通穴111cと固定ボルト114との隙間を介して変速機ケース111内のオイルが外部に漏れ出すおそれがある。
上記特許文献2のアイドラギヤ軸支持構造においては、変速機ケース121内に一体形成された各支持部122のアイドラギヤ軸支持穴122aにアイドラギヤ軸124を嵌挿して支持することによって、変速機ケース121の内部と外部とを貫通するボルト挿通穴が不要になり、変速機ケース121内のオイルの漏れ出しが防止できる。
しかし、変速機ケースは一般に鋳造によって製造されることから、変速機ケース121にアイドラギヤ軸支持穴122aを有する一対の支持部122を形成することは鋳造成形が複雑化し、例えばダイカスト成形の場合は置き中子等を別途設けなければ鋳造が不可能であり製造コストの増大を招くことが懸念される。
また、手動変速機に限らず複数の変速歯車列を切り換える切り換え機構の操作及びクラッチ操作等を油圧機構等のアクチュエータにより作動させるタイプの自動変速機(AMT)においても同様のことが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、構成が簡単でオイル漏れ等がなく精度の向上が得られ信頼性の高い変速機のアイドラギヤ軸支持構を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の変速機のアイドラギヤ軸支持構造の発明は、リバースアイドラギヤが装着されたアイドラギヤ軸を、内部に変速ギヤ収納部が形成された変速機ケース内に支持する変速機のアイドラギヤ軸支持構造において、上記変速機ケースは、上記変速ギヤ収納部を軸方向と直交する接合面を有して分割される外周壁を有する第1変速機ケース及び第2変速機ケースを有し、上記変速ギヤ収納部内に上記第2変速機ケースと一体に形成されて上記アイドラギヤ軸を支持する第1アイドラギヤ軸支持部と、上記接合面より内部において第1変速機ケースに形成された第1規制面と第2変速機ケースに形成された第2規制面との間に挟持される基部及び該基部と一体形成されて上記アイドラギヤ軸を支持する第2アイドラギヤ軸支持部を有するアイドラギヤホルダと、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の変速機のアイドラギヤ軸支持構造において、上記第1規制面は、上記第1変速機ケースの接合面に連続して面一に形成され、第2変速機ケースは、上記第1規制面と対向する上記第2規制面と該第2規制面の外周縁から軸方向に延在して接合面に達する周面とを有して接合面に沿って連続する断面L字状に切り欠き形成されて上記アイドラギヤホルダの基部を収容するホルダ規制部を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の変速機のアイドラギヤ軸支持部構造において、上記第2規制面に形成されたノックピン穴と、上記アイドラギヤホルダの基部における上記第2規制面に対向する側面に形成されたノックピン穴と、上記両ノックピン穴に嵌挿して第2規制面とアイドラホルダの基部との位置決めをするノックピンと、を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項の変速機のアイドラギヤ軸支持部構造において、上記第2変速機ケースに設けられた廻り止め用固定面と、上記アイドラギヤホルダに設けられて上記廻り止め用固定面に当接して第2変速機ケースとアイドラギヤホルダとの相対位置決めをする当接部と、を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の変速機のアイドラギヤ軸支持部構造において、上記第1アイドラギヤ軸支持部は、上記変速ギヤ収納部を軸方向に仕切る第2変速機ケースの仕切壁に一体形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によると、リバースアイドラギヤが装着されるアイドラギヤ軸を支持する第1アイドラギヤ軸支持部を第2変速機ケースと一体に変速ギヤ収納部内に形成し、かつ接合面より内部において第1変速機ケースに形成された第1規制面と第2変速機ケースに形成された第2規制面との間に第2アイドラギヤ軸支持部を有するアイドラギヤホルダの基部を挟持支持することによって、従来のアイドラギヤ軸をボルト固定するため形成されていた変速機ケースの内部と外部を貫通するボルト挿入穴が不要になり、ボルト挿入穴の廃止に伴って変速機ケースの液密性が確保でき、変速ギヤ収納部内のオイルが外部に漏れ出すことが確実に阻止できて、信頼性の向上が得られる。
また、第1アイドラギヤ軸支持部及びアイドラギヤホルダの位置を規制する第2規制面を単一の第2変速機ケースに形成することによって、第1アイドラギヤ軸支持部と第2アイドラギヤ軸支持部との相対位置が高精度で確保できる。これにより、第1アイドラギヤ軸支持部及び第2アイドラギヤ軸支持部に支持されるアイドラギヤ軸の位置精度が確保できてリバースアイドラギヤの位置精度を確保することができる。
請求項2の発明によると、第1変速機ケースの接合面と第1規制面を面一に形成することによって接合面の機械加工と同時に第1規制面が機械加工ができる。また、アイドラギヤホルダの基部をホルダ規制部内に収容して第1規制面と第2規制面により挟持支持することによって安定したアイドラギヤホルダの取付支持ができる。
請求項3の発明によると、ノックピンにより第2規制面とアイドラホルダの位置決めが容易にできると共に、アイドラホルダが確実に変速機ケースに保持できる。
請求項4の発明によると、廻り止め用固定面と当接部を当接することによってアイドラギヤホルダの組み付け精度が確保できる。
請求項5の発明によると、第1アイドラギヤ軸支持部を既存の仕切壁に一体形成でき、構造の簡素化が得られる。
以下、本発明による変速機のアイドラギヤ軸支持構造の実施の形態を図1乃至図4を参照して説明する。
図1は本発明のアイドラギヤ軸支持構造を備えたツインクラッチ式自動変速機のスケルトン図である。
この自動変速機は、図1に示すように内部に変速ギヤ収納部6が形成された変速機ケース1を有し、変速機ケース1は、軸方向Aと直交する接合面2a、3a及び3b、4aで分割可能に軸方向Aに連続する第1変速機ケース2、第2変速機ケース3、第3変速機ケース4を備えている。
変速機ケース1の変速ギヤ収納部6内に軸方向Aに沿って延在して第1入力軸11と、第1入力軸11内を貫通する第2入力軸12と、アイドラギヤ軸65とが平行配置され、第1入力軸11及び第2入力軸12には図示しないエンジンからの動力が第1クラッチ14及び第2クラッチ15を介して入力される。
更に、出力軸13から変速出力がリダクションギヤ16を介してセンタデファレンシャル装置17に伝達される。センタデファレンシャル装置17によってフロントドライブ軸18とリヤドライブ軸19に分配し、フロントドライブ軸18からフロントデファレンシャル装置20を介して左右の前輪に伝動する一方、リヤドライブ軸19からリダクションギヤ21、リヤ出力軸22及び図示しないプロペラ軸を経てリヤデファレンシャル装置から後輪に伝動される。
第1入力軸11には第1クラッチ14側から6速、4速、2速用の駆動ギヤ36、34、32が一体に装着されている。第2入力軸12には第2クラッチ15側から3速、5速、1速用の駆動ギヤ33、35、31が一体に装着されている。
一方、出力軸13には、駆動ギヤ36、34、32、33、35、31に常時噛み合う6速、4速、2速、3速、5速、1速用の従動ギヤ46、44、42、43、45、41が回転自在に装着されている。互いに噛み合う各々の駆動ギヤと従動ギヤによって前進段の変速ギヤ列が形成され、複数の変速ギヤ列のうち動力伝達を行う変速ギヤ列が選択されると、その変速ギヤ列により1速から6速の変速段が形成される。
更に、第2入力軸12には、後退用の駆動ギヤ37が一体に設けられ、出力軸13には後退用の従動ギヤ47が回転自在に装着され、駆動ギヤ37と従動ギヤ47はアイドラギヤ軸65に回転自在に装着されたリバースアイドラギヤ70を介して常時噛み合って後退ギヤ列が形成される。
出力軸13には、動力伝達する変速ギヤ列を6速と4速の変速ギヤ列の間で選択的に切り換える第1シンクロメッシュ機構51、2速と後退ギヤ列の間で選択的に切り換える第2シンクロメッシュ機構52、3速と5速の変速ギヤ列の間で選択的に切り換える第3シンクロメッシュ機構53、及び動力伝達する変速ギヤ列を1速ギヤ列に選択的に切り換える第4シンクロメッシュ機構54が配置されている。
これら第1クラッチ14、第2クラッチ15及び各シンクロメッシュ機構51〜54は、アクセル開度、車速、エンジン回転数等の走行状態に基づいて予め設定されたプログラムに従って作動し、複数の変速ギヤ列のうち動力伝達を行う変速ギヤ列が選択されると、その変速ギヤ列により1速から6速の変速段が形成され、その変速出力が出力軸13からリダクションギヤ16を介してセンタデファレンシャル装置17に伝達される。センタデファレンシャル装置17によってフロントドライブ軸18及びリヤドライブ軸19に分配し、フロントドライブ軸18からフロントデファレンシャル装置20を介して左右の前輪に伝動する一方、リヤドライブ軸19からリダクションギヤ21及びリヤ出力軸22等を介してリヤデファレンシャル装置から後輪に伝動される。
一方、後退段は、第2シンクロメッシュ機構52により後退用の変速ギヤ列を選択し、第2クラッチ15を作動する。これにより第2入力12に装着された駆動ギヤ37からリバースアイドラギヤ70を介して出力軸13に装着された従動ギヤ47が駆動ギヤ37と逆回転方向に駆動され、出力軸13からその変速出力がリダクションギヤ16を介してセンタデファレンシャル装置17に伝達される。
次に、図2乃至図4を参照してリバースアイドラギヤ70を支持するアイドラ支持軸支持部について説明する。
図2はアイドラギヤ軸支持構造の概要を示す変速機の断面図であり、図3は図2における第1変速機ケース2を省略したI矢視図、図4は図2のII−II線断面図である。
図2に示すように第1変速機ケース2及び第2変速機ケース3は、軸方向Aに分割可能に互いの接合面2aと3aを接合させて図示しないボルトによって結合される。第2変速機ケース3は、内部に変速ギヤ収納部6を形成して軸方向Aに連続する中空状の外周壁3Aと、変速ギヤ収納部6を軸方向Aに第1変速ギヤ収納部6Aと第2変速ギヤ収納部6Bに区画し、かつ第2入力軸12及び出力軸13を回転自在に支持する仕切壁3Bとが一体形成されている。
仕切壁3Bには軸方向Aに沿って第1変速ギヤ収納部6A内に突出してアイドラ軸65の一端に形成された基部66を嵌挿支持する支持穴62が形成された円筒状の第1アイドラギヤ軸支持部61を有し、軸方向Aと直交して第1アイドラギヤ軸支持部61の外周から支持穴62に達する固定ボルト挿入穴61aが形成されている。また、仕切壁3Bには支持穴62の底部に連通するオイル穴61bが穿設されている。
第2変速機ケース3の外周壁3Aには、接合面3aに沿って第1変速機ケース2の接合面2aの内方に、この接合面2aと面一に連続形成された第1規制面63eと対向する第2規制面63aと、この第2規制面63aの外周縁から軸方向Aと平行で接合面2aに達する周面63bを有して接合面3aの内側に沿って外周壁3Aの内面に沿って断面L字状にホルダ規制部63が切り欠き形成されている。第2規制面63aには軸方向Aに延在する有底のノックピン穴63cが穿設され、周面63bに軸方向Aに延在する廻り止め用固定面63dが形成されている。
ここで、第1変速機ケース2の接合面2aに連続して面一に第1規制面63eを形成することによって、接合面2aと第1規制面63eを同時に機械加工することによって容易に第1規制面63eが加工できる。
仕切壁3Bに形成される第1アイドラギヤ軸支持部61及び外周壁3Aに形成されるホルダ規制部63は軸方向Aに抜け勾配を有する金型を用いることにより容易に鋳造、例えばダイカスト成形することができる。また、第1アイドラギヤ軸支持部61の支持穴62、第2規制面63a、ノックピン穴63c、廻り止め用固定面63dは共に単一の第2変速機ケース3を機械加工することによって容易に相対位置精度が確保できる。
一方、アイドラギヤ軸65は、第1アイドラギヤ軸支持部61に形成された支持穴62に嵌合可能な基部66と、第1アイドラギヤ軸支持部61の端面61cに当接して軸方向Aの移動を規制するフランジ部67と、ニードルベアリング71を介してリバースアイドラギヤ70を回転自在に支持する軸部68が連続して一体に形成され、かつ軸芯に沿ってオイル穴69が穿設された中空軸状に形成されている。基部66には第1アイドラギヤ軸支持部61に形成された固定ボルト挿入穴61aに対応して軸方向Aと直交するネジ穴66aが形成され、軸部68にはオイル穴69内のオイルをニードルベアリング71及びリバースアイドラギヤ70の両側に配置されるスラストワッシャ72、73に供給するオイル噴出穴69aが穿設されている。
アイドラギヤ軸65の先端、即ち軸部68の先端68aはアイドラギヤホルダ75を介して変速機ケース1に支持されている。アイドラギヤホルダ75は、第2変速機ケース3に凹設されたホルダ規制部63内に収容されて一方の側面76aが第1変速機ケース2の第1規制面63eに当接し他方の側面76bが第2変速機ケース3の第2規制面63aに当接して第1変速機ケース2の第1規制面63eと第2変速機ケース3の第2規制面63a間に挟み込まれて軸方向Aの移動が規制される基部76と、第2変速機ケース3に形成された第1アイドラギヤ軸支持部61の端面61cに対向する端面77aを有し、かつアイドラギヤ軸65の軸部68の先端68aが嵌合可能な支持穴78が形成された第2アイドラギヤ軸支持部77とが一体形成されている。基部76の側面76bに第2変速機ケース3のホルダ規制部63に形成されたノックピン穴63cに対応して軸方向Aに延在するノックピン穴76c及び廻り止め用固定面63dに当接可能な当接面76dが形成されている。この両ノックピン穴63cと76cに亘って嵌挿されるノックピン79によって基部76が変速機ケース1に対して高精度で位置決めされ、かつ変速機ケース1に確実に保持される。また、当接面76dが廻り止め用固定面63dに当接して基部76が廻り止めされる。従って、ノックピン79と当接面76dと廻り止め用固定面63dとの間の公差を少なくする、即ち公差を抑えることによって、軸方向Aと直交する平面内における第2アイドラギヤ軸支持部77の支持穴78の位置を高精度で位置決めすることができる。第2アイドラギヤ軸支持部77に形成された支持穴78の底部にはオイル穴78bが穿設されている。
このアイドラギヤ軸65及びリバースアイドラギヤ70等の変速機ケース1への組み付けの一例を説明する。
例えば、予めアイドラギヤ軸65の軸部68にフランジ部68側から順にスラストワッシャ72を装着し、ニードルベアリング71を介在してリバースアイドラギヤ70を装着し、更にスラストワッシャ73を装着して準備する。
このスラストワッシャ72、73、リバースアイドラギヤ70が軸部68に装着されたアイドラギヤ軸65の基部66を、第2変速機ケース3の仕切壁3Bに形成された第1アイドラギヤ軸支持部61の支持穴62に嵌入してフランジ部67を第1アイドラギヤ軸支持部61の端面61cに当接させ、かつ第1アイドラギヤ軸支持部61に形成された固定ボルト挿入穴61aから固定ボルト80を挿入してネジ穴66aに螺合させてアイドラギヤ軸65の廻り止めをする。
一方、ホルダ規制部63の第2規制面63aに形成されたノックピン穴63cにノックピン79の一端を挿入してノックピン79を第2規制面63aから先端が突出した状態に装着する。
次に、アイドラギヤホルダ75の基部76に形成されたノックピン穴76cをホルダ規制部63の第2規制面63aから突出するノックピン79の先端に嵌合し、かつ第2アイドラギヤ軸支持部77に形成された支持穴78をアイドラギヤ軸65の軸部68の先端68aに嵌合させると共に、基部76の側面76b及び当接面76dをそれぞれ第2規制面63a及び廻り止め用固定面63dに当接させる。この状態で更に、第2アイドラギヤ軸支持部77の端面77aをスラストワッシャ73に当接されてアイドラギヤホルダ75をホルダ規制部63とアイドラギヤ軸65の軸部68間に掛け渡して装着する。
そして、アイドラギヤホルダ75が装着された第2変速機ケース3と第1変速機ケース2の各接合面3aと2aを接合して第1変速機ケース2と第2変速機ケース3をボルト結合する。この第1変速機ケース2と第2変速機ケース3の結合によって、アイドラギヤホルダ75の基部76の側面76a及び76bがそれぞれ第1変速機ケース2の第1規制面63eと第2変速機ケース3の第2規制面63aと当接して基部76が規制面63eと63aとの間に挟み込まれて、アイドラギヤホルダ75の基部76が変速機ケース1に固定される。アイドラギヤホルダ75の基部76をホルダ規制部63内に収容して第1規制面63eと第2規制面63aで挟持支持することによって安定した状態でアイドラギヤホルダ75が変速機ケース1に取付支持される。
この変速機ケース1に固定されたアイドラギヤホルダ75は、基部76が第2変速機ケース3に形成されたホルダ規制部63内に収容されて第1規制面63aと第2規制面63eによって挟持されて軸方向Aの位置が高精度で規制される。これによりアイドラギヤホルダ75の端面77aと第2変速機ケース3に形成された第1アイドラギヤ軸支持部61の端面61cとの離間寸法が高精度に設定され、この間に配置されるアイドラギヤ軸65のフランジ部67、スラストワッシャ72、73、リバースアイドラギヤ70の各軸方向Aの移動が規制されて、かつスラストワッシャ72及び73によるリバースアイドラギヤ70の摺動抵抗の増大が抑制される。
更に、アイドラギヤホルダ75の基部76がノックピン79によって規制面63aに高精度で支持され、かつ当接面76dが廻り止め用固定面63dに当接して軸方向Aと直交する平面内における第2アイドラギヤ軸支持部77の支持穴78の位置精度が確保できる。これによりアイドラギヤ軸65を支持する第2変速機ケース3に形成した第1アイドラギヤ軸支持部61の支持穴62とアイドラギヤホルダ75の第2アイドラギヤ軸支持部77の支持穴78の相対位置が高精度で設定される。従って、アイドラギヤ軸65に回転自在に支持されるリバースアイドラギヤ70が高精度で位置決めされて第2入力軸12に装着された駆動ギヤ37及び出力軸13に装着された従動ギヤ47との噛み合いを高精度で確保できる。
このように構成された本実施の形態によると、アイドラギヤ軸65の基部66を支持する第1アイドラギヤ軸支持部61が第2変速機ケース3の仕切壁3Bに一体に形成される一方、アイドラギヤ軸65の先端68aを支持する第2アイドラギヤホルダ75が、その基部76を第1変速機ケース2と第2変速機ケース3との接合面2a、3aの内側に形成したホルダ規制部63内に収容されて規制面63aと63eに挟み込まれて装着されることから、従来のようにアイドラギヤ軸を支持するため変速機ケースを貫通して形成されたボルト挿入穴が不要になり、変速機ケース1の液密性が確保でき、変速機ケース1内のオイルの漏れ出しを確実に阻止することができる。また、固定ボルトの締め付けによるアイドラギヤ軸のズレの発生がなくなりリバースアイドルギヤ70が高精度で保持され、駆動ギヤ37、従動ギヤ47等との噛み合い精度が確保できて信頼性が得られる。
更に、第2変速機ケース3に設けられた第1アイドラギヤ軸支持部61の支持穴62にアイドラギヤ軸65の基部66を挿入してアイドラギヤ軸65の先端68aを支持するアイドラギヤホルダ75の基部76をノックピン79により位置決めし、かつ廻り止め用固定面63dに当接部76dを当接させて第1変速機ケース2の第1規制面63eと第2変速機ケース3の第2規制面63aとの間に挟持固定する簡単な作業により高精度で組み立てられることから、従来の高い取り付け精度が要求され固定ボルトによるアイドラギヤ軸の取り付けに比べ組立作業の簡素化及び効率化が得られる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では第1アイドラギヤ支持部61に形成された固定ボルト挿入穴61aから固定ボルト80を挿入してネジ穴66aに螺合させることによって、アイドラギヤ軸65の廻り止めをしたが、固定ボルト80による廻り止めに代えて、キー等によりアイドラギヤ軸65の廻り止めを施すことにより構成の簡素化を図ることもできる。
また、ツインクラッチ式自動変速機に限らず手動変速機等他の種々の変速機におけるアイドラギヤ軸支持構造に適用することもできる。
本発明の実施の形態の概要を示すアイドラギヤ軸支持構造を備えたツインクラッチ式自動変速機のスケルトン図である。 アイドラギヤ軸支持構造の概要を示す変速機の断面図である。 図2における第1変速機ケースを省略したI矢視図である。 図2のII−II線断面図である。 従来の手動式変速機におけるアイドラギヤ軸支持構造の具体的一例を示す変速機の要部断面図である。 従来のアイドラギヤ軸支持構造を示す変速機の要部断面図である。 図6のIII−III線断面図である。 従来のアイドラギヤ軸支持構造を示す変速機の要部断面図である。
符号の説明
1 変速機ケース
2 第1変速機ケース
2a 接合面
3 第2変速機ケース
3a 接合面
3A 外周壁
3B 仕切壁
4 第3変速機ケース
6 変速ギヤ収納部
6A 第1変速ギヤ収納部
6B 第2変速ギヤ収納部
61 第1アイドラギヤ軸支持部
62 支持穴
63 ホルダ規制部
63a 第2規制面
63b 周面
63c ノックピン穴
63d 廻り止め用固定面
63e 第1規制面
65 アイドラギヤ軸
66 基部
67 フランジ部
68 軸部
70 リバースアイドラギヤ
75 アイドラギヤホルダ
76 基部
76c ノックピン穴
77 第2アイドラギヤ軸支持部
78 支持穴

Claims (5)

  1. リバースアイドラギヤが装着されたアイドラギヤ軸を、内部に変速ギヤ収納部が形成された変速機ケース内に支持する変速機のアイドラギヤ軸支持構造において、
    上記変速機ケースは、
    上記変速ギヤ収納部を軸方向と直交する接合面を有して分割される外周壁を有する第1変速機ケース及び第2変速機ケースを有し、
    上記変速ギヤ収納部内に上記第2変速機ケースと一体に形成されて上記アイドラギヤ軸を支持する第1アイドラギヤ軸支持部と、
    上記接合面より内部において第1変速機ケースに形成された第1規制面と第2変速機ケースに形成された第2規制面との間に挟持される基部及び該基部と一体形成されて上記アイドラギヤ軸を支持する第2アイドラギヤ軸支持部を有するアイドラギヤホルダと、
    を備えたことを特徴とする変速機のアイドラギヤ軸支持構造。
  2. 上記第1規制面は、上記第1変速機ケースの接合面に連続して面一に形成され、
    第2変速機ケースは、上記第1規制面と対向する上記第2規制面と該第2規制面の外周縁から軸方向に延在して接合面に達する周面とを有して接合面に沿って連続する断面L字状に切り欠き形成されて上記アイドラギヤホルダの基部を収容するホルダ規制部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の変速機のアイドラギヤ軸支持構造。
  3. 上記第2規制面に形成されたノックピン穴と、
    上記アイドラギヤホルダの基部における上記第2規制面に対向する側面に形成されたノックピン穴と、
    上記両ノックピン穴に嵌挿して第2規制面とアイドラホルダの基部との位置決めをするノックピンと、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の変速機のアイドラギヤ軸支持部構造。
  4. 上記第2変速機ケースに設けられた廻り止め用固定面と、
    上記アイドラギヤホルダに設けられて上記廻り止め用固定面に当接して第2変速機ケースとアイドラギヤホルダとの相対位置決めをする当接部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の変速機のアイドラギヤ軸支持部構造。
  5. 上記第1アイドラギヤ軸支持部は、上記変速ギヤ収納部を軸方向に仕切る第2変速機ケースの仕切壁に一体形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の変速機のアイドラギヤ軸支持部構造。
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