JP2006275080A - 建設機械のパイロット油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】メインコントロール弁のスプール緩衝戻し機能を保持したまま、パイロットラインの暖機機能を改善させる。
【解決手段】 メインコントロール弁22側のパイロットライン23a、23aとリモコン弁24側のパイロットライン23b、23bを絞りを介装したバイパスライン29、29により夫々直接接続すると共に、バイパスライン29、29にリモコン弁24側のパイロットライン23b、23bからメインコントロール弁22側のパイロットライン23a、23aへ流出するパイロット油の絞り作用をキャンセルするチェック弁31、31を絞り30、30と並列に設け、入れ替え油供給ライン28をヒートアップ通路26cに設けた絞りdを介してタンクライン35に連通し、前記入れ替え油供給ライン28を絞りのないヒートアップ通路26cを介してリモコン弁24側の他方のパイロットライン23bに連通してパイロットライン23bを暖機可能にした。
【選択図】 図3

Description

本発明は建設機械のパイロット油圧回路に関するものであり、特に、緩衝戻し機能を有するパイロットラインの暖機機能の改善を図ったパイロット油圧回路に関するものである。
従来、此種建設機械のパイロット油圧回路の一例を図4及び図5にて説明する。図4に示すように、アクチュエータ1へ作動油を給排制御するメインコントロール弁2と、該メインコントロール弁2のスプールを移動させるためのパイロットポート2a、2bへパイロットライン3を経てパイロット油を給排制御するリモコン弁4とを備え、該リモコン弁4と前記メインコントロール弁2との間に、パイロット制御弁5を介装してある。
ここで、前記パイロット制御弁5は6ポート3位置のパイロット式切換弁5aと、リモコン弁4からパイロットライン3へ導出されるパイロット圧により絞り位置から開放位置へ切り換わる絞り付切換弁5b1、5b2とから構成されている。この絞り付切換弁5b1、5b2の絞りによってパイロットライン3のパイロット油の流れを制御し、メインコントロール弁2のスプールの緩衝戻し機能を具備すると共に、急逆操作時は前記メインコントロール弁2のパイロットポート2a、2bに接続される一方のパイロットライン3を前記パイロット式切換弁5aからタンクライン12に連通させ、緩衝戻しキャンセル機能を具備させている。
尚、同図に示したパイロット油圧回路は、複数のアクチュエータ1、1を別々に制御するために、メインコントロール弁2とリモコン弁4とパイロット式切換弁5a及び絞り付切換弁5b1、5b2を複数組配置してある。
前記リモコン弁4の中立位置復帰時は、図4に示すように、前記パイロット式切換弁5aも中立位置に復帰し、且つ、前記絞り付切換弁5b1、5b2が絞り位置に切り換わり、前記メインコントロール弁2に接続されるパイロットラインのパイロット圧が緩やかに抜けるため、メインコントロール弁2のスプールも緩やかに切り換わり、中立位置に復帰する。
前記リモコン弁4の操作時は、図5に示すように、例えばパイロット制御弁5のCポートへパイロット圧が導出されると、前記パイロット制御弁5の一方の絞り付切換弁5b1が開放位置に切り換わるとともに、Cポート側のパイロット式切換弁5aが一方の操作位置に切り換わる。
然るときは、パイロット油がCポート側のパイロットライン3からDポート側のパイロットライン3へ導出され、前記メインコントロール弁2の一方のパイロットポート2aにパイロット圧がかかってスプールが同図中左方向へ移動し、他方のパイロットポート2bのパイロット油は前記パイロット制御弁5のBポートからパイロット式切換弁5aを経てタンクライン12へ流出し、Tポートからタンク11に戻される。
前記メインコントロール弁2のスプールが同図中左方向へ移動したことにより、メインポンプ6から吐出された作動油がメインコントロール弁2を経てアクチュエータ1の一方のポート1aへ供給され、該アクチュエータ1の他方のポート1bから排出された作動油は、前記メインコントロール弁2を経てリターンライン7へ流出することにより、該アクチュエータ1は一方向へ駆動される。リターンライン7へ流出した作動油はリターンライン7から分岐した入れ替え油供給ライン8に流入し、リターンライン7の作動油の圧力が所定圧以上になった場合にリターンライン7に配設したリターンチェック弁9又は10を介して作動油の一部がタンク11に戻る。前記入れ替え油供給ライン8に流入した作動油は、前記パイロット制御弁5のRポートから左右のパイロット式切換弁5a、5aに分岐され、一方は図中左側のパイロット式切換弁5aの操作位置及び絞り付切換弁5b2を経て、Aポートからリモコン弁4のパイロットライン3へ流入し、他方は図中右側のパイロット式切換弁5aの中立位置を経てタンクライン12へ流出し、Tポートからタンク11に戻される。
ここで、前記パイロットライン3はオペレータがリモコン弁4を操作して前記メインコントロール弁2を切り換えない限り、積極的なパイロット油の流れが生じないため、パイロット油の油温が上昇するのに時間がかかり、パイロット油が温まり難い傾向にある。そして、油温が低いとパイロット油の粘度が高くなり、リモコン弁4を操作したときに圧力損失による作動遅れが生じ、前記メインコントロール弁2の切り換え動作の応答性が悪化することになる。
前述した従来のパイロット油圧回路では、リモコン弁4を操作したときにパイロット制御弁5を切り換えて、リターンライン7に排出される比較的暖かい油温の作動油を入れ替え油供給ライン8を介してパイロットライン3へ導出して暖機を図っているが、図5に示したように、一方のリモコン弁4を操作したときに、リターンライン7の作動油が入れ替え油供給ライン8を介して前記パイロット制御弁5のRポートから、図中左側のパイロット式切換弁5a及び絞り付切換弁5b2を経て、Aポートからパイロットライン3へ導入しようとするが、絞り付切換弁5b2に設けられているスプール緩衝戻し用の絞りαが前記RポートからAポートへの流れを抑制するため、十分な暖機機能が得られないという不具合があった。また、図示したように、他方のリモコン弁4を同時に操作していない場合は、リターンライン7の作動油が入れ替え油供給ライン8を介して前記パイロット制御弁5のRポートから、流れを抑制する要素のない図中右側のパイロット式切換弁5aの中立位置を経てタンクライン12へ殆どの量が流出するので、更に、暖機機能を不十分なものとしていた。
このほか、パイロット油圧回路の暖機装置としては、油圧パイロット弁とコントロール弁を接続する一対のパイロットラインに入れ替え油供給源からの分岐ラインをドレンライン又は一方のパイロットラインに選択的に切換接続可能な切換弁を夫々設け、操作レバーの操作により作動する一対の油圧パイロット弁のうち、一方の油圧パイロット弁の作動により非操作側の前記切換弁を切り換え、前記入れ替え油供給源からの高温油をパイロットラインに供給することにより、パイロットラインの暖機を図る油圧回路及び油圧パイロット弁とコントロール弁を接続する一対のパイロットラインに入れ替え油供給源からの分岐ラインをドレンライン又は一方のパイロットラインに選択的に切換接続可能な単一の切換弁を設け、油圧パイロット弁の作動により該切換弁を切り換え、前記入れ替え油供給源からの高温油をパイロットラインに供給することにより、パイロットラインの暖機を図る油圧回路が存在する(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2513795号公報(第1〜3頁、図1、図4)
図4及び図5に示した従来のパイロット油圧回路は、前述したように、暖機機能が不十分であった。
また、特許文献1の第1図に記載されている考案は、油圧パイロット弁とコントロールバルブを接続する一対のパイロットラインの夫々に切換弁を設け、一方の油圧パイロット弁の作動により非操作側の切換弁を切り換えるので非操作側のパイロットラインと入れ替え油供給源が接続され、入れ替え油供給源の高温油が非操作側のパイロットラインに供給され、該パイロットラインを暖機するものであり、また、特許文献1の第4図に記載されている考案は、油圧パイロット弁とコントロールバルブを接続する一対のパイロットラインに単一の切換弁を設け、一方の油圧パイロット弁を作動させて単一の切換弁を切り換えることにより、非操作側のパイロットラインと入れ替え油供給源が接続され、入れ替え油供給源の高温油が非操作側のパイロットラインに供給され、該パイロットラインを暖機するもので、第1図及び第4図に記載されている何れの考案もパイロットラインを暖機するものであるが、油圧パイロット弁の中立位置復帰時のコントロールバルブのスプールの緩衝戻し機能がなく、該スプールを緩やかに切り換えることができないという問題がある。
そこで、メインコントロール弁のスプール緩衝戻し機能を保持したまま低コストにてパイロットラインの暖機機能を改善させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、アクチュエータへ作動油を給排制御するメインコントロール弁と、該メインコントロール弁のスプールを移動させるためのパイロットポートへパイロットラインを経てパイロット油を給排制御するリモコン弁とを備え、該リモコン弁と前記メインコントロール弁との間に、前記メインコントロール弁スプールの緩衝戻し用並びにパイロットライン暖機用のパイロット式切換弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、前記パイロット式切換弁に前記メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインへ接続されるパイロット通路と、入れ替え油供給ラインへ接続されるヒートアップ通路を配設し、また、前記メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインとリモコン弁側の夫々のパイロットラインを絞りを介装したバイパスラインにより直接接続すると共に、該バイパスラインに前記リモコン弁側のパイロットラインからメインコントロール弁側のパイロットラインへ流出するパイロット油の絞り作用キャンセル用チェック弁を前記絞りと並列に設け、前記リモコン弁の中立位置復帰時は、前記パイロット式切換弁も中立位置に復帰し、前記メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインと前記リモコン弁側の夫々のパイロットラインの接続を前記パイロット式切換弁のパイロット通路で遮断する一方、前記絞りを有するバイパスラインを介して連通し、更に、前記入れ替え油供給ラインをヒートアップ通路に設けた絞りを介してタンクラインに連通し、前記リモコン弁の操作時は、前記パイロット式切換弁が操作位置に切り換わって、前記リモコン弁側の一方のパイロットラインを前記パイロット式切換弁のパイロット通路で遮断する一方、前記チェック弁を有するバイパスラインを介して前記メインコントロール弁側の一方のパイロットラインに連通し、また、前記メインコントロール弁側の他方のパイロットラインを前記パイロット式切換弁のパイロット通路を介してタンクラインに連通すると共に、前記絞りを有するバイパスラインを介して前記リモコン弁側の他方のパイロットラインに連通し、更に、前記入れ替え油供給ラインを絞りのないヒートアップ通路を介して前記リモコン弁側の他方のパイロットラインに連通した建設機械のパイロット油圧回路を提供するものである。
この構成によれば、リモコン弁の中立位置復帰時は、パイロット式切換弁も中立位置に復帰し、メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインとリモコン弁側の夫々のパイロットラインの接続はパイロット通路で遮断されるが、バイパスラインを介して連通されるため、メインコントロール弁側のパイロットラインからリモコン弁側のパイロットラインへ流出するパイロット油はバイパスラインに設けた絞りにより流れが抑制される。
また、リモコン弁の操作時は、パイロット式切換弁が中立位置から操作位置に切り換わり、リモコン弁側の一方のパイロットラインがチェック弁を有するバイパスラインを介してメインコントロール弁側の一方のパイロットラインに連通され、メインコントロール弁を切り換えてアクチュエータを駆動し、該アクチュエータから流出した暖められた作動油はリターンラインから入れ替え油供給ライン及び絞りのないヒートアップ通路を介してリモコン弁側の他方のパイロットラインに導出される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、メインコントロール弁とリモコン弁とパイロット式切換弁とを複数組配置し、入れ替え油供給ラインを夫々のパイロット制御弁のヒートアップ通路へ接続させた建設機械のパイロット油圧回路を提供するものである。
この構成によれば、複数組配置されたパイロット式切換弁に操作状態のものと非操作状態のものがある場合、非操作状態のパイロット式切換弁は中立位置にあり、入れ替え油供給ラインに流入した作動油はヒートアップ通路に設けられた絞りで絞られるため、入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油の殆どが操作状態のパイロット式切換弁の絞りのないヒートアップ通路を介してリモコン弁側のパイロットラインに流入する。
請求項1記載の発明は、リモコン弁の中立位置復帰時にメインコントロール弁側のパイロットラインからリモコン弁側のパイロットラインへ流出するパイロット油はバイパスラインに設けた絞りにより流れが抑制されるので、図4及び図5に示した従来のパイロット油圧回路と同様、メインコントロール弁スプールの緩衝戻しが可能になり、また、リモコン弁の操作時は、アクチュエータから流出した暖められた作動油は、リターンラインから入れ替え油供給ライン及び絞りのないヒートアップ通路を介してリモコン弁側のパイロットラインに導出されるので、該パイロットラインの暖機機能の改善を図ることができる。
請求項2記載の発明は、複数組配置されたパイロット式切換弁に操作状態のものと非操作状態のものがある場合、入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油の殆どが操作状態のパイロット式切換弁の絞りのないヒートアップ通路を介してリモコン弁側の一方のパイロットラインに流入するので、該パイロットラインの暖機機能の一層の改善を図ることができる。
以下、本発明に係る建設機械のパイロット油圧回路について、好適な実施例をあげて説明する。メインコントロール弁とリモコン弁との間にメインコントロール弁スプールの緩衝戻し用並びにパイロットライン暖機用のパイロット式切換弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、メインコントロール弁のスプール緩衝戻し機能を保持したまま低コストにてパイロットラインの暖機機能を改善させるという目的を、前記パイロット式切換弁にパイロット通路及びヒートアップ通路を配設し、メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインとリモコン弁側の夫々のパイロットラインを絞りを介装したバイパスラインにより直接接続すると共に、該バイパスラインにリモコン弁側のパイロットラインからメインコントロール弁側のパイロットラインへ流出するパイロット油の絞り作用キャンセル用チェック弁を前記絞りと並列に設け、前記パイロット式切換弁が中立位置にあるときは、メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインとリモコン弁側の夫々のパイロットラインの接続をパイロット通路で遮断する一方、絞りを有するバイパスラインを介してメインコントロール弁側の夫々のパイロットラインとリモコン弁側の夫々のパイロットラインを接続することにより、リモコン弁の中立位置復帰時は、メインコントロール弁側のパイロットラインからリモコン弁側のパイロットラインへのパイロット油の流れを前記バイパスラインの絞りにより抑制してメインコントロール弁スプールの緩衝戻しを実現し、一方、リモコン弁の操作時は、リモコン弁側の一方のパイロットラインのパイロット油を前記バイパスラインのチェック弁を介してメインコントロール弁側の一方のパイロットラインに導出してメインコントロール弁の円滑な切り換えを可能にすると共に、入れ替え油供給ラインを絞りのないヒートアップ通路を介してリモコン弁側の他方のパイロットラインに連通させることによりパイロットラインの暖機を実現した。
図1は建設機械の一例として油圧ショベル13を示し、下部走行体14の上に上部旋回体15が旋回自在に載置されている。上部旋回体15にはその前方一側部にキャブ16が設けられ、且つ、前方中央部にブーム17が俯仰可能に取り付けられている。更に、ブーム17の先端にアーム18が上下回動自在に取り付けられ、該アーム18の先端にバケット19が取り付けられている。
図2及び図3は前記油圧ショベル13に設けられたパイロット回路の実施例を示し、メインポンプ20から吐出する作動油をアクチュエータ21へ給排制御するメインコントロール弁22と、該メインコントロール弁22のスプールを移動させるためのパイロットポート22a、22bへパイロットライン23を介してパイロット油を給排制御するリモコン弁24とを備え、前記メインコントロール弁22と前記リモコン弁24との間に、パイロット制御弁25を介装してある。
前記パイロット制御弁25には6ポート3位置のパイロット式切換弁26が設けられており、パイロット式切換弁26とメインコントロール弁22のパイロットポート22a、22bはパイロットライン23a、23aで夫々接続され、パイロット式切換弁26とリモコン弁24はパイロットライン23b、23bで夫々接続されている。そして、前記パイロット式切換弁26の中立位置(イ)及び操作位置(ロ)、(ハ)には、前記メインコントロール弁22側の夫々のパイロットライン23a、23aに接続されるパイロット通路26a、26bと、前記アクチュエータ21のリターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28へ接続されるヒートアップ通路26cが夫々配設され、パイロット式切換弁26の中立位置(イ)のヒートアップ通路26cにはパイロットライン暖機用の絞りdが設けられている。また、前記メインコントロール弁22側のパイロットライン23a、23aとリモコン弁24側のパイロットライン23b、23bを夫々直接接続するバイパスライン29、29を設け、該バイパスライン29、29には絞り30、30とリモコン弁24側のパイロットライン23b、23bからメインコントロール弁22側のパイロットライン23a、23aへ流出するパイロット油の絞り作用をキャンセルするチェック弁31、31が並列に配設されている。
同図に示したパイロット油圧回路は、複数のアクチュエータ21、21を別々に制御するために、メインコントロール弁22とリモコン弁24とパイロット式切換弁26を複数組配置したものであり、夫々のアクチュエータ21、21のリターンライン27は所定圧以上で連通するリターンチェック弁32、33を介してタンク34に接続されている。また、左右のアクチュエータ21、21のリターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28は前記パイロット制御弁25のRポートから左右のパイロット式切換弁26、26に分岐されている。
前記リモコン弁24の中立位置復帰時は、図2に示すように、前記パイロット式切換弁26も中立位置(イ)に復帰し、前記メインコントロール弁22側の夫々のパイロットライン23a、23aと前記リモコン弁24側の夫々のパイロットライン23b、23bの接続を前記パイロット通路26a、26bで遮断する一方、前記バイパスライン29、29に設けた絞り30、30を介して連通するので、メインコントロール弁22側のパイロットライン23a,23aからリモコン弁24側のパイロットライン23b、23bへ流出するパイロット油が絞られてパイロット圧が緩やかに抜け、メインコントロール弁22のスプールも緩やかに切り換わり、中立位置に復帰する。また、前記リターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28はヒートアップ通路26cの絞りdを介してタンクライン35に連通し、Tポートからタンク34に連通する。
一方、前記リモコン弁24の操作時は、図3に示すように、例えば図中左側のリモコン弁24を操作して、パイロット制御弁25のCポートへパイロット油が導出されると、左側のパイロット式切換弁26が操作位置(ロ)に切り換わり、リモコン弁24側のパイロットライン23bとメインコントロール弁22側のパイロットライン23aの接続がパイロット式切換弁26のパイロット通路26bで遮断されるが、パイロット制御弁25のCポートへ導出されたパイロット油はバイパスライン29のチェック弁31を介してパイロット制御弁25のDポートからメインコントロール弁22側のパイロットライン23aに導出され、前記メインコントロール弁22のパイロットポート22aにパイロット油が作用してスプールが同図中左方向へ移動し、他方のパイロットポート22bのパイロット油はメインコントロール弁22側のパイロットライン23aから前記パイロット制御弁25のBポートに流入し、パイロット式切換弁26のパイロット通路26aを経てタンクライン35へ流出し、Tポートからタンク34に戻される。
前記メインコントロール弁22のスプールが同図中左方向へ移動したことにより、メインポンプ20から吐出された作動油がメインコントロール弁22を経てアクチュエータ21の一方のポート21aへ供給され、該アクチュエータ21の他方のポート21bから排出された作動油は、前記メインコントロール弁22を経てリターンライン27へ流出することにより、該アクチュエータ21は一方向へ駆動される。リターンライン27へ流出した作動油は入れ替え油供給ライン28を介して前記パイロット制御弁25のRポートから左右のパイロット式切換弁26、26に分岐され、一方は図中左側のパイロット式切換弁26の操作位置(ロ)に配置された前記ヒートアップ通路26cを経て、Aポートからリモコン弁24側のパイロットライン23bへ流入し、他方は図中右側のパイロット式切換弁26の中立位置(イ)を経てタンクライン35へ連通し、Tポートからタンク34に戻される。
しかし、図中右側のパイロット式切換弁26の中立位置(イ)にはヒートアップ通路26cに絞りdが設けられているため、リターンライン27から入れ替え油供給ライン28に流入した作動油の右側のパイロット式切換弁26を介したRポートからTポートへの流れは抑制される。これに対して、左側のパイロット式切換弁26の操作位置(ロ)にはヒートアップ通路26cに絞りが設けられていないため、リターンライン27から入れ替え油供給ライン28に流入した作動油の殆どの量がRポートから左側のパイロット式切換弁26を介してAポートへ導出される。従って、比較的暖かい油温である入れ替え油供給ライン28の作動油がリモコン弁24側のパイロットライン23bに導入されて暖機機能の一層の改善を図ることができる。
斯くして、図2及び図3に示したメインコントロール弁22とリモコン弁24とパイロット式切換弁26とを複数組配置したパイロット油圧回路に於いて、前記パイロット式切換弁26にパイロット通路26a、26b及びヒートアップ通路26cを配設し、また、前記メインコントロール弁22側の夫々のパイロットライン23a、23aとリモコン弁24側の夫々のパイロットライン23b、23bを絞り30、30を介装したバイパスライン29、29により夫々直接接続すると共に、該バイパスライン29、29に前記リモコン弁24側の夫々のパイロットライン23b、23bからメインコントロール弁22側の夫々のパイロットライン23a、23aへ流出するパイロット油の絞り作用キャンセル用チェック弁31、31を前記絞り30、30と並列に設け、前記リモコン弁24の中立位置復帰時は、前記パイロット式切換弁26も中立位置(イ)に復帰し、前記メインコントロール弁22側の夫々のパイロットライン23a、23aと前記リモコン弁24側の夫々のパイロットライン23b、23bの接続を前記パイロット通路26a、26bで遮断する一方、前記バイパスライン29、29に介装した絞り30、30を介して連通するようにしたので、メインコントロール弁22側の夫々のパイロットライン23a,23aからリモコン弁24側の夫々のパイロットライン23b、23bへ流出するパイロット油が絞られてパイロット圧が緩やかに抜け、メインコントロール弁22のスプールも緩やかに切り換わり、中立位置に復帰する。一方、前記リモコン弁24の操作時は、前記パイロット式切換弁26が操作位置(ロ)又は(ハ)に切り換わって、前記リモコン弁24側の一方のパイロットライン23bを前記パイロット式切換弁26のパイロット通路26b又は26aで遮断する一方、前記チェック弁31を有するバイパスライン29を介して前記メインコントロール弁22側の一方のパイロットライン23aに連通し、また、前記メインコントロール弁22側の他方のパイロットライン23aを前記パイロット式切換弁26のパイロット通路26a又は26bを介してタンクライン35に連通すると共に、前記絞り30を有するバイパスライン29を介して前記リモコン弁24側の他方のパイロットライン23bに連通し、更に、前記入れ替え油供給ライン28を絞りのないヒートアップ通路26cを介して前記リモコン弁24側の他方のパイロットライン23bに連通したので、パイロットライン23bの暖機機能の改善を図ることができる。
上記各実施例においては、リターンラインから入れ替え油供給ラインに暖められた作動油が流入する場合について説明したが、入れ替え油供給ラインに流入する作動油はこれに限定されず、例えば、メインポンプやパイロットポンプの吐出ラインから絞りや切換弁等を介して入れ替え油供給ラインに作動油が流入する場合やリリーフバルブからリリーフした作動油が入れ替え油供給ラインに流入する場合も適用される。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
図1乃至図5は本発明の実施例を示し、
油圧ショベルの側面図 (a)本発明の実施形態に係るリモコン弁中立位置復帰時の油圧回路図、(b)バイパスラインを併設したリモコン弁中立位置復帰時のパイロット式切換弁の拡大図。 (a)本発明の実施形態に係るリモコン弁操作時の油圧回路図、(b)バイパスラインを併設したリモコン弁操作時のパイロット式切換弁の拡大図。 従来のリモコン弁中立位置復帰時の油圧回路図。 従来のリモコン弁操作時の油圧回路図。
符号の説明
13 油圧ショベル
21 アクチュエータ
22 メインコントロール弁
23 パイロットライン
23a メインコントロール弁側パイロットライン
23b リモコン弁側パイロットライン
24 リモコン弁
25 パイロット制御弁
26 パイロット式切換弁
26a パイロット通路
26b パイロット通路
26c ヒートアップ通路
27 リターンライン
28 入れ替え油供給ライン
29 バイパスライン
30 絞り
31 チェック弁
34 タンク
35 タンクライン
d 絞り

Claims (2)

  1. アクチュエータへ作動油を給排制御するメインコントロール弁と、該メインコントロール弁のスプールを移動させるためのパイロットポートへパイロットラインを経てパイロット油を給排制御するリモコン弁とを備え、該リモコン弁と前記メインコントロール弁との間に、前記メインコントロール弁スプールの緩衝戻し用並びにパイロットライン暖機用のパイロット式切換弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、
    前記パイロット式切換弁に前記メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインへ接続されるパイロット通路と、入れ替え油供給ラインへ接続されるヒートアップ通路を配設し、また、前記メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインとリモコン弁側の夫々のパイロットラインを絞りを介装したバイパスラインにより直接接続すると共に、該バイパスラインに前記リモコン弁側のパイロットラインからメインコントロール弁側のパイロットラインへ流出するパイロット油の絞り作用キャンセル用チェック弁を前記絞りと並列に設け、
    前記リモコン弁の中立位置復帰時は、前記パイロット式切換弁も中立位置に復帰し、前記メインコントロール弁側の夫々のパイロットラインと前記リモコン弁側の夫々のパイロットラインの接続を前記パイロット式切換弁のパイロット通路で遮断する一方、前記絞りを有するバイパスラインを介して連通し、更に、前記入れ替え油供給ラインをヒートアップ通路に設けた絞りを介してタンクラインに連通し、
    前記リモコン弁の操作時は、前記パイロット式切換弁が操作位置に切り換わって、前記リモコン弁側の一方のパイロットラインを前記パイロット式切換弁のパイロット通路で遮断する一方、前記チェック弁を有するバイパスラインを介して前記メインコントロール弁側の一方のパイロットラインに連通し、また、前記メインコントロール弁側の他方のパイロットラインを前記パイロット式切換弁のパイロット通路を介してタンクラインに連通すると共に、前記絞りを有するバイパスラインを介して前記リモコン弁側の他方のパイロットラインに連通し、更に、前記入れ替え油供給ラインを絞りのないヒートアップ通路を介して前記リモコン弁側の他方のパイロットラインに連通したことを特徴とする建設機械のパイロット油圧回路。
  2. 上記メインコントロール弁とリモコン弁とパイロット式切換弁とを複数組配置し、入れ替え油供給ラインを夫々のパイロット式切換弁のヒートアップ通路へ接続したことを特徴とする請求項1記載の建設機械のパイロット油圧回路。

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