JP2006275017A - エコラン制御装置、及びエコラン制御方法 - Google Patents

エコラン制御装置、及びエコラン制御方法 Download PDF

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JP2006275017A JP2005099251A JP2005099251A JP2006275017A JP 2006275017 A JP2006275017 A JP 2006275017A JP 2005099251 A JP2005099251 A JP 2005099251A JP 2005099251 A JP2005099251 A JP 2005099251A JP 2006275017 A JP2006275017 A JP 2006275017A
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Abstract

【課題】IGスイッチをオフしてもすぐにオンにすればエンジン始動待機状態を得るこ
とのできる、運転者の要望に則したエコラン制御装置を提供すること。
【解決手段】エンジン停止条件が成立すると、エンジンを停止させてエンジン始動待機
状態(モード3)にし、この「モード3」であるときに、エンジン始動条件が成立すると
、エンジンを始動させるエコラン制御装置において、IGスイッチ4がオフされ、「モー
ド0」となって「モード3」が解除されてから時間T1が経過するまでにIGスイッチ4
が再びオンされた場合、「モード3」を復帰させる手段を装備する。
【選択図】 図5

Description

本発明はエコラン制御装置、及びエコラン制御方法に関し、より詳細には、エンジンの
自動停止、自動始動を実現するエコラン制御装置、及びエコラン制御方法に関する。
従来より、省資源の要求に応えて車両の燃費を向上させる技術が種々提案され、そして
実用化されてきている。例えば、車両が交差点などで停止した場合に、エンジンを自動的
に停止させ、その後、ブレーキペダルから足が離されると、エンジンを自動的に始動させ
ることによって、停車中の燃料消費を抑えるようにした機能(いわゆる、エコラン機能)
がある。
車速が0km/hであり、ブレーキペダルが踏まれている場合、エンジン自動停止条件が満
たされたことになり、エンジンが自動的に停止され、そしてエンジン始動待機状態になる
。エンジン自動停止条件はこれに限定されず、例えば、車速が0km/hであること、ブレー
キペダルが踏まれていることに、ギヤがニュートラル位置にあることが付加されている場
合もある。
エンジン始動待機状態にあるときに、ブレーキペダルから足が離され、エンジン自動始
動条件が満たされると、エンジンが自動的に始動されることになる。なお、エンジン自動
始動条件はこれに限定されず、例えば、ブレーキペダルが踏まれていないことに、ギヤが
操作されることが付加されている場合もある。
このように、エコラン機能を採用すれば、停車中の燃料消費を抑えることができる。し
かしながら、エコラン機能によるエンジンの自動停止や自動始動は、通常のIGキー操作
によるものではなく、つまり運転者の直接的な意思に基づくものではないため、運転者に
とって使い勝手が悪くなることがある。
例えば、エンジン始動待機状態(エンジンが停止している状態)から、車両の走行が開
始されるまでに要する時間は、アイドリング状態に保持されている状態から、車両の走行
が開始されるまでに要する時間に比べると、長く掛かりすぎるといった問題がある。この
ような問題を解決する手段として、例えば、下記の特許文献1に、始動操作スイッチを装
備し、運転者による始動操作スイッチの操作によって、エンジン始動待機状態を解除し、
そしてエンジンを自動的に始動するようにした技術について開示されている。
また、エンジン始動待機状態の時に、IGスイッチがオフされると、エンジン始動待機
状態は解除されて、エコラン機能とは関係のない通常のエンジン停止状態(いわゆるエン
スト状態)になる。
エンスト状態の時に、ブレーキペダルから足が離され、エンジン自動始動条件が満たさ
れたとしても、当たり前であるが、エンジンは自動的に始動されない。エンスト状態の時
には、運転者はIGキーを操作してIGスイッチをスタート(ST)位置まで投入する必
要がある。
IGスイッチをオフにする操作が行われた場合というのは、運転者がエンスト状態への
移行を望んでいると言える。
ところが、IGスイッチをオフにする操作は行われたが、その後すぐにIGスイッチを
オンにする操作が行われた場合というのは、エンジン始動待機状態からエンスト状態への
移行を運転者が望んでいるとは言えない。むしろ、運転者はエンジン始動待機状態が保持
されることを望んでいると考えられる。
しかしながら、IGスイッチが一旦オフされてしまうと、エンスト状態へ移行し、その
後すぐにIGスイッチをオンにしても、エンジン始動待機状態へは戻らない。そのため、
IGスイッチを一旦オフしてしまうと、ブレーキペダルから足を離すという行為だけでは
エンジンは始動しない。
従って、IGスイッチを一旦オフしてしまうと、IGキーをスタート位置まで投入しな
ければ、エンジンは始動しない。すなわち、エンジンの始動には煩わしい操作が必要にな
り、運転者に負担を掛けてしまう。
特開2002−303235号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、IGスイッチをオフしてもすぐにオン
にすればエンジン始動待機状態を得ることのできる、運転者の要望に則したエコラン制御
装置、及びエコラン制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係るエコラン制御装置(1)は、ある停止条件が成
立すると、内燃機関を停止させて始動待機状態にし、該始動待機状態であるときに、ある
始動条件が成立すると、前記内燃機関を始動させるエコラン制御装置において、IGスイ
ッチがオフされ、前記始動待機状態が解除されてから所定の期間が経過するまでにIGス
イッチがオンされた場合、前記始動待機状態を復帰させる始動待機状態復帰手段を備えて
いることを特徴としている。
上記エコラン制御装置(1)によれば、前記ある停止条件が成立すると、前記内燃機関
(例えば、エンジン)を停止させて前記始動待機状態にし、該始動待機状態であるときに
前記ある始動条件が成立すると、前記内燃機関を始動させる。
前記ある停止条件としては、例えば、車両が停止し、なおかつブレーキペダルが踏まれ
ていることが挙げられる。前記ある始動条件としては、例えば、ブレーキペダルから足が
離れていることが挙げられる。これにより、停車中の燃料消費を抑えることができる。
さらに、上記エコラン制御装置(1)によれば、IGスイッチがオフされ、前記始動待
機状態が解除されたとしても、それから前記所定の期間が経過するまでにIGスイッチが
オンされる(例えば、IGスイッチのオフ後すぐに、IGスイッチがオンされる)と、前
記始動待機状態を復帰させる。
従って、運転者はIGスイッチをオフしたとしても、すぐにIGスイッチをオンすれば
、前記始動待機状態を復帰させることができる。これにより、IGキーをスタート位置ま
で投入しなくても、前記ある始動条件を成立させるためのブレーキペダルの開放という行
為によって、前記内燃機関を始動させることができる。
また、本発明に係るエコラン制御装置(2)は、上記エコラン制御装置(1)において
、前記始動待機状態の解除から前記所定の期間が経過するまでにIGスイッチがオンされ
たか否かを判断するオン判断手段を備え、該オン判断手段により、前記始動待機状態の解
除から前記所定の期間が経過するまでにIGスイッチがオンされたと判断された場合、前
記始動待機状態復帰手段が、前記始動待機状態を復帰させるものであることを特徴として
いる。
上記エコラン制御装置(2)によれば、前記始動待機状態の解除から前記所定の期間が
経過するまでにIGスイッチがオンされたか否かが、前記オン判断手段により判断される
。従って、前記始動待機状態の復帰を可能とする範囲を適切に設定することができ、復帰
許容範囲が長くなり過ぎたり、短くなり過ぎるのを防止することができる。
また、本発明に係るエコラン制御装置(3)は、上記エコラン制御装置(2)において
、前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮断されるまでの時間よりも短いことを特
徴としている。
IGスイッチがオフされると、当該装置への電力供給はいずれ遮断されることになる。
電力供給が遮断されてしまうと、前記始動待機状態の復帰はもちろん、上記判断について
も実行することはできない。
上記エコラン制御装置(3)によれば、前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮
断されるまでの時間よりも短いので、前記オン判断手段による判断や、該オン判断手段に
よる判断結果に基づく前記始動待機状態の復帰を適切に実行することができる。
また、本発明に係るエコラン制御装置(4)は、上記エコラン制御装置(1)において
、前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮断されるまでの時間であることを特徴と
している。
IGスイッチがオフされると、当該装置への電力供給はいずれ遮断されることになる。
電力供給が遮断されてしまうと、前記始動待機状態を復帰させることはできない。
換言すれば、前記始動待機状態を復帰させることのできる環境が残っている場合、当該
装置への電力供給は遮断されていないことになる。
上記エコラン制御装置(4)によれば、前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮
断されるまでの時間である。すなわち、IGスイッチがオフされ、前記始動待機状態が解
除されたが、その後、当該装置への電力供給が遮断されるまでにIGスイッチがオンされ
れると、前記始動待機状態が復帰することになる。
従って、運転者はIGスイッチをオフしたとしても、前記始動待機状態を復帰させるこ
とのできる環境が残っている間(すなわち、当該装置への電力供給が遮断されるまで)に
、IGスイッチをオンすれば、前記始動待機状態を復帰させることができる。これにより
、IGキーをスタート位置まで投入しなくても、前記ある始動条件を成立させるためのブ
レーキペダルの開放という行為によって、前記内燃機関を始動させることができる。
さらに、上記エコラン制御装置(4)によれば、前記始動待機状態の解除から前記所定
の期間が経過するまでにIGスイッチがオンされたか否かを判断する処理が不要となるの
で、処理の負荷を軽減することができる。
また、本発明に係るエコラン制御装置(5)は、ある停止条件が成立すると、内燃機関
を停止させて始動待機状態にし、該始動待機状態であるときに、ある始動条件が成立する
と、前記内燃機関を始動させるエコラン制御装置において、前記始動待機状態のときにI
Gスイッチがオフされた場合、IGスイッチがオフされてから所定の期間が経過するまで
、前記始動待機状態を継続するように構成されていることを特徴としている。
上記エコラン制御装置(5)によれば、前記ある停止条件が成立すると、前記内燃機関
(例えば、エンジン)を停止させて前記始動待機状態にし、該始動待機状態であるときに
前記ある始動条件が成立すると、前記内燃機関を始動させる。
前記ある停止条件としては、例えば、車両が停止し、なおかつブレーキペダルが踏まれ
ていることが挙げられる。前記ある始動条件としては、例えば、ブレーキペダルから足が
離れていることが挙げられる。これにより、停車中の燃料消費を抑えることができる。
さらに、上記エコラン制御装置(5)によれば、前記始動待機状態のときにIGスイッ
チがオフされた場合、IGスイッチがオフされてから前記所定の期間が経過するまで、前
記始動待機状態が継続される。
従って、運転者はIGスイッチをオフしたとしても、すぐにIGスイッチをオンすれば
、前記始動待機状態の解除を免れることができる。これにより、IGキーをスタート位置
まで投入しなくても、前記ある始動条件を成立させるためのブレーキペダルの開放という
行為によって、前記内燃機関を始動させることができる。
また、本発明に係るエコラン制御装置(6)は、上記エコラン制御装置(5)において
、前記所定の期間内にIGスイッチがオンされた場合、他の装置から出力されてくる、前
記始動待機状態を禁止する指令を受け付けないようにするマスク処理を施すマスク手段を
備えていることを特徴としている。
ところで、IGスイッチがオフされると、当該装置だけでなく、ブレーキ制御装置など
各種様々な装置への電力供給が遮断されることになる。そのため、IGスイッチがオフさ
れた後、すぐにIGスイッチがオンされたとしても、そのオフオン間に電力供給が遮断さ
れてしまう装置も出てくる。
そのような装置は、IGスイッチがオンされることによって初期化される。初期化され
た装置の中には、ブレーキ制御装置のように、エコラン制御装置に対し、前記始動待機状
態を禁止する信号を出力するものがある。エコラン制御装置は、このような信号を受信す
ると、前記始動待機状態を保つのではなく、前記内燃機関を始動させてしまうおそれがあ
る。
上記エコラン制御装置(6)によれば、前記所定の期間内にIGスイッチがオンされた
場合(すなわち、前記始動待機状態の解除を免れた場合)、前記始動待機状態を禁止する
指令を受け付けないようにするマスク処理が施される。これにより、IGスイッチのオフ
オン間に電力供給が遮断され、初期化された装置から前記始動待機状態を禁止する指令が
出されても、前記始動待機状態を保持することができる。
また、本発明に係るエコラン制御装置(7)は、上記エコラン制御装置(6)において
、前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮断されるまでの時間であることを特徴と
している。
IGスイッチがオフされると、当該装置への電力供給はいずれ遮断されることになる。
電力供給が遮断されてしまうと、次のIGスイッチのオンで初期化され、前記始動待機状
態は解除されることになる。従って、当該装置への電力供給が遮断されてから、IGスイ
ッチをオンしても手遅れになる。
上記エコラン制御装置(7)によれば、前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮
断されるまでの時間であるので、IGスイッチのオフ後、IGスイッチをオンし直せる時
間を最大にすることができる。
また、本発明に係るエコラン制御装置(8)は、上記エコラン制御装置(7)において
、IGスイッチがオンされることによって立ち、当該装置への電力供給が遮断されるまで
はその状態を保持するフラグと、該フラグの状態に基づいて、前記所定の期間内にIGス
イッチがオンされたか否かを判断するオン判断手段とを備え、前記マスク手段が、前記オ
ン判断手段からの判断結果に基づいて、前記マスク処理を施すものであることを特徴とし
ている。
上記エコラン制御装置(8)によれば、前記フラグの状態に基づいて、前記所定の期間
(すなわち、IGスイッチがオフされてから、当該装置への電力供給が遮断されるまでの
時間)内にIGスイッチがオンされたか否かが判断される。
前記フラグは、前記IGスイッチがオンされることによって立ち(High状態となる)、
当該装置への電力供給が遮断されるまではその状態を保持するものである。そのため、前
記所定の期間内であれば、前記フラグは「High状態」を示し、一方、前記所定の期間内で
なければ、前記フラグは「Low 状態」を示す。従って、前記フラグの状態に基づいて、前
記判断を適切に行うことができる。
また、本発明に係るエコラン制御方法(1)は、ある停止条件が成立すると、内燃機関
を停止させて始動待機状態にし、該始動待機状態であるときに、ある始動条件が成立する
と、前記内燃機関を始動させるエコラン制御方法において、IGスイッチがオフされ、前
記始動待機状態が解除されてから所定の期間が経過するまでにIGスイッチがオンされた
場合、前記始動待機状態を復帰させることを特徴としている。
上記エコラン制御方法(1)によれば、IGスイッチがオフされ、前記始動待機状態が
解除されたとしても、それから前記所定の期間が経過するまでにIGスイッチがオンされ
る(例えば、IGスイッチのオフ後すぐに、IGスイッチがオンされる)と、前記始動待
機状態を復帰させる。
従って、運転者はIGスイッチをオフしたとしても、すぐにIGスイッチをオンすれば
、前記始動待機状態を復帰させることができる。これにより、IGキーをスタート位置ま
で投入しなくても、前記ある始動条件を成立させるためのブレーキペダルの開放という行
為によって、前記内燃機関を始動させることができる。
また、本発明に係るエコラン制御方法(2)は、ある停止条件が成立すると、内燃機関
を停止させて始動待機状態にし、該始動待機状態であるときに、ある始動条件が成立する
と、前記内燃機関を始動させるエコラン制御方法において、前記始動待機状態のときにI
Gスイッチがオフされた場合、IGスイッチがオフされてから所定の期間が経過するまで
、前記始動待機状態を継続させることを特徴としている。
上記エコラン制御方法(2)によれば、前記始動待機状態のときにIGスイッチがオフ
された場合、IGスイッチがオフされてから前記所定の期間が経過するまで、前記始動待
機状態を継続させる。
従って、運転者はIGスイッチをオフしたとしても、すぐにIGスイッチをオンすれば
、前記始動待機状態の解除を免れることができる。これにより、IGキーをスタート位置
まで投入しなくても、前記ある始動条件を成立させるためのブレーキペダルの開放という
行為によって、前記内燃機関を始動させることができる。
また、本発明に係るエコラン制御方法(3)は、上記エコラン制御方法(2)において
、前記所定の期間内にIGスイッチがオンされた場合、他の装置から出力されてくる、前
記始動待機状態を禁止する指令を受け付けないようにすることを特徴としている。
上記したように、IGスイッチがオフされると、当該装置だけでなく、ブレーキ制御装
置など各種様々な装置への電力供給が遮断されることになる。そのため、IGスイッチが
オフされた後、すぐにIGスイッチがオンされたとしても、そのオフオン間に電力供給が
遮断されてしまう装置も出てくる。
そのような装置は、IGスイッチがオンされることによって初期化される。初期化され
た装置の中には、ブレーキ制御装置のように、エコラン制御装置に対し、前記始動待機状
態を禁止する信号を出力するものがある。エコラン制御装置は、このような信号を受信す
ると、前記始動待機状態を保つのではなく、前記内燃機関を始動させてしまうおそれがあ
る。
上記エコラン制御方法(3)によれば、前記所定の期間内にIGスイッチがオンされた
場合(すなわち、前記始動待機状態の解除を免れた場合)、前記始動待機状態を禁止する
指令を受け付けないようにする。これにより、IGスイッチのオフオン間に電力供給が遮
断され、初期化された装置から前記始動待機状態を禁止する指令が出されても、前記始動
待機状態を保持することができる。
以下、本発明に係るエコラン制御装置、及びエコラン制御方法の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係るエコラン制御装置を含んで構成される
エコランシステムの要部を示した電気回路図である。図中1はエンジンを始動するスター
タモータを示しており、スタータモータ1の一端子はバッテリ3に接続され、他端子はス
タータリレー2を介してバッテリ3に接続されている。スタータモータ1は、スタータリ
レー2の励磁コイル2aが通電されて開閉器2bが閉じると、バッテリ3より給電されて
作動し、エンジンを始動する。
励磁コイル2aの一端は接地され、他端はIGスイッチ4のスタータ(ST)位置4a
に接続され、IGキーがスタータ位置4aに投入されると、励磁コイル2aが通電される
ようになっている。また、励磁コイル2aは、エコランECU(Electronic Control Uni
t )5によって通電のオン/オフが制御されるようになっており、エコランECU5でス
タータモータ1を作動させてエンジンを始動することができるようになっている。
また、エコランECU5には、ブレーキペダルが踏まれているか否かを検出するセンサ
や、オルタネータL端子、エンジン回転数を検出するセンサなどが接続されている。エコ
ランECU5は、ブレーキペダルが踏まれているか否か、エンジンが始動しているか否か
、エンジン回転数が上昇したか否かなどを判断することができるようになっている。また
、エコランECU5には、スタータモータ1の作動回数(カウンタC1)を書き込むため
のEEPROM5aが設けられている。
エコランECU5及びエンジンECU6は、メインリレー7を介してバッテリ3に接続
されており、エコランECU5及びエンジンECU6は、メインリレー7の励磁コイル7
aが通電されて開閉器7bが閉じると、バッテリ3より給電されるようになっている。す
なわち、エコランECU5とエンジンECU6とは共通のメインリレー7を使用している
励磁コイル7aの一端は接地され、他端はIGスイッチ4のIG位置4bに接続されて
おり、IGキーが操作され、IGスイッチ4がオンされると、励磁コイル7aが通電され
るようになっている。また、励磁コイル7aは、エンジンECU6によって通電のオン/
オフが制御されるようになっている。
そのため、IGスイッチ4がオフされたとしても、すぐにメインリレー7が切れてエコ
ランECU5及びエンジンECU6への給電が遮断されるのではなく、エンジンECU6
によって励磁コイル7aの通電がオフされ、開閉器7bが開くことによって給電が遮断さ
れるようになっている。
また、エコランECU5は、スタータモータ1の作動回数(カウンタC1)を管理する
ために、作動回数をカウントし、IGスイッチ4がオンからオフに切り換わると、カウン
タC1のEEPROM5aへの書き込み処理を行うようになっている。そして、この書き
込みが終了すると、エコランECU5は、エンジンECU6に対してメインリレー7のオ
フを要求するようになっている。
エンジンECU6は、エコランECU5からのメインリレー7のオフ要求を受信してか
ら、励磁コイル7aの通電をオフし、メインリレー7を切るようになっている。
ブレーキECU8及びエアコンECU9は、図示しないが、IGスイッチ4を介してバ
ッテリ3に接続されており、IGスイッチ4がオンされると給電が開始され、IGスイッ
チ4がオフされると給電が遮断されるようになっている。
ブレーキECU8及びエアコンECU9は給電が開始され、起動すると、初期化を行い
、通信初期値をエコランECU5へ送信するようになっている。通信初期値には、エコラ
ンECU5によるエンジン停止状態(すなわち、エンジン始動待機状態であり、後で説明
する「モード3」)を禁止する信号が含まれている。後で詳しく説明するが、エコランE
CU5がこの通信初期値を受信すると、エンジン停止禁止条件が満たされるようになって
いる。
実施の形態(1)に係るエコラン制御装置(エコランECU5)におけるマイコン(図
示せず)の行う処理動作[1−1]を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。
なお、この処理動作[1−1]はエコランECU5への給電が開始され、起動すると行わ
れるようになっている。まず、後で説明する解除フラグf1などのフラグをクリアにした
り、EEPROM5aからカウンタC1の値を読み出したり、エコランモードを「モード
0」にするなどの初期化処理を行う(ステップS1〜S3)。
次に、モードの判別を行い(ステップS4)、「モード0」と判別すれば、オルタネー
タL端子から得られる信号に基づいて、エンジンが始動しているか否かを判断する(ステ
ップS5)。エンジンが始動していると判断すれば、次に、エンジン回転数(NE)が上
昇したか否かを判断し(ステップS6)、エンジン回転数が上昇したと判断すれば、エコ
ランモードを「モード1」にし(ステップS7)、その後、ステップS4へ戻る。
ステップS4において、「モード1」と判別すれば、エンジン停止条件が満たされてい
るか否かを判断し(ステップS8)、エンジン停止条件が満たされていると判断すれば、
エコランモードを「モード2」にし(ステップS9)、その後、ステップS4へ戻る。エ
ンジン停止条件としては、例えば、車両が停止している(車速が0km/hである)こと(イ
)、ブレーキペダルが踏まれていること(ロ)、故障診断によって故障と診断されていな
い(ダイアグなし)などのエコラン前提条件が満たされていること(ハ)などが挙げられ
、これら(イ)〜(ハ)全てが成立しているとき、エンジン停止条件は満たされていると
判断される。
ステップS4において、「モード2」と判別すれば、エンジンECU6に対してエンジ
ン停止信号を出力してエンジンを自動停止させ(ステップS10)、エコランモードを「
モード3(エンジン始動待機状態)」にし(ステップS11)、その後、ステップS4へ
戻る。
ステップS4において、「モード3」と判別すれば、エンジン始動条件が満たされてい
るか否かを判断し(ステップS12)、エンジン始動条件が満たされていると判断すれば
、エコランモードを「モード4」にし(ステップS14)、その後、ステップS4へ戻る
。エンジン始動条件としては、例えば、ブレーキペダルが踏まれていないことなどが挙げ
られる。
一方、ステップS12において、エンジン始動条件は満たされていないと判断すれば、
次に、エンジン停止禁止条件が満たされているか否かを判断し(ステップS13)、エン
ジン停止禁止条件が満たされていると判断すれば、エコランモードを「モード4」にし(
ステップS14)、その後、ステップS4へ戻る。エンジン停止禁止条件としては、例え
ば、ブレーキECU8やエアコンECU9などから送信されてくる、エンジン停止状態を
禁止する信号の受信が挙げられる。
ステップS4において、「モード4」と判別すれば、励磁コイル2aを通電することに
よって、スタータモータ1を作動させてエンジンを自動始動し(ステップS15)、スタ
ータモータ1の作動回数を示すカウンタC1に1を加算し(ステップS16)、エコラン
モードを「モード1」にし(ステップS17)、その後、ステップS4へ戻る。
次に、実施の形態(1)に係るエコラン制御装置(エコランECU5)におけるマイコ
ンの行う処理動作[1−2]を図3に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、
この処理動作[1−2]はIGスイッチ4がオンからオフに切り換わった場合に行われる
動作であり、エコランモードを「モード0」にするための動作である。
まず、エコランモードが「モード3(エンジン始動待機状態)」であるか否かを判断し
(ステップS21)、「モード3」であると判断すれば、「モード3」解除からの時間計
測に使用するためのタイマtを0にし、そしてタイマtを起動させ(ステップS22)、
IGスイッチ4のオフによって「モード3」を解除したことを示す解除フラグf1を「1
」にし(ステップS23)、エコランモードを「モード0」にして「モード3」を解除す
る(ステップS24)。
一方、ステップS21において、「モード3」でないと判断すれば、ステップS22、
S23を飛ばして、ステップS24へ進み、エコランモードを「モード0」にする。
その後、カウンタC1のEEPROM5aへの書き込みを開始し(ステップS25)、
書き込みが完了したか否かを判断する(ステップS26)。書き込みが完了したと判断す
れば、エンジンECU6に対してメインリレー7のオフを要求する(ステップS27)。
これにより、カウンタC1のEEPROM5aへの書き込みが完了するまでに、エコラン
ECU5への給電が遮断されるのを防止することができる。
次に、実施の形態(1)に係るエコラン制御装置(エコランECU5)におけるマイコ
ンの行う処理動作[1−3]を図4に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、
この処理動作[1−3]はIGスイッチ4がオフからオンに切り換わった場合に行われる
動作であり、処理動作[1−1]、[1−2]に割り込んで行われる動作である。
まず、解除フラグf1が「1」であるか否かを判断し(ステップS31)、解除フラグ
f1が「1」である(すなわち、IGスイッチ4のオフによって「モード0」となり、「
モード3」が解除された状態にある)と判断すれば、タイマtが時間T1以下であるか否
かを判断する(ステップS32)。なお、時間T1は、IGスイッチ4がオフされてから
メインリレー7が切れるまでの時間(すなわち、エコランECU5への給電が遮断される
までの時間)よりも短く設定されている。
タイマtが時間T1以下であると判断すれば、「モード3」が解除されてから時間T1
が経過するまでにIGスイッチ4が再びオンされたことになるため、エコランモードを「
モード3」に復帰させ(ステップS33)、タイマtによる計測を終了させ(ステップS
34)、その後、解除フラグf1を「0」に戻す(ステップS35)。
一方、ステップS32において、タイマtが時間T1を超過していると判断すれば、「
モード3」を復帰させる必要はないため、ステップS33を飛ばして、ステップS34へ
進む。また、ステップS31において、解除フラグf1が「1」でないと判断すれば、ス
テップS32以降の処理は必要ないため、そのまま処理動作[1−3]を終了する。
図5は、IGスイッチ4のオン/オフ変化とエコランモードのモード3/モード0の変
化とを示したタイミングチャートであり、(a)に「モード3」に復帰しなかった場合を
示し、(b)に「モード3」に復帰した場合を示している。図5から、IGスイッチ4が
オフされてから時間T1が経過するまでに、IGスイッチ4がオンされた場合に、「モー
ド3」が復帰していることが分かる。
上記実施の形態(1)に係るエコラン制御装置によれば、IGスイッチ4のオフによっ
て「モード3(すなわち、エンジン始動待機状態)」が解除されたとしても、それから時
間T1が経過するまでにIGスイッチ4がオンされる(すなわち、IGスイッチ4のオフ
後すぐに、IGスイッチ4がオンされる)と、「モード3」が復帰する。
従って、運転者はIGスイッチ4をオフしたとしても、すぐにIGスイッチ4をオンす
れば、「モード3」を復帰させることができる。これにより、IGキーをスタート位置4
aまで投入しなくても、エンジン始動条件を成立させるためのブレーキペダルの開放とい
う行為によって、エンジンを始動させることができる。
次に、実施の形態(2)に係るエコラン制御装置を含んで構成されるエコランシステム
について説明する。但し、このエコランシステムの電気回路図はエコランECU5を除い
て、図1に示したエコランシステムの電気回路図と同様の構成であるので、エコランEC
Uには異なる符号を付し、その他の説明をここでは省略する。
スタータリレー2の励磁コイル2aは、エコランECU5Aによって通電のオン/オフ
が制御されるようになっており、エコランECU5Aでスタータモータ1を作動させてエ
ンジンを始動することができるようになっている。
また、エコランECU5Aは、ブレーキペダルが踏まれているか否か、エンジンが始動
しているか否か、エンジン回転数が上昇したか否かなどを判断することができるようにな
っている。また、エコランECU5Aには、スタータモータ1の作動回数(カウンタC1
)を書き込むためのEEPROM5aが設けられている。
実施の形態(2)に係るエコラン制御装置(エコランECU5A)におけるマイコン(
図示せず)の行う処理動作[2−1]は、エコランECU5で行われる処理動作[1−1
](図2)と同様であるので、ここではその説明を省略する。
次に、実施の形態(2)に係るエコラン制御装置(エコランECU5A)におけるマイ
コンの行う処理動作[2−2]を図6に示したフローチャートに基づいて説明する。なお
、この処理動作[2−2]はIGスイッチ4がオンからオフに切り換わった場合に行われ
る動作であり、エコランモードを「モード0」にするための動作である。
まず、エコランモードが「モード3(エンジン始動待機状態)」であるか否かを判断し
(ステップS41)、「モード3」であると判断すれば、IGスイッチ4のオフによって
「モード3」を解除したことを示す解除フラグf1を「1」にし(ステップS42)、エ
コランモードを「モード0」にして「モード3」を解除する(ステップS43)。
一方、ステップS41において、「モード3」でないと判断すれば、ステップS42を
飛ばして、ステップS43へ進み、エコランモードを「モード0」にする。
その後、カウンタC1のEEPROM5aへの書き込みを開始し(ステップS44)、
書き込みが完了したか否かを判断する(ステップS45)。書き込みが完了したと判断す
れば、エンジンECU6に対してメインリレー7のオフを要求する(ステップS46)。
これにより、カウンタC1のEEPROM5aへの書き込みが完了するまでに、エコラン
ECU5Aへの給電が遮断されるのを防止することができる。
次に、実施の形態(2)に係るエコラン制御装置(エコランECU5A)におけるマイ
コンの行う処理動作[2−3]を図7に示したフローチャートに基づいて説明する。なお
、この処理動作[2−3]はIGスイッチ4がオフからオンに切り換わった場合に行われ
る動作であり、処理動作[2−1]、[2−2]に割り込んで行われる動作である。
まず、解除フラグf1が「1」であるか否かを判断し(ステップS51)、解除フラグ
f1が「1」である(すなわち、IGスイッチ4のオフによって「モード0」となり、「
モード3」が解除された状態にある)と判断すれば、メインリレー7が切れるまで(すな
わち、エコランECU5Aへの給電が遮断されるまで)にIGスイッチ4がオンされたこ
とになるため、エコランモードを「モード3」に復帰させ(ステップS52)、その後、
解除フラグf1を「0」に戻す(ステップS53)。
一方、ステップS51において、解除フラグf1が「1」でないと判断すれば、ステッ
プS52以降の処理は必要ないため、そのまま処理動作[2−3]を終了する。
図8は、メインリレー7のオン/オフ変化と、IGスイッチ4のオン/オフ変化と、エ
コランモードのモード3/モード0の変化とを示したタイミングチャートであり、(a)
に「モード3」に復帰しなかった場合を示し、(b)に「モード3」に復帰した場合を示
している。図8から、IGスイッチ4がオフされてからメインリレー7が切れるまでに、
IGスイッチ4がオンされた場合に、「モード3」が復帰していることが分かる。
上記実施の形態(2)に係るエコラン制御装置によれば、IGスイッチ4のオフによっ
て「モード3(すなわち、エンジン始動待機状態)」が解除されたとしても、それからメ
インリレー7が切れるまでにIGスイッチ4がオンされる(すなわち、IGスイッチ4の
オフ後すぐに、IGスイッチ4がオンされる)と、「モード3」が復帰する。
従って、運転者はIGスイッチ4をオフしたとしても、すぐにIGスイッチ4をオンす
れば、「モード3」を復帰させることができる。これにより、IGキーをスタート位置4
aまで投入しなくても、エンジン始動条件を成立させるためのブレーキペダルの開放とい
う行為によって、エンジンを始動させることができる。また、エコランECU5とは異な
り、ステップS22(図3)及びステップS32(図4)の処理を省くことができるため
、処理の負荷を軽減することができる。
次に、実施の形態(3)に係るエコラン制御装置を含んで構成されるエコランシステム
について説明する。但し、このエコランシステムの電気回路図はエコランECU5を除い
て、図1に示したエコランシステムの電気回路図と同様の構成であるので、エコランEC
Uには異なる符号を付し、その他の説明を省略する。
スタータリレー2の励磁コイル2aは、エコランECU5Bによって通電のオン/オフ
が制御されるようになっており、エコランECU5Bでスタータモータ1を作動させてエ
ンジンを始動することができるようになっている。
また、エコランECU5Bは、ブレーキペダルが踏まれているか否か、エンジンが始動
しているか否か、エンジン回転数が上昇したか否かなどを判断することができるようにな
っている。また、エコランECU5Bには、スタータモータ1の作動回数(カウンタC1
)を書き込むためのEEPROM5aが設けられている。
実施の形態(3)に係るエコラン制御装置(エコランECU5B)におけるマイコン(
図示せず)の行う処理動作[3−1]を図9に示したフローチャートに基づいて説明する
。なお、この処理動作[3−1]はエコランECU5への給電が開始され、起動すると行
われるようになっている。また、ステップS61〜S64を除いて、エコランECU5の
処理動作[1−1](図2)と同様であるため、ここではステップS61〜S64を含む
「モード3」での処理動作についてのみ説明する。
ステップS4において、「モード3」と判別すれば、エンジン始動条件が満たされてい
るか否かを判断し(ステップS12)、エンジン始動条件が満たされていると判断すれば
、エコランモードを「モード4」にし(ステップS14)、その後、ステップS4へ戻る
一方、ステップS12において、エンジン始動条件は満たされていないと判断すれば、
次に、ステップS13の処理をマスクするためのマスクフラグf2が「1」であるか否か
を判断する(ステップS61)。マスクフラグf2が「1」でないと判断すれば、マスク
する必要がないため、ステップS13へ進む。
マスクフラグf2が「1」であると判断すれば、次に、カウンタC2に1を加算し(ス
テップS62)、加算したカウンタC2が所定値C2’以上であるか否かを判断し(ステ
ップS63)、カウンタC2が所定値C2’以上であると判断すれば、マスクフラグf2
を「0」にクリアし(ステップS64)、その後、ステップS4へ戻る。
一方、カウンタC2が所定値C2’以上でないと判断すれば、マスクフラグf2をクリ
アせず、そのままステップS4へ戻る。これにより、カウンタC2が所定値C2’になる
まで、ステップS13の処理に対してマスクをかけることができる。
次に、実施の形態(3)に係るエコラン制御装置(エコランECU5B)におけるマイ
コンの行う処理動作[3−2]を図10に示したフローチャートに基づいて説明する。な
お、この処理動作[3−2]はIGスイッチ4がオンからオフに切り換わった場合に行わ
れる動作である。
まず、エコランモードが「モード3(エンジン始動待機状態)」であるか否かを判断し
(ステップS71)、「モード3」であると判断すれば、そのままステップS73へ進む
。一方、エコランモードが「モード3」でないと判断すれば、エコランモードを「モード
0」にし(ステップS72)、ステップS73へ進む。これにより、IGスイッチ4がオ
フになったとしても、「モード3」を継続させることができる。
その後、カウンタC1のEEPROM5aへの書き込みを開始し(ステップS73)、
書き込みが完了したか否かを判断する(ステップS74)。書き込みが完了したと判断す
れば、エンジンECU6に対してメインリレー7のオフを要求する(ステップS75)。
これにより、カウンタC1のEEPROM5aへの書き込みが完了するまでに、エコラン
ECU5Bへの給電が遮断されるのを防止することができる。
次に、実施の形態(3)に係るエコラン制御装置(エコランECU5B)におけるマイ
コンの行う処理動作[3−3]を図11に示したフローチャートに基づいて説明する。な
お、この処理動作[3−3]はIGスイッチ4がオフからオンに切り換わった場合に行わ
れる動作であり、処理動作[3−1]、[3−2]に割り込んで行われる動作である。
まず、IGスイッチ4がオンされたことを示すためのIGオン検出フラグf3が「1」
であるか否かを判断する(ステップS81)。なお、このIGオン検出フラグf3はステ
ップS83で「1」にされるようになっている。また、IGオン検出フラグf3はIGス
イッチ4がオフされた時に「0」にクリアされるようにはなっていないため、IGオン検
出フラグf3はメインリレー7が切れたときに不定値となり、その後、図9のステップS
1での初期化処理で「0」にクリアされることになる。
ステップS81において、IGオン検出フラグf3が「1」であると判断すれば、IG
スイッチ4が一旦オフされたが、メインリレー7が切れるまで(すなわち、エコランEC
U5Bへの給電が遮断されるまで)にIGスイッチ4がオンされたことになるため、マス
クフラグf2を「1」にする(ステップS82)。
一方、IGオン検出フラグf3が「1」でないと判断すれば、メインリレー7が切れて
からIGスイッチ4がオンされたことになるため、IGオン検出フラグf3を「1」にす
る(ステップS83)。
図12は、メインリレー7及びIGスイッチ4のオン/オフ変化と、IGオン検出フラ
グf3及びマスクフラグf2の1/0の変化と、エコランモードのモード3/モード0の
変化と、ブレーキECU8及びエアコンECU9への給電/遮断の変化とを示したタイミ
ングチャートであり、(a)にメインリレー7が切れてからIGスイッチ4がオンされた
場合を示し、(b)にメインリレー7が切れるまでにIGスイッチ4がオンされた場合を
示す。
図12(b)から、IGスイッチ4が一旦オフされたが、IGオン検出フラグf3が「
1」であるとき(すなわち、メインリレー7が切れるまで)にIGスイッチ4がオンされ
た場合、マスクフラグf2が「1」になり、ステップS13(図9)がマスクされること
が分かる。
ところで、上記したように、ブレーキECU8及びエアコンECU9は給電が開始され
、起動すると、初期化を行い、通信初期値をエコランECU5Bへ送信するようになって
いる。通信初期値には、エコランECU5Bによるエンジン停止状態(すなわち、エンジ
ン始動待機状態)を禁止する信号が含まれている。エコランECU5Bがこの通信初期値
を受信すると、エンジン停止禁止条件が満たされることになる。
図12から分かるように、IGスイッチ4がオフされると、ブレーキECU8及びエア
コンECU9への給電は遅滞なく遮断されることになるが、エコランECU5への給電は
すぐには遮断されない。それは、図10に示したように、IGスイッチ4のオフ後、カウ
ンタC1のEEPROM5aへの書き込みが完了してからエンジンECU6に対してメイ
ンリレー7のオフを要求するからである。
そのため、IGスイッチ4が一旦オフされた後、メインリレー7が切れるまでにIGス
イッチ4がオンされた場合、ブレーキECU8及びエアコンECU9は初期化され、エン
ジン停止状態を禁止する信号がエコランECU5Bへ送信されることになる。従って、ス
テップS13が実行されると、エンジン停止禁止条件が満たされ、ステップS14でエコ
ランモードが「モード4」となり、「モード3」が継続されなくなる。
ところが、エコランECU5Bは、ステップS13に対してマスクをかけるため、「モ
ード3」をそのまま継続させることができる。
上記実施の形態(3)に係るエコラン制御装置によれば、「モード3(エンジン始動待
機状態)」のときにIGスイッチ4がオフされた場合、IGスイッチ4がオフされてから
所定の期間が経過するまで(ここではメインリレー7が切れるまで)、「モード3」が継
続される。
従って、運転者はIGスイッチ4をオフしたとしても、すぐにIGスイッチ4をオンす
れば、「モード3」の解除を免れることができる。これにより、IGキーをスタート位置
4aまで投入しなくても、エンジン始動条件を成立させるためのブレーキペダルの開放と
いう行為によって、エンジンを始動させることができる。
なお、上記実施の形態(3)に係るエコラン制御装置では、前記所定の期間をメインリ
レー7が切れるまでの時間としているが、前記所定の期間はこれに限定されず、上記実施
の形態(1)に係るエコラン制御装置と同様に、時間T2(メインリレー7が切れるまで
の時間よりも短い時間)を前記所定の期間にしても良い。
本発明の実施の形態(1)に係るエコラン制御装置を含んで構成されるエコランシステムの要部を示した電気回路図である。 実施の形態(1)に係るエコラン制御装置(エコランECU)におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(1)に係るエコラン制御装置(エコランECU)におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(1)に係るエコラン制御装置(エコランECU)におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。 IGスイッチの変化と、エコランモードの変化とを示したタイミングチャートであり、(a)に「モード3」に復帰しなかった場合を示し、(b)に「モード3」に復帰した場合を示している。 実施の形態(2)に係るエコラン制御装置(エコランECU)におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(2)に係るエコラン制御装置(エコランECU)におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。 メインリレーの変化と、IGスイッチの変化と、エコランモードの変化とを示したタイミングチャートであり、(a)に「モード3」に復帰しなかった場合を示し、(b)に「モード3」に復帰した場合を示している。 実施の形態(3)に係るエコラン制御装置(エコランECU)におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(3)に係るエコラン制御装置(エコランECU)におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(3)に係るエコラン制御装置(エコランECU)におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。 メインリレー及びIGスイッチの変化と、IGオン検出フラグ及びマスクフラグの変化と、エコランモードの変化と、ブレーキECU8及びエアコンECU9への給電/遮断の変化とを示したタイミングチャートであり、(a)にメインリレーが切れてからIGスイッチがオンされた場合を示し、(b)にメインリレーが切れるまでにIGスイッチがオンされた場合を示す。
符号の説明
1 スタータモータ
2 スタータリレー
3 バッテリ
4 IGスイッチ
5 エコランECU
5a EEPROM
6 エンジンECU
7 メインリレー
8 ブレーキECU
9 エアコンECU

Claims (11)

  1. ある停止条件が成立すると、内燃機関を停止させて始動待機状態にし、該始動待機状態
    であるときに、ある始動条件が成立すると、前記内燃機関を始動させるエコラン制御装置
    において、
    IGスイッチがオフされ、前記始動待機状態が解除されてから所定の期間が経過するま
    でにIGスイッチがオンされた場合、前記始動待機状態を復帰させる始動待機状態復帰手
    段を備えていることを特徴とするエコラン制御装置。
  2. 前記始動待機状態の解除から前記所定の期間が経過するまでにIGスイッチがオンされ
    たか否かを判断するオン判断手段を備え、
    該オン判断手段により、前記始動待機状態の解除から前記所定の期間が経過するまでに
    IGスイッチがオンされたと判断された場合、
    前記始動待機状態復帰手段が、前記始動待機状態を復帰させるものであることを特徴と
    する請求項1記載のエコラン制御装置。
  3. 前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮断されるまでの時間よりも短いことを特
    徴とする請求項2記載のエコラン制御装置。
  4. 前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮断されるまでの時間であることを特徴と
    する請求項1記載のエコラン制御装置。
  5. ある停止条件が成立すると、内燃機関を停止させて始動待機状態にし、該始動待機状態
    であるときに、ある始動条件が成立すると、前記内燃機関を始動させるエコラン制御装置
    において、
    前記始動待機状態のときにIGスイッチがオフされた場合、IGスイッチがオフされて
    から所定の期間が経過するまで、前記始動待機状態を継続するように構成されていること
    を特徴とするエコラン制御装置。
  6. 前記所定の期間内にIGスイッチがオンされた場合、
    他の装置から出力されてくる、前記始動待機状態を禁止する指令を受け付けないように
    するマスク処理を施すマスク手段を備えていることを特徴とする請求項5記載のエコラン
    制御装置。
  7. 前記所定の期間が、当該装置への電力供給が遮断されるまでの時間であることを特徴と
    する請求項6記載のエコラン制御装置。
  8. IGスイッチがオンされることによって立ち、当該装置への電力供給が遮断されるまで
    はその状態を保持するフラグと、
    該フラグの状態に基づいて、前記所定の期間内にIGスイッチがオンされたか否かを判
    断するオン判断手段とを備え、
    前記マスク手段が、前記オン判断手段からの判断結果に基づいて、前記マスク処理を施
    すものであることを特徴とする請求項7記載のエコラン制御装置。
  9. ある停止条件が成立すると、内燃機関を停止させて始動待機状態にし、該始動待機状態
    であるときに、ある始動条件が成立すると、前記内燃機関を始動させるエコラン制御方法
    において、
    IGスイッチがオフされ、前記始動待機状態が解除されてから所定の期間が経過するま
    でにIGスイッチがオンされた場合、前記始動待機状態を復帰させることを特徴とするエ
    コラン制御方法。
  10. ある停止条件が成立すると、内燃機関を停止させて始動待機状態にし、該始動待機状態
    であるときに、ある始動条件が成立すると、前記内燃機関を始動させるエコラン制御方法
    において、
    前記始動待機状態のときにIGスイッチがオフされた場合、IGスイッチがオフされて
    から所定の期間が経過するまで、前記始動待機状態を継続させることを特徴とするエコラ
    ン制御方法。
  11. 前記所定の期間内にIGスイッチがオンされた場合、
    他の装置から出力されてくる、前記始動待機状態を禁止する指令を受け付けないように
    することを特徴とする請求項10記載のエコラン制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275712A (ja) * 2009-08-26 2009-11-26 Fujitsu Ten Ltd エコラン制御装置及び制御方法
US7860637B2 (en) 2007-04-20 2010-12-28 Fujitsu Ten Limited Eco-run control device and method for resetting the same
JP2012145066A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Denso Corp 車両の制御装置

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JP2009275712A (ja) * 2009-08-26 2009-11-26 Fujitsu Ten Ltd エコラン制御装置及び制御方法
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