JP5686112B2 - エンジン停止始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のエンジンを自動的に停止させ再始動させるエンジン停止始動制御装置に関する。
車両(自動車)においては、自動停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させ、その後、自動始動条件が成立するとエンジンを自動的に始動(いわば再始動)させるエンジン停止始動制御装置が実用化されている。
そして、この種の装置として、例えば特許文献1には、エンジンを始動させるためのスタータの駆動回数を積算し、その積算値(以下、スタータ駆動回数ともいう)が所定の回数判定値以上になったら、エンジン停止制御(エンジンを自動的に停止させる制御であり、いわゆるアイドルストップ制御)を止めるように構成されたものが記載されている。スタータが使用限界(寿命)に達しているのにエンジンを自動的に停止させてしまうと、その後、エンジンを再始動させることができないからである。
特開2001−263210号公報
ところで、エンジン停止制御としては、車両が停止した後にエンジンを停止させる制御(以下、停車時アイドルストップ制御という)だけでなく、車両が停止する前にエンジンを停止させる制御(以下、減速時アイドルストップ制御という)もある。その減速時アイドルストップ制御は、一層の燃費低減を狙った制御であり、例えば、車両の運転者がブレーキを踏んで車速が0より大きい所定値以下になり、その状態で他の自動停止条件が成立していれば、燃料カット(燃料噴射の停止)などのエンジン停止用処理を行ってエンジンを停止させる、といった制御である。
また、減速時アイドルストップ制御によってエンジンが停止される場合には、車両が未だ走行状態であることから、エンジン回転数がアイドル回転数よりも高いときにエンジン停止用処理が実施されることとなる。このため、停車時アイドルストップ制御によってエンジンが停止される場合と比較すると、エンジンが未だ惰性で回転している最中に、運転者が車両の再加速を要求する操作(例えばアクセルペダルの踏み込み操作やステアリング操作)を行う可能性が高くなる。このことは、エンジンが惰性で回転している最中に自動始動条件が成立して、その惰性回転中のエンジンをスタータで再始動させる可能性が高くなることを意味する。そして、惰性回転中のエンジンをスタータで再始動させるためには、回転しているエンジンのリングギヤにスタータのピニオンギヤを噛み合わせることとなるため、スタータへのダメージが大きくなる。
つまり、停車時アイドルストップ制御と減速時アイドルストップ制御とのうち、スタータにダメージを与えやすいのは、減速時アイドルストップ制御の方であると言える。
ここで、停車時アイドルストップ制御と減速時アイドルストップ制御との両方を行うエンジン停止始動制御装置に、上記特許文献1の技術を適用した場合を考えてみる。
その場合、エンジン停止始動制御装置は、スタータ駆動回数が所定の回数判定値以上になったら、停車時アイドルストップ制御によるエンジン停止と、減速時アイドルストップ制御によるエンジン停止との、両方を禁止するように構成されると考えられる。
そして、上記回数判定値は、スタータの使用限界が到来したか否かを判定するための判定値であるため、停車時アイドルストップ制御と減速時アイドルストップ制御とのうち、スタータにダメージを与えやすい減速時アイドルストップ制御の方を基準にして決定されることとなる。
例えば、回数判定値を決定するための考慮項目としては、エンジンを自動停止させた場合に惰性回転中のエンジンをスタータで再始動させることとなる頻度や、その再始動時のエンジン回転数などが考えられる。そして、それら考慮項目の値は、大きいほどスタータへのダメージを増やすものであると共に、停車時アイドルストップ制御によってエンジンが自動停止された場合よりも、減速時アイドルストップ制御によってエンジンが自動停止された場合の方が大きくなる。また、減速時アイドルストップ制御は、停車時アイドルストップ制御よりも先にエンジンを自動停止させる制御であることから、停車時アイドルストップ制御によってエンジンが自動停止される可能性よりも、減速時アイドルストップ制御によってエンジンが自動停止される可能性の方が高いと考えられる。このため、最も厳しい条件を想定したとすると、回数判定値は、例えば「エンジンの自動停止の全てが減速時アイドルストップ制御によって行われると共に、その減速時アイドルストップ制御による自動停止が行われる度に、アイドル回転数以上の所定回転数で惰性回転中のエンジンがスタータによって再始動される」といった想定に基づき決定されることが考えられる。
よって、停車時アイドルストップ制御と減速時アイドルストップ制御との両方を行うエンジン停止始動制御装置では、減速時アイドルストップ制御を行わないエンジン停止始動制御装置と比較すると、上記回数判定値を小さい値に設定しなければならず、エンジン自動停止(エンジンを自動的に停止させること)の実施可能期間が短くなってしまう。
そこで、本発明は、エンジン自動停止の実施可能期間を延ばすことのできるエンジン停止始動制御装置の提供を目的としている。
本発明のエンジン停止始動制御装置では、車両のエンジンが運転中で、車速が0より大きい所定値以下のときに、第1の自動停止条件が成立すると、減速時アイドルストップ制御手段がエンジンを停止させる。また、エンジンが運転中で、車速が0のときに、第2の自動停止条件が成立すると、停車時アイドルストップ制御手段がエンジンを停止させる。そして、減速時アイドルストップ制御手段と停車時アイドルストップ制御手段との何れかによりエンジンが停止された後、自動始動条件が成立すると、再始動制御手段が、エンジンを始動させるためのスタータを駆動して、エンジンを再始動させる。
更に、このエンジン停止始動制御装置は、スタータの駆動回数を積算した積算値を求める積算手段と、禁止手段とを備えている。そして、禁止手段は、前記積算値が第1の閾値以上になると、減速時アイドルストップ制御手段と停車時アイドルストップ制御手段とのうち、減速時アイドルストップ制御手段によるエンジンの停止を禁止し、前記積算値が第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上になると、停車時アイドルストップ制御手段によるエンジンの停止も禁止する。
つまり、このエンジン停止始動制御装置では、車両が停止する前にエンジンを停止させる減速時アイドルストップ制御が、減速時アイドルストップ制御手段によって実施され、車両が停止した後にエンジンを停止させる停車時アイドルストップ制御が、停車時アイドルストップ制御手段によって実施される。
そして、スタータの駆動回数の積算値であるスタータ駆動回数が第1の閾値未満になっている期間においては、減速時アイドルストップ制御によるエンジン停止と停止時アイドルストップ制御によるエンジン停止との、両方が許可される。
また、スタータ駆動回数が第1の閾値以上で第2の閾値未満になっている期間(以下、後半期間という)においては、減速時アイドルストップ制御によるエンジン停止と停車時アイドルストップ制御によるエンジン停止とのうち、スタータにダメージを与えやすい方の減速時アイドルストップ制御によるエンジン停止だけが禁止される。
そして、スタータ駆動回数が第2の閾値に達すると、以後は、減速時アイドルストップ制御によるエンジン停止だけでなく、停車時アイドルストップ制御によるエンジン停止も禁止される。このため、スタータ駆動回数が第2の閾値に達すると、エンジン自動停止が実施不能となる。
このようなエンジン停止始動制御装置によれば、「スタータ駆動回数が所定の回数判定値以上になったら、停車時アイドルストップ制御によるエンジン停止と、減速時アイドルストップ制御によるエンジン停止との、両方を禁止する」という比較構成と比べると、下記の点で有利である。
即ち、スタータ駆動回数が第2の閾値に達するまでの、エンジン自動停止が実施可能な期間のうち、上記後半期間については、エンジンの再始動時におけるスタータへのダメージを、減速時アイドルストップ制御によるエンジン停止が実施される場合よりも小さく見積もることができる。このため、本発明における上記第2の閾値は、比較構成における上記回数判定値と比較すると、大きい値に設定することができる。よって、エンジン自動停止の実施可能期間を延ばすことができる。換言すれば、比較構成よりもスタータの寿命を延ばすことができる。
第1実施形態のECUを、それの周辺機器と共に表す構成図である。 第1実施形態の自動停止制御処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の再始動制御処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の駆動回数積算処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の禁止判定処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の禁止判定処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の回転数条件判定処理を表すフローチャートである。 第3実施形態の条件変更処理を表すフローチャートである。 第4実施形態のエンジン惰性回転中クランキング処理を表すフローチャートである。
以下に、本発明が適用された実施形態のエンジン停止始動制御装置としての電子制御装置(以下、ECUという)について説明する。
[第1実施形態]
図1に示す第1実施形態のECU11は、車両のエンジン13を自動的に停止させ再始動させる停止始動制御を行うが、エンジン13を始動させるためのスタータ15の制御も行う。また、ここでは、車両の変速機は自動変速機であるものとして説明する。
図1に示すように、ECU11には、車両の運転者が自らの意志でエンジン13を始動させたいときに操作する始動スイッチ17からのユーザ始動信号、車速(車両の走行速度)を検出する車速センサ18からの車速信号、運転者によってブレーキペダルが踏まれたことを検出するブレーキセンサ19からのブレーキ信号、運転者によってアクセルペダルが踏まれたことを検出するアクセルセンサ20からのアクセル信号、及びクランクセンサ21からの回転信号などが入力されている。
一方、スタータ15は、エンジン13をクランキングさせる動力源となるモータ(スタータモータ)23と、モータ23へ通電するための電磁スイッチ25と、モータ23により回転駆動されるピニオンギヤ27と、ピニオン制御用ソレノイド29とを備えている。
電磁スイッチ25は、電源としてのバッテリ31からモータ23への通電経路に設けられた大型のリレーであり、その通電経路を連通するオン状態と、その通電経路を遮断するオフ状態とに、択一的に駆動される。
具体的には、電磁スイッチ25は、一端がグランドラインに接続されたコイル25aと、一対の接点25b,25cとを備えている。そして、コイル25aの他端(上流側)にバッテリ電圧(バッテリ31のプラス端子の電圧)VBが印加されて該コイル25aに通電されると、接点25b,25cが短絡してモータ23への通電経路を連通し(この状態がオン状態)、コイル25aに通電されないと、接点25b,25cが開放して通電経路を遮断する(この状態がオフ状態)。
ピニオン制御用ソレノイド29は、ピニオンギヤ27を、エンジン13のリングギヤ33と噛み合う噛合位置と、リングギヤ33に噛み合わない初期位置とに、切り替えるためのアクチュエータである。
具体的には、ピニオン制御用ソレノイド29は、一端がグランドラインに接続されたコイル29aと、バネ等の付勢部材(図示省略)とを有しており、コイル29aに通電されなければ、ピニオンギヤ27を、上記付勢部材の力によって初期位置(図1に示す位置)に配置させる。また、コイル29aの他端(上流側)にバッテリ電圧VBが印加されて該コイル29aに通電されると、その通電による電磁力により、ピニオンギヤ27を、図1における点線の矢印で示す如く当該スタータ15の外方向の噛合位置に移動させてリングギヤ33に噛み合わせる。
そして、ピニオンギヤ27がリングギヤ33に噛み合った状態で、モータ23が通電されて動作すれば、そのモータ23の回転力がピニオンギヤ27を介してリングギヤ33に伝わり、エンジン13がクランキングされる。
このように、スタータ15は、ピニオンギヤ27を噛合位置に移動させることと、モータ23を動作させることとを、別々に制御可能な独立制御型スタータである。そして、本実施形態では、ピニオンギヤ27を噛合位置に移動させると共に、モータ23を動作させることが、スタータ15を駆動することに該当する。
また、車両において、ECU11の外部には、オンすることでコイル25aの上流側にバッテリ電圧VBを印加して、電磁スイッチ25をオンさせるモータ制御用のリレー35と、オンすることでコイル29aの上流側にバッテリ電圧VBを印加して、ピニオンギヤ27を噛合位置に移動させるピニオン制御用のリレー37とが設けられている。
具体的に説明すると、リレー35は、一端にバッテリ電圧VBが供給され、他端がECU11により接地される(即ちグランドラインに接続される)コイル35aと、バッテリ31からコイル25aの上流側へ至る通電経路に設けられた一対の接点とを備えている。そして、コイル35aの他端(下流側)がECU11により接地されて該コイル35aに通電されると、当該リレー35の接点が短絡してバッテリ31から電磁スイッチ25のコイル25aへの通電経路を連通し(この状態がオン状態)、コイル35aに通電されないと、当該リレー35の接点が開放してバッテリ31からコイル25aへの通電経路を遮断する(この状態がオフ状態)。また、説明は省略するが、リレー37も、リレー35と同様のものであり、そのリレー37のコイル37aの下流側がECU11により接地されることで、一対の接点が短絡するオン状態となり、ピニオン制御用ソレノイド29のコイル29aに電流を流す。
次に、ECU11は、各種処理を実行するマイコン41と、前述したユーザ始動信号や車速信号などの各種信号をマイコン41に入力させる入力回路43と、マイコン41からの駆動信号に従いオンすることでリレー35のコイル35aの下流側をグランドラインに接続して(即ち接地して)、該リレー35をオンさせるトランジスタ45と、マイコン41からの駆動信号に従いオンすることでリレー37のコイル37aの下流側をグランドラインに接続して、該リレー37をオンさせるトランジスタ47とを備えている。
よって、トランジスタ45がオンすれば、リレー35がオンして、電磁スイッチ25のコイル25aに電流が流れ、該電磁スイッチ25がオンして、モータ23に電流が流れる。また、トランジスタ47がオンすれば、リレー37がオンして、ピニオン制御用ソレノイド29のコイル29aに電流が流れ、ピニオンギヤ27がリングギヤ33に噛み合う状態となる。
更に、ECU11は、データが書き換え可能な不揮発性メモリ(本実施形態では、EEPROM)49も備えている。そして、EEPROM49には、スタータ15の駆動回数の積算値であるスタータ駆動回数がマイコン41によって書き込まれる。また、そのEEPROM49内のスタータ駆動回数は、車両に新たなスタータ15が組み付けられた場合(具体的には、車両の製造時あるいはスタータ15の交換時)に、0に初期化される。
尚、ECU11は、車両がイグニッションオンの状態になっている場合であって、車両におけるイグニッション系電源ラインにバッテリ電圧VBが供給されている場合に、そのイグニッション系電源ラインから、動作用電圧としてのバッテリ電圧VBが供給される。そして、ECU11では、その動作用電圧としてのバッテリ電圧VBが電源回路(図示省略)により降圧されて一定電圧が生成され、マイコン41は、その一定電圧を受けて動作する。このため、車両がイグニッションオフの状態になってイグニッション系電源ラインへのバッテリ電圧VBの供給が停止されると、マイコン41は動作を停止することとなるが、EEPROM49内のデータは消去されずに保存される。
また、図1において図示は省略しているが、ECU11において、動作用電圧としてのバッテリ電圧VBは、2つの抵抗により上記一定電圧以下に分圧され、その分圧された電圧がマイコン41に入力されるようになっている。そして、マイコン41は、その分圧された電圧を、内部のAD変換器でAD変換することにより、バッテリ電圧VBの値を検出するようになっている。
次に、マイコン41が行う処理の内容について説明する。
車両がイグニッションオンの状態になると、マイコン41が起動する。
そして、マイコン41は、起動した後、始動スイッチ17からのユーザ始動信号が入力されたことを検知すると、運転者の始動用操作(本実施形態では、始動スイッチ17をオンする操作)に応じてエンジン13を始動させるためのユーザ始動用処理を行う。
そのユーザ始動用処理として、マイコン41は、まず、トランジスタ47をオンすることで、ピニオンギヤ27をリングギヤ33との噛合位置に移動させ、次いで、トランジスタ45をオンすることで、モータ23を動作させる。また、ピニオンギヤ27の噛合位置への移動とモータ23の動作とを、同時に開始するようにしても良い。
すると、モータ23の回転力によりピニオンギヤ27がリングギヤ33を回転させる(即ち、エンジン13をクランキングさせる)こととなる。そして、エンジン13がスタータ15によりクランキングされると、エンジン13を制御する他のECU(以下、エンジンECUという)が、エンジン13に対する燃料噴射と点火とを行う。尚、エンジン13がディーゼルエンジンであれば、点火は行われず、燃料噴射だけが行われる。また、こうしたエンジン13の制御もECU11が行うシステム構成であっても良い。
そして、マイコン41は、エンジン13が完爆状態(始動が完了した状態であり、いわゆるエンジン13がかかった状態)になったと判定すると、トランジスタ45,47をオフして、モータ23の動作を停止させると共に、ピニオンギヤ27を初期位置に戻す。尚、例えば、マイコン41は、前述の回転信号からエンジン回転数を算出し、そのエンジン回転数に基づいて、エンジン13が完爆状態になったか否かを判定する。
以上が、ユーザ始動用処理の内容である。そして、車両がイグニッションオンの状態になってから、このユーザ始動用処理が行われることにより、エンジン13が最初に運転状態となる。
また、エンジン13が運転状態のとき(以下、エンジン運転中という)に、マイコン41は、図2の自動停止制御処理を例えば一定時間毎に実行し、エンジン13を停止させるべき条件が成立すれば、エンジン13を自動的に停止させる。そして、マイコン41は、図2の自動停止制御処理によってエンジン13を停止させた後(詳しくは、後述するS150のエンジン停止用処理を行った後)、図3の再始動制御処理を例えば一定時間毎に実行し、エンジン13を始動させるべき条件が成立すれば、エンジン13を自動的に再始動させる。
そこで次に、自動停止制御処理と再始動制御処理とについて説明する。
図2に示すように、マイコン41は、自動停止制御処理の実行を開始すると、まずS110にて、車速が0より大きい所定値(例えば10km/h)Va以下であるかを判定する。そして、車速が所定値Va以下でなければ、そのまま当該自動停止制御処理を終了するが、車速が所定値Va以下であれば、S115に進む。
S115では、車両が停止する(車速が0になる)前にエンジン13を自動的に停止させること(以下、減速時IS(ISはアイドルストップの略)という)が、禁止されているか否かを判定する。
尚、減速時ISが禁止されているか否かは、減速時ISが禁止されているか否かを示す減速時ISフラグの値から判定する。そして、その減速時ISフラグは、後述する禁止判定処理によって、禁止を示す値と、許可を示す値との、何れかに設定される。このため、S115では、減速時ISフラグが、禁止を示す値であれば、減速時ISが禁止されていると判定する。
このS115にて、減速時ISが禁止されていないと判定した場合には、S120に進む。そして、S120では、減速時ISの実施条件のうち、S110で判定される条件(車速≦Va)以外の条件である減速時自動停止条件が成立しているか否かを判定する。
尚、減速時自動停止条件としては、例えば、下記の全条件が満たされていることである。ブレーキペダルが踏まれている。アクセルペダルが踏まれていない。バッテリ電圧VBが所定の閾値Vth以上である。
上記S120にて、減速時自動停止条件が成立していると判定した場合には、S150に移行して、エンジン停止用処理を行う。そのエンジン停止用処理は、例えば、前述したエンジンECUに指令を与えて、エンジン13への燃料噴射を停止(燃料カット)させたり、エンジン13への吸気供給経路を遮断させたりして、エンジン13を停止させる処理である。そして、S120からS150に移行することで、減速時ISが実施されることとなり、マイコン41は、その後、当該自動停止制御処理を終了する。
一方、上記S115にて、減速時ISが禁止されていると判定した場合、あるいは、上記S120にて、減速時自動停止条件が成立していないと判定した場合には、S130に進み、車速が0であるか否かを判定する。
そして、車速が0でないと判定した場合には、そのまま当該自動停止制御処理を終了するが、車速が0である(即ち、停車した)と判定した場合には、S135に進む。
S135では、車両が停止した後にエンジン13を自動的に停止させること(以下、停車時ISという)が、禁止されているか否かを判定する。
尚、停車時ISが禁止されているか否かは、停車時ISが禁止されているか否かを示す停車時ISフラグの値から判定する。そして、その停車時ISフラグは、後述する禁止判定処理によって、禁止を示す値と、許可を示す値との、何れかに設定される。このため、S135では、停車時ISフラグが、禁止を示す値であれば、停車時ISが禁止されていると判定する。
このS135にて、停車時ISが禁止されていると判定した場合には、そのまま当該自動停止制御処理を終了するが、停車時ISが禁止されていないと判定した場合には、S140に進む。
S140では、停車時ISの実施条件のうち、S130で判定される条件(車速=0)以外の条件である停車時自動停止条件が成立しているか否かを判定する。
尚、本実施形態において、停車時自動停止条件は、S120で判定される減速時自動停止条件と一部が異なる条件であり、その減速時自動停止条件と比較して、バッテリ電圧VBの閾値Vthが異なる。また、停車時自動停止条件と減速時自動停止条件は、同じ条件であっても良い。
このS140にて、停車時自動停止条件が成立していないと判定した場合には、そのまま当該自動停止制御処理を終了するが、停車時自動停止条件が成立していると判定した場合には、S150に進み、前述のエンジン停止用処理を行うことにより、エンジン13を停止させる。そして、S140からS150に進むことで停車時ISが実施されることとなり、マイコン41は、その後、当該自動停止制御処理を終了する。
一方、図3に示すように、マイコン41は、再始動制御処理の実行を開始すると、まずS210にて、自動始動条件が成立したか否かを判定する。その自動始動条件の一例を挙げると、例えば、下記の何れかの条件がある。アクセルペダルが踏まれた。ブレーキペダルが放された。
このS210にて、自動始動条件が成立していないと判定した場合には、そのまま当該再始動制御処理を終了するが、自動始動条件が成立したと判定した場合には、S220に進む。
そして、S220では、エンジン13を自動的に再始動させるためのエンジン再始動用処理を行い、その後、当該再始動制御処理を終了する。
尚、本実施形態において、エンジン再始動用処理としては、エンジン13を再始動させるときのエンジン回転数(即ち、惰性で回転しているエンジン13の回転数)に応じて、下記の第1〜第3パターンの処理がある。
<第1パターンの処理>
エンジン回転数が、燃料噴射の再開だけでエンジン13を完爆状態にさせることが可能な復帰可能回転数(>アイドル回転数)以上であれば、スタータ15を駆動することなく、エンジンECUに燃料噴射を開始させることにより、エンジン13を再始動させる。
<第2パターンの処理>
エンジン回転数が、復帰可能回転数未満で且つ0でなければ、以下のエンジン惰性回転中クランキング処理を行うことにより、惰性回転中のエンジン13をスタータ15にクランキングさせる。
そのエンジン惰性回転中クランキング処理では、まず、トランジスタ45をオンしてモータ23を動作させる。そして、ピニオンギヤ27の外周速度とリングギヤ33の外周速度との差が所定の始動許可値以下になったタイミングで、トランジスタ47をオンしてピニオンギヤ27を噛合位置に移動させる。具体的な処理としては、例えば、リングギヤ33とピニオンギヤ27とのギヤ比(=リングギヤ33の歯数/ピニオンギヤ27の歯数)がGRであるとすると、ピニオンギヤ27の回転数と、「エンジン回転数×GR」との差が、始動許可値以下になったと判定したタイミングで、トランジスタ47をオンする。すると、その時点からスタータ15によるエンジン13のクランキングが開始される。
つまり、エンジン惰性回転中クランキング処理では、ピニオンギヤ27の外周速度をリングギヤ33の外周速度に近づけてから、ピニオンギヤ27を噛合位置に移動させることにより、ピニオンギヤ27とリングギヤ33に加わるダメージを、できるだけ抑制するようにしている。
そして、この第2パターンの処理では、上記エンジン惰性回転中クランキング処理によってエンジン13のクランキングを開始した後、エンジン13が完爆状態になったと判定すると、トランジスタ45,47をオフする。
<第3パターンの処理>
エンジン回転数が0であれば、前述したユーザ始動用処理と同じ処理を行うことで、エンジン13を再始動させる。つまり、この場合には、ピニオンギヤ27を噛合位置に移動させてからモータ23を動作させるか、あるいは、ピニオンギヤ27の噛合位置への移動とモータ23の動作とを同時に開始することにより、エンジン13をクランキングして再始動させる。
また、マイコン41は、図4の駆動回数積算処理を、例えば一定時間毎に実行する。
図4に示すように、マイコン41は、駆動回数積算処理の実行を開始すると、まずS310にて、前述したユーザ始動用処理とエンジン再始動用処理(詳しくは、第2パターンあるいは第3パターンの処理)との何れかによってスタータ15を駆動したか否かを判定する。
そして、スタータ15を駆動していないと判定した場合には、そのまま当該駆動回数積算処理を終了するが、スタータ15を駆動したと判定した場合には、S320に進む。
S320では、EEPROM49内のスタータ駆動回数をインクリメント(+1)し、その後、当該駆動回数積算処理を終了する。このため、スタータ15が駆動される毎に、スタータ駆動回数が1ずつ増加することとなる。
尚、スタータ駆動回数は、バックアップRAM(常時給電されるRAM)に記憶するようになっていても良い。その場合、S320では、そのバックアップRAM内のスタータ駆動回数をインクリメントすることとなる。
また、車両がイグニッションオフの状態になってから所定の期間だけマイコン41が動作可能であるならば、スタータ駆動回数の更新形態としては、次のような形態を採ることも可能である。即ち、マイコン41は、起動した直後に、EEPROM49からスタータ駆動回数を読み出して当該マイコン41内のRAMにコピーし、上記S320では、そのRAM内のスタータ駆動回数をインクリメントする。そして、マイコン41は、車両がイグニッションオフの状態になってから動作を停止するまでの間に、RAM内の最新のスタータ駆動回数をEEPROM49に上書きする。
一方、マイコン41は、起動した直後に、図5の禁止判定処理を実行し、更に、図4の駆動回数積算処理を実行した後(あるいは図4におけるS320の処理を行った後)にも、図5の禁止判定処理を実行する。
図5に示すように、マイコン41は、禁止判定処理の実行を開始すると、まずS405にて、図4の駆動回数積算処理で前述の如く更新されるスタータ駆動回数を読み込む。
そして、続くS410にて、スタータ駆動回数が第1の閾値NS1以上であるか否かを判定し、スタータ駆動回数が第1の閾値NS1以上でなければ、S420に進んで、前述した減速時ISフラグと停車時ISフラグとの両方を、許可を示す値に設定する。つまり、減速時ISと停車時ISとの両方を許可する。そして、その後、当該禁止判定処理を終了する。
また、上記S410にて、スタータ駆動回数が第1の閾値NS1以上であると判定した場合には、S430に移行して、スタータ駆動回数が第1の閾値NS1よりも大きい第2の閾値NS2以上であるか否かを判定する。
そして、スタータ駆動回数が第2の閾値NS2以上でなければ(即ち、「NS1≦スタータ駆動回数<NS2」の場合には)、S440に進み、減速時ISフラグを、禁止を示す値に設定し、停車時ISフラグは、許可を示す値のままにする。つまり、減速時ISと停車時ISとのうち、減速時ISだけを禁止する。そして、その後、当該禁止判定処理を終了する。
また、上記S430にて、スタータ駆動回数が第2の閾値NS2以上であると判定した場合には、S450に移行して、減速時ISフラグと停車時ISフラグとの両方を、禁止を示す値に設定する。つまり、停車時ISも禁止する。そして、その後、当該禁止判定処理を終了する。
以上のようなECU11では、図2におけるS110,S120及びS150の処理が、減速時アイドルストップ制御の処理に相当し、その処理によって、減速時ISが実施される。また、図2におけるS130,S140及びS150の処理が、停車時アイドルストップ制御の処理に相当し、その処理によって、停車時ISが実施される。
そして、まず、スタータ駆動回数が第1の閾値NS1未満になっている期間においては、減速時ISと停車時ISとの両方が許可される。つまり、図2におけるS110,S120及びS150の処理によってエンジン13が自動的に停止されることと、図2におけるS130,S140及びS150の処理によってエンジン13が自動的に停止されることとの両方が許可される。
次に、スタータ駆動回数が第1の閾値NS1以上で第2の閾値NS2未満になっている期間においては、減速時ISと停車時ISとのうち、減速時ISだけが禁止される。つまり、その期間においては、車速が所定値Va以下となった場合に、仮に図2のS120で判定される減速時自動停止条件が成立していたとしても、図2のS115で「YES」と判定されるため、車両が停止する前に図2のS150のエンジン停止用処理が行われることが禁止される。そして、車両が停止して、図2のS140で判定される停車時自動停止条件が成立していれば、上記S150のエンジン停止用処理が行われて、エンジン13が自動停止されることとなる。
そして、スタータ駆動回数が第2の閾値NS2に達すると、減速時ISだけでなく、停車時ISも禁止される。つまり、スタータ駆動回数が第2の閾値NS2以上になると、車両が停止した場合に、図2のS115で「YES」と判定されると共に、図2のS135でも「YES」と判定されるため、仮に図2のS140で判定される停車時自動停止条件が成立していたとしても、上記S150のエンジン停止用処理は行われない。このため、スタータ駆動回数が第2の閾値NS2に達してからは、エンジン13の自動停止を実施しなくなる。
このようなECU11によれば、「スタータ駆動回数が所定の回数判定値以上になったら、減速時ISと停車時ISとの両方を禁止する」という比較構成と比べると、下記の点で有利である。
まず、停車時ISが実施された場合よりも、減速時ISが実施された場合の方が、スタータ15にダメージを与えやすいということは、「発明が解決しようとする課題」の欄で述べた通りである。本実施形態の処理で説明すると、停車時ISが実施された場合よりも、減速時ISが実施された場合の方が、エンジン再始動用処理として、第2パターンの処理が行われる可能性が高いからである。尚、停車時ISが実施された場合、エンジン13は、アイドル回転数から停止されてすぐ0になるため、その後のエンジン再始動用処理として、第2パターンの処理が行われることは無いか、あったとしても極希であると考えられる。
そして、本実施形態のECU11によれば、スタータ駆動回数が第2の閾値NS2に達するまでの期間(即ち、エンジン13の自動停止を実施する期間)のうち、スタータ駆動回数が第1の閾値NS1以上で第2の閾値NS2未満になっている期間については、減速時ISが禁止されるため、エンジン13の再始動時におけるスタータ15へのダメージを、減速時ISが実施される場合よりも小さく見積もることができる。
このため、スタータ15の使用限界が到来したか否かを判定するための第2の閾値NS2は、上記比較構成における回数判定値と比較すると、大きい値に設定することができ、エンジン13の自動停止が実施可能な期間を延ばすことができる。
言い換えると、ECU11では、スタータ15の寿命が近づいてきた場合に、減速時ISと停車時ISのうち、まずは減速時ISだけを禁止することで、上記比較構成よりもスタータ15の寿命を延ばしている。
尚、本実施形態では、図2のS120で判定される減速時自動停止条件が、第1の自動停止条件の一例に相当し、図2のS140で判定される停車時自動停止条件が、第2の自動停止条件の一例に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明するが、第1実施形態と同一または類似の構成要素などについては、その第1実施形態で用いた符号と同じ符号を用いるため、詳細な説明は省略する。また、このことは、後述する他の実施形態についても同様である。
第2実施形態のECU11は、第1実施形態のECU11と比較すると、下記の(1−1)〜(1−3)の点が異なっている。
(1−1)マイコン41は、図5の禁止判定処理に代えて、図6の禁止判定処理を実行する。
図6の禁止判定処理では、図5の禁止判定処理と比較すると、第1の閾値NS1に代わって第1の閾値NSaが設定され、第2の閾値NS2に代わって第2の閾値NSbが設定され、更に、追加の閾値として、第1の閾値NSaよりも小さい第3の閾値NScが設定されている。
また、本第2実施形態において、減速時ISが禁止されているか否かを示す減速時ISフラグは、図6の禁止判定処理により、禁止を示す値と、許可を示す値と、限定許可を示す値との、何れかに設定される。尚、限定許可とは、減速時ISを禁止しない(許可する)ものの、減速時ISによって停止されたエンジン13が再始動されるときのスタータ15へのダメージを低減するためのダメージ低減用処理を行う、という意味を持つ。
そして、マイコン41は、図6の禁止判定処理では、スタータ駆動回数を読み込み(S505)、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc未満であれば(S510:NO)、減速時ISフラグと停車時ISフラグとの両方を、許可を示す値に設定する(S520)。
また、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc以上で且つ第1の閾値NSa未満であれば(S510:YES、S530:NO)、減速時ISフラグを、限定許可を示す値に設定し、停車時ISフラグは、許可を示す値のままにする(S540)。
また、スタータ駆動回数が第1の閾値NSa以上で且つ第2の閾値NSb未満であれば(S530:YES、S550:NO)、減速時ISフラグを、禁止を示す値に設定し、停車時ISフラグは、許可を示す値のままにする(S560)。
また、スタータ駆動回数が第2の閾値NS2以上であれば(S550:YES)、減速時ISフラグと停車時ISフラグとの両方を、禁止を示す値に設定する(S570)。
(1−2)図2のS120で成立/非成立が判定される減速時自動停止条件には、「エンジン回転数が停止許可回転数以下である」という回転数条件が含まれている。尚、その停止許可回転数は、減速時ISを実施するときのエンジン回転数の最大値に該当する。
そして、マイコン41は、後述する図7の回転数条件判定処理により、回転数条件が成立しているか否かを判定すると共に、回転数条件が成立していると判定すると、回転数条件フラグを1に設定し、逆に、回転数条件が成立していないと判定すると、回転数条件フラグを0に設定する。
このため、マイコン41は、図2のS120では、回転数条件フラグを参照して、回転数条件が成立しているか否かを判定する。つまり、回転数条件フラグが1であれば、回転数条件が成立していると判定し、逆に、回転数条件フラグが1でなければ、回転数条件が成立していないと判定し、延いては、減速時自動停止条件が成立していないと判定することとなる。
(1−3)マイコン41は、図7の回転数条件判定処理を、例えば一定時間毎に実行する。尚、マイコン41は、図7の回転数条件判定処理を、例えば、図2の自動停止制御処理を開始する前や、図2のS115で「NO」と判定してS120へ進む前に、実行するようになっていても良い。
そして、図7に示すように、マイコン41は、回転数条件判定処理を開始すると、まずS610にて、減速時ISフラグが、許可を示す値であるか否かを判定し、許可を示す値であれば、S620に進む。
S620では、エンジン回転数が第1の停止許可回転数NE1以下であるか否かを判定する。そして、エンジン回転数が第1の停止許可回転数NE1以下であれば、回転数条件が成立していると判定して、S630に進み、回転数条件フラグを1に設定した後、当該回転数条件判定処理を終了する。
また、上記S620にて、エンジン回転数が第1の停止許可回転数NE1以下ではないと判定した場合には、回転数条件が成立していないと判定して、S640に進み、回転数条件フラグを0に設定した後、当該回転数条件判定処理を終了する。
一方、上記S610にて、減速時ISフラグが、許可を示す値ではないと判定した場合には、S650に移行する。
S650では、減速時ISフラグが、限定許可を示す値であるか否かを判定し、限定許可を示す値であれば、S660に進む。
S660では、エンジン回転数が第1の停止許可回転数NE1よりも小さい第2の停止許可回転数NE2以下であるか否かを判定する。そして、エンジン回転数が第2の停止許可回転数NE2以下であれば、回転数条件が成立していると判定して、S630に進み、回転数条件フラグを1に設定した後、当該回転数条件判定処理を終了する。
また、上記S660にて、エンジン回転数が第2の停止許可回転数NE2以下ではないと判定した場合には、回転数条件が成立していないと判定して、S640に進み、回転数条件フラグを0に設定した後、当該回転数条件判定処理を終了する。
また、上記S650にて、減速時ISフラグが、限定許可を示す値ではないと判定した場合(即ち、減速時ISが禁止されている場合)にも、S640に移行して、回転数条件フラグを0に設定した後、当該回転数条件判定処理を終了する。尚、減速時ISが禁止されている場合には、回転条件フラグが図2のS120で参照されないため、上記S650で「NO」と判定した場合には、そのまま当該回転数条件判定処理を終了するようになっていても良い。
以上のような第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、スタータ駆動回数が第1の閾値NSa未満である期間は、減速時ISと停車時ISとの両方が許可され、スタータ駆動回数が第1の閾値NSa以上で第2の閾値NSb未満である期間は、減速時ISと停車時ISとのうち、減速時ISだけが禁止され(停車時ISだけが許可され)、スタータ駆動回数が第2の閾値NSb以上になると、停車時ISも禁止される。
そして特に、本第2実施形態では、減速時ISが許可される期間のうち、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc未満である第1期間と、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc以上で第1の閾値NSa未満である第2期間とで、減速時自動停止条件のうちの回転数条件を成す停止許可回転数を、異なる値にしている。
つまり、第1期間では、図7のS610で「YES」と判定されて、S620の判定処理が行われるため、停止許可回転数は、第1の停止許可回転数NE1になる。そして、第2期間になると(即ち、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc以上になると)、図7のS610で「NO」と判定され、S650で「YES」と判定されて、S660の判定処理が行われるため、停止許可回転数は、第1の停止許可回転数NE1よりも小さい第2の停止許可回転数NE2に変更されることとなる。
このため、第2期間では、第1期間と比較すると、減速時ISが実施されるときのエンジン回転数が低くなり、最大でも第2の停止許可回転数NE2になる。
よって、第2期間において、減速時ISを実施した後、惰性回転中のエンジン13をスタータ15で再始動させるときには、エンジン13を、より低いエンジン回転数から再始動させることとなり、スタータ15(特にピニオンギヤ27)に加わるダメージを低減することができる。本第2実施形態では、図7のS660により、停止許可回転数を、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc未満である場合の値(NE1)よりも小さい値(NE2)に変更しており、そのS660が、ダメージ低減用処理に該当している。
そして、このような第2実施形態のECU11によれば、第1実施形態のECU11と比較すると、減速時ISを禁止するまでの期間において、スタータ15へのダメージを減らすことができるため、第2の閾値NSbを、第1実施形態における第2の閾値NS2よりも大きい値に設定することができる。よって、エンジン13の自動停止が実施可能な期間を一層延ばすことができる。
尚、停止許可回転数を変更せずに、単に小さい値に設定しておくことも考えられるが、そのようにしたのでは、減速時ISが実施され難くなり、燃費低減効果を低下させてしまう。これに対して、本第2実施形態によれば、燃費の低減と、スタータ15へのダメージ低減(延いては、スタータ15の延命)とを、バランス良く両立させることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態のECU11は、第1実施形態のECU11と比較すると、下記の(2−1),(2−2)の点が異なっている。
(2−1)マイコン41は、図5の禁止判定処理に代えて、第2実施形態で説明した図6の禁止判定処理を実行する。
(2−2)マイコン41は、図8の条件変更処理を、例えば一定時間毎に実行する。尚、マイコン41は、図8の条件変更処理を、例えば、図2の自動停止制御処理を開始する前に、実行するようになっていても良い。
そして、図8に示すように、マイコン41は、条件変更処理を開始すると、まずS670にて、減速時ISフラグが、限定許可を示す値であるか否かを判定し、限定許可を示す値でなければ、S680に進む。S680では、図2のS110で車速の判定に用いられる所定値Va(即ち、減速時ISを実施可能にする車速であり、以下、停止許可車速Vaという)を、第1の車速V1に設定し、その後、当該条件変更処理を終了する。
また、上記S670にて、減速時ISフラグが、限定許可を示す値であると判定した場合には、S690に進む。S690では、停止許可車速Vaを、第1の車速V1よりも小さい第2の車速V2に設定し、その後、当該条件変更処理を終了する。
以上のような第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、スタータ駆動回数が第1の閾値NSa未満である期間は、減速時ISと停車時ISとの両方が許可され、スタータ駆動回数が第1の閾値NSa以上で第2の閾値NSb未満である期間は、減速時ISと停車時ISとのうち、減速時ISだけが禁止され、スタータ駆動回数が第2の閾値NSb以上になると、停車時ISも禁止される。
そして特に、本第3実施形態では、減速時ISが許可される期間のうち、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc未満である第1期間と、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc以上で第1の閾値NSa未満である第2期間とで、停止許可車速Vaを、異なる値にしている。
つまり、第1期間では、図8のS670で「NO」と判定されて、S680の処理が行われるため、停止許可車速Vaは、第1の車速V1になるが、第2期間になると、図8のS670で「YES」と判定されて、S690の処理が行われるため、停止許可車速Vaは、第1の車速V1よりも小さい第2の車速V2に変更されることとなる。
このため、第2期間では、第1期間と比較すると、減速時ISが実施されるときの車速が小さくなり、最大でも第2の車速V2になる。そして、減速時ISが実施されるときの車速が小さければ、減速時ISが実施されるときのエンジン回転数も低くなる。
よって、本第3実施形態のECU11によっても、第2実施形態のECU11と同様の効果が得られる。本第3実施形態では、図8のS690により、停止許可車速Vaを、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc未満である場合の値(V1)よりも小さい値(V2)に変更しており、そのS690が、ダメージ低減用処理に該当している。
尚、停止許可車速Vaを変更せずに、単に小さい値に設定しておくことも考えられるが、そのようにしたのでは、減速時ISが実施され難くなり、燃費低減効果を低下させてしまう。これに対して、本第3実施形態によれば、第2実施形態と同様に、燃費の低減と、スタータ15へのダメージ低減とを、両立させることができる。
一方、図8の条件変更処理では、減速時ISフラグが禁止を示す値の場合にも、S680にて停止許可車速Vaが第1の車速V1に設定されるが、その場合には、そもそも減速時ISが禁止される(即ち、図2のS115で「YES」と判定される)ため、停止許可車速Vaがどのような値でもECU11の動作には関係がない。
[第4実施形態]
第4実施形態のECU11は、第2実施形態または第3実施形態のECU11と比較すると、下記の点が異なっている。
即ち、マイコン41は、図3のS220で行うエンジン再始動用処理のうち、前述した第2パターンの処理におけるエンジン惰性回転中クランキング処理として、図9の処理を実行する。尚、本第4実施形態では、停車時ISが実施された場合のエンジン再始動用処理として、第2パターンの処理は行われない。つまり、停車時ISが実施された場合には、第3パターンの処理によってエンジン13が再始動される。このため、図9のエンジン惰性回転中クランキング処理は、停車時ISが実施された場合には実行されず、減速時ISが実施された後の惰性回転中のエンジン13をスタータ15で再始動させる場合に実行される。
図9に示すように、マイコン41は、エンジン惰性回転中クランキング処理の実行を開始すると、まずS710にて、トランジスタ45をオンしてモータ23を動作させる。
そして、S720に進み、現在のエンジン回転数に前述のギヤ比GRを乗じた値と、ピニオンギヤ27の回転数(以下、ピニオンギヤ回転数ともいう)との、差の絶対値を、回転差Δとして算出する。尚、エンジン回転数は、前述の回転信号に基づいて算出する。また、ピニオンギヤ回転数は、上記S710でモータ23を動作させてからの経過時間から、関数やデータマップなどを用いて算出する。
次に、S730にて、減速時ISフラグが、許可を示す値であるか否かを判定し、許可を示す値であれば、S740に進む。
S740では、S720で算出した回転差Δが第1の始動許可値ND1以下であるか否かを判定し、第1の始動許可値ND1以下であれば、S750に進む。
そして、S750では、クランキングの開始が許可されているか否かを示す始動フラグを、許可を示す値に設定し、その後、S790に進む。
また、上記S740にて、回転差Δが第1の始動許可値ND1以下ではないと判定した場合には、S760に進み、始動フラグを、禁止を示す値に設定した後、S790に進む。
一方、上記S730にて、減速時ISフラグが、許可を示す値ではないと判定した場合には、S770に移行する。そして、S770では、減速時ISフラグが、限定許可を示す値であるか否かを判定し、限定許可を示す値であれば、S780に進む。
S780では、S720で算出した回転差Δが第1の始動許可値ND1よりも小さい第2の始動許可値ND2以下であるか否かを判定し、第2の始動許可値ND2以下であれば、S750に進んで、始動フラグを、許可を示す値に設定した後、S790に進む。
また、上記S780にて、回転差Δが第2の始動許可値ND2以下ではないと判定した場合には、S760に進み、始動フラグを、禁止を示す値に設定した後、S790に進む。
そして、S790では、始動フラグが、許可を示す値であるか否かを判定し、許可を示す値でなければ(即ち、禁止を示す値であれば)、S720に戻る。
また、S790にて、始動フラグが、許可を示す値であると判定した場合(即ち、S740とS780との何れかで「YES」と判定した場合)には、S800に進み、トランジスタ47をオンしてピニオンギヤ27を噛合位置に移動させることにより、スタータ15によるエンジン13のクランキングを開始する。そして、その後、当該エンジン惰性回転中クランキング処理を終了する。
一方、上記S770にて、減速時ISフラグが、限定許可を示す値ではないと判定した場合(即ち、減速時ISフラグが、禁止を示す値である場合)には、そのまま当該エンジン惰性回転中クランキング処理を終了する。
尚、前述したように、図9のエンジン惰性回転中クランキング処理は、減速時ISが実施された場合に実行されるため、正常ならば、S770で「NO」と判定されることはない。つまり、S770は念のために設けたステップである。このため、S770を省略し、S730で「NO」と判定した場合には、そのままS780に進むようになっていても良い。
以上のような第4実施形態のECU11では、減速時ISが実施された後の惰性回転中のエンジン13をスタータ15によって再始動させる場合、ピニオンギヤ27を噛合位置に移動させる前にモータ23を動作させ(S710)、回転差Δが始動許可値以下になったと判定すると(S790:YES)、ピニオンギヤ27を噛合位置に移動させて(S800)、エンジン13をクランキングさせるようになっている。そして、回転差Δは、ピニオンギヤ27の外周速度とリングギヤ33の外周速度との差に該当する。
そして特に、減速時ISが許可される期間のうち、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc未満である第1期間と、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc以上で第1の閾値NSa未満である第2期間とで、始動許可値を異なる値にしている。
つまり、第1期間では、図9のS730で「YES」と判定されて、S740の判定処理が行われるため、回転差Δと大小比較される始動許可値は、第1の始動許可値ND1になる。そして、第2期間になると(即ち、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc以上になると)、図7のS730で「NO」と判定され、S770で「YES」と判定されて、S780の判定処理が行われるため、回転差Δと大小比較される始動許可値は、第1の始動許可値ND1よりも小さい第2の始動許可値ND2に変更されることとなる。
このため、第2期間では、第1期間と比較すると、減速時ISの実施により惰性回転しているエンジン13を再始動させるために、ピニオンギヤ27をリングギヤ33に噛み合わせるときの、両ギヤ27,33の外周速度差を小さくすることができる。よって、スタータ15(特にピニオンギヤ27)に加わるダメージを低減することができる。本第4実施形態では、図7のS780により、始動許可値を、スタータ駆動回数が第3の閾値NSc未満である場合の値(ND1)よりも小さい値(ND2)に変更しており、そのS780が、ダメージ低減用処理に該当している。
そして、このような第4実施形態のECU11によれば、減速時ISを禁止するまでの期間において、スタータ15へのダメージを一層減らすことができるため、第2の閾値NSbを、一層大きい値に設定することができる。よって、エンジン13の自動停止が実施可能な期間を一層延ばすことができる。
尚、始動許可値を変更せずに、単に小さい値に設定しておくことも考えられるが、そのようにしたのでは、図3のS210で判定される自動始動条件が成立してからエンジン13のクランキングが開始されるまでの遅れ時間が長くなる。つまり、エンジン13の再始動応答性を低下させてしまう。これに対して、本第4実施形態によれば、再始動応答性と、スタータ15へのダメージ低減とを、バランス良く両立させることができる。
[第1変形例]
第4実施形態の思想は、第1実施形態のECU11にも適用できる。
その場合、マイコン41は、図5の禁止判定処理に代えて、図6の禁止判定処理を実行し、更に、図3のS220で行うエンジン再始動用処理のうち、第2パターンの処理におけるエンジン惰性回転中クランキング処理として、図9の処理を実行すれば良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、第1〜第3実施形態については、エンジン再始動用処理として、第2パターンの処理を行わない構成も考えられる。その場合、スタータ15としては、ピニオンギヤ27を噛合位置に移動させることと、モータ23を動作させることとを、別々に制御できないタイプのスタータであっても良い。
11…ECU(エンジン停止始動制御装置)、13…エンジン、15…スタータ、41…マイコン

Claims (4)

  1. 車両のエンジン(13)が運転中で、車速が0より大きい所定値以下のときに、第1の自動停止条件が成立すると、前記エンジンを停止させる減速時アイドルストップ制御手段(41,S110,S120,S150)と、
    前記エンジンが運転中で、車速が0のときに、第2の自動停止条件が成立すると、前記エンジンを停止させる停車時アイドルストップ制御手段(41,S130,S140,S150)と、
    前記減速時アイドルストップ制御手段と前記停車時アイドルストップ制御手段との何れかにより前記エンジンが停止された後、自動始動条件が成立すると、前記エンジンを始動させるためのスタータ(15)を駆動して前記エンジンを再始動させる再始動制御手段(41,S210,S220,S710,S720,S740〜S760,S790,S800)と、
    を備えたエンジン停止始動制御装置(11)であって、
    前記スタータの駆動回数を積算した積算値を求める積算手段(41,S310,S320)と、
    前記積算値が第1の閾値以上になると、前記減速時アイドルストップ制御手段と前記停車時アイドルストップ制御手段とのうち、前記減速時アイドルストップ制御手段による前記エンジンの停止を禁止し、前記積算値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上になると、前記停車時アイドルストップ制御手段による前記エンジンの停止も禁止する禁止手段(41,S410,S430〜S450,S530,S550〜S570)と、
    前記積算値が前記第1の閾値よりも小さい第3の閾値以上になると、前記減速時アイドルストップ制御手段により停止された前記エンジンが再始動されるときの前記スタータへのダメージを低減するためのダメージ低減用処理を行う低減手段(41,S510,S540,S610,S650,S660,S670,S690,S730,S770,S780)と、
    を備えることを特徴とするエンジン停止始動制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン停止始動制御装置において、
    前記第1の自動停止条件として、少なくとも、エンジン回転数が所定の停止許可回転数以下である条件があり、
    前記低減手段(41,S610,S650,S660)は、前記ダメージ低減用処理として、前記停止許可回転数を、前記積算値が前記第3の閾値未満である場合の値よりも小さい値に変更する処理(S660)を行うこと、
    を特徴とするエンジン停止始動制御装置。
  3. 請求項1に記載のエンジン停止始動制御装置において、
    前記低減手段(41,S670,S690)は、前記ダメージ低減用処理として、前記所定値を、前記積算値が前記第3の閾値未満である場合の値よりも小さい値に変更する処理(S690)を行うこと、
    を特徴とするエンジン停止始動制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のエンジン停止始動制御装置において、
    前記スタータは、ピニオンギヤ(27)を前記エンジンのリングギヤ(33)と噛み合う噛合位置に移動させることと、前記ピニオンギヤを回転させるモータ(23)を動作させることとを、別々に制御可能なスタータであり、
    前記再始動制御手段(41,S710,S720,S740〜S760,S790,S800)は、前記減速時アイドルストップ制御手段により運転が停止されて惰性回転中の前記エンジンを前記スタータによって再始動させる場合には、前記ピニオンギヤを前記噛合位置に移動させる前に前記モータを動作させ、前記ピニオンギヤの外周速度と前記リングギヤの外周速度との差が所定の始動許可値以下になったと判定すると、前記ピニオンギヤを前記噛合位置に移動させて前記エンジンをクランキングさせるようになっており、
    前記低減手段(41,S730,S770,S780)は、前記ダメージ低減用処理として、前記始動許可値を、前記積算値が前記第3の閾値未満である場合の値よりも小さい値に変更する処理(S780)を行うこと、
    を特徴とするエンジン停止始動制御装置。
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