JP2006274753A - 橋梁用弾性支承 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体に対して橋桁を水平方向に弾性支持することができるとともに、橋桁に加わる回転方向の力によって弾性部材が回転方向に変形することがなく、しかも橋梁への設置作業を容易に行うことのできる橋梁用弾性支承を提供する。
【解決手段】上沓30の水平方向の端部にはそれぞれカプラー31,32が取付けられているので、ソールプレート10と上沓30とが各カプラー31,32を介して水平方向に係止して弾性部材50が水平方向に弾性変形する。また、ソールプレート10と上沓30の上面との間及び各カプラー31,32とソールプレート10との間に所定の隙間が設けられているので、上沓30とソールプレート10とが回転方向に係止しない。さらに、各カプラー31,32はソールプレート10のフランジ部10cに上方から係止可能に形成されているので、各カプラー31,32を取付位置の近傍に仮止めすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば橋桁を橋脚に鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を橋脚に対して水平方向に弾性支持するための橋梁用弾性支承に関するものである。
一般に、この種の橋梁用弾性支承は、図15に示すように複数の補強板81とゴム部材82とを交互に積層してなる弾性部材80を備えているため、活荷重によって橋桁90に橋脚91に対する回転方向(図示した矢印の方向)の力が加わり弾性部材80が回転方向に変形すると、回転方向外側における各補強板81の間のゴム部材が引張方向に変形する。ここで、ゴム部材82の変形は弾性部材80の水平方向の幅寸法とともに大きくなり、また、ゴム部材82の引張方向への大きな変形は弾性部材80の強度を低下させる要因となるので、弾性部材80の強度維持を図るため、橋桁90に回転方向の力が加わっても弾性部材80が回転方向に変形しないようにしている。
このような橋梁用弾性支承としては、下端部が橋脚に固定されるとともに上端部にフランジプレートが設けられた弾性部材と、橋桁の下面に取付けられ、フランジプレートの上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、橋桁側プレートの橋軸直角方向の両端部の下面にそれぞれ複数のボルトによって取付けられ、フランジプレートの前記両端部に水平方向及び下方から係止可能に形成されるとともに、フランジプレートの前記両端部と所定の隙間を設けて形成された一対の係止部材とを備え、風などにより橋脚に対して橋桁が橋軸直角方向に移動する場合には、係止部材がフランジプレートに橋軸直角方向に係止することにより、弾性部材が剪断変形しながら橋桁を橋軸直角方向に支持し、活荷重などにより橋桁に回転方向の力が加わる場合には、前記隙間によって橋桁側プレート及び係止部材とフランジプレートとが係止せず、弾性部材を回転方向に変形させないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−38418号公報
しかしながら、前記橋梁用弾性支承では、橋桁側プレートに各係止部材を取付ける際に係止部材を橋桁側プレートの下面に当接させるように支持しながらボルトを締め付ける必要があり、橋梁への設置作業が難しいという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、支持体に対して橋桁を水平方向に弾性支持することができるとともに、橋桁に加わる回転方向の力によって弾性部材が回転方向に変形することがなく、しかも橋梁への設置作業を容易に行うことのできる橋梁用弾性支承を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、橋桁と橋桁を支持する支持体との間に橋桁を鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を支持体に対して水平方向に弾性支持する橋梁用弾性支承において、下端部側が支持体側に固定されるとともに、上端部に板状部材が設けられ、水平方向に弾性変形可能な弾性部材と、橋桁側に取付けられ、板状部材の上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、橋桁側プレートの橋軸直角方向の両端部にそれぞれ水平方向及び上方から係止可能に形成されるとともに、橋桁側プレートの前記両端部と所定の隙間を設けて板状部材に取付けられた一対の第1係止部材と、橋桁側プレートの橋軸方向の両端部にそれぞれ水平方向及び上方から係止可能に形成されるとともに、橋桁側プレートの前記両端部と所定の隙間を設けて板状部材に取付けられた一対の第2係止部材とを備えている。
これにより、各係止部材は板状部材に取付けられるとともに橋桁側プレートの前記各両端部に水平方向及び上方から係止可能に形成されていることから、橋桁が支持体に対して水平方向に移動する場合には、橋桁側プレートと板状部材とが係止部材を介して水平方向に係止するとともに係止部材によって板状部材の下方への移動が規制され、弾性部材が水平方向に弾性変形する。また、橋桁側プレートが板状部材の上面と所定の隙間を設けて配置されるとともに、各係止部材が橋桁側プレートの前記各両端部と所定の隙間を設けて板状部材に取付けられていることから、活荷重などにより橋桁に回転方向の力が加わっても、前記隙間によって板状部材と橋桁側プレートとが回転方向に係止しない。さらに、各係止部材は橋桁側プレートの前記各両端部に上方から係止可能に形成されていることから、係止部材を板状部材に取付ける際に係止部材を橋桁側プレートの端部に上方から係止させることにより、係止部材を取付位置の近傍に仮止めすることができる。
また、本発明は、橋桁と橋桁を支持する支持体との間に橋桁を鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を支持体に対して水平方向に弾性支持する橋梁用弾性支承において、下端部側が支持体側に固定されるとともに、上端部に板状部材が設けられ、水平方向に弾性変形可能な弾性部材と、橋桁側に取付けられ、板状部材の上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、橋桁側プレートの橋軸直角方向及び橋軸方向のうち一方向の両端部にそれぞれ水平方向及び上方から係止可能に形成され、橋桁側プレートの前記両端部と所定の隙間を設けて板状部材に取付けられた一対の係止部材とを備えている。
これにより、各係止部材は板状部材に取付けられるとともに橋桁側プレートの前記両端部に水平方向及び上方から係止可能に形成されていることから、橋桁が支持体に対して所定の水平方向に移動する場合には、橋桁側プレートと板状部材とが係止部材を介して水平方向に係止するとともに係止部材によって板状部材の下方への移動が規制され、弾性部材が水平方向に弾性変形する。また、橋桁側プレートが板状部材の上面と所定の隙間を設けて配置されるとともに、各係止部材が橋桁側プレートの前記両端部と所定の隙間を設けて板状部材に取付けられていることから、活荷重などにより橋桁に回転方向の力が加わっても、前記隙間によって板状部材と橋桁側プレートとが回転方向に係止しない。さらに、各係止部材は橋桁側プレートの前記両端部に上方から係止可能に形成されていることから、係止部材を板状部材に取付ける際に係止部材を橋桁側プレートの端部に上方から係止させることにより、係止部材を取付位置の近傍に仮止めすることができる。
また、本発明は、橋桁と橋桁を支持する支持体との間に橋桁を鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を支持体に対して水平方向に弾性支持する橋梁用弾性支承において、下端部側が支持体側に固定されるとともに、上端部に板状部材が設けられ、水平方向に弾性変形可能な弾性部材と、橋桁側に取付けられ、板状部材の上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、橋桁側プレートの橋軸直角方向の両端部にそれぞれ上方から係止可能に形成されるとともに、板状部材の橋軸直角方向の両端部にそれぞれ水平方向及び下方から係止可能に形成され、板状部材の前記両端部と所定の隙間を設けて橋桁側プレートに取付けられた一対の第1係止部材と、橋桁側プレートの橋軸方向の両端部にそれぞれ上方から係止可能に形成されるとともに、板状部材の橋軸方向の両端部にそれぞれ水平方向及び下方から係止可能に形成され、板状部材の前記両端部と所定の隙間を設けて橋桁側プレートに取付けられた一対の第2係止部材とを備えている。
これにより、各係止部材は橋桁側プレートに取付けられるとともに板状部材の前記各両端部に水平方向及び下方から係止可能に形成されていることから、橋桁が支持体に対して水平方向に移動する場合には、橋桁側プレートと板状部材とが係止部材を介して水平方向に係止するとともに係止部材によって板状部材の下方への移動が規制され、弾性部材が水平方向に弾性変形する。また、橋桁側プレートが板状部材の上面と所定の隙間を設けて配置されるとともに、各係止部材が板状部材の前記各両端部と所定の隙間を設けて橋桁側プレートに取付けられていることから、活荷重などにより橋桁に回転方向の力が加わっても、前記隙間によって橋桁側プレートと板状部材とが回転方向に係止しない。さらに、各係止部材は橋桁側プレートの前記各両端部に上方から係止可能に形成されていることから、係止部材を橋桁側プレートに取付ける際に係止部材を橋桁側プレートの端部に上方から係止させることにより、係止部材を取付位置の近傍に仮止めすることができる。
また、本発明は、橋桁と橋桁を支持する支持体との間に橋桁を鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を支持体に対して水平方向に弾性支持する橋梁用弾性支承において、下端部側が支持体側に固定されるとともに、上端部に板状部材が設けられ、水平方向に弾性変形可能な弾性部材と、橋桁側に取付けられ、板状部材の上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、橋桁側プレートの橋軸直角方向及び橋軸方向のうち一方向の両端部にそれぞれ上方から係止可能に形成されるとともに、板状部材の橋軸直角方向及び橋軸方向のうち一方向の両端部にそれぞれ水平方向及び下方から係止可能に形成され、板状部材の前記両端部と所定の隙間を設けて橋桁側プレートに取付けられた一対の係止部材とを備えている。
これにより、各係止部材は橋桁側プレートに取付けられるとともに板状部材の前記両端部に所定の水平方向及び下方から係止可能に形成されていることから、橋桁が支持体に対して水平方向に移動する場合には、橋桁側プレートと板状部材とが係止部材を介して水平方向に係止するとともに係止部材によって板状部材の下方への移動が規制され、弾性部材が水平方向に弾性変形する。また、橋桁側プレートが板状部材の上面と所定の隙間を設けて配置されるとともに、各係止部材が板状部材の前記両端部と所定の隙間を設けて橋桁側プレートに取付けられていることから、活荷重などにより橋桁に回転方向の力が加わっても、前記隙間によって橋桁側プレートと板状部材とが回転方向に係止しない。さらに、各係止部材は橋桁側プレートの前記両端部に上方から係止可能に形成されていることから、係止部材を橋桁側プレートに取付ける際に係止部材を橋桁側プレートの端部に上方から係止させることにより、係止部材を取付位置の近傍に仮止めすることができる。
本発明の橋梁用弾性支承によれば、橋桁が支持体に対して水平方向に移動する場合には、橋桁側プレートと板状部材とが係止部材を介して係止して弾性部材が水平方向に弾性変形するので、支持体に対して橋桁を水平方向に弾性支持することができる。また、活荷重などにより橋桁に回転方向の力が加わっても、前記隙間によって板状部材と橋桁側プレートとが回転方向に係止しないので、橋桁に加わる回転方向の力によって弾性部材が回転方向に変形することがなく、回転方向への変形による弾性部材の強度低下を防止することができる。さらに、係止部材を板状部材または橋桁側プレートに取付ける際に係止部材を取付位置の近傍に仮止めすることができるので、係止部材を板状部材または橋桁側プレートに取付けるためのボルトを締め付けるときに係止部材を支持する必要がなく、橋梁への設置作業を容易に行うことができる。
図1乃至図9は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は橋梁の橋軸直角方向における一部断面図、図2は橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図、図3は橋梁用弾性支承の橋軸方向における断面図、図4は図3におけるA−A線断面図、図5は橋桁が橋脚に対して橋軸直角方向にずれた状態を示す橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図、図6は橋桁が橋脚に対して橋軸直角方向に大きくずれた状態を示す橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図、図7は橋桁に回転方向の力が加わったときの橋梁用弾性支承の橋軸方向における断面図、図8はカプラーを取付ける際の橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図、図9はカプラーを取付ける際の橋梁用弾性支承の要部斜視図である。
本実施形態の橋梁用弾性支承は、橋桁1に取付けられた橋桁側プレートとしてのソールプレート10と、支持体としての橋脚2に取付けられたベースプレート20と、ソールプレート10の下方に配置された板状部材としての上沓30と、上沓30の橋軸直角方向Yの両端部に取付けられた第1係止部材としての一対の第1カプラー31と、上沓30の橋軸方向Xの両端部に取付けられた第2係止部材としての一対の第2カプラー32と、ベースプレート20に取付けられた下沓40と、上沓30と下沓40との間に配置された弾性部材50とを備えている。
橋桁1は上面に自動車用道路が設けられ、橋軸直角方向Yに並ぶように設けられた2つの鉛直方向支持機構3によって橋脚2に支持されている。また、鉛直方向支持機構3は周知の積層ゴム構造体からなり、上面側が橋桁1の下面に固定されるとともに、下面側が橋脚2の上面に固定されている。
ソールプレート10は各鉛直方向支持機構3の間に配置され、複数のアンカーボルト10aによって橋桁1に取付けられている。また、ソールプレート10は鉄鋼材料からなり、矩形の板状に形成されている。さらに、ソールプレート10の下面における中央部には凹状部10bが設けられ、凹状部10bは水平方向の断面が円形状に形成されている。また、ソールプレート10の橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xの両端部には橋桁1と所定の隙間を設けて外側に延びるように形成されたフランジ部10cが設けられている。
ベースプレート20は鉄鋼材料からなり、矩形の板状に形成されるとともに、複数のアンカーボルト20aによって橋脚2に取付けられている。また、ベースプレート20の上面における中央部には凹状部20bが設けられ、凹状部20bは水平方向の断面が円形状に形成されている。
上沓30は鉄鋼材料からなり、矩形の板状に形成されている。また、上沓30はソールプレート10の下面と所定の隙間を設けて対向するように配置され、橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xの両端部には上下方向に貫通する複数のネジ孔30aが設けられている。さらに、上沓30の中央部には貫通孔30bが設けられ、貫通孔30bは水平方向の断面が円形状に形成されている。
各第1カプラー31は鉄鋼材料からなり、上沓30の橋軸直角方向Yの端部に沿って延びるように形成されている。また、第1カプラー31は断面コ字形に形成され、上沓30の橋軸直角方向Yにおける端部に下方から係止可能に形成されるとともに、ソールプレート10の橋軸直角方向Yの端部に配置されたフランジ部10cに上方から係止可能に形成されている。さらに、第1カプラー31の下面には上沓30の各ネジ孔30aに対応した位置にそれぞれ取付孔31aが設けられている。また、各取付孔31aにはそれぞれ下方から取付部材としてのボルト31bが挿通し、各ボルト31bは上沓30の各ネジ孔30aにそれぞれ螺合している。即ち、各第1カプラー31は各ボルト31bによってそれぞれ上沓30に取付けられている。また、各第1カプラー31は上沓30に取付けられた状態において、ソールプレート10の橋軸直角方向Yの端部に配置されたフランジ部10cと水平方向及び上下方向に所定の隙間が設けられるように形成されている。
各第2カプラー32は鉄鋼材料からなり、上沓30の橋軸方向Xの端部に沿って延びるように形成されている。また、第2カプラー32は断面コ字形に形成され、上沓30の橋軸方向Xにおける端部に下方から係止可能に形成されるとともに、ソールプレート10の橋軸方向Xの端部に配置されたフランジ部10cに上方から係止可能に形成されている。さらに、第2カプラー32下面には上沓30の各ネジ孔30aに対応した位置にそれぞれ取付孔32aが設けられている。また、各取付孔32aにはそれぞれ下方から取付部材としてのボルト32bが挿通し、各ボルト32bは上沓30の各ネジ孔30aにそれぞれ螺合している。即ち、各第2カプラー32は各ボルト32bによってそれぞれ上沓30に取付けられている。また、各第2カプラー32は上沓30に取付けられた状態において、ソールプレート10の橋軸方向Xの端部に配置されたフランジ部10cと水平方向及び上下方向に所定の隙間が設けられるように形成されている。
下沓40は鉄鋼材料からなり、上沓30と同様の形状である矩形の板状に形成されるとともに、複数のボルト40aによってベースプレート20に取付けられている。また、下沓40の中央部には貫通孔40bが設けられ、貫通孔40bは水平方向の断面が円形状に形成されている。
弾性部材50は、上沓30に取付けられた上側補強板51と、下沓40に取付けられた下側補強板52と、上側補強板51と下側補強板52との間に互いに上下方向に間隔をおいて設けられた複数の補強板53と、各補強板51,52,53を加硫接着によって連結するゴム部材54とから構成されている。
上側補強板51は鉄鋼材料からなり、矩形の板状に形成されるとともに、複数のボルト51aによって上沓30に取付けられている。また、上側補強板51の上面には凹状部51bが設けられ、凹状部51bは水平方向の断面が円形状に形成されている。さらに、凹状部51bには円柱状のキー部材51cが挿入され、キー部材51cの上端部側は上沓30の貫通孔30aを挿通するとともに、ソールプレート10の凹状部10bに挿入されている。また、キー部材51cの上端部とソールプレート10の凹状部10bとの間には水平方向及び上下方向に所定の隙間が設けられている。ここで、キー部材51cと凹状部10bとの間に設けられた水平方向の隙間は、各カプラー31,32とフランジ部10cとの間に設けられた水平方向の隙間と等しい間隔に設定されている。
下側補強板52は鉄鋼材料からなり、矩形の板状に形成されるとともに、複数のボルト52aによって下沓40に取付けられている。また、下側補強板52の下面には凹状部52bが設けられ、凹状部52bは水平方向の断面が円形状に形成されている。さらに、凹状部52bには円柱状のキー部材52cが挿入され、キー部材52cの下端部側は下沓40の貫通孔40bを挿通するとともに、ベース板20の凹状部20bに挿入されている。
各補強板53は鉄鋼材料からなり、矩形の板状に形成されている。また、各補強板53は上側補強板51及び下側補強板52よりも薄く形成されている。
ゴム部材54は天然ゴムもしくは高減衰ゴムからなり、各補強板51,52,53を被覆するように形成されるとともに、水平方向の断面形状が矩形となる直方体に形成されている。一方、上沓30及び下沓40は弾性部材50の側面よりも橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xに突出するように形成されている。ここで、高減衰ゴムとしては、特開平10−219029号公報、特開平10−219033号公報、特開2000−336207号公報、特開2002−020546号公報などに示されているものを使用することが望ましい。
以上のように構成された橋梁用弾性支承は、各鉛直方向支持機構3によって橋桁1が鉛直方向に支持されていることから、ソールプレート10の下面と上沓30の上面との間に所定の隙間を設けた状態で橋桁1と橋脚2との間に取付けられる。
取付けるための手順は、図8に示すように、先ず、弾性部材50に上沓30及び下沓40を取付け、橋脚2に取付けられたベースプレート20の凹状部20bにキー部材52cを挿入する。また、ベースプレート20の上に弾性部材50を載置し、各ボルト40aによって下沓40をベースプレート20に取付ける。次に、上沓30の貫通孔30bにキー部材51cを挿入し、橋桁1に取付けられたソールプレート10の下面と上沓30の上面との間に所定の隙間が設けられるように橋桁1を配置する。
この状態で、各カプラー31,32をソールプレート10のフランジ部10cに上方から係止させ、各カプラー31,32の各取付孔31a,32aの位置を上沓30の各ネジ孔30aの位置に合わせる。即ち、各カプラー31,32を取付位置の近傍に仮止めする。最後に、各カプラー31,32の取付孔31a,32aに下方から各ボルト31b,32bを挿通するとともに各ボルト31b,32bを締め付けけることにより、各カプラー31,32を上沓30に取付ける。
取付けられた橋梁用弾性支承は、図5に示すように、風などによって橋桁1に橋軸直角方向Yの力が加わる場合には、橋桁1が橋脚2に対して橋軸直角方向Yに移動し、ソールプレート10が第1カプラー31を介して上沓30に係止する。これにより、弾性部材50が橋軸直角方向Yに剪断変形しながら橋桁1を橋軸直角方向Yに支持する。この際、ソールプレート10が上沓30に係止するとともにキー部材51cがソールプレート10の凹状部10bに水平方向に係止し、ソールプレート10に対する上沓30の径方向の移動が規制される。
また、気温の変化や活荷重によって橋桁1が橋軸方向Xに伸びた場合には、橋桁1が橋脚2に対して橋軸方向Xに移動し、ソールプレート10が第2カプラー32を介して上沓30に係止する。これにより、橋軸直角方向Yの場合と同様に、弾性部材50が橋軸方向Xに剪断変形しながら橋桁1を橋軸方向Xに支持する。この際、ソールプレート10が上沓30に係止した後にキー部材51cがソールプレート10の凹状部10bに水平方向に係止し、ソールプレート10に対する上沓30の径方向の移動が規制される。
ここで、ソールプレート10は各カプラー31,32及びキー部材51cを介して上沓30に橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xに係止可能に形成されているので、弾性部材50によって橋桁1を橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xに弾性支持することができる。
また、弾性部材50を構成するゴム部材54が高減衰ゴムから形成されているので、橋脚2に対して移動する橋桁1の運動エネルギーを弾性部材50の剪断変形によって大幅に減衰することができる。これにより、風などによる橋桁1の揺れを早期に減衰させることができ、弾性部材50によって橋桁1を水平方向に確実に弾性支持することができる。
一方、図7に示すように、活荷重によって橋桁1に回転方向(図示した矢印の方向)の力が加わり、ソールプレート10が橋軸方向Xに傾く場合には、上沓30の上面とソールプレート10との間及び各カプラー31,32とソールプレート10のフランジ部10cとの間に所定の隙間が設けられているので、ソールプレート10が上沓30に回転方向に係止しない。また、活荷重によって橋桁1に回転方向の力が加わり、ソールプレート10が橋軸直角方向Yに傾く場合には、橋軸方向Xの場合と同様に所定の隙間が設けられているので、ソールプレート10が上沓30に回転方向に係止しない。この際、キー部材51cとソールプレート10の凹状部10bとの間にも所定の隙間が設けられているので、キー部材51cを介して上沓30に回転方向の力が加わることがない。
次に、図6に示すように、例えば地震によって橋桁1が橋脚2に対して橋軸直角方向Yまたは橋軸方向Xに大きく移動する場合には、弾性部材50が大きく剪断変形して上沓30が下方に移動しようとするが、各カプラー31,32がソールプレート10のフランジ部10cに上方から係止して上沓30の下方への移動が規制されるので、ソールプレート10と上沓30との橋軸直角方向Yまたは橋軸方向Xの係止が解除されることはない。
このように、本実施形態によれば、上沓30の橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xの両端部にはカプラー31,32が取付けられるとともに、各カプラー31,32はソールプレート10に橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xに係止可能に形成されているので、風や気温の変化などによって橋桁1が橋脚2に対して橋軸直角方向Yまたは橋軸方向Xに移動する場合には、ソールプレート10と上沓30とが各カプラー31,32を介して水平方向に係止するとともに各カプラー31,32によって上沓30の下方への移動が規制され、弾性部材50によって橋桁1を橋脚2に対して水平方向に弾性支持することができる。
また、ソールプレート10が上沓30の上面と所定の隙間を設けて配置されるとともに、各カプラー31,32がソールプレート10のフランジ部10cと所定の隙間を設けて上沓30に取付けられ、活荷重によって橋桁1に回転方向の力が加わっても、前記隙間によって上沓30とソールプレート10とが回転方向に係止しないので、橋桁1に加わる回転方向の力によって弾性部材50が回転方向に変形することがなく、回転方向への変形による弾性部材50の強度低下を防止することができる。これにより、弾性部材50の上下方向の寸法を小さくしても弾性部材50の強度を確保することができ、弾性部材50を小型化することによる省スペース化及び製造コストの低減を図ることができる。
さらに、各カプラー31,32はソールプレート10のフランジ部10cに上方から係止可能に形成されているので、各カプラー31,32を取付ける際に各カプラー31,32をフランジ部10cに上方から係止させることにより、各カプラー31,32を取付位置の近傍に仮止めすることができる。即ち、各ボルト31b.32bを締め付けるときに各カプラー31,32を支持する必要がなく、橋梁への設置作業を容易に行うことができる。
また、各カプラー31,32を、ソールプレート10のフランジ部10cに上方から係止可能であるとともに上沓30の水平方向の端部に下方から係止可能な断面コ字形の部材から形成したので、例えば地震によって橋桁1が橋脚2に対して橋軸直角方向Yまたは橋軸方向Xに大きく移動する場合に、各カプラー31,32がソールプレート10のフランジ部10cに上方から係止するとともに上沓30に下方から係止し、ソールプレート10に対する上沓30の下方への移動を確実に規制することができる。即ち、ソールプレートと上沓30とを確実に水平方向に係止させることができ、橋桁1を橋脚2に安全に支持する上で極めて有利である。また、断面コ字形の簡単な形状であるため、製造コストの低減を図る上でも極めて有利である。
尚、本実施形態では、上沓30に各カプラー31,32を取付け、ソールプレート10を上沓30に橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xに係止可能に形成したものを示したが、図10に示すように、上沓30に一対の第1カプラー31のみを設け、ソールプレート10を上沓30に橋軸直角方向Yにのみ係止させることもできる。これにより、橋桁1の橋軸直角方向Yへの移動を弾性部材50によって弾性支持することができる。また、上沓30の上面とソールプレート10との間に設けた所定の隙間及びフランジ部10cと各第1カプラー31との間に設けた所定の隙間によって、橋桁1に加わる回転方向の力によって弾性部材50が回転方向に変形することがない。
また、上沓30に一対の第2カプラー32のみを設け、ソールプレート10を上沓30に橋軸方向Xにのみ係止させることもできる。これにより、橋桁1の橋軸方向Xへの移動を弾性部材50によって弾性支持することができる。
尚、本実施形態では、橋桁1が橋脚2に対して水平方向に移動すると、ソールプレート10のフランジ部10cが上沓30に取付けられた各カプラー31,32に水平方向に直接係止するようにしたものを示したが、図11に示すように、ソールプレート10のフランジ部10cと各カプラー31,32との間に緩衝部材としての緩衝ゴム55を設けることも可能である。ここで、緩衝ゴムは天然ゴムや合成ゴムからなり、フランジ部10cの周面に沿って全周に亘って設けられている。
これにより、ソールプレート10cは緩衝ゴム55を介して各カプラー31,32に水平方向に係止するので、ソールプレート10cが各カプラー31,32に係止する際の衝撃力が緩衝ゴム55によって緩和される。即ち、例えば突風などによって橋桁1に大きな力が加わってソールプレート10が各カプラー31,32に係止する場合でも、係止部から騒音を発生させることがない。また、係止する際の衝撃力を緩和することができるので、ソールプレート10及び各カプラー31,32を無用に高強度に形成する必要がなく、省スペース化及び製造コストの削減を図る上で極めて有利である。
図12及び図13は本発明の第2の実施形態を示すもので、図12は橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図、図13は図12におけるB−B線断面図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の橋梁用弾性支承は、橋桁1に取付けられた橋桁側プレートとしてのソールプレート60と、ソールプレート60の橋軸直角方向Yの両端部に取付けられた第1係止部材としての一対の第1カプラー61と、ソールプレート60の橋軸方向Xの両端部に取付けられた第2係止部材としての一対の第2カプラー62と、ソールプレート60の下方に配置された板状部材としての上沓70と、第1の実施形態と同様のベースプレート20、下沓40及び弾性部材50とを備えている。
ソールプレート60は各鉛直方向支持機構3の間に配置され、複数のアンカーボルト60aによって橋桁1に取付けられている。また、ソールプレート60は鉄鋼材料からなり、矩形の板状に形成されている。さらに、ソールプレート60の下面における中央部には凹状部60bが設けられ、凹状部60bは水平方向の断面が円形状に形成されている。また、ソールプレート60の橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xの両端部には橋桁1と所定の隙間を設けて外側に延びるように形成されたフランジ部60cが設けられている。さらに、フランジ部60cにおける橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xの両端面には複数のネジ穴60dが設けられている。
各第1カプラー61は鉄鋼材料からなり、ソールプレート60の橋軸直角方向Yの端部に配置されたフランジ部60cに沿って延びるように形成されている。また、第1カプラー61は断面コ字形に形成され、上沓70の橋軸直角方向Yにおける端部に下方から係止可能に形成されるとともに、ソールプレート60の橋軸直角方向Yの端部に配置されたフランジ部60cに上方から係止可能に形成されている。さらに、第1カプラー61の側面にはソールプレート60の各ネジ穴60dに対応した位置にそれぞれ取付孔61aが設けられている。また、各取付孔61aにはそれぞれ側方から取付部材としてのボルト61bが挿通し、各ボルト61bはソールプレート60の各ネジ穴60dにそれぞれ螺合している。即ち、各カプラー61は各ボルト61bによってそれぞれソールプレート60に取付けられている。また、各第1カプラー61はソールプレート60に取付けられた状態において、上沓70の橋軸直角方向Yの端部と水平方向及び上下方向に所定の隙間が設けられるように形成されている。
各第2カプラー62は鉄鋼材料からなり、ソールプレート60の橋軸方向Xの端部に配置されたフランジ部60cに沿って延びるように形成されている。また、第2カプラー62は断面コ字形に形成され、上沓70の橋軸方向Xにおける端部に下方から係止可能に形成されるとともに、ソールプレート60の橋軸方向Xの端部に配置されたフランジ部60cに上方から係止可能に形成されている。さらに、第2カプラー62の側面にはソールプレート60の各ネジ穴60dに対応した位置にそれぞれ取付孔62aが設けられている。また、各取付孔62aにはそれぞれ側方から取付部材としてのボルト62bが挿通し、各ボルト62bはソールプレート60の各ネジ穴60dにそれぞれ螺合している。即ち、各第2カプラー62は各ボルト62bによってそれぞれソールプレート60に取付けられている。また、各第2カプラー62はソールプレート60に取付けられた状態において、上沓70の橋軸方向Xの端部と水平方向及び上下方向に所定の隙間が設けられるように形成されている。
上沓70は鉄鋼材料からなり、矩形の板状に形成されるとともに、ソールプレート60の下面と所定の隙間を設けて対向するように配置されている。また、上沓70の中央部には貫通孔70aが設けられ、貫通孔70aは水平方向の断面が円形状に形成されている。さらに、貫通孔70aにはキー部材51cが挿通するようになっている。
以上のように構成された橋梁用弾性支承は、各鉛直方向支持機構3によって橋桁1が鉛直方向に支持されていることから、ソールプレート60の下面と上沓70の上面との間に所定の隙間を設けた状態で橋桁1と橋脚2との間に取付けられる。
取付けるための手順は第1の実施形態と同様であり、橋桁1と橋脚2との間にソールプレート60、上沓70、ベースプレート20、下沓40及び弾性部材50を配置した後に、各カプラー61,62をソールプレート60のフランジ部60cに上方から係止させ、各カプラー61,62の各取付孔61a,62aの位置をソールプレート60の各ネジ穴60dの位置に合わせる。即ち、各カプラー61,62を取付位置の近傍に仮止めし、その状態で各ボルト61b,62bを締め付ける。
取付けられた橋梁用弾性支承は第1の実施形態と同様に、風や気温の変化などによって橋桁1に水平方向の力が加わる場合には、ソールプレート60が各カプラー61,62を介して上沓70に係止し、弾性部材50によって橋桁1が橋脚2に対して水平方向に弾性支持される。
また、活荷重によって橋桁1に回転方向の力が加わる場合には、上沓70の上面とソールプレート60との間及び各カプラー61,62と上沓70との間に所定の隙間が設けられているので、ソールプレート60が上沓70に回転方向に係止しない。
このように、本実施形態によれば、ソールプレート60の橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xの両端部にはカプラー61,62が取付けられるとともに、各カプラー61,62は上沓70に橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xに係止可能に形成されているので、風や気温の変化などによって橋桁1が橋脚2に対して橋軸直角方向Yまたは橋軸方向Xに移動する場合には、ソールプレート60と上沓70とが各カプラー61,62を介して水平方向に係止するとともに各カプラー61,62によって上沓70の下方への移動が規制され、弾性部材50によって橋桁1を橋脚2に対して水平方向に弾性支持することができる。
また、ソールプレート60が上沓70の上面と所定の隙間を設けて配置されるとともに、各カプラー61,62が上沓70と所定の隙間を設けてソールプレート60に取付けられ、活荷重によって橋桁1に回転方向の力が加わっても、前記隙間によってソールプレート60と上沓70とが回転方向に係止しないので、橋桁1に加わる回転方向の力によって弾性部材50が回転方向に変形することがなく、回転方向への変形による弾性部材50の強度低下を防止することができる。
さらに、各カプラー61,62はソールプレート60のフランジ部60cに上方から係止可能に形成されているので、各カプラー61,62を取付ける際に各カプラー61,62を取付位置の近傍に仮止めすることができる。即ち、各ボルト61b,62bを締め付けるときに各カプラー61,62を支持する必要がなく、橋梁への設置作業を容易に行うことができる。
尚、本実施形態では、ソールプレート60に各カプラー61,62を取付け、ソールプレート60を上沓70に橋軸直角方向Y及び橋軸方向Xに係止可能に形成したものを示したが、図14に示すように、ソールプレート60に一対の第1カプラー61のみを設け、ソールプレート60を上沓70に橋軸直角方向Yにのみ係止させることもできる。また、ソールプレート60に一対の第2カプラー62のみを設け、ソールプレート60を上沓70に橋軸方向Xにのみ係止させることもできる。
本発明における第1の実施形態を示す橋梁の橋軸直角方向における一部断面図 橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図 橋梁用弾性支承の橋軸方向における断面図 図3におけるA−A線断面図 橋桁が橋脚に対して橋軸直角方向にずれた状態を示す橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図 橋桁が橋脚に対して橋軸方向に回転した状態を示す橋梁用弾性支承の橋軸方向における断面図 橋桁に回転方向の力が加わったときの橋梁用弾性支承の橋軸方向における断面図 カプラーを取付ける際の橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図 カプラーを取付ける際の橋梁用弾性支承の要部斜視図 第1の実施形態におけるカプラーの変形例を示す橋梁用弾性支承の平面断面図 第1の実施形態に緩衝ゴムを設けた状態を示す橋梁用弾性支承の平面断面図 本発明における第2の実施形態を示す橋梁用弾性支承の橋軸直角方向における断面図 図11におけるB−B線断面図 第2の実施形態におけるカプラーの変形例を示す橋梁用弾性支承の下面断面図 従来の橋梁用弾性支承の橋軸方向における断面図
符号の説明
1…橋桁、2…橋脚、3…鉛直方向支持機構、10…ソールプレート、10c…フランジ部、20…ベースプレート、30…上沓、31…第1カプラー、31b…ボルト、32…第2カプラー、32b…ボルト、40…下沓、50…弾性部材、51…上側補強板、52…下側補強板、53…補強板、54…ゴム部材、60…ソールプレート、61…第1カプラー、61b…ボルト、62…第2カプラー、62b…ボルト、70…上沓、X…橋軸方向、Y…橋軸直角方向。

Claims (7)

  1. 橋桁と橋桁を支持する支持体との間に橋桁を鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を支持体に対して水平方向に弾性支持する橋梁用弾性支承において、
    下端部側が支持体側に固定されるとともに、上端部に板状部材が設けられ、水平方向に弾性変形可能な弾性部材と、
    橋桁側に取付けられ、板状部材の上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、
    橋桁側プレートの橋軸直角方向の両端部にそれぞれ水平方向及び上方から係止可能に形成されるとともに、橋桁側プレートの前記両端部と所定の隙間を設けて板状部材に取付けられた一対の第1係止部材と、
    橋桁側プレートの橋軸方向の両端部にそれぞれ水平方向及び上方から係止可能に形成されるとともに、橋桁側プレートの前記両端部と所定の隙間を設けて板状部材に取付けられた一対の第2係止部材とを備えた
    ことを特徴とする橋梁用弾性支承。
  2. 橋桁と橋桁を支持する支持体との間に橋桁を鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を支持体に対して水平方向に弾性支持する橋梁用弾性支承において、
    下端部側が支持体側に固定されるとともに、上端部に板状部材が設けられ、水平方向に弾性変形可能な弾性部材と、
    橋桁側に取付けられ、板状部材の上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、
    橋桁側プレートの橋軸直角方向及び橋軸方向のうち一方向の両端部にそれぞれ水平方向及び上方から係止可能に形成され、橋桁側プレートの前記両端部と所定の隙間を設けて板状部材に取付けられた一対の係止部材とを備えた
    ことを特徴とする橋梁用弾性支承。
  3. 前記橋桁側プレートの前記各端部と各係止部材との隙間に緩衝部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の橋梁用弾性支承。
  4. 橋桁と橋桁を支持する支持体との間に橋桁を鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を支持体に対して水平方向に弾性支持する橋梁用弾性支承において、
    下端部側が支持体側に固定されるとともに、上端部に板状部材が設けられ、水平方向に弾性変形可能な弾性部材と、
    橋桁側に取付けられ、板状部材の上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、
    橋桁側プレートの橋軸直角方向の両端部にそれぞれ上方から係止可能に形成されるとともに、板状部材の橋軸直角方向の両端部にそれぞれ水平方向及び下方から係止可能に形成され、板状部材の前記両端部と所定の隙間を設けて橋桁側プレートに取付けられた一対の第1係止部材と、
    橋桁側プレートの橋軸方向の両端部にそれぞれ上方から係止可能に形成されるとともに、板状部材の橋軸方向の両端部にそれぞれ水平方向及び下方から係止可能に形成され、板状部材の前記両端部と所定の隙間を設けて橋桁側プレートに取付けられた一対の第2係止部材とを備えた
    ことを特徴とする橋梁用弾性支承。
  5. 橋桁と橋桁を支持する支持体との間に橋桁を鉛直方向に支持する他の支承とともに設けられ、橋桁を支持体に対して水平方向に弾性支持する橋梁用弾性支承において、
    下端部側が支持体側に固定されるとともに、上端部に板状部材が設けられ、水平方向に弾性変形可能な弾性部材と、
    橋桁側に取付けられ、板状部材の上面と所定の隙間を設けて対向するように配置された橋桁側プレートと、
    橋桁側プレートの橋軸直角方向及び橋軸方向のうち一方向の両端部にそれぞれ上方から係止可能に形成されるとともに、板状部材の橋軸直角方向及び橋軸方向のうち一方向の両端部にそれぞれ水平方向及び下方から係止可能に形成され、板状部材の前記両端部と所定の隙間を設けて橋桁側プレートに取付けられた一対の係止部材とを備えた
    ことを特徴とする橋梁用弾性支承。
  6. 前記板状部材の前記各端部と各係止部材との隙間に緩衝部材を設けた
    ことを特徴とする請求項4または5記載の橋梁用弾性支承。
  7. 前記係止部材を、橋桁側プレートの端部に上方から係止可能であるとともに板状部材の端部に下方から係止可能な断面コ字形の部材から形成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の橋梁用弾性支承。

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