JP2006273100A - コンテナ用シャーシ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナとシャーシとの固定が解除されていることを荷役装置、または荷役装置のオペレータに確実に報知することができるコンテナ用シャーシを提供する。
【解決手段】本発明のコンテナ用シャーシは、筐体の全ての角部に、自身を固定するためのすみ金具が設けられたコンテナを載置し、運搬するものであり、コンテナが載置されるシャーシフレームと、シャーシフレームのコンテナのすみ金具に対応する位置にそれぞれ設けられ、コンテナの各すみ金具を介して、コンテナとシャーシフレームとを固定するロック手段と、コンテナとシャーシフレームとが、各ロック手段により固定されているか否かを検出する検出手段と、検出手段に接続され、少なくとも1つのロック手段によりコンテナとシャーシフレームとが固定されているとき、報知信号を出力する報知手段とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンテナをロック手段により固定して、運搬するか、または仮置きすることができるコンテナ用シャーシに関し、特に、コンテナを吊り上げる際に、コンテナが固定されているとき、報知信号を出力することができるコンテナ用シャーシに関する。
通常、コンテナヤードにおいて、トレーラなどにより外部から搬入されるコンテナは、トレーラのシャーシに固定されており、トレーラをゲートで一旦停止させて、シャーシとコンテナとを固定しているツイストロックを解除した上で、トレーラを、RTG(Rubber Tierd Gantry crane)または門型コンテナクレーン等の荷役機器の位置まで移動して、この荷役機器によりコンテナの荷役を行っている。
コンテナの四隅には、コーナーボックス(すみ金具)が設けられている。シャーシには、各コーナーボックスに対応する位置に、それぞれツイストロックが、合計4個設けられている。
コンテナを荷役する際に、ゲートにおいて、ツイストロックの解除作業が忘れられたり、解除操作が不完全で完全に解除されていない場合が生じ、荷役機器でコンテナを吊り上げる時に、コンテナと共にトレーラ(シャーシ)も一緒に吊り上げてしまうという事故が発生することがある。
この事故は、荷役機器のオペレータが早期にシャーシの吊り上げに気付いて巻上げを停止すれば問題ないが、コンテナごと吊り上げられたトレーラの運転手があわてて飛び下りたりすると重大事故につながることがある。
そこで、シャーシとコンテナとの間を監視する監視カメラを荷役機器に設け、オペレータが監視カメラから映像で監視し、コンテナと共にトレーラ(シャーシ)も一緒に吊り上げてしまう事故を防止する対策が講じられている。
このような監視カメラを設ける対策以外にもコンテナと共にトレーラ(シャーシ)も一緒に吊り上げてしまう事故を防止する対策が講じられている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、複数の光学式センサによって横方向からコンテナとシャーシの隙間を検出する隙間検出装置が開示されている。この特許文献1の隙間検出装置は、荷台高さが異なる多種のシャーシに対応できるように、所定の上下範囲において所定の上下間隔でコンテナおよびシャーシの有無を検出できるように、光学式センサを複数個配置して形成した隙間センサーユニットを、コンテナの荷役位置の中心もしくは中心付近に、1組または水平方向に2組以上取り付けて構成されている。
特開2004−75246号公報
しかしながら、従来の監視カメラを用いた目視による監視の場合には、荷役機器のオペレータが、巻上げ時に、シャーシの吊り上げの有無を監視する必要があり、オペレータに余分な監視と、確認に時間を費やすという問題点がある。
また、特許文献1の隙間検出装置は、光学式センサを複数個配置して形成した隙間センサーユニットを設ける必要があり、装置構成が複雑になり、コストが嵩むという問題点がある。
いずれの従来技術においても、コンテナを吊り上げなければ、ツイストロックが全て解除された否かが分からない。このため、ツイストロックが全て解除されていない場合には、コンテナを再度下ろした後に、ゲートに戻り、ツイストロックを解除する必要があり、作業効率が低くなるという問題点がある。
また、いずれの従来技術においても、トレーラからコンテナを吊り上げるためのレーンが複数ある場合には、コンテナとトレーラ(シャーシ)とが離れたことを確認する精度が下がり、適用することが困難である。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、コンテナとシャーシとの固定が解除されていることを荷役装置、または荷役装置のオペレータに確実に報知することができるコンテナ用シャーシを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、筐体の全ての角部に、自身を固定するためのすみ金具が設けられたコンテナを載置し、運搬するコンテナ用シャーシであって、前記コンテナが載置されるシャーシフレームと、前記シャーシフレームの前記コンテナのすみ金具に対応する位置にそれぞれ設けられ、前記コンテナの各すみ金具を介して前記コンテナと前記シャーシフレームとを固定するロック手段と、前記コンテナと前記シャーシフレームとが、前記各ロック手段により固定されているか否かを検出する検出手段と、前記検出手段に接続され、少なくとも1つのロック手段により前記コンテナと前記シャーシフレームとが固定されているとき、報知信号を出力する報知手段とを有することを特徴とするコンテナ用シャーシを提供するものである。
本発明においては、前記報知信号を受信する第1の受信手段が、コンテナヤードに配置されたコンテナクレーンに設けられていることが好ましい。
また、本発明においては、前記報知信号を受信する第2の受信手段が、前記シャーシフレームを牽引する牽引手段に設けられていることが好ましい。
さらに、本発明においては、前記報知信号を受信する第3の受信手段が、コンテナヤードの進入口に配置されたゲートに設けられていることが好ましい。
さらにまた、本発明においては、さらに、前記コンテナが前記シャーシフレームに対して、前記コンテナの各角部と前記各角部に対応して設けられた各ロック手段とが適切な状態で載置されているか否かを検出する載置検出手段が設けられていることが好ましい。
本発明のコンテナ用シャーシによれば、載置されるコンテナに設けられたすみ金具に対応する位置にそれぞれ設けられ、コンテナの各すみ金具を介してコンテナとシャーシフレームとを固定するロック手段と、コンテナとシャーシフレームとが、各ロック手段により固定されているか否かを検出する検出手段と、この検出手段に接続され、コンテナを吊り上げる際に、少なくとも1つのロック手段によりコンテナとシャーシフレームとが固定されているとき、報知信号を出力する報知手段とを設けることにより、全てのロック手段のうち、ロック手段が1つでも解除されていない場合には、報知手段により、報知信号を、例えば、コンテナヤードに配置されたコンテナクレーン(荷役装置)、シャーシフレームを牽引するトレーラーヘッドなどの牽引手段、コンテナヤードの進入口に配置されたゲートに出力することができる。報知信号に基づいて、コンテナとシャーシフレームとの固定が完全に解除されていないこと、または固定が完全にされていないことを、例えば、コンテナクレーンを操作するオペレータ、シャーシフレームを牽引するトレーラーヘッドなどの牽引手段を運転する運転手、コンテナヤードの進入口に配置されたゲートにいるゲート職員に対して、例えば、警報を発することができる。これにより、オペレータ、運転手またはゲート職員に、ロック解除状態または非解除状態であることを認識させることができる。
また、本発明においては、報知信号により、例えば、コンテナを吊り上げる際に、事前にコンテナの吊り上げ動作を停止させることができ、シャーシとの共吊りを防止できる。
さらに、本発明においては、報知信号に基づいて、例えば、コンテナヤードの進入口に配置されたゲートにおいて、ロック手段の解除状態を知ることができるため、ロック手段が未解除状態でコンテナヤードに進入することが防止され、コンテナを一旦吊り上げて、それを停止して、ゲートに戻ってロック手段を再度解除することがなくなる。これにより、荷役作業の効率の低下を最小限に留めることができる。また、コンテナヤードから出る場合、ロックされている状態を確実にできる。これにより、ロックの不備による事故を防止することができる。
また、本発明によれば、シャーシ毎に、個別にロック手段によるロック解除状態が把握されるため、コンテナを吊り上げるためのレーンが複数ある場合であっても適用でき、コンテナとシャーシとを一緒に吊り上げてしまうことを防止することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のコンテナ用シャーシを詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコンテナ用シャーシが搬入される門型コンテナクレーンを示す模式図である。本実施例の門型コンテナクレーン(以下、コンテナクレーンという)10は、例えば、コンテナヤードに設けられるものである。コンテナクレーン(荷役装置)10は、遠隔操作されるものであり、操作部(図示せず)は、例えば、ゲート(図示せず)に設けられている。コンテナクレーン10は、クレーンオペレータにより操作部で操作されて、コンテナ20の荷役が行なわれる。
図1に示すように、コンテナクレーン10は、クレーンガーダ12と、1対の脚部14と、脚部14の下部に設けられた車輪15と、トロリ16と、制御部16aと、スプレッダ18とを有する。
コンテナクレーン10は、水平方向(以下、横方向という)に延びたクレーンガーダ12の両端部に、それぞれ垂直方向(以下、縦方向という)に延びた脚部14が設けられ、門型形状を成している。また、クレーンガーダ12は、車輪15により、紙面垂直方向に移動可能である。
トロリ16は、クレーンガーダ12の上側に配置されるものである。このトロリ16は、巻上機(図示せず)、および横移動手段(図示せず)が設けられている。
横移動手段は、トロリ16を横方向に移動するものである。この横移動手段としては、例えば、ラックとピニオン、およびトロリ16にワイヤが接続され、このワイヤを巻き取るか、または送り出すことによるものが例示される。
また、スプレッダ18は、クレーンガーダ12の下側に設けられており、スプレッダ18は、トロリ16(巻上機)にワイヤロープW(図7参照)を介して接続されている。このスプレッダ18は、トロリ16とともに横方向に移動する。さらに、トロリ16の巻上機によりスプレッダ18は縦方向に昇降可能である。
制御部16aは、トロリ16およびスプレッダ18の全体的な動作を制御するものであり、トロリ16の横移動、トロリ16の位置検出、スプレッダ18によるコンテナの保持および開放の制御、ならびに巻上機の駆動制御などを行うものである。
図1に示すコンテナクレーン10においては、脚部14間に、コンテナ20が、例えば、6列載置されるとともに、コンテナ20を荷役するためのレーン110が1列設けられている。コンテナ20は、トロリ16により、スプレッダ18に保持された状態で横方向に移動されて、各列で、例えば、最大4段、コンテナ20が積み上げられる。
レーン110には、コンテナ20を載置し、運搬するコンテナ用シャーシ30が、コンテナクレーン10による荷役のために待機している。
なお、コンテナクレーン10は、トロリ16に操作室を設けて、オペレータによりコンテナ20の荷役を行ってもよい。
図2は、本発明の実施例に係るコンテナ用シャーシをコンテナとともに示す模式的斜視図であり、図3は、図2のコンテナ用シャーシの要部を示す部分側断面図である。
図2に示すように、本実施例のコンテナ用シャーシ30により運搬されるコンテナ20は、例えば、略長方体の筐体22と、筐体22のすべての角部に設けられたコーナーボックス24とを有する。コーナーボックス24は、コンテナの荷役、コンテナの積み重ね、コンテナの緊締、およびコンテナの固縛のために設けられたすみ金具であり、例えば、合計8個設けられている。
本実施例のコンテナ20のコーナーボックス24は、下面に長穴26が形成されている。このコーナーボックス24により、コンテナ20同士はスタッキングコーンを用いて固定することができる。コンテナ20とコンテナ用シャーシ30とは、コンテナ用シャーシ30上のツイストロックで固定することができる。
また、図2に示すように、コンテナ用シャーシ(以下、シャーシという)30は、シャーシフレーム(以下、フレームという)32と、車輪34と、支持部材39と、ロック手段40と、ロック検出手段50と、載置検出手段60と、報知部(報知手段)72(図4(a)参照)とを有する。
フレーム32は、その表面32aにコンテナ20が載置されるものであり、表面32aは、コンテナ20の下面22aと略同じ大きさを有する。コンテナ20のコーナーボックス24に対応してフレーム32の全ての角部には、例えば、内部が空洞である収納ボックス38がそれぞれ設けられている。各収納ボックス38には、例えば、ロック手段40および載置検出手段60がそれぞれ設けられている。例えば、本実施例においては、ロック手段40が合計4個設けられており、載置検出手段60が合計4個設けられている。
また、フレーム32の1つの端部には、牽引部材33が設けられており、この牽引部材33を介してトレーラーヘッドなどの牽引手段(図示せず)が取り付けられる。この牽引手段は、運転手により運転されるものである。この牽引手段には、受信装置および警報手段が設けられている。これにより、報知信号に応じた警報が運転手に通知される。なお、受信装置は、後述する報知信号を受信することができれば、特に限定されるものではない。また、警報手段は、受信装置が受信した報知信号に基づいて、音、光または映像などにより運転手に危険を通知することができるものであれば、特に限定されるものではない。
また、牽引部材33が設けられた側の2つの収納ボックス38の下面には、支持部材39が設けられている。この支持部材39は、シャーシ30を独立して置く場合に、車輪34とともに支持するものである。支持部材39は、トレーラーヘッドなどの牽引手段が取り付けられる場合には、縮めることができる。
なお、ロック手段40および載置検出手段60の配置位置は、フレーム32の表面32aにおいて、コンテナ20に設けられたコーナーボックス24に対応する位置に設けられていれば、特に限定されるものではない。また、筐体22におけるコーナーボックス24の配置位置は、特に限定されるものではなく、必ずしも筐体22の角部である必要はない。コンテナ20の仕様などにより配置位置は、適宜変更されるものである。
車輪34は、フレーム32の下面に、フレーム32の長手方向の前後端部に設けられ、車軸(図示せず)により接続されている。
ロック手段40は、例えば、ツイストロックにより構成されているものであり、図3に示すように、ツイストロックピン42と、回転軸44と、レバー46とを有する。
ツイストロックピン42は、コーナーボックス24の長穴26に挿入されて、90°回転させられることにより、コンテナ20と、シャーシ30とを固定するものである。このツイストロックピン42は、1つの頂点部が丸まっている側面視略三角形状の厚肉材により形成されている。ツイストロックピン42の頂点部と対向する面に、回転軸44の一端が接続されている。この回転軸44には、レバー46が取り付けられている。
本実施例における収納ボックス38は、その表面にカバー43が設けられている。このカバー43に貫通孔38aが形成されている。回転軸44は、貫通孔38aに挿通されている。カバー43上にツイストロックピン42が配置される。
また、収納ボックス38には、水平方向に延びたガイド溝38bが形成されており、このガイド溝38bからレバー46が外部に突出している。
また、回転軸44の他端側には、例えば、金属製の板からなるセンサ板52が設けられている。ロック手段40によりロックされていない状態(以下、ロック解除状態という)から回転軸44が90°回転した状態のセンサ板52を検出する近接センサ54が設けられている。近接センサ54は、報知部72(図4(a)参照)に接続されている。このセンサ板52と近接センサ54とで、ロック検出手段50が構成されている。
近接センサ54は、センサ板52が所定の距離まで近づいた場合に、センサ板52を検出するものである。
本実施例のロック手段40においては、ツイストロックピン42が、長穴26に長手方向を一致させてコーナーボックス24に挿通され、ロック解除状態から、レバー46により回転軸44が90°回転されると、長穴26からツイストロックピン42が抜けない状態になる。すなわち、ロック状態になる。このとき、近接センサ54により、近くきたセンサ板52が検出され、近接センサ54から報知部72に検出信号が出力される。また、ロック手段40によりロック解除状態では、センサ板52が検出されず、近接センサ54から報知部72に検出信号が出力されない。
なお、ロック検出手段50においては、近接センサ54は、特に限定されるものではない。また、本実施例においては、近接センサ54に変えて、リミットスイッチを用いることもできる。
載置検出手段60は、例えば、検出ピン62と、バネ66と、近接センサ70とを有する。なお、本発明において、載置検出手段60は、特に限定されるものではない。
検出ピン62は、例えば、両端部が平板状に形成された棒状部材からなるものである。
また、各収納ボックス38の表面には、カバー43の周辺部に、ガイド孔38cが、例えば、1つ形成されている。ガイド孔38cが形成された各収納ボックス38の内面には、センサ収納部68が設けられている。この各センサ収納部68内に近接センサ70がそれぞれ設けられている。全ての近接センサ70は、報知部72(図4(a)参照)に接続されている。
検出ピン62は上端部が軸よりも大きく、この検出ピン62の軸にバネ66が挿通されており、さらにガイド孔38cに挿通され、軸がセンサ収納部68内に達するものである。この検出ピン62は、バネ66により、上方に付勢されており、その端部は、収納ボックス38の表面よりも上方に突出している。
コンテナ20がシャーシ30に載置される場合、ツイストロックピン42が長穴26に入ると、コンテナ20の下面22aにより、検出ピン62が押し下げられ、ガイド孔38c内を移動し、端部がセンサ収納部68内の近接センサ70に近づき、検出ピン62が近接センサ70により検出される。このとき、近接センサ70から検出信号が報知部72に出力される。
一方、検出ピン62が押し下げられていない場合には、検出ピン62は、バネ66により上方に付勢されており、近接センサ70の検出限界よりも離れている。このため、検出ピン62が近接センサ70により検出されず、近接センサ70は、検出信号を報知部72に出力しない。これにより、ツイストロックピン42が、長穴26に適切に挿通されているか否かを判別できる。すなわち、コンテナ20がフレーム32に適切な状態で載置されているか否かを検出することができる。
なお、載置検出手段60においては、近接センサ70は、特に限定されるものではない。また、本実施例においては、近接センサ70に変えて、リミットスイッチまたは近接スイッチを用いることもできる。
さらに、本実施例においては、載置検出手段60の配置位置も、特に限定されるものではなく、シャーシ30の下または横でもよい。さらにまた、本実施例においては、載置検出手段60は、コストを考慮した場合、シャーシ30の角部のうち、少なくとも対角する2つの角部に配置すればよい。
図4(a)は、本実施例のコンテナ用シャーシに設けられた報知部とロック検出手段および載置検出手段との接続状態を示す模式図であり、(b)は、(a)の報知部の構成を示すブロック図である。
図4(a)に示すように、報知部72は、フレーム32の各角部に設けられた収納ボックス38の設けられたロック検出手段50(近接センサ54)および載置検出手段60(近接センサ70)に接続されており、ロック検出手段50および載置検出手段60に検出信号に応じた報知信号を外部に出力するものである。
報知部72は、判定部74と、演算部80と、送信部82と、アンテナ84とを有する。判定部74は、ロック判定部76および載置判定部78とを有する。
ロック判定部76は、各ロック検出手段50(各近接センサ54)に接続されている。このロック判定部76は、全てのロック検出手段50の近接センサ54から検出信号が出力されていないとき、すなわち、ロック解除状態であるとき、コンテナ20とフレーム32とが固定されていないと判定する。それ以外、1つでもロック手段40がロック状態である場合(近接センサ54から検出信号が出力されている場合)には、コンテナ20とフレーム32とが固定されていると判定する。
このロック判定部76は、コンテナ20とフレーム32とが固定されていると判定した場合、非解除信号を演算部80に出力する。なお、ロック判定部76においては、コンテナ20とフレーム32とが固定されていないと判定した場合、解除信号を演算部80に出力するようにしてもよい。
載置判定部78は、各載置検出手段60(近接センサ70)に接続されている。この載置判定部78は、全ての載置検出手段60から検出信号が入力された場合、コンテナ20とフレーム32とが適切な載置状態である判定する。すなわち、全てのツイストロックピン42が長穴26に挿通されている状態であると判定する。それ以外、1つでも載置検出手段60から検出信号が入力されない場合には、コンテナ20とフレーム32とが適切に載置されていない判定する。
この載置判定部78は、コンテナ20とフレーム32とが適切に載置されていると判定した場合、載置信号を演算部80に出力する。なお、載置判定部78においては、コンテナ20とフレーム32とが適切に載置されていないと判定した場合、載置不適切信号を演算部80に出力するようにしてもよい。
演算部80は、ロック判定部76および載置判定部78に接続されており、ロック判定部76および載置判定部78から入力された信号(非解除信号、解除信号、載置信号および載置不適切信号)に基づいて、報知信号を生成するものである。本実施例においては、少なくとも、非解除信号、および載置不適切信号に基づいて報知信号を生成すれば良い。この報知信号は、例えば、トロリ16(図1参照)に設けられた受信装置86(図5参照)に送信される。
また、例えば、演算部80は、ロック判定部76から非解除信号が入力された場合、報知信号を生成する。例えば、シャーシ30上のコンテナ20をスプレッダ18が把持して吊り上げる場合に、受信装置86が報知信号が受信して、警報手段により、オペレータにロック解除状態でないことを警報する。これにより、オペレータに危険を知らせることができる。
さらに、例えば、演算部80は、スプレッダの着床が検出された場合においても、載置判定部78から載置信号が入力されない場合、報知信号を生成する。例えば、シャーシ30上のコンテナ20が適切に載置されない場合、受信装置86が報知信号が受信して、警報手段により、オペレータに載置不適切状態であることを警報する。これにより、オペレータに危険を知らせることができる。
また、演算部80は、報知信号として、シャーシ30を牽引するトレーラーヘッドの運転手に警告を発する警告発生信号を生成する。
なお、演算部80により生成された報知信号を、コンテナクレーン10の制御部16aに直接受信させて、自動で安全な制御をすることでも本発明を実現することができる。
また、報知信号は、コンテナクレーン10のスプレッダ18の吊り上げのインターロックに用いることができる。この場合、コンテナの吊り上げ時に、コンテナの上面にスプレッダが着床し、スプレッダとコンテナとをツイストロックにより固定する。このとき、スプレッダのツイストロックランプが点灯する。そして、シャーシのツイストロックが解除状態であれば、コンテナクレーンのオペレータは、コンテナの吊り上げを開始する。
この場合、コンテナクレーン側のコンテナ吊り上げ時に、他の条件が満たされていても、シャーシのツイストロックが解除されていなければ、インターロックでコンテナの吊り上げを許可しない。
送信部82は、演算部80で生成された報知信号に応じた送信信号を生成するものである。
送信用アンテナ84は、受信装置86に向けて、送信信号を放射するように構成されたものである。
また、判定部74、演算部80、および送信部82を駆動する電力を供給するバッテリが設けられており、例えば、CR−2032(コイン形二酸化マンガンリチウム電池)等の公知の電池が用いられる。また、判定部74、演算部80および送信部82を駆動する電力は、シャーシ30を牽引するトレーラーヘッドからバッテリ電源により供給してもよい。
図5は、本実施例の門型コンテナクレーンに設けられた受信装置の構成を示す模式図である。
受信装置86は、例えば、制御部16aに接続されており、アンテナ素子90および増幅回路92(AMP)と、報知部72から供給された高周波信号(報知信号)から報知信号を復調する復調部94とを有するものである。
アンテナ素子90は、報知部72から送信された送信信号(報知信号)を受信するように構成されている。
増幅回路(AMP)92は、受信した送信信号(報知信号)を増幅し、復調部94に供給するものである。
復調部94は、報知信号を復調し、この復調された報知信号を生成するものであって、復調された報知信号を制御部16aに供給する。
このように、受信装置86は、復調部94において報知信号を復調して、取り出すことができる。
なお、増幅回路(AMP)92および復調部94を駆動させるために用いられる電源は、例えば、トロリ16に供給される電力の一部が用いられる。
トロリ16の制御部16aは、ロック判定部74および載置判定部76のいずれかに基づく、報知信号を識別することができる。また、制御部16aは、上述の如く、トロリ16およびスプレッダ18を制御するものであり、報知信号に基づいて、制御部16aは、スプレッダ18の動作を安全に制御するか、または警報を発する。
本実施例においては、シャーシ30と受信装置86との通信手段に、電波を用いたが、本発明は、これに限定されるものではない、例えば、光通信、赤外線通信、または超音波通信など、公知の通信方法により、報知信号を受信装置86に出力することができる。
また、本実施例においては、報知信号をコンテナクレーン10のトロリ16に出力し、スプレッダ18の動作を制御する構成としたが、本発明は、これに限定されるものではない。報知信号を受けた制御部16aから操作部に報知信号を出力し、警報手段によりクレーンオペレータに通知する構成にしてもよい。この通知を、コンテナクレーンの制御に用いてもよい。
次に、本実施例のシャーシ30の動作について説明する。
図6(a)および(b)は、本実施例のコンテナ用シャーシのロック手段による固定の解除方法を工程順に示す模式図である。図6(a)は、シャーシ30とコンテナ20とが固定されている状態を示す。
先ず、トレーラなどにより、コンテナ20がゲートに運搬された場合、図6(a)に示すように、ロック手段40は、ツイストロックヘッド42が長穴26の長手に対して、90°回転した状態(ロック状態)である。このとき、近接センサ54によりセンサ板52が検出され、検出信号がロック判定部76に出力されている。
次に、図6(b)に示すように、レバー46を90°回転させて、ツイストロックヘッド42と長穴26との長手方向の向きを一致させる。これにより、ロック手段40による固定を解除できる。このとき、近接センサ54によりセンサ板52が検出されず、検出信号がロック判定部76に出力されていない。このとき、全てのロック手段40からロック判定部76に検出信号が出力されていない場合、ロック判定部76は、解除信号を演算部80に出力する。一方、いずれかのロック手段40からロック判定部76に検出信号が出力されている場合、ロック判定部76は、解除信号を演算部80に出力しない。
次に、図7に示すように、トレーラによりレーン110に運ばれたコンテナ20を荷役する場合、レーン110の位置までトロリ16を移動させる。次に、トロリ16の巻上機により、スプレッダ18を降ろす。次に、スプレッダ18とコンテナ20とを、例えば、ツイストロックにより固定する。
このとき、コンテナ20とシャーシ30とが固定されている場合には、シャーシ30から制御部16aに、シャーシ30とコンテナ20とが固定されている報知信号が出力される。そして、スプレッダ18を上方に移動させる前に、クレーンオペレータにコンテナ20とシャーシ30とが固定されている警報がブザーとランプで通知される。
一方、コンテナ20とシャーシ30とが固定されていない場合には、シャーシ30から制御部16aに報知信号(停止信号)が出力されない。そして、巻上機によりスプレッダ18が上方にコンテナ20と共に移動される。次に、スプレッダ18が、トロリ16によりコンテナ20を保持した状態で横方向に移動される。そして、トロリ16が、例えば、他のコンテナ20の上で停止し、スプレッダ18が下降されて、スプレッダ18の保持が解除されて、コンテナ20が他のコンテナ20の上に積み重ねられる。
このように、本実施例においては、ロック手段40によるロック状態が、スプレッダ18によりコンテナ20が吊り上げられる前に分かる。このため、コンテナ20がシャーシ30とともに吊り上げられることがない。
また、本実施例においては、トレーラーヘッドなどの牽引手段に受信装置および警報手段が設けられており、これらの受信装置および警報手段により、牽引手段の運転手に対して、報知信号に応じた警報をブザーとランプで通知することもできる。これにより、例えば、ゲートイン時に、運転手はロック解除がされているか判断でき、また、ゲート職員から運転手にロック解除がされているかを要請することもできる。一方、ゲートアウト時には、運転手はロック状態であるかが判断でき、また、ゲート職員から運転手にロック状態であるかを要請することもできる。
このように、トレーラーヘッドに受信装置および警報手段を設けることにより、ゲートにシャーシが進入した場合、確実にロック解除した状態にでき、コンテナヤード内にシャーシがロック未解除状態で進入することを回避することができる。このため、ロックを解除するためにゲートに戻ることが回避され、無駄な作業時間の消費がなくなる。すなわち、作業効率の低下を抑制することができる。また、コンテナヤードからでる場合には、コンテナがロックされている状態であることを確実にできる。これにより、ロックの不備による事故を防止することができる。
さらに、コンテナヤードの進入口に配置されたゲートに、トレーラーヘッドなどの牽引手段と同様に受信装置および警報手段を設けることもできる。これらの受信装置および警報手段により、ゲート職員に対して、報知信号に応じた警報をブザーとランプで通知することもできる。これにより、例えば、ゲートイン時に、ゲート職員はロック解除がされているか判断でき、また、運転手からゲート職員にロック解除がされているかを要請することもできる。一方、ゲートアウト時には、ゲート職員はロック状態であるかが判断でき、また、運転手からゲート職員にロック状態であるかを要請することもできる。
この場合、ゲートにシャーシが進入した場合、ロック解除が不十分であるか否かが検出されるため、コンテナヤード内にロック未解除状態で進入することを回避することができる。これにより、作業効率の低下を抑制することができる。また、コンテナヤードからでる場合には、ロックされている状態であることを確実にできる。これにより、ロックの不備による事故を防止することができる。
また、本実施例のシャーシ30においては、載置検出手段60が設けられている。このため、スプレッダ18によりコンテナ20をシャーシ30に載置するとき、コンテナ20とシャーシ30との相対的な位置がずれて、いずれか1つのコーナーボックス24の長穴26に、ツイストロックピン42が挿通されない場合であっても、載置が不適切であることが検出される。このとき、シャーシ30から制御部16aに報知信号が出力され、正常に載置されていないことを音、映像またはその他の方法によりコンテナクレーン10のオペレータに警報することができる。
このように、荷役の際に、シャーシ30のフレーム32にコンテナ20が適切に載置されていないことを検出でき、コンテナ20がフレーム32に適切な状態で載置されるように、コンテナ20を再度載置することができる。これにより、コンテナ20が適切に載置された状態で、ゲートに行き、ロック手段40によりコンテナ20を固定すればよい。このため、コンテナ20の載置状態をゲートで、改めて確認する必要がなくなる。よって、コンテナ20の載置状態が不適切であるという理由で、再度レーン110に戻る必要がなくなり、荷役の作業効率を高くすることができる。
なお、本実施例においては、載置検出手段60を設けたが、本発明においては、必ずしも設ける必要はなく、載置検出手段60を設けなくてもよい。荷役の作業効率の効率化、および確実性を考慮すると、載置検出手段60を設けることが好ましい。
また、本実施例のシャーシ30は、ロック検出手段50の検出結果に応じて、報知部72から制御部16aに、ロック状態である場合に報知信号を出力する構成としたが、本発明は、これに限定されるものではない。シャーシ30の報知部72は、ロック手段40によるロック状態またはロック解除状態に応じた報知信号を制御部16aに出力してもよく、ロック判定手段76と同様に、制御部16aによりロック手段50のロック状態またはロック解除状態を判定させてもよい。
また、載置検出手段60についても、ロック検出手段50と同様に、コンテナ20の載置状態に応じた報知信号を制御部16aに出力してもよいのはもちろんである。この場合においても、載置検出手段60と同様に、制御部16aによりコンテナ20とフレーム32とが適切な載置状態であるか否かを判定させてもよい。
さらに、本実施例においては、コンテナ20を吊り上げる際に、コンテナクレーン10の制御部16aから、シャーシ30の報知部72にコンテナ20のロック状態を出力させるようにしてもよい。また、コンテナ20をシャーシ30に載置する際に、コンテナクレーン10の制御部16aから、シャーシ30の報知部72にコンテナ20の載置状態を出力させるようにしてもよい。
さらに、本実施例においては、トレーラーヘッドなどの牽引手段またはゲートに受信装置、および警報手段を設けることにより、ゲートにシャーシが進入した場合、ロック解除が不十分であるか否かを検出することができる。これにより、コンテナヤード内にシャーシがロック未解除状態で進入することを回避することができる。このため、ロックを解除するためにゲートに戻ることが回避され、無駄な作業時間の消費がなくなる。すなわち、作業効率の低下を抑制することができる。また、コンテナヤードからでる場合には、ロックされている状態であることを確実にできる。これにより、ロックの不備による事故を防止することができる。
以上、本発明のコンテナ用シャーシについて説明したが、本発明は上述の実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変更を行ってもよいのは、もちろんである。
なお、本実施形態においては、遠隔操作されるコンテナクレーンに適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、トロリに操作室が設けられ、操作室にオペレータが搭乗してコンテナの荷役を行うコンテナクレーンにも適用できる。
本発明の実施例に係るコンテナ用シャーシが搬入される門型コンテナクレーンを示す模式図である。 本発明の実施例に係るコンテナ用シャーシをコンテナとともに示す模式的斜視図である。 図2のコンテナ用シャーシの要部を示す部分側断面図である。 (a)は、本実施例のコンテナ用シャーシに設けられた報知部とロック検出手段および載置検出手段との接続状態を示す模式図であり、(b)は、(a)の報知部の構成を示すブロック図である。 本実施例の門型コンテナクレーンに設けられた受信装置の構成を示す模式図である。 (a)および(b)は、本実施例のコンテナ用シャーシのロック手段による固定の解除方法を工程順に示す模式図である。 本実施例の門型コンテナクレーンによるコンテナ用シャーシにより搬入されたコンテナの荷役作業を示す模式図である。
符号の説明
10 門型コンテナクレーン(コンテナクレーン)
12 クレーンガーダ
14 脚部
16 トロリ
18 スプレッダ
20 コンテナ
22 筐体
22a 下面
24 コーナーボックス
26 長穴
30 コンテナ用シャーシ(シャーシ)
32 シャーシフレーム(フレーム)
34 車輪
40 ロック手段
42 ツイストロックピン
50 ロック検出手段
52 センサ板
54、70 近接センサ
60 載置検出手段
72 報知部

Claims (5)

  1. 筐体の全ての角部に、自身を固定するためのすみ金具が設けられたコンテナを載置し、運搬するコンテナ用シャーシであって、
    前記コンテナが載置されるシャーシフレームと、
    前記シャーシフレームの前記コンテナのすみ金具に対応する位置にそれぞれ設けられ、前記コンテナの各すみ金具を介して前記コンテナと前記シャーシフレームとを固定するロック手段と、
    前記コンテナと前記シャーシフレームとが、前記各ロック手段により固定されているか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段に接続され、少なくとも1つのロック手段により前記コンテナと前記シャーシフレームとが固定されているとき、報知信号を出力する報知手段とを有することを特徴とするコンテナ用シャーシ。
  2. 前記報知信号を受信する第1の受信手段が、コンテナヤードに配置されたコンテナクレーンに設けられている請求項1に記載のコンテナ用シャーシ。
  3. 前記報知信号を受信する第2の受信手段が、前記シャーシフレームを牽引する牽引手段に設けられている請求項1または2に記載のコンテナ用シャーシ。
  4. 前記報知信号を受信する第3の受信手段が、コンテナヤードの進入口に配置されたゲートに設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテナ用シャーシ。
  5. 前記コンテナが前記シャーシフレームに対して、前記コンテナの各角部と前記各角部に対応して設けられた各ロック手段とが適切な状態で載置されているか否かを検出する載置検出手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンテナ用シャーシ。
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