JP2006273079A - シフトレバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電線がレバー本体等の作動部品に干渉することによる不具合を極力防止できるシフトレバー装置を提供する。
【解決手段】 内部に自動変速機操作部3が配置され、自動変速機操作部3のレバー本体2が開口部から突出されたコンソールボックス5と、コンソールボックス5の表面側から開口部を被う位置に取付けられ、レバー本体2がレバー用長孔を貫通するインジケータ部材7とを備え、このインジケータ部材7に配索された電線Wを自動変速機操作部3の第2コネクタ10aに結合されるシフトレバー装置1に、インジケータ部材7には裏面側に延びる電線フック用アーム15を設け、コンソールボックス5への取付け位置では第2コネクタ10aの位置より下方となる電線フック用アーム15の位置に電線Wの先端側を固定する電線固定部15aを設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シフト位置を表示するインジケータ部材に電力および電気信号を供給するシフトレバー装置に関する。
従来の変速機のシフトレバー装置としては、特許文献1に開示されたものがある。この変速機のシフトレバー装置100は、図4及び図5に示すように、シフトレバー101が上方に突出された変速機操作部(図示せず)と、この変速機操作部が内部に配置され、シフトレバー101が上方の開口部102aより突出されたコンソールボックス102と、一端が開口されたレバー用長孔103aを有し、コンソールボックス102の開口部102aを被う位置に取付けられたインジケータ部材103と、一端が開口されたレバー用孔104aを有し、インジケータ部材103にスライド自在に取付けられたスライドプレート104とを備えている。シフトレバー101は、変速機操作部本体(図示せず)に揺動自在に支持されたレバー本体101aとこの先端に装着されたノブ101bとから構成されている。
上記シフトレバー装置100では、図4に示すように、レバー用孔104aにレバー本体101aを挿入してスライドプレート104を仮に取付ける。次に、スライドプレート104をインジケータ部材103のガイド溝103bに取付けしつつインジケータ部材103のレバー用長孔103a内にレバー本体101aを配置する。最後に、インジケータ部材103をコンソールボックス102の開口部102aに押し込み、インジケータ部材103の係止爪103cをコンソールボックス102に係止すれば、完了する。
このように、ノブ101bを装着したレバー本体101aに対しインジケータ部材103及びスライドプレート104をスライドによって取付けるものである。
一方、インジケータ部材103には、変速位置の表示部を夜間等でも見やすくするためにバルブによって点灯させるものがある。このような構成のインジケータ部材の取付けは、インジケータ部材より延びた電線の先端を変速機操作部のコネクタに装着し、インジケータ部材をコンソールボックスの開口部を被う位置に取付けることになる。
特開平7−315069号公報
ところで、インジケータ部材より延びる電線の長さは、インジケータ部材の取付け開始位置において、インジケータ部材と変速機操作部のコネクタ間を接続できるための充分な長さが必要である。インジケータ部材がコンソールボックスに取付けられた位置では、インジケータ部材の電線固定位置と変速機操作部のコネクタ間が直ぐ近くに位置するため、電線には余長分が発生する。電線は可撓性を有するためにコンソールボックス内でどのような状態でも配索される可能性があり、レバー本体等の作動部材に干渉する可能性がある。このように電線が作動部材に干渉する状態で配索されると、電線が破断されたり、作動部材が動作不良となるような事態を引き起こす恐れがある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、電線がレバー本体等の作動部品に干渉することによる不具合を極力防止できるシフトレバー装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、開口部を具備し、且つ内部に変速機操作部が配置された状態で、該変速機操作部のレバー本体が該開口部より突出されるコンソールボックスと、レバー用長孔を具備し、且つ該コンソールボックスの表面側から該開口部を被う位置に取付けられた状態で、該レバー本体が該レバー用長孔から突出されるインジケータ部材とを備え、このインジケータ部材に配索された電線の端部に設けられた第1コネクタを該変速機操作部に設けられた第2コネクタに結合するシフトレバー装置であって、前記インジケータ部材には、該コンソールボックスの裏面側に電線フック用アームと、前記コンソールボックスに取付けられた状態で、該電線フック用アームにおける前記第2コネクタの位置より下方の位置に前記電線を固定する電線固定部とが設けられたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のシフトレバー装置であって、前記電線フック用アームの長さと前記電線の前記電線固定部から第1コネクタまでの長さは共に、前記インジケータ部材の取付け開始位置における該電線フック用アームの基端部から前記第2コネクタまでの距離に対して約半分程度の長さに設定されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のシフトレバー装置であって、前記インジケータ部材の一方側に仮位置決め用フックと、他方側に前記電線フック用アームと、該インジケータ部材の裏面側にロケートピンと、前記変速機操作部の表面側に該ロケートピンが挿入されるロケート孔とを設け、該仮位置決め用フックを前記コンソールボックスに設けられた被係止部に係止させた状態で該仮位置決め用フックを中心に前記インジケータ部材を回転し、この回転過程で該ロケートピンが該ロケート孔に挿入されることによって、該インジケータ部材が所定の取付け位置に案内されることを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、インジケータ部材が取付けられた状態では、インジケータ部材の電線固定部が変速機操作部の第2コネクタの位置よりコンソールボックス裏面側の下方に位置することからインジケータ部材の電線固定部より先に延びる電線はコンソールボックス表面側に折返された状態で配索されるため、この折返しによって電線の余長分(弛み)を少なくできる。従って、電線がレバー本体等の作動部品に干渉すること、およびインジケータ部材を組付ける際に電線を挟み込むことによる断線などによる不具合の発生を極力防止できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、電線の余長分をほとんど無くすことができるため、電線がレバー本体等の作動部品に干渉することによる不具合を確実に防止できる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、作業者はインジケータ部材の仮位置決め用フックをコンソールボックスの被係止部に係止してインジケータ部材を回転させればインジケータ部材が所定の取付け位置へと案内される。従って、インジケータ部材の取付け途中で位置確認したり、位置調整したりする必要がなく、インジケータ部材を容易に、且つ、確実に取付けできる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の一実施形態を示し、図1は上方から見たシフトレバー装置1の分解斜視図、図2はインジケータ部材7が取付け開始位置に位置する状態のシフトレバー装置1の側面図、図3はインジケータ部材7が取付けられた状態のシフトレバー装置1の側面図である。
図1〜図3に示すように、変速機のシフトレバー装置1は、上方に向かって突出するレバー本体2を有する自動変速機操作部3と、この自動変速機操作部3を内部に配置し、上方の開口部4(図示せず)よりレバー本体2が突出されたコンソールボックス5と、このコンソールボックス5の表面側となる上方より開口部4を被う位置に取付けられ、レバー本体2がレバー用長孔6に挿入されたインジケータ部材7と、このインジケータ部材7にスライド自在に支持されたスライドプレート8とを備えている。
自動変速機操作部3は、そのレバー本体2の変移位置が「P」、「R」、「N」、「D」、「2速」、「1速」の6ポジションである。自動変速機操作部3の筐体3aの上面側には、第1コネクタ10が設けられていると共にロケート孔11が2箇所に開口されている。各ロケート孔11は、その入口側が開口に向かって拡径されたテーパ状の孔として形成されている。
コンソールボックス5の開口部4の一端側には、仮位置決め用の被係止部12が左右一対で形成されている。コンソールボックス5の開口部4の内壁側には、本係止用の被係合部13が4箇所に設けられている。
インジケータ部材7は、その一方側に仮位置決め用フック14が、他方側にはコンソールボックス5の裏面側に位置するよう下方に延びる電線フック用アーム15がそれぞれ設けられている。インジケータ部材7の下面の2箇所にはロケートピン16が垂設されていると共に、インジケータ部材7の左右の側部には係止爪17が4箇所に設けられている。又、インジケータ部材7には、「P」、「R」、「N」、「D」、「2速」、「1速」の変速位置を表示する表示部7aと、これら各表示部7aを選択的に点灯するためのバルブ19とが設けられている。そして、バルブに電力を供給するための電線Wがインジケータ部材7に配索されている。バルブに接続された電線Wの他方の先端側は、電線フック用アーム15に導かれている。電線フック用アーム15の先端側には2箇所の切欠部15b,15cからなる電線固定部15aが設けられ、この電線固定部15aの切欠部15b,15cに電線Wを通すことで電線Wの先端側が固定されている。電線固定部15aからは、電線Wの先端側が延びており、電線Wの先端には第1コネクタ10が固定されている。
ここで、図2に示すように、電線フック用アーム15の長さと電線Wの電線固定部15aから先端までの長さは、インジケータ部材7の取付け開始位置(図2の位置)から第2コネクタ10aの位置までの距離Lに対して約半分の長さ(L/2)、若しくは、これより若干だけ長い長さにそれぞれ設定されている。
スライドプレート8は、円弧状であり、インジケータ部材7のレバー用長孔6を被う位置でスライド自在に取付けられている。スライドプレート8にはレバー用孔18が設けられており、このレバー用孔18にレバー本体2が貫通されている。
次に、シフトレバー装置1の組み付け手順を説明する。自動変速機操作部3及びコンソールボックス5が車体側に既に固定され、自動変速機操作部3はそのレバー本体2の位置が組み付け位置である「2速」ポジションの位置に位置されている。又、インジケータ部材7にはスライドプレート8がスライド自在に取付けられているものとする。また、電線Wは、電線フック用アーム15の切欠部15b,15cに通されて固定されている。
先ず、図2に示すように、インジケータ部材7のレバー用長孔6及びスライドプレート8のレバー用孔18にレバー本体2を挿入する。次に、インジケータ部材7の電線フック用アーム15より延びた電線Wの先端の第1コネクタ10を自動変速機操作部3の第2コネクタ10aに結合する。次に、インジケータ部材7の仮位置決め用フック14をコンソールボックス5の被係止部12に係止し、この仮位置決め用フック14を回転中心としてインジケータ部材7の他端側をコンソールボックス5に近づける方向aに回転する。このインジケータ部材7の回転過程で2本のロケートピン16が各ロケート孔11内に入り込む。ここで、ロケート孔11の入口側はテーパ状に形成されているため、インジケータ部材7の回転位置が多少ずれていても確実にロケートピン16はロケート孔11に挿入される。
2本のロケートピン16が各ロケート孔11のテーパ状箇所より奥位置に入り込むまでインジケータ部材7を回転すると、インジケータ部材7の他端側がコンソールボックス5の開口部4の周縁に突き当たる位置となる。次に、インジケータ部材7をコンソールボックス5の開口部4に押し込むべく下方に押圧する。すると、インジケータ部材7が各ロケートピン16と各ロケート孔11にガイドされつつ下方に移動して所定の取付け位置に導かれる。インジケータ部材7を所定の取付け位置まで下方に押し込まれると、図3に示すように、インジケータ部材7の4箇所の係止爪17がコンソールボックス5の各被係合部13に係止される。最後に、レバー本体2の先端にノブ(図示せず)を装着すれば、完了する。
上記組み付け過程にあって、インジケータ部材7が取付け開始位置から取付け完了位置まで移動される過程では、電線フック用アーム15の電線固定部15aと第2コネクタ10aとの距離が徐々に近づき、最終的には電線固定部15aが第2コネクタ10aより下方位置となる。従って、インジケータ部材7が取付けられた状態では、インジケータ部材7の電線固定部15aで固定された電線Wの先端側が上方に折返された状態で配索されるため、この折返しによって電線Wの余長分(弛み)を吸収できる。
特に、この実施形態では、電線フック用アーム15の長さと電線Wの電線固定部15aから先端までの長さは、インジケータ部材7の取付け開始位置(図2の位置)から第2コネクタ10aの位置までの距離Lに対して約半分の長さ、若しくは、これより若干だけ長くそれぞれ設定されたので、電線Wの余分長さをほとんど吸収できる。従って、電線Wがレバー本体2等の作動部品に干渉することによる不具合を確実に防止できる。
この実施形態では、インジケータ部材7の一方側にコンソールボックス5の被係止部12に仮の位置決めをする仮位置決め用フック14を、他方側に電線フック用アーム15をそれぞれ設けると共に、インジケータ部材7の下方にはロケートピン16を突設し、自動変速機操作部3にはロケートピン16が挿入されるロケート孔11を設け、仮位置決め用フック14をコンソールボックス5の被係止部12に係止させた状態でインジケータ部材7を回転し、この回転過程でインジケータ部材7のロケートピン16が自動変速機操作部3のロケート孔11に挿入されることによってインジケータ部材7が所定の取付け位置まで案内されるよう構成された。従って、インジケータ部材7の取付け過程で取付け途中の位置確認をしたり、位置調整したりする必要がない。以上より、インジケータ部材7を容易に、且つ、確実に取付けできる。
又、従来例の場合には、インジケータ部材のレバー用長孔やスライドプレートのレバー用孔は、その一端側を開口した形状に形成しなければならず、強度性に問題があるが、本実施形態の場合には、インジケータ部材のレバー用長孔やスライドプレートのレバー用孔は外端に開口しない構成にでき、強度的にも強いものとなる。
尚、この実施形態では、変速機操作部が4速の自動変速機操作部の場合を示したが、無段階変速機操作部、およびマニュアルモード付変速機操作部の場合も同様に適用できることはもちろんである。
本発明の一実施形態を示し、上方から見たシフトレバー装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、インジケータ部材が取付け開始位置に位置するシフトレバー装置の側面図である。 本発明の一実施形態を示し、インジケータ部材が取付けられたシフトレバー装置の側面図である。 従来のシフトレバー装置の組み付け過程の斜視図である。 従来のシフトレバー装置の組み付け完了時の斜視図である。
符号の説明
1 シフトレバー装置
2 レバー本体
3 自動変速機操作部(変速機操作部)
4 開口部
5 コンソールボックス
6 レバー用長孔
7 インジケータ部材
10 第1コネクタ
10a 第2コネクタ
11 ロケート孔
12 被係止部
14 仮位置決め用フック
15 電線フック用アーム
15a 電線固定部
16 ロケートピン
W 電線

Claims (3)

  1. 開口部を具備し、且つ内部に変速機操作部が配置された状態で、該変速機操作部のレバー本体が該開口部より突出されるコンソールボックスと、レバー用長孔を具備し、且つ該コンソールボックスの表面側から該開口部を被う位置に取付けられた状態で、該レバー本体が該レバー用長孔から突出されるインジケータ部材とを備え、このインジケータ部材に配索された電線の端部に設けられた第1コネクタを該変速機操作部に設けられた第2コネクタに結合するシフトレバー装置であって、
    前記インジケータ部材には、該コンソールボックスの裏面側に電線フック用アームと、
    前記コンソールボックスに取付けられた状態で、該電線フック用アームにおける前記第2コネクタの位置より下方の位置に前記電線を固定する電線固定部とが設けられたことを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 請求項1記載のシフトレバー装置であって、
    前記電線フック用アームの長さと前記電線の前記電線固定部から第1コネクタまでの長さは共に、前記インジケータ部材の取付け開始位置における該電線フック用アームの基端部から前記第2コネクタまでの距離に対して約半分程度の長さに設定されたことを特徴とするシフトレバー装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のシフトレバー装置であって、
    前記インジケータ部材の一方側に仮位置決め用フックと、他方側に前記電線フック用アームと、
    該インジケータ部材の裏面側にロケートピンと、
    前記変速機操作部の表面側に該ロケートピンが挿入されるロケート孔とを設け、
    該仮位置決め用フックを前記コンソールボックスに設けられた被係止部に係止させた状態で該仮位置決め用フックを中心に前記インジケータ部材を回転し、
    この回転過程で該ロケートピンが該ロケート孔に挿入されることによって、該インジケータ部材が所定の取付け位置に案内されることを特徴とするシフトレバー装置。
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