JP2006270759A - 高周波回路基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高周波回路基板の面積を大きくすること無く、従来の高周波回路基板よりも高利得を得る高周波回路基板を提供すること。
【解決手段】 上面に複数の放射素子2が形成された放射素子基板3と、放射素子基板3の下面に第1の接地導体5aを介して積層されるとともに内部に電力分配線路6が形成された電力分配線路基板7と、電力分配線路基板7の下面に第2の接地導体5bを介して積層されるとともに下面に電子部品11が電気的に接続される高周波線路9が形成された高周波線路基板8と、放射素子2と電力分配線路6とを電気的に接続する第1の伝送導体4aと、高周波線路と電力分配線路6とを電気的に接続する第2の伝送導体4bとを具備する高周波回路基板1であって、放射素子2における第1の伝送導体4bと電気的に接続された給電点を放射素子2の重心より一方向に偏芯させるとともに、放射素子基板3の上面の偏芯方向上の辺部に突出部材10を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放射素子で送受信される高周波信号を高周波回路に伝送する高周波回路基板に関する。
従来の高周波回路基板21を図7に示す。図7は高周波回路基板21の平面図、図8は図7のA−A’線における断面図である。これらの図に示すように、高周波回路基板21は、上面に複数の放射素子22を持つ放射素子基板23と、その下面に第1の接地導体25a、複数の放射素子22へ給電するために分配部を有する内部配線導体26を持つ電力分配線路基板27が順次積層され、これらを主として高周波回路基板21が構成される。
放射素子基板23は、誘電体で構成された基板の上面に複数の放射素子22を装着して構成される。また、放射素子基板23の下面に第1の接地導体25aが積層され、さらに第1の接地導体25aの下面に電力分配線路基板27が積層される。電力分配線路基板27は誘電体で構成された基板の上面に平面状の内部配線導体26が形成され、複数の放射素子22へ高周波信号が伝送される。また、電力分配線路基板27の下面に銅箔等で構成された第2の接地導体25bが形成される。また、第1の接地導体25aには、電力分配線路基板27から伝送される高周波信号を複数の放射素子22へ接続するため、表裏に貫通する伝送導体24が形成される。
特開2004-304443号公報 特公平8-12973号公報
上記従来の高周波回路基板の場合、一般的に放射利得を高くする方法の一例として、放射素子基板23を大きくすることが知られている。放射利得の大きさは、放射素子基板23の面積に比例し、自由空間波長の2乗に反比例する関係を持っている。使用周波数が同一の場合は、放射素子基板23の面積を大きくすることで放射利得を大きくすることが可能である。しかし、放射素子基板23を大きくすると、高周波回路基板も大きくなるという問題点がある。
したがって、本発明では上記従来の問題点を鑑みて完成されたものであり、その目的は、高周波回路基板の面積を大きくすること無く、従来の高周波回路基板よりも高利得を得る高周波回路基板を提供することである。
本発明の高周波回路基板は、上面に複数の放射素子が形成された誘電体から成る放射素子基板と、該放射素子基板の下面に第1の接地導体を介して積層されるとともに内部に電力分配線路が形成された誘電体から成る電力分配線路基板と、該電力分配線路基板の下面に第2の接地導体を介して積層されるとともに下面に電子部品が電気的に接続される高周波線路が形成された誘電体からなる高周波線路基板と、前記放射素子と前記電力分配線路とを電気的に接続する第1の伝送導体と、前記高周波線路と前記電力分配線路とを電気的に接続する第2の伝送導体とを具備する高周波回路基板であって、前記放射素子における前記第1の伝送導体と電気的に接続された給電点を前記放射素子の重心より一方向に偏芯させるとともに、前記放射素子基板の上面の前記偏芯方向上の辺部に突出部材を設けたことを特徴とする。
本発明の高周波回路基板において、好ましくは、前記突出部材の誘電率を前記放射素子基板の誘電率よりも低くしたことを特徴とする。
本発明の高周波回路基板において、好ましくは、前記突出部材の内側面を上側ほど外側に広がるように傾斜させたことを特徴とする。
本発明の高周波回路基板は、放射素子における第1の伝送導体と電気的に接続された給電点を放射素子の重心より一方向に偏芯させるとともに、放射素子基板の上面の偏芯方向上の辺部に突出部材を設けたことから、放射素子から放出される電磁波を偏芯方向と平行な方向で共振させることで、電磁波の広がりをこの共振方向に集中させて共振方向に直交する方向における電磁波の広がりを抑制し、指向性を高めることができる。また、共振方向においては横方向に広がって伝播する電磁波を空気よりも誘電率の高い突出部材の内部に進行させ、突出部材の外側面と空気との界面における屈折率差によって電磁波を反射させることにより、高周波回路基板の裏面方向への電磁波の周り込みによる損失を有効に抑制することが可能となる。以上の結果、より放射利得の高い効率の良い高周波回路基板を提供することができる。
本発明の高周波回路基板は、突出部材の誘電率を放射素子基板の誘電率よりも低くしたことから、突出部材内部へ伝播された電磁波をより誘電率の高い放射素子基板に良好に進行させた後、この電磁波を第1の接地導体へ効率良く伝播させて放射素子との間で電磁界を形成させ、再び放射素子から放射させることが可能となり、電磁波の損失をより有効に抑制できる。
本発明の高周波回路基板は、突出部材の内側面を上側ほど外側に広がるように傾斜させたことから、放射素子で放出され突出部材の方向へ伝播した電磁波を突出部材の内側面の傾斜面で反射させて効率良く上側方向へ取り出すことが可能となり、より放射利得を高くすることが可能となる。
本発明の高周波回路基板について以下に詳細に説明する。図1は本発明の高周波回路基板の実施の形態の一例を示す平面図、図2は図1の高周波回路基板のX−X’断面図である。図1において、2は放射素子、3は放射素子基板、4aは第1の伝送導体,4bは第2の伝送導体、5aは第1の接地導体、5bは第2の接地導体、6は電力分配線路、7は電力分配線路基板、8は高周波線路基板、9は高周波線路、10は突出部材であり、主としてこれらで高周波回路基板1が構成される。
放射素子2は、例えば、一辺が所望の周波数の誘電体内波長の2分の1の長さを有する正方形状の導体により形成されており、この一辺が誘電体内波長の2分の1の長さの場合、導体が共振素子として利用できることは周知である。さらに、放射素子2が左右方向及び上下方向に一定の間隔を設けて複数個同一形状で配置されている。各々の放射素子2に同電力かつ同位相で電力を給電した場合、放射電力の最大値を放射素子2の天頂方向にすることが可能である。また、各々の放射素子2へ給電する電力比率を異なるようにすることで放射電力の最大値の方向を調節することが可能である。また、図1では放射素子2を左右方向及び上下方向に一定の間隔を設けている例を記載しているが、放射電力の指向性を制御するために左右方向のみ複数個配列したり、上下方向のみ複数個配列したり、左右方向と上下方向で異なる個数を配列させても良い。
放射素子2は、放射素子2の重心より一方向に偏芯させた位置に第1の伝送導体4aの一方の端部が接続された給電点を有する。そして、この第1の伝送導体4aの他方の端部には、放射素子2の直下に配された電力分配線路6の端部が電気的に接続される。給電点を放射素子2の重心から偏芯させる距離は、第1の伝送導体4aを介して放射素子2に高周波信号を給電する際の放射素子2の入力インピーダンスと関係がある。この放射素子2の入力インピーダンスは、重心部では0オーム、外周部では約300オーム程度であり、放射素子2の重心部より外周方向に漸次大きくなっており、第1の伝送導体4aは放射素子2のインピーダンスと整合する位置に接合される。電力分配線路6を構成する線路のインピーダンスと、放射素子2の入力インピーダンスがほぼ同じとなるような位置に第1の伝送導体4aを配置することで、インピーダンスのミスマッチによる損失を抑制し電力分配線路6より伝送された高周波信号を放射素子2へ給電できる。
放射素子基板3の下面には第1の接地導体5aが形成され、第1の伝送導体4aから放射素子2へ給電された電磁波は放射素子2と第1の接地導体5aとの間の放射素子基板3内部で電磁界を形成する。放射素子2の偏芯方向の長さが誘電体内波長の2分の1程度としていることで、放射素子2の偏芯方向において対向する両端部の電磁界は位相が反転した関係になっており、空間へ放射する電磁界の向きが同一方向になることで効率良く放射されることになる。また、図1では放射素子2を正方形状の導体を例にとり記載しているが、偏芯方向の長さが誘電体内波長の2分の1の長さを具備する矩形状導体や、円形状の導体から形成されても良い。
第1の接地導体5aの下面には電力分配線路基板7が積層形成される。電力分配線路基板7は内層に内部配線導体から成る電力分配線路6が形成され、下面に第2の接地導体5bが形成される。これにより、電力分配線路6と第1の接地導体5aと第2の接地導体5bとでいわゆるトリプレート線路が形成されることになり、電力分配線路6を損失の少ない伝送線路とすることができる。また、電力分配線路6は、複数配列された放射素子2のそれぞれに電力を分配するためにT字型に分岐したT分岐線路を具備しており、T分岐線路は線路インピーダンスZの導体を伝播してきた高周波信号を線路インピーダンスZ及び線路インピーダンスZの接続されている導体へ分配する場合、Z=Z×(Z/(Z+Z))となる幅を有し、長さが誘電体内波長の4分の1となる導体を設けることにより、このような電力分配線路6を有することで整合のとれた電力分配器として機能する。また、上記では2つの導体に分岐する場合を記載したが、3つ以上の導体に分岐する構成であっても良い。
第2の接地導体5bの下面に高周波線路基板8が積層形成され、高周波線路基板8の下面には高周波線路9が形成される。そして、この高周波線路9上に電子部品11が電気的に接続される。また、電力分配線路6と高周波線路9とを電気的に接続するために第2の伝送導体4bが基板の厚み方向(垂直方向)に配置され、高周波線路9で生成される高周波信号が電力分配線路6を介し、複数の放射素子2へ伝送することを可能としている。
本発明における放射素子基板3、電力分配線路基板7、高周波線路基板8は、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)や窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミックス等のセラミックスまたはエポキシ樹脂等の樹脂から成り、切削加工、金型成型、押し出し成型等により形成される。
また、放射素子基板3、電力分配線路基板7、高周波線路基板8がセラミックスからなる場合、複数の放射素子2、第1および第2の伝送導体4a,4b、第1および第2の接地導体5a,5b、電力分配線路6は、タングステン(W)、モリブテン(Mo)−マンガン(Mn)、銅(Cu)、銀(Ag)等の金属粉末のメタライズ層により形成され、その形成された金属ペーストを高温で焼成して形成される。また、放射素子基板3、電力分配線路基板7、高周波線路基板8が樹脂からなる場合は、上下面に被覆された導体をエッチング加工することにより所望の形状に形成される。或いはディスペンサー等による導体の塗布を行うことで形成される。
なお、複数の放射素子2及び高周波線路9の導体の露出する表面には、Niや金(Au)等の耐食性に優れる金属を1〜20μm程度の厚さで被着させておくのが良く、導体の酸化腐食を有効に防止し得る。したがって、複数の放射素子2、第1および第2の接地導体5a,5bの露出表面には、例えば、厚さ1〜10μm程度のNiメッキ層と厚さ0.1〜3μm程度のAuメッキ層とが電解メッキ法や無電解メッキ法により順次被着されているのがより好ましい。
本発明の突出部材10は、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)や窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミックス等のセラミックスまたはエポキシ樹脂等の樹脂から成り、例えば、切削加工、金型成型、押し出し成型等により形成され、エポキシ等の接着剤で接合される。また、放射素子基板3及び突出部材10がセラミックスからなる場合、放射素子基板3の上面に突出部材10の載置部となる位置に金属導体を設け、突出部材10の下面にも金属導体を設け、互いの金属導体を銀(Ag)−銅(Cu)ロウやAu−錫(Sn)ロウ等を介して接合しても良い。また、突出部材10と放射素子基板3が同一材料の場合は、一体成型により構成されても良い。
突出部材10は、放射素子基板3の上面の偏芯方向(放射素子2において給電点が偏芯した方向、すなわち放射素子2から放射される電磁波の共振方向)上の辺部に配置されている。これにより、放射素子2から放出される電磁波を偏芯方向と平行な方向で共振させることで、電磁波の広がりをこの共振方向に集中させて共振方向に直交する方向における電磁波の広がりを抑制し、指向性を高めることができる。また、共振方向においては横方向に広がって伝播する電磁波を空気よりも誘電率の高い突出部材10の内部に進行させ、突出部材10の外側面と空気との界面における屈折率差によって電磁波を反射させることにより、高周波回路基板1の裏面方向への電磁波の周り込みによる損失を有効に抑制することが可能となる。以上の結果、より放射利得の高い効率の良い高周波回路基板1を提供することができる。
突出部材10は好ましくは、図1に示すように放射素子基板3上面の偏芯方向において互いに対向する辺部にそれぞれ設けられているのがよい。これにより、放射素子2から偏芯方向に共振した電磁波の共振方向への広がりを有効に抑制し、高周波回路基板1の下面への周り込みによる損失をより抑制できる。
さらに、放射素子基板3上面の偏芯方向において互いに対向する辺部にそれぞれ設けられた突出部材10は、互いに同一形状であり、高周波回路基板1の中心線を基準として対称であることが好ましい。これにより、放射素子2から放射された電磁波の突出部材10に到達する時間を同じにして放射素子2から放射された電磁波の突出部材10内部へ伝播する電磁波や、突出部材10と空気層との界面において反射する電磁波の位相を同じにすることができ、放射電力の指向性をより高めることができる。
また、突出部材10は複数個配列された放射素子2の配置部よりも外側に配置されることが好ましい。これにより、放射素子2で励振された電磁波を誘電体から成る突出部材10を介すること空間へ放射することができるので、電力の低下や放射利得の低下、放射形状の乱れ等を抑制し、良好なアンテナ特性を得ることができる。
より好ましくは、図1に示すように、放射素子基板3上面の偏芯方向と直交する方向における辺部においては突出部材を設けず、放射素子基板3の上面が露出しているのがよい。これにより、電力の低下や放射利得の低下、放射形状の乱れ等を抑制し、良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、突出部材10は、誘電率を放射素子基板3より低くすることが好ましい。即ち、突出部材10内部へ伝播された突出部材10の側面方向へ進行した電波は、突出部材10よって誘電率の高い放射素子基板3を通り、第1の接地導体5aへ効率良く伝播させることが可能となり、高周波回路基板1からの放射電波の放射形状への影響をさらに有効に抑制できる。
また、突出部材10は、その内側面が上側ほど外側に広がるように傾斜されているのがよい。これにより、放射素子2で放出され突出部材10の方向へ伝播した電磁波を突出部材10の内側面の傾斜面10aで反射させて効率良く上側方向へ取り出すことが可能となり、より放射利得を高くすることが可能となる。
また、突出部材10の傾斜面10aと放射素子基板3とのなす角度を45度乃至90度とすることが好ましい。これにより、突出部材10は、放射素子2から放射された電磁波の側面方向に向かう成分をさらに効率良く上方に取り出すことが可能となり、放射利得の高い高周波回路基板1を構成できる。なお、傾斜面10aと放射素子基板3とのなす角度が45度未満の場合、放射素子2から放射された電磁波を突出部材10の傾斜面10aで良好に上方に反射させることが困難となり高周波回路基板1の外側へ進行する成分が多くなって損失が発生し、放射利得が低下しやすくなる。
本発明の高周波回路基板1においては、電力分配線路6と高周波線路9とを、図5および図6(図6は図5のY−Y’断面図)に示すように、電磁的に接続してもよい。例えば図6に示すように、第1の接地導体5aには、放射素子2と放射素子2の直下に配される電力分配線路6の端部との間の部位に長方形状の第1の導体非形成部(第1のスロット)12aを具備することにより、放射素子2と電力分配線路6とが電磁的に接続される。また、第2の接地導体5bには、放射素子2と電磁的に接続される電力分配線路6の端部ではない他端部と高周波線路9との間の部位に第2のスロット12bを具備することにより、電力分配線路6の他端部と高周波線路9とが電磁的に接続される。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行うことは何等支障ない。例えば、本発明の高周波回路基板1は、高周波線路9側に金属からなる枠体(図示せず)、或いはエポキシ樹脂等の樹脂から成り、内周面に導電性ペースト等を具備する枠体を取着するとともに、高周波線路9に電子部品11を搭載し、枠体の下面に金属、樹脂、セラミックス等から成る蓋体(図示せず)を取着し、電子部品11を外部からのノイズに対し影響を受けないようにできる。また、枠体と蓋体は一体成型されたものでも良い。また、枠体は高周波線路基板8の高周波線路9側に、例えば良く知られている多層積層技術による一体成型を行っても良い。
本発明の高周波回路基板1について以下に実施例を示す。
図1の構成の高周波回路基板1を以下のようにして構成した。まず、比誘電率εが8.7からなる50mm×50mmの正方形で厚みが1.88mmの高周波回路基板1を用意した。厚み0.76mmの放射素子基板3上面には、所望の周波数で共振させるための放射素子2がx方向に8素子、y方向に8素子の計64素子でx方向、y方向共に同じ間隔に配列し、その下面には第1の接地導体5aが形成される。
また、第1の接地導体5aの下面に厚み0.76mmの電力分配線路基板7が積層形成される。電力分配線路基板7には内層に電力分配線路6が形成される。この電力分配線路6は、電力分配をするためのT分岐配線導体を有し、電波インピーダンスが50Ωとなる配線導体から構成される。また、T分岐配線導体による等電力分配を行うため、約36Ωで、誘電体内波長の4分の1の距離に相当する整合部を設けている。
電力分配線路基板7の下面には、第2の接地導体5bが形成される。また、第2の接地導体5bの下面に厚み0.38mmの高周波線路基板8が積層形成され、下面に高周波線路9が形成されている。
また、複数の放射素子2と電力分配線路6の一方を電気的に接続するために第1の伝送導体4aが、電力分配線路6の他方と高周波線路9とを電気的に接続するために第2の伝送導体4bが基板の厚み方向(垂直方向)に配置され、高周波線路9で生成される高周波信号が電力分配線路6を介し、複数の放射素子2へ伝送することを可能としている。
また、第1および第2の接地導体5a,5bには第1および第2の伝送導体4a,4bと電気的に接続しないように穴を設けた。また、突出部材10にはアクリルから成る12mm×2mmの長方形で厚みが2mmのものを2個用意し、突出部材10の長辺部の一方を放射素子基板3の放射素子2の共振方向と対向する辺の側面と面一になるように放射素子基板3の上面にそれぞれ搭載した。これにより、本発明の高周波回路基板1のサンプルを作製した。
また、比較例として、突出部材10を設けないこと以外は上記サンプルと同様にして比較サンプルを作製した。
そして、これらのサンプルについて、高周波線路9から入力した信号の最大放射利得を求めた。本発明の高周波回路基板のサンプルの最大放射利得は、比較サンプルの最大放射利得に対し約10%高い値を示し、本発明の高周波回路基板1の方が優れていることが分かった。
本発明の高周波回路基板の実施の形態の一例を示す平面図である。 図1の高周波回路基板のX−X’断面図である。 本発明の高周波回路基板の実施の形態の他の例を示す平面図である。 図3の高周波回路基板の矢印方向から見た側面図である。 本発明の高周波回路基板の実施の形態の他の例を示す平面図である。 図5の高周波回路基板のY−Y’断面図である。 従来の高周波回路基板を示す平面図である。 図7の高周波回路基板のA−A’断面図である。
符号の説明
1:高周波回路基板
2:放射素子
3:放射素子基板
4a:第1の伝送導体
4b:第2の伝送導体
5a:第1の接地導体
5b:第2の接地導体
6:電力分配線路
7:電力分配線路基板
8:高周波線路基板
9:高周波線路
10:突出部材
11:電子部品

Claims (3)

  1. 上面に複数の放射素子が形成された誘電体から成る放射素子基板と、該放射素子基板の下面に第1の接地導体を介して積層されるとともに内部に電力分配線路が形成された誘電体から成る電力分配線路基板と、該電力分配線路基板の下面に第2の接地導体を介して積層されるとともに下面に電子部品が電気的に接続される高周波線路が形成された誘電体からなる高周波線路基板と、前記放射素子と前記電力分配線路とを電気的に接続する第1の伝送導体と、前記高周波線路と前記電力分配線路とを電気的に接続する第2の伝送導体とを具備する高周波回路基板であって、前記放射素子における前記第1の伝送導体と電気的に接続された給電点を前記放射素子の重心より一方向に偏芯させるとともに、前記放射素子基板の上面の前記偏芯方向上の辺部に突出部材を設けたことを特徴とする高周波回路基板。
  2. 前記突出部材の誘電率を前記放射素子基板の誘電率よりも低くしたことを特徴とする請求項1記載の高周波回路基板。
  3. 前記突出部材の内側面を上側ほど外側に広がるように傾斜させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の高周波回路基板。
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