JP4557751B2 - 高周波回路基板および高周波モジュール - Google Patents

高周波回路基板および高周波モジュール Download PDF

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Description

本発明は、放射素子で送受信される高周波信号を高周波回路に伝送する高周波回路基板およびそれを用いた高周波モジュールに関する。
従来の高周波回路基板21を図7,8に示す。図7は高周波回路基板21の平面図、図8は図7の高周波回路基板21の断面図である。ただし、図8は、放射素子基板23と電力分配線路基板27の位置関係のみを示している。これらの図に示すように、高周波回路基板21は、上面に複数の放射素子22を持つ放射素子基板23と、その下面に第2の接地導体25a、複数の放射素子22へ給電するために電力分配を行なうためのT分岐を有する電力分岐線路26が形成された電力分配線路基板27が順次積層されている。
放射素子基板23は、誘電体で構成された基板の上面に複数の放射素子22を装着して構成される。また、放射素子基板23の下面に第2の接地導体25aが積層され、さらに第2の接地導体25aの下面に電力分配線路基板27が積層される。電力分配線路基板27は誘電体で構成され、入力される高周波信号を複数の放射素子2へ同位相かつ同電力となるように分配するためのT分岐を具備する平面状の電力分岐線路26が形成され、複数の放射素子22へ高周波信号が伝送される。また、電力分配線路基板27の下面に銅箔等で構成された第1の接地導体25bが形成される。
また、第2の接地導体25aには、電力分配線路基板27から伝送される高周波信号を複数の放射素子22へ接続するため、表裏に貫通する伝送導体24が形成される(下記の特許文献1参照)。
このような構成により、放射素子基板23と電力分配線路基板26とが伝送導体24を通じて直接的に接続できるため、放射素子基板23への給電部の位相誤差を低減し、送受信信号の高周波化が可能となり、電力分配線路26が、第2の接地導体25aと第1の接地導体25bとの間に介在されるため、外部からのノイズに対する影響を低減することができる。
特公平8−12973号公報
しかし、上記従来の高周波回路基板の場合、電力分配線路基板27の電力分配線路26のT分岐において、例えば、電波インピーダンスのミスマッチ等による不要な電磁波成分が発生した場合、その電磁波成分が水平方向へ伝播し、高周波回路基板21の外部空間へ漏洩し、その漏洩された電磁波成分による複数の放射素子22から放出される放射利得が低下するという問題点があった。
したがって、本発明では上記従来の問題点を鑑みて完成されたものであり、その目的は、不要な電磁波成分を高周波回路基板の外部空間に漏洩することを有効に抑制することで、放射素子から放出される放射利得の低下を抑制し、より高放射利得な高周波回路基板を提供することである。
本発明の高周波回路基板は、下面に電子部品が電気的に接続される信号線路が形成された誘電体から成る高周波線路基板と、該高周波線路基板の上面に第1の接地導体を介して積層されるとともに内部にT分岐を有する電力分配線路が形成された誘電体から成る電力分配線路基板と、該電力分配線路基板の上面に第2の接地導体を介して積層されるとともに上面に複数の放射素子が形成された誘電体から成る放射素子基板と、前記信号線路と前記電力分配線路とを電磁的に接続する第1の伝送部と、前記放射素子と前記電力分配線路とを電磁的に接続する第2の伝送部とを具備する高周波回路基板であって、前記T分岐は、第1の線路導体の先端が、この第1の線路導体にそれぞれ直交するとともに互いに反対方向に延びる第2の線路導体と第3の線路導体とに分岐したものであり、前記第2および第3の線路導体を挟んで前記第1の線路導体と反対側に、前記第1の線路導体の延長線の中心線から両側に配列し、前記第2および第3の線路導体に平行に並んだ複数の接続導体を、前記第1および第2の接地導体を電気的に接続するように形成し、断面視したときに
、前記第1および第2の接地導体と前記複数の接続導体とで前記T分岐を囲むようにしたことを特徴とする。
本発明の高周波回路基板において好ましくは、複数の前記接続導体群の長さを前記第1の線路導体の幅の5〜10倍としたことを特徴とする。
本発明の高周波モジュールは、上記本発明の高周波回路基板の高周波回路基板の前記信号線路に電子部品を電気的に接続したことを特徴とする。
本発明の高周波回路基板は、T分岐は、第1の線路導体の先端が、この第1の線路導体にそれぞれ直交するとともに互いに反対方向に延びる第2の線路導体と第3の線路導体とに分岐したものであり、第2および第3の線路導体を挟んで第1の線路導体と反対側に、第2および第3の線路導体に平行に並んだ複数の接続導体を、第1および第2の接地導体を電気的に接続するように形成したことから、第1の線路導体から入力された高周波信号を第2および第3の線路導体へ分配する際に、T分岐において不要な電磁波成分が発生しても接続導体により反射し、不要な電磁波成分と接続導体により反射された反射電磁波成分とが打ち消し合うことで不要な電磁波成分を高周波回路基板の外部空間へ漏洩するのを有効に抑制することが可能となる。よって、電力分配線路のT分岐において発生し水平方向へ伝播していた不要な電磁波成分の漏洩による放射利得の著しい低下を抑制でき、より放射利得の高い効率の良い高周波回路基板を提供することができる。
また、本発明の高周波回路基板は、複数の接続導体群の長さを第1の線路導体の幅の5〜10倍としたことから、電波インピーダンスのミスマッチを有効に抑制しながらT分岐で発生する不要な電磁波成分を有効に抑制でき、良好な伝送特性および良好な電磁波漏洩防止の両方を兼ね備えた非常に放射利得の優れたものとなる。
本発明の高周波モジュールは、上記本発明の高周波回路基板の信号線路に電子部品を電気的に接続したことから、従来、漏洩していた電磁波成分による電子部品への影響を抑制することができ、より長期安定な動作を可能とする高周波モジュールを提供できる。
本発明の高周波回路基板1について以下に詳細に説明する。図1は本発明の高周波回路基板1の実施の形態の一例を示す平面図、図2は図1のX−X’線における要部拡大断面図、図3は電力分配線路6の電力分配を行なうT分岐部の要部拡大平面図、図4は図3のA−A’線における断面図を示す。
図1において、2は複数の放射素子、3は放射素子基板、4aは第2の伝送部、4bは第1の伝送部、5aは第2の接地導体、5bは第1の接地導体、6は電力分配線路、7は電力分配線路基板、8は第1の線路導体、9aは第2の線路導体、9bは第3の線路導体、10は接続導体、11は高周波線路基板、12は信号線路であり、主としてこれらで高周波回路基板1が構成される。
放射素子2は、放射素子2の中心部より一方向に偏芯させた位置で電力分配線路6の放射素子側部位6aを電磁的に接続するために第2の伝送部4a(図1〜4の例ではビア導体等から成る導電路により第2の伝送部4aを形成している)が形成される。第2の伝送部4aを放射素子2の中心部から偏芯させる距離は、第2の伝送部4aを介して放射素子2に高周波信号を給電する際の放射素子2の入力インピーダンスと関係がある。この放射素子2の入力インピーダンスは、中心部では0オーム、外周部では約300オーム程度であり、放射素子2の中心部より外周方向に漸次大きくなっており、第2の伝送部4aは放射素子2とのインピーダンスと整合する位置に接合される。電力分配線路6を構成する線路のインピーダンスと、放射素子2の入力インピーダンスがほぼ同じとなるような位置に第2の伝送部4aを配置することで、インピーダンスのミスマッチによる損失を抑制し電力分配線路6より伝送された高周波信号を放射素子2へ給電できる。
放射素子基板3の下面には第2の接地導体5aが形成され、第2の伝送部4aから放射素子2へ給電された電磁波は放射素子2と第2の接地導体5aの内部で電磁界を形成する。放射素子2の偏芯方向の長さが誘電体内波長の2分の1程度としていることで、放射素子2の偏芯方向と対向する両端部の電磁界は位相が反転した関係になっており、空間へ放射する電磁界の向きが同一方向になることで効率良く放射されることになる。また、図1では放射素子2を正方形状の導体を例にとり記載しているが、偏芯方向の長さが誘電体内波長の2分の1の長さを具備する矩形状導体や、円形状の導体から形成されても良い。
第2の接地導体5aの下面には電力分配線路基板7が積層形成される。電力分配線路基板7は内層に電力分配線路6が形成され、下面に第1の接地導体5bが形成される。これにより、電力分配線路6は第2の接地導体5aと第1の接地導体5bとでいわゆるトリプレート線路が形成されることになり、電力分配線路6を損失の少ない伝送線路とすることができる。また、電力分配線路6は、複数配列された放射素子2に電力を分配するためのT分岐線路を具備しており、T分岐線路は線路インピーダンスZの導体を伝播してきた高周波信号を線路インピーダンスZ及び線路インピーダンスZの接続されている導体へ分配する場合、Z=Z×(Z/(Z+Z))となる幅を有し、長さが誘電体内波長の4分の1となる導体を設けることにより、このような電力分配線路6を有することで整合のとれた電力分配器として機能する。また、上記では2つの導体に分岐する場合を記載したが、3つ以上の導体に分岐する構成であっても良い。
第1の接地導体5bの下面に高周波線路基板8が積層形成され、高周波線路基板8の下面には信号線路9が形成される。そして、信号線路9の線路導体上に電子部品11が設置される。また、電力分配線路6の信号線路側部位6bと信号線路12とを電磁的に接続するために第1の伝送部4b(図1〜4の例ではビア導体等から成る導電路により第1の伝送部4aを形成している)が基板の厚み方向(垂直方向)に配置され、信号線路12で生成される高周波信号が電力分配線路6を介し、複数の放射素子2へ伝送することを可能としている。
本発明における放射素子基板3、電力分配線路基板7、高周波線路基板8は、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)や窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミックス等のセラミックスまたはエポキシ樹脂等の樹脂から成り、切削加工、金型成型、押し出し成型等により形成される。
また、本発明においては、第2および第3の線路導体9a,9bを挟んで第1の線路導体8と反対側に、第2および第3の線路導体9a,9bに平行に並んだ複数の接続導体10を、第1および第2の接地導体5b,5aを電気的に接続するように形成している。
このような構成により、第1の線路導体8から入力された高周波信号を第2および第3の線路導体9a,9bへ分配する際に、T分岐において不要な電磁波成分が発生しても接続導体10により反射し、不要な電磁波成分と接続導体10により反射された反射電磁波成分とが打ち消し合うことで不要な電磁波成分を高周波回路基板11の外部空間へ漏洩するのを有効に抑制することが可能となる。よって、電力分配線路6のT分岐において発生し水平方向へ伝播していた不要な電磁波成分の漏洩による放射利得の著しい低下を抑制でき、より放射利得の高い効率の良い高周波回路基板11を提供することができる。
また、好ましくは接続導体10は第2および第3の線路導体9a,9bを挟んで第1の線路導体8と反対側に形成され、第2および第3の線路導体9a,9bと接続導体10との離間距離を誘電体内波長の16分の1乃至8分の1以下とし、第1の線路導体8と第2の線路導体9aとの交差部の内側や、第1の線路導体8と第3の線路導体9bとの交差部の内側に形成されないのがよい。これにより、第1の線路導体8と第2および第3の線路導体9a,9bの接続部で発生するインダクタンス成分を接続導体10で発生するキャパシタンス成分で打ち消し合うことが可能となり、また、第1の線路導体8と第2の線路導体9aとの交差部の内側や、第1の線路導体8と第3の線路導体9bとの交差部の内側に形成しないことで不要なリアクタンス成分を発生させることが無いため、T分岐でリアクタンス成分が発生するのを有効に抑制でき、放射素子の放射特性をより良好にできる。
本発明における放射素子基板3、電力分配線路基板7、高周波線路基板11は、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)や窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミックス等のセラミックスまたはエポキシ樹脂等の樹脂から成り、切削加工、金型成型、押し出し成型等により形成される。
また、放射素子基板3、電力分配線路基板7、高周波線路基板11がセラミックスからなる場合、複数の放射素子2、第1および第2の伝送部4b,4a、第1および第2の接地導体5b,5a、電力分配線路6、第1の線路導体8、第2および第3の線路導体9a、9b、接続導体10は、例えば、タングステン(W)、モリブテン(Mo)−マンガン(Mn)、銅(Cu)、銀(Ag)等の金属粉末のメタライズ層により形成され、その形成された金属ペーストを高温で焼成して形成される。また、放射素子基板3、電力分配線路基板7、高周波線路基板11が樹脂からなる場合は、上下面に被覆された導体をエッチング加工により所望の形状を形成する。或いはディスペンサー等による導体の塗布を行うことで形成される。
なお、複数の放射素子2及び信号線路12の導体の露出する表面には、Niや金(Au)等の耐食性に優れる金属を1〜20μm程度の厚さで被着させておくのが良く、導体の酸化腐食を有効に防止し得る。例えば、厚さ1〜10μm程度のNiメッキ層と厚さ0.1〜3μm程度のAuメッキ層とが電解メッキ法や無電解メッキ法により順次被着されているのがより好ましい。
また、本発明の高周波回路基板1は、複数の接続導体10群の長さを第1の線路導体8の幅の5〜10倍とするのが好ましい。これにより、電波インピーダンスのミスマッチを有効に抑制しながらT分岐で発生する不要な電磁波成分を有効に抑制でき、良好な伝送特性および良好な電磁波漏洩防止の両方を兼ね備えた非常に放射利得の優れたものとなる。
接続導体10群の配列する長さが第1の線路導体8の幅の5倍未満の場合、T分岐で発生する不要な電磁波成分を有効に抑制するのが困難になりやすく、また、接続導体10が不要な電磁波成分により励振されやすくなるために不要な電磁波成分が高周波回路基板1の外部空間に漏洩して放射利得の低下を招きやすくなる。また、10倍を超えると、第1および第2の線路導体9a,9bの一側面に接続導体10が存在することによって実質的に電波インピーダンスが異なる伝送線路を挿入していることになり、電波インピーダンスのミスマッチにより伝送特性が劣化しやすくなる。
また、図5および図6(図6は図5のY−Y’断面図)に示すように、電力分配線路6と放射素子2、および電力分配線路6と信号線路12とを各々、ビア導体のような導電路ではなく、電磁的に接続しても良い。この場合、第2の接地導体5aの電力分配線路6の放射素子側部位6aの直上部に長方形状の第1の非導体部(スロット)14aを形成し、第1のスロット14aの直上部には複数の放射素子2が形成することにより、電力分配線路6と放射素子2とを電磁的に接続することができる。また、第1の接地導体5bの電力分配線路6の信号線路側部位6bの直下部にも同様に第2のスロット14bを形成し、その直下部に信号線路12の一端部を形成することにより、電力分配線路6と信号線路6とを電磁的に接続することができる。
そして、上記本発明の高周波回路基板1の信号線路12に半導体素子等の電子部品13を電気的に接続することにより本発明の高周波モジュールとなる。これにより、従来、漏洩していた電磁波成分による電子部品13への影響を抑制することができ、より長期安定な動作を可能とする高周波モジュールを提供できる。
また、本発明の高周波回路基板1の信号線路12側に金属からなる枠体、或いはエポキシ樹脂等の樹脂からなる枠体の内周面に導電性ペースト等を具備する枠体を取着し、信号線路12に電子部品13を搭載し、枠体の下面に金属、樹脂、セラミックス等から成る蓋体を取着し、高周波モジュールとしてもよい。これにより、電子部品13を外部からのノイズに対し影響を受けにくくなる。また、枠体と蓋体は一体成型されたものでも良い。また、枠体は高周波線路基板11の信号線路12側に、例えば良く知られている多層積層技術による一体成型を行っても良い。
本発明の高周波回路基板1について以下に実施例を示す。図1の構成の高周波回路基板1を以下のようにして構成した。まず、比誘電率εが8.7からなる24mm×24mmの正方形で厚みが1.88mmの高周波回路基板1を用意した。
厚み0.76mmの放射素子基板3上面には、所望の周波数で共振させるための放射素子2がx方向に4素子、y方向に4素子の計16素子でx方向、y方向共に同じ間隔に配列し、その下面には第2の接地導体5aを形成した。
また、第2の接地導体5aの下面に厚み0.76mmの電力分配線路基板7を積層形成した。電力分配線路基板7には内層に電力分配線路6を形成し、電力分配をするためのT分岐を有し、電波インピーダンスが50Ωとなる第1の線路導体8、第2の線路導体9aおよび第3の線路導体9bから構成した。
また、第1の線路導体8の第2の線路導体9aおよび第3の線路導体9bに接続する部位には電波インピーダンスの整合をとるために約36Ωで、誘電体内波長の4分の1の距離に相当する整合部を設けた。
電力分配線路基板7の下面には、第1の接地導体5bを形成した。また、第1の接地導体5bの下面に厚み0.38mmの高周波線路基板11を積層形成し、下面に信号線路12を形成した。また、複数の放射素子2と電力分配線路6の放射素子側部位6aとを電磁的に接続するために第2の伝送部4aを、および電力分配線路6の信号線路側部位6bと信号線路12とを電磁的に接続するために第1の伝送部4bを高周波回路基板1の厚み方向(垂直方向)にそれぞれ配置し、信号線路12で生成される高周波信号を電力分配線路6を介し、複数の放射素子2へ伝送することを可能とした。
また、第1および第2の線路導体9a,9bを挟んで第1の線路導体8が無い側に第1および第2の線路導体9a,9bと平行で、第1および第2の線路導体9a,9bから1.0mmの間隔を空けた位置に0.8mm間隔で第2の接地導体5aと第1の接地導体5bとを電気的に接続する接続導体10を複数配列した。この接続導体10群は第1の線路導体8の延長線の中心線から両側にそれぞれ1.6mmの長さまで配列し、合計の接続導体10群の長さが3.2mmとなるようにした。
なお、、第1および第2の接地導体5a,5bには第1および第2の伝送導体4a,4bと電気的に接続しないように穴17を設けた。これにより、本発明の高周波回路基板1のサンプルを作製した。
また、比較例として、接続導体10を設けないこと以外は上記サンプルと同様にして比較サンプルを作製した。
そして、これらのサンプルについて、信号線路12から入力した信号の最大放射利得を求めた。本発明の高周波回路基板1のサンプルの最大放射利得は、比較サンプルの最大放射利得に対し約20%高い値を示し、本発明の高周波回路基板1の方が優れていることが分かった。
なお、本発明は以上の実施の形態の例および実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更を行なうことは何等支障ない。
本発明の高周波回路基板の実施の形態の一例を示す平面図である。 図1の高周波回路基板のX−X’断面図である。 図1の高周波回路基板におけるT分岐付近の要部拡大平面図である。 図3のT分岐付近のA−A’断面図である。 本発明の高周波回路基板の実施の形態の他の例を示す平面図である。 図5の高周波回路基板のY−Y’断面図である。 従来の高周波回路基板を示す平面図である。 図7の高周波回路基板のB−B’断面図である。
符号の説明
1:高周波回路基板
2:放射素子
3:放射素子基板
4a:第2の伝送部
4b:第1の伝送部
5a:第2の接地導体
5b:第1の接地導体
6:電力分配線路
7:電力分配線路基板
8:第1の線路導体
9a:第2の線路導体9a
9b:第3の線路導体9b
10:接続導体
11:高周波線路基板
12:信号線路
13:電子部品

Claims (3)

  1. 下面に電子部品が電気的に接続される信号線路が形成された誘電体から成る高周波線路基板と、該高周波線路基板の上面に第1の接地導体を介して積層されるとともに内部にT分岐を有する電力分配線路が形成された誘電体から成る電力分配線路基板と、該電力分配線路基板の上面に第2の接地導体を介して積層されるとともに上面に複数の放射素子が形成された誘電体から成る放射素子基板と、前記信号線路と前記電力分配線路とを電磁的に接続する第1の伝送部と、前記放射素子と前記電力分配線路とを電磁的に接続する第2の伝送部とを具備する高周波回路基板であって、前記T分岐は、第1の線路導体の先端が、この第1の線路導体にそれぞれ直交するとともに互いに反対方向に延びる第2の線路導体と第3の線路導体とに分岐したものであり、前記第2および第3の線路導体を挟んで前記第1の線路導体と反対側に、前記第1の線路導体の延長線の中心線から両側に配列し、前記第2および第3の線路導体に平行に並んだ複数の接続導体を、前記第1および第2の接地導体を電気的に接続するように形成し、断面視したときに、前記第1および第2の接地導体と前記複数の接続導体とで前記T分岐を囲むようにしたことを特徴とする高周波回路基板。

  2. 複数の前記接続導体群の長さを前記第1の線路導体の幅の5〜10倍としたことを特徴とする請求項1記載の高周波回路基板。
  3. 請求項1または請求項2記載の高周波回路基板の前記信号線路に電子部品を電気的に接続したことを特徴とする高周波モジュール。
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