JP2005012554A - アンテナ基板およびアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐侯性に優れ、メッキによるアンテナ特性の変動を押えることのできるアンテナ基板を提供する。また、レドームによるアンテナ特性の劣化を押えるアンテナ装置を提供する。
【解決手段】誘電体基材2と、この基材2表面に形成されたパッチアンテナ、スロットアンテナ、誘電体共振器アンテナなどの放射素子13と、を具備することを特徴とするアンテナ基板において、放射素子6上に厚みが、0.02mm以上でかつ伝播信号波長の1/4未満の誘電体層5を形成する。合わせてグランド層4を誘電体基材2裏面に形成し、厚みが0.02mm以上の誘電体層9を形成し、アンテナ基板の表面に導体が露出していないことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はセラミック積層技術を用いて製造され、特にマイクロ波およびミリ波用アレーアンテナに好適に使用されるアンテナ基板およびアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
マイクロ波およびミリ波等の高周波を放射するアンテナ素子としては、スロットアンテナ、パッチアンテナ、誘電体共振器アンテナ等がある。これらはセラミック積層技術を用いて製造可能であることが知られている。
【0003】
この種の代表的なアンテナであるパッチアンテナは、図6の(a)概略透過斜視図,(b)(a)のY−Y断面図に示すような構造からなる。かかるパッチアンテナによれば、2層の誘電体層32a,32bの積層体から成り、上部の誘電体層32bの表面にはパッチ素子33が形成され、下部の誘電体層32aの下面には給電線であるマイクロストリップ線路34が形成されている。また誘電体層32aと32bとの間にはグランド層35が形成されると共に、ホール36が形成され、さらに、パッチアンテナ33に給電する為の給電ビア37が誘電体層32aと誘電体層32bとに形成されている。また、表面に露出した導体層であるパッチアンテナ33およびマイクロストリップ線路34には耐侯性を保つためにメッキ層33a、34aが施される(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−27712号公報の段落0014
【0005】
【特許文献2】
特表平12−530924号公報の段落0023
【0006】
【特許文献3】
特開平6−350324号公報の段落0005
【0007】
【特許文献4】
特開平9−36647号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなアンテナは、表面に露出した導体層にメッキが施されるが、その耐侯性は簡易的なものである。また、メッキを施すことにより、メッキが導体層から広がり、導体パターンサイズが変化してしまう。このことは、アンテナ基板にとって大きなデメリットとなる。すなわち、パッチアンテナの場合はメッキの広がりによって周波数特性が低くなり、またスロットアンテナの場合はメッキ広がりによって逆に周波数特性が高くなる。特にマイクロ波やミリ波帯のアンテナにおいては、アンテナ素子の大きさが小さいため、この影響が大きい。
【0009】
このような周波数特性の変動は、予め設計段階にて考慮することも可能であるが、メッキ広がりはメッキ条件によって変化するためそのメッキ条件を厳密に制御することが必要となるが、制御が非常に難しく、安定性に欠けるために、製造上の歩留まり低下の要因にもなる。
【0010】
一方、耐侯性を補うために、アンテナ基板上に樹脂による保護膜を形成することも提案されている(特許文献2、3)が、樹脂の耐侯性は十分とは言えず、また、樹脂は一般的に誘電損失が大きいので、デメリットが大きい。
【0011】
また、一般にアンテナ基板は、オシレータ、アンプ、フィルタ、ミクサ等が組み込まれたフロントエンドモジュールに接続される。このとき、これら全体はケースに収納されるが、アンテナから放射された電磁波をケース外に放射するため、少なくともアンテナ基板の上面はレドームと呼ばれる樹脂等の誘電体が設けられる(特許文献4)。
【0012】
このレドームはフロントエンドモジュールを保護するために用いられるが、アンテナから見れば、邪魔な存在となる。即ち、レドームの誘電体損失により、利得が劣化し、アンテナの放射パターンにも影響を与える。特にアレーアンテナの場合、アンテナ基板側では、サイドローブレベルを低く抑えるように設計されるが、レドームの影響によりサイドローブが劣化する問題点もある。
【0013】
本発明は、かかる従来の問題点を解決すべく案出されたものであり、その目的は、耐侯性に優れ、メッキやレドームによるアンテナ特性の変動や劣化のないアンテナ基板およびアンテナ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の問題点に対して検討を重ねた結果、アンテナ素子を有するアンテナ表面に、特定の厚みや特性を有する誘電体層を積層することで、アンテナ素子の保護層を形成すると共に、周波数特性の変動を引き起こすメッキの形成を不要とすることにより、耐侯性に優れ、アンテナ特性を劣化させず、かつ周波数変動がないアンテナ基板が得られる事を見出した。
【0015】
即ち、本発明のアンテナ基板は、セラミックからなる誘電体基材と、該基材表面に形成された放射素子と、該放射素子上に形成され、厚みが、0.02mm以上でかつ伝播信号波長の1/4未満のセラミック製の誘電体層と、を具備することを特徴とする。
【0016】
なお、前記放射素子としては、パッチアンテナ、スロットアンテナ、誘電体共振器アンテナのいずれかが選択される。
【0017】
また、前記誘電体基材の裏面、または内部に、少なくとも1層のグランド層が形成されており、例えば、前記グランド層が誘電体基材の裏面に形成されており、その場合、グランド層の表面が厚みが0.02mm以上の第2の誘電体層によって覆われていることが望ましい。これによって、アンテナ基板の表面には導体が全く露出させないことによってメッキ層を形成する必要がなく、メッキ層の形成によって放射特性が変化することがない。
【0018】
そして、このグランド層には、結合孔が設けられており、該結合孔を介した電磁結合によって外部回路から給電されることが望ましい。アンテナ基板表面に導体を全く露出させることなく、給電を行なうことができる。
【0019】
さらに前記第2の誘電体層には、位置合わせ用ホールが形成されていることが望ましい。これによって、グランド層に形成された結合孔の位置を容易に認識し、結合させることができる。
【0020】
さらには、上記のアンテナ基板がフロントエンドモジュールなどを保護する所定のケース内に収納されており、該ケースの一部に開口が設けられ、前記アンテナ基板が該開口から信号が放射されるように前記ケース内に固定することによって、レドームによる特性劣化を押えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、アンテナ基板およびアンテナ装置について、図を参照して説明する。
【0022】
図1は、スロットアンテナ基板Aの実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)およびそのx−xにおける概略断面図(b)である。図1のスロットアンテナ基板によれば、セラミックからなる誘電体基材2の表面に、グランド層4が設けられ、このグランド層4には、放射素子となる放射用スロット6が形成されている。また、誘電体基材2の裏面には、給電回路3が形成されており、放射用スロット6に対して電磁的に結合することによって給電が行われている。そして、放射用スロット6の上面には、セラミック製の誘電体層5が形成されている。
【0023】
かかるアンテナ基板によれば、給電回路3から入ってきた高周波信号は、放射用スロット6と結合し、放射用スロット6から電磁波が放射されアンテナとして機能する。誘電体層5は、この放射用スロット6の上面を含むグランド層4の全体に設けられ、放射用スロット6を保護する役割を有する。
【0024】
本発明によれば、誘電体層5の厚みは、グランド層4を保護する目的から言えば、0.02mm以上、特に0.05mm以上であることが必要である。しかし、この誘電体層5の厚みが極端に大きくなると放射上の問題がある。すなわち、誘電体層5の厚みが、誘電体を伝播する信号波長の1/4以上になると、放射用スロット6から放射された電磁波の一部がアンテナ基板A上の表面波となって水平方向に漏れてしまう。したがって、誘電体層5の厚みの上限は、誘電体を伝播する信号波長の1/4未満であることが必要である。
【0025】
また、誘電体層5の厚みは上記範囲内で適宜設定すれば良いが、誘電体層5を加えることにより、アンテナ素子の実効誘電率が変化するため、予め、誘電体層5の比誘電率と厚みとを考慮してアンテナ素子の設計を行うことも必要である。
【0026】
また、誘電体層5を加えることによる誘電体損失は避けられない。このため、誘電体のtanδをできるだけ小さな材料を用いることが必要であり、信号周波数におけるtanδは0.005以下、特に0.003以下であることが望ましい。また、誘電体層5の誘電率は5〜10が適当である。
【0027】
図2は、パッチアンテナ基板の実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)およびそのx−xにおける概略断面図(b)である。図2のパッチアンテナ基板Bによれば、セラミックからなる誘電体基材2は誘電体層2a,2bの積層体によって形成され、誘電体基材2の表面にはパッチ素子13が設けられている。また、誘電体基材2の裏面には、給電回路3が形成されている。また、誘電体基材2の内部にはグランド層4が設けられている。そして、パッチ素子13には、給電回路3より、グランド層4に形成されたホール11を通して形成された給電ビアホール12を通じて給電が行われている。そして、パッチ素子13の上面には誘電体層5が形成されている。
【0028】
かかる構成によれば、給電回路3から入ってきた高周波信号は、給電ビアホール12を介してパッチ素子13に給電され、パッチ素子から電磁波が放射される。誘電体層5はパッチ素子13を保護する役割を有する。
【0029】
かかる態様においても、誘電体層5の厚みは、パッチ素子13を保護する目的から言えば、0.02mm以上、特に0.05mm以上であることが必要である。また、上述した表面波の問題から、グランド層4の上部の誘電体厚み、即ち、誘電体層2bと誘電体層5の合計厚みが、誘電体を伝播する信号波長の1/4未満とすることが必要である。
【0030】
図3は、誘電体共振器アンテナ基板の実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)およびそのx−xにおける概略断面図(b)である。
【0031】
図3のアンテナ基板Cによれば、誘電体基材2は、誘電体層2a,2b,2cの積層体によって構成されており、この誘電体基材2の誘電体層2a,2b,2cの表面には、グランド層4a,4b,4cがそれぞれ形成されており、グランド層4b,4cにはアンテナ開口22、23がそれぞれ形成されている。そして、このアンテナ開口22、23の周囲には、複数のビアホール21が、グランド層4a,4b,4cを電気的に接続するように設けられている。このようなグランド層4a,アンテナ開口22,23を有するグランド層4b、4cおよびビアホール21によって形成される空間で誘電体共振器アンテナ24が形成されている。
【0032】
このため、ビアホール21の間隔およびグランド層4a,4b,4cの間隔は電磁波が漏れないように信号波長の1/2未満の大きさに設定されている。
【0033】
また、誘電体基材2の下面には給電回路3が形成されており、この給電回路3と誘電体共振器アンテナ24とは、グランド層4aに設けられた給電用スロット6によって電磁的に結合している。そして、給電回路3から入ってきた高周波信号は、給電用スロット6から誘電体共振器アンテナ24に給電され、アンテナ開口部22から電磁波が放射される。アンテナ開口部2およびグランド層4cの表面には、グランド層4cが露出しないように、誘電体層5が形成されており、グランド層4cおよびそれに形成されたアンテナ開口部22を保護する役割を有する。
【0034】
誘電体層5の厚みは、図1、図2のアンテナ基板と同様な理由から、0.02mm以上、特に0.05mm以上であり、且つ誘電体を伝播する信号波長の1/4未満であることが必要である。
【0035】
図4は、スロット給電型パッチアンテナ基板の実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)およびそのx−xにおける概略断面図(b)である。
【0036】
図4によれば、図2で示したパッチアンテナ基板Bに加え、誘電体基材2は、誘電体層2a、2bに誘電体層2cを加えた積層体によって形成されている。
【0037】
そして、誘電体基材2の裏面には、入力ポート用スロット7を具備するグランド層8が設けられている。
【0038】
また、かかるアンテナ基板Dにおいても、パッチ素子13の表面に、誘電体層5が設けられている。また、誘電体基材2の裏面に形成されたグランド層8の表面にも誘電体層9が設けられており、グランド層8を覆うように形成されている。
【0039】
かかる構成のアンテナ基板によれば、外部基板の信号ポートから出力された高周波信号は、アンテナ基板Dに設けられた入力ポート用スロット7と電磁結合によって結合し、給電回路3に高周波信号が送られる。その高周波信号は、給電用ビアホール12を介してパッチ素子13に給電され電磁波が放射される。
【0040】
誘電体層5の厚みは、図2のスロットアンテナ基板で説明したのと同様な理由から、0.02mm以上、特に0.05mm以上で、かつグランド層4の上部の誘電体厚み、即ち、誘電体層2bと誘電体層5の合計厚みが誘電体を伝播する信号波長の1/4未満であることから必要がある。
【0041】
なお、誘電体層9は、耐侯性に優れかつメッキによるアンテナ特性の変動を押えることに対しては、必ずしも必要ではないが、誘電体層9を形成しない場合、グランド層8が露出した形になる結果、グランド層8の表面にメッキを施すことが必要となる。これに対して、誘電体層9を設ける場合には、アンテナ基板の表面に実質的に導体層が露出していないために、メッキを施す必要がなくなり、製品の製造工程の簡略化、コスト低減、不良品の発生防止を図ることができる。
【0042】
この誘電体層9の厚みも、誘電体層5と同様に、0.02mm以上、特に0.05mm以上であることが望ましい。また最大厚みは、外部基板の信号ポートから出力された高周波信号と入力ポート用スロット7とが電磁結合されるのに適した厚みに適宜設定される。
【0043】
さらに、このように誘電体層9を形成した場合、アンテナ基板の裏面はパターンのない平坦な誘電体表面だけとなるので、入力ポートの位置がわかりにくい。もちろん、アンテナ外辺からの位置を規定すればわかるが、外辺の精度を高める必要がある。そこで図4に示した様に誘電体層9に、位置合せ用のガイド穴10を形成することにより、入力ポートの位置合せが可能となる。もちろん、ガイド穴でなくても、導体パターンで位置合せマークを形成してもよい。
【0044】
図1乃至図4に示した本発明のアンテナ基板は、誘電体層、導体層、ビアホールとの組合せによって形成されるものであるから、従来から知られる積層技術によって容易に形成することができる。
【0045】
なお、本発明のアンテナ基板における誘電体層5は、セラミックス、誘電体基材2、誘電体層9は、セラミックス、合成樹脂、セラミックス−合成樹脂複合材料など公知の絶縁材料によって形成することができる。また、グランド層、パッチ素子、ビアホール、給電回路などは、用いる誘電体基材2に応じて、銅、銀、金、タングステン、モリブデンの中から適宜選択して形成することができる。また、ビアホールは、誘電体基材を構成する誘電体層に貫通穴を形成して貫通穴内に導体材料を充填することによって形成することができる。
【0046】
これらの中でも、耐久性などの信頼性を高めるとともに、製造の容易性から、誘電体層5、9、誘電体基材2は、いずれもセラミックスによって形成し、同時焼成して形成することが望ましい。特にマイクロ波やミリ波帯に用いられる場合、導体損失の小さい金、銀、銅の群から選ばれる少なくとも1種からなる導体材料が用いられることが望ましい。そのためにはセラミックスとしては1000℃以下にて焼成可能なガラス−セラミックスなどの低温焼成セラミックスを用いることが良い。
【0047】
また、誘電体基材や誘電体層をセラミックスによって形成する場合、セラミックグリーンシートの表面に導体ペーストを印刷したり、貫通穴を形成して導体ペーストを充填した後、それらのグリーンシートを積層圧着し、所定の温度で焼成することによって得られる。なお、誘電体層5、9は、上記の誘電体基材と同様に、グリーンシート化して誘電体基材2の積層体の表面に積層圧着するか、または誘電体ペーストを積層体表面に所定厚みで塗布した後、同時に焼成して形成することが望ましい。
【0048】
なお、上記誘電体層5、9の材質は、誘電体基材2と同一であっても、異なる材質であってもよいが、同時焼結性を図る上では同一であることが望ましい。
【0049】
また、この誘電体層5は、電磁波が透過する部分で、直接アンテナ効率に影響するので、誘電損失(tanδ)が0.005以下、特に0.03以下であることが望ましい。また、誘電率は、4〜10が適当である。
【0050】
図5は、本発明のアンテナ装置の実施の形態の一例を示す斜視図(a)およびそのx−xにおける断面図(b)である。図5において、14は本発明のアンテナ基板、15はケース、16はフロントエンドモジュールである。
【0051】
フロントエンドモジュール16には、オシレータ、アンプ、フィルター、ミクサ等が組み込まれ、必要な高周波信号処理回路が形成されている。一方、ケース15には開口17が設けられ、この開口17に本発明のアンテナ基板14の放射素子形成面側が露出する形で固定されている。このアンテナ基板14とフロントエンドモジュール16とは電気的に結合され、全体がケース15に収納されている。
【0052】
この例では、本発明のアンテナ基板14表面を露出した形で、フロントエンドモジュール16をケース15内に収納しているが、アンテナ基板14の表面を露出した形で、フロントエンドモジュール16とアンテナ基板14を樹脂等でモールドし、このモールド部分をケース15として代用することもできる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明のアンテナ基板によれば、放射素子が表面に露出することがないために、耐侯性に優れ、またメッキの必要がないために、メッキ形成等に伴うによるアンテナ特性の変動を押えることができる。
【0054】
また、アンテナ基板への電力入力が、結合孔を介した電磁結合により給電され、結合孔を形成するグランド層上に、厚みが0.02mm以上のセラミックからなる誘電体層が形成されることにより、グランド層が露出しないアンテナ基板とする事で、メッキの工程を完全に省く事ができ、製造歩留まりの向上およびコストの削減をする事ができる。また、本発明のアンテナ基板が所定のケース内に収納されており、該ケースの一部に開口が設けられ、該開口からアンテナ基板の表面が露出するようにケースに固定されているアンテナ装置とする事から、従来から問題であったレドームによるアンテナ特性の劣化押える事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるスロットアンテナ基板の実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)および概略断面図(b)である。
【図2】本発明におけるパッチアンテナ基板の実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)および概略断面図(b)である。
【図3】本発明における誘電体共振器アンテナ基板の実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)および概略断面図(b)である。
【図4】本発明におけるスロット給電型パッチアンテナ基板の実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)および概略断面図(b)である。
【図5】本発明におけるアンテナ装置の実施の形態の一例を示す概略透過斜視図(a)および概略断面図(b)である。
【図6】従来のアンテナ基板を示す概略透過斜視図(a)および概略断面図(b)である。
【符号の説明】
A,B,C,D アンテナ基板
2 誘電体層
3 給電回路
4 グランド層
5 誘電体層
6 スロット
7 結合孔
8 グランド層
9 誘電体層

Claims (7)

  1. 誘電体基材と、該基材表面に形成された放射素子と、該放射素子上に形成され、厚みが、0.02mm以上でかつ伝播信号波長の1/4未満のセラミック製の誘電体層と、を具備することを特徴とするアンテナ基板。
  2. 前記放射素子が、パッチアンテナ、スロットアンテナ、誘電体共振器アンテナのいずれかであることを特徴とする請求項1記載のアンテナ基板。
  3. 前記誘電体基材の裏面、または内部に、少なくとも1層のグランド層が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のアンテナ基板。
  4. 前記グランド層が誘電体基材の裏面に形成されており、且つ該グランド層の表面が厚みが0.02mm以上の第2の誘電体層によって覆われていることを特徴とする請求項3記載のアンテナ基板。
  5. 前記グランド層に、結合孔が設けられており、該結合孔を介した電磁結合によって外部回路から給電されることを特徴とする請求項4のアンテナ基板。
  6. 前記第2の誘電体層に、位置合わせ用ホールが形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5記載のアンテナ基板。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアンテナ基板が所定のケース内に収納されており、該ケースの一部に開口が設けられ、前記アンテナ基板が該開口から信号が放射されるように前記ケース内に固定されていることを特徴とするアンテナ装置。
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