JP2006270623A - 車両用ドアミラー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型でアンテナ特性の変動を抑えることができる車両用ドアミラー装置を得る。
【解決手段】 ドアミラー装置10は、アンテナ12と、部品取付用のフレーム14とを備える。フレーム14の表面には錆止め用の処理が施されており、電気的に絶縁状態とされている。フレーム14にアンテナ12を組み付ける際には、アンテナ12の整合用基板に導通したプレート20、アンテナ12のケース18の順にプレート20とケース18との双方にタッピンスクリュー24を挿通させて、フレーム14に螺合させる。この場合において、フレーム14のタッピンスクリュー24との螺合部分では、錆止め用の処理による表面処理膜がタッピンスクリュー24によって剥がされる。従って、アンテナ12は、フレーム14に固定されると共に、フレーム14と導通し、アンテナ12のグランドがフレーム14とされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用のドアミラー装置に関する。
自動車等の車両には、例えば、タイヤの空気圧を監視するTPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)や、ドアの解錠及び施錠を遠隔操作するためのRKE(リモートキーレスエントリー装置)、またあるいはTV受像器を備えたものがある。この種のTPMSやRKE、そしてTV受像器は、車室外からの送信電波を受信することで作動する。
ここで、このような送信電波を受信するための受信装置として、ドアミラー装置の内部(ドアミラーの包囲体内)にアンテナが装備されているものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このアンテナには、例えばドアミラーの包囲体内に設けられた専用基板が電気的に接続されており、アンテナのグランドとされている。
しかしながら、専用基板で十分なグランドを取ろうとすると、専用基板の面積(大きさ)を大きくする必要がある。このため、専用基板は大型でなければならず、小型化することが困難である、という欠点があった。
一方、専用基板からグランドを取らずに、アンテナに電線(例えば、AV線)を接続し、この電線を取り廻して車体内部に配策し、車体からグランドを取るものがある。
しかしながら、電線を車体内に配策しなければならないため、その配策作業が煩雑である。また、配策作業後では、電線が車体内に配策されていることから、ドアミラーの格納状態と起立状態とを切り換えただけでも電線の配策位置が変更されてしまう。このため、アンテナ特性が変動してしまう、という欠点があった。
特開2004−130875号公報 特開2004−168153号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、小型でアンテナ特性の変動を抑えることができる車両用ドアミラー装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用ドアミラー装置は、送信電波の受信効率及び/又は送信効率を調整する整合用基板を収容し電気的に絶縁状態とされたケース及び前記整合用基板に導通し前記ケースの外部に露出した金属製のプレートを備え、車両のドアから外側に突出して設けられたミラー包囲体内に配置され、車室外からの前記送信電波を受信すること及び/又は車室外へ前記送信電波を送信することが可能なアンテナと、前記ミラー包囲体内に設けられ、表面に錆止め用の処理が施されることで電気的に絶縁状態とされた金属製の部品取付用のフレームと、前記プレート及び前記ケースの双方に挿通されて前記アンテナを前記フレームに固定すると共に前記アンテナ及び前記フレームの双方と導通して前記フレームを前記アンテナのグランドとする固定部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用ドアミラー装置では、部品取付用のフレームの表面に錆止め用の処理が施されており、フレームは電気的に絶縁されている。また、アンテナのケースは整合用基板を収容し電気的に絶縁されており、そしてアンテナのプレートは金属製とされており整合用基板に導通した状態でケースの外部に露出している。
このようなフレームにアンテナを組み付ける際には、プレートとケースとの双方に固定部材が挿通されて、アンテナがフレームに固定される。
ここで、本車両用ドアミラー装置では、上記の固定部材がアンテナ及びフレームの双方と導通して、アンテナのグランドが部品取付用のフレームとされる。これにより、グランドの大きさ及び形状が固定され、十分なグランドが得られるため、アンテナは安定したグランドを得ることができる。従って、アンテナ特性の変動を抑えると共にアンテナ利得を向上させることができる。
しかも、前述のようにアンテナのグランドが部品取付用のフレームであるため、グランドを小型化することができ、ひいてはアンテナ装置そのものを小型化することができる。
以上説明したように、請求項1記載の車両用ドアミラー装置では、アンテナのグランドを取るために、ミラー包囲体内に専用基板を設けたり、あるいは車体内部に例えばAV線等の電線を取り廻して配策したりする必要がなくなるため、アンテナの組付けが容易になり、好適である。
また、本車両用ドアミラー装置は、小型であるにも拘わらず十分な大きさのグランドを得ることができるため、ミラー包囲体内の空きスペースに応じてアンテナの大きさ及び形状を自由に設定することができる。
また、本車両用ドアミラー装置のアンテナは、送信電波の受信用アンテナと送信用アンテナとの少なくとも一方として使用することができるため、様々な用途のアンテナとして適用することができる。
以上説明した如く本発明に係る車両用ドアミラー装置は、小型でアンテナ特性の変動を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係るドアミラー装置10について、図1乃至図5に基づいて説明する。
ドアミラー装置10は、車両のドアから外側に突出して設けられており、車両右側のドア及び車両左側のドアに取り付けられている。以下、説明の都合上、車両右側のドアに取付けられているドアミラー装置10を例に取り、説明する。
図1には、ドアミラー装置10を車両後方から見た場合における、本発明の主要部の概略が正断面図にて示されている。ドアミラー装置10は、車両のドアに固定されたドアミラーステー34を備えている。ドアミラーステー34には、スタンド50がほぼ車両上下方向を軸方向として軸支されており、その軸周りに回動可能とされている。
スタンド50には、ミラー包囲体22が取り付けられており、スタンド50がミラー包囲体22によって覆われている。このようなミラー包囲体22をスタンド50と共に回動させることで、ミラー包囲体22を格納又は起立させる構成となっている。ミラー包囲体22は、例えば略矩形箱状に形成されており、その一面側が開口されている。
このようなミラー包囲体22の内部には、部品取付用のフレーム14が配置されている。フレーム14は、図示しない固定ネジによって前述のスタンド50に固定されており、ミラー包囲体22内部で立設された状態となっている。このフレーム14は、金属製とされており、プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板(例えば鉄板)に絞り加工を施すことで、車両前方側と車両後方側とに窪んだ形状となっている。この他、フレーム14は、鋳造によって形成された金属体でもよい。
フレーム14は、その表面において全体的にメッキ処理(錆止め用の処理)が施されており、このメッキ処理によって形成された表面処理膜により電気的に絶縁された状態となっている。このようなフレーム14の車両後方には、車両後方視認用の図示しないミラーを揺動可能に保持した図示しない鏡面角度調整装置等が取り付けられている。また、フレーム14の車両内側かつ車両上方側には、略円筒形状のタッピンスクリュー受け部14Aが設けられており、車両後方に突出している(図5参照)。
また、フレーム14の上部では、タッピンスクリュー受け部14Aよりも車両外側の位置に図示しないネジ受け部が設けられている。この図示しないネジ受け部は、略円筒形状に形成されており、タッピンスクリュー受け部14Aと同様に、車両後方に突出している。
このようなフレーム14の上方には、アンテナ12が設けられている。アンテナ12は、フレーム14と共にミラー包囲体22の内部に配置されている。アンテナ12は、車室外からの送信電波を受信することと、車室外へ送信電波を送信することとの少なくとも一方が可能になっており、例えば、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)やRKE(リモートキーレスエントリー装置)、そしてTV受像器等に用いられる送信電波を受信(送信電波の受信が可能な場合)したり、ETC車載器に用いられる電波を車室外の通信機器との間で送受信(送信電波の送受信が可能な場合)したりすることができる。
アンテナ12は、ロアケース18Aと、このロアケース18Aに対応してその上部に密着して設けられたアッパケース18Bとから構成されるケース18を有している。ケース18は、例えば樹脂等から成っており、電気的に絶縁状態とされている。図2に示されるように、ケース18の車両内側端部には、略矩形箱状の基板収容部32が設けられている。
基板収容部32には、整合用基板16が収容されている。図3には、整合用基板16の回路構成の一例が示されている。図3に示される整合用基板16は、コンデンサ44を備えている。コンデンサ44の一端部は図示しないチューナに接続されている同軸ケーブル48の中心導体48Aに接続されており、他端部はアンテナ12の送信電波を受信する部位であるアンテナ受信部42に接続されている。
また、コンデンサ44の他端部とアンテナ受信部42との間には、コンデンサ44と共に整合用基板16を構成するコイル46の一端部が接続されている。
一方、コイル46の他端部は、同軸ケーブル48の外部導体48Bに接続されており、同軸ケーブル48の外部導体48Bと共に後述の如くフレーム14をグランドとしている。
このような整合用基板16は、車室外からの送信電波の受信効率(アンテナ12が送信電波を受信することが可能な場合における利得)や車室外への送信電波の送信効率(アンテナ12が送信電波を送信することが可能な場合における利得)を調整するものであり、車室外からの送信電波の周波数で最も効率良くこの送信電波を受信(送信電波の受信が可能な場合)したり車室外への送信電波の周波数で最も効率良くこの送信電波を送信(送信電波の送信が可能な場合)したりできるようにアンテナ受信部42側のインピーダンスを調整(整合)するようになっている。
この他、整合用基板16は、図3に示されるような回路構成に限らず、アンテナ12のインピーダンス整合の程度に合わせて様々な回路構成とすることができる。例えば、コイル46の一端部をコンデンサ44の他端部側とせずに、コンデンサ44の一端部側(コンデンサ44と同軸ケーブル48との間)に接続してもよい。また、例えば、図3に示される回路構成とせずに、コンデンサ44とコイル46との配置位置(図3に示される模式図上での位置)を逆(コイル46をアンテナ受信部42と同軸ケーブル48の中心導体48Aとの間に介在させると共に、コンデンサ44をコイル46のアンテナ受信部42側と同軸ケーブル48の外部導体48Bとの間に介在させる)にしてもよく、さらには、この配置位置の交換されたコンデンサ44のコイル46側の端部をコイル46の中心導体48A側に接続してもよい。
図2に示されるように、このような整合用基板16は、その板厚方向を車両上下方向として、固定ネジ36を用いてロアケース18Aの底壁に固定されている。
整合用基板16の裏面側(車両下方)には、金属製のプレート20が基板収容部32の底壁32Aを介して設けられている。プレート20の基端部20Aは、略平板状とされており、ケース18Aの底壁(さらに言えば、基板収容部32の底壁32A)の車両下方側に露出した状態で設けられている(図4参照)。プレート20には、タップ21が切られており、固定ネジ36が整合用基板16、基板収容部32の底壁32Aの順に挿通した状態でタップ21と螺合することで、プレート20が基板収容部32の底壁32Aに固定されると共に、固定ネジ36を介して整合用基板16(さらに言えば、例えば、整合用基板16が図3に示される回路構成の場合には、コイル46の他端部)と導通する。この他、プレート20は、その基端部20Aにナットを配置して固定ネジ36と螺合させることで整合用基板16と導通させてもよい。また、プレート20は、基端部20Aを基板収容部32の底壁32Aに挿通させてはんだ付けによって整合用基板16の裏面に接続することで整合用基板16と導通させてもよい。
このようなプレート20は、フレーム14をアンテナ12用のグランドとして使用できるように整合用基板16とフレーム14とを接続させるために設けられている。プレート20は、基端部20Aの車両外側かつ車両後方側から車両下方に延在し、さらに屈曲を重ねて車両外側に延在しており、その先端部20Bが後述の脚部26の車両後方側に位置している。
このようなロアケース18Aは、フレーム14及びプレート20に対応した脚部26を有している。脚部26は、ロアケース18Aの車両後方の背壁38に一体に形成されており、基板収容部32よりも幾分車両外側の位置から車両後方側に幾分延出して屈曲し、車両下方に突出している。このような脚部26は、背壁38との間の隙間寸法が前述のフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aの車両前後方向寸法に対応しており、その隙間にフレーム14(さらに言えば、タッピンスクリュー受け部14A。図2では図示省略)が挿入されている。
図5(図1の5−5線に沿った断面図)に示されるように、この脚部26は、固定部材又は締結部材としてのタッピンスクリュー24によって、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aに固定されている。脚部26の車両前方側には、タッピンスクリュー受け部14Aに対応してタッピンスクリュー受け部14Aよりも拡径された仮止め部26Aが形成されている。アンテナ12をフレーム14に組み付ける際には、タッピンスクリュー受け部14Aに仮止め部26Aを係合させることでアンテナ12のケース18がフレーム14に仮止めされるようになっている。
そしてさらに、タッピンスクリュー24の軸部24Bがプレート20の先端部20B、そして脚部26の順に挿通された状態でタッピンスクリュー24の軸部24Bがフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aに螺合されることで、プレート20の先端部20B及び脚部26は、タッピンスクリュー24の頭部24Aによって、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14A側に押さえ付けられている。
すなわち、脚部26は、プレート20の先端部20Bとフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aとによって挟持されている。このような状態では、タッピンスクリュー受け部14Aのタッピンスクリュー24との螺合部分は、その表面処理層がタッピンスクリュー24の軸部24Bによって剥がされた状態となっており、プレート20の先端部20Bは、タッピンスクリュー24の頭部24A及び軸部24Bを介してフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aと導通した状態となっている。
また、以上説明したようなアンテナ12では、前述のフレーム14の図示しないネジ受け部に対応した脚部30がロアケース18Aに設けられている(図1参照)。脚部30は、ロアケース18Aの背壁38に一体に形成されており、車両外側端部よりも幾分車両内側の位置(さらに言えば、脚部26よりは車両外側の位置)から車両後方側に幾分延出して屈曲し、車両下方に突出している。このような脚部30は、背壁38との間の隙間寸法が前述のフレーム14の図示しないネジ受け部の車両前後方向寸法に対応しており、その隙間にフレーム14(さらに言えば、上記図示しないネジ受け部)が挿入されている。脚部30は、固定ネジ28を自身に挿通させた状態で上記ネジ受け部に螺合させることで、フレーム14に固定されている。
従って、アンテナ12は、タッピンスクリュー24と固定ネジ28とによってフレーム14の上部に2点で固定されている。
以上説明したように、ドアミラー装置10では、アンテナ12がフレーム14に固定されており、これと共にアンテナ12のグランドがフレーム14とされている。
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
ドアミラー装置10では、部品取付用のフレーム14の表面に錆止め用の処理が施されており、フレーム14は電気的に絶縁されている。また、アンテナ12のケース18は整合用基板16を収容し電気的に絶縁されている。そして、アンテナ12のプレート20は、金属製とされており、その基端部20Aが固定ネジ36によって整合用基板16に導通した状態で、ケース18のロアケース18Aの外部に露出して設けられている。
このようなフレーム14にアンテナ12を組み付ける際には、アンテナ12のプレート20の先端部20B、アンテナ12のロアケース18Aの脚部26の順にプレート20の先端部20Bとロアケース18Aの脚部26との双方にタッピンスクリュー24の軸部24Bを挿通させて、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aに螺合させる。これと共に、固定ネジ28をロアケース18Aの脚部30に挿通させてフレーム14の図示しないネジ受け部に螺合させる。この結果、プレート20の先端部20Bとロアケース18Aの脚部26とがフレーム14(さらに言えば、タッピンスクリュー受け部14A)に固定されると共に、ロアケース18Aの脚部30がフレーム14(さらに言えば、図示しない上記ネジ受け部)に固定される。このようにして、アンテナ12がフレーム14に2点で固定される。
ここで、タッピンスクリュー24がフレーム14に螺合される際において、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aのタッピンスクリュー24の軸部24Bとの螺合部分では、錆止め用の処理による表面処理膜がタッピンスクリュー24の軸部24Bによって剥がされる。この結果、タッピンスクリュー24の軸部24Bはフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aと導通する。従って、アンテナ12のプレート20がタッピンスクリュー24の頭部24A及び軸部24Bを介してフレーム14と導通し、これにより、アンテナ12のグランドがフレーム14とされる。
以上説明したように、ドアミラー装置10は、タッピンスクリュー24をフレーム14に螺合させるだけでフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aの上記螺合部分の表面処理膜が剥がされる構成であるので、例えばフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aの上記螺合部分の表面処理膜を剥がすための後処理や、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aの上記螺合部分を予めマスクした状態で他の部分に錆止め用の表面処理を施し上記螺合部分のみを剥き出しにするためのマスク処理等の処理が不要となり、製造コストを抑えることができる。
このようにして、ドアミラー装置10では、タッピンスクリュー24によってアンテナ12のグランドが部品取付用のフレーム14とされる。これにより、グランドの大きさ及び形状が固定され、十分なグランドが得られるため、アンテナ12は安定したグランドを得ることができる。従って、アンテナ特性の変動を抑えると共にアンテナ利得を向上させることができる。
しかも、前述のようにアンテナ12のグランドが部品取付用のフレーム14であるため、グランドを小型化することができ、ひいてはアンテナ装置そのものを小型化することができる。
以上説明したように、本ドアミラー装置10では、ミラー包囲体22内にアンテナ12のグランドを取るための専用基板を設けたり、あるいは車体内部に例えばAV線等の電線を取り廻して配策したりする必要がなくなるため、アンテナ12の組付けが容易になり、好適である。
また、本ドアミラー装置10は、小型であるにも拘わらず十分な大きさのグランドを得ることができるため、ミラー包囲体22内の空きスペースに応じてアンテナ12の大きさ及び形状を自由に設定することができる。
また、本ドアミラー装置10のアンテナ12は、送信電波の受信用アンテナと送信用アンテナとの少なくとも一方として使用することができるため、例えば、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)やRKE(リモートキーレスエントリー装置)、そしてTV受像器で使用される送信電波の受信アンテナとして適用(送信電波の受信が可能な場合)したり、ETC車載器で使用される送信電波の送受信用アンテナとして適用(送信電波の送受信が可能な場合)したり、その他様々な用途のアンテナとして適用することができる。
なお、本発明に係る実施の形態では、前述の如くタッピンスクリュー24によってアンテナ12がフレーム14に固定されると共にフレーム14がアンテナ12のグランドとされるものとしたが、固定部材は、アンテナ12のプレート20の先端部20Bとケース18のロアケース18Aの脚部26との双方に挿通されてアンテナ12をフレーム14に固定する機能(固定機能)と、アンテナ12のプレート20及びフレーム14の双方に導通してフレーム14をアンテナ12のグランドとする機能(導通機能)との双方を持てば、タッピンスクリュー24に限定されない。すなわち、固定部材は、固定機能と、導通機能と、を備えていればよい。
また、締結部材は、固定部材の持つ固定機能及び導通機能に加えて、フレーム14に螺合されることでフレーム14との螺合部分の表面処理膜を剥がす(あるいは削る)機能(締結機能)を持てば、タッピンスクリュー24に限定されない。すなわち、締結部材は、固定機能と、導通機能と、締結機能と、を備えていればよい。
本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置の概略を示す正断面図である。 フレームをグランドとしたアンテナの概略を示す斜視図である。 整合用基板の概略を示す模式図である。 図2の4−4線に沿った断面図である。 図1の5−5線に沿った断面図である。
符号の説明
10 ドアミラー装置(車両用ドアミラー装置)
12 アンテナ
14 フレーム
16 整合用基板
18 ケース
20 プレート
22 ミラー包囲体
24 タッピンスクリュー(固定部材)

Claims (1)

  1. 送信電波の受信効率及び/又は送信効率を調整する整合用基板を収容し電気的に絶縁状態とされたケース及び前記整合用基板に導通し前記ケースの外部に露出した金属製のプレートを備え、車両のドアから外側に突出して設けられたミラー包囲体内に配置され、車室外からの前記送信電波を受信すること及び/又は車室外へ前記送信電波を送信することが可能なアンテナと、
    前記ミラー包囲体内に設けられ、表面に錆止め用の処理が施されることで電気的に絶縁状態とされた金属製の部品取付用のフレームと、
    前記プレート及び前記ケースの双方に挿通されて前記アンテナを前記フレームに固定すると共に前記アンテナ及び前記フレームの双方と導通して前記フレームを前記アンテナのグランドとする固定部材と、
    を備えたことを特徴とする車両用ドアミラー装置。
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