JP2000068722A - 多周波用アンテナ - Google Patents

多周波用アンテナ

Info

Publication number
JP2000068722A
JP2000068722A JP10234670A JP23467098A JP2000068722A JP 2000068722 A JP2000068722 A JP 2000068722A JP 10234670 A JP10234670 A JP 10234670A JP 23467098 A JP23467098 A JP 23467098A JP 2000068722 A JP2000068722 A JP 2000068722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
base
cable
gps
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10234670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3050849B2 (ja
Inventor
Hirotsugu Konto
博嗣 今東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP10234670A priority Critical patent/JP3050849B2/ja
Publication of JP2000068722A publication Critical patent/JP2000068722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3050849B2 publication Critical patent/JP3050849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部へ容易にケーブルを導出できること。 【解決手段】 ベース3にスリット部23を形成し、先
端にコネクタが設けられているGPSけーぶる19,電
話用ケーブル20,ラジオ用ケーブル21等をスリット
部23に挿通する。次いで、スリット部23にベースカ
バー22を装着することにより、コネクタが先端に設け
られている各ケーブルをベース3から外部へ導出するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯無線電話帯、
FMラジオ帯、AMラジオ帯、およびGPS帯の4波を
受信できるアンテナに関するものであり、特に車体のル
ーフに取り付けるルーフアンテナに適用して好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】車体に取り付けられるアンテナとしては
種々のアンテナがあるが、車体では最も高い位置にある
ルーフにアンテナを取り付けるようにすると受信感度を
高めることができるため、ルーフに取り付けるルーフア
ンテナが従来から好まれている。また、車体内には一般
にFMラジオとAMラジオとが設けられているため、F
Mラジオ帯とAMラジオ帯の両方を受信できるアンテナ
が便利なことから、2つのラジオ帯を共用して受信でき
るルーフアンテナが普及している。
【0003】また、最近GPS(Global Positioning S
ystem )を用いたカーナビゲーションシステムや携帯無
線電話が普及しつつあり、カーナビゲーションシステム
ではGPSアンテナが、携帯無線電話では携帯無線電話
用アンテナが車体に設置されている。さらに、ドアのロ
ックやアンロックをワイヤレスで遠隔操作するキーレス
エントリシステムが備えられている場合は、キーレスエ
ントリ用アンテナが車体に設置されている。ところで、
このような各種のアンテナをそれぞれ別個に車体に設置
することは、デザイン上問題があると共に、メンテナン
ス、取付作業等が煩雑になることから、1つのアンテナ
で携帯無線電話帯、FMラジオ帯、AMラジオ帯、GP
S帯、およびキーレスエントリ帯等を受信する多周波ア
ンテナが望まれている。
【0004】特開平6−132714号に記載されてい
るこの種の多周波アンテナの構成の例を図7に示す。図
7において、伸縮自在なロッドアンテナ101は、携帯
無線電話帯、FMラジオ帯、AMラジオ帯を受信可能な
3波共用アンテナであり、平面放射体102はGPS信
号を受信するGPS用のアンテナであり、ループ放射体
103はキーレスエントリー信号を受信するキーレスエ
ントリー用のアンテナである。これらの各アンテナは本
体100の上面に設置されているが、本体100の上部
には金属製のプレート104が設けられており、プレー
ト104上に誘電体層を介して平面放射体102とルー
プ放射体103とが形成されている。このプレート10
4がグランドプレーンになるため、平面放射体102と
ループ放射体103とはマイクロストリップアンテナと
して動作する。なお、平面放射体102とループ放射体
103の上には保護カバー105が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た多周波アンテナにおいては、伸縮自在とされたロッド
アンテナ101を上面から突出しないように収納する場
合には、多周波アンテナを取り付けた取付部の内部空間
にロッドアンテナ101を収納する収納空間が必要とな
る。従って、車体のトランクリッドやフェンダーには多
周波アンテナを取り付けることが可能であるが、アンテ
ナを設置するに好適なルーフには、その収納空間が存在
しないため、取り付けることができないことになる。し
たがって、車体のトランクリッドやフェンダーに多周波
アンテナを取付けることになるが、GPS用衛星から送
信される電波の仰角が低仰角の場合が多いことから、G
PS用衛星の位置によっては車体により衛星からの電波
が遮蔽されてしまうおそれがあった。
【0006】また、GPS用のアンテナである平面放射
体102を囲むようにキーレスエントリ用のループ放射
体103が設けられていると、前記したようにGPS電
波の仰角が低仰角の場合が多いことから、GPS用衛星
の位置によってはGPSアンテナの感度に著しい悪影響
を及ぼすという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は、収納空間の存在しない
車体のルーフ等の所望の位置に取り付けることができる
と共に、GPSアンテナの動作に悪影響が及ばず、しか
も、取付の容易な多周波アンテナを提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多周波アンテナは、AMラジオ帯と、FM
ラジオ帯と、携帯無線電話帯の3波を受信可能なホイッ
プ状のアンテナエレメントと、該アンテナエレメントが
装着可能とされると共に、整合手段、分波手段、および
増幅手段が少なくとも備えられている回路基板と、GP
Sアンテナ部が内部に収納されているアンテナケースと
を備え、該アンテナケースは、導電性のベースと、該ベ
ースに嵌着されるカバーとからなり、前記回路基板は前
記ベースに立設して固着されていると共に、前記ベース
には前記回路基板と直交するようGPSアンテナ部を取
り付けるためのGPSアンテナ収納部が一体に形成され
ており、外部から前記アンテナケース内にケーブルを引
き込むための前記ベースに形成された貫通孔から前記ベ
ースの縁部まで切り欠くようにスリット部が形成され、
このスリット部にスリット部とほぼ同形状のベースカバ
ーが着脱自在に装着されている。また、上記多周波アン
テナは、車体のルーフに固着することができるようにさ
れている。
【0009】このような本発明によれば、多周波用アン
テナの下部にはアンテナ収納部を必要としないため、車
体に取り付ける場合に、収納空間の存在しないルーフ等
の高い位置に取り付けることが可能となる。従って、G
PSアンテナ部が受信するGPS用電波を車体等の被取
付体が遮蔽することを防止することができる。さらに、
回路基板はGPSアンテナ部に対して直交して配置され
ているため、GPSアンテナ部のアース効果を向上する
ことができる。さらにまた、GPS用電波が低仰角で到
来しても回路基板が立設されていると共に、アンテナエ
レメントを傾斜させて配置するようにするとGPSアン
テナ部に与える影響を極力防止することができる。ま
た、外部からアンテナケース内にケーブルを引き込むた
めのベースに形成された貫通孔からベースの縁部まで切
り欠くようにスリット部が形成されており、このスリッ
ト部からケーブルを貫通孔内に引き込むことができるよ
うにされている。このため、GPSアンテナ部のように
端部に貫通孔より大きな接続端子が設けられたケーブル
が導出されている場合であっても、スリット部を利用す
れば貫通孔内にケーブルを容易に挿通することができ、
作業効率を向上することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の多周波アンテナの実施の
形態の構成を示す分解斜視図を図1および図2に示す。
これらの図において、アンテナエレメント1は直線状の
エレメント1aとエレメント1aの上にコイル状に巻回
された風切音防止手段1bと、ゴム系等の柔軟性のある
合成樹脂によりモールドされたアンテナベース1cから
構成されている。このアンテナベース1c内においてエ
レメント1aにトラップコイルが挿入・接続されていて
もよい。さらに、アンテナベース1c内にアンテナエレ
メント1の一部である折損防止用のコイルスプリングを
設けるようにしてもよい。
【0011】このようなアンテナエレメント1の下端か
らは、アンテナエレメント1をカバー2に取り付けるた
めの固定ネジ1dが突出するように設けられている。な
お、アンテナエレメント1の先端からアンテナ基端部で
ある固定ネジ1dまでの電気長はFMラジオ帯の約1/
4波長とされ、固定ネジ1dからアンテナベース1c内
のトラップコイルの下端までの電気長は携帯無線電話帯
の約1/4波長とされている。
【0012】そして、アンテナエレメント1が固着され
るカバー2には、固定ネジ1dが螺着されるエレメント
接続金具2eが水密に設けられており、このカバー2は
金属製あるいは導電性メッキが全面に施された図2に示
すベース3に嵌着される。エレメント接続金具2eにア
ンテナエレメント1の下端に設けられた固定ネジ1dを
螺着すると、アンテナエレメント1は傾斜してカバー2
に取付けられるようになる。ベース3には金属板を加工
して作成された基板ブラケット12が固定されており、
この基板ブラケット12に増幅回路が組まれたアンプ基
板8と、整合器や分波器が組まれた整合基板9とが、基
板ブラケット12に対し垂直に固着されている。整合基
板9の上部にはアンテナエレメント1を電気的に接続す
るための接続片7がハンダ付けにより固着されており、
この接続片7にカバー2の上部に設けられているエレメ
ント接続金具2eの中に挿入された接続ネジ4を防水ワ
ッシャー5を介して螺合することにより、エレメント接
続金具2eが接続片7に電気的に接続される。
【0013】ベース3には矩形状のGPSアンテナ部1
0を収納する収納部3gが形成されており、この収納部
3g内に波形のウェーブスプリング11を介してGPS
アンテナ部10が収納される。そして、カバー2がベー
ス3に嵌合・固定されたときに、カバー2の内側に形成
されている押さえ突起によりGPSアンテナ部10が押
圧されて収納部3g内に保持される。また、カバー2を
ベース3に嵌合した状態で、ベース3の裏側から4本の
固定用ネジ14をカバー2の内側に形成された螺着孔に
螺合することにより、カバー2がベース3に固着され
る。さらに、ベース3の裏側には車体等の被取付体の形
成された取付穴に嵌入される固定用ネジ部3iが突出し
ており、この固定用ネジ部3iには防水のため、Oリン
グ13が嵌挿される。
【0014】さらにまた、ベース3の下端の周縁部には
柔軟な材料からなる緩衝用のパット15が嵌合されてお
り、これにより被取付体の裏側に突出した固定用ネジ部
3iにナット16を螺着して、多周波用アンテナを被取
付体に取り付けたときに、被取付体に傷等が着くことを
防止することができる。さらにまた、カバー2がベース
3に水密に嵌合されるように、カバー2の下端部の周縁
に溝部が形成されており、この溝部内に防水パッキン6
が嵌入されている。
【0015】なお、電源コード18、GPS用ケーブル
19、電話用ケーブル20、ラジオ用ケーブル21は、
ベース3に形成されている貫通孔3e(図4(b)参
照)、および円筒状とされている固定用ネジ部3iを貫
通して被取付体の内側へ引き込まれる。この場合、電話
用ケーブル20、ラジオ用ケーブル21は、そのアース
部がアースブラケット17に電気的に接続されると共
に、両ケーブルがバインドされており、さらに、バイン
ド手段24により電源コード18と共にバインドされて
いる。また、各ケーブルおよびコードの先端にはそれぞ
れ接続用のコネクタが設けられている。このように各ケ
ーブルの先端に設けられた接続用のコネクタの大きさは
ベース3に形成されている貫通孔3eより大きい場合が
ある。さらに、GPSアンテナ部10には受信部も組み
込まれており、この受信部には予めGPS信号を出力す
るGPS用ケーブル19が取り付けられている。
【0016】そこで、このようなケーブルを貫通孔3e
に容易に挿通するために、ベース3に形成した貫通孔3
eからベース3の周縁までを切り欠いてスリット部23
を形成する。これにより、GPS用ケーブル19や電話
用ケーブル20、ラジオ用ケーブル21をスリット部2
3から貫通孔3eに挿通することができるので、ケーブ
ルの端部に大きなコネクタが設けられていても、貫通孔
3e内にそのケーブルを挿通することができるようにな
る。そして、各種ケーブルをスリット部23から貫通孔
3e内に挿通した後に、スリット部23にベースカバー
22を装着してスリット部23を埋めるようにする。
【0017】このように構成されている本発明の多周波
用アンテナを組み立てたときの断面図を図3(a)に、
正面図を図3(b)に示す。また、図4(a)にカバー
2の内側の構成を示し、図4(b)にベース3の上面か
らみた構成図を示している。以下、これらの図を参照し
ながら本発明の多周波用アンテナを説明する。これらの
図に示すように、カバー2に一体に成形されているエレ
メント接続金具2e内に挿入された接続ネジ4が整合基
板9に固定されている接続片7に螺着されている。した
がって、エレメント接続金具2eに螺着されたアンテナ
エレメント1が受信した信号がエレメント接続金具2
e、接続ネジ4を介して整合基板9へ導かれるようにな
る。そして、整合基板9および図示されていないアンプ
基板8において、分波・増幅された各受信信号は、電話
用ケーブル20、ラジオ用ケーブル21により引き出さ
れる。
【0018】なお、電話用ケーブル20、ラジオ用ケー
ブル21は円筒状に形成されていると共に、スリット部
23から挿通されて、スリット部23に連通する部分に
形成された切欠部16cを介して固定用ネジ部3iの横
方向から外部へ引き出される。整合基板9およびアンプ
基板8は基板ブラケット12に立設されるよう固着され
ている。このとき、両基板8,9のアース部は基板ブラ
ケット12に電気的に接続され、さらにベース3を介し
て被取付体にアースされるようになる。また、カバー2
とベース3とで形成される空間にはGPSアンテナ部1
0が収納保持されている。GPSアンテナ部10は矩形
状とされており、このGPSアンテナ部10の周囲を取
り囲むようにベース3に立設されている突起3aにより
矩形状の収納部3gが構成され、その周側に形成された
段部3b上に当接してGPSアンテナ部10が収納され
ている。このGPSアンテナ部10の上端面は、カバー
2の内面に4カ所形成されている押さえ突起2bにより
押圧されており、これにより、GPSアンテナ部10は
収納部3g内に保持されるようになる。
【0019】なお、カバー2に形成された押さえ突起2
bの外周には、ベース3に形成されているGPSアンテ
ナ部10を収納する矩形枠状の突起3aとほぼ同形状の
突起2aが対向して形成されている。また、GPSアン
テナ部10の下端にはウェーブスプリング11が介挿さ
れて、GPSアンテナ部10が収納部3g内に確実に保
持されるようにしている。GPSアンテナ部10の下面
にはGPS信号を受信処理する回路が組まれた受信回路
基板が配設されており、この受信回路基板は導電性の収
納部3g内に配置されるため、収納部3gによりシール
ドされるようになる。従って、GPSアンテナ部10は
安定して動作するようになり、GPSアンテナ部10か
ら出力されるGPS信号はGPS用ケーブル19を介し
て被取付体内に引き込まれる。
【0020】この場合、突起3aにはGPS用ケーブル
19を引き出すための溝3fが形成されており、この溝
3fに嵌入されたGPS用ケーブル19は、カバー2に
形成されている突起2aからさらに突出するよう形成さ
れたケーブル押さえ突起2fにより押圧されて保持され
ている。また、カバー2の下端部の全周には溝部2dが
形成されており、この溝部2d内に防水パッキン6が嵌
入されており、この溝部2dに嵌合される突出部3dが
ベース3の周縁部に全周にわたり形成されている。この
ため、図示するようにカバー2をベース3に嵌合したと
きに、突出部3dが防水パッキン6に圧接されて水密に
嵌合するようになる。
【0021】ベース3は金属製、あるいは導電性のメッ
キが全面に形成されて、導電性とされており、ベース3
の下面に柔軟なパット15が配置されて、被取付体に載
置され、被取付体に形成された矩形状の取付穴に、固定
用ネジ部3iが挿入される。被取付体の裏面に突出した
固定用ネジ部3iには、図2に示すナット16が螺着さ
れることによりベース3が被取付体に固着される。この
とき、ベース3が被取付体に接続されてアースされる。
なお、ナット16はナット部16aとナット部16aに
遊嵌されているワッシャー部16bとからなり、ナット
部16aが固定用ネジ部3iに螺着された際に、ワッシ
ャー部16bの先端に形成されている山形の部分が被取
付体の下面に食い込むようになる。また、ワッシャー部
16bにはスリット部23に合わせて切欠部16cが形
成されており、切欠部16cに各ケーブルを挿通して、
各ケーブルが被取付体の下面に沿って横方向に引き出さ
れている。
【0022】なお、図3(b)に示すようにGPSアン
テナ部10はベース3とほぼ並行に配置されているが、
アンプ基板8および整合基板9はベース3に対して立設
して配置されている。このため、アース実効面積が増加
されており、GPSアンテナ部10のアース効果が向上
されている。さらに、GPS衛星が低仰角であっても回
路基板がGPSアンテナ部10に与える影響を極力防止
することができる。また、アンテナエレメント1は鉛直
線に対し約20°ないし35°傾けられて取り付けられ
ており、このため、GPS衛星が低仰角であってもアン
テナエレメント1がGPSアンテナ部10に与える影響
を極力防止することができる。
【0023】次に、ベース3のスリット部23を形成し
た近傍の構成のみを詳細に図5(a)(b)(c)に示
す。ただし、図5(a)はその正面図、同図(b)はそ
の側面図、同図(c)はその断面図である。図5(a)
(b)(c)に示すように、楕円状の形状とされたベー
ス3の長軸方向にスリット部23が形成されており、ス
リット部23内には一対のレール部3kが中途に所定長
さで臨んでいる。この一対のレール部3kは、スリット
部23の両側部に互いに平行になるよう細長く形成され
ている。さらに、スリット部23の両側の中途までベー
ス3の下面から立設するよう壁部3mが一対形成されて
いる。この壁部3mの終端はL字状に曲げられている。
【0024】そして、一対のレール部3kにベースカバ
ー22が摺動可能に装着された際に、ベースカバー22
の先端が壁部3mの終端に当接して、ベースカバー22
はその位置で規制されるようになる。これにより、スリ
ット部23の先端部分により貫通孔3eが形成されるよ
うになる。また、一対の壁部3mの外側にそれぞれ方形
柱状の一対の第1突部3pと、第1突部3p上にそれぞ
れ第2突部3nとが形成されている。この第1突部3p
の上面と、第2突部3nとで形成される段部にアンプ基
板8および整合基板9が下端が係合して、これらの回路
基板の位置決めが行われる。
【0025】次に、ベースカバー22の詳細構成を図6
(a)〜(d)に示す。ただし、図6(a)はベースカ
バー22の平面図、同図(b)はその側面図、同図
(c)はその正面図、同図(d)はその下面図である。
これらの図に示すように、ベースカバー22はスリット
部23に装着できるように、スリット部23とほぼ同形
状とされており、金属製あるいは導電性メッキが施され
て作製されている。ベースカバー22は細長い本体22
aからなり、その両側部には一対の溝部22bが形成さ
れている。この溝部22bは、スリット部23の両側部
に形成されている一対のレール部3kに摺動可能に係合
する。この際に、スリット部23に装着されるベースカ
バー22の先端部の下面にケーブルを導くための傾斜部
22dが形成されている。
【0026】また、ベースカバー22の後端部の上面に
は突出部22cが形成されて、ベースカバー22がスリ
ット部23に装着された際に、ベース3の上面に形成さ
れている突出部3dと突出部22cとは連続するように
なる。さらに、ベースカバー22の後端部の下面には切
欠部22eが形成されて、ベースカバー22がスリット
部23に装着された際に、ベース3の下面に形成されて
いる切欠部3rと切欠部22eとは連続するようにな
る。
【0027】このように構成されたベースカバー22の
傾斜部22dが下面に形成された側から、ベース3に形
成されたスリット部23に挿通させると、ベースカバー
22に形成した一対の溝部22bに一対のレール部3k
が係合し、ベースカバー22はレール部3kを摺動して
スリット部23内に挿通されていくようになる。そし
て、ベースカバー22の先端がベース3に形成された壁
部3mの先端に当接すると、ベースカバー22の装着は
終了する。このときの、ベースカバー22の装着位置が
図5(a)に破線で示されている。これにより、スリッ
ト部23の先端部分に貫通孔3eが形成される。ところ
で、ベースカバー22をスリット部23からはずした状
態において、GPS用ケーブル19,電話用ケーブル2
0,ラジオ用ケーブル21等をスリット部23から挿通
して貫通孔3e内に位置させ、その後にベースカバー2
2をスリット部23に装着することにより、上記各ケー
ブルを外部へ導出することができる。
【0028】また、基板ブラケット12は金属板を加工
することにより作製されており、長辺の2辺には、それ
ぞれ1組の回路基板固定部が形成されている。この1組
の回路基板固定部は整合基板9およびアンプ基板8を固
定する固定部である。回路基板固定部は二股状とされて
おり、二股状の間隔は回路基板8,9の厚みとほぼ等し
くされている。回路基板8,9を回路基板固定部に載置
した後、回路基板8,9のアース部を回路基板固定部に
ハンダ付けすることにより、回路基板8,9が基板ブラ
ケット12に固着されている。このとき、回路基板8,
9のアース部が基板ブラケット12に電気的に接続され
る。
【0029】なお、電話用ケーブル20やラジオ用ケー
ブル21を抱持する金具を設けて、この金具を基板ブラ
ケット12等にハンダ付けすることにより、ケーブル2
0,21を保持するようにしてもよい。なお、本発明の
多周波用アンテナにおいて、アンテナエレメント1は3
周波共用アンテナとしたが、本発明はこれに限らず、A
M帯とFM帯の2周波共用アンテナとしてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、多周波用アンテナの下部にはアンテナ収納部を必要
とせず、車体に取り付ける場合に、収納空間の存在しな
いルーフ等の高い位置に取り付けることが可能となる。
従って、GPSアンテナ部が受信するGPS用電波を車
体等の被取付体が遮蔽することを防止することができ
る。さらに、回路基板はGPSアンテナ部に対して直交
して配置されているため、GPSアンテナ部のアース効
果を向上することができる。さらにまた、GPS用電波
が低仰角で到来しても回路基板が立設されていると共
に、アンテナエレメントを傾斜させて配置するようにし
たのでGPSアンテナ部に与える影響を極力防止するこ
とができる。また、外部からアンテナケース内にケーブ
ルを引き込むためのベースに形成された貫通孔からベー
スの縁部まで切り欠くようにスリット部が形成されてお
り、このスリット部からケーブルを貫通孔内に引き込む
ことができるようにされている。このため、GPSアン
テナ部のように端部に貫通孔より大きな接続端子が設け
られたケーブルが導出されている場合であっても、スリ
ット部を利用すれば貫通孔内にケーブルを挿通すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多周波用アンテナの実施の形態の構成
を示す分解斜視図の一部を示す図である。
【図2】本発明の多周波用アンテナの実施の形態の構成
を示す分解斜視図の他の一部を示す図である。
【図3】本発明の多周波用アンテナの実施の形態の構成
を示す断面図、および正面図である。
【図4】本発明の多周波用アンテナにおけるカバー、お
よびベースの構成を示す図である。
【図5】本発明の多周波用アンテナにおけるベースのス
リット部周辺の詳細構成を示す図である。
【図6】本発明の多周波用アンテナにおけるベースカバ
ーの詳細構成を示す図である。
【図7】従来の多周波用アンテナの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナエレメント 2 カバー 3 ベース 4 接続ネジ 5 防水ワッシャー 6 防水パッキン 7 接続片 8 アンプ基板 9 整合基板 10 アンテナ部 11 ウェーブスプリング 12 基板ブラケット 13 リング 14 固定用ネジ 15 パット 16 ナット 17 アースブラケット 18 電源コード 19 GPS用ケーブル 20 電話用ケーブル 21 ラジオ用ケーブル 22 ベースカバー 23 スリット部 24 バインド手段 100 本体 101 ロッドアンテナ 102 平面放射体 103 ループ放射体 104 プレート 105 保護カバー
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月15日(1999.10.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多周波アンテナは、AMラジオ帯と、FM
ラジオ帯と、携帯無線電話帯の3波を受信可能なホイッ
プ状のアンテナエレメントと、該アンテナエレメントが
装着可能とされると共に、整合手段、分波手段、および
増幅手段が少なくとも備えられている回路基板と、GP
Sアンテナ部とが内部に収納されているアンテナケース
とを備え、該アンテナケースは、導電性のベースと、該
ベースに嵌着されるカバーとからなり、前記回路基板は
前記ベースに立設して固着されていると共に、前記ベー
スには前記回路基板と直交するようGPSアンテナ部を
取り付けるためのGPSアンテナ収納部が一体に形成さ
れており、さらに前記ベースの裏面から前記アンテナケ
ース内にケーブルを引き込むため前記ベースに貫通孔
形成されており、該貫通孔から前記ベースの縁部まで
切り欠くようにスリット部が形成され、このスリット部
スリット部とほぼ同形状のベースカバーが摺動自在
に係合されることにより、前記ベースカバーが前記スリ
ット部に着脱自在に装着されている。また、上記多周波
アンテナは、車体のルーフに固着することができるよう
にされている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AMラジオ帯と、FMラジオ帯と、携帯
    無線電話帯の3波を受信可能なホイップ状のアンテナエ
    レメントと、 該アンテナエレメントが装着可能とされると共に、整合
    手段、分波手段、および増幅手段が少なくとも備えられ
    ている回路基板と、GPSアンテナ部とが内部に収納さ
    れているアンテナケースとを備え、 該アンテナケースは、導電性のベースと、該ベースに嵌
    着されるカバーとからなり、前記回路基板は前記ベース
    に立設して固着されていると共に、前記ベースには前記
    回路基板と直交するようGPSアンテナ部を取り付ける
    ためのGPSアンテナ収納部が一体に形成されており、
    外部から前記アンテナケース内にケーブルを引き込むた
    めの前記ベースに形成された貫通孔から前記ベースの縁
    部まで切り欠くようにスリット部が形成され、このスリ
    ット部にスリット部とほぼ同形状のベースカバーが着脱
    自在に装着されるようにしたことを特徴とする多周波用
    アンテナ。
  2. 【請求項2】 車体のルーフに固着されることを特徴と
    する請求項1記載の多周波用アンテナ。
JP10234670A 1998-08-20 1998-08-20 多周波用アンテナ Expired - Lifetime JP3050849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10234670A JP3050849B2 (ja) 1998-08-20 1998-08-20 多周波用アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10234670A JP3050849B2 (ja) 1998-08-20 1998-08-20 多周波用アンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000068722A true JP2000068722A (ja) 2000-03-03
JP3050849B2 JP3050849B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=16974641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10234670A Expired - Lifetime JP3050849B2 (ja) 1998-08-20 1998-08-20 多周波用アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3050849B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004084342A1 (de) * 2003-03-18 2004-09-30 Hirschmann Electronics Gmbh & Co.Kg Antenne mit gehäuse aus kunststoff
JP2008515304A (ja) * 2004-09-28 2008-05-08 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング アンテナハウジング並びにアンテナハウジングを製造するための方法
WO2009130879A1 (ja) * 2008-04-25 2009-10-29 クラリオン株式会社 複合アンテナ装置
DE102009018426A1 (de) 2008-12-04 2010-06-10 Mitsumi Electric Co., Ltd., Tama Leiterplatten-Halteaufbau und Antennenvorrichtung
DE102009015346A1 (de) 2008-12-12 2010-06-17 Mitsumi Electric Co., Ltd., Tama Elektrischer Verbindungsaufbau und Antennenvorrichtung
JP2010136070A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Mitsumi Electric Co Ltd 電気装置のキャビネット及びアンテナ装置
JP2011091051A (ja) * 2010-11-19 2011-05-06 Mitsumi Electric Co Ltd 電気的接続構造及びアンテナ装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004084342A1 (de) * 2003-03-18 2004-09-30 Hirschmann Electronics Gmbh & Co.Kg Antenne mit gehäuse aus kunststoff
JP2006515493A (ja) * 2003-03-18 2006-05-25 ヒルシュマン エレクトロニクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト プラスティックケーシングを備えたアンテナ
US7239280B2 (en) 2003-03-18 2007-07-03 Hirschmann Electronics Gmbh & Co. Kg Antenna comprising a plastic housing
JP2008515304A (ja) * 2004-09-28 2008-05-08 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング アンテナハウジング並びにアンテナハウジングを製造するための方法
WO2009130879A1 (ja) * 2008-04-25 2009-10-29 クラリオン株式会社 複合アンテナ装置
JP5461391B2 (ja) * 2008-04-25 2014-04-02 クラリオン株式会社 複合アンテナ装置
US8514137B2 (en) 2008-04-25 2013-08-20 Clarion Co., Ltd. Composite antenna device
CN102017294B (zh) * 2008-04-25 2013-08-07 歌乐株式会社 复合天线装置
CN102017294A (zh) * 2008-04-25 2011-04-13 歌乐株式会社 复合天线装置
JP4525823B2 (ja) * 2008-12-04 2010-08-18 ミツミ電機株式会社 電気装置のキャビネット及びアンテナ装置
JP4525822B2 (ja) * 2008-12-04 2010-08-18 ミツミ電機株式会社 回路基板支持構造及びアンテナ装置
JP2010136070A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Mitsumi Electric Co Ltd 電気装置のキャビネット及びアンテナ装置
US8072385B2 (en) 2008-12-04 2011-12-06 Mitsumi Electric Co., Ltd. Circuit substrate supporting structure and antenna apparatus
US8094085B2 (en) 2008-12-04 2012-01-10 Mitsumi Electric Co., Ltd. Cabinet of electrical apparatus and antenna apparatus
CN101752651B (zh) * 2008-12-04 2013-01-16 三美电机株式会社 电路基板支撑构造以及天线装置
JP2010136068A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Mitsumi Electric Co Ltd 回路基板支持構造及びアンテナ装置
DE102009018426A1 (de) 2008-12-04 2010-06-10 Mitsumi Electric Co., Ltd., Tama Leiterplatten-Halteaufbau und Antennenvorrichtung
CN101752649A (zh) * 2008-12-12 2010-06-23 三美电机株式会社 电连接构造及天线装置
US8378906B2 (en) 2008-12-12 2013-02-19 Mitsumi Electric Co., Ltd. Electrical connection structure and antenna apparatus
DE102009015346A1 (de) 2008-12-12 2010-06-17 Mitsumi Electric Co., Ltd., Tama Elektrischer Verbindungsaufbau und Antennenvorrichtung
JP2011091051A (ja) * 2010-11-19 2011-05-06 Mitsumi Electric Co Ltd 電気的接続構造及びアンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3050849B2 (ja) 2000-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3065949B2 (ja) 多周波用アンテナ
CN1893177B (zh) 复合天线装置
US8026864B2 (en) Antenna device, antenna element and antenna module
JP4143844B2 (ja) アンテナ装置
JPH0794929A (ja) 3波共用ルーフアンテナ
JP4807530B2 (ja) アンテナ装置及びアンテナ防水構造
JP4849281B2 (ja) アンテナ装置
US7397436B2 (en) Protector-equipped antenna unit with drain structure
JP3050849B2 (ja) 多周波用アンテナ
US7365694B2 (en) Antenna unit which can be designed to be small in size
CN1825707B (zh) 板状天线以及天线单元
WO2006103820A1 (ja) 車載用アンテナ
US7825341B2 (en) Antenna device and shield cover thereof
JP2006013959A (ja) 車載用アンテナ装置
US7466280B2 (en) Protector-equipped antenna unit using an already-existing antenna unit as an antenna body
JPH05167345A (ja) アンテナ
JP3161101U (ja) 車載用gpsアンテナ装置
JP4178406B2 (ja) 可搬型電子機器およびこれに用いられるアンテナ装置
US20050192057A1 (en) Antenna apparatus enabling easy reception of a satellite and a mobile object equipped with the antenna apparatus
WO2023026790A1 (ja) アンテナ装置
JP4461069B2 (ja) 複合アンテナ装置
JP2017126837A (ja) 複合アンテナ装置
JP2006013957A (ja) 車載用アンテナ装置
JP2009290401A (ja) 低雑音増幅装置及びアンテナ装置
JP2005223546A (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000314