JP2006197371A - 自動車用アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安価で耐ノイズ性の高い自動車用アンテナ装置を提供する。
【解決手段】 非導電性の基板のいずれか一方の板面に導電体パターンにより形成される自動車用アンテナであって、受信した電波を電気的な信号として取り出す取出部と、取出部と、取出部からの電気的な信号を外部接続機器へ送るためのアンテナ線とを接続するためのアンテナ線接続部とを含み、アンテナ線は絶縁被覆で覆われた少なくとも一対の線状導体を撚って形成されたツイストペアケーブルが用いられ、ツイストペアケーブルの一端には面実装型の端子が接続され、端子が外部アンテナ線接続部に固着されたことを特徴とする自動車用アンテナ装置として提供可能となる。
【選択図】 図9
【解決手段】 非導電性の基板のいずれか一方の板面に導電体パターンにより形成される自動車用アンテナであって、受信した電波を電気的な信号として取り出す取出部と、取出部と、取出部からの電気的な信号を外部接続機器へ送るためのアンテナ線とを接続するためのアンテナ線接続部とを含み、アンテナ線は絶縁被覆で覆われた少なくとも一対の線状導体を撚って形成されたツイストペアケーブルが用いられ、ツイストペアケーブルの一端には面実装型の端子が接続され、端子が外部アンテナ線接続部に固着されたことを特徴とする自動車用アンテナ装置として提供可能となる。
【選択図】 図9
Description
本発明は、自動車用アンテナ装置に関するものである。
自動車用アンテナは、外観性をよくするため、空気抵抗による騒音の抑制、歩行者との接触の防止等の理由により、従来のロッドアンテナに代わり、屋根に取り付けるバーアンテナが主流となっている。しかし、屋根に取り付けるバーアンテナも、ゴンドラ式の立体駐車場に駐車する際は、アンテナがゴンドラに接触することもあり、駐車の度にアンテナの角度を変えなければならず不便である。
また、自動車用アンテナは小型で良好な受信利得を持つことが要求される。アンテナの小型化、縮小化という面からは、平面アンテナが好ましい。この平面アンテナの一例として、閉ループ素子を有する複合形アンテナに関する技術が公開されている。このテレビアンテナでは、所望の周波数帯域に対応するための閉ループ素子の大きさを小さくすることが可能であり、小型化、縮小化に適している(特許文献1参照)。
特許文献1のテレビ用平面アンテナをはじめとして、アンテナからテレビまでのアンテナ線は平行フィーダ線が用いられている。平行フィーダ線は安価であるが外部ノイズや隣接する線が発生する磁界即ちノイズの影響を受けやすいという問題がある。この問題を解決するためには、被覆付き導線のまわりを細い導線や金属箔でくるんだ構造を有するシールド線を用いればよいが、シールド線は平行フィーダ線に比べて高価であることと、平行フィーダ線よりも線径が太くなるので配線時の取り回しをしづらいという問題がある。
上記問題を背景として、本発明の課題は、安価で耐ノイズ性の高い自動車用アンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための自動車用アンテナ装置を提供するものである。即ち、請求項1によれば、非導電性の基板のいずれか一方の板面に導電体パターンにより形成される自動車用アンテナであって、受信した電波を電気的な信号として取り出す取出部と、取出部と、取出部からの電気的な信号を外部接続機器へ送るためのアンテナ線とを接続するためのアンテナ線接続部とを含み、アンテナ線は絶縁被覆で覆われた少なくとも一対の線状導体を撚って形成されたツイストペアケーブルが用いられ、ツイストペアケーブルの一端には面実装型のケーブル接続部が接続され、ケーブル接続部が外部アンテナ線接続部に固着されたことを特徴とする自動車用アンテナ装置として構成される。
ツイストペアケーブル(Twisted pair cable)は、撚り対線ともいい、電線を2本対でより合わせたケーブルである。単なる平行フィーダ線よりもノイズの影響を受けにくい。ノイズの影響を受けにくい点では周知のシールド線よりも劣るが、価格面ではシールド線よりも安く、費用対効果は大きい。また、面実装型のコネクタを用いてアンテナ線とアンテナ線接続部とを接続する構成は、例えば端子であるケーブル接続部あるいはアンテナ線に含まれる芯線を直接アンテナ線接続部の導体面に半田付けした場合に比べ、走行中の振動・衝撃等の影響を受けにくく、アンテナ線がアンテナから外れるということもなく、自動車用アンテナ装置としての信頼性が向上する。
請求項2によれば、本発明の自動車用アンテナは、ツイストペアケーブルと外部接続機器とがシールド線を介して接続され、ツイストペアケーブルとシールド線との結線部が中間に形成される構成をとることができる。本構成によって、ノイズの影響を受けにくい箇所はツイストペアケーブルを用い、ノイズの影響を受けやすい箇所はシールド線を用いて耐ノイズ性と低コストを両立することが可能となる。また、結線部にコネクタを用いれば、配線設計の自由度が増し、製造時の配線および結線を容易に行なうことが可能となる。
請求項3によれば、本発明の自動車用アンテナは、ツイストペアケーブルとシールド線との結線部で接地を行なう構成をとることができる。結線部では容易にケーブルの接続・分岐を行なうことができる。よって、結線部と最寄の接地部とを接続すればよく、接地用のケーブルの長さを短くすることができコストを低減できる。また、配線の取り回しも簡潔に行なうことができ、配線の作業性も向上する。
請求項4によれば、本発明の自動車用アンテナにおける基板は、自動車のドアミラー内部の、ミラー部裏面に固着される構成をとることができる。
アンテナは車体から突出して設置すると受信利得が良くなる。しかし、空気抵抗あるいは安全性等の理由で車両に突起形状を設けることは好ましくない。しかし、ドアミラーあるいはフェンダーミラー、即ち、車両の外部に設置されて車両の所定の方向を確認するためのミラーは、車体から突出して設置されており、電波を効率よく受信するのに適している。また、車両の外部に設置されて車両の所定の方向を確認するためのミラーが設置されていない車両は皆無であり、本発明の自動車用アンテナは全ての車両に適用できるといってよい。このドアミラーにアンテナを内蔵することによって、車体に新たに突起物を形成することがなくなるので、空気抵抗による騒音が発生したり、アンテナが歩行者と接触することもなくなる。
また、ドアミラーに自動車用アンテナを内蔵することによって、紫外線等の自然環境要因によるアンテナの劣化を防止することができる。また、ロッドアンテナあるいはバーアンテナのように洗車時の収納忘れ等による破損や、アンテナ取り付け部の経時劣化による水の浸入も起きない。さらに、アンテナ故障時における修理・交換もロッドアンテナ,バーアンテナ,あるいはガラスアンテナと比べて容易に行なうことが可能である。つまり、修理費用も安くなる。
請求項5によれば、本発明の自動車用アンテナにおける基板は、ミラー部裏面に接着層を介して固着される構成をとることができる。本発明の自動車用アンテナの基板は平面状で、ミラー部も概ね平面状のため、専用の取り付け部材を用いなくとも基板をミラー部裏面に取り付けることができる。これによって、アンテナ取り付けに要する製造コストを低減可能となる。
請求項6によれば、本発明の自動車用アンテナは、接着層として両面テープを用いる構成をとることができる。本構成では、簡単に入手可能な両面テープを用いるため、特殊な接着剤を用いる必要がないので、製造コストの低減に寄与する。
請求項7によれば、本発明の自動車用アンテナは、ミラー部裏面が基板を兼ね、ミラー部裏面に導電体パターンが印刷された構成をとることができる。本構成では基板およびミラー部と基板とを接着するための接着剤層が不要となるため、部品のコストも低減される。また、ミラー部と基板とを接着するための工程も不要となるため製造コストも低減される。
請求項8によれば、本発明の自動車用アンテナにおけるツイストペアケーブルとシールド線との結線部はドアミラーが取り付けられるドアパネル内にあり、ドアパネル内において接地を行なう構成をとることができる。接地は接地用のハーネスをドアパネル等の車両アースとなる部位に接続するものである。本構成によって、ドアミラーをドアパネルに組み付ける際に接地を行なえば、特別な組付け工程を必要としないので、製造コストを抑制できる。
請求項9によれば、本発明の自動車用アンテナにおけるツイストペアケーブルとシールド線との結線部はドアミラー内にあり、その結線部からドアパネル内へ接地線が配設され、ドアパネル内において接地を行なう構成をとることができる。本構成では、ドアミラーから最も近いドアパネル内で接地を行なうため、接地用のハーネスの長さを短くすることができ、ハーネスのコストを低減することができる。
請求項10によれば、本発明の自動車用アンテナ装置における自動車用アンテナは、非導電性の基板のいずれか一方の板面に、所定の間隔をおいて折れ線状に往復しつつ連続した導線部として形成されるVHF信号受信部のためのVHFアンテナ素子と、VHF信号受信部に接続されるVHF給電部と、VHFアンテナ素子を囲むように枠状に配置されたUHF信号受信部のためのUHFアンテナ素子と、UHF信号受信部に接続されるUHF給電部と、UHF給電部およびVHF給電部からの電気的な信号を外部接続機器へ送るためのアンテナ線とを接続するためのアンテナ線接続部と、UHFアンテナ素子およびVHFアンテナ素子を接地する接地線を接続するための接地線接続部と、が導電体パターンにより形成される構成をとることもできる。
波長の関係からVHFアンテナ素子はUHFアンテナ素子よりもより長い電気長となるが、VHFアンテナ素子を囲むようにUHFアンテナ素子を枠状に配置し、VHFアンテナ素子を折れ線状にすることで、VHFアンテナ素子のアンテナ素子としての長さである電気長を十分に確保することができる。よって、VHFアンテナ素子を折れ線状にすることで良好な受信利得を保ったままアンテナを小型化することが可能となる。また、アンテナを構成する全ての素子を基板の片面に形成するため、アンテナの小型化と相まって基板をはじめとするアンテナ全体の製造コストを低減することが可能となる。
テレビ視聴者の大多数は都市部に集中し、都市部ではVHF帯のチャンネルが割り当てられているため、VHF帯の受信利得の良し悪しは、そのまま製品(アンテナあるいはテレビ受像機)の良し悪しとなるほど重要である。本発明の自動車用アンテナでは、特許文献1の平面アンテナにおいて受信利得が良くない周波数帯域おいて受信利得が改善されていることが本発明者らにより確認されている。無論、本発明の自動車用アンテナにおいては、その他の周波数帯域における受信利得は低下していない。
請求項11によれば、本発明の自動車用アンテナにおけるVHFアンテナ素子は基板の少なくとも周縁部を除く領域に形成され、UHFアンテナ素子は基板の周縁部を巡るように、かつ両端が途切れるように形成され、それらの両端部には、互いに線対称な位置に少なくとも一重の閉じた枠パターンの付加素子部が形成され、付加素子部の間にVHF給電部,UHF給電部,およびアンテナ線接続部が形成される構成をとることができる。
上記構成によって、基板のスペースを有効利用してアンテナを構成するために必要な素子を配置することができるとともに基板の小型化が可能となる。また、付加素子部によってUHF信号の受信利得が向上する。
請求項12によれば、本発明の自動車用アンテナにおけるVHFアンテナ素子は基板の少なくとも周縁部を除く領域に形成され、UHFアンテナ素子は基板の周縁部を巡るように、かつ両端が途切れるように形成され、それらの両端部には、互いに線対称な位置に二重の閉じた枠パターンの付加素子部が形成され、付加素子部の間にVHF給電部,UHF給電部,およびアンテナ線接続部が形成される構成をとることができる。
上記構成によっても、基板のスペースを有効利用してアンテナを構成するために必要な素子を配置することができるとともに基板の小型化が可能となる。また、二重の閉じた枠パターンの付加素子部によってUHF信号の受信利得がさらに向上する。
請求項13によれば、本発明の自動車用アンテナにおける基板は、矩形状である構成をとることができる。本構成によって、他の形状に比べて基板の製造効率がよくなり製造コストも低減される。
請求項14によれば、本発明の自動車用アンテナにおけるVHFアンテナ素子とUHFアンテナ素子との間には、双方の信号の受信に影響を及ぼさないための間隙が形成される構成をとることができる。基板の片面にVHF/UHF受信用のアンテナを構成する場合、基板を小型化しようとするとVHF/UHFアンテナ間で電波干渉が発生することがある。本願発明者の調査によれば、VHFアンテナ素子とUHFアンテナ素子との間に、アンテナ素子の形状および配置に応じてミリ単位程度の間隙を形成すれば、電波干渉が発生しないことが判明している。また、本発明の自動車用アンテナの素子の形状は、従来技術によるもののように複雑な形状とはなっておらず、電波干渉の予測も容易に行なうことができる。さらに、発生する電波干渉も従来技術によるものに比べて抑制可能、あるいは容易に対応可能な規模とすることができる、間隙を狭くすることができるので、アンテナを小型化できる。
請求項15によれば、本発明の自動車用アンテナは、VHFアンテナ素子を構成する素子の長さを合わせた電気長がVHF帯の電波の波長に対して概ね1/2となる構成をとることができる。
本願発明者の調査によると、本発明の自動車用アンテナにおける、いわゆる1chから12chのVHF帯の電波の受信利得は、3ch付近の周波数の受信利得が低くなる傾向であることが判明しているが、電気長をVHF帯の電波の波長に対して概ね1/2すると、より好ましくは電気長を概ね1.5mとすると3ch付近の周波数を含めVHF帯において良好な受信利得を得られることが分かっている。
安価で耐ノイズ性の高い自動車用アンテナ装置を、受信した電波を電気的な信号として取り出す取出部と、取出部と、取出部からの電気的な信号を外部接続機器へ送るためのアンテナ線とを接続するためのアンテナ線接続部とを含み、アンテナ線は絶縁被覆で覆われた少なくとも一対の線状導体を撚って形成されたツイストペアケーブルが用いられ、ツイストペアケーブルの一端には面実装型のコネクタが接続され、コネクタが外部アンテナ線接続部にリベット止めされた自動車用アンテナを含む自動車用アンテナ装置として実現した。
以下、本発明における実施例である自動車用アンテナ装置について、車室内に設けられたコントロールスイッチの操作により、アクチュエータ(駆動装置)を作動させ、これによって、ミラー面の角度調整を行なわせる電動式リモートコントロール型のドアミラー装置への装着した例を用いて説明する。
図1は、自動車用アンテナがドアミラー装置(以下、ドアミラーと略称することもある)に内蔵される構成を示したものである。ミラー4と、ミラー4の裏面に両面テープにより取り付けられているテレビ用平面アンテナ(以下、アンテナと称することもある)6と、ミラー4およびアンテナ6を保持するミラーホルダ20と、ミラー4の角度調整を行なうアクチュエータ3と、ミラー4,アンテナ6およびアクチュエータ3の収納および保護を図るハウジング19と、上記アクチュエータ3の取り付けられるフレームの役目を果たすものであって、これらミラー4,アンテナ6およびアクチュエータ3をハウジング1に連結する役目を担う取り付け基盤2と、取り付け基盤2の一方の端部に取り付けられて、ドアミラー1を使用状態と格納状態とに変化させる電動格納装置5とにより構成される。
ハウジング19は、その全体がベッセル状の形態からなるものであり、所定のプラスチック材にて一体的に成形されるようになっているものである。そして、このようなハウジング1のベッセル状底面部には、その内面側に直立状に突出する円筒状あるいは円柱状の取付部7が設けられている。
なお、アンテナ6は、取り付け基盤2とアクチュエータ3との間に取り付けてもよい。さらに、取り付け方法は、両面テープの他に接着剤、あるいは取り付けねじを用いてもよい。また、ミラー4の裏面がアンテナ6の基板を兼ね、その裏面にアンテナ6を構成する素子の導電体パターンが印刷される方法を用いてもよい。
図2はドアミラー1をミラー4の側から見た構成図、図3はドアミラー1の、電動格納装置5におけるミラー4に平行な断面図、図4はステーユニット11の貫通孔10における断面図、そして、図5は図2のA−A断面図である。ドアミラー1は支持部16を介して、支持部16と一体的に形成されるステーユニット11に取り付けられる。そして、ステーユニット11が例えば図示しない車両のドアの三角コーナーに取り付けられたドアパネル17に固定される。取り付け螺子部12,13,14,15をドアパネル17に設けられた取り付け穴に挿入し、ナットにより固定する。
ハウジング19は、その断面形状が略U字状の形態からなるものであり、その内部にはミラー4,アンテナ6,およびミラー4の角度調整を行なうためのアクチュエータ3が収容されるようになっているものである。なお、アクチュエータ3は、取り付け基盤2のねじ穴8を介してハウジング19に一体的に形成された取付部7に取り付けねじによって固定されるようになっているものである。そして、このようなアクチュエータ3にミラー4が取り付けられ、ミラー4の角度調整がなされるようになっているものである。
図3および図5において、アクチュエータ3の中央部には、半球形状に突出する軸部3aを、三次元的な摺動が自在となる状態で受けるための半球形状の凹部である軸受部3bが形成されている。また、アクチュエータ3には、ミラーホルダ20の左右方向一端部に対向する部位と、上下方向一端部に対向する部位とに位置して、ミラー4側に向けて進退する作動アーム3c,3dの基端部がそれぞれ収納されており、これら作動アーム3c,3dの先端部が、ミラーホルダ20に背面側から当接するように設定されている。そして、これら作動3c,3dは、アクチュエータ3に内装される図示しない一対の電動モータにそれぞれ連動連結されており、電動モータの選択的な駆動に基づいて対応する作動アーム3c,3dが変位することにより、ミラーホルダ20がアクチュエータ3に対して姿勢変位し、これによって、ミラーホルダ20に固定されたミラー4の姿勢調整がなされるように構成されている。
電動格納装置5は、ドアミラー1の回転を受ける支軸部5aが支持部16に固定され、図示しない電動モータ、支軸部5aに外嵌するウォームホイール、電動モータの出力軸とウォームホイールとの間を連動連結する減速ギア機構等の部材装置により構成されている。
その一端をアンテナ6に接続されたアンテナ線9は、アクチュエータ3と取り付け基盤2との間、あるいは取り付け基盤2とハウジング19との間を通り、途中でアクチュエータ3を駆動するためのハーネス等と束ねられ、支軸部5aの内部に同心円状に設けられた管路5bを通り、ステーユニット11を貫通する貫通孔10を経由してドアパネル内に配線される。
図6はドア内部のハーネスの配線図である。図4のようにアンテナ線9のアンテナ6に接続されない一端はコネクタ9aが接続され、図6のようにドア21の内部でコネクタ22aに嵌合される。そして、ドア21の内部に含まれる、パワーウィンドウ装置,ドアロック/アンロックスイッチ等の他のアクチュエータと接続されるハーネス22としてまとめられてハーネス管路23を経由してエンジンルーム内のバッテリ,あるいは車室内の機器等に接続される。
図7を用いて、アンテナ6の構成について説明する。アンテナ6は、導電性を有しない基板の一方の面に形成される。基板は、剛性を有するものであってもよく、また、弾性(フレキシビリティ)を有するものであってもよく、その材質は問わない。なお、弾性を有する基板を採用した場合には、例えば、自動車のフロントガラスあるいはリアガラス等の緩やかな曲面に装着することもできる。
基板の周囲を囲むように、ループ・アンテナの技術に基づいてUHFアンテナ素子6cと、互いに線対称な位置に二重の閉じた枠パターンの付加素子部6d,6eが形成され、本発明の取出部であるUHF給電部6fを介してアンテナ線接続部6g,6hに接続される。なお、付加素子部6d,6eは、二重の閉じた枠パターンの他に一重の閉じた枠パターンを用いてもよい。
また、UHFアンテナ素子6cの内側に所定の間隔をおいて折れ線状に往復しつつ連続した導線部であるVHFアンテナ素子6aが形成され、VHF給電部6bを介してアンテナ線接続部6g,6hに接続される。これらVHFアンテナ素子6a,VHF給電部6b,UHFアンテナ素子6c,付加素子部6d,6e,UHF給電部6f,およびアンテナ線接続部6g,6hは薄膜状の導体によって形成される。また、アンテナ線接続部6gは接地部も兼ねている。なお、VHFアンテナ素子6aは渦巻状に形成してもよい。
VHFアンテナ素子6aとUHFアンテナ素子6c,付加素子部6d,6e,との間隙は、基板の大きさや各部の導体パターンの形状等によって、互いに電波干渉を起こさない値に決められるものである。
図8を用いて、アンテナ線接続部6g,6hとアンテナ線9との接続の詳細について説明する。アンテナ線9はケーブル接続部である端子31を介してアンテナ線接続部6g,6hにリベット32によって接続されるとともに固定される。端子31は、アンテナ線9とアンテナ素子との短絡を防ぐための被覆部31a,アンテナ線9と端子31との導通を確保するとともにアンテナ線9を保持するための圧着部31b,および圧着部31bと一体的に形成されてアンテナ線接続部6g,6hの導体面にリベット32により接続・固定される先端部31cを含んで構成される。
先端部31cは、アンテナ線接続部6g,6hの導体面に確実にリベット止めされるために薄い平板形状となっている。このため、先端部31cあるいはアンテナ線9に含まれる芯線を直接アンテナ線接続部6g,6hの導体面に半田付けした場合に比べ、走行中の振動・衝撃等の影響を受けにくく、アンテナ線9がアンテナ6から外れるということもない。
アンテナ線9はツイストペアケーブルを用いる。ツイストペアケーブル(Twisted pair cable)は、撚り対線ともいい、電線を2本対でより合わせたケーブルである。ハーネス22のうち、アンテナ線9と接続される線にもツイストペアケーブルを用いる。
また、図9のように、ツイストペアケーブルとシールド線を併用する構成を用いてもよい。図9は、アンテナ6からコネクタ9aの間にアンテナ線9すなわちツイストペアケーブルを用い、コネクタ9aに嵌合するコネクタ22aとの間にシールド線を用いる例である。すなわち、ハーネス22にシールド線が含まれる構成となる。コネクタ9a,コネクタ22において、シールド線すなわちハーネス22のシールド部とツイストペアケーブルすなわちアンテナ線9のうちのアンテナ線接続部6gに接続される線が接続され、その接続箇所から接地線9bが分岐する。接地線9bの他の一端には端子9cが接続され、図4のように端子9cは取り付け螺子部12に取り付けられてナットで固定される。つまり、車体すなわちドアパネル17が接地場所すなわちアースとなる。
図10はドアミラー1の内部までシールド線を配設する例である。ツイストペアケーブルすなわちアンテナ線9のコネクタ9a寄りの一部にシールドが施されシールド線18を構成している。ツイストペアケーブルすなわちアンテナ線9を絶縁体18cで覆い、その外側にシールド18bを巻きつけ、さらに保護シース18aで覆う構成である。シールド線の一端はコネクタ9aに接続されるとともに、シールド18bが分岐され接地線9bに接続される。また、シールド18bのコネクタ9aに接続されない一端はアンテナ線接続部6gに接続される。この場合、コネクタ9aはコネクタ22aに嵌合され、ハーネス22のうち、アンテナ線9と接続される線はシールド線でなくともよい。
図10の構成において、ツイストペアケーブルすなわちアンテナ線9とシールド線18とをコネクタを介して接続する構成を用いてもよい。この構成では、該コネクタに接続されるシールド18bの一端が延長され、アンテナ線接続部6gに接続される。該シールド18bの一端を、ツイストペアケーブルすなわちアンテナ線9のうちのアンテナ線接続部6gに接続される線に接続してもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 ドアミラー装置
2 取り付け基盤
3 アクチュエータ
4 ミラー
5 電動格納装置
6 テレビ用アンテナ(アンテナ)
6a VHFアンテナ素子
6b VHF給電部(取出部)
6c UHFアンテナ素子
6d,6e 付加素子部
6f UHF給電部(取出部)
6g アンテナ線接続部,接地部
6h アンテナ線接続部
9 アンテナ線
9a コネクタ
9b 接地線
9c 端子
18 シールド線
19 ハウジング
20 ミラーホルダ
31 端子(ケーブル接続部)
32 リベット
2 取り付け基盤
3 アクチュエータ
4 ミラー
5 電動格納装置
6 テレビ用アンテナ(アンテナ)
6a VHFアンテナ素子
6b VHF給電部(取出部)
6c UHFアンテナ素子
6d,6e 付加素子部
6f UHF給電部(取出部)
6g アンテナ線接続部,接地部
6h アンテナ線接続部
9 アンテナ線
9a コネクタ
9b 接地線
9c 端子
18 シールド線
19 ハウジング
20 ミラーホルダ
31 端子(ケーブル接続部)
32 リベット
Claims (15)
- 非導電性の基板のいずれか一方の板面に導電体パターンにより形成される自動車用アンテナであって、
受信した電波を電気的な信号として取り出す取出部と、
前記取出部と、前記取出部からの電気的な信号を外部接続機器へ送るためのアンテナ線とを接続するためのアンテナ線接続部とを含み、
前記アンテナ線は絶縁被覆で覆われた少なくとも一対の線状導体を撚って形成されたツイストペアケーブルが用いられ、
前記ツイストペアケーブルの一端には面実装型のケーブル接続部が接続され、
前記ケーブル接続部が前記外部アンテナ線接続部に固着されたことを特徴とする自動車用アンテナ装置。 - 前記ツイストペアケーブルと前記外部接続機器とがシールド線を介して接続され、前記ツイストペアケーブルと前記シールド線との結線部が中間に形成されるものである請求項1に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記ツイストペアケーブルと前記シールド線との結線部で接地を行なうものである請求項2に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記基板は、自動車のドアミラー内部の、ミラー部裏面に固着されるものである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記基板は、前記ミラー部裏面に接着層を介して固着されるものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記接着層として両面テープを用いるものである請求項5に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記ミラー部裏面が前記基板を兼ね、前記ミラー部裏面に前記導電体パターンが印刷されたものである請求項4に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記ツイストペアケーブルと前記シールド線との結線部は前記ドアミラーが取り付けられるドアパネル内にあり、前記ドアパネル内において接地を行なうものである請求項2ないし7のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記ツイストペアケーブルと前記シールド線との結線部は前記ドアミラー内にあり、その結線部から前記ドアパネル内へ接地線が配設され、前記ドアパネル内において接地を行なうものである請求項2ないし8のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記自動車用アンテナは、
非導電性の基板のいずれか一方の板面に、所定の間隔をおいて折れ線状に往復しつつ連続した導線部として形成されるVHF信号受信部のためのVHFアンテナ素子と、
前記VHF信号受信部に接続されるVHF給電部と、
前記VHFアンテナ素子を囲むように枠状に配置されたUHF信号受信部のためのUHFアンテナ素子と、
前記UHF信号受信部に接続されるUHF給電部と、
前記UHF給電部および前記VHF給電部からの電気的な信号を外部接続機器へ送るためのアンテナ線とを接続するためのアンテナ線接続部と、
前記UHFアンテナ素子およびVHFアンテナ素子を接地する接地線を接続するための接地線接続部と、
が導電体パターンにより形成されるものである請求項1ないし9のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ装置。 - 前記VHFアンテナ素子は前記基板の少なくとも周縁部を除く領域に形成され、
前記UHFアンテナ素子は前記基板の周縁部を巡るように、かつ両端が途切れるように形成され、それらの両端部には、互いに線対称な位置に少なくとも一重の閉じた枠パターンの付加素子部が形成され、前記付加素子部の間に前記VHF給電部,前記UHF給電部,およびアンテナ線接続部が形成されるものである請求項10に記載の自動車用アンテナ装置。 - 前記VHFアンテナ素子は前記基板の少なくとも周縁部を除く領域に形成され、
前記UHFアンテナ素子は前記基板の周縁部を巡るように、かつ両端が途切れるように形成され、それらの両端部には、互いに線対称な位置に二重の閉じた枠パターンの付加素子部が形成され、前記付加素子部の間に前記VHF給電部,前記UHF給電部,およびアンテナ線接続部が形成されるものである請求項10に記載の自動車用アンテナ装置。 - 前記基板は、矩形状である請求項10ないし12のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記VHFアンテナ素子と前記UHFアンテナ素子との間には、双方の信号の受信に影響を及ぼさないための間隙が形成されるものである請求項10ないし13のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ装置。
- 前記VHFアンテナ素子を構成する素子の長さを合わせた電気長がVHF帯の電波の波長に対して概ね1/2となるものである請求項10ないし14のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ装置。
Priority Applications (1)
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JP2005008019A JP2006197371A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 自動車用アンテナ装置 |
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JP2005008019A JP2006197371A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 自動車用アンテナ装置 |
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JP (1) | JP2006197371A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014205399A (ja) * | 2013-04-11 | 2014-10-30 | 株式会社石▲崎▼本店 | 車両用ドアミラー |
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- 2005-01-14 JP JP2005008019A patent/JP2006197371A/ja active Pending
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