JP2010055924A - コネクタ取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド性を格段と向上させることができるコネクタ取付構造を提供すること。
【解決手段】車両に搭載される電子制御ユニットを格納する筐体1に対し、上記電子制御ユニットと接続されるコネクタ4が、上記筐体1の形状に沿って略L字状に屈曲成形された取付板3によって固定されると共に、上記取付板3は、上記筐体1に対する上記コネクタ4の取付方向に対し略直交する方向でボルト2によって締結されるコネクタ取付構造であって、上記取付板3における上記コネクタ4との接続側となる端面3aと、上記筐体1における上記端面3aと対向する位置1aとの間に、接触手段8を設けるようにした。
【選択図】図2
【解決手段】車両に搭載される電子制御ユニットを格納する筐体1に対し、上記電子制御ユニットと接続されるコネクタ4が、上記筐体1の形状に沿って略L字状に屈曲成形された取付板3によって固定されると共に、上記取付板3は、上記筐体1に対する上記コネクタ4の取付方向に対し略直交する方向でボルト2によって締結されるコネクタ取付構造であって、上記取付板3における上記コネクタ4との接続側となる端面3aと、上記筐体1における上記端面3aと対向する位置1aとの間に、接触手段8を設けるようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、コネクタコードを取付板によって機器側に確実に取り付けるためのコネクタ取付構造に関するものである。
自動車等の車両には、モータ等の車両用搭載機器が多数搭載されており、これらの機器から発生する電磁波による影響は無視できないものとなっている。また、大電流・高電圧用の電線接続部分から生じる電磁波による影響も問題となっている。このため、電磁波の発生源や電磁波の種類によって対策は異なるものの、電磁シールド法などの手法を用いて、車両用搭載機器やハーネス用の接続部品などが電磁波障害から保護されている。
車両用搭載機器に電源の供給や、信号の送受信を行なう電線においては、必要に応じて芯線の周囲がシールドされた電線、いわゆるシールド電線が広く用いられている。特に、重量軽減のため、細径化が進む電線においては、電磁波による影響を受け易いことから、シールド電線が用いられている。
シールド電線は、電磁波や静電気などの電気的ノイズを遮断すべく、内皮により絶縁被覆された芯線の外側を編組によって覆い、さらにその外側をシースにより絶縁被覆をした構成となっている。
そして、このようなシールド電線の編組を上述した機器(例えば、電力制御ユニットであるPCU(Power Control Unit:電子制御ユニット)など)の筐体(金属ケースなど)にアース接続する高圧コネクタ(シールドコネクタ)は、複数の電線を一括して接続する接続部品であり、導電性を有するシールドシェルを備えてシールド電線およびシールド電線の芯線に接続される端子をシールド状態で保護しており、該シールドシェルが上記PCUのケース(以下、これをPCUケースと称する)に取り付けられるための取付板であるシールド板に組み付けられている(例えば、特許文献1または2参照)。
特開2002−75557号公報
特許第3713528号公報
しかしながら、近年の車両においては様々な機能の電子制御化が進み、かかる機能が増加するに比例して搭載される電子機器が増えるため、エンジンルーム内におけるスペースに限界が生じる場合があり、搭載される機器の小型化に注目が集まっている。とりわけ、PCUケース周りのスペース、所謂、エンコパスペースは低減される傾向にある。
従って、エンコパスペースの制約により、従来のように、PCUケースに対してシールド板を押し付けるようにボルト締結するシールドコネクタの取り付けが困難となるため、シールド板をL字状に屈曲成形したL字アングルシールド板を用いる手法が考えられる。
ところが、かかるL字アングルシールド板を用いる場合においても、上記エンコパスペースの制約からシールドコネクタにおけるPCUケースへの挿入方向と同方向にボルト締結することが困難である問題があった。このため、上記シールドコネクタの挿入方向とは異なった方向でボルト締結しなければならず、このときL字アングルシールド板をPCUケースに対し十分に押え付けることが困難であることから、L字アングルシールド板がPCUケースに十分に接触せず、シールド性を確保することが困難となるおそれがあった。
具体的には、シールドコネクタがPCUケースの側面に対して略直交する方向に挿入されるのに対し、ボルトはPCUケースの上面から上記挿入方向に対して略直交する垂直方向で締結される。このため、L字アングルシールド板をPCUケースの側面に押え付けながらボルト締結しなければ、ボルト締結の際にL字アングルシールド板がPCUケース側面から離れる方向にずれてしまうおそれがある。これにより、PCUケースに対してL字アングルシールド板を密着されることが困難となり、シールド性の確保に支障をきたす問題があった。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、L字アングルシールド板をPCUケースに密着させて確実に接触させることにより、シールド性を格段と向上させることができるコネクタ取付構造を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、車両に搭載される電子制御ユニットを格納する筐体に対し、上記電子制御ユニットと接続されるコネクタが、上記筐体の形状に沿って略L字状に屈曲成形された取付板によって固定されると共に、上記取付板は、上記筐体に対する上記コネクタの取付方向に対し略直交する方向でボルトによって締結されるコネクタ取付構造であって、上記取付板における上記コネクタとの接続側となる端面と、上記筐体における上記端面と対向する位置との間に、接触手段を設けるようにした。
従って、本発明の一態様によれば、筐体と取付板との間に接触手段を設けたことにより、コネクタを取付板によって筐体に対しボルト締結する際、筐体に対するコネクタの挿入方向において、接触手段を介して取付板と筐体とを密着させ、確実に接触させることができるため、取付板と筐体とのシールド性を格段と向上させることができる。
また、本発明の一態様において、上記接触手段は、上記筐体側に設けられた突起部であることが好ましい。これにより、筐体に対し容易に突起部を設けることができると共に、該突起部が、取付板の筐体に対するコネクタの挿入方向において、筐体と取付板との密着性を向上させ、筐体に対して取付板を確実に接触させることができる。
さらに、本発明の一態様において、上記接触手段は、上記取付板側に設けられた突起部であることが好ましい。これにより、取付板に対し容易に突起部を設けることができると共に、該突起部が、取付板の筐体に対するコネクタの挿入方向において、取付板と筐体との密着性を向上させ、筐体に対して取付板を確実に接触させることができる。
本発明によれば、筐体と取付板との間に接触手段を設けたことにより、筐体に対するコネクタの挿入方向において、接触手段を介して取付板を筐体に密着させて確実に接触させることができるため、取付板と筐体とのシールド性を格段と向上させることができるコネクタ取付構造を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、以下の説明において、車両および車両に搭載される電子制御ユニット(PCU:Power Control Unit)等における周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下、これらを総じて「周知事項」と称す)については、その細部にわたる説明を割愛するが、これは説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は、本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
図1は、本発明によるコネクタ取付構造の一実施例における概略的な構成を示す斜視図であり、図2は、図1における主要部分(本発明の特徴的なコネクタ取付構造)を拡大して部分的に断面で示す概略構成図である。また、図3は、本発明のコネクタ取付構造に用いられる取付板としてのL字アングルシールド板と一体的に組み付けられたコネクタであるLアングルシールドコネクタの構造を示す(a)上方から見た上面図、(b)側方からみた側面図である。
図1および図2に示すように、本発明のコネクタ構造は、例えば車両に搭載されるPCUを格納する筐体としてのPCUケース1に対し、ボルト2によって締結されるL字アングルシールド板3によって固定接続されるLアングルシールドコネクタ4を有している。該Lアングルシールドコネクタ4は、図3にも示すように、PCUとの接続側に接続端子5が、該接続端子5と反対側に上記PCUと接続される機器(図示省略する)と電気的・物理的に接続された高圧シールド線6が設けられており、上記接続端子5は配線7を介してPCUと電気的・物理的に接続されている。
ここで、L字アングルシールド板3はPCUケース1の形状に沿った略L字状に屈曲成形された取付板であり、PCUケース1に対するLアングルシールドコネクタ4の取付方向に対し略直交する方向でボルト2によってPCUケース1に締結されている。
そして、本実施例の場合、PCUケース1におけるL字アングルシールド板3のLアングルシールドコネクタ4との接続側となる端面3aと対向する位置である側面1aには、接触手段としての突起部8が設けられている。かかる突起部8は、例えば、PCUケース1の一部を突出して一体成形してなり、高さ1〔mm〕程度の円筒形状で形成されている。
このように、本実施例のコネクタ取付構造では、PCUケース1とL字アングルシールド板3との間に突起部8を設けたことにより、Lアングルシールドコネクタ4をL字アングルシールド板3によってPCUケース1にボルト2によって締結する際、PCUケース1に対するLアングルシールドコネクタ4の挿入方向において、突起部8を介してL字アングルシールド板3とPCUケース1とを確実に密着させ、電気的に接触させることができるため、L字アングルシールド板3とPCUケース1とのシールド性を格段と向上させることができる。
しかも、本実施例においては、上記突起部8は、PCUケース1と一体成形され、PCUケース1とL字アングルシールド板3との間の隙間に介在されるため、当該PCUケース1とL字アングルシールド板3とを適正な状態で確実に、且つ、電気的に接触させ、これらPCUケース1とL字アングルシールド板3との密着性を高めることができると共に、電磁波遮蔽性(シールド性)も向上させることができる。
以上、説明したように、本発明のコネクタ取付構造によれば、PCUケース1とL字アングルシールド板3との間に突起部8を設けたことにより、L字アングルシールド板3をPCUケース1にボルト2によって締結する際、PCUケース1に対するLアングルシールドコネクタ4の挿入方向において、L字アングルシールド板3を突起部8を介してPCUケース1に密着させることができるため、これらL字アングルシールド板3とPCUケース1とを確実に接触させることができる。従って、L字アングルシールド板3とPCUケース1とのシールド性を格段と向上させることができる。かくして、シールド性を格段と向上させることができるコネクタ取付構造を実現することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例においては、突起部8を高さ1〔mm〕程度の円筒形状で形成するようにした場合について述べたが、突起部8としては、PCUケース1とL字アングルシールド板3との間に介在され、且つ、接続状態を良好に確保し得るものであれば、大きさおよび形状は、この他種々の大きさおよび形状(例えば、楕円形、円柱形、直方体形、切頭型の円錐形など)を広く適用することができる。
なお、上述した実施の形態においては、突起部8をPCUケース1におけるL字アングルシールド板3のLアングルシールドコネクタ4との接続側となる端面3aと対向する側面1aに設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、突起部8を設ける位置としては、L字アングルシールド板3がPCUケース1と確実に接触する位置であれば、この他、例えばPCUケース1の上記側面1aと対向するL字アングルシールド板3側の端面3aに、当該L字アングルシールド板3の一部を突出させて一体成形することで設けても良く、また、突起部8はPCUケース1またはL字アングルシールド板3のいずれに設ける場合でも複数突設させることが可能である。
このように、突起部8を複数設ける場合、PCUケース1とL字アングルシールド板3との密着性を向上させる突起部8を、PCUケース1とL字アングルシールド板3との間に容易に設けることができる。
本発明は、例えば、コネクタコードを取付板によって機器側に確実に取り付けるためのコネクタ取付構造を有すると共に、上記取付板によって機器から発せられる電磁波や静電気などの電気的ノイズを遮断するコネクタの取付構造等に利用可能である。なお、車載機器に適用される場合、当該機器が搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
1…PCUケース(筐体)
1a…側面
2…ボルト
3…Lアングルシールド板(取付板)
3a…端面
4…Lアングルシールドコネクタ(コネクタ)
5…接続端子
6…高圧シールド線
7…配線
8…突起部(接触手段)
1a…側面
2…ボルト
3…Lアングルシールド板(取付板)
3a…端面
4…Lアングルシールドコネクタ(コネクタ)
5…接続端子
6…高圧シールド線
7…配線
8…突起部(接触手段)
Claims (3)
- 車両に搭載される電子制御ユニットを格納する筐体に対し、前記電子制御ユニットと接続されるコネクタが、前記筐体の形状に沿って略L字状に屈曲成形された取付板によって固定されると共に、前記取付板は、前記筐体に対する前記コネクタの取付方向に対し略直交する方向でボルトによって締結されるコネクタ取付構造であって、
前記取付板における前記コネクタとの接続側となる端面と、
前記筐体における前記端面と対向する位置との間に、接触手段を設けた
ことを特徴とするコネクタ取付構造。 - 前記接触手段は、前記筐体側に設けられた突起部である
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ取付構造。 - 前記接触手段は、前記取付板側に設けられた突起部である
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008219428A JP2010055924A (ja) | 2008-08-28 | 2008-08-28 | コネクタ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008219428A JP2010055924A (ja) | 2008-08-28 | 2008-08-28 | コネクタ取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=42071620
Family Applications (1)
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JP2008219428A Pending JP2010055924A (ja) | 2008-08-28 | 2008-08-28 | コネクタ取付構造 |
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JP (1) | JP2010055924A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011009054A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Yazaki Corp | シールドシェルの取付構造 |
CN102357860A (zh) * | 2011-10-09 | 2012-02-22 | 北京七星华创电子股份有限公司 | 立式炉体装配工装多点固定装置 |
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2008
- 2008-08-28 JP JP2008219428A patent/JP2010055924A/ja active Pending
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