JP2005080183A - 自動車用アンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】 高利得の自動車用アンテナを見苦しくなく、運転時に不快感を生じさせないように取り付けられるようにする。
【解決手段】 非導電性の基板とその基板の板面に形成された所定の導電体パターンを含む自動車用アンテナを、自動車のドアミラーの内部のミラー部裏面に固着することにより実現可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 非導電性の基板とその基板の板面に形成された所定の導電体パターンを含む自動車用アンテナを、自動車のドアミラーの内部のミラー部裏面に固着することにより実現可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車用アンテナに関するものである。
自動車用アンテナとしては、フェンダーに取り付けるロッドアンテナや屋根に取り付けるバーアンテナが知られている。
しかし、従来のロッドアンテナは、フェンダーに取り付ける構造であるため、取り付け部が外側から見えたり、ロッドアンテナを縮めた状態においても、ロッドアンテナの上部が自動車の表面に露出するため外観性が悪いという問題があった。また、自動車の幅方向の端部に位置するフェンダー部分は、自動車の走行時の気流が激しいため、空気抵抗による騒音が発生する問題があった。さらに、ロッドアンテナが自動車の幅方向の端部に位置するため、万が一自動車が歩行者と衝突した場合に、ロッドアンテナと歩行者とが接触する可能性があった。
このため、最近では、ロッドアンテナに代わり、屋根に取り付けるバーアンテナが主流となっている。しかし、屋根に取り付けるバーアンテナも、ゴンドラ式の立体駐車場に駐車する際は、アンテナがゴンドラに接触することもあり、駐車の度にアンテナの角度を変えなければならず不便である。
そこで、車両のリアウィンドウガラスにアンテナを内蔵したもの(特許文献1および2参照)や、ルームミラーにアンテナを内蔵したもの(特許文献3参照)が考案されている。
また、自動車用アンテナは小型で良好な受信利得を持つことが要求される。アンテナの小型化、縮小化という面からは、平面アンテナが好ましい。この平面アンテナの一例として、閉ループ素子を有する複合形アンテナに関する技術が公開されている。このテレビアンテナでは、所望の周波数帯域に対応するための閉ループ素子の大きさを小さくすることが可能であり、小型化、縮小化に適している(特許文献4参照)。
一般に、車両で電波を効率よく受信しようとする場合、アンテナの最も好ましい位置は車両の屋根上で、アンテナ形状はバーアンテナが好ましい。よって、特許文献1ないし3の各種アンテナは、受信感度の点においてバーアンテナあるいはロッドアンテナには及ばない。しかし、バーアンテナあるいはロッドアンテナは車体に対して突起しているので、前述のような問題点がある。
特許文献1および2のリアウィンドウガラスにアンテナを内蔵したものでは、空気抵抗による騒音は発生せず、突起部は生じないという利点はあるが、アンテナを交換する際にアンテナだけの交換が困難で、リアウィンドウガラスごと取り替えなければならないこともあり、保守性の面で問題となる。
特許文献4のテレビ用平面アンテナの例では、全てのアンテナ素子を同一平面上に形成しているため、小型化が難しくスペースの小さい場所に組み込むことが困難であるという欠点がある。また、導体パターンにより形成されるVHF/UHFアンテナの形状は、もう一方のアンテナに影響を及ぼさないように形成する必要があり、受信利得よりも大きさを重視した形状となってしまう。この結果、受信利得を思うように上げることができなくなる。
上記問題を背景として、本発明の課題は、小型で受信利得の良好な自動車用アンテナを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための自動車用アンテナを提供するものである。即ち、非導電性の基板とその基板の板面に形成された所定の導電体パターンを含む自動車用アンテナが、基板において自動車のドアミラー内部の、ミラー部裏面に固着されたことを特徴とする自動車用アンテナとして構成される。
先に述べ通り、また航空機のアンテナ設置位値の例からも分かるように、アンテナは車体(あるいは胴体)から突出して設置すると受信利得が良くなる。しかし、空気抵抗あるいは安全性等の理由で車両に突起形状を設けることは望ましくない。しかし、ドアミラー、即ち、車両の外部に設置されて車両の所定の方向を確認するためのミラーは、車体から突出して設置されており、電波を効率よく受信するのに適している。また、車両の外部に設置されて車両の所定の方向を確認するためのミラーが設置されていない車両は皆無であり、本発明の自動車用アンテナは全ての車両に適用できるといってよい。このドアミラーにアンテナを内蔵することによって、車体に新たに突起物を形成することがなくなるので、空気抵抗による騒音が発生したり、アンテナが歩行者と接触することもなくなる。
請求項2によれば、本発明の自動車用アンテナの基板は、ミラー部裏面に接着層を介して固着される。本発明の自動車用アンテナの基板は平面状で、ミラー部も概ね平面状のため、専用の取り付け部材を用いなくとも基板をミラー部裏面に取り付けることができる。これによって、アンテナ取り付けに要する製造コストを低減可能となる。
請求項3によれば、本発明の自動車用アンテナは、基板の両面に所定の導電体パターンが形成され、基板の両面のうちの第一面または第二面がミラー部裏面に固着される。基板の両面を用いることで、アンテナ製作に要する基板の面積を従来の半分程度までに縮小することが可能となる。
請求項4によれば、本発明の自動車用アンテナは、基板の第一面または第二面が接着剤層を介してミラー部裏面に固着される。これにより、支持部材等の新規部品を用いる必要がないので、製造コストの上昇を抑えることが可能となる。
そして、請求項5によれば、本発明の自動車用アンテナは、接着剤層として両面テープを用いる。つまり、簡単に入手可能な両面テープを用いるため、特殊な接着剤を用いる必要がないので、製造コストの低減に寄与する。
また、請求項6によれば、本発明の自動車用アンテナは、アンテナからの出力ケーブルを、ドアミラーをドアに取り付ける支持部材内部を貫通させる構成をとる。ドアミラーを持つ車両の多くは、ミラー角度の調整あるいはミラーの収納・展張を電動式で行なっている。これら角度調整機構あるいは収納展張機構はドアミラー内部に組みつけられて、バッテリーから電源の供給を受け、運転席付近の操作ボタンによって動作が行なわれる。そして、電源および操作ボタンからのケーブルは支持部材内部を貫通して各機構に接続されている。このため、アンテナからの出力ケーブルも、これらの電源および操作ボタンからのケーブルと同様に支持部材内部を貫通する構成をとれば、現状のドアミラーの構造を大幅に変更することなく、自動車用アンテナをドアミラーに内蔵可能となる。これにより、製造コストの上昇を防ぐことができる。
ドアミラーに自動車用アンテナを内蔵することによって、紫外線等の自然環境要因によるアンテナの劣化を防止することができる。また、ロッドアンテナあるいはバーアンテナのように洗車時の収納忘れ等による破損や、アンテナ取り付け部の経時劣化による水の浸入も起きない。さらに、アンテナ故障時における修理・交換もロッドアンテナ,バーアンテナ,あるいはガラスアンテナと比べて容易に行なうことが可能である。つまり、修理費用も安くなる。
請求項7によれば、本発明の自動車用アンテナは、非導電性の基板を備え、その基板の両面の一方を第一面,他方を第二面として、基板の第一面に導電体パターンによるVHF信号受信用のVHFアンテナ素子およびVHF給電部が形成され、基板の第二面に導電体パターンによるUHF信号受信用のUHFアンテナ素子およびUHF給電部が形成され、基板の第一面および第二面のうちのいずれか一方の面あるいは両方の面を用いて、VHFアンテナ素子およびVHF給電部,およびUHFアンテナ素子およびUHF給電部が接続される整合部,接地線,および外部アンテナ線接続部が形成されることを特徴とする自動車用アンテナとして構成される。
請求項8によれば、より具体的には、
基板の第一面にはVHFアンテナ素子,VHFアンテナ素子が接続されるVHF給電部,VHF給電部が接続される整合部,および整合部が接続される接地線および外部アンテナ線接続部が形成され、
基板の第一面と基板の第二面との導通を可能とするための接続部が形成され、
基板の第二面にはUHFアンテナ素子,UHFアンテナ素子が接続されるUHF給電部が形成され、UHFアンテナ素子は接続部を介して接地線に接続され、UHF給電部は接続部を介して整合部に接続される自動車用アンテナとして構成される。
基板の第一面にはVHFアンテナ素子,VHFアンテナ素子が接続されるVHF給電部,VHF給電部が接続される整合部,および整合部が接続される接地線および外部アンテナ線接続部が形成され、
基板の第一面と基板の第二面との導通を可能とするための接続部が形成され、
基板の第二面にはUHFアンテナ素子,UHFアンテナ素子が接続されるUHF給電部が形成され、UHFアンテナ素子は接続部を介して接地線に接続され、UHF給電部は接続部を介して整合部に接続される自動車用アンテナとして構成される。
また、請求項9によれば、整合部,接地線,アンテナ線接続部,および接続部のうちの少なくとも一部が導電体パターンにより形成される自動車用アンテナという構成を採ってもよい。この構成によって、実装する部品点数が少なくなり、製造コストが低減される。また、アンテナ部の厚みが薄くなるので、アンテナ部を装着する場所に対する制約も少なくなる。
本発明者らが詳細に検討したところ、特許文献4の平面アンテナは、VHF帯において受信利得が良くない周波数帯域があることが分かった。テレビ視聴者の大多数は都市部に集中し、都市部ではVHF帯のチャンネルが割り当てられているため、VHF帯の受信利得の良し悪しは、そのまま製品(アンテナあるいはテレビ受像機)の良し悪しとなるほど重要である。本発明の自動車用アンテナでは、特許文献4の平面アンテナにおいて受信利得が良くない周波数帯域おいて受信利得が改善されていることが本発明者らにより確認されている。
本発明によって、従来は基板の片面にVHF/UHF受信用のアンテナを構成していたものを、基板の両面を用いて該アンテナを構成することにより、導電体パターンにより形成されるアンテナ素子の形状の制約を受けることがなくなるため、アンテナの受信利得をより向上させるようなアンテナ素子を形成することが可能となる。
また、本発明の構成を採れば、VHFあるいはUHFのアンテナ素子の形状を単独で改良することも可能である。これは、同一平面上に2つのアンテナ素子を形成する場合は、両方のアンテナ素子の形状を再設計しなければならないが、本発明のアンテナの場合は該当する面のアンテナ素子の形状のみの再設計で済むため、アンテナの設計および製造に関する期間あるいは設計・製造コストを短縮・低減可能である。
また、本発明によって、従来は基板の片面にVHF/UHF受信用のアンテナを構成していた場合に発生するアンテナ間の電波干渉は生じにくくなる。電波干渉が発生したとしても、片面基板の場合に比べて、アンテナ素子のパターン設計の自由度が高いので電波干渉対策も容易となる。
さらに、本発明によって、基板の両面を用いて該アンテナを構成することにより、基板の面積を従来の半分程度までに縮小することが可能となる。この小型化により、本発明の自動車用アンテナを用いたテレビシステムは、従来は搭載が困難であったものにも搭載が可能となる。また、本テレビシステムの搭載対象の空間利用の自由度が高まる。
高受信利得の自動車用アンテナを、非導電性の基板とその基板の板面に形成された所定の導電体パターンを含むみ形成されるアンテナ部を自動車のドアミラー内部のミラー部裏面に固着することにより実現した。
以下、本発明における実施例である自動車用アンテナについての第1の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、自動車用アンテナがドアミラーに内蔵される構成を示したものである。ミラー4と、ミラー4の裏面に両面テープにより取り付けられているテレビ用平面アンテナ(以下、アンテナと称することもある)6と、ミラー4およびアンテナ6を保持するミラーホルダ60と、ミラー4の角度調整を行なうアクチュエータ3と、ミラー4,アンテナ6およびアクチュエータ3の収納および保護を図るハウジング1と、上記アクチュエータ3の取り付けられるフレームの役目を果たすものであって、これらミラー4,アンテナ6およびアクチュエータ3をハウジング1に連結する役目を担う取り付け基盤2と、取り付け基盤2の一方の端部に取り付けられて、本ドアミラーアセンブリの格納運動の基点となるピボット部5とにより構成される。
なお、アンテナ6は、取り付け基盤2とアクチュエータ3との間に取り付けてもよい。さらに、取り付け方法は、両面テープの他に接着剤、あるいは取り付けねじを用いてもよい。
そして、一方をアンテナ6に接続されているケーブル9は、ミラーホルダ60,アクチュエータ3,およびピボット部5の内部を通り、他方が車両内部にあるテレビ装置に接続される。
次に、アクチュエータ3の構造について図9を用いて説明する。アクチュエータ3は本体部44を有しており、本体部44は取り付け基盤2(図1参照)に固定されている。本体部44には、支持部材としての棒状のロッド46が一対設けられており、各ロッド46は、本体部44から車両後方へ突出すると共に、車両前後方向へ移動可能となっている。本体部44の車両後側部位には、取り付け部材としての四角形板状のミラー嵌合部48が中心部位において傾動可能に支持されている。
ミラー嵌合部48の上部中央及び車両内側端部中央は、それぞれロッド46に支持されており、各ロッド46が車両前後方向へ移動することで、ミラー嵌合部48が傾動する。また、ミラー嵌合部48には、略十字形薄板状の当接部50が形成されており、当接部50は車両後方(ミラー4側)へ突出し、ミラーホルダ60(詳細は後述)と接している。
また、ミラー嵌合部48の上部の両角部近傍には、それぞれ上部嵌合案内軸52が設けられており、それら上部嵌合案内軸52の直下には上部嵌合孔54が形成されている。さらに、ミラー嵌合部48の下部の両角部近傍には、それぞれ下部嵌合案内軸56が設けられており、それら下部嵌合案内軸56の直上および直下には下部嵌合孔58が形成されている。これら上部嵌合案内軸52,上部嵌合孔54,下部嵌合案内軸56,および下部嵌合孔58を用いてミラーホルダ60(詳細は後述)と嵌合する。
次に、アクチュエータ3(ミラー嵌合部48)とミラー4およびアンテナ6との嵌合について、図7ないし図9を用いて説明する。アクチュエータ3の車両後方側には、ミラーホルダ60が配置されている(図7(a)参照)。ミラーホルダ60は、ミラー4およびアンテナ6を保持している。
図8に示すように、ミラーホルダ60の車両前側(図面の手前側)部位には、上部においてアクチュエータ3の上部嵌合案内軸52に対応する略L字状の上部嵌合爪64が一対設けられている。上部嵌合爪64は、ミラーホルダ60から車両前方(アクチュエータ3側,図面手前側)へ突出するとともに、その先端にある爪部は上向きに形成されている。
また、ミラーホルダ60の車両前側部位には、下部においてアクチュエータ3の下部嵌合案内軸56に対応する一対の下部嵌合爪群66が設けられている。各下部嵌合爪群66は、弾性を有する一対の下部嵌合爪68を有しており、一対の下部嵌合爪68は、それぞれミラーホルダ60から車両前方(アクチュエータ3側,図面手前側)へ突出するとともに、その先端にある爪部は互いに対向する方向に形成されている。
ここで、各上部嵌合爪64を各上部嵌合孔54に挿入して各上部嵌合爪64に各上部嵌合案内軸52を引っ掛けた状態で、各下部嵌合爪群66の一対の下部嵌合爪68を、各下部嵌合案内軸56を挟み込むように各下部嵌合孔58に挿入することで、アクチュエータ3のミラー嵌合部48にミラーホルダ60が組み付けられる(図7(a)および(b)参照)。これにより、ミラー嵌合部48(アクチュエータ3)がミラーホルダ60を介してミラー4およびアンテナ6を支持し、上述のように各ロッド46が車両前後方向へ移動してミラー嵌合部48が傾動することで、ミラー4の鏡面角度が調整される。また、各上部嵌合案内軸52による各上部嵌合爪64の係止及び各下部嵌合案内軸56による各下部嵌合爪群66(下部嵌合爪68)の弾性的な係止によって、ミラー嵌合部48に対するミラーホルダ60の上下方向におけるガタ及び振動が抑制されている。
図1に戻り、ハウジング1は、その全体がベッセル状の形態からなるものであり、所定のプラスチック材にて一体的に成形されるようになっているものである。そして、このようなハウジング1のベッセル状底面部には、その内面側に直立状に突出する円筒状あるいは円柱状の係合突起部7が設けられている。
次に、アクチュエータ3等の取り付けられる取り付け基盤2について説明する。このものは、本実施の形態においては、全体が冷間圧延鋼板等の板材を基礎とした板金製成形品にて一体的に形成されるようになっているものである。そして、このような板金製成形品からなる取り付け基盤2の、その一部には、例えば図5あるいは図6に示されるように、ハウジング1に設けられた係合突起部7と係合するように形成された係合部8が設けられるようになっている。
次に、係合部8について図5および図6を用いて説明する。係合部8は、円筒状または円柱状の係合突起部7に対応するようになっている。具体的には、図5のように、中央部に円形の切り欠き穴255aを有するとともに、これを中心にして放射状に形成される切り欠き溝255bを有する切り欠き部255と、上記放射状切り欠き溝255bの間に形成され、先端部が爪状となる舌片状の係合片部251とからなる。このような切り欠き部255内に円筒状あるいは円柱状の係合突起部7が挿入されることによって、上記放射状に形成された係合片部251の先端部が食い付くように係合することとなる。これによって、係合突起部7および係合部8は強固に係合するようになり、ハウジング1と取り付け基盤2との結合(一体化)が確実に成されるようになる。
なお、このようなハウジング1と取り付け基盤2との一体化とは別に、取り付け基盤2の一部には、図1に示す如く、ピボット部5が所定の締結手段等を介して取付けられるようになっているものである。このような取り付け基盤2をハウジング1に上記係合手段を介して取り付けることによって、ドアミラーアセンブリ(車両用ドアミラー装置)が形成される。
図2を用いて、アンテナ6の構成について説明する。アンテナ6は、導電性を有しない基板の表面および裏面に形成される。基板は、剛性を有するものであってもよく、また、弾性(フレキシビリティ)を有するものであってもよく、その材質は問わない。なお、弾性を有する基板を採用した場合には、例えば、自動車のフロントガラスあるいはリアガラス等の緩やかな曲面に装着することもできる。
図2(a)はアンテナ6の基板の両面のうちの第一面の構成例で、VHF受信部を含み、ダイポール・アンテナの技術に基づいて薄膜状の導体によるVHFアンテナ素子10が形成され同じく薄膜状の導体によるVHF給電部11に接続されている。VHF給電部11は、電波(電磁波)のエネルギーを電気エネルギーに変換するだけではなく、電波に含まれるノイズを除去する役割もある。12は周知の技術で構成された整合部で、基板上に実装されたコンデンサC1〜C5および薄膜状の導体によるコイルL1〜L7により構成される。整合部12はVHF給電部11からの電波信号から、第一面の裏面の第二面に形成されるUHFアンテナ素子16〜19で受信したUHF電波の干渉により含まれるUHF電波成分を除去するとともに、出力端子部14および15に接続される同軸ケーブル9とのインピーダンス整合を行なう。また、13は薄膜状の導体で形成される接地部である。
図2(b)はアンテナ6において図2(a)で示された第一面の裏面に構成される第二面の構成例でUHF受信部を含み、ループ・アンテナの技術に基づいて薄膜状の導体によるUHFアンテナ素子16〜19が形成され、UHF給電部20を介して基板を貫通するスルーホールAにより図2(a)で示される第一面に形成される整合部12に接続される。第一面に形成される整合部12では、UHF給電部20からの電波信号から、第一面に形成されるVHFアンテナ素子10で受信したVHF電波の干渉により含まれるVHF電波成分を除去するとともに、出力端子部14および15に接続される同軸ケーブル9とのインピーダンス整合を行なう。また、スルーホールBによって第一面に形成される接地部13にも接続される。なお、スルーホールAおよびBは、本発明における接続部に相当する。
図3を用いて、本発明における自動車用アンテナの第2の実施の形態について説明する。なお、この自動車用アンテナは、本発明の第1の実施の形態においてアンテナ(図2参照)の構成を図3の構成に置き換えたもので、アンテナ以外の構成は本発明の第1の実施の形態と同一である。また、本実施例の全体構成は図1および図5から図9と同様である。図3(a)はアンテナ6の基板の両面のうちの第一面の構成例でVHF受信部を含み、ダイポール・アンテナの技術に基づいて薄膜状の導体によるVHFアンテナ素子30が形成され、周知の技術で構成された薄膜状の導体による整合部31に接続されている。基板上に実装されたコンデンサC21〜C27,薄膜状の導体によるコイルL21〜L24,および基板上に実装されたトランス35により構成される。整合部31はVHFアンテナ素子30からの電波信号から、第一面の裏面の第二面に形成されるUHFアンテナ素子36および37で受信したUHF電波の干渉により含まれるUHF電波成分を除去するとともに、出力端子部33および34に接続される同軸ケーブル9とのインピーダンス整合を行なう。また、32は薄膜状の導体で形成される接地部である。また、整合部31はVHF給電部を含んでいる。
図3(b)はアンテナ6の図3(a)で示された第一面の裏面に構成される第二面の構成例でUHF受信部を含み、ループ・アンテナの技術に基づいて薄膜状のUHFアンテナ素子36および37が形成され、基板を貫通するスルーホールCによって第一面に形成される整合部31に接続される。整合部31はUHFアンテナ素子36および37からの電波信号からVHFアンテナ素子30で受信したVHF電波の干渉により含まれるVHF電波成分を除去するとともに、トランス35により出力端子部33および34に接続される同軸ケーブル9とのインピーダンス整合を行なう。また、スルーホールDによって接地部52に接続される。なお、スルーホールCおよびDは、本発明における接続部に相当する。なお、本実施例では、UHF給電部はUHFアンテナ素子36あるいは37に含まれる。
図4を用いて、本発明における自動車用アンテナの第3の実施の形態について説明する。なお、この自動車用アンテナは、本発明の第1の実施の形態において第二面に形成されるUHFアンテナ素子(図2(b)参照)の変形例である。よって、第一面に形成されるVHFアンテナ素子,給電部,および整合部の構成は、本発明の第1の実施の形態(図2(a))と同様である。また、本実施例の全体構成は図1および図5から図9と同様である。図4(a)〜(c)は、図2(b)で示されるUHFアンテナ素子を置き換える構成例である。本実施の形態では、UHFアンテナ素子は、その薄膜上の導体で形成されるパターン内に給電部を含み、スルーホールAによって第一面に形成される整合部12(図2(a)参照)に接続され、スルーホールBによって接地部13(図2(a)参照)に接続される。
また、図4(a)〜(c)の例は、本発明の第2の実施の形態にも適用可能である。この場合、図4(a)〜(c)のスルーホールAおよびスルーホールBの位置を図3(b)のスルーホールCおよびスルーホールDの位置に合うように導電体パターンを形成すればよい。この場合、第一面に形成されるVHFアンテナ素子,および整合部の構成は、本発明の第2の実施の形態(図3(a))と同様である。また、本実施例の全体構成は図1および図5から図9と同様である。
図10を用いて、本発明における自動車用アンテナの第4の実施の形態について説明する。なお、この自動車用アンテナは、本発明の第1の実施の形態においてアンテナ(図2参照)の構成を図10の構成に置き換えたもので、アンテナ以外の構成は本発明の第1の実施の形態と同一である。また、本実施例の全体構成は図1および図5から図9と同様である。図10はアンテナ6の構成例で、基板の第一面に全てのアンテナ素子および回路を形成し部品を実装したもので、基板の一方の面のみを用いて形成されたアンテナも本発明に適用可能である例を示したものである。
図10において、アンテナ6は基板上部にダイポール・アンテナの技術に基づいて薄膜状の導体によるVHFアンテナ素子80が形成され、周知の技術で構成された薄膜状の導体による整合部81に接続されている。
また、基板下部にはループ・アンテナの技術に基づいて薄膜状のUHFアンテナ素子86が形成され、整合部81のトランス85に接続される。なお、本実施例では、UHF給電部はUHFアンテナ素子86に含まれる。
そして、整合部81は、基板上に実装されたコンデンサC31〜C37,薄膜状の導体によるコイルL31〜L34,および基板上に実装されたトランス85により構成される。整合部81はVHFアンテナ素子80からの電波信号から、UHFアンテナ素子86で受信したUHF電波の干渉により含まれるUHF電波成分を除去するとともに、出力端子部83および84に接続される同軸ケーブル9とのインピーダンス整合を行なう。また、整合部81はUHFアンテナ素子86からの電波信号からVHFアンテナ素子80で受信したVHF電波の干渉により含まれるVHF電波成分の除去も行なう。なお、整合部81はVHF給電部を含んでいる。また、82は薄膜状の導体で形成される接地部である。
本実施例では、アンテナ6の第二面(アンテナ素子および回路が形成されず、部品が実装されていない面)とミラー4の裏面とを両面テープにより接着しているが、アンテナ6の第一面(アンテナ素子および回路が形成され、部品が実装されている面)とミラー4の裏面とを両面テープにより接着してもよい。また、アンテナ6とミラー4を支持部材を用いてねじ止めしてもよい。
なお、本発明の全ての実施の形態において、アンテナ6の構成要素の全てを薄膜状の導体で形成してもよいし、その構成要素の一部を周知の面実装部品を用いて構成してもよい。
本発明の実施例でのアンテナはテレビ電波受信用であったが、アンテナ素子および回路の構成を変えることにより、ラジオ電波受信用アンテナ,衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)のためのGPS受信機用アンテナ,あるいはETC(Electronic Toll Collection:道路料金の自動料金収受システム)の車載器用アンテナのような、テレビ電波以外の電波を受信するアンテナとしても利用可能である。また、前記のアンテナのうちの任意のものを組み合わせて構成することも可能である。
また、本実施例では、ドアミラーに自動車用アンテナを収納する方法について述べたが、本実施例を適用してフェンダーミラー等の車両の外部に設置されるミラーに、アンテナを内蔵することも可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 ハウジング1
2 取り付け基盤
3 アクチュエータ
4 ミラー
5 ピボット部
6 テレビ用アンテナ
9 ケーブル
10 VHFアンテナ素子
11 VHF給電部
12 整合部
13 接地部
14,15 出力端子部
16〜19 UHFアンテナ素子
20 UHF給電部
30 VHFアンテナ素子
31 整合部
32 接地部
33,34 出力端子部
36,37 UHFアンテナ素子
48 ミラー嵌合部
60 ミラーホルダ
80 VHFアンテナ素子
81 整合部
82 接地部
83,84 出力端子部
86 UHFアンテナ素子
2 取り付け基盤
3 アクチュエータ
4 ミラー
5 ピボット部
6 テレビ用アンテナ
9 ケーブル
10 VHFアンテナ素子
11 VHF給電部
12 整合部
13 接地部
14,15 出力端子部
16〜19 UHFアンテナ素子
20 UHF給電部
30 VHFアンテナ素子
31 整合部
32 接地部
33,34 出力端子部
36,37 UHFアンテナ素子
48 ミラー嵌合部
60 ミラーホルダ
80 VHFアンテナ素子
81 整合部
82 接地部
83,84 出力端子部
86 UHFアンテナ素子
Claims (9)
- 非導電性の基板とその基板の板面に形成された所定の導電体パターンを含む自動車用アンテナが、前記基板において自動車のドアミラー内部の、ミラー部裏面に固着されたことを特徴とする自動車用アンテナ。
- 前記基板は、前記ミラー部裏面に接着層を介して固着されるものである請求項1に記載の自動車用アンテナ。
- 前記自動車用アンテナは、前記基板の両面に所定の導電体パターンが形成され、前記基板の両面のうちの第一面または第二面が前記ミラー部裏面に固着されるものである請求項1または2に記載の自動車用アンテナ。
- 前記自動車用アンテナは、前記第一面または前記第二面が接着剤層を介して前記ミラー部裏面に固着されるものである請求項3に記載の自動車用アンテナ。
- 前記接着剤層として両面テープを用いるものである請求項4に記載の自動車用アンテナ。
- 前記自動車用アンテナからの出力ケーブルを、前記ドアミラーをドアに取り付ける支持部材内部を貫通させたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ。
- 前記自動車用アンテナは、
前記第一面に導電体パターンによるVHF信号受信用のVHFアンテナ素子およびVHF給電部が形成され、前記第二面に導電体パターンによるUHF信号受信用のUHFアンテナ素子およびUHF給電部が形成され、前記第一面および前記第二面のうちのいずれか一方の面あるいは両方の面を用いて、前記VHFアンテナ素子および前記VHF給電部,および前記UHFアンテナ素子および前記UHF給電部が接続される整合部,接地線,および外部アンテナ線接続部が形成されるものである請求項3ないし6のいずれか1項に記載の自動車用アンテナ。 - 前記自動車用アンテナは、
前記第一面には前記VHFアンテナ素子,前記VHFアンテナ素子が接続される前記VHF給電部,前記VHF給電部が接続される前記整合部,および前記整合部が接続される前記接地線および前記外部アンテナ線接続部が形成され、
前記第一面と前記第二面との導通を可能とするための接続部が形成され、
前記第二面には前記UHFアンテナ素子,前記UHFアンテナ素子が接続される前記UHF給電部が形成され、前記UHFアンテナ素子は前記接続部を介して前記接地線に接続され、前記UHF給電部は前記接続部を介して前記整合部に接続されるものである請求項7に記載の自動車用アンテナ。 - 前記整合部,前記接地線,前記アンテナ線接続部,および前記接続部のうちの少なくとも一部が導電体パターンにより形成される請求項7または8に記載の自動車用アンテナ。
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- 2003-09-03 JP JP2003311398A patent/JP2005080183A/ja active Pending
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