JP2006270362A - 撮像ユニット、撮像装置および撮像装置の調整方法 - Google Patents

撮像ユニット、撮像装置および撮像装置の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 調整作業の簡単な撮像ユニットおよび撮像装置を提供し、撮像装置の簡単な調整方法を提供する。
【解決手段】 撮像ユニット3に、組立時の調整情報を書き込んだICタグ16を搭載すし、撮像ユニット3を撮像装置本体2に組み付けた際、ICタグ16に書き込んだ調整情報を読み出し、読み出した調整情報に基づいて定めた動作パラメータを撮像装置本体2に設けた記憶装置19に書き込む。
【選択図】図8

Description

本発明は、撮像ユニット、撮像装置および撮像装置の調整方法に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置には、光学系と撮像素子からなる撮像ユニットを、該撮像ユニットを制御する制御装置を有するカメラ本体に組み付けた構成のものが多い。これは、撮像ユニットの光学系と撮像素子が機械的に所定の位置関係にある必要があり、組立時の微調整や良否判断の単位部品として扱われるからである。
図13に従来のデジタルカメラ51の断面を示す。デジタルカメラ51は、カメラ本体52と撮像ユニット53とからなり、カメラ本体52と撮像ユニット53は別々に組み立てられ、それぞれ個別に調整されてから、検査を通過した良品同士を組み合わせて構成される。撮像ユニット53は、複数のレンズ54によって被写体画像を撮像素子55に結像させて電気信号に変換する。レンズ54は、移動可能であり、撮像素子55上の結像の大きさを変更するズーミングやピント位置を変える焦点移動を行うことができる。また、撮像素子55は、手振れ補正駆動装置56に支持されており、カメラ本体52の振れを相殺するように移動させられる。カメラ本体52は、CPU(制御部)57および不揮発性メモリ58を搭載し、CPU57は、不揮発性メモリ58に記録された動作パラメータに従って、レンズ54および手振れ補正駆動装置56を駆動するパルスを撮像ユニット53に対して出力する。また、カメラ本体52は、撮影した画像データを記録するメモリカード59を装着でき、ライブビューおよび記録画像を表示する液晶表示装置(LCD)60を備え、動作電源となるバッテリ61を収納する。
図14に、デジタルカメラ51の構成を詳細に示す。撮像ユニット53は、レンズ54の位置を検出して本体のCPU57に伝達するレンズ位置検出部62と、シャッタ63と、レンズ54をズーミングのために移動させるモータM1と、シャッタ63を駆動するモータM2と、レンズ54をフォーカシングのために移動させるモータM3とを有している。
カメラ本体52は、モータM1を駆動するパルスを出力してレンズ54を位置決めすることでズーミングするズーム制御部64と、モータM2を駆動するパルスを出力してシャッタ63を動作させるシャッタ制御部65と、モータM3を駆動するパルスを出力してレンズ54を位置決めすることで焦点移動する焦点調節制御部66と、手振れ補正駆動装置56を駆動するパルスを出力して手振れ補正を行う手振れ補正制御部67と、撮像素子55の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路68と、カメラ本体52の手振れ量を検出する手振れ検出部69とを有し、制御部57がそれらをコントロールすることで手振れを補正しながら画像を撮影できる。また、カメラ本体52は、フラッシュ回路70を有し、フラッシュ71を発光させて撮影することもできる。さらに、カメラ本体52には、ユーザがデジタルカメラ51に撮影などの動作を指示するための操作部72と、撮影した画像データを一時的に記憶する画像メモリ73と、デジタルカメラ51を他の機器と接続するための通信インターフェイス(I/F)74とが設けられている。
モータM1で駆動するレンズ54のズーム位置やモータM3で駆動するレンズ54の焦点位置は、モータM1,M3の駆動量と、駆動機構の機械的な形状とによって決定される。レンズ位置検出部62は、基準位置にあるレンズ54を検出し、制御部57は、基準位置からのモータM1,M3の駆動量をそれぞれ積算してコントロールすることでレンズ54の位置決めを行うようになっている。駆動機構の機械的な形状には、レンズ54の取付け誤差や駆動機構の機械的な遊びの大小があり、撮像ユニット53毎にバラツキが生じる。このため、撮像ユニット53を組み立てたとき、個々にレンズ54の取付け位置を微調整したり、駆動機構の原点(ズーム基準位置、フォーカス基準位置)や駆動量(サーボゲイン)を微調整する必要がある。
図15は、撮像ユニット53を組み立てたときに、駆動機構の原点などを調整して検査するための撮像ユニット調整装置75の構成を撮像ユニット53とともに示す。撮像ユニット調整装置75は、カメラ本体52が有するのと同じズーム制御部64、シャッタ制御部65、焦点調節制御部66、手振れ補正制御部67およびA/D変換回路68を有しており、撮像ユニット調整制御装置76がカメラ本体52の制御部57と同様に撮像ユニット53の動作を制御する。また、撮像ユニット調整装置75は、撮像ユニット53の調整結果を判断するコンピュータ77を有している。
撮像ユニット調整装置75で撮像ユニット53の調整および検査を行うときは、撮像ユニット53の前の所定位置にテストパターンを配置して撮影し、撮像素子55が生成した画像データと得られるべき理想的な画像データとの差が許容範囲に納まるように駆動機構の原点などを調整する。このとき、撮像ユニット調整制御装置75がズーム制御部64、焦点調節制御部66および手振れ補正制御部67を制御するために出力する信号を決定する動作パラメータを変更することで、撮像素子55が許容範囲内のデータを生成できる撮像ユニット53は合格品であるとされる。
図16に撮像ユニット調整作業のフローチャートを示す。先ず、ステップS21で、ズーム制御部64の出力に対して、撮像素子55における撮像の大きさが適切になるようにレンズ54の位置などを調節するズーム位置調整を行う。次に、ステップS22で、焦点調節制御部66の出力に対して、適切な位置にピントが合うようにフォーカス(焦点)位置調整を行う。そして、ステップS23で、手振れ補正制御部67で手振れ補正駆動装置56を原点に移動させたときに、撮像素子55が、中央に位置するようにセンタリング調整する。さらにステップS24で、撮像素子55の傾きを調整することで、撮像素子55の上下左右で焦点が異ならないようにする片ボケ調整を行う。以上の調整が終了した後、ステップS25で解像度を確認して所定の解像度が得られれば撮像ユニット53の調整作業は完了である。しかし、ステップS25で所定の解像度が得られなければステップS26で部品を交換して、ステップS21に戻って最初から調整をやり直す。
図17は、撮像ユニット53をカメラ本体52に組み付けてカメラ調整装置78で調整および検査する様子を示すブロック図である。カメラ調整装置78は、カメラ本体52の通信インターフェイス74と接続され、制御部57と通信可能なカメラ調整制御装置79を有している。カメラ調整制御装置79は、撮像ユニット53の調整時と同様に配置したテストパターンをデジタルカメラ51が適切に撮影することができるかどうかを確認する。そして、カメラ調整制御装置79は、ズーム制御部64、焦点調節制御部66および手振れ補正制御部67の出力を最適化するための動作パラメータを決定して不揮発性メモリ58に書き込む。
図18に、撮像ユニット53をカメラ本体52に組み付けた際の調整作業のフローチャートを示す。先ず、カメラ調整制御装置79は、ステップS31において、撮像素子55が撮影したテストパターンの画像が意図した通りの拡大率になるように、ズーム制御部64の出力パルスを調整する動作パラメータを算出する。そして、ステップS32において、算出した動作パラメータを不揮発性メモリ58に書き込むことで、制御部57が独自にズーム制御部64の出力パルスを最適化してレンズ54を正確に位置決めできるようにする。次に、ステップS33において、カメラ調整制御装置79は、意図した焦点位置にピントが合うように焦点調節制御部66のパルス出力の動作パラメータを最適化する。ステップS34において、不揮発性メモリ58に焦点調節制御部66の動作パラメータを書き込むことでレンズ54の焦点位置を正確に定めることができるようになる。ステップS35で、カメラ調整制御装置79は、手振れ補正駆動装置56が原点において撮像素子55を正確に光軸中心に保持するように手振れ補正制御部67の動作パラメータを最適化する。ステップS36において動作パラメータを不揮発性メモリ58に書き込むことで、デジタルカメラ51は、ズーム位置、焦点位置およびセンタリングが最適化され調整作業が終了する。
以上のように、従来の撮像装置の組み立て工程においては、撮像ユニットを撮像装置本体に組み付けた際、撮像ユニットを組み立てた際に行ったテストパターンを用いたズーム位置、焦点位置およびセンタリングの調整作業を、撮像装置本体が撮像ユニットを適切に制御できるようにするためにもう一度行う必要があり、製造コストを増大させている。
そこで、本発明は、調整作業の簡単な撮像ユニットおよび撮像装置を提供すること、および、撮像装置の簡単な調整方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明による撮像ユニットは、組立時の調整情報を書き込んだICタグを搭載するものとする。
この構成によれば、撮像ユニットを組み立てたときの調整や検査の結果得られる調整情報を撮像ユニットに内蔵するICタグに書き込んであるので、撮像装置本体に撮像ユニットを組み付けるときにICタグに書き込んだ調整情報を読み出せば、撮像ユニットを組み立てたときに行った調整や検査と重複する作業をしなくても撮像装置本体が撮像ユニットを適切に制御するために必要な情報が得られ、撮像ユニットの動作を最適化することができる。
また、本発明の撮像ユニットにおいて、前記調整情報は、ズーミングおよびフォーカシングの少なくともいずれかにおけるレンズの位置決め情報を含んでもよい。
この構成によれば、ズーミングやフォーカシングにおける最適なレンズの基準位置やレンズを駆動する装置のサーボゲインをICタグに書き込むので、撮像装置本体に撮像ユニットを組み込む際に調整作業を行わなくてもピントの合った画像を撮影できる撮像装置が得られる。
また、本発明の撮像ユニットが、撮像素子を移動させて手振れ補正を行う手振れ補正駆動手段を有する場合、前記調整情報は、前記手振れ補正駆動手段による前記撮像素子の位置決め情報を含んでもよい。
この構成によれば、手振れ補正駆動手段により撮像素子を適切に位置決め(センタリング)するために必要なデータをICタグに書き込むので、撮像装置本体に撮像ユニットを組み込む際にセンタリング調整を行わなくてもよい。
また、本発明による撮像装置は、前記撮像ユニットを有するものとする。
この構成の撮像装置は、調整や検査に重複がないので安価に製造できる。
また、本発明の撮像装置は、前記ICタグに書き込まれた調整情報を読み出すICタグリーダを有してもよい。
この構成によれば、撮像装置本体に撮像ユニットを機械的に組み付けるだけで、撮像装置自身が動作パラメータを修正して撮像ユニットの動作を最適化するようにできる。
また、本発明の撮像装置は、前記ICタグに書き込まれた調整情報に基づく動作パラメータを記憶する記憶手段を有してもよい。
この構成によれば、撮像ユニットを撮像装置本体に組み付けるときに、ICタグに書き込まれた調整情報を読み出して、撮像ユニットの動作を最適化する動作パラメータを記憶させることができるので簡単に撮像ユニットの動作を最適化でき、撮像装置を安価に製造できる。
また、本発明による撮像装置の調整方法は、撮像ユニットにICタグを搭載し、前記撮像ユニットの組立時の調整情報を前記ICタグに書き込み、前記撮像ユニットを撮像装置本体に組み付けた際、前記ICタグに書き込んだ調整情報を読み出し、読み出した調整情報に基づいて定めた動作パラメータを前記撮像装置本体に設けた記憶装置に書き込む。
この方法によれば、撮像装置を組み立てる際に、撮像ユニットに搭載したICタグに書き込んだ調整情報を読み出せば、撮像装置本体が撮像ユニットの動作を最適化できる動作パラメータを算出でき、算出した動作パラメータを撮像装置本体の記憶装置に書き込むことで、撮像ユニットを組み立てたときに行った調整や検査と重複する作業をせずに撮像ユニットの動作を最適化することができる。
以上のように、本発明によれば、撮像ユニットに搭載したICタグに撮像ユニットの調整情報を書き込んだので、撮像ユニットを撮像装置本体に組み付けるときに、撮像ユニット組立時と重複する調整を行う必要がないので、撮像ユニットの動作を最適化する作業が簡単になり、撮像装置を安価に提供できる。
これより、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1および図2に、本発明の第1実施形態であるデジタルカメラ(撮像装置)1の側面および背面を示す。デジタルカメラ1は、カメラ本体2に、前方に突出するように撮像ユニット3が取付られ、カメラ本体2の上部には、ポップアップ・フラッシュ4が設けられ、背面には電子ビューファインダ(EVF)5と液晶表示装置(LCD)6を有している。さらに、カメラ本体2は、モードダイアル7、電源スイッチ8、ズームボタン9、ジョグダイアル10、メニューボタン11および手振れ補正設定ボタン12を有している。
図3にデジタルカメラ1の断面を示す。撮像ユニット3は、複数のレンズ13を有し、撮像素子14が手振れ補正駆動装置15に支持されている。そして、撮像ユニット3は、内部にICタグ16を搭載している。カメラ本体2は、メイン基板17上にCPU(制御部)18を有しており、撮像ユニット3の動作を制御できる。また、本体2は、不揮発性メモリ(記憶手段)19を有し、撮影画像を記録するメモリカード20を装着でき、動作電源であるバッテリ21を収納する。
図4は、手振れ補正駆動装置15を背面側から見た様子である。手振れ補正駆動装置15は、枠状のフレーム台板22に設けたXアクチュエータ23に支持される枠状のX台板24と、X台板24に設けたYアクチュエータ25に支持されるY台板26とからなり、撮像素子14は、Y台板26上に固定されている。Xアクチュエータ23は、フレーム台板22に固定された圧電素子23aと、圧電素子23aによって軸方向に往復移動させられる駆動軸23bと、駆動軸23bに摩擦係合し、駆動軸23b上で滑り移動する移動体23cとからなっており、X台板24は、移動体23cに固定されているので駆動軸23bの軸方向に移動させられる。Yアクチュエータ25は、X台板24に固定された圧電素子25aと、圧電素子25aによって軸方向に往復移動させられる駆動軸25bと、駆動軸25bに摩擦係合し、駆動軸25b上で滑り移動する移動体25cとからなっており、Y台板26は、移動体25cに固定されているので駆動軸25bの軸方向に移動させられる。これにより、手振れ補正駆動装置15は、撮像素子14を互いに直角な駆動軸23bおよび駆動軸25bの両方向に独立して移動して、カメラ本体2の手振れによる移動を相殺することができる。
図5は、デジタルカメラ1の構成をさらに詳しく示したブロック図である。撮像ユニット3は、レンズ13をズーミングのために移動させるモータM1と、レンズ13の位置を検出して本体のCPU18に伝達するレンズ位置検出部27と、シャッタ28を駆動するモータM2と、レンズ13をフォーカシングのために移動させるモータM3と、手振れ補正駆動装置15により駆動される撮像素子14と、ICタグ16とを有している。
カメラ本体2は、モータM1を駆動するパルスを出力することでズーミングのためにレンズ13を位置決めするズーム制御部29と、モータM2を駆動するパルスを出力してシャッタ28を動作させるシャッタ制御部30と、モータM3を駆動するパルスを出力することでレンズ13をフォーカシングのために位置決めする焦点調節制御部31と、手振れ補正駆動装置15を駆動するパルスを出力することで手振れ補正を行う手振れ補正制御部32と、撮像素子14の出力する信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路33と、カメラ本体2の手振れ量を検出する手振れ検出部34とを有し、制御部(CPU)18がそれらの構成要素をコントロールすることで手振れを補正しながら画像を撮影できる。また、カメラ本体2は、フラッシュ回路35を有し、フラッシュ4を発光させて撮影することもできる。さらに、カメラ本体2は、ユーザがデジタルカメラ1に撮影などの動作を指示できるように、モードダイアル7、電源スイッチ8、ズームボタン9、ジョグダイアル10、メニューボタン11および手振れ補正設定ボタン12からなる操作部36を有し、撮影した画像データを一時的に記憶する画像メモリ37と、デジタルカメラ1を他の機器と接続するための通信インターフェイス(I/F)38とが設けられている。
続いて、本発明のデジタルカメラ1の調整方法について説明する。
モータM1で駆動するレンズ13のズーム位置やモータM3で駆動するレンズ13の焦点位置は、モータM1,M3の駆動量と、駆動機構の機械的な形状とによって決定される。レンズ位置検出部27は、所定の基準位置にあるレンズ13を検出し、制御部18は、基準位置からモータM1,M3の駆動量をそれぞれ積算してコントロールすることでレンズ13の位置決めを行うようになっている。駆動機構の機械的な形状には、レンズ13の取付け誤差や駆動機構の機械的な遊びの大小などがあり、撮像ユニット3によって個々のバラツキが生じる。このため、撮像ユニット3は、個々にレンズ13の取付け位置などが微調整される。また、ズーム制御部29、焦点調節制御部31および手振れ補正制御部32からパルスを出力するタイミングを変更することでも撮影ユニット3のバラツキを吸収して一定の解像度で撮影できるデジタルカメラ1を作る上げることができる。デジタルカメラ1を完全に組み上げてからレンズ13などの調整を行うと、調整によっても所定の解像度で撮影できない場合、不具合箇所の特定が難しく、部品交換をする場合もやり直す作業が多くなるので、撮像ユニット3を組み立てたときに撮像ユニット3単体で調整および検査を行う。
図6は、撮像ユニット3を組み立てたときに、レンズ13の取付けなどを微調整および検査するための撮像ユニット調整装置39の構成を撮像ユニット3とともに示す。撮像ユニット調整装置39は、カメラ本体2と同様に、撮像ユニット3を取り付けることができ、カメラ本体2が有するのと同じズーム制御部29、シャッタ制御部30、焦点調節制御部31、手振れ補正制御部32およびA/D変換回路33を有しており、撮像ユニット調整制御装置40がカメラ本体2の制御部18と同様に撮像ユニット3の動作を制御する。また、撮像ユニット調整装置39は、撮像ユニット3のICタグ16にデータを無線送信して書き込むことができるICタグライタ41と、ICタグライタ41を制御するコンピュータ42とを有する。
撮像ユニット調整装置39に撮像ユニット3を取り付けると、撮像ユニット3の前方の所定の位置に所定のテストパターンを配置し、撮像素子14が電気信号に変換した画像データを、設計上得られるべき理想的な画像データと比較しながら、順次、ズーム位置調整、焦点位置調整、センタリング調整、片ボケ調整を行いこれらの調整情報をICタグ16に書き込む。
図7は、撮像ユニット3の調整作業のフローチャートである。先ず、ステップS1において、撮像ユニット調整制御装置40は、ズーム制御部29をコントロールしてモータM1を駆動することでズーミングのためのレンズ13を移動させる。撮像素子14は、レンズ13の位置に応じて拡大率の異なる画像のデータを生成する。撮像ユニット調整制御装置40は、設計上得られる筈の画像データの拡大率と実際に得られた画像データの拡大率とを比較して、パルスの出力間隔やタイミングを変更することで所定の拡大率の画像が得られるようにズーム制御部29の動作パラメータを変更する。
ステップS2において、コンピュータ42は、ICタグライタ41を制御して、ステップS1で所定の拡大率を得られるように調整したときのズーム制御部29の動作パラメータまたは、ズーミングのためのレンズ13の実際の位置と設計上の位置との相関を示す値のような調整情報をICタグ16に無線送信して書き込む。
ステップS3では、撮像ユニット調整制御装置40は、焦点調整制御部31の動作パラメータを変更して所定の位置にピントが合うように調整する。
ステップS4において、コンピュータ42は、ICタグライタ41を制御して、ステップS3で所定の焦点距離が得られるように調整したときの焦点調節制御部31の動作パラメータまたは、焦点移動のためのレンズ13の実際の位置と設計上の位置との相関を示す値のような調整情報をICタグ16に無線送信して書き込む。
さらに、ステップS5で、撮像ユニット調整制御装置40は、手振れ補正制御部32の動作パラメータを変更して撮像素子14がテストパターンを画像範囲の中心に捕らえるように手振れ補正駆動装置15の原点を調整する。
そして、ステップS6において、コンピュータ42は、ICタグライタ41を制御して、ステップS5で手振れ補正駆動装置15の原点を調整したときの手振れ補正制御部32の動作パラメータまたは、撮像素子14の中心位置のずれ量を示す値のような調整情報をICタグ16に無線送信して書き込む。
さらに、ステップS7において、撮像ユニット3の片ボケ調整を行う。片ボケは、撮像素子14が光軸に対して傾斜しているために発生する上下左右方向の焦点のずれであるため撮像ユニット3の構造では電気的に解消できない。よって、片ボケが許容範囲にない場合は、手振れ補正装置15に対する撮像素子14取付けの傾斜を調整する。
続いて、ステップS8において、最終的な撮像の解像度を確認する。つまり、撮像ユニット調整制御装置40は、撮像素子14が生成するテストパターンの撮像画像を理想的な撮像画像と比較して、その差が許容範囲内であるか否かを確認する。撮像の解像度が許容範囲内であれば、撮像ユニット3の調整は終了するが、撮像の解像度が許容範囲にないときは、いずれかの部品が調整で対応できる範囲にないと判断し、ステップS9において部品を交換して、再度、ステップS1から調整作業をやり直す。
以上のように、単体で検査に合格した撮像ユニット3は、別途組み立てられて検査に合格したカメラ本体2に組み付けられる。
図8は、撮像ユニット3をカメラ本体2に組み付けた際にデジタルカメラ1の調整を行うカメラ調整装置43をデジタルカメラ1と共に示すブロック図である。カメラ調整装置43は、カメラ本体2の通信インターフェイス38を介して制御部18に接続されるカメラ調整制御装置44と、カメラ調整制御装置44に接続されたICタグリーダ45とを有している。
図9に、カメラ調整装置43による調整作業のフローチャートを示す。ステップS11において、カメラ調整装置43のICタグリーダ45は、撮像ユニット3のICタグ16に書き込まれている調整情報を読み出す。そして、ステップS12において、カメラ調整制御装置44は、読み出した調整情報に基づいて撮像ユニット3の単体調整のときに使用されたズーム制御部29、焦点調節制御部31および手振れ補正制御部32の動作パラメータを不揮発性メモリ19に書き込む。ICタグ16に動作パラメータを書き込んでおき、ICタグ16の内容をそのまま不揮発性メモリ19にコピーするようにしてもよいし、動作パラメータそのものではなく、動作パラメータが導き出せるデータを不揮発性メモリ19に書き込んでもよい。
図10に、上記デジタルカメラ1の製造工程において必要な検査項目を、従来のデジタルカメラに必要な検査項目とともに表にして示す。このように、デジタルカメラ1は、撮像ユニット3を単体で調整したときの情報をICタグ16に書き込むので、撮像ユニット3をカメラ本体2に組み込む際に、再び、ズーム位置調整、焦点位置調整およびセンタリング調整をしないでも、ICタグ16から撮像ユニット3を単体で調整したときの情報を読み出すことで、レンズ13のズーム位置および焦点位置を最適化し、撮像素子14のセンタリングを行うことができるような制御部18の制御パラメータを算出して、不揮発性メモリ19に書き込むことができる。このように、本発明によれば撮像ユニット3をカメラ本体2に組み込む際に、再びテストパターンを撮影して調整するような二度手間がなく製造コストを押し上げることがない。
続いて、図11に、本発明の第2実施形態のデジタルカメラ1の断面を示す。本実施形態は、前記第1実施形態のデジタルカメラ1のメイン基板17上に、ICタグリーダ46を搭載した点だけが異なる。よって、重複する構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。また、図12に、本実施形態のデジタルカメラ1の詳細な構成を示すが、図5との違いはICタグリーダ46だけである。
本実施形態のカメラ本体2は、ICタグリーダ46を有しているので、撮像ユニット3と組み合わせるだけで、自らICタグ16の内容を読み出してズーム制御部29、焦点調節制御部31および手振れ補正制御部32の動作パラメータを最適化する。このため、撮像ユニット3およびカメラ本体2をそれぞれ単独で調整して検査に合格したもの同士を組み合わせれば、組立て後に図9に示した調整をしなくても所定の解像度で撮影することができるようになる。
本実施形態では、ICタグリーダ46が電源を入れるたびにICタグ16の調整情報を読み込んでもよいし、外部のトリガによりICタグリーダ46がICタグ16の内容を読み込んで動作パラメータを不揮発性メモリ19に書き込むようにしておき、カメラ本体2に撮像ユニット3を組み付ける際に人為的に動作パラメータを不揮発性メモリ19に書き込ませてもよい。
本発明の第1実施形態のデジタルカメラの側面図。 図1のデジタルカメラの背面図。 図1のデジタルカメラの断面図。 図1のデジタルカメラの手振れ補正駆動装置の背面図。 図1のデジタルカメラのブロック図。 図1の撮像ユニットと撮像ユニット調整装置のブロック図。 図1の撮像ユニットの調整の流れ図。 図1のデジタルカメラとカメラ調整装置のブロック図。 図1のデジタルカメラの調整の流れ図。 図1のデジタルカメラと従来のデジタルカメラの調整項目の比較表。 本発明の第2実施形態のデジタルカメラの断面図。 図11のデジタルカメラのブロック図。 従来のデジタルカメラの断面図。 従来のデジタルカメラのブロック図 従来の撮像ユニットと撮像ユニット調整装置のブロック図。 従来の撮像ユニットの調整の流れ図。 従来のデジタルカメラとカメラ調整装置のブロック図。 従来のデジタルカメラの調整の流れ図。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 カメラ本体
3 撮像ユニット
16 ICタグ
19 不揮発性メモリ(記憶手段)
41 ICタグライタ
45 ICタグリーダ
46 ICタグリーダ

Claims (7)

  1. 組立時の調整情報を書き込んだICタグを搭載することを特徴とする撮像ユニット。
  2. 前記調整情報は、ズーミングおよびフォーカシングの少なくともいずれかにおけるレンズの位置決め情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 撮像素子を移動させて手振れ補正を行う手振れ補正駆動手段を有し、
    前記調整情報は、前記手振れ補正駆動手段による前記撮像素子の位置決め情報を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像ユニット。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の撮像ユニットを有することを特徴とする撮像装置。
  5. 前記ICタグに書き込まれた調整情報を読み出すICタグリーダを有することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記ICタグに書き込まれた調整情報に基づく動作パラメータを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 撮像ユニットにICタグを搭載し、
    前記撮像ユニットの組立時の調整情報を前記ICタグに書き込み、
    前記撮像ユニットを撮像装置本体に組み付けた際、前記ICタグに書き込んだ調整情報を読み出し、
    読み出した調整情報に基づいて定めた動作パラメータを前記撮像装置本体に設けた記憶装置に書き込むことを特徴とする撮像装置の調整方法。
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