JP2008187437A - 撮像モジュール及び調整装置 - Google Patents

撮像モジュール及び調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008187437A
JP2008187437A JP2007019091A JP2007019091A JP2008187437A JP 2008187437 A JP2008187437 A JP 2008187437A JP 2007019091 A JP2007019091 A JP 2007019091A JP 2007019091 A JP2007019091 A JP 2007019091A JP 2008187437 A JP2008187437 A JP 2008187437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
circuit
unit
image
imaging module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007019091A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Okumura
洋一郎 奥村
Seiichiro Sakata
誠一郎 坂田
Masao Shimao
雅夫 島尾
Yoji Watanabe
洋二 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Imaging Corp
Original Assignee
Olympus Imaging Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Imaging Corp filed Critical Olympus Imaging Corp
Priority to JP2007019091A priority Critical patent/JP2008187437A/ja
Priority to CN2007103001078A priority patent/CN101237526B/zh
Publication of JP2008187437A publication Critical patent/JP2008187437A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】撮影光学系から撮像素子まで含めた全体として高性能であり、かつ小型の撮像モジュールを提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒ユニット2と撮像回路ユニット1を一体化しており、この撮像回路ユニット1内には、被写体像をデジタル画像データとして出力する撮像素子ユニット51が設けられている。撮像素子ユニット51は、被写体像を光電変換する撮像素子61と、この出力信号をデジタル変換するA/D変換回路202と、レンズ鏡筒ユニット2と撮像回路ユニット1の整合をとるための調整値を記憶する記憶回路205と、調整値に応じてA/D変換回路202の出力を補正するトリミング回路204を具備している。撮像モジュール100の調整値が、撮像モジュール100内に保持され、撮像モジュール100と一体となる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、撮像モジュール及び調整装置に関し、詳しくはレンズユニットと撮像回路ユニットからなる、いわゆる撮像モジュールと、この撮像モジュールの調整装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置は複数のユニットの組み合わせから構成されている。その中で、特に、レンズユニットと撮像回路ユニットを複合した撮像モジュールは、撮像装置の主要部分である。近年では、この撮像モジュール単体でも取引対象となってきている。
ところで、近年、デジタルカメラは小型化が進んでおり、撮像モジュールに関しても、小型化の要求が強くなってきており、撮像素子パッケージとその周辺回路パッケージを実装基板上に効率的に配置する技術が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。また、撮像モジュール単体で取引する場合には、レンズユニットと撮像回路ユニットを合体し、両者の撮像モジュールの整合性について精度が確保されていることが必要である。特許文献3には、トータルとして高い光学性能を有する撮像モジュールを実現するために、撮影光学系の光学性能を示すパラメータの値を撮像素子で検出し、その検出値に基づいて撮像素子の位置を光軸に平行に移動させることが開示されている。
特開2003−219227号公報 特開2005−085976号公報 特開2000−050146号公報
上述の如く、撮像モジュールの小型化に関して、種々の提案がなされているが、撮像系の電気回路としては、撮像素子以外に撮像素子駆動回路、アナログ信号処理回路、AD変換回路等、種々の回路が必要である。このため、それぞれのICパッケージを基板上に配置する従来の実装方法では、基板面積が大きくなり、撮像モジュールの小型は困難であった。また、レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した際の整合性の問題は、機械的な調整だけでは十分解決できるものではない。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、撮影光学系から撮像素子まで含めた全体として高性能であり、かつ小型の撮像モジュールおよび調整装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮像モジュールは、レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した撮像モジュールにおいて、上記撮像回路ユニットは被写体像をデジタル画像データとして出力する単一の撮像素子パッケージを具備しており、この撮像素子パッケージは、上記被写体像を光電変換する撮像素子と、この撮像素子の出力信号をデジタル変換するA/D変換回路と、上記レンズユニットの光軸と画像中心が一致するように上記A/D変換回路の出力をトリミング処理する調整回路を含んでいる。
また、第2の発明に係わる撮像モジュールは、上記第1の発明において、上記撮像素子パッケージは、上記トリミング処理の範囲を示すデータを記憶する記憶回路を含む。
さらに、第3の発明に係わる撮像モジュールは、上記第2の発明において、上記記憶回路は不揮発性メモリである。
さらに、第4の発明に係わる撮像モジュールに接続可能な調整装置は、上記第2の発明において、上記記憶回路に上記トリミング処理の範囲を示すデータを記憶させることが可能である。
さらに、第5の発明に係わる撮像モジュールは、上記第1の発明において、上記撮像素子パッケージは、上記レンズユニットの光学収差を記憶する記憶回路を含む。
上記目的を達成するため第6の発明に係わる撮像モジュールは、レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した撮像モジュールにおいて、上記撮像回路ユニットは被写体像をデジタル画像データとして出力する単一の撮像素子パッケージを具備しており、この撮像素子パッケージは、上記被写体像を光電変換する撮像素子と、この撮像素子の出力信号をデジタル変換するA/D変換回路と、上記レンズユニットと上記撮像回路ユニットの整合をとるように上記A/D変換回路の出力を処理する調整回路を含んでいる。
上記目的を達成するため第7の発明に係わる撮像モジュールは、レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した撮像モジュールにおいて、上記撮像回路ユニットは被写体像をデジタル画像データとして出力する単一の撮像素子パッケージを具備しており、この撮像素子パッケージは、上記被写体像を光電変換する撮像素子と、この撮像素子の出力信号をデジタル変換するA/D回路と、上記レンズユニットと上記撮像回路ユニットの組み合わせに基づく特性データを記憶する記憶回路を含んでいる。
上記目的を達成するため第8の発明に係わる撮像モジュールの調整装置は、レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した撮像モジュールの調整装置において、上記撮像回路ユニット内に配置された被写体像を光電変換する撮像素子の出力に基づいて上記レンズユニットと上記撮像回路ユニットの整合をとるための調整値を求める調整値演算手段と、この演算手段によって求めた上記調整値を上記撮像モジュール内の記憶回路に送信する送信手段を含んでいる。
本発明によれば、レンズユニットと撮像回路ユニットの整合をとり、またはレンズユニットと撮像回路ユニットの組み合わせに基づく特性データに基づいて調整しているので、撮影光学系から撮像素子まで含めた全体として高性能であり、かつ小型の撮像モジュールおよび調整装置を提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用した撮像モジュール、及びその調整装置を用いて好ましい実施形態について説明する。この撮像モジュールは焦点距離可変の撮影光学系と、この撮影光学系によって結像される被写体像を光電変換する撮像素子と、この撮像素子から出力される画像信号を処理するための回路を備えている。また、手振れ量を検出する手振れ検知センサと、このセンサの出力に応じて手振れの影響を除去するための像振れ補正装置も備えている。さらに、この撮像モジュールと組み合わせて使用する調整装置は、撮影光学系の光軸と画像データの画像中心を一致させるためのデータ(トリミング座標)を検出し、撮像モジュール内の記憶回路に書き込みを行う。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの撮像モジュール100を撮影レンズ側からみた外観斜視図である。撮像モジュール100は、像ブレ補正機能を有する撮像回路ユニット1とレンズ鏡筒ユニット2とによって構成される。レンズ鏡筒ユニット2は、複数の光学要素からなり、被写体像を結像する撮影光学系2bと、この撮影光学系2bをその光軸に沿う方向に移動自在に保持する複数の鏡筒等からなるレンズ鏡筒2aと、このレンズ鏡筒2aのうち焦点調節用の光学系を保持する鏡筒を駆動するためのフォーカス用モータ2cと、レンズ鏡筒2aのうち変倍動作を行う光学系を保持する鏡筒を駆動するためのズーム用モータ2dと、フォーカス用モータ2c及びズーム用モータ2dと各対応する鏡筒とを連結し駆動力を伝達する機構部、及び被写体光量を調節する絞りまたはNDフィルタを含む光量調節機構等によって構成される。
このレンズ鏡筒ユニット2に対して、撮像回路ユニット1が組みつけられることにより、撮像モジュール100が構成されることになる。この場合、撮像回路ユニット1の基本構成部材となる基台10が、レンズ鏡筒ユニット2の基台部に対して固設される。このとき、レンズ鏡筒ユニット2と撮像回路ユニット1との位置関係は、レンズ鏡筒ユニット2の撮影光学系2bの光軸が、撮像素子部51(図2参照)内の撮像素子61(図4参照)の受光面の中心点に略一致するように、かつ撮影光学系2bの光軸が撮像素子部51の受光面に対して直交するようになっている。なお、後述するように、撮影光学系の2bの光軸と撮像素子61の画像中心は、調整装置300によって電気的に調整される。
次に、撮像回路ユニット1の構成について、図2を用いて詳述する。この撮像回路ユニット1は、基台10、第1移動枠11、第2移動枠31、第1駆動機構部14、第2駆動機構部34および撮像素子ユニット50から主に構成される。基台10は、基本構成部材であり、第1移動枠11は、基台10に対して変位可能に支持され、第2移動枠31は、第1移動枠11に対して変位可能に支持されている。撮像素子ユニット50は、第2移動枠31に支持され撮像素子部51を有している。撮像素子部51内には、図3に示すように、撮像素子61が設けられている。第1駆動機構部14は、基台10に固設され第1移動枠11と第2移動枠31と撮像素子ユニット50を組み立てた状態の組み立てユニット(以下、この組み立てユニットを可動ユニットと称す)80を第1の方向(図2における矢印Yに沿う方向)に変位させるための駆動源及び駆動機構からなる。また、第2駆動機構部34は、基台10に固設され第2移動枠31、撮像素子ユニット50を第2の方向(図2における矢印Xに沿う方向)に変位させるための駆動源及び駆動機構からなる。
前述の基台10は、略中央分に開口窓10xを有する枠状部材であり、第1駆動機構部14と第2駆動機構部34が固設されている。ここで、第1駆動機構部14は基台14の上側に配置され、第2駆動機構部34は、第1駆動機構部14が配置されている領域から第1の方向(Y方向)に沿って延長した領域の近傍に配置されている。
第1駆動機構部14は、基台10の所定の部位にネジ21aによって固設され、第1移動枠を駆動するための第1モータ15と、この第1モータ15の回転軸の一端に固設される第1ピニオン16と、この第1ピニオン16に噛合する第1歯車17と、この第1歯車17の同軸上に軸支され第1モータ15により駆動される第1リードスクリュー18と、この第1リードスクリュー18の回転により第1の方向に沿って変位する第1ナット19等によって構成される。そして、基台10の所定の部位に第1駆動機構部14の各構成部材が配設された状態において、これらの構成部材を外側から覆うように、第1駆動部押さえ板20がネジ21bによって固設される。
なお、第1ナット19は、その略中央部分に第1リードスクリュー18に噛合する雌ネジ部が形成されていると共に、第1移動枠11の所定の係合部位に係合することにより、第1リードスクリュー18の回転に伴って、第1ナット19自体が回転するのを規制する回転規制部19aを有している。また、第1スクリュー18は、その一端部は、第1駆動部押さえ板20に対して回動自在に軸支されている。さらに、他端部は基台10の固定部において回動自在に軸支されている。したがって、この構成により、第1モータ15が駆動されると、第1ピニオン16が回動し、これに噛合する第1歯車17を介して第1リードスクリュー18が同方向に回動する。第1リードスクリュー18が回動するに伴って、第1ナット19は、第1の方向(図2のY方向)に移動する。
撮像回路ユニット1が組み立てられた状態では、第1駆動機構部14の第1ナット19は、第1移動枠11の第1係合部11cの内側部に当接し係合するように配設されている。そして、第1係合部11cには、断面が略C字形状からなる第1切欠部11eが形成されている。この第1切欠部11eは、第1係合部11cと第1ナット19との当接を確保しながら、第1リードスクリュー18が干渉しないようにするために設けられている。なお、第1ナット19と第1係合部11cとが係合する位置は、撮像回路ユニット1を正面側から見たときに、第1付勢バネ13と第1位置決め用ガイド軸12との間の領域に配置される。
第1駆動機構部14の近傍には、第1位置検出センサ24が基台10の所定の固定部に対して固設されている。この第1位置検出センサ24のセンサ部に対応させて、第1移動枠11側には、第1検出部11dが設けられている。第1移動枠11が移動するに伴って第1検出部11dが第1位置検出センサ24のセンサ部を通過する。これにより、第1位置検出センサ24は、第1移動枠11の移動を検知し得るようになっている。
第2駆動機構部34は、基本的には、上述の第1駆動機構部14と同様の構成からなり、基台10の所定の部位にネジ41aによって固設され第2移動枠31を駆動するための第2モータ35と、この第2モータ35の回転軸の一端に固設される第2ピニオン36と、この第2ピニオン36に噛合する第2歯車37と、この第2歯車37の同軸上に軸支され第2モータにより駆動される第2リードスクリュー38と、この第2リードスクリュー38に噛合してこの第2のリードスクリュー38の回転により第2の方向(図2のX方向)に沿って変位する第2ナット39等によって構成される。そして、基台10の所定の部位に第2駆動機構部34の各構成部材が配設された状態において、これらの構成部材を外側から覆うように、第2駆動部押さえ板40がネジ41bによって固設される。
なお、第2ナット39は、その略中央部分に第2リードスクリュー38に噛合する雌ネジ部が形成されていると共に、外周縁部の一部には、基台10の係合部位に係合することで、第2リードスクリュー38の回転に伴って第2ナット39自体が回転するのを規制する回転規制部39aを有している。また、第2リードスクリュー38の一端部は、第2駆動部押さえ板40に対して回動自在に軸支されている。また他端部は、基台10の固定部において、回動自在に軸支されている。したがって、この構成により、第2モータ35が駆動されると、第2ピニオン36が回動し、これに噛合する第2歯車37を介して第2リードスクリュー38が同方向に回動する。第2リードスクリュー38が回動するに伴って、第2ナット39は、第2の方向(図2のX方向)に移動するようになっている。
撮像回路ユニット1が組み立てられた状態においては、第2駆動機構34の第2ナット39は、第2移動枠31と一体に配設される係合部材45の第2係合部31cの内側部分に当接し係合するように配設されている。第2係合部31は、断面が略U字形状からなり第1の方向(図2のY方向)に延出するように形成された第2切欠部31eを有している。この第2切欠部31eは、第1移動枠11の第1の方向に沿う変位に伴って第2移動枠31が同方向に沿って変位した際に、第2係合部31と第2ナット39とは同方向(第1の方向)に沿って当接位置が変位するようになっている。このとき、両者(第2係合部31cと第2ナット39)の当接状態を確保しつつ、第2リードスクリュー38が第2係合部31cに干渉しないようにするために、第2係合部31eが設けられている。
第2切欠部31eは、第2リードスクリュー38を囲うように配置され、かつ第1方向(図2のY方向)に延出するように形成されている。そして、第2切欠部31eの切欠量は、第1移動枠11の第1の方向に沿う移動量よりも大きくなるように設定されている。また、第2係合部31cと第2ナット39は、第1駆動機構14が配置される領域を第1の方向への延長した領域の近傍に配置されている。
第2駆動機構部34の近傍には、第2位置検出センサ44が基台10の所定の固定部に対して固設されている。この第2位置検出センサ44のセンサ部に対応させて、第2移動枠31側には、第2検出部31dが設けられている。そして、第2移動枠31が移動するのに伴って第2検出部31dが第2位置検出センサ44のセンサ部を通過するようになっており、第2位置検出センサ44は、第2移動枠31の移動を検知しえるようになっている。
第1移動枠11は、前述したように、略中央部分に開口窓11xを有する枠状部材であり、基台10に対して変位可能に支持されている。そして、第1移動枠11は撮像素子部51の受光面に平行な面内における第1の方向(図2のY方向)に沿って基台10に対して変位可能に支持されている。このような変位を可能にするために、第1移動枠11は、基台10に対して、第1の位置決め用ガイド(案内軸)であり第1移動枠11を支持する支持軸である第1位置決め用ガイド軸12と、第1移動枠11を第1の方向に沿ってガイド(案内)し、第1移動枠11の第1位置決め用ガイド軸12回りの回動を規制する第1の回転止め用ガイド(案内)軸である第1回転止め用ガイド軸22を介して第1の方向に沿って変位可能に支持されている。
第1移動枠11と基台10との間には、緊縮性のコイルバネ等からなり、第1移動枠11を第1の方向(図2のY方向)に沿って付勢する第1付勢バネ13が懸架されている。この第1付勢バネ13は、第1位置決め用ガイド軸12の近傍において、第1回転止め用ガイド軸22よりの側部に沿って、第1位置決め用ガイド軸12の長軸方向に平行となるように並べて配設されている。また、第1回転止め用ガイド軸22の近傍には、伸長性のコイルバネ等からなり、第1移動枠11を第1の方向に沿って付勢すると共に、撮像素子部51の受光面に平行な面内で第1移動枠を回転付勢する第1回転付勢バネ23が配設されている。
第1付勢バネ13及び第1回転付勢バネ23による付勢方向を略同方向とし、第1位置決め用ガイド軸12に対し第1付勢バネ13及び第1回転付勢バネ23を共に第1回転止め用ガイド軸22側に配することで、第1移動枠11に対して撮像素子部51の受光面に平行な面内で同じ方向へと回転付勢するようにしている。このため、ガイド軸とその嵌合部とのガタを効率的に一方側に寄せることができる。
第2移動枠31は、略中央部分に開口窓31xを有する枠状部材であり、第1移動枠11に対して変位可能に支持されている。第2移動枠31は、第1移動枠11と共に撮像素子部51の受光面に平行な面内における第1の方向(図2のY方向)に沿って変位可能であり、かつ第1の方向と略直交する面内における第2の方向(図2のX方向)に沿って、第1移動枠11に対して変位可能に支持されている。
このために、第2移動枠31は、第1移動枠11に対して第2の位置決め用ガイド(案内)軸である第2位置決め用ガイド軸32と、第1移動枠11に設けられ第2移動枠31を第2の方向(図2のX方向)に沿ってガイド(案内)し、第2移動枠31の第2位置決め用ガイド軸32回りの回動を規制する第2回転止め用ガイド軸42とを介して第2の方向に沿って変位可能に支持されている。
第2移動枠31と基台10との間には、緊縮性のコイルバネ等からなり、第2移動枠31を第2の方向(図2のX方向)に沿って付勢する第2付勢バネ33が懸架されている。この第2付勢バネ33は第2位置決め用ガイド軸32の近傍において、第2位置決め用ガイド軸32の長軸方向と平行となるように並べて配設されている。また、第2回転止め用ガイド軸42の近傍には、伸長性のコイルバネ等からなり、第2移動枠31を第2の方向に沿って付勢すると共に、撮像素子部51の受光面に平行な面内で第2移動枠31を回転付勢する第2回転付勢バネ43が配設されている。なお、第1回転付勢バネ23による生じる回転付勢力の方向と、第2回転付勢バネ43によって生じる回転付勢力の方向は、同方向となるように設定されている。
撮像素子ユニット50は、撮像素子部51と、この撮像素子部51を実装し撮像素子部51に接続されるフレキシブルプリント基板52と、このフレキシブルプリント基板52を第2移動枠31の背面側に保持する撮像素子保持板53とによって主に構成されている。そして、撮像素子部51内の撮像素子61(図3参照)の受光面の前面側には、受光面側から封止部材54、ローパスフィルタ(LPF)・赤外フィルタ55、遮光シート56、LPF押さえ板57が配設されている。このように構成される撮像素子ユニット50は、撮像回路ユニット1の背面側から組み込まれる。
次に、このように構成された撮像回路ユニット1の基本的な動作について説明する。撮像モジュール100が起動し使用可能状態にあり、撮像回路ユニット1が動作可能状態で、撮像動作を実行するためにシャッタレリーズ釦等の操作部材が操作されると、このときの指示信号が撮像モジュール100の制御回路に伝達され、制御回路は自動焦点調節(AF)動作や自動露出(AE)動作等の所定の動作を開始する。
この動作開始時に、手振れセンサの出力に基づいて像ブレ補正制御信号が生成されると、これに応じて第1モータ15及び第2モータ35が駆動される。第1モータ15の駆動力は第1ピニオン16を回動させ、第1ピニオン16は第1歯車17を介して第1リードスクリュー18を回動させる。このとき、第1リードスクリュー18に螺合する第1ナット19は、その回転規制部材19aが基台10の係合部位に係合していることで、自身の回転が規制されている。したがって、第1リードスクリュー18が回転するに伴って第1ナット19は、第1の方向(図2のY方向)に沿って移動する。
第1ナット19には、第1移動枠11の第1係合部11cが当接しており、この両者の当接状態は第1付勢バネ13の付勢力により常に維持されている。この状態で、第1モータ15の駆動制御がなされて、第1ナット19が第1の方向(図2のY方向)に沿って移動すると、第1移動枠11は第1付勢バネ13の付勢力によって第1係合部11cと第1ナット19の当接状態を維持しつつ、第1方向に移動する。逆に、第1ナットが第1の方向とは逆の方向に向けて移動すると、第1ナット19は第1付勢バネ13の付勢力に抗して第1係合部11cに当接しつつ、これを押圧する。これにより、第1移動枠11は、上述の方向とは逆の方向に移動する。このように、第1モータ15の駆動制御によって、第1移動枠11は、第1の方向に沿って移動する。
一方、第2モータ35の駆動力は、第2ピニオン36を回動させ、第2ピニオン36は、第2歯車3737を介して第2リードスクリュー38を回動させる。このとき、第2リードスクリュー38に螺合する第2ナット39は、その回転規制部39aが基台10の係合部位に係合していることで、自身の回転が規制されている。したがって、第2リードスクリュー38が回転するのに伴って第2ナット39は第2の方向(図2のX方向)に移動する。
第2ナット39には、第2移動枠31と一体に配設される係合部材45の第2係合部31cが当接しており、この両者の当接状態は、第2付勢バネ33の付勢力により常に維持されている。この状態で、第2モータ35の駆動制御がなされ、第2ナット39が第2の方向(図2のX方向)に沿って移動すると、第2移動枠31は、第2付勢バネ33の付勢力によって第2係合部31cと第2ナット39の当接状態を維持しつつ、同方向に移動する。また、第2ナット39が、逆の方向に移動すると、第2移動枠31は、第2付勢バネ33の付勢力によって第2係合部31cと第2ナット39の当接状態を維持しつつ、同方向に移動する。このように、第2モータ35が駆動制御されることにより、第2移動枠31は、第2の方向(図2のX方向)に沿って移動される。
なお、第2移動枠31は、第1移動枠11の第1の方向に沿った変位に伴って同方向に沿って変位することになるが、このとき、第2ナット39と第2係合部31cとは、その当接状態を維持しつつ、第1移動枠11の変位に伴って、同じ第1の方向に沿って移動する。すなわち、第2ナット39と第2係合部31cとの当接位置は変位しており、第2移動枠31及び第1移動枠11の第1の方向への変位に伴って、第2係合部31cも同方向に移動することになる。この移動範囲内において、常に第2係合部31cと第2ナット39との当接状態が維持される。
次に、撮像素子パッケージとしての機能を有する撮像素子部51の構成について、図3を用いて説明する。撮像素子部51は、公知のシステム・イン・パッケージ(Sip)技術を利用して、ここの基板・チップを積層している。一般に、撮像素子の画素数が増えると、転送速度を速くしないと、カメラの動作シーケンスが遅くなってしまうという問題がある。Sip技術を用いれば、配線を短くすることができるので、動作クロックが高速化されても、不要輻射の軽減が可能となる。
撮影光学系2bによって結像された被写体像を光電変換する撮像素子61の裏面側にはスペーサー64aが配置されている。このスペーサー64aを挟んで、撮像素子61の反対側にはアナログ信号処理回路201、A/D変換回路202、一時記憶回路203および撮像素子駆動回路206等からなる種々の回路を含む第1回路基板62が配置されている。この第1回路基板62の裏面側にはスペーサー64bが配置され、このスペーサー64bを挟んで、第1回路基板62の反対側にはトリミング回路204、記憶回路205およびインターフェース回路を含む第2回路基板63が配置されている。
これらの撮像素子61、第1回路基板62、第2回路基板63およびスペーサー64a、64bが積層され、撮像素子部51内の薄い基板であるインターポーザ66上に配置されている。撮像素子61、第1回路基板62および第2回路基板63内の各回路素子は、それぞれボンディングワイヤ65および電極67を介して外部の回路と接続している。各部材の周囲はパッケージ69で囲まれており、また撮像素子61の受光面側にはカバーガラス68が設けられているので、内部は気密状態に保持され、ゴミ等の侵入を防止することができる。
次に、撮像モジュール100の主として電気的構成について、図4を用いて説明する。この撮像モジュール100はカメラ(不図示)に組み込まれる装置であるが、カメラに組み込まれる前に、調整装置300を装着して調整動作がなされる。以下、この調整装置300に装着した状態について説明する。
撮像モジュール100内のレンズ鏡筒ユニット2内には、前述したように撮影光学系2bが配置され、この撮影光学系2bはレンズ駆動機構7によって焦点調節と焦点距離調節が行われる。このレンズ駆動機構7によって駆動された撮影光学系2bの焦点位置と焦点距離は、レンズ位置検出機構6によって検出され、後述する手振れ補正演算回路216出力される。
撮影光学系2bの光路上には、撮像素子61の受光光量を調節するための光量調節機構4が配置されている。光量調節機構4としては、透過光量を調節できるNDフィルタや、絞り装置等が用いられる。この光量調節機構4は光量調節機構5に接続され、駆動される。なお、光量調節機構5およびレンズ駆動機構7は、撮像モジュール100と組合される調整装置300またはカメラ本体(不図示)から制御信号を受け駆動される。また、レンズ位置検出機構6によって検出された焦点位置情報および焦点距離情報は、調整装置300またはカメラ本体に出力される。
撮像モジュール100内の撮像素子ユニット50内であって、撮影光学系2bの光路上には、赤外カットフィルタおよびローパスフィルタ55が配置されている。ローパスフィルタは、被写体像の高周波成分をカットし、低周波のみを通過させるための光学的フィルタであり、また赤外カットフィルタは、赤外光成分をカットする光学的フィルタである。
赤外カットフィルタおよびローパスフィルタ55の背後であって、撮影光学系2bの光路上には、撮像素子部51が配置されている。撮像素子部51内には、前述したように、撮像素子61が配置されており、被写体像を光電変換し、アナログ画像信号を出力する。撮像素子61としては、CCD(Charge Coupled Devices)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元撮像素子を用いる。
撮像素子61は、撮像素子駆動回路206に接続されており、この撮像素子駆動回路206は、調整装置300内の入出力回路317を介して、シーケンスコントローラ(以下、CPUと略する)301によって制御される。撮像素子61は、被写体像を光電変換してアナログ画像信号をアナログ信号処理回路201に出力する。
アナログ信号処理回路201は、アナログ画像信号の増幅処理等を行い、A/D変換回路202に出力する。A/D変換回路202はアナログ画像信号をデジタルに変換し、この画像データを、SDRAM等の一時記憶メモリ203に出力し、一時記憶メモリ203を画像データの一時記憶を行う。一時記憶メモリ203に記憶された画像データは、トリミング回路204に出力する。
このトリミング回路204は、後述するように、撮像素子61の撮像可能領域の中から、撮影光学系2bの光軸中心と、表示・記録画像の画面の中心が一致するように、画像の切り出し位置を補正した画像データを出力する。トリミング回路204は、記憶回路205に接続されており、この記憶回路205は、画像の切り出し位置に関するデータを記憶するための電気的に書き換え可能な、例えば、EPROM等の不揮発性メモリである。
撮像回路ユニット1内には、前述の第1駆動機構部14および第2駆動機構部34からなる第1、第2駆動機構部213が設けられており、この第1、第2駆動機構部213によって、撮像素子61は撮影光学系2bの光軸に直交する面内において、第1及び第2の方向(X方向およびY方向)に駆動される。この第1、第2駆動機構部213によって駆動された撮像素子61の移動量は、第1、第2位置検出センサ211によって検出される。この第1、第2位置検出センサ211は、前述の第1位置検出センサ24および第2位置検出センサ44から構成される。
撮像回路ユニット1内には、撮影者の手振れ等による振れを検出するための手振れセンサ215が配置されており、第1及び第2の方向(X方向およびY方向)の移動量(回転量)を検出し、手振れ補正演算回路216に出力する。手振れ補正演算回路216は、手振れセンサ215からの手振れ量情報と、レンズ位置検出機構6からの焦点距離情報に基づいて、手振れ影響を除去するための手振れ補正量を演算する。
手振れ補正演算回路216の出力は、手振れ補正駆動回路217に接続され、第1、第2位置検出センサ211からの位置情報と入出力回路317からの制御信号に基づいて、第1、第2駆動機構213に駆動制御信号を出力する。
調整装置300は、撮像素子61の出力に基づく画像データから、撮影光学系2bの光軸中心と、表示・記録画像の画面の中心が一致するように画像データの切り出しを行うための調整値等を測定するための装置である。調整にあたっては、撮影光学系2bの前方に、測定チャート331を配置して行う。
調整装置300内には、調整装置300のシーケンス制御を行うためのCPU301が設けられており、CPU301はデータバス303に接続されている。このデータバス303には、画像処理回路311、SDRAM制御回路313、入出力回路317、スイッチ検知回路319およびビデオ信号出力回路323が接続されている。入出力回路317は、トリミング回路204の出力を入力し、デジタル画像データのデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正といった各種の画像処理を行う。
SDRAM315は、SDRAM制御回路313に接続されており、このSDRAM制御回路313の制御によって、画像処理回路311から出力される画像データを一時的に記憶する。入出力回路317は、調整装置300内のCPU301等の回路と、撮像モジュール内の各回路・機構に対して制御信号・調整値等を送信し、また焦点距離情報等の各種情報を入力するための回路である。
スイッチ回路319は、キーボード装置321に接続され、キー入力を検知する。ビデオ信号出力回路323は、調整装置300における調整動作の際に、撮像素子61の出力に基づいて測定チャート331の画像を表示したり、また調整動作のための調整画面を表示するためのビデオ信号を出力するための回路である。ビデオ信号出力回路323の出力は液晶モニタ駆動回路325に接続され、液晶モニタ駆動回路325によって液晶モニタ327の駆動信号に変換された後に、液晶モニタ327に出力される。
このように構成された本実施形態に係わる撮像モジュール100の組み立て工程について図5を用いて説明する。まず、図3に示すような構造の撮像素子部51のSIP実装を行う(#1)。続いて、撮像素子部51をフレキシブルプリント基板52に実装する(#3)。また、撮像素子部51とフレキシブルプリント基板52以外の可動ユニット80(基台10に固設された第1移動枠11と第2移動枠31等からなる)の組み立てを行う(#5)。
続いて、上述の撮像素子部51、フレキシブルプリント基板52、可動ユニット80等から撮像回路ユニット1の組み立てを行う(#7)。また、並行して撮影光学系2a、レンズ駆動機構7等からなるレンズ鏡筒ユニット2の組み立てを行う(#9)。この後、レンズ鏡筒ユニット2と撮像回路ユニット1を組み立て(#11)、これで撮像モジュール100の組み立てが出来上がる。撮像モジュール100が組み立てられると、次に、撮影光学系2bの光軸中心と、表示・記録画像の画面の中心が一致するように画像データの切り出しを行うための調整値(トリミング座標)を測定し、記憶する等の調整動作を行う(#13)。
調整動作について、図6の調整動作のフローチャートおよび図7の調査動作の概念図を用いて説明する。まず、可動ユニット80の初期化を行う(S101)。この初期化は、第1駆動機構14および第2駆動機構34を駆動して、撮影光学系2bの光軸と撮像素子部51の設計上の中心をほぼ一致させることにより行う。この後、測定チャート331として、チャート面の中心に点が描かれた点チャートをセットする(S103)。
続いて、CPU301は撮像素子駆動回路206に対して撮像動作の開始を指示し、チャート撮影を行う(S105)。撮影が終わると、撮像データの読み出しを行う(S107)。この際、撮像データは一時記憶メモリ203に一旦記憶された後、トリミング回路204、画像処理回路311等を介して、調整装置300内のSDRAM315に転送される。この後、偏差量の演算を行う(S109)。この偏差量は、チャートを撮影した画像において、図7(A)に示すように、光軸中心351と画面中心353のズレ量(Δx、Δy)を求める。
この調整動作に先立って、撮影光学系2aの光軸と測定チャート331の点の位置は一致するように調整してあるので、画像中のチャートの点が光軸中心351となる。また、画面中心353は、撮像素子61から出力された画像データの水平方向(X方向)の画素数の1/2に対応するx座標と、画像データの垂直方向(Y方向)の画素数の1/2に対応するy座標で表される。
続いて、トリミング座標のデータ演算を行う(S111)。これは、撮像可能領域361の範囲内で、光軸中心が画面中心となるような画像データを出力するために、画像データの切り出し位置(トリミング座標365)を求める演算である。すなわち、調整前は、画面中心353に対応する調整前のトリミング範囲367に対する調整前切り出し位置(x0、y0)363となっている。トリミング座標(x1、y1)は、ステップS109で求めた偏差量(Δx、Δy)を用い、調整前切り出し位置(x0、y0)363に偏差量(Δx、Δy)を加算した値となる。したがって、トリミング座標(x1、y1)は、
x1=x0+Δx
y1=y0+Δy
となる。
ステップS111のトリミング座標の演算が終わると、次に、この求めたトリミング座標のデータを撮像モジュール100内の記憶回路205に送信する(S113)。記憶回路205は電気的書き換え可能な不揮発性メモリで構成されているので、トリミング座標データが記憶されると、電源がオフとなっても、調整動作で求めたデータが記憶されている。
以上で撮影光学系2bの光軸と画像中心が一致した画像データを出力するための調整を終了し、次に、撮影光学系2bの収差補正を行うための調整を行う。まず、測定チャート331として、点チャートに代えて格子チャートをセットする(S115)。続いて、CPU301は撮像素子駆動回路206に対して撮像動作の開始を指示し、チャート撮影を行う(S117)。撮影が終わると、撮像データの読み出しを行う(S119)。撮像データは同様に一時記憶メモリ203に記憶された後、トリミング回路204、画像処理回路311等を介して調整装置300内のSDRAM315に転送される。
続いて、一時記憶された撮像データに基づいて収差解析を行う(S119)。収差解析は、本来の格子模様に対して、撮像データとのズレや光量の変化を検出することにより、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差等の収差を解析する。収差は焦点距離や絞り値によって変化するので、ステップS117からS121において、それらの条件を変化させながら行う必要がある。そこで、変更すべきすべての条件において検出したかを判定する(S123)。
ステップS123の判定の結果、すべての条件において検出が終了していない場合には、焦点距離や焦点位置を所定量だけ変化させる(S125)。これはCPU301がレンズ駆動機構7に対して、駆動指示を出すことにより行う。なお、光量調節機構4が絞りで構成されている場合には、併せて絞り値を変化させながら、ステップS117からS121を繰り返す。また、単焦点レンズの場合には、ステップS123およびS125を省略すればよい。
ステップS123の判定の結果、すべての条件において収差解析が終了している場合には、次に、繰り返し取得した収差解析を基に、収差データテーブルを作成し(S127)、収差データを記憶回路205に送信する(S129)。
以上の調整動作が終了すると、トリミング座標や収差データテーブルが、記憶回路205に記憶され、撮像素子61からの画像信号に基づく画像データは、トリミング回路204によって記憶回路205に記憶されたトリミング座標を用いて切り出し位置が修正され、画面中心と撮影光学系2bの光軸が一致したものが出力される。また、記憶回路205には、収差データテーブルが記憶されているので、必要に応じて読み出すことができる。
以上のように本発明の実施形態における撮像モジュール100は、レンズ鏡筒ユニット2と撮像回路ユニット1を一体化しており、この撮像回路ユニット1内には、被写体像をデジタル画像データとして出力する撮像素子部51が設けられており、この撮像素子部51は、被写体像を光電変換する撮像素子61と、この撮像素子の出力信号をデジタル変換するA/D変換回路202と、レンズ鏡筒ユニット2と撮像回路ユニット1の整合をとるための調整値を記憶する記憶回路205と、調整値に応じてA/D変換回路202の出力を補正する調整回路としてのトリミング回路204を具備している。このため、撮像モジュール100の調整値が、撮像モジュール100内に保持され、撮像モジュール100と一体に移動することができる。その結果、撮像モジュール100の製造を行ってから、空間的、時間的に離れた場所で、カメラに撮像モジュール100の部組作業を行う場合であっても、撮像モジュール100と調整値が離れることなく、誤った調整値が使用され、画質が劣化することがなくなる。
また、本実施形態においては、調整値として、レンズ鏡筒ユニット2の撮影光学系2bの光軸と画像中心が一致させるためのトリミング座標を記憶するようにしているので、撮像モジュール100から、画像中心が撮影光学系に一致した画像データを出力することができる。このため、撮像モジュール100をカメラ本体に部組してから、調整する必要がない。
さらに、本実施形態においては、撮影光学系2bの光学収差を補正するための収差データテーブルを、調整値として記憶しているので、撮像モジュール100は、撮影光学系2bの光学収差を補正した画像データを出力することができる。
さらに、本実施形態においては、調整値は不揮発性メモリに記憶されているので、記憶回路205の給電が停止されても、調整値を失うことがない。また、不揮発性メモリは、電気的に書き換え可能であるので、個々の製品ごとに調整値を変更することが容易である。
さらに、本実施形態においては、撮像素子部51内の各チップ基板はSIP(システム・イン・パッケージ)実装で構成されている。このため撮像素子周辺の回路をコンパクトにすることができ、レンズ鏡筒内に必要な部品を納めることができ、撮像モジュール全体の小型化を図ることができ、運搬性が良いという利点がある。
なお、本実施形態においては、撮像素子部51は、SIP実装として、チップを積層するチップスタック型であったが、これに限らず、例えば、チップオンチップ型でも勿論良い。また、調整値として、トリミング座標と光学収差データの両方を記憶回路205に記憶するようにしていたが、これに限らず、いずれか一方でも良く、またレンズ駆動やレンズ位置検出に関する調整値等でも勿論構わない。
さらに、本実施形態においては、手振れ補正のための第1駆動機構14、第2駆動機構34等を有し、可動ユニットの初期化の際には、これらの機構を利用していた。しかし、手振れ補正のための機構を有していない撮像モジュールの場合には、調整装置側に駆動機構を設けても、また手動で移動させるようにしても良い。
本発明の実施形態の説明にあたっては、デジタルカメラ用の撮像モジュールを例に挙げたが、デジタルカメラとしては一眼レフタイプやコンパクトタイプのデジタルカメラ等のいずれでも良く、またこれらのデジタルカメラ以外の専用機に組み込まれるような電子撮像装置にも本発明を適用できることは勿論である。
本発明の一実施形態に係わる撮像モジュールの概略を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる撮像モジュールの一部を構成する撮像部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態における撮像素子ユニットの断面図である。 本発明の一実施形態における撮像モジュールと調整装置の電気回路図である。 本発明の一実施形態における撮像モジュールの組み立て工程を示す工程図である。 本発明の一実施形態における撮像モジュールの調整動作を示すフローチャート図である。 本発明の一実施形態において撮像モジュールの調整動作の概念を示す図であって、(A)は測定チャートを撮影した画像であり、(B)は撮像可能領域におけるトリミング範囲を示す図である。
符号の説明
1・・・撮像回路ユニット、2・・・レンズ鏡筒ユニット、2a・・・レンズ鏡筒、2b・・・撮影光学系、2c・・・フォーカス用モータ、2d・・・ズーム用モータ、4・・・光量調節機構、5・・・光量調節機構、6・・・レンズ位置検出機構、7・・・レンズ駆動機構、10・・・基台、10x・・・開口窓、11・・・第1移動枠、11c・・・第1係合部、11d・・・第1検出部、11e・・・第1切欠部、12・・・第1位置決め用ガイド軸、13・・・第1付勢バネ、14・・・第1駆動機構部、15・・・第1モータ、16・・・第1ピニオン、17・・・第1歯車、18・・・第1リードスクリュー、19・・・第1ナット、19a・・・回転規制部、20・・・第1駆動部押さえ板、21a・・・ネジ、21b・・・ネジ、22・・・第1回転止め用ガイド軸、24・・・第1位置検出センサ、31・・・第2移動枠、31c・・・第2係合部、31d・・・第2検出部、31e・・・第2切欠部、31x・・・開口窓、32・・・第2位置決め用ガイド軸、33・・・第2付勢バネ、34・・・第2駆動機構部、35・・・第2モータ、36・・・第2ピニオン、37・・・第2歯車、38・・・第2リードスクリュー、39・・・第2ナット、
39a・・・回転規制部、40・・・第3駆動部押さえ板、41a・・・ネジ、41b・・・ネジ、42・・・第2回転止め用ガイド軸、43・・・第2回転付勢バネ、44・・・第2位置検出センサ、50・・・撮像素子ユニット、51・・・撮像素子部、52・・・フレキシブルプリント基板、54・・・封止部材、55・・・ローパスフィルタ・赤外フィルタ、56・・・遮光シート、57・・・LPF押さえ板、61・・・撮像素子、62・・・第1回路基板、63・・・第2回路基板、64a・・・スペーサー、64b・・・スペーサー、65・・・ボンディングワイヤ、66・・・インターポーザ、67・・・電極、68・・・カバーガラス、69・・・パッケージ、80・・・可動ユニット、100・・・撮像モジュール、201・・・アナログ信号処理回路、202・・・A/D変換回路、203・・・一時記憶メモリ、204・・・トリミング回路、205・・・記憶回路、206・・・撮像素子駆動回路、211・・・第1、第2位置検出センサ、213・・・第1、第2駆動機構、215・・・手振れセンサ、216・・・手振れ補正演算回路、217・・・手振れ補正駆動回路、300・・・調整装置、301・・・シーケンスコントローラ(CPU)、303・・・データバス、311・・・画像処理回路、313・・・SDRAM制御回路、315・・・SDRAM、317・・・入出力回路、319・・・スイッチ検知回路、321・・・キーボード装置、323・・・ビデオ信号出力回路、325・・・液晶モニタ駆動回路、327・・・液晶モニタ、331・・・測定チャート、351・・・光軸中心(チャートの点)、353・・・画面中心、361・・・撮像可能領域、363・・・調整前切り出し位置、365・・・トリミング座標、367・・・調整前トリミング範囲、369・・・調整後トリミング範囲

Claims (8)

  1. レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した撮像モジュールにおいて、
    上記撮像回路ユニットは被写体像をデジタル画像データとして出力する単一の撮像素子パッケージを具備しており、この撮像素子パッケージは、
    上記被写体像を光電変換する撮像素子と、
    この撮像素子の出力信号をデジタル変換するA/D変換回路と、
    上記レンズユニットの光軸と画像中心が一致するように上記A/D変換回路の出力をトリミング処理する調整回路と、
    を含んでいることを特徴とする撮像モジュール。
  2. 上記撮像素子パッケージは、上記トリミング処理の範囲を示すデータを記憶する記憶回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像モジュール。
  3. 上記記憶回路は不揮発性メモリであることを特徴とする請求項2に記載の撮像モジュール。
  4. 上記記憶回路に上記トリミング処理の範囲を示すデータを記憶させることが可能な請求項2に記載の撮像モジュールに接続可能な調整装置。
  5. 上記撮像素子パッケージは、上記レンズユニットの光学収差を記憶する記憶回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像モジュール。
  6. レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した撮像モジュールにおいて、
    上記撮像回路ユニットは被写体像をデジタル画像データとして出力する単一の撮像素子パッケージを具備しており、この撮像素子パッケージは、
    上記被写体像を光電変換する撮像素子と、
    この撮像素子の出力信号をデジタル変換するA/D変換回路と、
    上記レンズユニットと上記撮像回路ユニットの整合をとるように上記A/D変換回路の出力を処理する調整回路と、
    を含んでいることを特徴とする撮像モジュール。
  7. レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した撮像モジュールにおいて、
    上記撮像回路ユニットは被写体像をデジタル画像データとして出力する単一の撮像素子パッケージを具備しており、この撮像素子パッケージは、
    上記被写体像を光電変換する撮像素子と、
    この撮像素子の出力信号をデジタル変換するA/D回路と、
    上記レンズユニットと上記撮像回路ユニットの組み合わせに基づく特性データを記憶する記憶回路と、
    を含んでいることを特徴とする撮像モジュール。
  8. レンズユニットと撮像回路ユニットを一体化した撮像モジュールの調整装置において、
    上記撮像回路ユニット内に配置された被写体像を光電変換する撮像素子の出力に基づいて上記レンズユニットと上記撮像回路ユニットの整合をとるための調整値を求める調整値演算手段と、
    この演算手段によって求めた上記調整値を上記撮像モジュール内の記憶回路に送信する送信手段と、
    を含んでいることを特徴とする撮像モジュールの調整装置。
JP2007019091A 2007-01-30 2007-01-30 撮像モジュール及び調整装置 Pending JP2008187437A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007019091A JP2008187437A (ja) 2007-01-30 2007-01-30 撮像モジュール及び調整装置
CN2007103001078A CN101237526B (zh) 2007-01-30 2007-12-17 摄像模块及调整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007019091A JP2008187437A (ja) 2007-01-30 2007-01-30 撮像モジュール及び調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008187437A true JP2008187437A (ja) 2008-08-14

Family

ID=39730183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007019091A Pending JP2008187437A (ja) 2007-01-30 2007-01-30 撮像モジュール及び調整装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2008187437A (ja)
CN (1) CN101237526B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012010338A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd カメラモジュール及びこれを備えた監視装置
JP2012113690A (ja) * 2010-11-01 2012-06-14 Canon Inc 調整方法、調整装置、光学系の製造方法、撮像装置、及び、撮像装置の製造方法
JP2019009653A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 アイホン株式会社 インターホン機器におけるカメラモジュールの調整方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2840397A1 (en) * 2011-06-27 2013-04-11 Board Of Regents Of The University Of Nebraska On-board tool tracking system and methods of computer assisted surgery
CN104104850A (zh) * 2014-07-02 2014-10-15 格科微电子(上海)有限公司 配置音圈马达的成像模组及其校准方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012010338A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd カメラモジュール及びこれを備えた監視装置
JP2012113690A (ja) * 2010-11-01 2012-06-14 Canon Inc 調整方法、調整装置、光学系の製造方法、撮像装置、及び、撮像装置の製造方法
US8928780B2 (en) 2010-11-01 2015-01-06 Canon Kabushiki Kaisha Adjustment method, adjustment apparatus, method of manufacturing optical system, image pickup apparatus, and method of manufacturing image pickup apparatus
JP2019009653A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 アイホン株式会社 インターホン機器におけるカメラモジュールの調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101237526B (zh) 2011-07-20
CN101237526A (zh) 2008-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7940306B2 (en) Camera capable of displaying moving image and control method of the same
JP5838270B2 (ja) カメラモジュール
US9769384B2 (en) Imaging apparatus capable of detecting position of movable image pickup device at first resolving power and at second resolving power higher than first resolving power and, at which second resolving power, deviation amount is less than or equal to pixel shift amount
US20060133786A1 (en) Driving mechanism, driving system, anti-shake unit, and image sensing apparatus
US8164639B2 (en) Driving apparatus and image pickup apparatus using the same
US9998668B2 (en) Imaging apparatus
JP2006337680A (ja) 駆動装置、振れ補正ユニット及び撮像装置
JP2008187438A (ja) 撮像モジュール及び調整装置
JP2008187437A (ja) 撮像モジュール及び調整装置
JP2014021491A (ja) レンズ手ブレ補正システム及びその方法
JP5295304B2 (ja) 撮像装置
JP2013104921A (ja) 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法
JP2007047586A (ja) カメラモジュールの組立調整装置および組立調整方法
JP2008281925A (ja) デジタルカメラ
JP2008089995A (ja) 像ぶれ補正撮影レンズと、これを具備する光学機器
JP2013061560A (ja) 測距装置および撮像装置
JP4622237B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置を備えた携帯端末
JP2006270362A (ja) 撮像ユニット、撮像装置および撮像装置の調整方法
JP2008187439A (ja) 撮像モジュール及びビデオカメラ
JP2008107731A (ja) レンズ装置、撮像装置、デジタルカメラ及び携帯電話機
JP7102184B2 (ja) 光学部品保持装置及び、その撮像装置
JP2008233762A (ja) 撮影装置
JP2009217202A (ja) 光学装置および光学機器
JP2008193359A (ja) 撮像モジュール及び撮像素子パッケージ
JP5257667B2 (ja) 撮像素子初期位置決定方法及び光学素子初期位置決定方法