JP2006269926A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 波形歪みや雑音特性の劣化を招くことなく、半導体光増幅器と自動利得制御や自動パワー制御に用いる素子を集積化できるようにしながら、入力信号光のパワーの変化に対応して自動利得制御や自動パワー制御を行なえるようにする。
【解決手段】 半導体装置を、p型半導体層12とn型半導体層10とで活性層11を挟み込んで構成され、活性層に沿って複数の領域を有する半導体積層体1と、p型半導体層又はn型半導体層上に設けられ、複数の領域のそれぞれに1つずつ設けられる複数の電極2と、複数の電極の少なくとも1つの電極に接続され、バイアス電圧印加方向を切り替えるスイッチ4とを備えるものとし、スイッチ4が一側に切り替えられた場合、電極2Aを介して順バイアス電圧が印加され、増幅領域14Aとなり、スイッチ4が他側に切り替えられた場合、電極2Bを介して逆バイアス電圧が印加され、減衰領域14Bとなるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば光通信システムにおいて用いられる半導体光増幅装置に用いて好適の半導体装置に関する。
近年の通信需要の飛躍的な増大に伴い、波長の異なる複数の信号光を多重化することによって、一本の光ファイバで大容量伝送を可能とする波長分割多重通信システム(WDM通信システム)の開発が進められている。
このような光通信システムにおいて用いられる光増幅器としては、広い波長帯域を有し、小型で低消費電力動作が可能である半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)が有望視されている。
一方、近年、大容量で高速なフォトニックネットワークの適用範囲は加入者に身近なメトロ・アクセス系へも広がっている。メトロ・アクセス系に適用されるフォトニックネットワークは、光アドドロップマルチプレクサ(OADM:Optical Add Drop Multiplexer)等を用いた柔軟なネットワーク構成となっている。
このようなネットワークにおいて用いられる光増幅装置では、多重される波長の数の変動や入力される光の強度の変動に対して、自動利得制御(AGC;Automatic Gain Control)や自動パワー制御(APC;Automatic Power Control)を行なえるようにすることが求められる。
なお、非特許文献1,2には、光増幅領域(SOA)と電界吸収領域(EA;electro-absorber)を設け、SOAは順バイアスで用い、EAは逆バイアスで用いることが開示されている。
L. J. Christiansen et al. "2R Regeneration in Concatenated Semiconductor Optical Amplifiers and Electroabsorbers." European Conference on Optical Communications, September 2004 Filip Ohman et al. "Semiconductor Devices for All-Optical Regeneration" ICTON 2003, We.B.4, p.41-46
ところで、自動利得制御や自動パワー制御を行なうためには、可変減衰器やパワーモニタが必要になるが、これらを個別部品として用意し、これらの個別部品と光増幅器とを光ファイバにより接続することとすると、コストが高くなる。
そこで、低コスト化を図るべく、半導体光増幅器に自動利得・出力パワー制御を実現するための素子を集積化することが考えられる。
まず、例えば図8に示すように、半導体光増幅器100と半導体レーザ101を集積化することが考えられる。つまり、例えば図8に示すように、半導体光増幅器100と、半導体レーザ101と、入力信号光を半導体光増幅器100へ導くための入力光導波路102と、半導体レーザ101から出力された利得制御用レーザ発振光を半導体光増幅器100へ導くための制御光導波路103、及び、入力光導波路102と制御光導波路103とを接続するカプラ104とを集積化する。これにより、入力信号光を増幅する半導体光増幅器100に利得制御用レーザ発振光を入れ、この利得制御用レーザ発振光による誘導放出によって利得飽和を生じさせることで、利得を減少させることが可能になる。つまり、利得制御用レーザ発振光のパワーを制御することで、利得及びパワーを制御できることになる(以下、第1の方法という)。
また、例えば図9に示すように、半導体光増幅器110と強度変調器111を集積化することが考えられる。つまり、例えば図9に示すように、半導体光増幅器110の入力側及び出力側のそれぞれに強度変調器111を設けることが考えられる。これにより、半導体光増幅器110による利得が固定であっても、強度変調器111による光の吸収量を変化させることによって、全体の利得及びパワーを制御できることになる(以下、第2の方法という)。
しかしながら、上述の第1及び第2の方法では、低コスト化を図ることができるものの、入力信号光が光増幅器に到達する前に、入力信号光に損失が生じてしまい、この損失を低減するのは困難である。例えば、上述の第1の方法では、光導波路やカプラによる損失によって入力信号光にパワー損失が生じてしまうことになる。また、上述の第2の方法では、強度変調器への挿入損失によって入力信号光にパワー損失が生じてしまうことになる。
このように、集積化によってコストの低減を図ることができるものの、入力信号光の損失は増大してしまうため、雑音指数の増大を招き、雑音特性が劣化してしまうことになる。
また、上述の第1及び第2の方法では、集積化する素子は固定的であるため、利得制御やパワー制御を行なえるとしても、入力信号光のパワーが大きく変化してしまう場合に対応するのは難しい。
同様に、上述の非特許文献1,2に記載されているものでも、順バイアスで用いる光増幅領域(SOA)、及び、逆バイアスで用いる電界吸収領域(EA)は固定的であるため、入力信号光のパワーが大きく変化してしまう場合に、これに応じて利得制御やパワー制御を行なうのは難しい。例えば、SOAに印加される順バイアス電圧を大きく変化させると、波形歪みが生じてしまうことになる。また、EAに印加される逆バイアス電圧を変化させてしまうと、減衰量が変わる前に波形歪みが生じてしまうことになる。このため、バイアス電圧を変化させることによる利得制御やパワー制御は、波形歪みが生じない範囲でしか行なうことができず、実用上、十分であるとは言えない。
特に、入力信号光のパワーが小さくなった場合に、利得制御やパワー制御が十分でないと、雑音特性が劣化してしまうことになる。一方、入力信号光のパワーが大きくなった場合に、利得制御やパワー制御が十分でないと、波形歪みが生じてしまうことになる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、波形歪みや雑音特性の劣化を招くことなく、半導体光増幅器と自動利得制御や自動パワー制御に用いる素子を集積化できるようにしながら、入力信号光のパワーの変化に対応して自動利得制御や自動パワー制御を行なえるようにした、半導体装置を提供することも目的とする。
このため、本発明の半導体装置は、p型半導体層とn型半導体層とで活性層を挟み込んで構成され、活性層に沿って複数の領域を有する半導体積層体と、p型半導体層又はn型半導体層上に設けられ、複数の領域のそれぞれに1つずつ設けられる複数の電極と、複数の電極の少なくとも1つの電極に接続され、バイアス電圧印加方向を切り替えるスイッチとを備え、スイッチが一側に切り替えられた場合、電極を介して順バイアス電圧が印加され、増幅領域となり、スイッチが他側に切り替えられた場合、電極を介して逆バイアス電圧が印加され、減衰領域となるように構成されることを特徴としている。
したがって、本発明の半導体装置によれば、波形歪みや雑音特性の劣化を招くことなく、半導体光増幅器と自動利得制御や自動パワー制御に用いる素子を集積化できるようになり、また、入力信号光のパワーの変化に対応して自動利得制御や自動パワー制御を行なえるようになるという利点がある。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる半導体装置について、図1〜図7を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる半導体装置(半導体光増幅装置)は、図1に示すように、n型半導体層10,活性層11,p型半導体層12を含む半導体積層体1と、半導体積層体1の表面上に形成される複数のp側電極(離散電極)2及びn側電極(共通電極)3と、複数のp側電極2のそれぞれに接続される複数のスイッチ4と、複数のスイッチ4に接続される順バイアス電源5及び逆バイアス電源6と、入力信号光(入力光)のパワー(入力パワー)をモニタする入力パワーモニタ7と、出力信号光(出力光)のパワー(出力パワー)をモニタする出力パワーモニタ8と、自動利得制御及び自動パワー制御を行なう制御回路(利得制御回路,出力パワー制御回路)9とを備えるものとして構成される。
ここで、半導体積層体1は、図2に示すように、n型半導体層10(例えばn型半導体基板やn型半導体バッファ層)とp型半導体層12(例えばp型半導体クラッド層)とで活性層11(例えばアンドープ半導体活性層)を挟み込んだ構造になっている。ここでは、p型半導体層12上に形成されたp型半導体層13(例えばp型半導体クラッド層やp型半導体コンタクト層)を含むものとして構成されている。なお、半導体積層体1の構造(リッジ型構造)はこれに限られるものではなく、埋込型やハイメサ型であっても良い。
この半導体積層体1は、光導波路としての機能も有する。つまり、p型半導体層12及びp型半導体層13,n型半導体層10,活性層11は、それぞれ、上側クラッド層,下側クラッド層,導波路コア層として機能しうるように構成されている。なお、半導体積層体1の両端面には、例えば無反射コート,斜め端面,窓構造等の反射低減構造が設けられている。
このように構成される半導体積層体1に順バイアスがかけられると、活性層11に電流が注入され、利得が生じるようになり、活性層11に入射された信号光は増幅されることになる。つまり、半導体積層体1に順バイアスをかけた場合は、増幅器として機能することになる。
一方、半導体積層体1に逆バイアスがかけられると、活性層11に入射された信号光は吸収されることになる。つまり、半導体積層体1に逆バイアスをかけた場合は、減衰器として機能することになる。
そして、p型半導体層13上にp側電極2が設けられており、n型半導体層10の裏面側(n型半導体基板の裏面側)にn側電極3が設けられている。
特に、本実施形態では、一方の電極(ここではp側電極2)を多電極構造とし、半導体積層体1上に活性層11に沿って直列に複数のp側電極2を設けるようにしている。これにより、半導体積層体1は活性層11に沿って直列に複数の領域14に分けられることになる。つまり、本実施形態では、半導体積層体1の複数の領域14のそれぞれに1つずつp側電極2が設けられている。そして、複数の領域14のそれぞれに独立して順バイアス電圧Vf又は逆バイアス電圧−Vbを印加することができるようになっている。
スイッチ4は、複数のp側電極2のそれぞれに接続されており、半導体積層体1のそれぞれの領域14に印加する電圧の印加方向(順方向バイアス又は逆方向バイアス)を切り替える機能を有するものである。例えばトランジスタにより構成される。
ここでは、各スイッチ4は、一方の入力端子が順バイアス電源5に接続されており、他方の入力端子が逆バイアス電源6に接続されており、出力端子がp側電極2に接続されている。つまり、スイッチ4によって、順バイアス電源5及び逆バイアス電源6のいずれか一方を選択できるようになっている。また、複数のスイッチ4は、いずれも共通の順バイアス電源5及び逆バイアス電源6に接続されている。
そして、スイッチ4が一方の入力端子側に切り替えられた場合、p側電極2を介して、半導体積層体1を構成する一の領域14に順バイアス電圧Vfが印加されることになる。このようにして順バイアスがかけられた領域14では、利得が生じ、信号光が増幅されることになり、増幅器として機能することになる。なお、p側電極2に順バイアス電圧Vfが印加される場合、順バイアス電極2Aという。また、増幅器として機能する領域を増幅領域14Aという。
一方、スイッチ4が他方の入力端子側に切り替えられた場合、p側電極2を介して、半導体積層体1を構成する一の領域14に逆バイアス電圧−Vbが印加されることになる。このようにして逆バイアスがかけられた領域14では、電界吸収効果によって信号光が吸収され、減衰することになり、減衰器として機能することになる。なお、p側電極2に逆バイアス電圧−Vbが印加される場合、逆バイアス電極2Bという。また、減衰器として機能する領域を減衰領域14Bという。
なお、図1では、図中、最も右側から5つ目までのスイッチ4が逆バイアス電源6側に切り替えられており、6つ目以降のスイッチ4が順バイアス電源5側に切り替えられている状態を示している。
このように構成されるため、スイッチ4を切り替えることで、一部の電極2Bを介して半導体積層体1の一部の領域14Bに逆バイアスをかけ、その一部の領域14Bを減衰器として用い、残りの電極2Aを介して半導体積層体1の残りの領域14Aに順バイアスをかけ、その残りの領域14Aを増幅器として用いることができるようになる。
特に、スイッチ4を切り替えることで、逆バイアス電極2Bの数(又は順バイアス電極2Aの数)を任意に増減させることができるため、利得の大きさや出力パワーを段階的に変化させることができるようになる。つまり、スイッチ4を切り替えることで、バイアス方向を変化させ、減衰量(又は増幅量)を変化させることができるため、利得の大きさや出力パワーを段階的に変化させることができるようになる。これは、モノリシックに集積された増幅器14Aと減衰器14Bの集積パターンを動的に変更できることを意味する。
例えば、図3に示すように、全てを順バイアス電極2Aにして増幅器14Aとして用いることができる一方、全てを逆バイアス電極2Bにして減衰器14Bとして用いることもできる。また、一部を逆バイアス電極2Bとし、残りを順バイアス電極2Aとして、減衰器14Bと増幅器14Aとを集積化したものとして用いることもできる。それぞれの電極パターンの切り替えは動的に行なうことができる。
ここで、電極パターンの切り替えは任意に行なうことができる。バイアス方向切替パターンのバリエーションとしては、例えば、以下のような方法がある。
例えば、逆バイアス電極2Bの数を増やす場合、図3に示すように、入力側から順番に逆バイアス電極2Bにしていく方法がある。また、図4(A)に示すように、1つおきに逆バイアス電極2Bにしていくようにしても良い。また、図4(B)に示すように、2つおきに逆バイアス電極2Bにしていくようにしたり、図4(C)に示すように、3つおきに逆バイアス電極2Bにしていくようにしたりしても良い。また、図4(D),(E)に示すように、任意の位置から逆バイアス電極2Bにしていくようにしても良いし、逆バイアス電極2Bの数を増やすときに逆バイアス電極2Bの位置を変えるようにしても良い。
但し、逆バイアス電極2Bを増やしすぎて、信号光のパワーが下がりすぎてしまうと、雑音特性の劣化を招くことになる。一方、逆バイアス電極2Bが少なすぎて(順バイアス電極が多すぎて)、信号光のパワーが上がりすぎてしまうと、波形歪みが生じてしまうことになる。このため、雑音特性の劣化や波形歪みが生じないようなバイアス方向切替パターンにする必要がある。
例えば、逆バイアス電極2Bが連続していると、その部分で一時的に信号光のパワーが下がりすぎてしまう場合があり、これにより、雑音特性が劣化してしまう場合がある。このため、逆バイアス電極2Bが過度に連続しないようにするのが好ましい。一方、例えば、順バイアス電極2Aが連続していると、その部分で一時的に信号光のパワーが上がりすぎてしまう場合があり、これにより、波形歪みが生じてしまう場合がある。このため、順バイアス電極2Aが過度に連続しないようにするのが好ましい。例えば、1つの領域における増幅量と減衰量とが同じ場合には、スイッチ4が交互に逆側に切り替えられた状態にして、逆バイアス電極2Bを1つおきに配置するようにすれば、信号光のパワーはジグザグ状に変化するようになり、信号光のパワーが上がりすぎたり、下がりすぎたりするのを防止することができる。
特に、例えば入力信号光のパワーが所定値よりも小さい場合には、半導体積層体1の最も入力側の領域に設けられる電極を順バイアス電極2Aにして増幅器14Aとして用いるようにすれば良い。これにより、入力信号光がパワー損失を受ける前に増幅されるようにすることができ、増幅器14Aと減衰器14Bを集積化する場合に雑音特性が劣化しないようにすることができる。これにより、雑音特性の劣化を招くことなく、半導体光増幅器14Aと自動利得制御や自動パワー制御に用いる素子(ここでは減衰器14B)を集積化できることになる。
一方、例えば入力信号光のパワーが所定値よりも大きい場合には、逆バイアス電極2Bの数を増やすようにすれば、波形歪みが生じてしまうのを防止することができる。
このため、入力信号光のパワーの大きさとして、広範囲のものを許容できるようになり、入力パワーのダイナミックレンジが広くなる。
本実施形態では、順バイアス電源5は、バイアス電圧を可変制御しうる可変電圧電源として構成される。これにより、スイッチ4の切り替えによって逆バイアス電極2Bの数を変えて順バイアス電圧Vfが印加される領域の長さを段階的に変えた後、順バイアス電圧Vfの大きさを連続的に変化させることができるようにしている。つまり、順バイアス電圧Vfを変化させることで電流注入量を連続的に変化させて、電極数を変えるだけでは調整不可能な利得や出力パワーの微調整を行なうようにしている。これは、順バイアス電圧Vfを大きく変化させると、波形歪みが生じてしまうためである。
一方、逆バイアス電源6は、バイアス電圧として固定電圧を供給しうる固定電圧電源として構成される。これは、逆バイアス電圧−Vbを変化させると、減衰量が変わる前に波形歪みが生じてしまうからである。
ところで、上述のようなスイッチの切替制御(バイアス方向制御)は、制御回路9から各スイッチ4への制御信号C1,C2・・・CNに基づいて行なわれるようになっている。また、制御回路9は、順バイアス電源5から出力される順バイアス電圧Vfの可変制御(順バイアス電圧制御)も行なうようになっている。つまり、本実施形態では、制御回路9によって自動利得制御(AGC制御モード)及び自動パワー制御(APC制御モード)が行なわれるようになっている。なお、自動利得制御及び自動パワー制御の詳細は後述する。
このため、制御回路9には、入力パワーモニタ7によってモニタされた入力パワーPinが入力されるようになっている。また、制御回路9には、出力パワーモニタ8によってモニタされた出力パワーPoutも入力されるようになっている。そして、制御回路9は、出力パワーPoutに基づいて、自動パワー制御を行なうようになっている。また、制御回路は、出力パワーPout及び入力パワーPinに基づいて、自動利得制御を行なうようになっている。なお、制御回路9には、APC制御モードにおいて用いられる目標出力パワーPout,set、及び、AGC制御モードにおいて用いられる目標利得Gsetが設定値として入力されている。
ここで、入力パワーモニタ7及び出力パワーモニタ8は、例えばフォトディテクタを含むものとして構成される。
ここでは、光増幅器14A又は光減衰器14Bとして機能する半導体積層体1へ入力される入力信号光の一部をカプラ15Aによって分岐し、入力パワーモニタ7によって入力パワーを測定するようになっている。つまり、入力パワーモニタ7を構成するフォトディテクタによって入力光(モニタ光)の強度を検出し、これに基づいて入力パワーを測定するようになっている。
また、光増幅器14A又は光減衰器14Bとして機能する半導体積層体1から出力される出力信号光の一部をカプラ15Bによって分岐し、出力パワーモニタ8によって出力パワーを測定するようになっている。つまり、出力パワーモニタ8を構成するフォトディテクタによって出力光(モニタ光)の強度を検出し、これに基づいて出力パワーを測定するようになっている。
なお、カプラ15A,15Bを設けずに、光導波路上にフォトディテクタ(例えばフォトダイオード)を集積化しても良い。そして、制御回路9は、フォトディテクタによって検出された光の強度に基づいて、自動利得制御及び自動パワー制御を行なうように構成しても良い。この場合、フォトディテクタ及び制御回路9がパワーモニタ(入力パワーモニタ,出力パワーモニタ)として機能することになる。
次に、本実施形態にかかる半導体装置における起動時の自動パワー制御(APC)について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは、図3に示すようにバイアス電圧を切り替える場合を例に説明する。
まず、図5に示すように、制御回路9は、初期化を行なう(ステップS10)。
具体的には、順バイアス電源5から出力される順バイアス電圧Vfを初期値Vf,initに設定する(Vf=Vf,init)。また、逆バイアス電源6側に切り替えるスイッチ4の数(逆バイアス側スイッチ数,逆バイアス電極数)Scntを初期値Scnt,initに設定する(Scnt=Scnt,init)。ここでは、初期状態として、最も右側から5つ目までのスイッチ4を逆バイアス電源6側に切り替えるために、初期値Scnt,initとして「5」という値が設定される。さらに、スイッチ番号(電極番号)iの値は「1」に設定する(i=1)。
次に、制御回路9は、スイッチ4を初期状態に切り替える制御を行なう(ステップS20〜S50)。
具体的には、まず、制御回路9は、制御信号Ciを「1」に設定する(Ci=1)(ステップS20)。なお、制御信号Ciが「1」に設定されると、制御回路9は、スイッチ番号iのスイッチ4に対して、逆バイアス電源6側に切り替えるための制御信号を出力することになる。一方、制御信号Ciが「0」に設定されると、制御回路9は、スイッチ番号iのスイッチ4に対して、順バイアス電源5側に切り替えるための制御信号を出力することになる。
ここでは、上記ステップS10でスイッチ番号iの値が「1」に設定されているため、制御信号C1が「1」に設定され(C1=1)、スイッチ番号1のスイッチ4(図1中、最も右側のスイッチ)が逆バイアス電源6側に切り替えられることになる。
その後、制御回路9は、スイッチ番号iの値をインクリメントする(i=i+1)(ステップS20)。この結果、スイッチ番号iの値は「2」になる。
次に、制御回路9は、スイッチ番号iの値が逆バイアス側スイッチ数Scntよりも大きいか否かを判定する(i>Scnt)(ステップS30)。そして、スイッチ番号iの値が逆バイアス側スイッチ数Scntよりも大きいと判定した場合「Yes」は、ステップS40へ進む。一方、スイッチ番号iの値が逆バイアス側スイッチ数Scnt以下であると判定した場合「No」は、ステップS20へ戻り、以降、スイッチ番号iの値が逆バイアス側スイッチ数Scntよりも大きくなるまで、ステップS20,S30の処理を繰り返す。
現時点ではスイッチ番号iの値は「2」であり、Scnt,initは「5」であるため、判定結果は「No」になり、ステップS20へ戻る。ステップS20では、スイッチ番号iの値が「2」であるため、制御信号C2が「1」に設定され(C2=1)、スイッチ番号2のスイッチ4(図1中、右側から2つ目のスイッチ)が逆バイアス電源6側に切り替えられることになる。そして、スイッチ番号iの値がインクリメントされて「3」になる。依然として、ステップS30の判定結果は「No」になり、ステップS20へ戻る。
以降、同様の処理が繰り返されて、スイッチ番号5のスイッチ4(図1中、右側から5つ目のスイッチ)までが逆バイアス電源6側に切り替えられることになる。
その後、ステップS20でスイッチ番号iの値がインクリメントされて「6」になると、ステップS30の判定結果が「Yes」になる。この場合、ステップS40へ進む。
そして、ステップS40では、スイッチ番号iの値は「6」であるため、制御回路9によって、制御信号C6が「0」に設定され(C6=0)、スイッチ番号6のスイッチ4(図1中、右側から6つ目のスイッチ)が順バイアス電源5側に切り替えられることになる。
その後、制御回路9は、スイッチ番号iの値をインクリメントする(i=i+1)(ステップS40)。この結果、スイッチ番号iの値は「7」になる。
次に、制御回路9は、スイッチ番号iの値が全スイッチ数(全電極数)N(ここでは15にしている)よりも大きいか否かを判定する(i>N)(ステップS50)。この結果、スイッチ番号iの値が全スイッチ数Nよりも大きいと判定した場合「Yes」は、ステップS60へ進む。一方、スイッチ番号iの値が全スイッチ数N以下であると判定した場合「No」は、ステップS40へ戻り、以降、スイッチ番号iの値が全スイッチ数Nよりも大きくなるまで、ステップS40,S50の処理を繰り返す。
現時点ではスイッチ番号iの値は「7」であり、全スイッチ数Nは「15」であるため、判定結果は「No」になり、ステップS40へ戻る。ステップS40では、スイッチ番号iの値が「7」であるため、制御信号C7が「0」に設定され(C7=0)、スイッチ番号7のスイッチ4(図1中、右側から7つ目のスイッチ)が順バイアス電源5側に切り替えられることになる。そして、スイッチ番号iの値がインクリメントされて「8」になる。依然として、ステップS50の判定結果は「No」になり、ステップS40へ戻る。
以降、同様の処理が繰り返されて、スイッチ番号15のスイッチ4まで(図1中、右側から6つ目以降の全スイッチ)が順バイアス電源5側に切り替えられることになる。
その後、ステップS40でスイッチ番号iの値がインクリメントされて「16」になると、ステップS50の判定結果が「Yes」になる。これにより、スイッチ4を初期状態に切り替える制御が終了する。
次に、制御回路9は出力パワー制御を行なう。
ここでは、まず、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による段階的な出力パワー制御を行なって、おおまかに出力パワーPoutを目標出力パワーPout,setに近づけた後、順バイアス電源5の出力電圧制御による連続的な出力パワー制御を行なって、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setに一致するように微調整を行なう。
まず、制御回路9は、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による段階的な出力パワー制御を行なう(ステップS60〜S70)。
具体的には、まず、制御回路9は、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|の大きさが所定値ΔPoutよりも大きく(|Pout−Pout,set|>ΔPout)、かつ、逆バイアス側スイッチ数Scntが「1」以上、「15」以下であるか(15≧Scnt≧1)を判定する(ステップS60)。なお、このステップでは、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差の符号がプラスかマイナスかも判定する。
この結果、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|の大きさが所定値ΔPoutよりも大きく(出力パワーPoutの方が値が小さく、差をとったときに符号がマイナスになる場合)、かつ、逆バイアス側スイッチ数Scntが「1」以上であると判定した場合「Yes」は、ステップS70へ進む。
そして、ステップS70で、制御回路9は、制御信号CScntを「0」に設定する(CScnt=0)。ここでは、逆バイアス側スイッチ数Scntが「5」であるため、制御信号C5が「0」に設定され(C5=0)、スイッチ番号5のスイッチ4(図1中、右側から5つ目のスイッチ)が順バイアス電源5側に切り替えられることになる。これにより、順バイアスがかかる増幅領域14Aが増え、出力パワーPoutが上がることになる。
このように、上述のようにして設定されたスイッチ4の切替パターン(右側から5つ目までは逆バイアス電源6側にし、6つ目以降は順バイアス電源5側にした切替パターン)では、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|の大きさが所定値ΔPoutよりも大きく、出力パワーPoutの方が値が小さい場合、逆バイアス電源6側になっているスイッチ4のうちの1つを順バイアス電源5側に切り替えて、順バイアスがかかる増幅領域14Aを増やし、出力パワーPoutを上げる出力パワー制御が行なわれることになる。
その後、制御回路9は、逆バイアス側スイッチ数Scntをデクリメントする(Scnt=Scnt−1)(ステップS70)。この結果、逆バイアス側スイッチ数Scntは「4」になる。
以降、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|の大きさが所定値ΔPout以下になるか、又は、逆バイアス側スイッチ数Scntが「1」よりも小さくなるまで、ステップS60,S70の処理を繰り返す。
一方、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|の大きさが所定値ΔPoutよりも大きく(出力パワーPoutの方が値が大きく、差をとったときに符号がプラスになる場合)、かつ、逆バイアス側スイッチ数Scntが「15」以下であると判定した場合「Yes」は、ステップS75へ進む。
そして、ステップS75で、制御回路9は、制御信号CScnt+1を「1」に設定する(CScnt+1=1)。ここでは、逆バイアス側スイッチ数Scntが「5」であるため、制御信号C6が「1」に設定され(C6=1)、スイッチ番号6のスイッチ4(図1中、右側から6つ目のスイッチ)が逆バイアス電源6側に切り替えられることになる。これにより、逆バイアスがかかる減衰領域14Bが増え、出力パワーPoutが下がることになる。
このように、上述のようにして設定されたスイッチ4の切替パターン(右側から5つ目までは逆バイアス電源6側にし、6つ目以降は順バイアス電源5側にした切替パターン)では、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|の大きさが所定値ΔPoutよりも大きく、出力パワーPoutの方が値が大きい場合、順バイアス電源5側になっているスイッチ4のうちの1つを逆バイアス電源6側に切り替えて、逆バイアスがかかる減衰領域14Bを増やし、出力パワーPoutを下げる出力パワー制御が行なわれることになる。
その後、制御回路9は、逆バイアス側スイッチ数Scntをインクリメントする(Scnt=Scnt+1)(ステップS75)。この結果、逆バイアス側スイッチ数Scntは「6」になる。
以降、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|の大きさが所定値ΔPout以下になるか、又は、逆バイアス側スイッチ数Scntが「15」よりも大きくなるまで、ステップS60,S75の処理を繰り返す。
その後、ステップS70で逆バイアス側スイッチ数Scntがデクリメントされて「0」になるか、又は、ステップS75で逆バイアス側スイッチ数Scntがインクリメントされて「16」になると、ステップS60の判定結果が「No」になる。これにより、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による出力パワー制御を終了する。
これは、逆バイアス側スイッチ数Scntがデクリメントされて「0」になった場合、全てのスイッチ4が順バイアス電源5側に切り替えられており、もはやスイッチ4の切替制御による出力パワー制御を行なえないからである。一方、逆バイアス側スイッチ数Scntがインクリメントされて「16」になった場合、全てのスイッチ4が逆バイアス電源6側に切り替えられており、もはやスイッチ4の切替制御による出力パワー制御を行なえないからである。
一方、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|の大きさが所定値ΔPout以下になった場合も、ステップS60の判定結果が「No」になる。これにより、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による出力パワー制御を終了する。
このようにして、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による段階的な出力パワー制御を行なうことで、出力パワーPoutが段階的に制御され、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとの差|Pout−Pout,set|が所定範囲内となり、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setに近づくことになる。
次いで、制御回路9は、順バイアス電源5の出力電圧制御による連続的な出力パワー制御を行なう(ステップS80〜S120)。
具体的には、まず、制御回路9は、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setよりも大きいか(Pout>Pout,set)を判定する(ステップS80)。この結果、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setよりも大きいと判定した場合「Yes」は、ステップS90へ進む。
そして、ステップS90で、制御回路9は、順バイアス電源5から出力される順バイアス電圧Vfの値から所定量ΔVを減算する(Vf=Vf−ΔV)。最初は、順バイアス電源5から出力される順バイアス電圧Vfの値は初期値Vf,initに設定されているため、この初期値Vf,initから所定量ΔVを減算することになる。
以降、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,set以下になるまで、ステップS80,S90の処理を繰り返す。
その後、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,set以下になった場合、ステップS80の判定結果が「No」になる。この場合、ステップS100へ進む。
そして、ステップS100で、制御回路9は、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setよりも小さいか(Pout<Pout,set)を判定する。
この結果、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setよりも小さいと判定した場合「Yes」は、ステップS110へ進み、制御回路9は、順バイアス電源5から出力される順バイアス電圧Vfの値に所定量ΔVを加算する(Vf=Vf+ΔV)。
次に、制御回路9は、ステップS110で設定された順バイアス電圧Vfの値が、順バイアス電源5の最大出力電圧Vf,maxよりも大きいかを判定する(Vf>Vf,max)(ステップS120)。この結果、ステップS110で設定された順バイアス電圧Vfの値が、順バイアス電源5の最大出力電圧Vf,max以下であると判定した場合「No」は、ステップS100へ戻り、再度、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setよりも小さいか(Pout<Pout,set)を判定する。
この結果、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setよりも小さいと判定した場合「Yes」は、ステップS110へ進み、同様の処理を繰り返す。一方、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,set以上であると判定した場合「No」は、ステップS80へ戻り、同様の処理を繰り返す。
なお、ステップS80〜ステップS120の処理中、出力パワーPoutと目標出力パワーPout,setとが同じであると判定した場合には、順バイアス電源5の出力電圧制御は行なわれない。
このようにして、順バイアス電源5の出力電圧制御による出力パワー制御を行なうことで、出力パワーPoutが連続的に制御され、出力パワーPoutが目標出力パワーPout,setに一致するように微調整が行なわれることになる。
その後、制御回路9が、ステップS110で設定された順バイアス電圧Vfの値が、順バイアス電源5の最大出力電圧Vf,maxよりも大きくなった場合には、ステップS120の判定結果が「Yes」になる。これにより、順バイアス電源5の出力電圧制御による連続的な出力パワー制御を終了する。これは、ステップS110で設定された順バイアス電圧Vfの値が、順バイアス電源5の最大出力電圧Vf,maxよりも大きくなった場合、もはや順バイアス電源5の出力電圧制御による出力パワー制御を行なえないからである。この場合、ステップS10へ戻り、上述の処理が繰り返されることになる。
なお、ここでは、逆バイアス側スイッチ数Scntの初期値Scnt,initを「5」としているため、逆バイアス電極の数を増やす制御(ステップS75)と減らす制御(ステップS70)の双方を行なうようにしているが、例えば、最初に、全てを逆バイアス電極にしておくか、又は、全てを順バイアス電極にしておくことで、いずれか一方の制御を省略することもできる。
次に、本実施形態にかかる半導体装置における起動時の自動利得制御(AGC)について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは、図3に示すようにバイアス電圧を切り替える場合を例に説明する。
まず、図6に示すように、制御回路9は、初期化を行なう(ステップA10)。具体的には、上述の自動パワー制御の場合(ステップS10参照)と同じである。
次に、制御回路9は、スイッチ4を初期状態に切り替える制御を行なう(ステップA20〜A50)。具体的には、上述の自動パワー制御の場合(ステップS20〜S50参照)と同じである。
次に、制御回路9は利得制御を行なう。
ここでは、まず、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による段階的な利得制御を行なって、おおまかに実利得Pout/Pinを目標利得Gsetに近づけた後、順バイアス電源5の出力電圧制御による連続的な利得制御を行なって、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetに一致するように微調整を行なう。
まず、制御回路9は、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による段階的な利得制御を行なう(ステップA60〜A70)。
具体的には、まず、制御回路9は、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|の大きさが所定値ΔGよりも大きく(|(Pout/Pin)−Gset|>ΔG)、かつ、逆バイアス側スイッチ数Scntが「1」以上、「15」以下であるか(15≧Scnt≧1)を判定する(ステップA60)。なお、このステップでは、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差の符号がプラスかマイナスかも判定する。
この結果、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|の大きさが所定値ΔGよりも大きく(実利得Pout/Pinの方が値が小さく、差をとったときに符号がマイナスになる場合)、かつ、逆バイアス側スイッチ数Scntが「1」以上であると判定した場合「Yes」は、ステップS70へ進む。
そして、ステップA70で、制御回路9は、制御信号CScntを「0」に設定する(CScnt=0)。ここでは、逆バイアス側スイッチ数Scntが「5」であるため、制御信号C5が「0」に設定され(C5=0)、スイッチ番号5のスイッチ4(図1中、右側から5つ目のスイッチ)が順バイアス電源5側に切り替えられることになる。これにより、順バイアスがかかる増幅領域14Aが増え、実利得Pout/Pinが上がることになる。
このように、上述のようにして設定されたスイッチ4の切替パターン(右側から5つ目までは逆バイアス電源6側にし、6つ目以降は順バイアス電源5側にした切替パターン)では、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|の大きさが所定値ΔGよりも大きく、実利得Pout/Pinの方が値が小さい場合、逆バイアス電源6側になっているスイッチ4のうちの1つを順バイアス電源5側に切り替えて、順バイアスがかかる増幅領域14Aを増やし、実利得Pout/Pinを上げる利得制御が行なわれることになる。
その後、制御回路9は、逆バイアス側スイッチ数Scntをデクリメントする(Scnt=Scnt−1)(ステップA70)。この結果、逆バイアス側スイッチ数Scntは「4」になる。
以降、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|の大きさが所定値ΔG以下になるか、又は、逆バイアス側スイッチ数Scntが「1」よりも小さくなるまで、ステップA60,A70の処理を繰り返す。
一方、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|の大きさが所定値ΔGよりも大きく(実利得Pout/Pinの方が値が大きく、差をとったときに符号がプラスになる場合)、かつ、逆バイアス側スイッチ数Scntが「15」以下であると判定した場合「Yes」は、ステップA75へ進む。
そして、ステップA75で、制御回路9は、制御信号CScnt+1を「1」に設定する(CScnt+1=1)。ここでは、逆バイアス側スイッチ数Scntが「5」であるため、制御信号C6が「1」に設定され(C6=1)、スイッチ番号6のスイッチ4(図1中、右側から6つ目のスイッチ)が逆バイアス電源6側に切り替えられることになる。これにより、逆バイアスがかかる減衰領域14Bが増え、実利得Pout/Pinが下がることになる。
このように、上述のようにして設定されたスイッチ4の切替パターン(右側から5つ目までは逆バイアス電源6側にし、6つ目以降は順バイアス電源5側にした切替パターン)では、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|の大きさが所定値ΔGよりも大きく、実利得Pout/Pinの方が値が大きい場合、順バイアス電源5側になっているスイッチ4のうちの1つを逆バイアス電源6側に切り替えて、逆バイアスがかかる減衰領域14Bを増やし、実利得Pout/Pinを下げる利得制御が行なわれることになる。
その後、制御回路9は、逆バイアス側スイッチ数Scntをインクリメントする(Scnt=Scnt+1)(ステップA75)。この結果、逆バイアス側スイッチ数Scntは「6」になる。
以降、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|の大きさが所定値ΔG以下になるか、又は、逆バイアス側スイッチ数Scntが「15」よりも大きくなるまで、ステップA60,A75の処理を繰り返す。
その後、ステップA70で逆バイアス側スイッチ数Scntがデクリメントされて「0」になるか、又は、ステップA75で逆バイアス側スイッチ数Scntがインクリメントされて「16」になると、ステップA60の判定結果が「No」になる。これにより、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による利得制御を終了する。
これは、逆バイアス側スイッチ数Scntがデクリメントされて「0」になった場合、全てのスイッチ4が順バイアス電源5側に切り替えられており、もはやスイッチ4の切替制御による利得制御を行なえないからである。一方、逆バイアス側スイッチ数Scntがインクリメントされて「16」になった場合、全てのスイッチ4が逆バイアス電源6側に切り替えられており、もはやスイッチ4の切替制御による利得制御を行なえないからである。
一方、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|の大きさが所定値ΔG以下になった場合も、ステップA60の判定結果が「No」になる。これにより、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による利得制御を終了する。
このようにして、スイッチ4の切替制御(バイアス方向制御)による段階的な利得制御を行なうことで、実利得Pout/Pinが段階的に制御され、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとの差|(Pout/Pin)−Gset|が所定範囲内となり、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetに近づくことになる。
次いで、制御回路9は、順バイアス電源5の出力電圧制御による連続的な利得制御を行なう(ステップA80〜A120)。
具体的には、まず、制御回路9は、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetよりも大きいか(Pout/Pin>Gset)を判定する(ステップA80)。この結果、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetよりも大きいと判定した場合「Yes」は、ステップA90へ進む。
そして、ステップA90で、制御回路9は、順バイアス電源5から出力される順バイアス電圧Vfの値から所定量ΔVを減算する(Vf=Vf−ΔV)。最初は、順バイアス電源5から出力される順バイアス電圧Vfの値は初期値Vf,initに設定されているため、この初期値Vf,initから所定量ΔVを減算することになる。
以降、実利得Pout/Pinが目標利得Gset以下になるまで、ステップA80,A90の処理を繰り返す。
その後、実利得Pout/Pinが目標利得Gset以下になった場合、ステップA80の判定結果が「No」になる。この場合、ステップA100へ進む。
そして、ステップA100で、制御回路9は、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetよりも小さいか(Pout/Pin<Gset)を判定する。
この結果、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetよりも小さいと判定した場合「Yes」は、ステップA110へ進み、制御回路9は、順バイアス電源5から出力される順バイアス電圧Vfの値に所定量ΔVを加算する(Vf=Vf+ΔV)。
次に、制御回路9は、ステップA110で設定された順バイアス電圧Vfの値が、順バイアス電源5の最大出力電圧Vf,maxよりも大きいかを判定する(Vf>Vf,max)(ステップA120)。この結果、ステップA110で設定された順バイアス電圧Vfの値が、順バイアス電源5の最大出力電圧Vf,max以下であると判定した場合「No」は、ステップA100へ戻り、再度、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetよりも小さいか(Pout/Pin<Gset)を判定する。
この結果、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetよりも小さいと判定した場合「Yes」は、ステップA110へ進み、同様の処理を繰り返す。一方、実利得Pout/Pinが目標利得Gset以上であると判定した場合「No」は、ステップA80へ戻り、同様の処理を繰り返す。
なお、ステップA80〜ステップA120の処理中、実利得Pout/Pinと目標利得Gsetとが同じであると判定した場合には、順バイアス電源5の出力電圧制御は行なわれない。
このようにして、順バイアス電源5の出力電圧制御による利得制御を行なうことで、実利得Pout/Pinが連続的に制御され、実利得Pout/Pinが目標利得Gsetに一致するように微調整が行なわれることになる。
その後、制御回路9が、ステップA110で設定された順バイアス電圧Vfの値が、順バイアス電源5の最大出力電圧Vf,maxよりも大きくなった場合には、ステップA120の判定結果が「Yes」になる。これにより、順バイアス電源5の出力電圧制御による連続的な利得制御を終了する。これは、ステップA110で設定された順バイアス電圧Vfの値が、順バイアス電源5の最大出力電圧Vf,maxよりも大きくなった場合、もはや順バイアス電源5の出力電圧制御による利得制御を行なえないからである。この場合、ステップA10へ戻り、上述の処理が繰り返されることになる。
なお、ここでは、逆バイアス側スイッチ数Scntの初期値Scnt,initを「5」としているため、逆バイアス電極の数を増やす制御(ステップA75)と減らす制御(ステップA70)の双方を行なうようにしているが、例えば、最初に、全てを逆バイアス電極にしておくか、又は、全てを順バイアス電極にしておくことで、いずれか一方の制御を省略することもできる。
したがって、本実施形態にかかる半導体装置によれば、波形歪みや雑音特性の劣化を招くことなく、半導体光増幅器と自動利得制御や自動パワー制御に用いる素子を集積化できるようになり、また、入力信号光のパワーの変化に対応して自動利得制御や自動パワー制御を行なえるようになるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、全てのp側電極2にスイッチ4を接続しているが、これに限られるものではなく、スイッチ4は複数のp側電極2の少なくとも1つの電極に接続されるようにすれば良い。
例えば、図7に示すように、一部のp側電極2のみにスイッチ4を設け、残りのp側電極2にはスイッチ4を設けないようにしても良い。そして、スイッチ4を有しないp側電極2は、そのまま順バイアス電源5に接続されるようにする。この場合、スイッチ4を有しないp側電極2には、常に順バイアス電圧が印加されることになる。なお、図7では図1と同一のものには同一の符号を付している。
図7に示すものでは、スイッチ4が接続されているp側電極2の間に、スイッチ4が接続されていないp側電極2を2つずつ配置するようにしているが、これに限られるものではなく、複数のp側電極2のうちの一部のものにスイッチ4が接続されるようにすれば良い。例えば、スイッチ4が接続されているp側電極2の間に、スイッチ4が接続されていないp側電極2を1つずつ配置するようにしても良い。また、スイッチ4が接続されているp側電極2の間に、スイッチ4が接続されていないp側電極2を2つ以上配置するようにしても良い。また、スイッチ4が接続されていないp側電極2の中に、スイッチ4が接続されているp側電極2が不規則に存在するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、全てのスイッチ4に共通の順バイアス電源5及び逆バイアス電源6を接続し、全てのスイッチ4に同一の順バイアス電圧又は逆バイアス電圧が印加されるようにしているが、これに限られるものではない。例えば、複数の電極のそれぞれに印加される順バイアス電圧が異なるようにしても良い。また、複数の電極のそれぞれに印加される逆バイアス電圧が異なるようにしても良い。このためには、スイッチ毎に異なる順バイアス電源や逆バイアス電源を接続しても良いし、一部のスイッチに一の順バイアス電源や逆バイアス電源を接続し、残りのスイッチに他の順バイアス電源や逆バイアス電源を接続しても良い。また、共通の順バイアス電源や逆バイアス電源を用い、順バイアス電源や逆バイアス電源とスイッチとの間に変圧回路を設けるようにしても良い。
また、上述の実施形態では、自動利得制御及び自動パワー制御の双方を行なうようにしているが、これに限られるものではなく、いずれか一方の制御のみを行なうようにしても良い。
また、上述の実施形態では、p側電極2を離散電極とし、n側電極3を共通電極としているが、これに限られるものではなく、複数のn側電極3を設けて、n側電極3を離散電極とし、p側電極2を共通電極としても良い。もちろん、半導体積層体1はn型半導体基板上に形成しても良いし、p型半導体基板上に形成しても良い。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
(付記1)
p型半導体層とn型半導体層とで活性層を挟み込んで構成され、前記活性層に沿って複数の領域を有する半導体積層体と、
前記p型半導体層又は前記n型半導体層上に設けられ、前記複数の領域のそれぞれに1つずつ設けられる複数の電極と、
前記複数の電極の少なくとも1つの電極に接続され、バイアス電圧印加方向を切り替えるスイッチとを備え、
前記スイッチが一側に切り替えられた場合、前記電極を介して順バイアス電圧が印加され、増幅領域となり、前記スイッチが他側に切り替えられた場合、前記電極を介して逆バイアス電圧が印加され、減衰領域となるように構成されることを特徴とする、半導体装置。
(付記2)
出力光のパワーをモニタする出力パワーモニタと、
前記出力パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて出力パワー制御を行なう出力パワー制御回路とを備えることを特徴とする、付記1記載の半導体装置。
(付記3)
前記出力パワー制御回路が、前記出力パワーモニタによってモニタされた出力パワーが目標出力パワーに近づくように前記スイッチの切替制御を行なうことを特徴とする、付記2記載の半導体装置。
(付記4)
前記スイッチを介して前記電極に接続される可変順バイアス電源を備え、
前記出力パワー制御回路が、前記出力パワーモニタによってモニタされた出力パワーが目標出力パワーに近づくように前記可変順バイアス電源の出力電圧制御を行なうことを特徴とする、付記2又は3記載の半導体装置。
(付記5)
前記スイッチを介して前記電極に接続される可変順バイアス電源を備え、
前記出力パワー制御回路が、前記出力パワーモニタによってモニタされた出力パワーと目標出力パワーとの差が所定値よりも大きい場合は、前記スイッチの切替制御を行ない、前記出力パワーと前記目標出力パワーとの差が所定値以下の場合は、前記可変順バイアス電源の出力電圧制御を行なうことを特徴とする、付記2記載の半導体装置。
(付記6)
光パワーをモニタするパワーモニタと、
前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて利得制御を行なう利得制御回路とを備えることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記7)
前記利得制御回路が、前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて求められる実利得が目標利得に近づくように前記スイッチの切替制御を行なうことを特徴とする、付記6記載の半導体装置。
(付記8)
前記スイッチを介して前記電極に接続される可変順バイアス電源を備え、
前記利得制御回路が、前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて求められる実利得が目標利得に近づくように前記可変順バイアス電源の出力電圧制御を行なうことを特徴とする、付記6又は7記載の半導体装置。
(付記9)
前記スイッチを介して前記電極に接続される可変順バイアス電源を備え、
前記利得制御回路が、前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて求められる実利得と目標利得との差が所定値よりも大きい場合は、前記スイッチの切替制御を行ない、前記実利得と前記目標利得との差が所定値以下の場合は、前記可変順バイアス電源の出力電圧制御を行なうことを特徴とする、付記6記載の半導体装置。
(付記10)
前記スイッチを介して前記電極に接続される固定逆バイアス電源を備えることを特徴とする、付記1〜9のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記11)
前記スイッチが、前記半導体積層体の最も入力側の領域に設けられる電極に接続されており、
入力光のパワーをモニタする入力パワーモニタを備え、
前記入力パワーモニタによってモニタされた入力パワーが所定値よりも小さい場合、前記半導体積層体の最も入力側の領域が増幅器として機能するように、前記スイッチを前記一側に切り替える制御を行なう制御回路を備えることを特徴とする、付記1〜9のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記12)
前記スイッチとして、複数のスイッチを備え、
前記複数のスイッチが、前記複数の電極のそれぞれに一つずつ接続されていることを特徴とする、付記1〜11のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記13)
前記複数のスイッチが、交互に逆側に切り替えられていることを特徴とする、付記12記載の半導体装置。
(付記14)
前記スイッチとして、複数のスイッチを備え、
前記複数のスイッチが、前記複数の電極のうちの一部の電極に接続されていることを特徴とする、付記1〜11のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記15)
前記複数の電極のそれぞれに印加される順バイアス電圧が異なることを特徴とする、付記1〜14のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記16)
前記複数の電極のそれぞれに印加される逆バイアス電圧が異なることを特徴とする、付記1〜14のいずれか1項に記載の半導体装置。
本発明の一実施形態にかかる半導体装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置の半導体積層体の構成を示す模式的断面図である。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置におけるバイアス方向切替パターンを説明するための模式図である。 (A)〜(E)は、本発明の一実施形態にかかる半導体装置におけるバイアス方向切替パターンを説明するための模式図である。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置における自動パワー制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置における自動利得制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置の変形例の構成を示す模式図である。 半導体光増幅器に自動利得・パワー制御機構を集積する場合の構成例を説明するための模式的平面図である。 半導体光増幅器に自動利得・パワー制御機構を集積する場合の構成例を説明するための模式的平面図である。
符号の説明
1 半導体積層体
2 p側電極(離散電極)
2A 順バイアス電極
2B 逆バイアス電極
3 n側電極(共通電極)
4 スイッチ
5 順バイアス電源
6 逆バイアス電源
7 入力パワーモニタ
8 出力パワーモニタ
9 制御回路
10 n型半導体層
11 活性層
12,13 p型半導体層
14 領域
14A 光増幅器として機能する領域(光増幅器)
14B 光減衰器として機能する領域(光減衰器)
15A,15B カプラ

Claims (10)

  1. p型半導体層とn型半導体層とで活性層を挟み込んで構成され、前記活性層に沿って複数の領域を有する半導体積層体と、
    前記p型半導体層又は前記n型半導体層上に設けられ、前記複数の領域のそれぞれに1つずつ設けられる複数の電極と、
    前記複数の電極の少なくとも1つの電極に接続され、バイアス電圧印加方向を切り替えるスイッチとを備え、
    前記スイッチが一側に切り替えられた場合、前記電極を介して順バイアス電圧が印加され、増幅領域となり、前記スイッチが他側に切り替えられた場合、前記電極を介して逆バイアス電圧が印加され、減衰領域となるように構成されることを特徴とする、半導体装置。
  2. 出力光のパワーをモニタする出力パワーモニタと、
    前記出力パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて出力パワー制御を行なう出力パワー制御回路とを備え、
    前記出力パワー制御回路が、前記出力パワーモニタによってモニタされた出力パワーが目標出力パワーに近づくように前記スイッチの切替制御を行なうことを特徴とする、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記スイッチを介して前記電極に接続される可変順バイアス電源を備え、
    前記出力パワー制御回路が、前記出力パワーモニタによってモニタされた出力パワーが目標出力パワーに近づくように前記可変順バイアス電源の出力電圧制御を行なうことを特徴とする、請求項2記載の半導体装置。
  4. 出力光のパワーをモニタする出力パワーモニタと、
    前記出力パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて出力パワー制御を行なう出力パワー制御回路と、
    前記スイッチを介して前記電極に接続される可変順バイアス電源とを備え、
    前記出力パワー制御回路が、前記出力パワーモニタによってモニタされた出力パワーと目標出力パワーとの差が所定値よりも大きい場合は、前記スイッチの切替制御を行ない、前記出力パワーと前記目標出力パワーとの差が所定値以下の場合は、前記可変順バイアス電源の出力電圧制御を行なうことを特徴とする、請求項1記載の半導体装置。
  5. 光パワーをモニタするパワーモニタと、
    前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて利得制御を行なう利得制御回路とを備え、
    前記利得制御回路が、前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて求められる実利得が目標利得に近づくように前記スイッチの切替制御を行なうことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記スイッチを介して前記電極に接続される可変順バイアス電源を備え、
    前記利得制御回路が、前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて求められる実利得が目標利得に近づくように前記可変順バイアス電源の出力電圧制御を行なうことを特徴とする、請求項5記載の半導体装置。
  7. 光パワーをモニタするパワーモニタと、
    前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて利得制御を行なう利得制御回路と、
    前記スイッチを介して前記電極に接続される可変順バイアス電源とを備え、
    前記利得制御回路が、前記パワーモニタによってモニタされた光パワーに基づいて求められる実利得と目標利得との差が所定値よりも大きい場合は、前記スイッチの切替制御を行ない、前記実利得と前記目標利得との差が所定値以下の場合は、前記可変順バイアス電源の出力電圧制御を行なうことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記スイッチが、前記半導体積層体の最も入力側の領域に設けられる電極に接続されており、
    入力光のパワーをモニタする入力パワーモニタを備え、
    前記入力パワーモニタによってモニタされた入力パワーが所定値よりも小さい場合、前記半導体積層体の最も入力側の領域が増幅器として機能するように、前記スイッチを前記一側に切り替える制御を行なう制御回路を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記スイッチとして、複数のスイッチを備え、
    前記複数のスイッチが、前記複数の電極のそれぞれに一つずつ接続されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記スイッチとして、複数のスイッチを備え、
    前記複数のスイッチが、前記複数の電極のうちの一部の電極に接続されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
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