JP2006269707A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 離型材の剥離工程における静電気の発生を効果的に防止できるプリント配線板の製造方法の提供。
【解決手段】 複数の絶縁基板と導体層を積層してプリント配線板を製造する方法において、前記導体層の表裏面に付着されている離型材を、除電用流体に晒しながら剥離する工程を有するプリント配線板の製造方法。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数の絶縁基板と導体層を積層してプリント配線板を製造する方法において、前記導体層の表裏面に付着されている離型材を、除電用流体に晒しながら剥離する工程を有するプリント配線板の製造方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プリント配線板の製造方法、特にプリント配線板の導体層に付着された離型材を剥離する際に、静電気の発生を防止するようにしたプリント配線板の製造方法に関する。
近年、従来はプリント配線板の表層に実装されていた電子部品を、できるだけプリント配線板内に埋め込んで部品内蔵型のプリント配線板とすることにより、表層のスペースを有効活用することが提案されている。
通常、3層以上の多層プリント配線板は、両面回路形成されたコア基板の上下またはその一方に半硬化状態のプリプレグを配置し、更に、銅箔、離型材を積層して製造する方法が一般的である。
この場合、プリント配線板内に電子部品が内蔵されていなければ、積層後の工程における表裏の離型材の剥離の際、静電気が発生しても特に悪影響を受けることはなかった。
しかしながら、プリント配線板内に電子部品が内蔵されている場合には、当該離型剤の剥離の際に、発生した静電気により当該内蔵電子部品が破壊されてしまうと云う問題があった。
通常、3層以上の多層プリント配線板は、両面回路形成されたコア基板の上下またはその一方に半硬化状態のプリプレグを配置し、更に、銅箔、離型材を積層して製造する方法が一般的である。
この場合、プリント配線板内に電子部品が内蔵されていなければ、積層後の工程における表裏の離型材の剥離の際、静電気が発生しても特に悪影響を受けることはなかった。
しかしながら、プリント配線板内に電子部品が内蔵されている場合には、当該離型剤の剥離の際に、発生した静電気により当該内蔵電子部品が破壊されてしまうと云う問題があった。
一方、電子部品などを製造する際の静電気発生を効果的に防止する技術としては、例えば霧化された超純水と気体をタンク内で混合して超純水の抵抗値を瞬時に下げることにより、超純水の静電気発生を防ぐ技術が、半導体ウエハなど静電気による損傷を受けやすい物の製造に利用されることが既に報告されている(特許文献1参照)。
然しながら、このような従来の技術をプリント配線板の製造に適用しようとすると、プリント配線板の搬送可能サイズが小さいものに限定される等の問題があり、プリント配線板の製造には利用し難かったのが実状であった。特に、プリント配線板内に電子部品を内蔵する方法としては、プリント基板に予め電子部品を配置して絶縁基材で積層する方法が採られているため、上記の従来技術を敢えて利用しても積層後に離型材を剥離する際の静電気によって当該内蔵電子部品が破壊される危険性は避けられなかった。
特開2000−114222号公報
本発明は斯かる従来の問題と実状に鑑みてなされたものであり、その課題は離型材の剥離工程における静電気の発生を効果的に防止することができるプリント配線板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1に係る本発明は、複数の絶縁基板と導体層を積層してプリント配線板を製造する方法において、前記導体層の表裏面に付着されている離型材を、除電用流体に晒しながら剥離する工程を必須としたものである。
これにより、プリント配線板から離型材を剥離する際に、静電気が発生することを効果的に防止することができる。
これにより、プリント配線板から離型材を剥離する際に、静電気が発生することを効果的に防止することができる。
また、請求項2に係る本発明は、上記プリント配線板を部品内蔵型のプリント配線板としたものである。
また、請求項3に係る本発明は、上記除電用流体をイオン化された液体としたものであり、請求項4に係る発明は、上記液体を水としたものである。
また、請求項3に係る本発明は、上記除電用流体をイオン化された液体としたものであり、請求項4に係る発明は、上記液体を水としたものである。
また、請求項5に係る本発明は、上記除電用流体をイオン化された気体としたものであり、請求項6に係る本発明は、上記気体を空気としたものである。
本発明によれば、離型材は剥離の際に除電用流体に晒されているため、静電気の発生を防止することができる。従って、本発明によれば、特にプリント配線板に内蔵された電子部品などが静電気で破壊されるのを効果的に防止できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施の形態により何ら制限されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
図1は、本発明のプリント配線板の製造方法における離型材の剥離工程を示す概略斜視説明図である。また、図1の(イ)は、表裏面にそれぞれ離型材が付着されたプリント配線板が搬送ロールによって搬送され始めた状態を、同(ロ)は、支持体の先端部に装着されている接着部に離型材が接着した状態を、同(ハ)は、支持体の先端部に装着されている接着部によって離型材が剥がし始められた状態を、同(ニ)は、離型材が剥がされる部分に流体噴出部から除電用流体が噴射されている状態を、同(ホ)は、離型材が剥がされたプリント配線板が搬送ロールによって次工程などに搬送される状態をそれぞれ示している。
図1において、101は、プリント配線板で、例えば電子部品内蔵型のプリント配線板がより効果的なものとして挙げられる。102a,102bは、離型材で、プリント配線板101の表裏面にそれぞれ付着されている。103a,103bは、例えば棒状体から成る支持体で、その先端には例えば接着テープのような接着部104a,104bがそれぞれ装着されている。105a,105bは、先端部から除電用流体を噴出させる流体噴出部である。
なお、離型材102a,102bとしては、表層に離型材が被覆された金属箔や樹脂フィルムを用いても良い。また、支持体103a,103bも接着部104a,104bも、導電性材料などのように除電対策が施されている材質を使用することが望ましい。
なお、離型材102a,102bとしては、表層に離型材が被覆された金属箔や樹脂フィルムを用いても良い。また、支持体103a,103bも接着部104a,104bも、導電性材料などのように除電対策が施されている材質を使用することが望ましい。
ここで、除電用流体とは除電作用を有する流体のことであり、例えば、イオン化された気体や液体が好適に用いられる。また、イオン化された気体としては、イオン化された空気や炭酸ガスなどが挙げられ、イオン化された液体としてはイオン化された水や炭酸水溶液などが挙げられる。
また、111a〜119aは、プリント配線板101(及び離型材102a)の上側に配設されている搬送ロール、111b〜119bは、プリント配線板101(及び離型材102b)の下側に配設されている搬送ロールである。
本発明方法の実施に際し、離型材102a,102bの先端をそれぞれ接着部104a,104bに正確に接着させるため、接着部104a,104bの上流の所定位置、例えば搬送ロール116a,116bと搬送ロール117a,117bの間の位置などに、表裏面にそれぞれ離型材102a,102bが貼着されたプリント配線板101が通過したことを感知する感知センサー(図示省略)などを更に設けるのが望ましい。
次に、本発明のプリント配線板の製造方法における離型材の剥離工程を説明する。最初、図1(イ)に示すように、プリント配線板101の表裏面にはそれぞれ離型材102a,102bが付着されており、そのプリント配線板101が搬送ロール111a〜119aと搬送ロール111b〜119bによって搬送される。次いで、図1(ロ)に示すように、支持体103a,103bの先端にそれぞれ装着されている接着部104a,104bの先端部分が離型材102a,102bにそれぞれ接着し始める。
その後、図1(ハ)に示すように、接着部104a,104bによって離型材が剥離され始める。次いで、図1(ニ)に示すように、離型材102a,102bの先端が剥がされる部分に流体噴出部105a,105bから除電用流体が噴射され、プリント配線板101から離型シート102a,102bを剥がす際の静電気発生が防止される。
その後、図1(ホ)に示すように、離型材102a,102bが剥がされたプリント配線板101が搬送ロールによって、図示しない次工程に送られる。
その後、図1(ホ)に示すように、離型材102a,102bが剥がされたプリント配線板101が搬送ロールによって、図示しない次工程に送られる。
なお、図1(ロ)において離型材102a,102bの先端が接着郎104a,104bの先端部分に接着する直前や直後あるいは離型材102a,102bの先端が接着部104a,104bの先端部分に接着すると同時に、図1(ニ)における流体噴出部105a,105bから除電用流体が噴射されるようにしても良い。
また、支持体103a,103bや接着部104a,104bを除去すると共に、流体噴出部105a,105bから噴射される除電用流体の流量を増加してジェット噴流とし、該ジェット噴流の力(いわば除電用流体の流体圧力)で離型材102a,102bを剥離するようにしても良い。
以上説明したような離型材の剥離工程によれば、離型材102a,102bが剥離される部分に、流体噴出部105a,105bから除電用流体が噴射され、該除電用流体に離型材102a,102bが晒される。このため、従来問題となっていたプリント配線板から離型材を剥がす際の静電気発生を効果的に防止できる。
以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。
実施例1
図1に示したように、離型材102a、102bが表裏に付着されたプリント配線板101を、搬送ロール111a〜119a、111b〜119bなどから構成された搬送ラインに投入した。搬送ラインの駆動はモーターで行ない、ラインスピード2.0m/minを確保した。
図1に示したように、離型材102a、102bが表裏に付着されたプリント配線板101を、搬送ロール111a〜119a、111b〜119bなどから構成された搬送ラインに投入した。搬送ラインの駆動はモーターで行ない、ラインスピード2.0m/minを確保した。
また、上記搬送ライン内には、あらかじめ支持体103a、103bの手前にプリント配線板101が通過したことを感知する図示しない感知式センサーを設置し、この感知式センサーがプリント配線板101の通過を感知して作動することにより、接着部104a、104bが離型材102a、102bの先端部分に接着し、支持体103a、103bが上方に引き上げられるようにした。なお、支持体103a、103bの先端に接着された接着部は、温度変化に対応して粘着と非粘着を可逆的に起こす感圧粘着テープを使用すると共に、支持体103a、103bには加熱・冷却ができるようにヒータを設置して温度制御するようにした。
また、支持体103a、103bが上方に引き上げられると同時に、搬送ロール117a、117bの上側と下側に対して45°の角度で傾けられた流体噴出部105a、105bから、圧力0.15MPa、液温20℃、流量60L/minの条件下で離型材102a、102bとプリント配線板101との接着界面に向かってイオン化された水を噴射させ、離型材102a、102bとプリント配線板101の剥離が完全に終わるまで当該イオン化された水の噴射を継続した。その結果、静電気を発生させることなく、プリント配線板から離型材を剥離することができた。
101:プリント配線板
102a,102b:離型材
103a,103b:棒状の支持体
104a,104b:接着部
105a,105b:流体噴出部
111a〜119a:プリント配線板の上側に配設されている搬送ロール
111b〜119b:プリント配線板の下側に配設されている搬送ロール
102a,102b:離型材
103a,103b:棒状の支持体
104a,104b:接着部
105a,105b:流体噴出部
111a〜119a:プリント配線板の上側に配設されている搬送ロール
111b〜119b:プリント配線板の下側に配設されている搬送ロール
Claims (6)
- 複数の絶縁基板と導体層を積層してプリント配線板を製造する方法において、前記導体層の表裏面に付着されている離型材を、除電用流体に晒しながら剥離する工程を有することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
- プリント配線板が、部品内蔵型のプリント配線板であることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板の製造方法。
- 除電用流体が、イオン化された液体であることを特徴とする請求項1又は2記載のプリント配線板の製造方法。
- 液体が、水であることを特徴とする請求項3記載のプリント配線板の製造方法。
- 除電用流体が、イオン化された気体であることを特徴とする請求項1又は2記載のプリント配線板の製造方法。
- 気体が空気であることを特徴とする請求項5記載のプリント配線板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005085258A JP2006269707A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | プリント配線板の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007108367A1 (ja) | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Fujifilm Corporation | 高分子化合物およびその製造方法、顔料分散剤、顔料分散組成物、光硬化性組成物、並びにカラーフィルタおよびその製造方法 |
WO2014168217A1 (ja) | 2013-04-12 | 2014-10-16 | 富士フイルム株式会社 | 遠赤外線遮光層形成用組成物 |
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2005
- 2005-03-24 JP JP2005085258A patent/JP2006269707A/ja active Pending
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