JP2006266632A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】 経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 可燃性冷媒を循環して冷凍サイクルを運転する冷却装置17による冷却と、ヒータ15による加熱とによって、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室3を備えた冷蔵庫1において、温度切替室3内の空気を循環する送風機14を備えるとともにヒータ15はヒータ線15aを覆う一重のガラス管15bを有し、送風機15が停止したときにヒータ15の容量を下げた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ユーザにより所望の室内温度に切り替えることができる温度切替室を備えた冷蔵庫に関する。
生活環境の変化が著しい昨今においては、家族それぞれが食事を摂る時間が異なる家庭が増えている。このため、加熱食品を保温するために保温箱や保温用収納容器が用いられる。これにより、調理を何度も行う手間を省くことができる。
一方、冷凍室及び冷蔵室に加えて温度切替室を備えた冷蔵庫が特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は、温度切替室に送出される冷気の通路を開閉するダンパ装置と、温度切替室を昇温するヒータとを備えている。これにより、温度切換室の室内温度を使用者の用途に応じて冷凍、冷蔵、パーシャル、チルド等の所望の低温の温度帯に切り替えることができる。
特開平10−288440号公報
しかしながら、加熱食品を保温するために保温箱や収納容器を用いると設置場所の確保が困難な問題や使用者の経済的負担が大きくなる問題がある。また、食品を移し替える煩雑な作業を必要とし、利便性が悪い問題があった。
本発明は、経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、可燃性冷媒を循環して冷凍サイクルを運転する冷却装置による冷却と、ヒータによる加熱とによって、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室内の空気を循環する送風機を備えるとともに前記ヒータはヒータ線を覆う一重のガラス管を有し、前記送風機が停止したときに前記ヒータの容量を下げたことを特徴としている。
この構成によると、温度切替室は低温側に切り替えられると冷却装置から冷気が導入され、冷凍、パーシャル、チルド、冷蔵等の低温室となる。これにより、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存できる。温度切替室は高温側に切り替えられるとヒータ及び送風機が駆動され、高温の空気を循環して室内が高温になる。これにより、加熱調理済み食品の一時的な保温ができる。送風機が異常停止すると、ヒータの容量を低下してヒータの温度上昇が抑制される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記送風機が停止したときに前記ヒータを停止したことを特徴としている。この構成によると、送風機が停止すると、ヒータの容量を低下してヒータが停止される。これにより、ヒータの温度上昇が抑制される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記送風機が停止したことを報知する報知手段を備えたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、可燃性冷媒を循環して冷凍サイクルを運転する冷却装置による冷却と、ヒータによる加熱とによって、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室内の空気を循環する送風機を備えるとともに前記ヒータはヒータ線を覆う一重のガラス管を有し、前記ヒータの温度が所定温度を超えた際に前記冷却装置で生成される冷気を前記温度切替室に送出したことを特徴としている。
本発明によると、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えたので、加熱食品を保温するための経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することができる。また、ヒータ線を一重のガラス管で覆うヒータを使用することにより冷蔵庫のコストを削減し、送風機が停止した際にヒータの容量を低下するため一重のガラス管を用いてもガラス管表面の温度上昇を抑制してIEC規格を満たすことができる。
また本発明によると、送風機が停止した際にヒータを停止するため、一重のガラス管を用いてもガラス管表面の温度上昇を抑制してIEC規格を満たすことができる。
また本発明によると、ヒータの温度が所定温度を超えた際に、冷却装置で生成される冷気を温度切替室に送出したので、ガラス管表面の温度上昇を抑制してIEC規格を満たすことができる。
また本発明によると、送風機が停止したことを報知する報知手段を備えたので、使用者が異常を容易に認知することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面図である。冷蔵庫1は、上段に冷蔵室2が配され、中段に温度切替室3及び製氷室4が配される。冷蔵庫1の下段には野菜室5及び冷凍室6が配されている。
冷蔵室2は観音開きの扉を有し、貯蔵物を冷蔵保存する。温度切替室3は中段左側に設けられ、使用者により室温を切り替えられるようになっている。製氷室4は中段右側に設けられ、製氷を行う。野菜室5は下段左側に設けられ、野菜の貯蔵に適した温度(例えば、約8℃)に維持される。冷凍室6は下段右側に設けられ、製氷室4に連通して貯蔵物を冷凍保存する。
図3は冷蔵庫1の右側面断面図である。冷凍室6及び製氷室4には貯蔵物を収納する収納ケース11が設けられる。野菜室5及び温度切替室3にも同様の収納ケース11が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の収納棚41が設けられる。冷蔵室2の扉には収納ポケット42が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の使い勝手が向上されている。また、冷蔵室2内の下部にはチルド温度帯(約0℃)に維持されたチルド室23が設けられている。
冷凍室6の背後には冷気通路31が設けられ、冷気通路31内には圧縮機35に接続された蒸発器17が配される。冷蔵室2の背後には冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。凝縮器、膨張器(いずれも不図示)が接続された圧縮機35の駆動によりイソブタン等の可燃性冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷凍サイクルの低温側となる蒸発器17と空気が熱交換して冷気が生成される。従って、圧縮機35及び蒸発器17は凝縮器及び膨張器とともに冷気を生成する冷却装置を構成する。
また、冷気通路31、32内には送風機18、28がそれぞれ配される。詳細を後述するように、蒸発器17で生成された冷気は送風機18の駆動により冷気通路31を介して冷凍室6、製氷室4、チルド室23及び温度切替室3に供給される。また、送風機28の駆動により冷気通路32を介して冷蔵室2及び野菜室5に供給される。
図4は温度切替室3を示す右側面断面図である。温度切替室3の上下面は断熱壁7、8により冷蔵室2及び野菜室5と仕切られる。温度切替室3の前面は回動式の扉9により開閉可能になっている。温度切替室3の背面は背面板33により覆われている。温度切替室3内には引出し式の収納ケース11が設けられている。
背面板33の後方には外壁を形成する断熱壁10との間に導入通風路12が設けられている。導入通風路12は背面板33に設けた流入口33aと冷気通路31(図3参照)とを連結する。また、導入通風路12内には温度切替室吐出ダンパ13が設けられる。温度切替室吐出ダンパ13を開くことにより蒸発器17(図3参照)で発生した冷気が温度切替室3に導かれる。
温度切替室吐出ダンパ13と流入口33aとの間には送風機14が設けられている。背面板33の下方には流出口33bが開口し、送風機14の駆動によって冷気通路31の冷気が流入口33aを介して容易に温度切替室3に導かれて流出口33bから流出する。また、温度切替室吐出ダンパ13の開閉により導入通風路12から温度切替室3に流入する風量が調整される。
流出口33bの後方には空気を冷却装置17に戻す戻り通風路19が設けられている。戻り通風路19内には流出口33bに面して開口する温度切替室戻りダンパ20が設けられる。温度切替室戻りダンパ20の後方と上方には開口部20b、20cが形成され、開口部20b、20cを択一的に閉じる回動自在のバッフル20aが設けられている。
開口部20cを閉じて開口部20bを開くことにより、流出口33bから流出する空気は戻り通風路19を流通可能になる。開口部20bを閉じて開口部20cを開くと、図5に示すように、流出口33bから流出する空気は送風機14の吸気側に導かれる。これにより、流出口33bから温度切替室戻りダンパ20の開口部20cを介して送風機14の吸気側に連通する連通路36が形成されている。従って、送風機14の駆動により連通路36を介して温度切替室3内の空気を循環させることができる。
温度切替室3の背面板33の後方上部にはヒータ15が設けられる。図6はヒータ15を示す側面断面図である。ヒータ15は熱輻射式のガラス管ヒータから成り、ヒータ線15aの周囲が一重のガラス管15bで覆われている。ガラス管15bの両端はゴム等のキャップ15c、15dにより密閉されている。ヒータ線15aを一重のガラス管15bで覆うためヒータ15を安価に構成することができる。従って、冷蔵庫1のコストダウンを図ることができる。
ヒータ線15aに通電すると背面板33を介して輻射熱が放出され、温度切替室3が昇温される。IEC(International Electorotechnical Commission:国際電気標準会議)規格60335−2−24には可燃性冷媒が漏れた際の安全性について規定されている。これによると、可燃性冷媒に曝されるヒータ15の表面温度を可燃性冷媒の発火温度よりも100K以上低くする必要がある。このため、送風機14はヒータ15の表面に向けて送風するように配置されている。これにより、ヒータ15の表面温度を下げて安全性を向上させることができる。また、詳細を後述するように、ヒータ15の制御によりIEC規格を満たすようになっている。
背面板33の背後の下部には温度センサ16が設けられている。温度センサ16は温度切替室3内の温度を検出して検出信号を制御部(不図示)へ送る。これにより、制御部が温度センサ16の検知結果に基づいてヒータ15、温度切替室吐出ダンパ13、送風機14を制御し、温度切替室3内を設定温度に保持する。
また、ヒータ15の上方に隣接して温度センサ24が設けられる。温度センサ24はヒータ15を囲む背面板33の上面に密着されている。これにより、ヒータ15の表面温度に略等しい温度が温度センサ24により検知される。また、温度センサ16の上方には温度ヒューズ30が設けられる。温度ヒューズ30は所定の温度まで高温になるとヒータ15の通電を遮断する。
図7は冷蔵庫1の中段付近の正面断面図を示している。冷凍室6の背後の冷気通路31は送風機18の前面上部を開口し、送風機18によって製氷室4に空気が送出される。製氷室4に連通する冷凍室6の下部には冷凍室ダンパ22が設けられる。冷凍室6の後方下部には、冷凍室ダンパ22を介して蒸発器17に空気を導いて冷気通路31に戻す戻り通風路21(図3参照)が設けられている。冷凍室ダンパ22の開閉により冷凍室6から出る空気の風量が調整される。
冷気通路31の上部は冷蔵室ダンパ27を介して冷気通路32に連通する。また、冷気通路31は分岐して導入通風路12が形成され、チルド室ダンパ25を介してチルド室23と連通するとともに、前述のように温度切替室吐出ダンパ13を介して温度切替室3に連通する。
冷蔵室2の背面下方には冷蔵室流出口(不図示)が開口し、野菜室5には野菜室流入口(不図示)が設けられる。冷蔵室流出口と野菜室流入口とは温度切替室3の背面を通る通路(不図示)により連結され、冷蔵室2と野菜室5が連通している。
温度切替室3に連通する戻り通風路19は温度切替室戻りダンパ20から下方に延びて温度切替室3及び野菜室5の背後に配される。温度切替室3内の空気は温度切替室戻りダンパ20を開くことにより戻り通風路19、21を介して蒸発器17に導かれる。また、野菜室5の背面には戻り通風路19に連通する野菜室流出口(不図示)が設けられる。
図8は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。蒸発器17で生成された冷気は、送風機18の駆動により矢印A(図7参照)に示すように冷気通路31を上昇して製氷室4に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4及び冷凍室6を流通し、冷凍室ダンパ22から流出する。そして、戻り通風路21を介して蒸発器17に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
送風機28の駆動により冷気通路31の上部で分岐した冷気は冷蔵室ダンパ27を介して矢印B(図7参照)に示すように冷気通路32を流通し、冷蔵室2に送出される。また、矢印C(図7参照)に示すように導入通風路12を流通してチルド室23に送出される。
冷蔵室2及びチルド室23に送出された冷気は冷蔵室2及びチルド室23を流通した後、野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通して戻り通路19、21を介して蒸発器17に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ27及びチルド室ダンパ23が閉じられる。
また、送風機14の駆動により冷気通路31の上部で分岐した冷気は導入通風路12を流通して矢印D(図4、図7参照)に示すように、温度切替室吐出ダンパ13を介して温度切替室3に流入する。温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通し、流出口33bから流出する。そして、矢印E(図4、図7参照)に示すように、戻り通風路19、21を介して蒸発器17に戻る。これにより、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者により室内温度を切り替えることができるようになっている。例えば、冷凍(−15℃)、パーシャル(−8℃)、チルド(0℃)、冷蔵(3℃)、野菜(8℃)の各温度帯等を使用者が選択できるようになっている。これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍保存または冷蔵保存できる。室内温度の切り替えは温度切替室吐出ダンパ13を開く量や送風機14の風量を可変して行うことができる。
この時、温度切替室戻りダンパ20のバッフル20aは前述の図4に示すように、戻り通風路19を開いて連通路36を閉じるように配置される。このため、流入口33aから流入する冷気が連通路36を循環することなく温度切替室戻りダンパ20を介して戻り通風路19を流通する。従って、連通路36によるショートサーキットを防止し、送風機14の送風効率を向上することができる。
尚、例えば温度切替室3を冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ15に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。また、ヒータ15に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷凍保存または冷蔵保存する低温側から調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行う高温側に切り替えることができるようになっている。
図9は温度切替室3を高温側に切り替えたときの動作を示すフローチャートである。ステップ#11では送風機14がONされ、ヒータ15がONされる。ステップ#12では図5に示すように、温度切替室吐出ダンパ13が閉じられるとともに、温度切替室戻りダンパ20のバッフル20aにより開口部20bが閉じられる。その結果、矢印Fに示すように送風機14から送出される空気は、矢印Gに示すように流出口33bを介して連通路36を流通する。これにより、図8の破線Sに示すように温度切替室3内の空気は温度切替室戻りダンパ20を介して送風機14に導かれて循環する。
ステップ#13では温度センサ16により温度切替室3の室内温度が所定の上限温度まで上昇したか否かが検知される。温度切替室3が上限温度まで昇温されていない場合はステップ#15に移行する。温度切替室3が上限温度まで昇温された場合はステップ#14でヒータ15が停止される。
ステップ#15では温度センサ16により温度切替室3の室内温度が所定の下限温度まで降下したか否かが検知される。温度切替室3が下限温度まで降温されていない場合はステップ#17に移行する。温度切替室3が下限温度まで降温された場合はステップ#16でヒータ15が駆動される。これにより、ヒータ15のON、OFFを繰り返して温度切替3室が所定の温度に維持される。
従って、温度切替室3を密閉して暖気の流出を防止するとともに送風機14を駆動して高温側の温度切替室3の温度分布を均一にすることができ、ヒータ15及びヒータ周辺の変形、発火、発煙等を防止することができる。
ステップ#17では送風機14が故障等の異常により停止したか否かが検知される。送風機14が駆動されている場合はステップ#20に移行する。送風機14が停止した場合はステップ#18でヒータ15の容量が下げられる。これにより、ヒータ15のガラス管15b表面の温度上昇を抑制して上記のIEC規格を満たすことができる。
また、ステップ#19で発光素子やブザー等により送風機14が停止したことを報知する。これにより、使用者が異常を容易に認知することができる。尚、送風機14が停止した際にヒータ15を停止してもよい。これにより、ヒータ15のガラス管15b表面の温度上昇を抑制して上記のIEC規格を満たすことができる。
ステップ#20では温度センサ24によりヒータ15の表面温度が所定の上限温度まで上昇したか否かが検知される。ヒータ15が上限温度まで昇温されていない場合はステップ#22に移行する。ヒータ15が上限温度まで昇温された場合はステップ#21で温度切替室吐出ダンパ13が開かれるとともに、温度切替室戻りダンパ20のバッフル20aにより開口部20bが開かれる。これにより、温度切替室3内には温度切替室吐出ダンパ13を介して流入した冷気が通過する。従って、ガラス管15b表面の温度上昇を抑制してIEC規格を満たすことができる。
ステップ#22では温度切替室吐出ダンパ13及び温度切替室戻りダンパ20の開口部20bが開いているか否かが判別される。温度切替室吐出ダンパ13及び温度切替室戻りダンパ20の開口部20bが閉じている場合はステップ#24に移行する。温度切替室吐出ダンパ13及び温度切替室戻りダンパ20の開口部20bが開いている場合は、ステップ#23でヒータ15の表面温度が所定温度まで低下したか否かが判別される。
ヒータ15の表面温度が所定温度まで低下した場合はステップ#12に戻り、温度切替室吐出ダンパ13及び温度切替室戻りダンパ20の開口部20bが閉じられる。そして、ステップ#13以降の動作が行われる。ヒータ15の表面温度が所定温度まで低下していない場合はステップ#24で温度切替室3の設定温度が低温側に切り替えられたか否かが判断される。温度切替室3の設定温度が低温側に切り替えられた場合は低温側切り替え時の処理に移行する。温度切替室3の設定温度が低温側に切り替えられていない場合はステップ#13に移行し、ステップ#13〜#24が繰り返し行われる。
高温側の温度切替室3の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、雑菌の繁殖を防止できる。また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。
また、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、ヒータ容量の公差と温度切替室3内の温度分布とを考慮して高温側の室内温度を80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の減菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分減菌効果がある。
前述したように、ヒータ15は熱輻射式のガラス管ヒータから成っている。ヒータ15を安価なシート状のアルミ蒸着ヒータ等の熱伝導式ヒータにすると、加温スピードが遅くなる。このため、温度切替室3を高温側に設定した場合に、食中毒菌の発育温度帯である30〜45℃を通過するのに長時間を要し、食品衛生上安全性が低下する。加温スピードを上げるためにヒータの容量を大きくすると、ヒータを貼り付ける周辺部品の耐熱温度(通常約80℃)の制約がある。また、放熱面が広範囲となって温度切替室3の手前付近まで及ぶため、使用者が火傷する危険が生じる。
これに対して熱輻射式のガラス管ヒータは加温スピードが速く、食品衛生上安全である。また、容量を大きくしても占有スペースが小さいため、前述の図4に示すように、温度切替室3の奥部に配置することにより使用者が火傷する危険も少なくなる。
本実施形態によると、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えたので、加熱食品を保温するための経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また、ヒータ線15aを一重のガラス管15bで覆うヒータ15を使用することにより冷蔵庫1のコストを削減できる。加えて、送風機14が停止した際にヒータ15の容量を低下またはヒータ15を停止する。このため、一重のガラス管15bを用いてもガラス管15b表面の温度上昇を可燃性冷媒であるイソブタンの発火温度(494℃)よりも100K以上低い温度に抑制してIEC規格を満たすことができる。
また、ヒータ15の温度が所定温度を超えた際に、蒸発器17で生成される冷気を温度切替室3に送出したので、一重のガラス管15bを用いてもガラス管15b表面の温度上昇を抑制してIEC規格を満たすことができる。
尚、本実施形態において、野菜室5の流出口にダンパを設けてもよい。これにより、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に、該ダンパを閉じて温度切替室3からの熱風が野菜室5に逆流することを防止できる。また、温度切替室3を高温側から低温側へ切り替える際に送風機18が停止されている場合には、冷凍室ダンパ22が閉じられるようになっている。これにより、送風機14の駆動によって冷凍室ダンパ22から冷凍室6内へ熱風が逆流することを防止できる。
本発明によると、使用者により室内温度を切り替えることのできる温度切替室を備えた冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のヒータを示す断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の中段部を示す正面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷気の流れを示す冷気回路図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室を高温側にした際の動作を示すフローチャート
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
9 扉
12 導入通風路
13 温度切替室吐出ダンパ
14、18、28 送風機
15 ヒータ
15a ヒータ線
15b ガラス管
17 蒸発器
16、24 温度センサ
19、21 戻り通風路
20 温度切替室戻りダンパ
22 冷凍室ダンパ
25 チルド室ダンパ
30 温度ヒューズ
31、32 冷気通路
33 背面板
33a 流入口
33b 流出口
35 圧縮機
36 連通路

Claims (5)

  1. 可燃性冷媒を循環して冷凍サイクルを運転する冷却装置による冷却と、ヒータによる加熱とによって、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室内の空気を循環する送風機を備えるとともに前記ヒータはヒータ線を覆う一重のガラス管を有し、前記送風機が停止したときに前記ヒータの容量を下げたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記送風機が停止したときに前記ヒータを停止したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記ヒータの温度が所定温度を超えた際に、前記冷却装置で生成される冷気を前記温度切替室に送出したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記送風機が停止したことを報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 可燃性冷媒を循環して冷凍サイクルを運転する冷却装置による冷却と、ヒータによる加熱とによって、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室内の空気を循環する送風機を備えるとともに前記ヒータはヒータ線を覆う一重のガラス管を有し、前記ヒータの温度が所定温度を超えた際に前記冷却装置で生成される冷気を前記温度切替室に送出したことを特徴とする冷蔵庫。
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