JP2006266255A - ディーゼルエンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】ディーゼルエンジンからのNOx排出量を従来のディーゼルエンジンに比べて大幅に低減するために、従来のディーゼルエンジンよりも高い排ガス再循環率(EGR率)を達成することができるディーゼルエンジンを提供する。
【解決手段】EGR演算処理装置18が、NOx濃度センサー17bによる実測NOx濃度と目標NOx濃度の偏差に基づいて、必要とするEGRガス流量制御弁14dの開度を算出し、それによってEGRガス流量を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】EGR演算処理装置18が、NOx濃度センサー17bによる実測NOx濃度と目標NOx濃度の偏差に基づいて、必要とするEGRガス流量制御弁14dの開度を算出し、それによってEGRガス流量を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、過給機を備えたディーゼルエンジンに関し、特に、排気ガス中のNOxを的確に低減することができるディーゼルエンジンに関するものである。
ディーゼルエンジンは、ガスタービンやガスエンジンなど他の発電機関に比べて効率は優れているものの、重油や軽油等の一般的なディーゼル燃料では排ガス中のPMやNOx濃度が高いという欠点がある。特に都市部では独自の条例で排ガスNOx濃度が厳しく規制されており、ディーゼルエンジンの導入は事実上不可能なのが現状である。
そのため、ディーゼルエンジンのNOxを低減させるための技術が多く提案されており、最近、自動車などの小型ディーゼルエンジンにおいては、エンジンからの排ガスの一部を吸気にもどす排ガス再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)によって、NOxを低減することが標準となりつつある。
EGRのNOx低減とは、排ガスの一部を吸気に再循環させることで、エンジンの吸気ガス中の酸素濃度を減らし、エンジン内での着火遅延や燃焼速度を低下させる効果などで燃焼温度の上昇を抑えて、所謂ディーゼルエンジンのThermal NOxを低減させるものである。
したがって、排ガス再循環率(吸気ガス中の排ガスの再循環ガス量割合、EGR率といわれている)が高いほどNOx低減効果が期待できる。
EGR率は以下のように表せる。
EGR率=(再循環排ガス量)/(新規吸気ガス量+再循環排ガス量)
=(吸気ガス中CO2濃度/排気ガス中CO2濃度)
しかし、EGR率は幾つかの理由により、あまり大きくできない。重油や軽油などのディーゼルエンジンに一般的に用いられる燃料を使用した場合においては、排ガス中に煤が含まれているため、EGR率を高くすると、すなわち、再循環排ガス量を増やすと、エンジン燃焼室内が煤で汚れるばかりで無く、エンジン内での燃焼の悪化を招き、排ガス中の煤がより多くでるようになってしまう、燃焼の悪循環に陥るため、EGR率を高くできなかった。
=(吸気ガス中CO2濃度/排気ガス中CO2濃度)
しかし、EGR率は幾つかの理由により、あまり大きくできない。重油や軽油などのディーゼルエンジンに一般的に用いられる燃料を使用した場合においては、排ガス中に煤が含まれているため、EGR率を高くすると、すなわち、再循環排ガス量を増やすと、エンジン燃焼室内が煤で汚れるばかりで無く、エンジン内での燃焼の悪化を招き、排ガス中の煤がより多くでるようになってしまう、燃焼の悪循環に陥るため、EGR率を高くできなかった。
また、重油や軽油などのディーゼルエンジンの排ガス中にはSOxも含まれているため、EGR率を高めれば、このSOx成分等により、エンジン燃焼室内のバルブ、ピストンなどが磨耗などの損傷を増大させることとなるため、やはり、EGR率を大きくすることができない原因であった。
これらを解決するために、再循環排ガス(EGRガス)を洗浄する装置やEGRガスの有害ガス成分への対策技術としては、特許文献1、特許文献2などに記載の技術が提案されている。
他のEGR率に制限を設けるものとして、EGRガスのガス温度がある。EGRガスは300℃以上の排ガスの一部を吸気側に循環させるので、再循環排ガスと吸気ガスの混合ガスの温度はEGRをしない場合に比べて温度が高くなる。このため、過給機−ブロワー等の吸入効率が悪化し、エンジンの熱効率が悪化してしまう。これを避けるため、排ガス再循環配管(EGR配管)にEGRガスを冷却する再循環排ガスクーラー(EGRクーラー)が設けられるのが一般的である。EGRガスをEGRクーラーで冷却することにより、EGR率を上られるように工夫がされている。
特開2002−331919号公報
特開2003−269261号公報
しかし、重油や軽油を燃料とするディーゼルエンジンにおいては、EGRガス中の煤やSOxを完全に除去することはできず、また、数百kWを超える発電用の大型のディーゼルエンジンにおいてはEGRガスを洗浄する装置も非常に大掛かりな装置となってしまう。
また、エンジンのEGR率を高くするために有効である、EGRガスの冷却は、EGRガスの温度を低くすればするほど吸気側での混合ガス温度上昇を低く抑えられ、エンジンの効率悪化を防ぐことは可能であるが、EGRガスを例えば100℃以下に冷却すると、飽和蒸気圧との関係から排ガス中の水分が結露しやすくなり、軽油や重油を燃料とするディーゼルエンジンの排ガスに多く含まれるSOxなどが結露水に溶解し、配管腐食などを起こしやすくなり、エンジン部品の寿命を低下させてしまう危険性が増加する。
このように従来のディーゼルエンジンではEGRガスの冷却には限界があり、結果的に大量のEGRガスを吸気に戻せない。特に、発電用の大型ディーゼルエンジンにおいてはEGRガスを冷却する設備も大きく、大量のEGRガスの洗浄と冷却の両方を行うための設備化には限界があり、EGR率を上げられない原因ともなっていた。
一般的に、軽油や重油を燃料とするディーゼルエンジンではEGR率は10〜20%ぐらいが限界といわれている。
また、過給機付の一般的なディーゼルエンジンにおいて、EGR配管は、EGRガス中の煤などの過給機のブロワーやタービンのブレードへの影響を無くすため、過給機タービンの入り側のエンジン排気管と過給機ブロワー出口のエンジン吸気管とを結ぶのが標準的であるが、過給機ブロワー出口の吸気圧は高いので、排気側からのEGRガス量を増やすにも限界が生じていた。
本発明は、かかる現状を鑑みて考案されたものであり、ディーゼルエンジンからのNOx排出量を従来のディーゼルエンジンに比べて大幅に低減するために、従来のディーゼルエンジンよりも高い排ガス再循環率(EGR率)を達成することができるディーゼルエンジンを提供することを目的とするものである。
さらに、運転条件が変わっても、NOx低減効果を維持することができるディーゼルエンジンを提供することを目的とするものである。
これらの課題を解決するための本発明の特徴は以下のとおりである。
[1]過給機を備えたディーゼルエンジンにおいて、
エンジン排気側に連結した過給機タービンの出口側からの排気管内を流れる排ガスの一部を、エンジン吸気側に連結した過給機ブロワーの入口側に再循環させるように設けられた排ガス再循環配管と、
必要な再循環排ガス流量を演算処理する再循環排ガス流量演算処理装置と、
排ガス再循環配管に設けられ、再循環排ガス流量演算処理装置の演算結果に基づいて再循環排ガス流量を制御するための流量制御弁と、
排気管に設けられ、再循環排ガス流量演算処理装置の演算結果に基づいて排気管内の排ガス圧力を調整するための排気管絞り弁と
を備えていることを特徴とするディーゼルエンジン。
エンジン排気側に連結した過給機タービンの出口側からの排気管内を流れる排ガスの一部を、エンジン吸気側に連結した過給機ブロワーの入口側に再循環させるように設けられた排ガス再循環配管と、
必要な再循環排ガス流量を演算処理する再循環排ガス流量演算処理装置と、
排ガス再循環配管に設けられ、再循環排ガス流量演算処理装置の演算結果に基づいて再循環排ガス流量を制御するための流量制御弁と、
排気管に設けられ、再循環排ガス流量演算処理装置の演算結果に基づいて排気管内の排ガス圧力を調整するための排気管絞り弁と
を備えていることを特徴とするディーゼルエンジン。
[2]ジメチルエーテルを燃料とすることを特徴とする前記[1]に記載のディーゼルエンジン。
[3]排ガス再循環配管の途中に再循環排ガス冷却器を備え、再循環排ガス冷却器によって再循環排ガスを40℃〜100℃、望ましくは40℃〜60℃に冷却することを特徴とする前記[1]又は[2]に記載のディーゼルエンジン。
[4]排気管内を流れる排ガス中のNOx濃度を測定するためのNOx濃度センサーを備え、再循環排ガス流量演算処理装置は、NOx濃度センサーによる実測NOx濃度と目標NOx濃度との偏差に基づいて、前記流量制御弁と前記排気管絞り弁の開度を算出することを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載のディーゼルエンジン。
[5]過給機ブロワー入口のCO2濃度を測定するためのCO2濃度センサーもしくはO2濃度を測定するためのO2濃度センサーを備え、再循環排ガス流量演算処理装置は、目標NOx低減率に基づいて、過給機ブロワー入口のCO2濃度の目標値もしくはO2濃度の目標値を定め、CO2濃度センサーによる実測CO2濃度と前記目標CO2濃度の偏差もしくはO2濃度センサーによる実測O2濃度と前記目標O2濃度の偏差に基づいて、前記流量制御弁と排気管絞り弁の開度を算出することを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載のディーゼルエンジン。
[6]過給機ブロワー入口のCO2濃度の目標値が2%〜5%であることを特徴とする前記[5]に記載のディーゼルエンジン。
本発明においては、従来のディーゼルエンジンよりも高い排ガス再循環率(EGR率)を達成することができ、ディーゼルエンジンからのNOx排出量を従来のディーゼルエンジンに比べて大幅に低減することができる。
また、ディーゼルエンジンの運転条件が変わっても、NOx低減効果を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について述べる。
図1は、本発明の一実施形態に係るジメチルエーテル(DME)を燃料とする発電用大型ディーゼルエンジンを用いた、DMEディーゼルエンジン発電システムの回路図である。
ちなみに、DMEは化学式CH3OCH3で示される最も単純なエーテル化合物で、常温、常圧下において無色透明の気体で、沸点は常圧で−25.1℃、25℃に於ける飽和水蒸気圧は6.1気圧で容易に液化でき、LNG同等に取り扱いが容易な物質である。軽油と同等以上のセタン価を持っているために、ディーゼルエンジンの燃料として利用できる。DMEは含酸素化合物であるため着火性・燃焼性に優れ、化学構造の中に炭素同志の結合が無いので燃焼過程で煤の発生が無い。かつ燃料にまったく硫黄分を含まないためSOxの発生も無い。DMEを燃料とするディーゼルエンジンの排ガスは煤やSOx分が極めて少ないクリーンなものとなっている。従来の重油、軽油を燃料としたディーゼルエンジンでは、NOxを低減させようとすると、排ガス中の煤が増えるというトレードオフの関係にあったが、DMEを燃料とすることで、NOxに特化した対策を採ることができる。DMEを燃料とするディーゼルエンジンにおいては、排ガスもクリーンであるため、従来燃料では実現し得なかった大量の排ガスの再循環(高EGR率)が可能となる。
図1に示すように、この実施形態においては、DMEディーゼルエンジン1が発電機2を介して発電している。そして、ディーゼルエンジン1への燃料供給系は、DME燃料タンク6、燃料供給用フィードポンプ8、燃料クーラー9、DMEパージライン10から構成されている。燃料のDMEはDMEタンク6から燃料供給管7を通って、燃料フィードポンプ8により燃料を加圧して、ディーゼルエンジン1に供給されている。エンジン1で消費されなかった燃料は、DME燃料クーラー9を通って冷却された後、燃料タンク6からの燃料とDME供給配管7で混合され、再度エンジン1に供給されるようになっている。なお、図中13は、エンジン1冷却水の冷却塔である。
次に、ディーゼルエンジン1の吸排気システムは以下のようになっている。
ディーゼルエンジンの吸入空気は、吸気管5c、5bを通り、過給機ブロワー4bによって加圧され、吸気管5aを通って、ディーゼルエンジン1の燃焼室内に導入される。ディーゼルエンジン1で燃焼した後、排ガスは、排気管3aから排出される。その後、過給機タービン4aを通って、排気管3bを経て、サイレンサー11を通り、排気煙突12から大気に放出される。
排ガス再循環用の各EGR設備、すなわち、排ガス再循環配管(EGR配管)14a、再循環排ガス流量制御弁(EGR流量制御弁)14d、再循環排ガス冷却器(EGRクーラー)14c、排ガス再循環配管(EGR配管)14b、EGR配管と吸気管の合流管14eが、排気管3bと吸気管5b、5cとの間に設置されている。なお、図中19は、EGRクーラー14c用の冷却塔である。
排気管3bを流れている排ガスは、EGR流量制御弁14dが開くと、煙突12を通って大気に放出される排ガスと、EGR配管14aを通って、エンジン1の燃焼用吸気として再循環されるEGRガスとに分流される。
排気管3bより分流された排ガス、すなわち、EGRガスは、EGR配管14a、流量制御弁14dを通って、EGRクーラー14cに流れ込み冷却される。冷却されたEGRガスはEGR配管14bを経て、吸気管5cを通ってエンジン1に吸い込まれてくる吸入ガス(空気)と、EGR配管と吸気管の合流管14eで混合される。混合ガスは吸気管5bを通って、過給機ブロワー4bにより昇圧されて、エンジン1の燃焼室内に供給される。なお、EGRガス流量制御弁14dはEGRクーラー13cの下流側(吸気側)にあっても問題は無い。
そして、EGRガス量(再循環排ガス量)の制御は、再循環排ガス流量演算処理装置(EGR演算処理装置)18の演算結果に基づいて、EGR配管に設けられているEGRガス流量制御弁14d(排ガス再循環を行わない時は全閉)の開度を調節することによって行われる。
その際に、排気管3bから分岐した排ガスサンプル管17aによってエンジン1の排ガスを採取し、採取した排ガス中のNOx濃度をNOx濃度センサー17bによって実測し、実測したNOx濃度が目標NOx濃度に低減するように、必要なEGRガス流量を演算して、流量制御弁14dの開度を調節する。
さらに、より多くの排ガスを再循環させたい場合は、排気管3b途中に組み込まれている排気管絞り弁15(通常は全開)の開度を絞り、EGR配管14a側へより多くの排ガスを分流させる。
また、後述するように、発明者等は、EGRによるNOx低減率(低減効果)とEGRガス混合後のエンジンの吸気ガス中のCO2濃度との間に強い相関があることを見出したので、吸気管5bから分岐した吸気ガスサンプル管16aによって吸気管5b内の吸気ガスを採取し、採取した吸気ガス中のCO2濃度(もしくはO2濃度)を、CO2濃度センサー(もしくはO2濃度センサー)16bによって実測し、実測したCO2濃度(もしくは、実測したO2濃度)が目標CO2濃度(もしくは目標O2濃度)に到達できるように、必要なEGRガス量を演算して、流量制御弁14dの開度を調節することもできる。
なお、流量制御弁14dの開度は、エンジン1の運転条件に合わせて、事前に実験した結果を基に弁開度を決めておくことも可能である。
そして、EGRクーラー14cによるEGRガスの冷却は、以下に述べるように、100℃〜40℃に冷却することで、NOxを大幅に低減可能となる。
図2は、エンジン1の運転条件を一定とした時の、EGRガスの冷却温度を変えた場合のNOx低減効果を示す実験結果である。図2(a)は、EGRガスを非冷却(排ガス温度は約350度)、空冷(EGRクーラー後のガス温度が270℃)、水冷(EGRクーラー後のガス温度が70℃)の3条件における、EGR率に対する排ガスNOx濃度変化の比較、図2(b)は、その時のエネルギー消費率変化の比較、図2(c)は、その時の排ガス温度変化の比較を示したものである。
DME燃料は排ガスがクリーンであるため、図2中の◆印で示すように、EGRガスを非冷却(排ガス温度約350℃)としても、従来燃料よりもEGR率を高くすることができたが、EGR率20%を超えるとエネルギー消費率、排ガス温度も急激に上昇し、エンジンの運転が不安定となってくるため、これ以上のEGR率を高くすることができなかった。この時、NOx濃度は700ppmから100ppmまで低下した。
これに対して、図2中の△印で示すように、EGRガスを空冷によって約270℃にした場合は、EGR率は30%まで高くできた。
さらに、図2中の■印で示すように、EGRガスを水冷によって約70℃まで冷却した実験を行ったところ、EGR率は40%まで高くすることができた。この時、NOxは700ppmから10ppmまで低減し、大幅なNOxの低減を実現した。その際に、EGR率を高くしていくと、図2(b)に示すようにエネルギー消費率が悪化を招くが、EGRガスを70℃程度の温度に冷却することで、エネルギー消費率の悪化を抑制できることもわかった。
そこで、図3はEGRガスの冷却後の温度(EGRガス温度)に対する燃費(エンジン熱効率)の改善率の関係を表した図である。なお、燃費(エンジン熱効率)の改善率はEGR率0%の時の燃費を基準にしたものである。
図3に示すように、EGRガスを冷却すればするほど燃費(エンジン熱効率)の改善率は上昇している。ただし、EGRガスの冷却は、EGRクーラーの冷却能力から考えると、40℃が設備コストの観点から下限である。一方、EGRガス温度が100℃を越えると、EGRガスと混合するエンジン吸気温度が上昇し、吸入酸素濃度の低下で熱効率が急激に悪化し始めることが実験的に確認できており、その対策として、EGR率を下げる必要がでてくる。そのため、EGRガス温度は100℃以下とすべきである。なお、エンジン排ガス温度350℃の水の飽和蒸気圧から考えると、EGRガス温度を100℃以下に下げると水分が結露することになるが、特にドレンとして排出すれば問題ない。したがって、EGRガスの冷却温度範囲は40℃〜100℃が適切である。
さらに、図3に示すように、EGRガス温度60℃以下で急激に熱効率の改善率が上昇していることと、EGRガス温度60℃以下では熱効率の改善率が常識的な−10%以内(すなわち、熱効率の悪化率が10%以内)であることから考えて、EGRガスの冷却温度範囲は40℃〜60℃がより望ましいといえる。
そして、ディーゼルエンジンの排ガス中のNOx濃度は、エンジンの運転条件(出力(トルク)、エンジン回転数)や吸入空気条件(温度、水分)等で変動する。そのため、正確にNOx濃度を低減させるためには、EGRガス流量制御弁14cや排気管絞り弁15の開度を何らかの指標により調節することが必要である。
そこで、図5に制御フローを示すような、NOx濃度を指標にしたEGRガス流量制御方法を行う。
前述のように、DMEディーゼルエンジン1においては、EGRガスを100℃〜60℃に冷却しておけば、EGR率の制約が無いことから、図5に示すように、NOx濃度センサー17bによる実測NOx濃度と目標NOx濃度との偏差に基づいて、必要なEGR流量制御弁14dと排気絞り弁15の開度を決定し、それに基づいて弁開度を操作することで、正確なNOx濃度制御が可能である。なお、流量制御弁14dなどの弁開度指令は、エンジンの燃費悪化状態を考えて、CO2濃度センサー(もしくはO2濃度センサー)16bの実測値が一定以上の値になった時点で弁開度上限とする。これは高EGR率運転で吸気中の酸素濃度が低くなりすぎると、失火などのエンジンの運転状態が著しく悪化するので安全のため弁開度の上限をもうけるものである。
なお、あらかじめ、各弁の開度とNOx低減効果について実験的に相関関係を求めておき、それをテーブル化するなどをして、開度指令指標を準備しておいて、それをもとに弁開度を制御しても問題無い。
また、図6に制御フローを示すような、CO2濃度を指標にしたEGRガス流量制御方法を行うこともできる。
発明者等の実験によると、EGRによるディーゼルエンジンのNOx低減率(低減効果)とEGRガス混合後のエンジンの吸入ガス中のCO2濃度(過給機ブロワー入口のCO2濃度)との間に強い相関があることが実験的に判明した。
図4(a)は同一のディーゼルエンジンにおいて、運転条件(トルクと回転数)を変えた時のEGRによるNOx低減効果を調べた時の実験結果である。横軸はEGR率、縦軸はNOx低減率(EGRを行った時のNOx濃度/EGR率ゼロの時のNOx濃度)をあらわす。
この結果が示すように、EGR率が同じでも、エンジンの運転条件が異なると、NOx低減効果が違う。これは、ディーゼルエンジンの運転条件を示す空気過剰率が運転条件によって変わるためである。つまり、低負荷(低トルク)運転においては、燃焼に必要とする吸入ガス中の酸素濃度が十分にあり、高EGR率で排ガスの再循環ガスを多くしても、燃焼への影響が小さく、NOxを低減させる効果が小さくなったものと思われる。
それに対して、図4(b)に、横軸を吸入ガス中のCO2濃度(吸気CO2濃度)にとってNOx低減率を再整理した結果を示す。エンジンの運転条件が変わっても、吸気CO2濃度で整理するとほぼ直線的な強い相関があることがわかる。これはディーゼルエンジンの運転条件、大きさに関係無く普遍的な相関関係であることを実験的に確証済みである。また、吸気ガスの酸素濃度との相関も整理したところ、同様の強い相関を示した。この関係を使って、吸気CO2濃度を指標にしたEGRガスの流量制御を行うのが、図6に示すEGRガス流量制御方法である。
図6に示すように、あらかじめ、EGRを行わない時のエンジンのNOx濃度(EGR率ゼロの時のNOx濃度)と、目標とする排ガスNOx濃度とから、EGRによる目標NOx低減率を算出する。次に、図4(b)の吸気CO2濃度とNOx低減率の関係(近似式)から、目標NOx低減率に対応した目標CO2濃度を算出する。そして、CO2濃度センサー16bにより実測した実測吸気CO2濃度が、算出した目標吸気CO2濃度となるようにEGR流量制御弁14dと排気絞り弁15の開度を調節する。
また、NOx濃度センサー17bによる実測NOx濃度と目標NOx濃度に一定以上の偏差が生じている場合は、この偏差から、目標NOx濃度となるように目標NOx低減率の補正値を算出し、目標NOx低減率を補正する。この補正した目標NOx低減率をもとに、改めて目標CO2濃度を再計算し、EGR流量制御弁14d等の開度を再計算する。
以上のように、CO2濃度センサー16bによる実測CO2濃度とNOx濃度センサー17bによる実測NOx濃度を使って、常に、安定した排ガス中のNOx濃度制御を行うことができる。なお、EGRガス流量制御弁14d等の弁開度指令は、エンジン1の燃費悪化状態や、CO2濃度計16bの実測値が一定以上の値になった時点で弁開度上限とする。これは、高EGR率運転で吸気中の酸素濃度が低くなりすぎると、失火などのエンジンの運転状態が著しく悪化するので、安全のため弁開度の上限をもうける。
ちなみに、EGR設備や脱硝装置などが付いていない数百kWの発電用大型ディーゼルエンジンの排ガス中のNOx濃度は700〜1000ppmといわれている。一方、都市部などにおけるNOx濃度の規制値は100ppm程度であるので、NOx低減率としては0.1以下とする必要がある。このようなNOx低減率を得るためのエンジン吸気CO2濃度は約2%以上とすれば良い。また、エンジンの安定性を考慮した場合のエンジン吸気CO2濃度の上限は4%〜5%である。
したがって、上記においては、目標吸気CO2濃度(過給機ブロワー入口のCO2濃度の目標値)を2%〜5%とするのが好ましい。
なお、図6に示したEGRガス流量制御方法においては、吸気CO2濃度を指標にしてEGRガス流量の制御を行っているが、吸気O2濃度を指標にしてEGRガス流量の制御を行うことも可能である。その場合には、吸気O2濃度とNOx低減率の関係を求めておき、目標NOx低減率に対応した目標O2濃度を算出し、O2濃度センサー16bにより実測した実測吸気O2濃度が、算出した目標吸気O2濃度となるようにEGR流量制御弁14dと排気絞り弁15の開度を調節すればよい。
1:DMEディーゼルエンジン
2:発電機
3a,3b:排気管
4a:過給機タービン
4b:過給機ブロワー
5a,5b,5c:吸気管
6:DME燃料タンク
7:DME燃料供給配管
8:DME燃料供給用フィードポンプ
9:DME燃料クーラー
10:DME燃料パージ配管
11:サイレンサー
12:排気煙突
13:エンジン冷却水冷却塔
14a,14b:EGR配管
14c:EGRクーラー
14d:EGRガス流量制御弁
14e:EGRガスと吸気ガスの合流管
15:エンジン排気管絞り弁
16a:吸気ガスサンプル採取管
16b:CO2濃度センサーもしくはO2濃度センサー
17a:排気ガスサンプル採取管
17b:NOxセンサー
18:演算処理装置
19:EGRガス冷却用冷却塔
2:発電機
3a,3b:排気管
4a:過給機タービン
4b:過給機ブロワー
5a,5b,5c:吸気管
6:DME燃料タンク
7:DME燃料供給配管
8:DME燃料供給用フィードポンプ
9:DME燃料クーラー
10:DME燃料パージ配管
11:サイレンサー
12:排気煙突
13:エンジン冷却水冷却塔
14a,14b:EGR配管
14c:EGRクーラー
14d:EGRガス流量制御弁
14e:EGRガスと吸気ガスの合流管
15:エンジン排気管絞り弁
16a:吸気ガスサンプル採取管
16b:CO2濃度センサーもしくはO2濃度センサー
17a:排気ガスサンプル採取管
17b:NOxセンサー
18:演算処理装置
19:EGRガス冷却用冷却塔
Claims (6)
- 過給機を備えたディーゼルエンジンにおいて、
エンジン排気側に連結した過給機タービンの出口側からの排気管内を流れる排ガスの一部を、エンジン吸気側に連結した過給機ブロワーの入口側に再循環させるように設けられた排ガス再循環配管と、
必要な再循環排ガス流量を演算処理する再循環排ガス流量演算処理装置と、
排ガス再循環配管に設けられ、再循環排ガス流量演算処理装置の演算結果に基づいて再循環排ガス流量を制御するための流量制御弁と、
排気管に設けられ、再循環排ガス流量演算処理装置の演算結果に基づいて排気管内の排ガス圧力を調整するための排気管絞り弁と
を備えていることを特徴とするディーゼルエンジン。 - ジメチルエーテルを燃料とすることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジン。
- 排ガス再循環配管の途中に再循環排ガス冷却器を備え、再循環排ガス冷却器によって再循環排ガスを40℃〜100℃、望ましくは40℃〜60℃に冷却することを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルエンジン。
- 排気管内を流れる排ガス中のNOx濃度を測定するためのNOx濃度センサーを備え、再循環排ガス流量演算処理装置は、NOx濃度センサーによる実測NOx濃度と目標NOx濃度との偏差に基づいて、前記流量制御弁と前記排気管絞り弁の開度を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディーゼルエンジン。
- 過給機ブロワー入口のCO2濃度を測定するためのCO2濃度センサーもしくはO2濃度を測定するためのO2濃度センサーを備え、再循環排ガス流量演算処理装置は、目標NOx低減率に基づいて、過給機ブロワー入口のCO2濃度の目標値もしくはO2濃度の目標値を定め、CO2濃度センサーによる実測CO2濃度と前記目標CO2濃度の偏差もしくはO2濃度センサーによる実測O2濃度と前記目標O2濃度の偏差に基づいて、前記流量制御弁と排気管絞り弁の開度を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディーゼルエンジン。
- 過給機ブロワー入口のCO2濃度の目標値が2%〜5%であることを特徴とする請求項5に記載のディーゼルエンジン。
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