JP2006265868A - セグメント継手構造 - Google Patents

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雅裕 藤由
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博英 橋本
Masanori Wakabayashi
正憲 若林
Yoshinori Shindo
芳典 進藤
Atsushi Imoto
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Abstract

【課題】 継手の圧入装置による押し込みが簡単に行え、又、成形が簡単に行えるセグメント継手及びセグメント継手構造を提供する。
【解決手段】 複数のセグメントピース12を当接させた状態で、セグメントピース12に周方向に沿う各接続端面12aに形成される嵌合穴15にセグメント継手11を嵌合させて、セグメントピース12同士を継ぎ合わせて筒状のセグメント覆工体を形成するセグメント継手構造10において、セグメント継手11は、平板13を備え、該平板13の第1の面13a上に締結棒14aが設けられ、平板13の第2の面13b上に締結棒14b,14cが設けられたことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

この発明は、シールド機により掘削された横穴や縦穴(立杭や構造物基礎の掘削坑等)の構築に使用されるセグメント継手構造に関するものである。
従来、地下鉄、道路用トンネル、又は上下水道等を構築すべく、シールド機で地山に横坑や縦坑を掘削し、このシールド機で掘進する毎に、このシールド機の後部側で複数のセグメントピースを継手により筒状に継ぎ合わせることが行われている。
一般に、このセグメント継手構造としては、複数のセグメントピースを湾曲した長方形状で形成し、覆工体軸方向に隣接するセグメントピース同士を接続すると共に、覆工体周方向に隣接するセグメントピース同士を接続するようにしたものがある。
このようなセグメント継手構造に関する発明には、特許文献1及び特許文献2に記載されたようなものがある。この特許文献1には、「複数のセグメントピ−スの各接続端面同士を当接させた状態でセグメント継手により継ぎ合わせることにより、筒状のセグメント覆工体を形成するセグメント継手構造において、上記セグメント継手は、上記セグメントピ−スの覆工体周方向に沿う接続端面に覆工体軸方向に平行に設けられた嵌合穴と、該覆工体周方向に隣接するセグメントピ−ス同士の嵌合穴にそれぞれ嵌合され、当該セグメントピ−ス同士を接続する締結具とを有し、上記締結具は、両端に締結脚を有するコ字状の締結具本体と、締結具本体から上記締結脚に対して反対方向に延出する1本の締結棒とを有し、上記各締結脚は、覆工体周方向において隣接するセグメントピ−ス同士の嵌合孔にそれぞれ嵌合され、又、前記締結棒は、覆工体軸方向において隣接するセグメントピースの嵌合孔に嵌合されるように設定されていることを特徴とするセグメント継手構造。」が記載されている。
これによれば、「セグメントピースの覆工体周方向に沿う接続端面に、覆工体軸方向に平行に嵌合穴を形成し、これらの嵌合穴に締結具を嵌合させることで隣接するセグメントピース同士を接続するようにしたので、セグメントピースの接続はセグメントピースに対する締結具の嵌合作業とセグメントピースの覆工体軸方向への押し付け作業だけで済み、手間をかけずに簡単に行うことができる。しかも、各セグメントピースには、嵌合穴を形成するだけで良く、従来のように継手板の配設等が必要ないため、セグメントピースの製作も従来と比較して容易にできる。」旨記載されている。
また、特許文献2には、「セグメントを相互に接合するための継手構造において、雄金物の外径より内径が僅かに小さい雌金物をセグメントに埋め込んで形成された凹部、他のセグメントに突出して固着された雄金物を前記凹部に押し込む際に凹部内のエアを外部に排出するエア排出部、を備えたことを特徴とするセグメントの継手構造」が記載されている。
これによれば、「エア排出部を設けたから、嵌合部材内部のエアが圧縮されることがなく継手部のジョイントを円滑に行え、しかも、セグメントを構成するコンクリートの損傷をなくすことができる。」旨記載されている。
さらに、特許文献2には、請求項2において、「前記エア排出部を、前記凹部の終端近傍の嵌合部材部分にエア穴を設けると共に、雌金物の外周に該エア穴を塞ぐようにエア透過が可能な緩衝材を装着してセグメントに埋め込んで形成することを特徴とする請求項1記載のセグメントの継手構造。」が記載されている。
これによれば、「エア穴と緩衝材とを用いた簡単な構成でエア抜け部を形成することができる。また、本発明によれば、雄金物の挿入によって押された凹部内のエアはエア穴から緩衝材の内部を通って、或いは緩衝材のエア抜け溝を通って、セグメントの外側に抜けるため、凹部の奥でエアが圧縮されることがなくなり、継手金物の押し込み動作を円滑に行え、押し戻されたり、セグメントコンクリートにひびが入ったりすることがない。従って、隣接するセグメントを確実且つ堅固に接合一体化することができる。」旨記載されている。
特許第2945891号公報。 特開平2001−90482号公報。
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、連結部材が棒状であったから、セグメント継手をセグメントピースへと押し込むときに連結部材と圧入装置との接触部分が線接触となるので、押し込み力が正確に伝達できない可能性もあった。また、連結部材が棒状でコ字状をしており加工が難しく工費が掛かる虞があり、又、棒を曲げて加工すると隅部に残留応力が発生して強度が弱くなる虞があり、更に金型を使って製作した場合に高価なものになる虞もあるから、締結棒及び締結脚の成形も更に容易なものにすれば、強度を強くするとともに工費も低減することができるので望ましい。さらに、連結部材が棒状であったから、セグメントリング間を当接させるために棒状の溝を設ける必要があり、コンクリートのかぶりは、溝の最も深い所で決まるため、無筋コンクリート部が多くなり、隅部が欠ける場合があったので、コンクリートの溝を更に小さく形成することができる方が望ましい。
また、特許文献2に記載された発明では、雌金物の底部は貫通されて形成されているから、雌金物を埋設したセグメントピースを成形する場合にセグメントピースのコンクリートが雌金物の底部から筒部内へと流れ込んで形成される場合もあるので、雄金物が雌金物の筒部の途中から嵌合することができなくなる可能性もあった。
そこで、この発明は、継手の圧入装置による押し込みが正確に簡単に行え、成形を容易に行えるセグメント継手構造を提供することを課題とする。
また、この発明の他の課題は、連結部材の厚みを小さくできるので、セグメントピースの成形を容易に行うことができると共に、セグメントピースに埋設される雌金物の筒部内にコンクリートが流れ込んで形成されることがなく、雄金物を雌金物に正確に嵌合することができるセグメント継手構造を提供することである。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のセグメントピースを当接させた状態で、該セグメントピースに周方向に沿う各接続端面に形成される嵌合穴にセグメント継手を嵌合させて、前記セグメントピース同士を継ぎ合わせて筒状のセグメント覆工体を形成するセグメント継手構造において、前記セグメント継手は、平板を備え、該平板の第1の面上における略中央部には、第1のセグメントピースの前記嵌合穴に嵌合される第1の締結棒が設けられ、前記平板の第2の面上における両端部には、前記第1のセグメントピースとトンネル軸方向に隣接する第2のセグメントピースの前記嵌合穴に嵌合される第2の締結棒と、前記第1のセグメントピースとトンネル軸方向に隣接して前記第2のセグメントピースと周方向に隣接する第3のセグメントピースの前記嵌合穴に嵌合される第3の締結棒とが設けられ、前記各セグメントピースは、筒部を形成された嵌合部材が固定されて該筒部内で前記嵌合穴が形成され、前記筒部の外周に緩衝材が設けられたセグメント継手構造としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記嵌合部材には、前記筒部より周囲に突出する突片部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記第1の締結棒、前記第2の締結棒、前記第3の締結棒の表面及び/又は嵌合部材の内面を粗くしたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、セグメント継手が平板を備えるから、継手圧入装置によってセグメント継手をセグメントピースに正確に簡単に押し込むことができ、セグメント継手自体の成形を容易に行うことができる。また、各セグメントピースは、筒状に形成された嵌合部材が埋め込まれて該筒部内で嵌合穴が形成されるから、嵌合部材内に形成される嵌合穴には底部側からコンクリートが流れ込んで形成されることがないので、締結棒は根元まで確実に嵌合部材に嵌合され、締結棒が嵌合部材の途中までしか嵌合されないということがなくなる。さらに、各セグメントピースは、筒部の外周に緩衝材が設けられたから、締結棒の嵌合によってセグメントピースのコンクリートに荷重がかかるのが緩和されるので、嵌合によってコンクリートに割れ目が入りにくくなる。
また、例えば、セグメント継手に関しては、平板と棒状の材料を用いて製作することにより、安価にコストを抑えることができる。鋼を用いた場合は、形鋼を用いることができる。
請求項2に記載の発明によれば、嵌合部材は、筒部より周囲に突出する突片部が形成されているから、セグメント継手の平板に設けられる締結棒がセグメントピースの嵌合穴に嵌合された後に、嵌合部材がセグメントピースから容易に外れることがないようにすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の締結棒、第2の締結棒、第3の締結棒及び/又は嵌合部材の内面を粗くしたから、極端な摩擦力を抑えて、締結棒及び嵌合部材の表面を傷めることなく円滑に嵌合させることができる。
また、粗く仕上げた表面から嵌合部内の空気が容易に抜けるので、嵌合部材に空気口を必要としない。
さらに、摩擦力を幾らか低減しているが、所定の引抜き抵抗力は確保されている。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図6には、この発明の実施の形態を示す。
まず構成を説明すると、図5で示すように、セグメント覆工体を形成するセグメント継手構造10は、セグメント継手11とセグメントピース12を備えている。
前記セグメント継手11は、図1で示す平板13を備え、平板13の第1の面13a上における略中央部には、第1のセグメントピース12の嵌合穴15に嵌合される第1の締結棒14aが設けられ、平板13の第2の面13b上における両端部には、第1のセグメントピース12とトンネル軸方向に隣接する第2のセグメントピース12の嵌合穴15に嵌合される第2の締結棒14bと、第1のセグメントピース12とトンネル軸方向に隣接して第2のセグメントピースと周方向に隣接する第3のセグメントピース12の嵌合穴15に嵌合される第3の締結棒14cが設けられている。
また、各セグメントピース12は、図2、図3(a)で示すように、筒部16aと底部16bから有底筒状に形成された嵌合部材16が固定されて筒部16a内で嵌合穴15が形成され、筒部16aの外周に緩衝材17が設けられている。
そして、図2,図3(a),(b)に示す複数のセグメントピース12の各接続端面12a同士を当接させた状態で、各接続端面12aに形成される嵌合穴15にセグメント継手11を嵌合させて、セグメントピース12同士を継ぎ合わせて筒状のセグメント覆工体が形成されるようになっている。
前記セグメント継手11は、平板13に締結棒14a,14b,14cを、溶接や切ネジによって繋ぐこと等によって繋ぐ。締結棒14a,14b,14c、平板13、嵌合部材16の材質は、鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、プラスチック、炭素繊維を固結成形したもの等で形成される。
セグメント継手11は、締結棒14a,14b,14cが嵌合部材16に挿入されて嵌合されたときに、嵌合部材16が締結棒14a,14b,14cを締め付けようとし、逆に締結棒14a,14b,14cが嵌合部材16を拡径させようとし、これらの力によってセグメント継手11と嵌合部材16との締結が強固になる。また、締結棒14a,14b,14cと嵌合部材16との接触面に摩擦抵抗力が発生して、締結棒14a,14b,14cの引き抜きに対する抵抗力が発生し、セグメント継手11によるセグメントピース12同士の接合が強固なものになる。
各締結棒14a,14b,14c及び嵌合部材16の内面16dは、サンドブラスト処理等で表面が粗く形成され、メッキ処理等が行われて腐蝕が防止されている。表面を粗くする方法は他に、溝加工(螺旋状、格子状)にすることで同等の性能が期待できる。
なお、表面を粗くする程度は、凹凸の高さの差が0.1mm程度のものが好適であるが、これに限定されない。
締結棒14の表面を粗く形成してない場合、締結棒14と嵌合部材16を嵌合させると、締結棒14が嵌合部材16の孔より大きいことから、強力な摩擦力が働き、摩擦力によって締結棒14および嵌合部材16の接触面が削り取られ、擦過傷ができ、嵌合を円滑に行うことができないことと、素材を傷めることで腐蝕の原因にもなる。
表面を粗く形成することで、極度な摩擦を抑えて擦過傷を発生させず、嵌合を円滑に行うことができる。
また、締結時に嵌合部材16内の空気を締結棒14で密封する形となるが、表面を粗く形成したことで、空気の逃げ道ができ、圧縮空気による締結棒14の押し戻しが発生しなくなる。嵌合部材16に空気の逃げを確保する空気口の加工を必要としないのでコストの低減が図れ、空気を逃すことを配慮しなくてもよい安価な緩衝材が使用できる。
表面を粗く形成することで、摩擦力を幾らか低減させているが、所定の引き抜き抵抗力は、確保されている。
また、締結棒14a,14b,14cは、容易に嵌合部材16に挿入することができるように、先端が面取りされている。
平板13は、第2の面上13bにおける両端部に設けられた第2の締結棒14b及び第3の締結棒14cより外側に突出する端部13cが形成されている。また、平板13は、各締結棒14a,14b,14cが嵌合部材16を介してセグメントピース12に固定されることで、セグメントピース12間と図示しないセグメントリング間が連結される。これにより、セグメント継手11が曲がる力を平板13の伸び抵抗力で支え、セグメントリング間を開こうとする力を平板13の曲げ抵抗力で支え、セグメント覆工体の形状が維持されることになる。
締結棒14a〜14cと平板13は、溶接や、それぞれにネジを切りネジにより繋ぐこと等によって繋ぐ。締結棒14a〜14c、平板13、嵌合部材16の材質は、鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、炭素繊維を固結成形したもの等で形成されている。
前記セグメントピース12は、鉄筋コンクリートで形成され、図2及び図3(a),(b)で示すように、周方向の表面に、締結棒14a,14b,14cが嵌合される嵌合部材16が形成されている。即ち、セグメントピース本体9に、筒部16aと底部16bから有底筒状に形成された嵌合部材16が埋め込まれ、嵌合部材16により嵌合穴15が形成され、嵌合部材16の筒部16aの外周に緩衝材17が設けられている。嵌合部材16の入口は面取りされており、セグメント継手11の締結棒14a,14b,14cも面取りされているので、セグメント継手11が嵌合部材16に入れ易くなっている。
嵌合部材16は、底部16bの径が、筒部16aの径よりも大きく形成されて突片部16cを形成しており、底部16bは、円盤状に形成され、セグメントピース12に埋設したときにアンカー機能を発揮することができるようになっている。また、このような形状であることから、締結棒14を嵌合部材16へ嵌合した後に締結棒14a,14b,14cを介して嵌合部材16に引き抜き方向の外力が作用しても嵌合部材16がセグメントピース12から容易に外れることがないようにされている。
緩衝材17は、嵌合部材16の筒部16aの外周に巻かれてセグメントピース12内に埋設されており、締結棒14a,14b,14cが嵌合部材16に挿入されて嵌合部材16が拡径したときに、その膨張力によってセグメントピース12に割れ目が入らないようにするために、嵌合部材16の変形を吸収するポリエチレンフォームやゴム等で形成されている。
また、セグメントピース本体9には、他のセグメントピース12との接続端面に平板13と略同形状の溝部18が形成されており、セグメント継手11は、締結棒14a,14b,14cが嵌合部材16に嵌合されると共に、溝部18に平板13が入り込めるようになっている。
セグメントピース12の表面は、漏水防止のためにシール材19が接触端面の全てに貼付されている。図4で示すように、このシール部材19があることによって、嵌合部材16同士の間隔は、平板13の締結棒14bと締結棒14cとの間隔よりも、シール材19の厚み分だけ大きくなっていて、締結棒14b、14cと嵌合部材16との心がずれているが、セグメント継手11が押し込まれることでセグメントピース12同士が引き寄せられてセグメント継手11がシール材19を潰しながら締結されて心がそろうことになる。また、セグメント継手11にはセグメントピース12同士を接合しようとする力が生じるので、セグメントピース12同士の接合力が強くなるのである。
セグメントピース12の周方向に沿う軸方向側の接続端面には、軸方向に隣接するセグメントピース12の接続端面のほぞ21と嵌合されるほぞ穴20が設けられており、セグメントピース12を真円に組み立てられる構造となっている(図6参照)。
締結棒14a,14b,14cと嵌合部材16との関係は、嵌合部材16の内径がセグメント継手11の締結棒14a,14b,14cの外径よりも小さいものとなっており、その差異は、0mm以上、0.5mm以下が好適である。従って、締結棒14a,14b,14cが嵌合部材16に挿入して嵌合されると締結棒14a,14b,14cが嵌合部材16を拡径させ、又、嵌合部材16が締結棒14a,14b,14cを締め付け、セグメント継手11によるセグメントピース12の接合が強固になされることになる。なお、嵌合部材16の内径と締結棒14a,14b,14cの外径との差異が、0.5mmよりも大きくなる場合には、締結棒14a,14b,14cを嵌合部材16に嵌合すると、嵌合部材16が降伏点を超えて変形することがあるから、かえって締結棒14a,14b,14cが抜け易くなる場合もある。したがって、嵌合部材16の応力と歪みとの関係から嵌合部材16の降伏点又は耐力等を考慮して嵌合部材16の内径と締結棒14a,14b,14cの外径との差異を定めて設計する必要がある。
次に、上記実施の形態におけるセグメント覆工体の成形方法を述べる。
図7に示すように、シールド機30は、後部側にシールドジャッキ32〜36その他の図示しないシールドジャッキが軸方向に複数設けられ、前部側にカッタ37が設けられている。シールドジャッキ32〜36は、シリンダ32a〜36aとピストン32b〜36bとを備えており、ピストン32b〜36bの各々の先端部には溝付きスプレッダ39〜43が取り付けられている。
シールド機30は、シールド機30の後部側で既に組み立てられたリングセグメント31をシールドジャッキ32〜36を伸ばして溝付きスプレッダ39〜43で押しながら、この反力により、シールド機30の前部側でカッタ33によって地山を掘削し、この掘削土砂をスクリューコンベア34で排土しながら掘進する。溝付きスプレッダ39〜43は、リングセグメント31側の面に図示しない溝が形成されており、この溝にリングセグメント31から突出する締結棒14a,14b,14cが入り込むことから、溝付きスプレッダ39〜43が締結棒14a,14b,14cに当たって締結棒14a,14b,14cが破損するようなことはなく、リングセグメント31から推進反力を得ることができるようになっている。
地山を所定位置まで掘進した後、シールド機30の掘進を停止させて、セグメントリング31を一周分組み立てる。シールドジャッキ34〜36を縮めて溝付きスプレッダ41〜43を引き込み、リングセグメント31とシールド機30との間に、次に組み立てるセグメントピース12を入り込ませる空間を作る。そして、セグメント継手11をセグメントリング31に既に組み込まれているセグメントピース12の嵌合部材16に嵌合する。
図7のようにセグメントリング31からセグメント継手11の締結棒14a,14b,14cを突出した状態にした後に、シールド機30に配設されるエレクタ44によって、リングセグメント31とシールド機30との間に、セグメントピース12を搬送する。
このとき、新たに組み込むセグメントピース12に形成される嵌合部材16が、既にセグメントリング31に組み込まれているセグメント継手11の締結棒14a,14b,14cと対向するようにする。
そして、この新たに組み込むセグメントピース12は、シールドジャッキ34〜36に取り付けられている溝付きスプレッダ41〜43によってピストン34b〜36bが伸ばされることによってセグメントリング31へと押し付けられ、セグメント継手11によってセグメントピース12がセグメントリング31に接合されることになる。
次に、シールドジャッキ32,33のピストン32b,33bがシリンダ32a,33a内へ縮められて、溝付きスプレッダ39,40が引き込まれ、次に組み立てるセグメントピース12を入り込ませる空間を作る。そして、セグメント継手11をセグメントリング31に組み込まれたセグメントピース12の嵌合部材16に嵌合する。そして、セグメントピース12をエレクタ44で運搬し、この後、前述した場合と同様にセグメントピース12を組み込む。
なお、シールドジャッキ32b〜36bを伸ばして溝付きスプレッダ39〜43によって平板13を押し、セグメントピース12の嵌合部材16を、セグメントリング31に組み込まれたセグメント継手11の締結棒14a,14b,14cに嵌合させて締結する。この締結は、別途、押し込み装置を用いても良い。
このようにして、セグメントピース12を順次組んでリング状に新たなセグメントリング31を組み立てた後、シールド機30で地山の掘進を再度開始して所定範囲を進むと、前述したように再度セグメントピース12によってセグメントリング31を形成させ、この一連の手順を繰り返してトンネルを築造する。
このようなセグメント継手構造10によれば、各締結棒14a,14b,14cを支持する鋼が平板で形成されるので、継手圧入装置によるセグメント継手11の押し込みが簡単に行え、又、セグメント継手11の形成を容易に行うことができる。
嵌合穴15を形成する嵌合部材16は筒部16a内にコンクリートが流れ込んで形成されることがないので、締結棒14a,14b,14cは所定の深さまで確実に嵌合部材16に嵌合され、締結棒14a,14b,14cが嵌合部材16の途中までしか嵌合されないということがなくなる。また、嵌合部材16の筒部16aの外周に緩衝材17が設けられ、締結棒14a,14b,14cの嵌合によって嵌合部材16が僅かに膨張することとなり、これを緩和することができるので、この嵌合によってセグメントピース12に割れ目が入りにくくすることができる。
さらに、セグメント継手11の締結棒14a,14b,14cがセグメントピース12の嵌合部材16に嵌合されて、締結棒14a,14b,14cと嵌合部材16との圧着力によってセグメントピース12から容易に外れないようにすることができる。
また、この発明の実施の形態におけるセグメント継手とセグメントピースの組み合わせで、より効果的なセグメント継手構造10を得ることができる。
さらに、セグメントピース本体9には、平板13が入り込む溝部18が形成されたことから、平板13が入り込む空間を浅く形成することができる。セグメントピース本体9の溝部18を浅く成形することができるため、必要以上のかぶりを少なくすることができる。また、セグメント継手11が填り込む空間を、セグメント継手11を挟み込む一方のセグメントピース12にのみ設けることによって、隣接するセグメントピース12の各々に対して平板13が填り込む空間を設けずに済み、又、隙間なくセグメントピース12を接合し易くすることができる。
また、平板13の両端の締結棒14a〜14cより外側に端部13cが突出するから、セグメントリング間を開く力が作用した場合に、平板13が湾曲する抵抗力で、その力を抑えるが、その時、締結棒14a〜14cより外側の平板13の端部13cがセグメントピース12に当たり湾曲し難くなり、セグメントリング間が開き難くなる効果がある。
なお、この発明の実施の形態のセグメント継手であるセグメント継手11は、第1の面13aに1本の締結棒14aが配設され、第2の面13bに2本の締結棒14bが配設され、これに対応してセグメントピース12に所定数の嵌合部材16が埋設されているが、セグメント継手11とセグメントピース12との締結をより強固なものとすることができるのであれば上記実施の形態に限られず、第1の面13a及び第2の面13bのどちらか又は両方の面の締結棒14の数を増やして平板13上に設けても良い。
また、この発明の実施の形態では、突片部16cは、底部16bに設けられていたが、嵌合部材16がアンカー機能を発揮できるのであれば、上記実施の形態に限らず、筒部16aに設けても良い。この場合には、緩衝材17に切れ目を入れる等して突片部16cがセグメントピース本体9に固定されるようにする。また、筒部16a上の緩衝材17が設けられてない箇所に突片部16cを設ける場合には、緩衝材17の切れ目は、不要となる。
さらに、この発明の実施の形態では、各締結棒14a,14b,14cおよび嵌合部材16の内面16dが、何れもサンドブラスト処理等で表面を粗く形成されていたが、極度な摩擦を抑えて擦過傷を発生させないようにできるのであれば上記実施の形態に限定されない。すなわち、各締結棒14a,14b,14c、又は、嵌合部材16の内面16dの何れかの方のみ、サンドブラスト処理等で表面を粗くすることも可能である。
なお、実験値では、締結棒14の径φ25.1mm、嵌合部材16の径φ25mm、嵌合部材16の厚さ4mm〜7.5mmで好適な引き抜き力を得た。締結棒14は、0〜0.5mmのテーパーを付けて頂部の径を僅かに細くすることも良い。
この発明の実施の形態に係るセグメント継手を示す図で、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は正面図である。 同実施の形態に係るセグメントピースの平面図である。 同実施の形態に係るセグメントピースを示す図で、(a)は断面図であり、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 同実施の形態に係るセグメント継手の締結棒と2つのセグメントピースの嵌合部材との嵌合直前の状況を示すセグメント継手構造の断面図である。 同実施の形態に係るセグメント継手の締結棒と2つのセグメントピースの嵌合部材との嵌合状況を示すセグメント継手構造の断面図である。 同実施の形態に係るセグメント継手の締結棒と3つのセグメントピースの嵌合部材との嵌合状況を示すセグメント継手構造の断面図である。 同実施の形態に係るシールドの掘進状況、セグメント継手とセグメントピースとの接続状況を示すシールドの断面図である。
符号の説明
10 セグメント継手構造
11 セグメント継手
12 セグメントピース
13 平板
14a,14b,14c 締結棒
15 嵌合穴
16a 嵌合部材の筒部
16b 嵌合部材の底部
16c 突片部
16d 内面
17 緩衝材
18 溝部

Claims (3)

  1. 複数のセグメントピースを当接させた状態で、該セグメントピースに周方向に沿う各接続端面に形成される嵌合穴にセグメント継手を嵌合させて、前記セグメントピース同士を継ぎ合わせて筒状のセグメント覆工体を形成するセグメント継手構造において、
    前記セグメント継手は、平板を備え、
    該平板の第1の面上における略中央部には、第1のセグメントピースの前記嵌合穴に嵌合される第1の締結棒が設けられ、
    前記平板の第2の面上における両端部には、前記第1のセグメントピースとトンネル軸方向に隣接する第2のセグメントピースの前記嵌合穴に嵌合される第2の締結棒と、前記第1のセグメントピースとトンネル軸方向に隣接して前記第2のセグメントピースと周方向に隣接する第3のセグメントピースの前記嵌合穴に嵌合される第3の締結棒とが設けられ、
    前記各セグメントピースは、筒部を形成された嵌合部材が固定されて該筒部内で前記嵌合穴が形成され、前記筒部の外周に緩衝材が設けられたことを特徴とするセグメント継手構造。
  2. 前記嵌合部材には、前記筒部より周囲に突出する嵌合部材の突片部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセグメント継手構造。
  3. 前記第1の締結棒、前記第2の締結棒、前記第3の締結棒の表面及び/又は嵌合部材の内面を粗くしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のセグメント継手構造。




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