JP2006264917A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給紙開始前のエアアシストの時間を短縮したり(FCOT向上)、エア吹き付けが不充分の原因で引き起こされる重送等を未然に防ぐことができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】給紙開始前或は給紙中に給紙デッキ内の用紙に温風を吹き付けて用紙を捌く構成を備えた画像形成装置において、実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段と、該検出手段の出力値に基づいて用紙の捌き具合を判断する判断手段と、該判断手段の結果に応じて、捌きの制御条件を変更する手段を有する。実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段は、用紙の最上位置を検知する紙面センサである。用紙の捌き具合を判断は、用紙の最上位置を検知する紙面センサ出力のばたつき度合いで判断する。
【選択図】図1
【解決手段】給紙開始前或は給紙中に給紙デッキ内の用紙に温風を吹き付けて用紙を捌く構成を備えた画像形成装置において、実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段と、該検出手段の出力値に基づいて用紙の捌き具合を判断する判断手段と、該判断手段の結果に応じて、捌きの制御条件を変更する手段を有する。実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段は、用紙の最上位置を検知する紙面センサである。用紙の捌き具合を判断は、用紙の最上位置を検知する紙面センサ出力のばたつき度合いで判断する。
【選択図】図1
Description
本発明は、給紙開始前や給紙中にデッキ内の用紙に温風を吹き付けて用紙を捌く、エアアシスト構成を備えた画像形成装置に関する。
従来、給紙開始前や給紙中にデッキ内の用紙に温風を吹き付けて用紙を捌く、エアアシスト構成を備えたものが知られている。
特に、コート紙は、温度或は湿度によってその形状が変形すると、隣り合う紙と紙との間に負圧が生じ、紙間の吸着力が増加する。その結果、そのまま搬送しようとすると、重送を引き起こし易い。これを避けるため、給紙以前に温風等を用紙に吹き付けて紙を捌く所謂エアアシスト制御が行われている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
しかし、従来のエアアシスト制御は、紙種/紙サイズ/環境温度/環境湿度等からヒータ温度/ファン電圧/アシスト時間/スイング速度等を変える、オープン制御であり、これらの制御を行った結果、紙が実際にどれだけ捌かれているのかを判断する手段及びそれに基づいて捌きの制御条件を変更する手段が無い。
即ち、従来のエアアシスト制御は、コート紙の種類が××で、厚紙で、環境温度が××℃、環境湿度が××%であるならば、ヒータ温度を△△℃にし、ファン電圧を△△ボルトにし、エアアシスト時間△△秒にし、スイング速度を△△にすれば、用紙は充分に捌ける「筈」という制御である。
様々な△△の条件を決定する際には、画像形成装置という商品としての信頼性を確保する為、充分なマージンが取られる。このため、例えば、アシスト時間△△秒という制御が、画像形成装置の主要スペックであるFCOTに関係する等、画像形成装置全体のスペックに影響している場合もある。
又、上記とは逆に、その画像形成装置では保証していない用紙が使用された場合、エアアシスト時間△△秒では不充分であり、このために例えば重送を引き起こし易い、等の場合もある。つまり、オープン制御では、或る条件下にて、常に最適なエアアシスト制御を行うことができない。
特許文献1では、少量の送風力で大きな用紙分離力が得られ、確実な捌きが行える給紙方法及び画像形成装置を得るものである。給紙トレイに積載した用紙にエアーを吹き付け、用紙を1枚ずつ分離して給紙する給紙方法において、用紙上面の上方が負圧となるようにエアー流を制御し、この負圧により発生する用紙の上方向の揚力により用紙を分離して給紙する。給紙装置は、給紙トレイと、給紙手段と、エアー吹付手段とを具備し、エアー吹付手段のエアー吹出口を用紙の側面に対向配置させて、エアー流を絞り込むエアー絞り込み部を設けている。
又、特許文献2では、シート台に載置されたシートを吸着搬送するスウィングダクトと、このスウィングダクトにより吸着したシートと次のシートとの間にエアーを吹き付けて両シートを分離すエアー吹付ダクトを有し、スウィングダクトのシート吸着面側に、次のシートとの間に間隙を形成するよう当該スウィングダクトにより吸着されたシートを変形させる可撓性フィルムを、シートを吸着した状態で移動するように設けている。
しかし、上記2つの特許文献何れにおいても、制御はオープン制御であり、これらの制御を行った結果、紙が実際にどれだけ捌かれているのかを判断する手段及びそれに基づいて捌きの制御条件を変更する手段が無い。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、給紙開始前のエアアシストの時間を短縮したり(FCOT向上)、エア吹き付けが不充分の原因で引き起こされる重送等を未然に防ぐことができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、給紙開始前或は給紙中に給紙デッキ内の用紙に温風を吹き付けて用紙を捌く構成を備えた画像形成装置において、実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段、該検出手段の出力値に基づいて、用紙の捌き具合を判断する判断手段、該判断手段の結果に応じて捌きの制御条件を変更する手段を有することを特徴とする。
即ち、実際に用紙がどの程度捌かれているのかを常に検知し、その検知結果に基づいて、エアアシストの制御を変える、所謂フィードバック制御を行う。
このため、発明が解決しようとする課題の項で説明した、エアアシスト時間△△秒を例に取ると、捌きが充分になった時点でエアアシスト動作は終了するので、従来のオープン制御で行っていたマージン分の時間が短くなり、FCOTが改善される。
又、その画像形成装置では保証していない用紙が使用された場合は、捌きが充分になるまでエアアシスト動作を継続するので、用紙は充分に捌かれ、重送は発生しない。
以上のオープン制御によって、常に最適なエアアシスト制御を行うことが可能である。
本発明によれば、給紙開始前や給紙中にデッキ内の用紙に温風(又は冷風)を吹き付けて用紙を捌くエアアシストの構成において、実際の捌きの度合いを判断する手段を設ける。
これにより給紙開始前のエアアシストの時間を短縮したり(FCOT向上)、エア吹き付けが不充分の原因で引き起こされる重送等を未然に防ぐことができる。
具体的には、現状ある紙面センサのばたつき(又はその度合い)を検知して、捌きの度合いを判断する。
例えば、センサ出力の時間的変化のパターンから判断する、或はファン電圧を変えて何ポイントか見て同じくその変化のパターンから判断する。捌きの度合いが不足していれば、捌き動作を追加(ファン電圧、時間、スイング速度、複数ファンの選択)する。
或は、実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段として、用紙の整列方向に発光手段及び受光手段を有する透過センサを用いる。
又更に、透過センサの出力の絶対値或はその変化の度合いで捌かれ度合いを判断する。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の基本構成である。
図1は本発明の基本構成である。
画像形成装置1は、デッキ4から搬送ローラ2、搬送路3を介して用紙7を供給され、画像形成を行う。ピックアップローラ5は、給紙開始と同時に回転を開始し、最上紙6を搬送ローラ2によって搬送路3に送る。
用紙検知手段8は、用紙の条件、具体的には、紙の厚さ、密度、サイズを検知して制御手段16に情報を送る。用紙検知手段8の代わりに、用紙に関する情報を、操作部等からユーザーが入力する場合も含まれる。
環境温度検知手段9と環境湿度検知手段10は、デッキ4内部の温度と湿度を検知し、この情報を制御手段16に送る。これらで検知される温度、湿度は、用紙7の近傍や後述するファン11の近傍等のように、エアアシスト制御の影響で時間的変化が比較的速いものではなく、デッキ4内部全体の温度、湿度を代表するもので時間的変化が比較的遅いものである。
11はファンで、最上紙6付近に温風を吹き付けて捌き、コート紙等の重送を防止する。そのファン電圧や動作時間(エアアシストする時間)は、制御手段16からの信号によって制御される。スイングシャッター19は、例えば上下方向に往復で移動し、ファン11からの温風を一部遮ったり通過させたりすることによって用紙7を捌く。そのスイング速度や動作時間(エアアシストする時間)は、制御手段16からの信号によって制御される。スイングシャッター19は、スイングモータ(不図示)により駆動される。
ダクト13は、内部にエアヒータ14を有し、この実施の形態の場合は、下方向から吸気し、エアヒータ14で温められた空気がファン11で排気される。
14はエアヒータで、制御手段16によりAC電圧18がSSR17のオンオフ制御を介して供給され、例えば抵抗体が発熱して下から吸気された空気を温める。
エアヒータ温度検知手段15は、エアヒータ14に接触し、該エアヒータ14の温度に関する情報を制御手段16に送る。すると、制御手段16は、エアヒータ温度検知手段15からの情報を基に、AC電圧18とSSR17のオンオフ制御を介して、エアヒータ14の温度が一定値になるように温調制御を行う。又、その一定目標値の選択は、制御手段16によって行われる。
20は捌き度合い検知手段兼紙面検知手段で、用紙7の実際の捌き具合を検知すると同時にリフタ21によって用紙7全体が上下方向に移動した位置を検知する。本実施の形態では、2つの機能を兼用している。詳細は後述する。21はリフタで、リフタモータ22の駆動によって用紙7と共に上下方向に移動する。23は収納庫で、用紙7の収納部分である。
上記構成において、先ず、用紙7がオペレータによって供給され、エアアシスト動作を開始する前までの動作を述べる。
図2に図1の捌き度合い検知手段兼紙面検知手段20の具体的な実現手段を示した。
201は紙面検知センサで、レバー202の位置によって、センサ出力が変化する。リフタモータ202が駆動され、リフタ21と用紙7が共に上下方向に移動すると、レバー202の位置が変化する。図2には、レバー202の位置が(a),(b),(c)の場合を示した。
用紙7がオペレータによって供給された直後は、レバー位置は(a)の状態で、収納庫ドア(不図示)が閉められると、リフタ21はリフトアップし、(b)を経て(c)の状態になる。
上記動作にて、センサ出力が変化する様子を、図7(a)状態とセンサ出力の関係に示した。図7の説明は後述する。
次に、エアヒータ14及びファン11が動作し、エアアシスト動作が開始した時からの動作を、図3を用いて説明する。
用紙7がファン11の風によって捌かれ、一部が浮き上がり、レバー202の位置が変化する。ファン11が動作している間は、レバー202の位置(d)或は(e)で安定している訳ではなく、(d)や(e)で時間的に変化する。レバー202の位置(c)は、図2中のレバー202の位置(c)と同じ位置である。
図4〜図7に基づいて本発明の詳細について説明する。
図4は、用紙検知手段8、環境温度検知手段9及び環境湿度検知手段10により、厚さ、密度、サイズ、環境温度、環境湿度を検知し、それに基づいて、捌き時間(エアアシスト時間)を決定する様子を示している。
(a)は、コート紙、普通紙(厚みが普通の意味)で、環境温度25℃、環境湿度50%ならば、エアアシスト時間はT=T1となる。
(b)コート紙、厚紙で、環境温度25℃環境湿度50%ならばエアアシスト時間はT=T2、環境温度60℃環境湿度90%ならばエアアシスト時間はT=T3となる。
(c)は、非コート紙ならば、環境温度や環境湿度に関係なく、エアアシスト時間はT=0(ゼロ)となる。
図5(b)は、本発明のフローチャートである。
先ず、紙種/紙サイズ/環境温度/環境湿度を入力し、最適なヒータ温度/ファン電圧/アシスト時間/スイング速度を設定する。コピースタートボタンが押下されると、エアアシスト動作を開始する。ここで、エアアシストしている時間は<<<<T3であり、T3,T2,T1に比較して充分短い時間である。
次に、紙の捌きは充分行われたか?の判断を行う。この判断を行うための具体的な手段の詳細は後述する。充分行われたと判断されると、給紙を開始する。充分行われていないと判断されると、エアアシスト動作を継続する。
図5(a)は、従来例のフローチャートである。例えば、コート紙、厚紙で、環境温度60℃、環境湿度90%ならば、実際の捌き具合がどの程度であっても、エアアシスト時間はT=T3で一定であり、次の給紙動作に移行する。
図6は上述した制御を、各条件にて時間軸で比較したものである。
図6(a)の従来例では、例えば、コート紙、普通紙(厚みが普通の意味)で、環境温度25℃、環境湿度50%ならば、エアアシスト時間はT=T1で一定である。同様に、T2,T3も一定である。
図6(b)の本発明では、捌き動作の時間は一定ではなく、図5(b)で示したフローにて「紙の捌きは充分行われた」と判断されるまで行われる。このため、捌き動作の時間は、従来例の一定時間(=T1,T2,T3)より長い場合もあれば短い場合もある。
図7は、図5(b)中の「紙の捌きは充分行われたか?」の具体的な判断方法に関して説明したものである。
紙面検知センサ201の出力は、レバー202の位置(d)時のセンサの出力か、レバー202の位置(e)時のセンサの出力か、何れかになる。これを時間軸で示したものが、(b),(c)であり、例えば、(b)のようなパターンでセンサ出力が変化すると、捌きが不充分と判断され、(c)のようなパターンでセンサ出力が変化すると、捌きが充分と判断される。
以上の実施の形態の説明では、制御対象をアシスト時間に限って説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の制御対象でも同様である。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2を図8〜図10に基づいて説明する。以下、主に実施の形態1との差に関して説明する。
本発明の実施の形態2を図8〜図10に基づいて説明する。以下、主に実施の形態1との差に関して説明する。
実施の形態1では、捌き度合い検知手段として、紙面検知手段(紙面検知センサ201)を用いているのに対して、本実施の形態では、捌き度合い検知手段として、透過センサを用いている。
図8にエアアシスト動作が開始した時からの動作を示した。これは図3と同様であり、紙面検知センサ201の代わりに、透過センサ705が設置されている。
図9は透過センサと用紙の構成を立体的に示したものである。
発光部705(a)からの光が受光部705(b)に届く際に、用紙7の膨らみ具合、即ち捌かれ具合に応じて、受光部705(b)に届く光の量が変わる。この結果、受光部705(b)の出力(即ち透過率)は、図10(a)のように変化する。
図10(b),(c)に、図7と同様に「 紙の捌きは充分行われたか?」 の具体的な判断方法に関して示した。例えば、(b)のようなパターンでセンサ出力が変化すると、捌きが不充分と判断され、(c)のようなパターンでセンサ出力が変化すると、捌きが充分と判断される。図7との差は、図7では取り得る値が2値なのに対して、図10では多値である(ここでは、図10も2値で示してある)。このため、「紙の捌きは充分行われたか?」の判断は、実施の形態1よりもより正確なものとなる。
1 画像形成装置
2 搬送ローラ
3 搬送路
4 デッキ
5 ピックアップローラ
8 用紙検知手段
9 環境温度検知手段
10 環境湿度検知手段
16 制御手段
2 搬送ローラ
3 搬送路
4 デッキ
5 ピックアップローラ
8 用紙検知手段
9 環境温度検知手段
10 環境湿度検知手段
16 制御手段
Claims (6)
- 給紙開始前或は給紙中に給紙デッキ内の用紙に温風を吹き付けて用紙を捌く構成を備えた画像形成装置において、
実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段と、該検出手段の出力値に基づいて用紙の捌き具合を判断する判断手段と、該判断手段の結果に応じて、捌きの制御条件を変更する手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段は、用紙の最上位置を検知する紙面センサであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 用紙の捌き具合を判断は、用紙の最上位置を検知する紙面センサ出力のばたつき度合いで判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 捌きの制御条件とは、ヒータ温度、ファン電圧、エアアシスト時間、スイング速度の内少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 実際の用紙の捌かれ度合いを検出する検出手段は、用紙の整列方向に発光手段及び受光手段を有する透過センサであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 用紙の捌き具合を判断は、透過センサの出力の絶対値或はその変化の度合いで判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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- 2005-03-24 JP JP2005086733A patent/JP2006264917A/ja not_active Withdrawn
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