JP2005330079A - シート供給装置 - Google Patents

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博幸 池内
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Abstract

【課題】 搬送性に優れ且つ生産性の高いシート供給装置を提供する。
【解決手段】 エアー吹き付け手段3によりダクト9のエアー吸入部10から吸入されたエアーは、ヒータ4で加熱されエアー吹出口11からシートPに向けて吹き出される。このとき、エアー吹出口11の内側近傍に配設されているエアー温度検出手段5及びエアー湿度検出手段7により、吸入されたエアの温度と湿度が検出され制御手段6に入力される。制御手段6はこの検出結果に基づいてダクト9に設けられたエアー加熱手段(ヒータ)4を加熱制御する。エアー吸入部10から流入したエアーは、エアー加熱手段(ヒータ)4により加熱され、所定の湿度が保たれた状態にてエアー吹き付け手段3の吹出口11からシートPに対して吹き出される。その結果、シート収容手段1に収容されているシートPには、所定の湿度が保たれた新鮮なエアーが吹き付けられることとなり、湿度が最適な状態に維持される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート供給装置に関する。
従来よりプリンタや複写機等の画像形成装置においては、一般に画像が形成される媒体として連続的な給紙を可能とするカットシート(コピー用紙)が用いられており、これらのシート(用紙)は従来、複写機メーカー指定の普通紙や上質紙が用いられていた。これらの普通紙や上質紙は表面の平滑度が低いことから用紙間密着力が低く、給紙トレイ等の用紙積載部からシートを1枚ずつ繰り出す際にも複数枚のシートが密着して供給される、いわゆる重送を防ぐことは比較的容易であった。
しかしながら近年においては、記録媒体の多様化に伴って表面平滑度の高いものも含めて多種シートの搬送が要求されるようになってきており、特にカラー化技術の進展に伴い白色度を上昇させ光沢を出した塗工紙(コート紙、シートの両面または片面に印刷適正の改良を目的として塗料の一種である塗工カラーを塗布した複合シート)や、フィルムシート、トレーシングペーパー等の紙以外の媒体に関しても同一の機種における搬送要求が高くなっている。この塗工紙や、フィルムシート、トレーシングペーパー等は表面の平滑度が高いためシート間の密着力が強く、結果として重送を防ぐことが難しいのでシートの供給には特別な対策が必要となる。
例えば塗工紙を例にとって説明すると、この塗工紙は上質になるほど塗工量が増して光学的性質である白色光沢度が上昇すると共に、原紙表面の凹凸が減って表面平滑度が高くなる。一方で、表面平滑度が高くなると、接したときの紙同士の間隔が狭くなり、その間隔に空気を通さない状態となって生じた負圧が維持され、シート間(用紙間)の密着が強くなる。特に高湿の環境下で塗工紙等の平滑シートが積載されている場合には、シート同士が吸着して密着度がより高くなる。フィルムシートやトレーシングペーパー等も表面平滑度が高く、シート間密着力が高い。
このような用紙間の密着が強い平滑シートを、そのシートが積載された給紙トレイから1枚ずつ繰り出す際には、通常の普通紙を給紙する装置のままでは1枚ずつ分離して搬送することが非常に難しくなる。特に、シートの表面に所定の押圧力にて接触回転してシートを引き込む引込ロールと、シートを捌くときに供給ロールと分離ロールを一定圧にて押圧して分離する方式を用いた給紙装置では、平滑シートを分離搬送する際に通常の普通紙の分離搬送に比べて約30倍もの押圧力が必要となる。このような平滑シートに対する密着を事前に解消する方法として、積載されたシートの側面からエアーを吹き付ける技術についての提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。上記の技術によれば、平滑シートにおける密着力の解消に大きな効果を上げることができる。
しかし、上記の方式では加熱前の空気の温度・湿度に基づいてヒータの温度が所定温度になるように制御しているため、周辺物(ダクト)の温度の影響を受けて、吹付けるエアーの温度湿度が変化するという問題があった。
例えば、連続給紙の最初と最後を比較した場合、最初はヒータからエアー吹出口までにあるダクトやエアー吹き付け手段が十分に温まっていないため、ヒータにより加熱されたエアーが熱を奪われ、吹き付けるエアーの温度は下がってしまう。
連続給紙が行われると、ヒータからエアー吹出口までにあるダクトやエアー吹き付け手段が十分に温まっているため、奪われる熱が少なくなり、吹き付けるエアーの温度が最初に比較して高くなる。
その結果、最初はエアーの温度が低すぎて除湿できず、重送や紙詰まりなどを誘発する場合があった。最後はエアーの温度が高すぎてシートが乾燥し、シートの電気抵抗が増えるので例えばトナー像を転写するときにトナーが乗り難く転写機能が弱まって画像のヌケ等の画質ディフェクトが多発する恐れがある。
特開平11―005643号公報 (図1、第4〜12頁)
本発明は上記事実を考慮し、搬送性に優れ且つ生産性の高いシート供給装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のシート供給装置は、シートを収容するシート収容手段と、前記シート収容手段に収容されたシートを順次次工程に供給するシート供給手段と、前記シート収容手段に収容されたシートに対してエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段と、前記エアー吹き付け手段により吹き付けられるエアーを加熱するエアー加熱手段と、前記エアー吹き付け手段により吹き付けられるエアーの温度と湿度の両方、又は、いずれか一方を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づき、前記エアー加熱手段の温度制御を行う制御手段と、を備え、前記検知手段は前記エアー吹き付け手段のファンよりも吹き出し側に設けられたことを特徴とする。
上記構成の発明では、エアーの温度情報と湿度情報とを検出する温度・湿度検知手段をエアー吹き付け手段のファンよりも吹き出し側に設けたことで、ファンから吹き出されシートに吹き付けられる直前のエアーの温度・湿度を検出することができ、装置内の雰囲気温度の影響を受けずにエアーの温度制御が可能なので、連続処理などで雰囲気温度が上昇しても適切なエアーの温度制御ができる。
請求項2に記載のシート供給装置は、前記エアー吹き付け手段を作動させながら前記エアー加熱手段の温度制御を行うことを特徴とする。
上記構成の発明では、シート供給中はエアー吹き付けを行いながら搬送性を保持し、シート供給の停止中はエアー吹き付け手段を停止させて機内環境温度の上昇を防ぎ、雰囲気温度の影響を排除してエアー加熱手段の温度制御を行うことができる。
本発明は上記構成としたので、搬送性に優れ且つ生産性の高いシート供給装置とすることができた。
図1には本発明の第1実施形態に係るシート供給装置が示されている。
図1に示すように、本実施形態のシート供給装置はシートPを収容するシート収容手段1と、このシート収容手段1に収容されたシートPを順次供給するシート供給手段2と、このシート収容手段1に収容されたシートPに対してエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段3と、このエアー吹き付け手段3により吹き付けられるエアーを加熱するエアー加熱手段4と、このエアー加熱手段4により加熱されシートPに吹き付けられる直前のエアーの温度を検出するエアー温度検出手段5と、このエアー温度検出手段5により検出されたエアーの温度により検出されたエアーの温度及びエアー加熱手段4により加熱されシートPに吹き付けられる直前のエアーの湿度を検出するエアー湿度検出手段7を備え、このエアー湿度検出手段7により検出されたエアーの湿度に基づいてエアー加熱手段4による加熱動作を制御する制御手段6とを備えたことを特徴としている。
また、この制御手段6は、エアー加熱手段4による加熱動作を制御することによりエアー吹き付け手段3から吹き付けるエアーの湿度を制御することを特徴とし、シートPの乾燥し過ぎによる画質ディフェクトを防止しながらシートPの密着を解消し、シート供給の改善を図ることが可能となる。
シートPを搬送のために捌く際、特に塗工紙等のシート間密着度の強いシートPを捌く際には湿度を50%以内に保つことが好ましく、画質に影響を与えない湿度としては20%以上に保つことが好ましい。その為、この制御手段6による制御としては、加熱前エアー温度検出手段(検出手段)5および加熱前エアー湿度検出手段(検出手段)7による検出結果に基づいて、予め記憶(プログラム)されている関数等から算出された値によりエアー加熱手段(ヒータ)4を制御するように構成すれば、吹き付けるエアーの湿度を具体的に制御することが可能となる。更に、この予め記憶(プログラム)されている関数としては、エアーの温湿度から算出される蒸気圧曲線に基づくものが適応できるが、離散的な関数であっても連続的な関数であっても、その関数の内容は問わない。例えば6段階程度のスポット的な制御であれば、一定の制御機能が果たせると共に制御の簡潔化を図ることができる点から好ましい。
また、本発明を画像形成装置として把えると、シート供給装置から供給されたシートPに対して画像形成を施す画像形成部を更に備え、制御手段6は、シート収容手段1に収容されたシートPの密着を解くために相対湿度を下げると共に、この相対湿度が画像形成部により画像形成される際に画質に影響を及ぼさない所定湿度以上となるように、エアー加熱手段4による加熱動作又はヒータ4の加熱温度を制御することを特徴としている。
ここで、シートPの密着を解くための相対湿度とは、前述のとおり相対湿度が約50%以下であり、この画質に影響を及ぼさない所定湿度以上とは、前述のとおり相対湿度が約20%以上のレベルである。本発明の画像形成装置に対してかかる制御を実施することにより、シートPの搬送性能の維持と画質の維持との均衡を図ることが可能となる。
次に、上述した技術的手段の作用について説明する。シート収容手段1に積載されたシートPに対してエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段3は、例えば回転するファンにより構成され、ファンの回転によりダクト9を介してエアーを吸入し、吸入したエアーをシートPに対して吹き付けるように構成されている。このダクト9は、エアー吸入部10からエアーを吸入し、エアー流路8を介してエアー吹き付け手段3にエアーを供給するとともに、吸入したエアーを加熱するエアー加熱手段(ヒータ)4を備えている。
例えば、シート供給手段2が駆動する所定時間前に、エアー吹き付け手段3のファンが駆動するものとする。このファンの駆動によりダクト9のエアー吸入部10からエアーが吸入される。吸入されたエアーはヒータ4で加熱されエアー吹出口11からシートPに向けて吹き出される。このとき、エアー吹出口11の内側近傍に配設されているエアー温度検出手段5及びエアー湿度検出手段7による検出内容すなわちエアーの温度と湿度が制御手段6に入力される。
この検出手段5、7によって温湿度が検出されるエアーは、エアー吹出口11を経由してシートPに吹き付けられる直前のエアーであり、積載されたシートPに吹き付けられるエアーと同等と考えられる。この検出手段5、7による検出結果に基づいて、制御手段6はダクト9に設けられたエアー加熱手段(ヒータ)4の加熱制御を実施する。エアー吸入部10から流入したエアーは、エアー加熱手段(ヒータ)4により加熱され、所定の湿度が保たれた状態にてエアー吹き付け手段3の吹出口11からシートPに対して吹き出される。
その結果、シート収容手段1に収容されているシートPには、所定の湿度が保たれた新鮮なエアーが吹き付けられることとなり、シートPの供給時における湿度が最適な状態に維持される。
図2には本発明の第1実施形態に係るシート供給装置を含む画像形成装置が示されている。
図2に示すように、画像形成装置21は、原稿画像を読み取る画像読み取り装置(IIT)23及びパーソナルコンピュータ(PC)等からなる外部機器25と通信回線27を介して接続される受信部29が備えられ、この受信部29からの画像情報に基づいて画像書込装置31を制御する画像記録制御部33が設けられている。この画像記録制御部33は、画像書込装置31の制御の他、後述するシート供給部60の制御やエアー吹出装置71の制御、他のシート搬送系の制御をも実行している。また、画像形成装置21は、画像書込装置31によって静電潜像が書込まれる像担持体35と、この像担持体35の円周方向に沿って配設されて像担持体35を帯電する帯電器37と、帯電された像担持体35上にトナーを用いて現像する現像装置39が設けられ、転写ローラ43により搬送されたシートに対して像担持体35上のトナー像を転写している。更に、シートに転写された画像を定着させる定着装置45と、定着されたシートを排出する排出ローラ47と、この排出ローラ47によって排出されたシートを積載する排出トレイ49と、転写に用いられずに余ったトナーを回収するクリーナ41とが備えられている。
さらに、この画像形成装置21には、シートをサイズ別あるいは給紙方向別に収容する複数(本実施の形態では4つ)のシート供給トレイ59が上下段に設けられており、これらのシート供給トレイ59には、その内部に設けられた図示しないボトムプレートが、図示しないモータの駆動により昇降するように構成されている。このシート供給トレイ59の上方にはシート供給部60が設けられ、ボトムプレートにより上昇されたシートの上面に接触してシートを分離搬送し、分離搬送されたシートはシート搬送部51を介して像担持体35等からなる画像形成部に搬送される。また、各シート供給トレイ59にはシートの側面に対向させてエアーを吹き付けるエアー吹出装置71が設けられている。
図3は、シート供給部60を示す斜視図である。シート供給部60には、積載されたシートPの上面に摩擦接触してシートPを順に繰り出す引込ロール(ピックアップロール)61、引込ロール61から繰り出されたシートPを捌くと共に下流部へ向けて搬送する搬送ロール(フィードロール)62、搬送ロール62に押圧された状態でシートPを1枚ごとに捌く捌きロール(リタードロール)63が備えられている。
ここで、この引込ロール61、搬送ロール62及び捌きロール63は、シートPに対して摩擦接触することによりシートPの搬送作用を実行するように構成される。この搬送ロール62は、図示しない駆動ギアとフィードクラッチを介して図示しないフィードモータからの動力を受け取ることで駆動される。一方、引込ロール61は、搬送ロール62の軸62aを回動中心としてアーム81を介して回動するように構成され、ギア類82により搬送ロール62の駆動に連動して回転する。更に、引込ロール61は、画像記録制御部33からの駆動信号を受けて動作するソレノイド83の作動により、リンク84を介してシートPの上面に落下し、所定の押圧力を持った状態で回転駆動することによりシートPを繰り出すことを可能としている。
また、アーム81の動きは、フォトセンサ85によって検出され、シートPの高さが一定範囲に収まるように制御されている。更に、捌きロール63は、ピボット87を回動中心とするサポート88を介し、スプリング89により弱い圧力をもって搬送ロール62に接せられる。更に、捌きロール63は、軸63aに設けられたトルクリミッタ90を介して回動する第1ギア91及び固定された第2ギア92に連結されている。
図4には本発明の第2実施形態に係るシート供給装置が示されている。
図4は、シート供給トレイ59の平面図である。シート供給トレイ59の給紙方向上流側には、シートPの給紙方向の後端面を規制するエンドガイド65が設けられ、給紙方向に直交する方向の側面には側面固定式ガイド67と、その対向した位置にはシートPのサイズによって移動可能に構成された側面可動式ガイド69が配設されている。この側面固定式ガイド67の近傍にはエアー吹出装置71が配設され、側面固定式ガイド67に設けられたエアー吹出口73を介してシートPにエアーが吹き付けられるように構成されている。このエアー吹出装置71は、図の矢印方向に図示しない回転ファンが設けられて、高圧のエアーを供給できるように構成されている。また、このエアー吹出装置71の一端にはエアーが入り込むための切り欠き72が設けられ、この切り欠き72はダクト100の内側に対して開口している。
このダクト100は、エアー吹出装置71に対してエアーを供給するためのエアー流路をその内側に形成するものであり、ダクト100の一端であるエアー吸入路101が開口され、その他端であるダクト他端102が閉じた管構造を有している。また、ダクト100にはニクロム線からなるヒータ103が設けられ、ダクト100の管内に設けられた図示しないアルミ製のヒートシンクに貼り付くように配設される。エアー吹出装置71におけるエアー吹出口73の内側近傍には、サーミスタや熱電対等からなる温度センサ104と、抵抗変化タイプの高分子湿度センサや抵抗セラミック湿度センサ等からなる湿度センサ105が設けられている。更にダクト100には、ヒータ103の温度を調節するための温度センサ106が取り付けられている。
今、シート供給トレイ59に積載されたシートPに対してエアーを吹き付けるためにエアー吹出装置71のファンが回転すると、外気のエアーがエアー吸入路101からダクト100内に吸入される。
このエアーはエアー吹出装置71に導入される前に温度センサ106に接触し、これによってエアーの温度を検出することが可能となる。この検出結果は画像記録制御部33に入力され、画像記録制御部33は、この検出結果に基づいてヒータ103のON/OFFを制御する。外気のエアーは、このヒータ103を有するダクト100内を通過することにより、温湿度が制御された状態にてシートPに対して吹き付けられる。
一方、このとき連続処理などで雰囲気温度の影響を受け、ダクト100自体の温度が上昇している場合が考えられる。このような場合は温度センサ106がダクト100の高い温度を検出してしまうため、実際にダクト100を通過してエアー吹出装置71からエアー吹出口73よりシートPに吹き付けられるエアーの温度は温度センサ106が検出した温度よりも低いことになる。その場合は実際にシートPに対して吹き付けられるエアーの温度に近い、エアー吹出口73の内側近傍の温度センサ104が検出した温度との間に差異が生じる筈であり、画像記録制御部33がこのような温度差を検出したならば温度センサ106の検出した温度ではなく、専ら温度センサ104の検出した温度に従ってヒータ103のON/OFFを制御してもよいし、予め装置内の温度勾配や温度分布が判明しているならば画像記録制御部33に記憶させたテーブルに従って適宜温度センサ106の検出した温度と温度センサ104の検出した温度の両方からエアーの温度を判断するようにしてもよい。
図5は、吹き出し空気の相対湿度とシート供給時のミスフィード,重送との関係、及び吹き出し空気の相対湿度と画質ディフェクトとの関係を示す説明図である。発明者等による研究の結果、塗工紙を含めて約20種類のシートにおける実験において、温度10℃湿度15%、及び温度20℃湿度55%の環境下に放置されたシートでは密着を解くのに5〜10Nの力が必要であり、温度20℃湿度85%及び温度28℃85%の環境下に放置されたシートでは密着を解くのに10〜30Nの力が必要となることが明らかになった。これらの実験結果から、発明者等は、シート間の密着に関して、温度条件の影響は少なく湿度条件の影響が強いことを発見するに至った。具体的には、図5に示すように、相対湿度が50%以上になるとシートのミスフィードや重送が多発する密着解消不良発生領域に属してしまい、40%〜50%では、場合によっては密着解消不良が発生するグレー領域に該当するのである。
一方、画質の面から見ると、発明者等による研究の結果、シートPへの相対湿度が21%以下ではシートPの電気抵抗が増え、例えばトナー像を転写するときにトナーが乗り難く転写機能が弱まって画像のヌケ等の画質ディフェクトが多発するが明らかとなった。これが図5に示す吹出し空気の相対湿度21%以下である用紙過乾燥発生領域である。また、相対湿度が21%〜25%は、場合によっては画質ディフェクトが発生するグレー領域である。以上の研究結果により、シート供給性能を一定量、維持するためには相対湿度50%以下、画質ディフェクトを防止するためには相対湿度21%以上が好ましく、更に、シート供給性能を上昇させ、画質ディフェクトを生じさせない安全領域としては、25%以上40%以下の相対湿度が最も好ましいことを見出すに至った。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シートPに対して吹出されるエアーがダクト100を通過する際に、ダクト100に設けられたヒータ103により乾燥されて吹き付けられ、シート間の密着を解くことが可能となり、塗工紙等のシート間密着力の強いシートPに対しても重送等の供給不良の発生が防止できる。また、ダクト100に流入する前のエアーにおける温度状態、または湿度状態に基づいてヒータ103の温度上昇量を制御することにより、過乾燥を防止でき、過乾燥を理由とする画像ヌケ等の画質ディフェクトを未然に防止することが可能となる。
次に第3実施形態について説明する。本発明の第2実施形態では、エアーが通過するためのダクトに対してヒータを設けて吹き付けるエアーの温度・湿度を制御したが、第3実施形態では、ダクトに冷却板を設けて流路の一部を冷却・除湿することでエアーの湿度を制御している。尚、第2実施形態と同様な構成要素については、第2実施形態と同様の符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
図6には本発明の第3実施形態に係るシート供給装置が示されている。
図6は、本実施形態におけるシート供給トレイ59に併設されたエアー吹出し機構を示している。本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、切り欠き72、エアー吹出口73を有するエアー吹出装置71が側面固定式ガイド67に設けられ、本実施の形態では、エアー吹出装置71にエアーを供給するための冷却ダクト110が設けられている。この冷却ダクト110には、冷却板111と、この冷却板111を冷やすペルチェ素子112が備えられており、冷却ダクト110の一部に段差を有すると共に、その段差に冷却板111が配設されて流れるエアーが充分に冷却板111に接触できるように構成されている。
このペルチェ素子112は、直流電流により冷却を自由に行える電子冷却素子からなり、所謂ペルチェの効果、即ち、二つの異なった導体若しくは半導体をつないで直流電流を流すとそれぞれの接合部でジュール熱以外の熱の吸収、又は発生が見られる現象を利用している。このペルチェ素子112に与えられる電流は、画像記録制御部33により制御されており、冷却板111が冷却することで結露した水は、水回収タンク113に収容されるように構成されている。更に、エアー吹出装置71の出口近傍、エアー吹出口73の手前には温度センサ104及び湿度センサ105が設けられている。なお、図示しないが冷却ダクト110内部に第1実施例同様、ヒータを設けて湿度のみならず温度を制御していることは言うまでもない。
今、シート供給トレイ59に積載されたシートPに対してエアーを吹き付けるためにエアー吹出装置71のファンが回転すると、外気のエアーがエアー吸入路114から冷却ダクト110内に吸入される。吸入されたエアーは切り欠き72を通ってエアー吹出装置71に導かれ、エアー吹出口73から吹き出されてシートPに吹き付けられる。
このエアーはエアー吹出装置71に導入される前に湿度センサ109に接触し、これによって吹き出されるエアーの湿度を検出することが可能となる。この検出結果は画像記録制御部33に入力され、画像記録制御部33は、この検出結果に基づいて、ペルチェ素子112およびヒータを制御する。
上記の、エアー吹出装置71に導入される直前のエアーに対する湿度センサ109の検出結果が、シートPの密着を解くために不適切な状態、即ち湿度の高い状態にあると判断された場合には、画像記録制御部33はペルチェ素子112における半導体素子に対して電流を流すように指示する。この指示に基づいてペルチェ素子112が作動することで冷却板111が冷却される。その結果、冷却ダクト110内を流れるエアーが冷却板111に接触して結露、水分が除去される。この結露現象により冷却ダクト110内のエアーは除湿され、ヒータによって加温されてエアー吹出装置71により調温・調湿されたエアーがシートPに吹き付けられる。一方、冷却板111を通過したエアーは、その湿度が湿度センサ109により検出され、その結果が画像記録制御部33に出力されることにより、湿度センサ109の検出結果に基づいてペルチェ素子112およびヒータの動作が制御されている。
このとき、連続処理などで雰囲気温度の影響を受け、ダクト110自体の温度が上昇している場合が考えられる。このような場合は湿度センサ109がダクト110の高い温度の影響を受けるため、実際にダクト110を通過してエアー吹出装置71からエアー吹出口73よりシートPに吹き付けられるエアーの湿度と、実際にシートPに対して吹き付けられるエアーの湿度に近い、エアー吹出口73の内側近傍の湿度センサ105が検出した湿度との間に差異が生じる筈であり、画像記録制御部33がこのような湿度差を検出したならば、湿度センサ109の検出した温度ではなく、専ら湿度センサ105の検出した湿度に従ってヒータ及びペルチェ素子112のON/OFFを制御してもよいし、予め装置内の温度勾配や温度分布が判明しているならば画像記録制御部33に記憶させたテーブルに従って適宜湿度センサ109の検出した湿度と湿度センサ105の検出した湿度の両方からエアーの湿度を判断するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、温度センサ104及び湿度センサ105によって検出される吹き出し直前のエアーの状態に基づいて、冷却ダクト110内のエアーを直接、乾燥させることが可能となる。その結果、簡易な構成にてシートPに対して適切に調温・調湿された新鮮なエアーを吹き付けることが可能となり、実施の形態1と同様に、シート供給性能の向上と画質ディフェクトの防止を図ることができる。
以上説明したように本発明の特徴は温度センサおよび湿度センサをエアー吹出口の直前に設けたことで、シートに吹き付けられる直前のエアーの温度及び湿度を測定することが可能であり、これによりヒータで加熱されるダクトなどの周辺物、雰囲気温度の影響を受けずにエアーの温度・湿度を測定することができる。特に連続処理を行い、機内温度・湿度が変動しても安定した温度・湿度のエアーをシートに吹き付けることができるので、連続処理時にも搬送性が劣化することなく高い生産性を保つことができる。
なお、上記実施形態は画像形成装置における実施例であるが、本発明は画像形成装置に限定されず、シートを搬送する他の機器、例えば裁断機やプレス機などにも適用することが可能である。
本発明の第1形態に係るシート供給装置を示す平面図である。 本発明の第1形態に係る画像形成装置を示す断面図である。 本発明の第1形態に係るシート供給装置を示す斜視図である。 本発明の第2形態に係るシート供給装置を示す平面図である。 エアーの相対湿度とシートの状態を示す図である。 本発明の第3形態に係るシート供給装置を示す平面図である。
符号の説明

1 シート収容手段
3 エアー吹き付け手段
4 ヒータ
5 エアー温度検出手段
6 制御手段
7 エアー湿度検出手段
9 ダクト
P シート

Claims (2)

  1. シートを収容するシート収容手段と、
    前記シート収容手段に収容されたシートを順次次工程に供給するシート供給手段と、
    前記シート収容手段に収容されたシートに対してエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段と、
    前記エアー吹き付け手段により吹き付けられるエアーを加熱するエアー加熱手段と、
    前記エアー吹き付け手段により吹き付けられるエアーの温度と湿度の両方、又は、いずれか一方を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づき、前記エアー加熱手段の温度制御を行う制御手段と、を備え、
    前記検知手段は前記エアー吹き付け手段のファンよりも吹き出し側に設けられたことを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記エアー吹き付け手段を作動させながら前記エアー加熱手段の温度制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
JP2004151697A 2004-05-21 2004-05-21 シート供給装置 Pending JP2005330079A (ja)

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