以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である遊技機を示す斜視図、図2は図1に示した遊技機の正面図、図3は本実施の形態1に係る遊技盤を示す正面図、図4は図3に示した遊技盤を示す斜視図、図5は本実施の形態1に係る取付係合部、上下方向規制部および左右方向規制部を説明する図、図6は本実施の形態1に係る取付係合部の取付状態を説明する図、図7は本実施の形態1に係る取付係合部、上下方向規制部、左右方向規制部および段部を説明する図、図8は本実施の形態1に係る取付部を示す斜視図、図9は図8に示した取付部を遊技盤に取り付けた状態を示す斜視図、図10は図9に示した取付部を示す上面図、図11は図9に示した取付部を示す側面図、図12は図9に示した取付部を示す側面図、図13は本実施の形態1に係る取付係合部を示す斜視図、図14は本実施の形態1に係る取付係合部の他の例を示す斜視図、図15は図13に示した取付係合部の正面を示す正面図、図16は図13に示した取付係合部の右側面を示す側面図、図17は図13に示した取付係合部の背面を示す背面図、図18は図13に示した取付係合部の上面を示す上面図、図19は図13に示した取付係合部の下面を示す下面図、図20は本実施の形態1に係る取付係合部の移動許容状態および移動規制状態を説明する図、図21は本実施の形態1に係る移動許容状態での取付係合部および遊技盤の取付構造を説明する図、図22は本実施の形態1に係る移動許容状態での取付係合部および遊技盤の取付構造を説明する図、図23は本実施の形態1に係る移動規制状態での取付係合部および遊技盤の取付構造を説明する図である。
図1および図2に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、遊技盤10(図3および図4参照)が装着される本体部2と、本体部2内で遊技盤10の背後に設けられる表示装置としての液晶表示装置(LCD)20(図5参照)と、この本体部2に取り付けられるガラス扉3、上皿部4、下皿部5、カバー6およびハンドル7とを備えている。
ガラス扉3および上皿部4は一体化して形成されており、この一体化された開閉扉(開閉体)は、その一端が本体部2に回動可能に軸支され、他端が本体部2に係合するようになっている。ガラス扉3は、可動可能に設けられた遊技盤10を視認可能に被うものである。
上皿部4はガラス扉3の下側に位置し、払い出された遊技球および遊技領域に打ち込まれる遊技球が貯留される上皿4aを有している。上皿部4の所定の位置に、遊技終了時などにおいて上皿4aに貯留された遊技球を後述する下皿5aに移動させて取り出す場合に操作されるシャッタレバー8が設けられている。
上皿部4の下側に位置する下皿部5は、本体部2に固定されており、払い出しにより上皿4aからオーバーフローした遊技球が貯留される下皿5aを有している。
下皿部5の右側に設けられたハンドル7は、外レール11aおよび内レール11b(図3および図4参照)を介して遊技盤10の遊技領域へ遊技球を打ち込む際に回動操作されるものであり、遊技球の発射を停止させるストップボタン(図示せず)が設けられている。
ガラス扉3の上側に位置するカバー6は本体部2に固定されており、カバー6の左右の部位6a,6bは、本体部2に設けられる左右のスピーカ(図示せず)にそれぞれ対応して、スピーカからの音声が聞こえるような構造になっている。
液晶表示装置(LCD)20は、演出画像(例えば、遊技状態に対応したアニメーションやその他の報知情報など。)等を表示可能な表示領域を備えている。
遊技盤10は、図3および図4に示すように、外レール11aおよび内レール11bに包囲され、遊技球の流下が可能な遊技領域10aを有している。そして、その遊技領域10aには、多数の遊技くぎや風車などの障害物(図示せず)、一般入賞口12、通過ゲート13、可変入賞装置である大入賞口15、アウト口16、始動入賞口14,17を有する電動役物構成部材18からなる遊技部材が配置されている。
遊技盤10が透明である本実施の形態では、液晶表示装置20の表示領域が遊技盤10を通して視認可能に配置されている。また、液晶表示装置20にかえて、例えばプラズマディスプレイ等の表示手段を用いることもできる。
ここで、図3および図4に示すように四角形の遊技盤10には、その4ヶ所の隅部に、本体部2に設けられた4ヶ所の取付係合部と係合する取付部110,120、130,140が設けられている。
取付部110および取付部120には、遊技盤10の左側方(遊技盤10を表面から見て左側)に突出したピン部111およびピン部121が、一方、取付部130および取付部140には、遊技盤10の右側方(遊技盤10を表面から見て右側)に突出したピン部131およびピン部141が、それぞれ設けられている。これらの取付部の詳細については後述する。
図5に示すように、本体部2には、遊技盤10を固定するための予め決められた4ヶ所の部位に、遊技盤10の取付部110,120、130,140のそれぞれと係合する取付係合部210,220,230,240が設けられている。なお、図5は、上記一体化された開閉扉(ガラス扉3および上皿部4)を開放(全開放)し、本体部2に対し液晶表示装置20を取り付けるとともに遊技盤10を取り外した状態を示している。
取付係合部210は、図6および図13に示すように、ベース部300および可動規制部400を有している。ベース部300は、詳細については後述するが、本体部2の前方向から取付部110のピン部111を受け入れて、該ピン部111を所定の位置において前方向への動き(つまり遊技盤10の前方向への動き)を規制する機能を有している。可動規制部は、遊技盤10の上方向および前方向の動きを規制する機能を有している。
取付係合部220は、図7および図14に示すように、本体部2の前方向から取付部120のピン部121を受け入れて、該ピン部121を所定の位置において前方向への動き(つまり遊技盤10の前方向への動き)を規制する機能を果たすベース部300を有している。この取付係合部220は、取付係合部210のベース部300と同一である。
取付係合部230は、取付係合部210の構成(構造)と同様に、ベース部および可動規制部を有している。ベース部は、本体部2の前方向から取付部130のピン部131を受け入れて、該ピン部131を所定の位置において前方向への動き(つまり遊技盤10の前方向への動き)を規制する機能を有している。可動規制部は、遊技盤10の上方向および前方向の動きを規制する機能を有している。
取付係合部240は、取付係合部220の構成(構造)と同様に、本体部2の前方向から取付部140のピン部141を受け入れて、該ピン部141を所定の位置において前方向への動き(つまり遊技盤10の前方向への動き)を規制する機能を果たすベース部を有している。
なお、遊技盤10の下側に設けられる取付部120,140と係合する取付係合部220,240には、取付係合部210,230に設けられている可動規制部は設けられていない。
再度、図5を参照して説明する。本体部2は、取付係合部210および取付係合部230は、それぞれ遊技盤10の上方向の動きを規制する上方向規制部(これについては後述する)を有している。
本体部2には、取付係合部220の固定位置と取付係合部240の固定位置との間であって、当該2つの固定位置間を結ぶ線分よりも下方の所定の位置に、遊技盤10の下方向の動きを規制する下方向規制部513,514と、がそれぞれ設けられている。
この実施の形態では、取付係合部210および取付係合部230の各上方向規制部と、下方向規制部513,514とで、遊技盤10の上下方向の動きを規制する上下方向規制部の機能を果たすようになっている。
また、本体部2には、取付係合部210の固定位置と取付係合部220の固定位置との間の所定位置に、遊技盤10の左右方向の動きを規制する左右方向規制部515と、取付係合部230の固定位置と取付係合部240の固定位置との間の所定位置に、遊技盤10の左右方向の動きを規制する左右方向規制部516と、がそれぞれ設けられている。
下方向規制部513は、図7に示すように、コ字型の形状を有しており、このコ字型形状の平坦な部位の両側から突出している部位(凸部)513aの先端面が、遊技盤10の下端面と接するようになっている。しかも、下方向規制部513は、当該遊技盤10の下方向の動きを規制すべく本体部2の所定の位置に固着されている。下方向規制部514も、下方向規制部513と同様の構造および本体部2の所定の位置に固着されている。
左右方向規制部515は、図7に示すように、遊技盤10の左側端面(遊技盤10を表面から見て左)と接する部位、遊技盤10の裏面と接する部位とが形成された切り欠き部515aを有している。左右方向規制部516は、図示していないが、遊技盤10の右側端面(遊技盤10を表面から見て右)と接する部位、遊技盤10の裏面と接する部位とが形成された切り欠き部を有している。
ところで、上述した上下方向規制部(取付係合部210,230および下方向規制部513,514)、および左右方向規制部515,516は、遊技盤10に取り付けられた各取付部110〜140のピン部111,121,131,141が、各取付係合部210,220,230,240の後述する前方向規制部により前方向への動きを規制された状態において、遊技盤10の上下方向あるいは左右方向の動きを規制するようになっている。
なお、液晶表示装置20は、図5〜図7に示すように、その上側は取付係合部210,230によって支持され、一方、その下側は本体部2に形成された下端支持段部(の上面517a),518によって支持されている。
次に、上述した遊技盤10に取り付けられる取付部110,120,130,140の構成(構造)について、図8〜図12を参照して説明する。
取付部110は、図8に示すように、遊技盤10の一方の面(例えば表面)に取り付けられる第1のブラケットと、遊技盤10の他方の面(例えば裏面)に取り付けられる第2のブラケットとが一体に形成されたブラケット1100と、一端部がネジ部112a,113aを有するとともに他端部はブラケット1100に圧接する圧接部112b、113bを有する軸部112、113と、を備えている。
この一体化されたブラケット1100は、図8および図9に示すように、遊技盤10の表面101に接する部位110a、裏面102に接する部位110b、上端面105に接する部位110c、および側端面106に接する部位110dが形成されている。
このようなブラケット1100においては、その部位110aに、軸部112,113が挿通される挿通孔114a,115aが形成されているとともに、その部位110bに、軸部112,113が挿通される挿通孔114b,115bが形成されている。
また、部位110bにおける挿通孔114b,115bに対応する部位には、図8および図10に示すように、軸部112,113のネジ部112a,113aに螺合する螺合部116a,116bが形成されている。
さらに、部位110cには、図9および図10に示すように、取付係合部(例えば取付係合部210)の可動規制部(例えば可動規制部400)と係合する係合部117と、可動規制部と圧接する圧接部118とが形成されている。ここでは、圧接部118の一部は係合部117を兼ねていることになる。
ところで、遊技盤10には、取付部110に対応して、図8に示すように、左上隅の所定の位置に、所定の距離離間して2つの貫通孔103a,103bが形成されているとともに、取付部110特にブラケット1100の部位110bを収容し、位置ズレを防止するブラケット収容凹部104が形成されている。ブラケット収容凹部104は、ブラケット1100の部位110bの少なくとも一部の部位と嵌合するような凹部の形状を有している。
上述した構成の取付部110を、その開口部を介して遊技盤10の左上の隅の部位に装着し、その後、軸部112,113を、挿通孔114a,115a、遊技盤10の貫通孔103a、103bおよび挿通孔114b,115bを介して螺合部116a,116bに螺合する。これにより、取付部110は、図9、図11および図12に示すように遊技盤10に固定される。
なお、図11は、遊技盤10の表面101側から見た取付部を示す側面図を示しており、図12は、遊技盤10の裏面102側から見た取付部を示す側面図を示している。
このような取付部110においては、第1のブラケットおよび第2のブラケットが一体に形成されたブラケット1100を遊技盤10に装着し、上述したようにして軸部112,113のネジ部112a,113aを螺合部(ナット)116a,116bに螺合するだけで、取付部110の遊技盤10への取り付け作業を容易に実施することが可能になる。
取付部120,130,140は、取付部110の構成(構造)とは、基本的には同様であるものの、次の点で相違する。
取付部120は、遊技盤10の左側方(遊技盤10を表面から見て左側)に突出したピン部121を有し、遊技盤10の表面、裏面、下端面および側端面の4つの面と接する一体化されたブラケットを有している。
取付部130は、遊技盤10の右側方(遊技盤10を表面から見て右側)に突出したピン部131を有し、遊技盤10の表面、裏面、上端面および側端面の4つの面と接する一体化されたブラケットを有している。
取付部140には、遊技盤10の右側方(遊技盤10を表面から見て右側)に突出したピン部141を有し、遊技盤10の表面、裏面、下端面および側端面の4つの面と接する一体化されたブラケットを有している。
そして、取付部120,130,140は、取付部110の場合と同様に、遊技盤10の表面側から軸部112,113に対応する2つの軸部のネジ部を螺合部(ナット)に螺合して、遊技盤10に取り付けるようになっている。
次に、取付係合部210の構成(構造)について、図13〜図19を参照して詳細に説明する。
取付係合部210は、上述したようにベース部300および可動規制部400を備えている。
ベース部300は、図13および図14に示すように、本体部2の前方向から取付部110のピン部111を受け入れ、該ピン部111を下方向の支持位置(凹部)311へ案内する案内溝310と、支持位置(凹部)311においてピン部111の前方向への動きを規制する前方向規制部320と、可動規制部400を摺動可能に支持する軸部330とを有している。
また、図14に示すように、ベース部300の部位340には、ネジなどの固定部材によってベース部300を本体部2に固定するための孔340a,340bが形成されている。
ここで、図13の取付係合部210の正面図を図15に示し、当該取付係合部210の右側面図を図16に示し、当該取付係合部210の背面図を図17に示し、当該取付係合部210の上面図を図18に示し、当該取付係合部210の下面図を図19に示す。
可動規制部400は、上述した上方向規制部の機能を果たすものである。この上方向規制部つまり可動規制部400は、図13および図20に示すように、遊技盤10の動きを許容する移動許容位置P1と、遊技盤10の上方向の動きを規制する移動規制位置P2との間で移動可能になっている。
この可動規制部400は、図13に示すように取付係合部210(のベース部300の軸部330)に揺動可能に取り付けられ、また移動規制位置P2において、図23に示すように遊技盤10のブラケット1100に形成されている圧接部118(図9参照)に接するようになっている。
また、可動規制部400は、図13、図15および図23に示すように、移動規制位置P2において遊技盤10の前面つまり表面101(図9参照)と接する部位(側面)420aを有するストッパ部420を備えている。
このストッパ部420は、図23に示すように、実際には遊技盤10そのものではなく、遊技盤10に取り付けられている取付部、例えば取付部110のブラケット1100(の部位110a)に接するようになっている。そのため、遊技盤10に傷等を生じさせることなく、遊技盤10の前方向への動きを規制することが可能となる。
可動規制部400は、図20に示すように、軸部330に揺動可能に支持されている支持部410が、移動許容位置P1と移動規制位置P2との間で移動されるようになっている。
この実施の形態では、支持部410の側面410aが、移動許容位置P1に位置したときは、例えば取付係合部210は移動許容状態であると定義し、一方、移動規制位置P2に位置するときは、例えば取付係合部210は移動規制状態であると定義する。
ちなみに、図20および図21において、実線で示す可動規制部400の状態では例えば取付係合部210は移動許容状態になっており、一方、点線で示す可動規制部400では例えば取付係合部210は移動規制状態になっている。
なお、図21は、図20において移動許容状態の取付係合部を正面から見た状態、つまり遊技盤10のピン部111を案内溝320に案内(挿入)する方向から見た状態を示している。
移動許容状態の場合、すなわち支持部410の側面410aが移動許容位置P1に位置する場合は、遊技盤10の動きが許容され、取付係合部210に取り付けられた遊技盤10を取り外したり、遊技盤10を取付係合部210に取り付けることができる。
これに対し移動規制状態の場合、すなわち支持部410の側面410aが移動規制位置P2に位置する場合は、遊技盤10は取付係合部210に固定され、上下方向規制部(取付係合部210,230の可動規制部400および下方向規制部513,514)によって、上下方向の動きが規制されることになる。
ところで、支持部410の側面410aが移動許容位置P1に位置していたとしても、図13および図21に示すように、支持部410に切り欠き部421が形成されているので、取付部110のピン部111を案内溝310に挿入することが可能であり、遊技盤10の本体部2に対する取り付や取り外しの際には、何ら支障はない。
可動規制部400においては、図13および図20に示すように、操作者が可動規制部400を摺動させる摺動操作のときにその操作がし易いように、支持部410に凹部431,432が設けられているとともに、ストッパ部420に凹部433および凸部434が設けられている。
支持部410は、図13、図16および図23に示すように、遊技盤10に設けられた取付部110の圧接部118(図9および図10参照)に圧接する圧接部450と、この圧接部450の一部の領域に設けられ、取付部110の係合部117(図10参照)と係合する突起部(凸部)460とを有している。
上述した取付係合部210以外の取付係合部の構造について説明すると、取付係合部230は取付係合部210と同様の機能を果たす構造になっている。また、取付係合部220は取付係合部210のベース部300と同様の構造になっている。さらに、取付係合部240は取付係合部210のベース部300と同様の機能を果たす構造になっている。
以上説明した構成において、遊技盤10を本体部2に取り付ける場合の操作およびその取付構造について、図20〜図23を参照して説明する。
例えば、遊技機1を製作する作業者、遊技機1(の遊技盤10)をメンテナンスする作業者などの作業者は、取付部110,120,130,140が設けられた遊技盤10を、本体部2の取付係合部210,220,230,240へ係合させるときは、まず、取付係合部210の可動規制部400が移動許容位置P1に位置するようにする。
例えば、本体部2に取り付けられている遊技盤10をメンテナンスする場合には、移動規制状態にある取付係合部210の可動規制部400を、図20に示すように、移動許容状態つまり移動許容位置P1に位置するように揺動させる。このとき、作業者は、支持部410の凹部431,432、およびストッパ部420の凹部433、凸部434のうち、1つ以上の部位を手で支持して揺動操作することにより、可動規制部400の揺動操作がし易くなる。取付係合部230についても、これと同様な操作が行われる。
このようにして可動規制部400が移動許容位置P1に達したときは、図21に示すように可動規制部400の支持部410に切り欠き部421が形成されているので、遊技盤10のピン部111を、ベース部300の案内溝310に挿入することが可能となる。
そこで作業者は両手で遊技盤10を持って、遊技盤10の取付部110,120,130,140のピン部111、121,131,141を、取付係合部210,220,230,240のベース部の案内溝に挿入して、所定の支持位置である凹部に収容させる。
例えば、図22に示すように取付部110のピン部111を、これが案内溝310に案内されるように、案内溝310に挿入する(図中点線矢印で示される方向に挿入する)。この図22に示す例では、説明の都合上、可動規制部400は省略されている。
このようにして遊技盤10の各取付部の各ピン部が各取付係合部の各凹部に収容された場合は、遊技盤10の仮固定が終了したことになる。
このように遊技盤10の仮固定が終了したときは、遊技盤10の各取付部の各ピン部が各取付係合部の各凹部に収容され、しかも前方向規制部によって遊技盤10が前方向への動きが規制されているので、遊技盤10は前方向へ移動(倒れる)ことはない。
そのため、遊技盤10の仮固定を終了した場合には、作業者は遊技盤10を抑えていた両手を離して、次の作業に移行することが可能になる。
すなわち、作業者は、移動許容位置P1に位置する取付係合部210,230の可動規制部を、移動許容位置P1から移動規制位置P2へ移動させるべく摺動操作を行う。
すると、例えば取付係合部210においては、可動規制部400の圧接部450(の底面)が、遊技盤10に設けられた取付部110のブラケット1100に形成されている圧接部118に圧接する。
これにより、遊技盤10は、上方向規制部(つまり取付係合部210,230の可動規制部400)、および下方向規制部513,514によって上下方向の動きが規制されることになる。
また、移動規制状態にある例えば取付係合部210においては、可動規制部400のストッパ部420の部位(側面)420aに、ブラケット1100(部位110a)が接するとともに、可動規制部400の突起部(凸部)460と、取付部110のブラケット1100に形成されている係合部117とが係合する。
これにより、遊技盤10は、ベース部300の前方向規制部320による前方向への動きの規制に加えて、より一層、前方向への動きが規制される。
さらに、上述したように、上方向規制部つまり取付係合部210,230の可動規制部400および下方向規制部513,514、換言すれば上下方向規制部によって上下方向の動きが規制されているときは、左右方向規制部515,516によって左右方向の動きが規制されていることになる。
このように遊技盤10は、上下方向、左右方向および前方向の動きが規制されるので、本体部2(の各取付係合部)に確実に固定されることとなる。これで、遊技盤10の本固定が終了したことになる。
上述したように、作業者は、遊技盤10の各取付部の各ピン部を、本体部2の各取付係合部の各ベース部の案内溝に案内させ、かつ凹部に収容させて、その後、上側の2つの取付係合部の可動規制部を、移動許容位置P1から移動規制位置P2へ移動させるべく摺動操作を実施することにより、遊技盤10の仮固定から本固定までの取付作業を、一連の作業で実施することが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、次の(1)〜(5)の作用効果を期待することができる。
(1)遊技盤10の取付部110〜140を本体部2の取付係合部210〜240へ係合させるに際し、遊技盤10の側方に突出したピン部111、121,131,141を本体部2の各取付係合部の案内溝310を介して前方向規制部320へ移動させるようにしているので、遊技盤10のピン部を本体部2の前方向規制部320へ移動させた時点で当該遊技盤10は仮固定された状態となり、このため、遊技盤を固定する前であっても当該遊技盤は前方向へ倒れることはなく、遊技盤取付の作業性を向上させることができる。
(2)取付部のピン部が前方向規制部320により前方向への動きを規制された状態において、上下方向規制部、すなわち上方向規制部(取付係合部210,230の可動規制部400)および下方向規制部513,514と、左右方向規制部515,516とによって、遊技盤10の前方向、上下方向および左右方向の動きが規制されるので、遊技盤の仮固定および本固定を安定にすることが可能になる。
(3)上方向規制部つまり可動規制部400は、移動許容位置P1と移動規制位置P2との間で移動可能になっているので、作業者は遊技盤の仮固定から本固定への固定作業を容易に行うことが可能になる。
(4)案内溝310および前方向規制部320を有する取付係合部210,230に揺動可能に取り付けられた可動規制部400を、移動許容位置P1から移動規制位置P2へ摺動させることで、取付部110,130のピン部111,131が案内溝310を介して前方向規制部320へ移動され仮固定の状態にある遊技盤10の動きを規制して、本固定するようにしているので、取付係合部および可動部材により遊技盤の仮固定から本固定までの固定操作を連続(一括)して行うことができる。これにより、遊技盤の仮固定から本固定まで実施するための構造を簡易な構造で実現することができる。
(5)移動規制位置P2に存在する遊技盤10は、可動規制部400(上方向規制部)および下方向規制部513,514によって上下方向の動きが規制されるのに加えて、ストッパ部420によって前方向の動きが規制されるので、遊技盤の強固な本固定を確実に行うことが可能になる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る遊技機について添付図面を参照して説明する。
この実施の形態2に係る遊技機は、基本的には、上述した実施の形態1に係る遊技機の構造(構成)および機能を有している。ここでは、実施の形態1との相違点のみについて説明する。
なお、実施の形態1では遊技盤の取り付け(取付構造)に着目して説明したのに対し、この実施の形態2では表示装置の取り付け(取付構造)に着目して説明する。
図24は図1に示した遊技機を表面側から見た分解斜視図、図25は図1に示した遊技機を背面側から見た分解斜視図、図26は表示装置を説明する正面図、図27は遊技機の制御系を示すブロック図、図28は実施の形態2に係る制御系ケースの分解斜視図、図29は実施の形態2に係る制御系ユニットの外観図、図30は実施の形態2に係る制御系ケース(制御系ユニットを外側ケースで覆った状態)の外観図、図31は実施の形態2に係る演出制御基板ユニットの分解斜視図、図32は本体の内部の一例を示す正面図、図33は本体に設けられた上方向移動規制段部近傍を示す斜視図、図34は本体に設けられた下端支持段部近傍を示す斜視図、図35は本体に設けられた他の下端支持段部近傍を示す斜視図、図36は表示装置の上端の支持および上方向の移動の規制を説明する斜視図、図37は図33に示す例において表示装置が取り付けられた状態を示す斜視図、図38は図34に示す例において表示装置が取り付けられた状態を示す斜視図、図39は図35に示す例において表示装置が取り付けられた状態を示す斜視図、図40はインバータ基板を保護するカバーケースがインバータ基板収容凹部に収容された状態を示す正面図、図41はインバータ基板を保護するカバーケースがインバータ基板収容凹部に収容された状態を示す斜視図、図42は表示装置の仮固定を説明する図、図43は表示装置の仮固定を説明する図、図44は表示装置と遊技盤との配置関係を説明する斜視図である。
図24は図1に示したパチンコ遊技機1を前面側から見た分解斜視図を示し、図25は図1に示したパチンコ遊技機1を背面側から見た分解斜視図を示している。なお、図24および図25において、図1に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
さて、図24および図25において、パチンコ遊技機1は、本体部2、図3および図4に示した遊技盤10、表示装置としての液晶表示装置20、開閉扉30、および制御系ケース70を有している。
本体部2は、木枠2aと、この木枠2aに回動可能に支持される本体200とを有している。この本体部2(実際には本体200)の表面側には、遊技盤10および液晶表示装置20を嵌め込むことが可能な凹部(窪み部)500が形成されている。遊技盤10および液晶表示装置20は、当該凹部500に嵌め込まれることにより本体200に収容される。また、本体200(実際には凹部500の底部)には、後述する液晶表示装置20に設けられているインバータ基板を収容する凹部(以下、インバータ基板収容凹部という)520が形成されている。
遊技盤10は、遊技領域10a(図3)を含む領域が透光性部材で形成され、該透光性部材を介して液晶表示装置20を視認可能に本体200に対し当該本体200の表面側から取り付けられる。透光性部材は、例えばアクリル樹脂等の透明な樹脂で形成されている。
このような遊技盤10においては、液晶表示装置20に表示される画像を明確に視認することが可能なように、透光性部材の透明な箇所の可視光線透過率は30%以上であることが望ましく、50%以上であることがより望ましい。
この実施の形態2では、遊技領域10a(図3)を含む領域、すなわち遊技盤10全体を透光性部材で形成するようにしているが、本発明はこれに限定されることなく、遊技盤10の少なくとも一部、例えば遊技領域10aの全体または一部が透光性部材で形成されていれば良い。
本実施の形態2に係る液晶表示装置20は、その裏面(背面)に液晶表示装置20を照明するための冷陰極管のインバータであるインバータ基板を備え、図24に示すように本体部2(の本体200)に対しその表面側から凹部500に嵌め込まれて取り付けられる。つまり、液晶表示装置20は、遊技盤10の背後に位置するように本体200に表面側から取り付けられる。なお、液晶表示装置20の裏面には、図25に示すように、このインバータ基板を保護すべく、カバーケース21が取り付けられている。また、図24〜図26に示すように、液晶表示装置20の外周4辺、すなわち端部には、剛性の高い部材からなるフレーム(補強フレーム26)が、その端部を覆うようにして取り付けられている。
ここで、上記補強フレーム26の材質は金属であることが望ましいが、特に金属に限定されず、他の部材であってもよい。液晶表示装置20は、この補強フレーム26によって補強されることにより、ゆがみやねじれ等に対する抵抗を高めている。
さらに、このような液晶表示装置20は、図26に示すように、表示領域20aと、後述する本体200に設けられているボス541,542,543,544(図32参照)に固定される、例えばビス止めされる固定部22,23,24,25とを有している。
開閉扉30は、ガラス扉3および上皿部4から構成され、本体200に回動可能に支持される。
制御系ケース70は、液晶表示装置20の表示を制御する表示制御基板(これについての詳細は後述する)を有しており、本体部2(の本体200)に対し当該本体200の背面側から取り付けられる。
次に、このような遊技機の制御系について、図27を参照して説明する。
パチンコ遊技機1の制御系は、主制御回路50と、この主制御回路50に接続される演出制御回路60、払出制御回路41および発射制御回路42を有している。
この制御系は主制御回路50を主な構成要素とし、制御系ユニット71に搭載されている。
また、パチンコ遊技機1の払出制御回路41には、カードユニット43が接続されている。
このカードユニット43は、パチンコ遊技機1の近傍に設置され、プリペイドカードを差込可能な差込口を有しており、当該差込口に差し込まれたプリペイドカードに記録された記録情報を読み取る読み取り手段と、球貸し操作パネル46の操作に応じて、払出制御回路41に対し遊技球の貸出を指令する貸出指令信号を出力する貸出指令信号出力手段と、前述の読み取り手段によって読み取った記録情報から特定される貸出可能数から、貸出指令信号出力手段により貸出を指令した貸出数を減算し、上記差込口に差し込まれているプリペイドカードに当該情報を記録させる書き込み手段を有している。
主制御回路50には、予め設定されたプログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技動作を行うメインCPU(超小型演算処理装置)51、異常時や電源投入時に各種設定を初期値に戻すためのリセット信号を生成する初期リセット回路54、メインCPU51が動作する上で必要な各種データを記憶するメインRAM53、メインCPU51がパチンコ遊技機1の遊技動作を処理制御するためのプログラム、乱数抽選によって大当り判定をする際に参照される大当り判定テーブル、乱数抽選によって普通当り判定をする際に参照される普通当り判定テーブル、演出を抽選する際に参照される各種確率テーブルを格納しているメインROM52が実装されている。
また、メインRAM53は、メインCPU51によって計数された入賞記憶の数(通過ゲート13への入賞球数)を記憶するための入賞記憶カウンタ、およびメインCPU51によって計数された通過記憶の数(通過ゲートの通過球数)を記憶するための通過記憶カウンタを具備する。
ここで、メインCPU51は、始動入賞口14,17へ遊技球が入賞して始動入賞が発生すると大当り判定を行う大当り判定処理を行い、当該大当り判定結果に基づいて、特別図柄の変動表示を実行させるための変動表示パターンを決定する変動表示パターン決定手段である。
具体的には、メインCPU51は、始動入賞が発生すると、所定の始動条件が成立したとして、大当り判定の結果に基づき、特別図柄の変動表示を実行させるための変動表示パターンを指示する変動表示パターンコマンド、変動表示の停止図柄を指示するコマンドを生成し、セットする。さらに、メインCPU51は、普通図柄表示装置に表示される内容の決定処理などを行っている。
また、メインCPU51は、所定の始動条件が成立したとき(例えば、始動入賞が発生した場合など)、変動表示パターンコマンドを生成し、セットする。
さらにメインCPU51は、遊技状態が特定遊技状態に移行されると、大入賞口15の扉を開閉するように大入賞口SOL37を制御する大入賞口SOL制御手段を構成している。
主制御回路50のI/Oポート55には、通過ゲート13の内側に設けられ、遊技球が通過するのを検知するセンサである通過ゲートSW34、始動入賞口14,17に入賞した遊技球を検知するセンサである始動口SW35が接続されている。また、大入賞口15内の継続入賞口に設けられ、入賞した遊技球を検知するセンサであるV・カウントSW31、大入賞口15内の普通入賞口に設けられ、入賞した遊技球を検知するセンサであるカウントSW32、一般入賞口12へ入賞した遊技球を検知するセンサである一般入賞口SW33、メインRAM53に記憶されている各種データを消去するためのバックアップクリアSW39が接続されている。また、ハンドル7の操作によって発射装置45から発射される遊技球を検知する発射球センサ(図示せず)、および発射されたものの遊技盤10の盤面まで到達せずに外レール11aおよび内レール11bに戻ってきた遊技球を検知する戻り球センサ(図示せず)が接続されている。さらに、このI/Oポート55には、アクチュエータとして、始動入賞口17を、遊技球を受け入れ易い状態と遊技球を受け入れ難い状態との間で切換える始動口SOL(ソレノイド)36、大入賞口15の扉を開閉する大入賞口SOL(ソレノイド)37、大入賞口15内のシーソを駆動するシーソSOL(ソレノイド)38等が接続されている。
上記各センサが遊技球を検知すると、その検知信号は主制御回路50のメインCPU51に入力され、メインCPU51は入力される検知信号に応じて、上記各アクチュエータ36、37、38をそれぞれ駆動制御する。また、演出制御回路60や払出制御回路41、発射制御回路42に対して、それぞれ主制御回路50のコマンド出力ポート56から制御指令が送信され、演出制御回路60や払出制御回路41、発射制御回路42によって液晶表示装置20や、スピーカ47、ランプ・LED48、払出装置44、発射装置45などの動作が制御される。
払出制御回路41には賞球や貸球等を払出す払出装置44が接続され、発射制御回路42には遊技球を遊技領域10aに向けて発射する発射装置45が接続されている。払出制御回路41は、一般入賞口12および始動入賞口14などに遊技球が入球したことを条件として主制御回路50から出力される払出指令信号に応じて払出装置44を駆動制御し、所定数の遊技球を賞球として払出させる。さらに、払出制御回路41は、カードユニット43から出力される貸出指令信号に応じて払出装置44を駆動制御し、所定数の遊技球を貸球として払出させる。また、発射制御回路42は、ハンドル7の回動操作に応じて発射ソレノイドを駆動制御する。これによって発射装置45から遊技球を発射させる。
また、ハンドル7には遊技球の発射を停止するストップボタン(図示せず)が設けられている。
演出制御回路60には、サブCPU61、プログラムROM62、およびワークRAM63が実装されている。
サブCPU61は、コマンド入出力ポート64を介して主制御回路50から受信したコマンドを解釈し、その解釈結果に従って画像制御回路65、音声制御回路66、ランプ制御回路67等の制御を行う。
例えば、サブCPU61は、コマンド入出力ポート64を介して主制御回路50からの変動表示パターンコマンドを受信したときは、この受信した変動表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。そして、サブCPU61は、セットした制御データに含まれる演出パターンに従った演出画像の表示を行わせるように、画像制御回路65に指示するためのデータを経時的に変化させる。
プログラムROM62には、サブCPU61が、主制御回路50から出力される各種コマンドに基づいて画像制御回路65を処理制御するための制御プログラム、音声制御回路66を処理制御するための制御プログラム、およびランプ制御回路67を処理制御するための制御プログラムなどが格納されている。
ワークRAM63は、サブCPU61が上記制御プログラムに従って処理制御を行う際の一時的な記憶手段となる。
画像制御回路65は、サブCPU61からの制御に応じて、液晶表示装置20に特別図柄の変動表示などの表示を実行するものであり、各種画像データを記憶する画像データROM(図示せず)と、サブCPU61からの制御に基づいて、画像データROMに記憶されている画像データを用いて、特別図柄の変動表示などの表示を実行するためのデータを生成する図示しないVDP(Video Display Processor)と、VDPにより生成された表示画像データをアナログ信号に変換するD/A変換回路(図示せず)とを具備する。
例えば、画像制御回路65は、サブCPU61の制御に基づいて、液晶表示装置20に対し、大当り判定の結果に対応する特別図柄および演出画像を変動表示させるなどの画像表示制御処理を行う。また、画像制御回路65および液晶表示装置20は、特別図柄の変動表示時の演出表示態様によって当該遊技におけるリーチ演出発生の有無または発生するリーチ演出の種類または大当り発生の信頼度を報知する報知手段を構成している。
このように、画像制御回路65が所定時間ごとに送信されるサブCPU61の指示内容を実行することにより、液晶表示装置20においては、例えば、変動表示パターンに対応する特別図柄や演出画像が表示される。
音声制御回路66には本体200の上部の左右に設けられる2つのスピーカ47が接続されている。音声制御回路66は、サブCPU61の制御に基づき、音信号を生成する。2つのスピーカ47は、入力したこの音信号に基づいて音を発生する。
ランプ制御回路67には報知装置であるランプ・LED48が接続されている。ランプ制御回路67は、サブCPU61の制御に基づき、信号を生成する。ランプ・LED48は、入力したこの信号に基づいてパチンコ遊技機1の各所に備え付けられているランプやLEDなどの点灯表示等を行う。
なお、パチンコ遊技機1における各処理は、主制御回路50と演出制御回路60とにより制御されているが、主制御回路50は、演出制御回路60により制御される処理の全部または一部を処理してもよく、演出制御回路60は、主制御回路50により制御される処理の全部または一部を処理してもよい。
ところで、この実施の形態2においては、演出制御回路60が、液晶表示装置20の表示を制御する表示制御手段(表示制御基板)の機能を果たす。しかし、演出制御回路60は主制御回路50の指示の下で液晶表示装置20を制御するので、実際には、主制御回路50と演出制御回路60とが協働して、表示制御手段(表示制御基板)の機能を果たすことになる。
次に、このような制御系を構成する基板等を有する制御系ケース70の詳細について、図28〜図31を参照して説明する。
図28は実施の形態2に係る制御系ケースの分解斜視図であり、図29は実施の形態2に係る制御系ユニットの外観図であり、図30は実施の形態2に係る制御系ケース(制御系ユニットを外側ケースで覆った状態)の外観図であり、図31は実施の形態2に係る演出制御基板ユニットの分解斜視図である。
図28に示すように、制御系ケース70は、制御系ユニット71と、この制御系ユニット71を被う外側ケース72とを有している。
制御系ユニット71は、図28および図29に示すように、主制御回路50を構成する主制御基板ユニット710、ランプ制御回路67を除いた演出制御回路60を構成する演出制御基板ユニット720、各電子部品が動作するために必要な電圧の電源(例えば24V、12V、5Vなど)を生成する電源基板ユニット730、発射制御回路42を構成する発射制御基板ユニット740、払出制御回路41を構成する払出制御基板ユニット750、カードユニット43における読み取り手段、貸出指令信号出力手段および書き込み手段を構成するCR中継基板ユニット760、ランプ制御回路67を構成するランプ制御基板ユニット(図示せず)などを有している。
図28において、制御系ユニット71に対しその各ユニットを保護するように外側ケース72を取り付け、この外側ケース72側から見た制御系ケース70の様子を、図30に示す。
このような制御系ケース70においては、制御系ユニット71が本体200の背面側と対向するように、この本体200に取り付けられる。
演出制御基板ユニット720は、図31に示すように、演出制御基板721と基板上部ケース722と基板下部ケース723とを備えている。
演出制御基板721の表面部721aには、サブCPU61等を備える演出制御回路60が実装されている。
また、その表面部721aには、電子部品(例えば、プログラムROM62)が内蔵されたROMカートリッジ(ケース体)724が、コネクタ部(図示せず)を介して着脱可能に取り付けられている。なお、ROMカートリッジ724には、プログラムROM62以外の電子部品が内蔵されていてもよい。例えば、ワークRAM63が内蔵されていてもよい。
ROMカートリッジ724は、所定の画像を含む演出に関する情報を記憶するものであり、遊技機の機種に応じた演出に関する情報を記憶する。
この実施の形態2においては、所定の画像には、遊技盤に施されるべき例えば模様や文字に対応する画像、普通図柄画像、特別図柄表示画像、および演出画像が含まれる。また、演出に関する情報には、上記所定の画像、画像制御回路65を処理制御するための制御プログラム、音声制御回路66を処理制御するための制御プログラム、およびランプ制御回路67を処理制御するための制御プログラムが含まれる。
上述したROMカートリッジ724は、遊技機の機種に応じて演出内容が異なる場合には、上述した所定の画像を含む演出に関する情報が異なっているので、当該遊技機の機種の数に応じた数だけ用意される。そして、遊技機の機種に対応するROMカートリッジ724が演出制御基板ユニット720に搭載(装着)される。
例えば、遊技盤10が同一であっても、演出画像または効果音の相違によって、遊技機の機種も異なってくるので、それぞれの機種に対応したROMカートリッジ724が演出制御基板ユニット720に装着される。
また、遊技盤10に施されるべき例えば模様や文字を変更したい場合は、遊技盤10に施されるべき所望の模様や文字に対応する画像データを記憶したROMカートリッジ724が演出制御基板ユニット720に装着される。
基板上部ケース722は、図31に示すように、規制ケース725と一体的に形成されている。規制ケース725は、基板上部ケース722の表面部722aから、演出制御基板721とは反対方向に突出して設けられている。そして、当該規制ケース725は、ROMカートリッジ724を覆うとともに当該ROMカートリッジ724の移動を規制する。
ここで、基板上部ケース722は、基板上部ケース722の4箇所の隅部が、それぞれ演出制御基板721の表面部721aの4箇所の隅部に形成された孔を介して、基板下部ケース723の4箇所の隅部に例えばネジ等で固定されて取り付けられるようになっている。
これにより、ROMカートリッジ724等が取り付けられた演出制御基板721は基板下部ケース723に固定される。また、基板上部ケース722は、ROMカートリッジ724等が取り付けられた演出制御基板721の表面部721aを覆っている。
このような演出制御基板ユニット720の基板上部ケース722が、制御系ユニット71の外側ケース72と対向するように、演出制御基板ユニット720の基板下部ケース723の底面723aが制御系ユニット71に取り付けられる(例えばネジ止めされる)。
そして、各ユニット710〜760が制御系ユニット71に取り付けられる(例えばネジ止めされる)と、この制御系ユニット71は、その底面71a(図28参照)が本体200の背面側と対向するように、この本体200の所定の部位に取り付けられる(例えばネジ止めされる)。
最後に、本体200に取り付けられた制御系ユニット71に対し、各ユニット710〜750を覆うように、外側ケース72が取り付けられる(例えばネジ止めされる)。
ところで、上述したようにこの実施の形態2においては、演出制御基板ユニット720が、液晶表示装置20の表示を制御する表示制御手段(表示制御基板)の機能を果たす。しかし、演出制御基板ユニット720は主制御基板ユニット710の指示の下で液晶表示装置20を制御するので、実際には、主制御基板ユニット710と演出制御基板ユニット720とが協働して、表示制御手段(表示制御基板)の機能を果たすことになる。
ここで、演出内容の変更に伴う遊技機の機種変更は、次の(1)〜(4)の操作手順に従って行われる。
(1)例えば、図1に示したパチンコ遊技機1の状態において機種変更を実施する場合は、木枠2aに回動可能に支持されている本体200(図24および図25参照)を開放する。
(2)制御系ケース70の外側ケース72を取り外し、さらに、演出制御基板ユニット720の基板上部ケース722を取り外す。
(3)演出制御基板721に装着されているROMカートリッジ724を取り外し、この旧演出内容に対応するROMカートリッジ724に代替して、新たな演出内容に対応するROMカートリッジ724を演出制御基板721に装着する。
(4)演出制御基板ユニット720の基板上部ケース722を取り付け、次に制御系ケース70の外側ケース72を取り付け、最後に本体200を閉じる。
以上説明したように、演出内容の変更による遊技機の機種の変更は、新たなROMカートリッジと、旧ROMカートリッジとを交換することにより実現することができる。
以上説明したように本実施の形態2では、本体200に対し、当該本体200の表面側から液晶表示装置20を取り付けるとともに、更に当該本体200の表面側から遊技盤10を取り付け(つまり遊技盤10の背後に液晶表示装置20が位置する)、かつ本体200に対し、当該本体200の背面側から制御系ケース70を取り付けるようにしている。
そのため、本実施の形態2では、本体200は、表示制御基板(実際には、表示制御基板を有する制御系ケース70)を挿通させる大きな開口部は有していない。したがって、本体200は、表示制御基板用の大きな開口部を有していないので、当該本体200の剛性は大きいものになっている。
これに対し、従来の遊技機においては、本体200に対応する本体(ベースドア)に、表示装置が取り付けられた遊技盤の背面側に積載された表示制御基板を挿通させる開口部を設けていた。そのため、本体(ベースドア)は、表示制御基板用の大きな開口部を有するため、当該本体(ベースドア)の剛性は小さくなっていた。
また、本実施の形態2における液晶表示装置20は、上述したように本体200の凹部(窪み部)500に嵌め込まれて取り付けられるようになっている(図37〜39参照)。 この場合、凹部500の内側面と、液晶表示装置20の外周4辺の端部を覆うようにして取り付けられた補強フレーム26の側端面とが、それぞれ対向して配置されるようになる。ここで、凹部500の内側面と補強フレーム26の側端面との間隔は、本体部200が変形した際に接触可能である距離であることが好ましい。
これによれば、当該液晶表示装置20の端部に取り付けられた補強フレーム26が、本体200を内側から支持する形となり、結果として本体200の剛性を大きくすることができる。つまり、本実施の形態によれば、液晶表示装置20を本体200の補強部材として兼用することができ、必要最低限の部材で本体200の補強を図ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、本体200は、金属で構成された補強フレーム26等により内側から支持されるようになるため、たとえ当該本体200がプラスチック等の可塑性の高い部材で構成されていたとしても(つまり、ゆがみやねじれが発生し易い部材で構成されていたとしても)、その欠点を補うことができる。
また、上記ゆがみやねじれは、特に本体200の回動時に発生し易い。本体200の回動時には慣性力が生じるため、プラスチック等の部材が変形し易くなるからである。しかし、本発明によれば、上記補強フレーム26等により、回動時におけるゆがみやねじれを防ぐことが可能となる。
次に、本体200の構成について、図32〜図36を参照して説明する。
図32は、液晶表示装置20、遊技盤10および開閉扉30を取り付ける前の本体200を表面側から見た様子(正面図)を示している。この図31に示す例は、図5に示した例の構成において液晶表示装置20を削除した構成になっている。
また、図33〜図36は本実施の形態2に係る本体200の要部を拡大した拡大図を示している。
なお、図32〜図36において、図5に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
本体200は、図5に示した例の構成において、液晶表示装置20に設けられているインバータ基板を収容する凹部(以下、インバータ基板収容凹部という)520、液晶表示装置20の上方向の移動を規制する段部(以下、上方向移動規制段部という)531,532、および液晶表示装置20を本体200に固定するための4つのボス541,542,543,544を追加した構成になっている。
本体200には、所定の部位に、本体200の内側に滞留する熱を外部に放熱するための複数の切り欠き部(孔)551が形成されている。
インバータ基板収容凹部520の底部には、インバータ基板から発せられる熱を外部に放熱するための複数の孔521が形成されている。
ところで、実施の形態1で説明したように本体部2(の本体200)には、液晶表示装置20の前方向の移動を規制する取付係合部210,230、および液晶表示装置20の下端部を支持する段部(以下、下端支持段部)517,518が設けられている。
すなわち、本体200には、液晶表示装置20に関し、その下端を支持する下端支持段部517,518(図34および図35参照)、その上方向の移動を規制する上方向移動規制段部531,532(上方向移動規制段部531に関して図33および図36参照)、その上端を支持する突出部の機能を有する取付係合部210,230(取付係合部210に関して図33および図36参照)が設けられている。
なお、下端支持段部517,518においては、それぞれの上面517a,518aによって液晶表示装置20の下端部を支持するようになっている。
また、取付係合部210,230において、液晶表示装置20の上端部を支持し、かつ液晶表示装置20の前方向の移動を規制する突出部の機能を果たす部分は、図33に示すように、ベース部300の部位340の下側部位341である。つまり、突出部は、遊技盤10を本固定するときの遊技盤固定部材、すなわち例えば取付係合部210におけるベース部300の部位340であると言える。
換言すれば、液晶表示装置20は、遊技盤10の背後に位置するように本体200に対し当該本体200の表面側から取り付けられ、かつ当該液晶表示装置20の上端が突出部によって前方向の移動が規制されるとともに、当該液晶表示装置20の下端が下端支持段部によって支持される。
このように本実施の形態2においては、遊技盤10を固定するための上側の2つの取付係合部210,230を利用して、液晶表示装置20の仮固定を行うことが可能である。
再度、図32を参照して説明する。下端支持段部517,518のそれぞれの上面517a,518aから、取付係合部210,230におけるベース部300の部位340の下側部位341の先端面までの距離(高さ)H1は、図26に示した液晶表示装置20の高さHよりも短くなっている。
すなわち、液晶表示装置20の下端を下端支持段部517,518のそれぞれの上面517a,518aに載置し、しかも液晶表示装置20を上面517a,518aに対し垂直にした場合に、当該液晶表示装置20の上端がベース部300の部位340の下側部位341と接して、当該液晶表示装置20の前方向の移動を規制するように、下端支持段部517,518と取付係合部210,230(のベース部300)とが配置されるようになっている。
また、本体200の凹部500における側部W1と側部W2との間の距離(幅)は、図26に示す液晶表示装置20の幅Wよりも多少長くなっている。すなわち、側部W1と側部W2との間の幅は、液晶表示装置20を凹部500に取り付けたときに、液晶表示装置20に設けられている4つの固定部22〜25の4つの孔22a〜25aと、本体200の凹部500に設けられている4つのボス541〜544とが略一致するように、当該液晶表示装置20の取り付けが可能で、かつ凹部500の側部W1および側部W2によって当該液晶表示装置20の左右方向の移動が規制できる、幅になっている。
このような前提条件の下で、液晶表示装置20の上端がベース部300の部位340の下側部位341と接する状態で、液晶表示装置20の下端を下端支持段部517,518のそれぞれの上面517a,518aに載置したときの、取付係合部210近傍の液晶表示装置20の取付状態を図37に示し、また、下端支持段部517近傍の液晶表示装置20の取付状態を図38に示し、さらに、下端支持段部518近傍の液晶表示装置20の取付状態を図39に示す。
ちなみに、図37に示す例は、図33に示す例において液晶表示装置20が取り付けられた状態であり、図38に示す例は、図34に示す例において液晶表示装置20が取り付けられた状態であり、図39に示す例は、図35に示す例において液晶表示装置20が取り付けられた状態である。
なお、既に説明したように液晶表示装置20の背面にインバータ基板が取り付けられ、さらにカバーケース21が取り付けられているので(図25参照)、液晶表示装置20の背面側には凸部が形成された状態になっている。しかし、その凸部(カバーケース21)は、図40および図41に示すように、本体200の凹部500に形成されたインバータ基板収容凹部520に収容(嵌合)されるようになっている。
そのため、液晶表示装置20を本体200に対し当該本体200の表面側から取り付けたとしても、カバーケース21がインバータ基板収容凹部520に収容されるので、当該液晶表示装置20を、例えば前方向等に傾くことなく、所定の取り付け状態で本体200に取り付けることができる。
ところで、図42に示すように、例えば取付係合部210(可動規制部400は省略)においては、ベース部300の部位340と本体部2の部材との間は、液晶表示装置20の厚さd1以上の所定の距離d2だけ離間されている。
また、ベース部300つまり部位340(の下側部位341)を本体200の上方向移動規制段部531に取り付けた場合は、下側部位(遊技盤固定部材)341の底面の位置は、上方向移動規制段部531の底面の位置よりも距離Lだけ低い。つまり下側部位(遊技盤固定部材)341の底面と上方向移動規制段部531の底面との間に、距離Lの段差が形成されていることになる。
上述した構成において、作業者は、下側部位341と上方向移動規制段部531との間の空間に、液晶表示装置20の上側が介在するように入れ、その後、当該液晶表示装置20を矢印A方向に回転させ、さらに、液晶表示装置20の下側を本体200の下端支持段部517,518(図34および図35参照)に載置するようにする。
これにより、液晶表示装置20の上側は下側部位341の側面341aに接するので、液晶表示装置20の下側が本体200の下端支持段部517,518に載置されている液晶表示装置20は、前方向に倒れることはない(図42および図43参照)。これで、液晶表示装置20の仮固定が終了したことになる。
このとき、液晶表示装置20に設けられている4つの固定部22,23,24,25(図26参照)の4つの孔22a,23a,24a,25aと、本体200に設けられている4つのボス541,542,543,544(図32参照)とが略一致しているので、当該液晶表示装置20は位置決めされた状態で仮固定されたことになる。そのため、次の作業である本固定を容易に行うことができるようになる。
その後、液晶表示装置20は、ネジなどの固定部材が、固定部22,23,24,25の孔22a,23a,24a,25aを介して、本体200のボス541,542,543,544にネジ止めされることで、本固定される。
上述したようにして、液晶表示装置20が本体200に本固定され、さらに、上述したように遊技盤10が本固定された場合の取付係合部(のベース部)においては、液晶表示装置20と遊技盤10とは、例えば図44に示すような配置関係で、取り付けられていることになる。すなわち、遊技盤10の背後に液晶表示装置20が配置されている。なお、図44においては、遊技盤10に設けられている取付部、取付係合部210の可動規制部400、液晶表示装置20に設けられているインバータ基板およびカバーケース21などは図示していない。
また、本実施の形態において、本体200に取り付けられた液晶表示装置20の側部と凹部500における側部W1,W2(図32)は、互いに非接触の状態となっているが、本発明はこれに限られず、接触するようになっていてもよい。この場合、液晶表示装置20による本体200の支持がより確実になり、本体200の剛性をより高めることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、次の(1)〜(10)の作用効果を期待することができる。
(1)液晶表示装置20を本体200に対しその表面側から取り付けるとともに、演出制御基板(表示制御基板)721を有する制御系ケース70を本体200に対しその背面側から取り付けているので、従来の技術においては必要であった本体200に対する表示制御基板用の大きな開口部を、設ける必要がなく、本体200の剛性を大きくすることができる。
(2)本体200に対し当該本体200の背面側から取り付けられた制御系ケース70に内蔵する演出制御基板(表示制御基板)721に着脱可能に装着されるROMカートリッジ(記憶装置)724は、遊技機の機種に応じた演出に関する情報を記憶するようにしているので、新たな機種に対応するROMカートリッジ(記憶装置)と、旧機種に対応するROMカートリッジ(記憶装置)(つまり現在装着されているROMカートリッジ)とを交換することで機種の変更が可能となる。これにより、本体200の剛性を大きくすることができ、かつ機種の変更を容易に実施することができる。
(3)透光性部材で形成される遊技盤10は、当該透光性部材を介して液晶表示装置20を視認可能に本体200に対し当該本体200の表面側から取り付けられるようになっているので、遊技盤10に施されるべき例えば模様や文字を、当該模様や文字に対応する画像として液晶表示装置20によって表示するようにした場合には、遊技者からは遊技盤10に模様や文字が施されているように見えることとなり、よって、遊技機の機種に対応して遊技盤に施されるべき例えば模様や文字を変更したい場合であっても、当該遊技盤10を交換することなく、所望の模様や文字に対応する画像データを記憶したROMカートリッジを交換するのみで機種の変更が可能になる。
(4)裏面にインバータ基板を備えた液晶表示装置20であっても、本体200に対しその表面側から取り付けることができるので、液晶表示装置20を本体200に容易に取り付けることができ、インバータ基板収容凹部520により本体200の剛性を更に大きくすることができる。
(5)インバータ基板から発する熱がインバータ基板収容凹部520に形成された複数の孔521から放熱されるので、放熱効果を向上させることが可能になる。
(6)液晶表示装置20の下端に関しては、当該液晶表示装置20の下端を本体200に設けられた下端支持段部517,518に支持(載置)させればよいので、液晶表示装置20の取り付けが容易で、かつ安定した固定状態を維持できるとともに、下端支持段部517,518により本体200の剛性を更に大きくすることができる。
(7)液晶表示装置20は、本体200に設けられた上方向移動規制段部531,532によって上方向の移動が規制されるので、液晶表示装置20を安定した固定状態に維持できるとともに、上方向移動規制段部531,532により本体200の剛性を更に大きくすることができる。
(8)液晶表示装置20は、遊技盤10の背後に位置するように本体200に対し当該本体200の表面側から取り付けられ、かつ当該液晶表示装置20の上端が本体200の凹部500に設けられた取付係合部210,230のベース部(突出部)300によって前方向の移動が規制されるとともに、当該液晶表示装置20の下端が本体200の凹部500に設けられた下端支持段部517,518によって支持されるようになっているので、液晶表示装置20に設けられている4つの固定部22〜25の4つ孔22a〜25aと、本体200の凹部500に設けられている4つのボス541〜544とが略一致しているので、液晶表示装置20の位置決めを容易に行うことができる。すなわち、液晶表示装置20は位置決めされた状態で仮固定されるので、次の作業を容易に行うことができる。
(9)位置決めされた状態で仮固定されている液晶表示装置20に対し本固定を実施するときは、作業者が液晶表示装置20を押さえる(支持する)ことなく、例えば両手を使用して固定(本固定)することができ、しかも上述したように4つの固定部22〜25の4つの孔22a〜25aと4つのボス541〜544とが略一致しているので、ビス止め作業を容易に行うことができ、これにより液晶表示装置20の取り付けの作業効率を向上させることが可能になる。
(10)遊技盤10を固定するための上側の2つの取付係合部210,230を利用して液晶表示装置20の仮固定を行うことができるので、液晶表示装置20を固定(仮固定)するための部材、例えば液晶表示装置20が前方向に倒れないようにする部材を抑制することができる。具体的には、取付係合部210,230におけるベース部300の部位340の下側部位(遊技盤固定部材)341を、液晶表示装置20の前方向の移動を規制する突出部として用いるようにしているので、取付係合部210,230におけるベース部300を突出部と兼用させることができ、液晶表示装置20の前方向の移動を規制する専用の突出部材を用いる必要がなく、必要最低限の部材を用いて液晶表示装置20の仮固定が可能になる。
(11)本体200の凹部(窪み部)500に嵌め込まれた液晶表示装置20は、当該本体200を内側から支持するようになっているので、本体200の剛性を更に大きくすることができ、本体200のゆがみやねじれ等を防ぐことが可能となる。
(12)液晶表示装置20は、剛性の高い部材からなる補強フレーム26が取り付けられた端部にて本体200を支持するようになっている。これにより、液晶表示装置20を構成する部材を有効に活用できるとともに、本体200の剛性をより高めることが可能となる。